登録日:2017/08/25 Fri 19:20:00
更新日:2024/04/29 Mon 13:39:22
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3年B組一八先生とは、
パクリとは、そして著作権とは何かを考えさせられる麻雀漫画である。作者は、
錦ソクラ。
竹書房が出版する「近代麻雀」で2012年から2019年まで連載されていた。かつては不定期連載だったが、後に月1連載のペースとなった。
概要
タイトルどころか、基本設定やストーリーまで
3年B組金八先生をベースにしている麻雀漫画で、教師である坂本一八(さかもと・いんぱち)先生が、都立雀中学校で起きるトラブルを麻雀で、しかも大体は一八先生が18,000点で上がって解決するというのが基本の流れ。
必ず「賭け麻雀」であり、同卓した人間は生徒や教師のみならず理事長や警官などたまたま同卓した人間に至るまで漏れなく一八の債務者となっている。教師生活を30年やっているのは勿論パロディ元の通りなので、一八の生徒になった者は借金苦で大学をあきらめたり高校を辞めたり闇社会に身を投じるなど人生を狂わされまくっている。何故こんなドクズが教師を…
一八のキャラデザは金八パロディでよくある初期の長髪姿ではなく、後期の短髪姿となっている。また、後期で恒例となった生徒がソーラン節を踊るシーンも申し訳程度に登場する。
しかし、本作を語る上で欠かせない要素がある。それは、3年B組金八先生のパロディなのに他作品の漫画の絵柄でパロディをし、さらにある話まで似せている点である。
そっくりさんが描かれている漫画として、同じ出版社から発行されている「
ムダヅモ無き改革」があるが、本作は、
他の漫画のそっくりさんが描かれているのが特徴である。しかも、元作品の出版社や作者には
無許諾のパロディである。
さらに、パロディの対象とされた漫画の画風の再現度が基本的に非常に高く、まるでパロディ元の作者が描いたような作風で本作品に登場する。決して、すでに出版されている漫画の絵をそのままコピー&ペーストしているわけではない。たまに、編集部がグルになって絶妙な煽り文を書いているときもある。
そして、パロディとしての芸が細かいのは、吹き出しのセリフである。各作品の吹き出しの形状や文字サイズまで徹底的にマネているのが特徴。
小学館の漫画のみ、吹き出しのセリフに句読点が打たれているのは御存知のとおりであるが、本作はそこまで完コピしている。
パロディにされる漫画も有名なものから、連載中話題になったもの、シブいもの、アメコミなど多岐にわたる。要は錦先生が好きな漫画ということではないかと。パロディありきの漫画なので、パロディ元の漫画がわからないと楽しみはかなり薄れてしまう。ネットで調べる前にパロディ元の漫画がわかったらガッツポーズをしてもいいほどパロディ範囲は広い。ただし、相当の漫画を読んでいないとパロディ元をわかるのは難しい。また、ところどころに金八先生や他の武田鉄矢作品の要素が見られるので、そちらも探そう!
