Mojang Studios(2014年より
マイクロソフトの子会社)のサンドボックス型物作りゲーム『Minecraft』に登場する
プレイヤー用スキンの一つ。
……
ロジャース?それは別人です。
「スティーブ」は本来開発者のNotch氏(マルクス・ペルソン氏)がジョークで付けた俗称であってスキン名ではなかったのだが、
ファンの間で広く定着した事もあって現在では正式な公式名称として「スティーブ(Steve)」が使用されている。
ブルネット髪で口の周りに髭を生やした男性のような姿が一般的だが、
Youtube等で投稿される二次創作動画では口元を分かりやすくするために
髭を剃られる場合がある。
後にもう一つのデフォルトスキンとして
「アレックス(Alex)」が登場。こちらは最初から公式の名称。
決して主人公(笑)などではない
男性のような姿をしたスティーブとは対照的にこちらは肩までかかる長さの金髪の女性のような姿をしており、腕が一回り細い。
更に後の更新で複数のデフォルトスキンが追加され、2024年1月現在では上記2種を合わせた計7種類のスキンが用意されている。
更に腕の太さ
(≒見かけ上の性別)を変更できる機能も用意されており、既存のジェンダー観に囚われないプレイが可能。
ちなみに彼らを始めとしたマイクラの
登場人物は性別が無いとされている
(システム上、動物や村人は同じ種族同士であれば相手を問わず「繁殖」できる)。
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『Minecraft』概要 |
『Minecraft』は、生き物や自然物などありとあらゆる物体がレトロな ドットテクスチャの貼られた「ブロック」で表現・構成された広大な世界で、
様々なブロックを利用して自由に探索・採掘・建築をしていくサンドボックス型物作りゲームである。
インディーゲーム(≒同人ゲーム)発ながらその独創的なゲーム性から人気が高く、
今なお『 ドラゴンクエストビルダーズ』などのフォロワーゲームが生み出される「サンドボックス型ゲーム」の先駆けとして功績を残している。 *1
日本での略称は「マイクラ」。
ニコニコ静画では多数の製作者によって自作のスキンが配布されている他、ブロックを並べてドット絵や3Dモデルを再現する猛者もいる。
また、マルチプレイ機能もある事から バーチャルYouTuber達からの人気も高く、
特に ホロライブでの多人数参加型行事は同社の目玉でもあったり、 ホロライブID所属のVTuberであるカエラ・コヴァルスキアは、
その膨大なやり込みぶりからあらゆる素材やレアアイテムを数多く集めてきた事から「カエラ神」「現人神」と畏怖されている。
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他会社とのコラボレーション |
人気ゲームだけあって他の会社とコラボレーションを行う機会も少なくない。
これまでに『 スーパーマリオ』や『 パックマン』や『The Elder Scrolls V: Skyrim』など、
様々な作品のキャラクターや世界観をマイクラ内で再現されたものが「マッシュアップ」として販売されている。
マイクラ側からも出張する事があり、『Skyrim』では「Notched Pickaxe(Notchのつるはし)」という隠しアイテムが登場している
(ただし公式日本語翻訳では「刻み目のあるつるはし」と直訳され、元ネタが想起されにくくなってしまっている)。
なお、『Skyrim』を開発したベセスダ・ソフトワークスの親会社であるゼニマックス・メディアも2020年9月23日にマイクロソフトに買収されたため、
マイクラと『TES』シリーズ両方とも同一の会社によって版権が保有されている事になっている。
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『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズ |
こちらではスティーブの他、別スキンであるアレックスや敵キャラであるゾンビと 手足が短くなったエンダーマンも 別カラー扱いで参戦している。
ただ、楽曲の権利が スクエニ以上に複雑だったのか本編の BGMが使えず、ミニゲームや派生タイトルのBGMを使っている。
ちなみに 勝利ポーズの1つにステーキを食べるものがあるのだが、
食べ終わった後のステーキの位置が どう見てもアレにしか見えなかったため、
後日にサイレント修正された事もあり、配信当初は色んな意味で大きな話題となった。
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各種必殺ワザ(以降「B」と表記) |
ステージの地面や壁を掘って素材を入手。
得られる素材の比率は各 ステージの地形の材質に依存する。
出現する素材の順番は決まっており、運要素はない。
木でできた所では斧、固い所(掘削速度が遅い)ではツルハシ、地面ではシャベルを使用する。
それ以外の場所では砂などが採れるグレード1(その他素材、雑素材)として扱われる。
戦場や終点、戦場化ステージや終点化ステージでは一定の比率となる。
下にブロックを生成して設置するワザ。
ランクの安い素材が優先され、B長押しで移動しながら生成できる。
ブロックは上に乗ると壊れるまでのスピードが速くなる。攻撃や下からジャンプ頭突きによっても壊れる。
画面外の生成には制限が設けられており、ピンク色になった部分から先は生成できない。制限近くのブロックはすぐに壊れる。
開始時に設置される作業台の近くで剣をクラフトする。
こちらはブロック生成とは違い、ランクの高い素材が優先され、壊れてない場合は耐久度が回復する。
原作では剣やツルハシなどを個別に生成する必要があるが、スマブラではまとめて生成出来るようになっている。
スティーブの近くに作業台を召喚する。
作業台は相手の攻撃を一定%以上受けると崩れて一定時間後に再出現するのだが、
そうでなくても無制限かつノーダメージ状態で呼び出す事ができる。
原作では エンダードラゴンを倒した際に入手できるお楽しみアイテム。
エリトラを展開し、ロケット花火を点火して飛行。この点火の時だけ攻撃判定が存在。
必要素材や回数制限はなく使い放題。
