<お前もすぐに、わしのとりこになる>
惑星タトゥイーンを本拠地とする犯罪組織「ハット・カルテル」の首領。
「ハット族」という非ヒューマノイドタイプの宇宙人で、ナメクジとヒキガエル掛け合わせたような醜悪な姿をしている。
「ジャバ・ザ・ハット」というのは「ハット族のジャバ」という意味で、本名はジャバ・デシリジク・ティウレ。
ありとあらゆる犯罪に手を染めており、性格は強欲かつ冷酷。
犯罪王としての組織運営力にもある種の怪物めいたものがあり、腐敗が進行していた共和国時代は勿論、
銀河帝国の時代でもハットとカルテルはアウターリム(辺境星域)の裏社会に極めて強い影響力を持ち、帝国軍ですら容易には手が出せなかった。
後に反乱同盟軍の英雄となるハン・ソロはジャバの元でスパイス(禁制の違法薬物)の密輸業者として活躍しており、
その莫大な収入やカルテルの伝手を用いて愛機ミレニアム・ファルコンに様々な非合法の改造を加えている。
また、ハット族の特性としてフォースに対する非常に高い耐性を備えているため、フォースを用いた暗示等の心理操作を受け付けない。
時系列的な初登場は『EP1』にて、タトゥイーンで行われたポッドレースの出資者として登場。
ただジャバが興味があるの賭博の結果のみで、全く興味の無いレース中は居眠りをし、
アナキンがゴールすると側近に起こされてその優勝を祝福した。
『EP4』時点では
ルーク・スカイウォーカー一行の依頼を受け惑星オルデランへ向かおうとするハン・ソロに借金の返済を迫っており、
彼が(あくまで結果的にではあるが)これを踏み倒そうとしたと判断したため、その身柄に賞金をかけた。
後に『EP5』にてハンは惑星ベスピンにて帝国軍と賞金稼ぎの
ボバ・フェットにより捕らえられるが、
『EP5』『EP6』間においてハンにかけた賞金を支払いたくないジャバは、帝国の反ベイダー派閥
*1の企みに乗じて輸送を妨害。
結局この妨害を切り抜けたボバに多額の賞金を支払った事で、宮殿にハン・ソロを「高価な調度品」として飾る事となった。
しかしこれが原因となり、『EP6』にてジャバは無二の親友となっていたハンを救出に来たルーク達との戦いの末、
捕らえて
エロ衣装を着せて踊り子にしていた
レイア・オーガナに鎖で絞殺されるという呆気ない最期を遂げた。
この首が首じゃない太さのジャバを絞殺するとか王女どんだけの腕力だよって話だが、どうやらフォースの力って事らしい(後付け)
この時レイア姫に着せたエロ衣装は「レイア姫のビキニ(Princess Leia bikini)」として
Wikipediaに単独項目が作られるほどのミームと化し、
公開当時はビキニのレイア姫がビーチでダース・ベイダーと戯れるピンナップ写真が雑誌「ローリング・ストーン」の表紙を飾るなど、
変な所で『スターウォーズ』という文化の拡大に貢献している。
ちなみにハット族は雌雄同体という設定で、レイアなどに興味を示すのは「ジャバの嗜好が(ハット基準で)変わっているから」という裏設定がある。
旧作版のその後を描いたコミックス『ボバ・フェット』では、ジャバの縄張りを廻る抗争の中で暗躍するボバの戦いを中心に、
ハット族のボスが敵対組織のボスの一人娘に惚れてしまったという騒動が描かれ、ハット族基準の美少女を見る事ができる。
なお、新作版が制作されたためにこれらの騒動は無かった事、ないし違う形で発生したと設定が改変され、
ジャバの縄張りはどっこい生きてた副官ビブ・フォーチュナが継承するも、訪ねてきたボバにあっさりと強奪されてしまった。
実は『EP4』の時点で本来は登場予定であり、演者のマルホランド氏がハン・ソロと会話しているシーンを撮影し、
彼にクリーチャー姿のジャバを合成させる予定だった。
しかし、予算の関係で合成は実現せず、最終的にこのシーンはカットされてしまう。
『特別篇』として旧三部作が再編集された際、改めて『EP4』での登場シーンをCGで差し替える措置が取られたが、
「ジャバの尻尾のあたりをソロが通るシーンあるけど、ここどうする?」「よし、しれっと踏んで知らんぷりさせよう」