『
ムダヅモ無き改革』もよく書籍化できたと思える作品だが、本作は、
著作権的な意味で書籍化が絶望的と思われる作品である。というか、この作品の連載に許可を出した「近代麻雀」編集部ェ…竹書房らしい作品とは言える。
なので、全作品を読む場合は過去の「近代麻雀」を買う必要がある。1冊600円なので、分厚い同人誌と思えばなんてことはないだろう。ただし後から気になった回を読み返すのはほぼ無理。国立国会図書館でコピーをするというのも良い方法だろう。
ちなみに、本作品がネットで反響を呼んでいる件について、竹書房は困惑している模様。
とまぁ、
明らかにグレーゾーンとギリギリアウトを行ったり来たりしている(初期)著作権法上は完全に一発アウトな作品であり、読者ならびに当時の編集者からは人気を博する一方、『
孤独のグルメ』原作者の久住昌之氏など、本作に対して少なからず否定的な意見を挙げる原作者も存在していた。当たり前ですな。
実際のところ著作権を侵害されたあげく、作品のオチは大抵がどクズ主人公(一八)の噛ませ犬にされ煽られる終わり方なので、無許諾でパロディに使われる方はいい顔をしない場合もあろう。
かつて、加瀬あつし先生が「カメレオン」で下ネタ満載の「銀河鉄道999」パロディを無許諾でやった際に、原著作者の故・
松本零士大先生が激怒し、とあるイベントで出会った加瀬先生に一晩中説教をして、該当の回が単行本未収録になったことがある。それでも、加瀬先生の作中パロディは「銀河鉄道999」のキャラクターのコスプレレベルにとどまっていた。
しかし、本作は高度な模写能力を発揮する錦先生による、高精度の模写を用いたパロディであり、手描きであっても法的には著作権の「複製権」侵害とみなされうる。一方、画風のマネは、著作権法上の問題は発生しない(画風だけマネて商売すると不正競争防止法違反などは考えられるが、作中のパロディの場合はそういった問題は想定されない)。
その一方で、『
スプリガン』原作者のたかしげ宙先生のように本作の存在を認める作者もいた。そして「余談」の項目にて後述の通り、『
シティーハンター』作者の北条司先生は錦先生の無駄に高い模写能力に目をつけ、スピンオフ漫画の連載を依頼している。
よくも、本作は連載中・連載終了後にどこの出版社からも訴えられなかったものだと思う。出版社が目をつぶってくれる同人のコミケの薄い本ならともかく、これ商業出版ですよ…?
上述の「カメレオン」のケースとは異なり、本作は原著作者に無許諾のパロディでありながら、(一八の噛ませ犬になるところを除けば)原作にそれなりの敬意を払っていたことが、錦先生ならびに竹書房が原著作者から訴えられなかった最大の要因かも知れない。
本作は書籍化が絶望的な代わりに2019年頃からWEB配信が始まったのだが、それに際して遂にパロディ元の出版社から正式な抗議を受けた模様。残念だが当然。ちなみに本作には上記の「カメレオン」のパロディも出てくるが、該当回のWeb配信は中止された。
最終的に本誌で金八先生以外パロディ要素なしの『3年B組一八先生』としての最終回が描かれ、同時にWEB配信分も全てサイトから削除され連載に幕を引いた。なお、2022年頃までブラウザのURLに直リンを入力すると、近代麻雀=竹書房のサーバーから本作を画像で全話ダウンロードすることができた。海賊版ソフト扱いかな?
今のところ、武田鉄矢氏やTBSから抗議は来ていないもよう。芸能人の肖像は商品価値があるため、「肖像権」が発生する。よって、パロディだからといって肖像権の管理元が許してくれるとは限らず、厳しい芸能事務所だと肖像権侵害に対して法的措置をとることも少なくない。
本作はどう見ても武田鉄矢氏の肖像権を侵害しているとしか思えないのだが、近代麻雀編集部は、本作を訴えない武田氏の寛容さに感謝すべきであろう。錦先生のような命知らずなことをしてはいけない(戒め)
パロディした作品一覧やキャラクター(カッコ内は掲載回)
1~2話、6話、9~10話、61話(最終話)には金八先生以外のパロディは出てこない。
- 3年B組金八先生
- 坂本一八(いんぱち)
主人公
元ネタ同様教師であるが、ドがつくほどのクズ・外道。
似ているのは名前と顔だけである。
- 坂本乙女
坂本乙女とは、
○偉人・坂本龍馬の姉である。
○ドラマ「3年B組金八先生」の登場人物で、坂本金八の長女である。
◎漫画「3年B組一八先生」の登場人物で、坂本一八の娘である。
一八先生の娘とあって、1,800点(コインパチ)で上がる。
+
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一方、一八先生はというと、 |
一方、一八先生はというと、32,300点で 範馬勇次郎の顔で上がっていて、大人げないところも再現されていた。
|
- ゲゲゲの鬼太郎(3話)(画風のマネだけなのでセーフ)
- 疾風伝説 特攻の拓(3話、23話)
- 雀荘「Z」のマスター
セット麻雀を流れ解散させそうな風格漂うマスター「岸森」。左耳にピアスを3個付けており、元ネタの「鰐淵春樹」とよく似ているが、サングラスはかけていない。
よく一八が生徒を連れ込んで打つ他、雀中学の生徒もよくここに来る。"中坊"を"雀荘"に入れてんじゃねーゾ!?