機首はいつでも上げ下げでき、これを利用して滑空する。
一定時間が経つと尻もち落下になる上、後ろには一切下がれないので注意。
土や石などを多く消費して作成する(原作では火薬を消費)。
置くだけではしばらくは爆発せず、重量感知板を作ってその上に何かが乗っかるか一定%以上直接攻撃を加えると爆破される。
レッドストーンがあれば導線を敷いて遠距離から感知板で爆破する事が可能。
ふっとばし力が非常に高く、更に 自分や味方も巻き込んでしまうので取り扱いに注意。
PKファイヤーなど火炎属性の攻撃を当てれば通常の攻撃以上に爆発しやすいので火気厳禁。
作成するにはトロッコは鉄、レールは鉄とその他素材が必要。
金とレッドストーンがあれば加速レールを使える。
ジャンプでトロッコから離れられる他、その状態のトロッコを相手に巻き込むことも可能
(他のファイターが持っている拘束技と同様に%蓄積が高いほど拘束時間が増加。レバガチャで脱出対応)。
注意点としては乗っている状態でも降りた状態でもトロッコは飛び道具判定になっていること。
これ以外にもスティーブの攻撃は下強攻撃の火、下スマッシュの溶岩、空中下攻撃の金床など、
飛び道具判定になっているものが意外とあるため反射技持ちには注意。
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キャラ性能としては使いこなすのも対策するのも容易ではないシリーズ屈指のテクニカルキャラという評価。
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MUGENにおけるスティーブ
3体が確認されている。
内、ryu1sou氏製作のものが国産、それ以外の2体が海外産である。
いずれも関節が曲がるのが特徴。
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ryu1sou氏製作 マスタースティーブ |
ぬるぬる動く高クオリティなスプライトで描かれたスティーブ。
操作方法は4ボタン方式(A:弱、B:強、C:必殺技用、Z:クラフトシステム用)で、
常にダイヤの剣を持って戦うのが特徴。
原作でのクラフトシステム、HUD(インベントリ、空腹 ゲージ、体力ゲージ)が搭載。
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詳細 |
- クラフトシステム、インベントリ
- 4種ある必殺技を使う事でそれぞれ「空白」、「棒」、「鉄」、「糸」いずれかの素材を入手し、
- 3×3のマス目に区切られた全9枠のインベントリ(アイテム欄)に追加されると共に枠のカーソルが右に(右端まで行くと下の段の左端へ)移動する。
- カーソルが右下まで行った状態で必殺技を出すと、左上へ戻ると同時に集めた素材の数と種類、そしてインベントリ内の順番により、
- ハサミ
- ツール系(剣、つるはし、スコップ、クワ)
- 防具系(ヘルメット、チェストプレート、レギンス、ブーツ)
- レール
- はしご
- 以上のいずれかが装備欄に追加される。
- 種類と数が揃っていても順番が合っていなければ装備品にならず、成立しなかった場合は全アイテムを無駄に消費するだけなので要注意。
- 装備品を獲得するとZボタンで装備欄の左端から順に発動が可能になり、強力な技や便利な技、超必殺技が使える仕様となっている。
- 空腹ゲージ
- スタミナゲージ扱いで、これが尽きると必殺技を出せなくなる。
- 体力ゲージ
- 体力ゲージが尽きると元々のライフバーが尽きてなくともKO扱いとなる。
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同梱のマニュアルに詳細な解説が載っているのでそちらも参照。
その他、スライディングキック、画面端空中での壁蹴り(三角跳び)も使用可能。
後、地味にKO時の ボイスが原作初期Verに存在したダメージ音(男の野太い声)だったりする。
7Pカラーは 原作再現モードで、移動や攻撃などのモーションが原作と同じ動き(関節が曲がらない)になる。
AIはデフォルトで搭載されている。
なお、注意事項として、
- 改変禁止
- 内容物の不正コピー、画像使用禁止
- 動画使用OK
との事。
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CZeta氏製作 |
DLは下記の動画から (0:58より上記のマスタースティーブと対戦)
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Monkeyx5氏製作 |
手描きドットのスティーブ。黒の主線が特徴。
その場で木を生やす技やアイアンゴーレムなどのMobを召喚する技、 乱舞技超必などが搭載。
なお、上から金床で押し潰す技や釣り竿で相手を捕まえる技があるのだが…恐らく偶然の一致だろう。
また、何故か 瞬獄殺を使う事ができ、成立時は 草薙条のGANGAN必殺技のように、
白目のスティーブ(ヘロブラインとも呼ばれ、元ネタは都市伝説)が背後から相手を羽交い絞めにした上で技を掛けるという演出になっている。
DaMarioMemer氏による外部AIも公開されていたが、現在は入手不可。
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出場大会
出演ストーリー
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なお、日本では割とよく誤解されるが、「サンドボックス(砂場)型ゲーム」というのは、
「舞台(砂場)は用意したから好きに遊べ=
ストーリーや目標は自分で決めろ」というゲームであって、
「砂でお城を作る=自由に
LEGOブロックを積み重ねてオブジェクトを作るゲーム」という意味ではない。
そのため、『ドラゴンクエストビルダーズ』のようにストーリーが
用意されている作品や、
『Robocraft』のように対戦での勝利を目指すように
提示されている作品等は、
「自由にブロックを積み重ねてオブジェクトを作るゲーム」としてのフォロワーではあっても「サンドボックス型ゲーム」とは言えない。
最終更新:2025年03月03日 17:26