というちょっとしたコメディシーンに仕上がった件は、メイキングなどでも取り上げられたので少しだけ有名。
『
北斗の拳』の天帝編序盤には彼がモデルと思しき悪役「ゲイラ」が登場(「息をするのもめんどくせぇ~」の人)。
原作ではジャバそっくりな顔をしていたのだが、アニメ版では何か問題があると思われたのか、髪が生えて鼻が高くなるなどほぼ別人と化していた。
ケンに臭い息と振り子を使った催眠術をかけて操ろうとするも全く通用せず、
息を吐く事は出来ても吸えないようになって
呼吸が出来なくなってしまう効果を持つ
ピンポイントにも程がある秘孔・喘破を突かれ、
窒息
し、ついでのように爆死するという、立場こそ逆だがやはりジャバっぽい倒され方をしている。
+
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色んな意味で閲覧注意 |
『スターウォーズ』を中心に様々なSF映画をパロディしまくったメル・ブルックス監督のジョージ・ルーカス公認コメディ映画『スペースボール』では、
ジャバに相当する登場人物として「ピザ・ザ・ハット」というキャラが登場。名前の由来はさもありなん。
その名の通り全身がピザでできており、もちろんちゃんと食べられる。食欲が湧くかと言ったら話は別だが
劇中の活躍は元ネタ同様主人公のローン・スターに借金の返済を迫る役どころだが、全体的には出番は少なく、
最後にはローン・スターが見ていたニュース番組で空腹のあまり自分自身を喰い尽くして死亡するという末路が報じられ、
結果的にローンの借金はチャラになった。
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MUGENにおけるジャバ・ザ・ハット
C-3PO&R2-D2や
ダース・ベイダー等を製作したgoogoo64氏によるものが存在する。
スプライトは氏お得意の実写取り込み。
サイズが非常にデカく、画面半分を覆い尽くさんばかりの巨体を誇る。ついでに
大ポトレも
無駄にデカい。
そして
DEF200とその巨体に見合った頑丈さも備えている。
原作では殴り合いをするようなキャラではないが、尻尾攻撃や頭突き、平手打ち等を繰り出して戦う。
いずれもやたらと
攻撃判定が大きい上に火力も高く、
発生も速いと高性能。
あと頭突きのモーションが結構無理矢理なのでちょっと怖い
尻尾を高速で振って相手を吹っ飛ばす技に至っては、
発生1Fでほぼ全地上判定かつガード不能という恐るべき仕様となっている。
その反面、攻撃以外では自力でジャンプ出来ず(体格的に実質しゃがみも無い)、巨体故に
喰らい判定も大きいという弱点もあるが、
持ち前の頑丈さと優秀な技性能のおかげであまり苦にはならないだろう。ただしダッシュ時に姿が消えてしまう点には注意。
AIは搭載されていないが、上記の性能もあって結構戦えたりする。
出場大会
*1
『帝国の影』にて犯罪結社ブラック・サンの首領プリンス・シゾールの企てた陰謀である。
ジャバと違いコルサントに近い中心部を縄張りとしていたシゾールは、第二デス・スターの建設利権を狙っており、
ベイダーが反乱軍の英雄であるルーク・スカイウォーカーを囚え、皇帝にその身柄を差し出そうとしている情報を掴むと、
ベイダーの手勢の仕業と見せかけてルークを殺す事で彼を失脚させ、皇帝に取り入ろうと目論んでいた。
目論見通り「ベイダーがルーク・スカイウォーカーの首に賞金をかけた」という誤情報を知ったジャバは賞金目当てに部下を動かしていたが、
同時にベイダー側もシゾールの動きを察知し、ジャバの手勢に部下を潜入させた事で、様々な情報・諜報戦が繰り広げられた。
結果的にシゾールはルークによって倒され、ジャバは労せずに商売敵を葬った事になるのだが、
どうもこれらの裏事情にジャバは全く気付いていなかったらしく、狡猾なのか豪運なのか測りかねる所がある。
最終更新:2024年02月14日 10:10