ドラッグに手を出した生徒のせいで"不運"と"踊"ったことがある。
- "剛毛魅怒呂
暴走族だが、麻雀で加藤をカモにされたことを怒る優しい連中。もちろんカモにされた。
- 23話でも鰐淵春樹によく似た、サングラスを着用した人物が雀荘の店員として登場。3話のマスターと同一人物かどうかは不明。
- 巨人の星(4話)(星一徹っぽい寿司職人が出てくるだけなのでギリギリセーフ?)
- 天空の城ラピュタ(5話)
- 室塚(むろつか)
みんな大好きムスカ大佐。先生として登場。レギュラーキャラとなっているためよく見かける。これあかんやつや。スタジオジブリもよく訴えなかったもんだと感心する。
- GTO(第7話)
グレート・ティーチャー・鬼塚
グレート・ツモスジ・鬼月
(BGM/poison反町隆史)- 「切りたい牌も切れないこんな世の中じゃPoison」という鬼月のセリフが出てくるが、JASRAC非許諾ェ…いろいろな意味でまずいですよ!
- グラップラー刃牙(8話、画風のマネだけなのでセーフ)
- 最終ページで、一八が範馬勇次郎チックな絵柄になる。
- ジョジョの奇妙な冒険(23話・41話)
- 2回ほど登場している。23話は絵柄のコピーのみなのでセーフ。2回目は、ダニエル・J・ダービーと
一八先生空条承太郎との対決の話がパロディされている。大丈夫かコレ?どう見てもあかんやつや…
- 北斗の拳(11話・60話)
- 汚物は消毒するモヒカン、スペードによく似た人、「ヒャッハッハ」と言いながら水をかぶるジードメンバーによく似た人の3名が登場。
- 最終話の1つ前の60話で「山のフドウ」そっくりの「符同先生」が登場。
- 笑ゥせぇるすまん(11話、画風のマネだけなのでセーフ)
- 最終ページで、一八が藤子不二雄A先生チックな絵柄になり、北斗の拳の悪党によく似た3人を「ドーン!」と倒す。
- 進撃の巨人(13話、画風のマネだけなのでセーフ)
- 最終ページで、一八が進撃の巨人チックな絵柄になる。
- 美味しんぼ(14話)
海原雄山 牌腹雄山(はいばらゆうざん)
雀中学の理事長として登場。本物とよく似ているが実はヅラ。
- HUNTER×HUNTER(54話)
- 同じ冨樫義博の幽遊白書とのあわせ技という芸の細かさ。
- 珍遊記 -太郎とゆかいな仲間たち-(15話)
- 漫F画太郎先生お得意のババアそっくりのキャラが登場する。
- X-MEN(16話)
- ドカベン(17話)
- 元ネタは「岩鬼」だが本話では「岩騎」。葉っぱの代わりに点棒を加えている。
- 地雷震(18話)
- うしおととら(18話、53話)
- 元ネタが小学館の漫画なので、吹き出しに全て句読点が打たれている。
- 麻雀飛龍伝説 天牌(19話)
- AKIRA(19話)
- 闇金ウシジマくん(20話)
- ゴルゴ13(20話・51話)
- 原著作者無許諾のパロディなので、ウシジマくんとゴルゴが麻雀仲間というとんでもない設定に。
- 51話では雀中学の生徒たちや一八先生の絵柄が、さいとう・プロダクションのチーフアシスタントだった故・石川フミヤス先生の絵柄に…ゴルゴパロディは多数あるが、石川先生の絵柄の模写をやったのは錦先生が史上初ではなかろうか?さいとうプロのチーフアシスタントには故・武本サブロー先生もいて、石川先生とは大きく画風が異なっていたが、錦先生の無駄に高いコピー画力を持ってすれば、石川画風だけではなく、武本画風の完コピも可能かも知れない。
- DEATH NOTE(21話)
- 金末健次郎(かねすえけんじろう)
金末健次郎は、DEATH NOTEに登場したキャラではない。
元ネタである金八先生兼末健次郎(かねすえけんじろう)のパロディで、ドラマ原作と同様に陰湿なイジメを行う。
絵柄が夜神月(というより、小畑健風)
- HELLSING(21話)
- ろくでなしBLUES(22話)
- 甲本ヒロト(現:ザ・クロマニヨンズ)をモチーフとした「大場ヒロト」そっくりの「戸田幹浩」というキャラクターが登場。ろくでなしBLUESの方は本人に許諾を得たキャラクターだったが、こちらは無許諾ェ…
- 釣りキチ三平(23話)
- 元ネタの主人公は「三平三平」(みひらさんぺい)だが、本話は「三筒三筒」(みづつさんぴん)。特攻の拓の鰐淵似のマスターが出た挙げ句にラストシーンの一八はジョジョ風になるなどカオス回。
- 幽☆遊☆白書(24話)
- クッキングパパ(25話)
- 元ネタの主人公は「荒岩一味」(あらいわ いちみ)だが、本回の主人公は「怒羅岩 一萬」(どらいわ かずま)。
- 元ネタに倣って麻雀の「七対子(チートイツ)」と「インパッチ」のレシピが出てくる。
- MASTERキートン(26話)
- 元ネタの主人公は「平賀=キートン・太一」だが、本話は「平和=チーポン・利一」(ひらわ・ちーぽん・りいち)。一八のあだ名が「アイアン・ボール=鉄の睾丸(キ◯タマ)」だったことが判明。どんなあだ名や…
- 20世紀少年(26話)
- 孤独のグルメ(27話)
井之頭五郎
雀之頭雀五郎(すずめのかしらじゃんごろう)
- 上記の通り、27話については原作者の久住昌之氏が不快感を示した。無許諾なんだから当たり前でしょ…
- 大市民(27話)
- 「孤独のグルメ」と、知る人ぞ知る漫画の柳沢きみお「大市民」を
無許諾で勝手にコラボさせたのは本作ぐらいだと思います。私はネットで調べるまで元ネタが分かりませんでした。出版年次が古い「大市民」は合法的な漫画配信サイトで無料配信されていることが多いので、ぜひ27話と見比べてみてね!
- へうげもの(28話)
- シグルイ(45話ほか)
- ドラゴン桜(29話)
- ベルセルク
- ピンポン(30話)
- 鉄コン筋クリート(30話)
- 高校鉄拳伝タフ(31話)
- 原作の主人公は「宮沢熹一」だが、本作では「宮沢理一(=リーチ)」になっている。
- BLAME!(32話)
- ドラえもん
- 浦安鉄筋家族(33話)
- 喧嘩稼業(34話)
- 幕張(34話)
- タッチ(35話)
- みゆき(35話)
- タッチに出てきたのは「柏葉英二郎」だが、本回に出てくるのは「平場点次郎」。一八が賭け麻雀で点次郎の兄の点一郎を借金漬けにしたことが暴露される。
- 小学館の漫画のため、パロに入った2ページ目から吹き出しに句読点が…
- ヤング島耕作 主任編(36話)
島耕作芝棒作(しばぼうさく)
- 店内に、ゴルゴ13専属の銃職人デイヴ・マッカートニーそっくりのおじさんがいる。ゴルゴやウシジマくんも出てくる。
- 金田一少年の事件簿(37話)
- 「金田一少年の事件簿」なので事件は起きる。原作は推理物なので長編だが、本作品は1話完結である。
にもかかわらず、「前回のあらすじ」のようなページになりすぐに解決編になるという、高クオリティな作品になっている。
金田一一
近麻一一(きんまいちはじめ)
かの有名な近代麻雀編集長の孫。誰だよ
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金田一少年の決め台詞といえばコレ |
金田一 近麻一少年の決め台詞といえばコレ
この何切るは必ず解いて見せる!!
純全帯么九(ジュンチャン)の名にかけて!!
これもう分かんねぇな
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- 魁!!男塾(38話)
大豪院邪鬼
大強引雀鬼(だいごういんじゃんき)
雀中名物「魔亜邪庵(まあじゃん)」
魔亜邪庵……
中国清代末期
四川省の雀士達の間で盛んに行われた決闘法の一つ
一対一で対局しアガった役に応じた数の点棒を相手に突き刺して闘う
連荘はなく一局ごとに交互に親番を繰り返しどちらかが絶命するまで対局を続けるという
まさに命がけの勝負であった
余談ではあるが現代の麻雀でロンされることを「刺さる」と呼ぶのはこれが源である
民明書房竹書房刊「麻雀の歴史と文化」より
雷電はいなかったが、一八先生が魔亜邪庵を知っていた様子。なんなんだアンタ
- DRAGON QUEST -ダイの大冒険-(39話)
アバン先生 オヤバン・デ・ツモァガールⅢ世「オヤバンツモラッシュ!!」
- 一八に対抗するため、オヤバン先生が「メガンテ」ではなく「マンガンテ」(満貫手?)という呪文を唱えて自爆する。
- エアマスター(40話)
- ハチワンダイバー(40話)
- バトル・ロワイアル(作画:田口雅之)(40話)
- 一八「ちょっと麻雀で殺し合いをしてもらいます」
最後にちゃっかり嘉門米美風一八先生が登場する
- シティーハンター(42話)
冴羽獠
冴和了(さえわりょう)- 麻雀用語で「和了」(ホーラ/あがり)とは、手牌を一定の形に揃えて公開すること。本作の最後で毎回一八が「インパッチでござぁます!」とやっているアレのことでござぁます!
- 元ネタでは新宿駅の掲示板に「XYZ」と書き込んで依頼するが、本作では堀切駅の掲示板に「240Z」と書いて依頼することになっている。堀切駅になってるのは元ネタの金八先生のロケ地だったから。
- 「240Z」は麻雀用語で24000点(親の倍満)のこと。こんなの麻雀に詳しいやつ以外意味わからねーだろ… ちなみに麻雀用語の240Zの元ネタは太古の昔に日産フェアレディZに設定されていた最上級グレードのこと。
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冴和了の自己紹介 |
冴和了の自己紹介
冴和「ああ…おれの名前は冴和了 ポンチーハンターともよばれているがね」
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槇村香
捲村香(まくりむらかおり)- 麻雀用語で逆転することを「捲る(まくる)」という。
- 名前以外は本家とほぼ同じ。振り回すハンマーに麻雀関係の文字が書かれているのが特徴。
- 本回では一八が諸事情により原作にしか登場しなかった悪役「海原神」になりきっている。そして、無駄な高精度で「シティーハンター」を完コピしたおかげで、作者の北条司先生から
罰ゲームのような難易度の高いスピンオフ作品を任せられました。(後述の「余談」を参照)
- ネット上では、最後のコマの一八(花子先生とともに遠くを見つめているシーン)を見ると「Get Wild」が聴こえてくるという人まで…(幻聴)
- 無限の住人(43話)
卍 / 万次 萬字(まんじ)
浅野凜 浅野嶺(あさのりん)- 冒頭より一八先生と一局やり、一人負けしている。しかもしっかりお金を巻き上げられている。先生!何やってんの!
- BØY(44話)
- ホーリーランド (46話)
- 修羅の門(47話)
陸奥九十九 摸自九自摸(もつくつも)
陸奥圓明流 摸自東北流(もつとんぺいりゅう)の使い手。
摸自東北流とは「ヒラ打ちで千年無敗を誇るという伝説の流派」らしい。一八先生の敬愛する坂本竜馬とも打ち合ったことがあると伝えられている、らしい。
また、アオリ文に「摸自東北流を名乗るものが、戦える・・・って言うことは、「勝てる」ということ。そこに立つのは鬼か修羅か・・・?」とある。
編集もノリノリである
- 風の大地(48話)
- ゴルフ漫画。元ネタの主人公は「沖田圭介」だが、本回の主人公は「折田北介」(おりた ぺーすけ)。もはや名前が無理すぎる…
- ゴルフのショットの動きで麻雀を打つという謎の描写に…
- 元ネタが小学館の漫画なので、吹き出しに全て句読点が打たれている。
- 織部金次郎(48話、一八の絵柄だけなので著作権的にはセーフ)
- 岳 みんなの山(49話)
- 浦沢直樹先生っぽい絵柄だが、元ネタの作者は石塚真一先生という別人。この例を見てもわかるように、絵柄を真似ることは著作権侵害にはならない。
- 元ネタの主人公は「島崎三歩」だが、本回の主人公は「島咲三麻」(しまさき さんま)。三人麻雀を名前にするやつなんかいないだろ…
- 元ネタが小学館の漫画なので、吹き出しに全て句読点が打たれている。
- スプリガン(50話)
- 元ネタが小学館の漫画なので、吹き出しに全て句読点が打たれている。
- 柔道部物語(52話)
- 元ネタの主人公は「三五十五」(さんご じゅうご)だが、本回の主人公は「三本五本点五」(さんご てんご)。絵柄以外は改変しすぎだろ…一八や生徒まで小林まこと先生風の絵柄になっている。
- カメレオン(55話)
- 元ネタの主人公は「矢沢栄作」だが、本作の主人公は「ヤワザ」。麻雀の「技」ということか?ちなみに加瀬あつし先生が故・松本零士大先生を激怒させて封印された「銀河鉄道999」ネタまで登場。なお、K談社が激怒して55話も元ネタ同様封印されたもよう。
- 蒼天航路(56話)
- 「董卓」という元ネタそのままのキャラが登場。麻雀の雀卓と「卓」つながりということかな?ひねりもなしにそのままはまずいですよ!そりゃK談社が激怒するわな…
- 三国志(横山光輝)(56話、最後のページの一八の絵柄のみなのでセーフ)
- 今日から俺は!!(57話)
- 「中野」と書いて「ちゅんの」と読む転校生キャラクターが登場。元ネタは「中野誠(なかのまこと)」。
- 元ネタが小学館の漫画なので、吹き出しに全て句読点が打たれている。
- 風の谷のナウシカ(58話)
- 一八の絵柄や吹き出しまで宮崎駿風になっており
著作権侵害模写芸が細かい。
- 悪乗りした編集部のトビラのアオリ文が「高度麻雀文明を崩壊させた「炎の七日間」の最終戦争から千年。学園の外には拡大する“腐海”が広がる。」
一体どんな文明や…なお、元ネタは「火の七日間」。「腐海」は元ネタそのまま。
- 元ネタのトルメキア第4皇女「クシャナ」とほぼ同じ見かけの「九西南(クシャナン)」という女性、そしてクシャナの側近のクロトワそっくりの人物(本作では名前未設定)が出てくる。
- クロトワ似のおっさんが「ウホッいいにおい…」と語ってるが、それパヤオじゃなくてヤマジュンですから!残念! 混ぜるな危険
- 遠慮か何かは不明だが、ナウシカは一切出てこない。
- 著作者の宮崎駿が本回を読んだら間違いなく「極めてなにか生命に対する侮辱を感じます」とコメントするに違いない。
- るろうに剣心(59話)
- 「自摸沼薄水」(つもぬま うすい)という、琉球出身の盲目の雀士が登場する。悪徳雀荘「十本場」を経営しており、一八が「さっそく打ちに行きましょう!」と生徒2名を巻き込む。元ネタは「魚沼宇水」。
余談
42話が
シティーハンターのパロディ回だったのがきっかけで、原作者の北条司先生から錦ソクラ先生に直接お声がかかり、なんとスピンオフ漫画
「今日からCITY HUNTER」という
シティーハンターの転生モノの連載を「コミックゼノン」で開始するという前代未聞の事態に!
絶対狙ってやっただろ これを受けて、ゼノンでは『
終末のワルキューレ』と「一八先生」の出張コラボマンガがちゃんと許可を得たうえで掲載された。
錦先生の著作権侵害に対して単純に怒らず、原作のイメージを保つきわめて難易度の高い罰ゲームのような仕事を錦先生に依頼した寛容な北条先生に拍手!当時の北条先生の絵柄をあれだけコピーできる錦先生もすごいですけどね。
ちなみに現在の北条先生は絵柄が変わっており、御本人の弁によると当時の冴羽リョウを描くのがかなり難しい状況だとか…(出典:「劇場版シティーハンター 天使の涙」公式パンフP17)。漫画家って大変なお仕事ですね。北条先生本人が描けなくなった1980年代の冴羽リョウを完コピで描ける錦先生は、ある意味化け物レベルの才能なのかも知れない。才能は正しい方向に使いましょう。
なお、42話では一八が冴羽リョウの育ての親である「海原神(かいばら しん)」の姿になっており、ムスカの著作権侵害の室塚先生と共演している。
2023年9月に公開された「劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」ではアニメ版で初めて海原神が登場しているが、どうも原作の絵ではなく「一八海原」に寄せている雰囲気がある(髪型やラストシーンのパースのとり方など)。さらに、クルーズ船の上で室塚っぽい部下から海原神がキーアイテムを受け取るシーンもある。サンライズ、やりますねぇ!
ただし、サンライズは
機動戦士ガンダムなどのアニメ作品を作成する著名なアニメ会社で、錦先生のような著作権法に真っ向から挑戦するエクストリーム漫画家ではないので、海原の部下の姿はメガネと髪型でそれとなくムスカに似せているだけです。これが合法的なパロディのあり方。
ちなみに、錦先生は「
今日からCITY HUNTER」の仕事ぶりがゼノン編集部(コアミックス)から気に入られたらしく、「
北斗の拳」のアミバスピンオフ漫画の原作まで手掛けるようになりました。
うわらば!
追記・修正は、18000点(インパッチ)を振り込まないようにお願いします。
- こんなカオスなマンガがあったのか!! -- 名無しさん (2017-09-02 15:40:53)
- 竹書房は魔境 -- 名無しさん (2017-12-10 14:32:03)
- 絵柄だけでなく、パロディ元作品、ひいては先生の構成(コマ割りや間の取り方など)もエミュレートしてるのがすごい -- 名無しさん (2018-09-01 19:16:35)
- 大昔、パロディ満載のマンガ王が -- 名無しさん (2018-09-09 10:49:44)
- 途中送信失礼 -- 名無しさん (2018-09-09 10:50:45)
- 大昔、同じようなパロディ満載のマンガ王が竹書房から出てたけど おおらかな時代だったし画力な無かったから -- 名無しさん (2018-09-09 10:57:33)
- 基本的に一八先生はドクズだけどホーリーランド回は珍しく生徒を助けたな -- 名無しさん (2019-06-16 03:21:46)
- 次号で最終回とのことで -- 名無しさん (2019-11-30 20:01:05)
- 読みたいが、もうそれもかなわぬ願いか… -- 名無しさん (2020-07-27 12:45:34)
- ちょっと見た目重視にしてみました。ただ編集の利便性がかなり低下しているかもしれません。だめそうなら差し戻してほしいのですが、どうでしょうか -- 名無しさん (2020-07-27 13:47:06)
- ダメだろこれwと思ってたらほんとにダメだった漫画 -- 名無しさん (2020-07-31 10:03:21)
- 絵柄を見る限り作者はかなりの画力を持った人物かと思われる -- 名無しさん (2021-02-24 22:17:25)
- これだけ似せてるのはトレースだろと疑われたけど、あくまで真似てるだけでトレースは見つからなかったんだよな… -- 名無しさん (2021-07-20 08:51:21)
- もう本誌の物理本を探すしか読めないのね -- 名無しさん (2022-01-03 23:20:11)
- 名前のもじり方もセンスありすぎだろ -- 名無しさん (2022-01-16 00:53:43)
- 読んだことないからアレだけど、銀魂スタッフでアニメ化か福田組で実写化しないかな・・・? -- 名無しさん (2022-01-23 00:16:05)
- どっかのパチンカス思い出すクズっぷり、一回ぐらい徹底的にやられて欲しかったわ -- 名無しさん (2023-10-01 23:26:27)