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3年B組一八先生

登録日:2017/08/25 Fri 19:20:00
更新日:2026/08/13 Thu 18:47:04
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『3年B組一八(インパチ)先生』とは、パクリとは、そして著作権とは何かを考えさせられる麻雀漫画である。作者は錦ソクラ
竹書房が出版するフリーダム系麻雀誌「近代麻雀」で、2012年から2020年まで連載されていた。


目次


概要


タイトルどころか、基本設定やストーリーまで3年B組金八先生をベースにしている麻雀漫画で、中学校教師・坂本 一八(さかもと いんぱち)が、周囲で起きるトラブルを麻雀で解決し、毎回必ず18,000点(インパッチ)でアガってオチを付けるというのが基本の流れ。

ストーリー上、行われる麻雀は必ず「賭け麻雀」であり、同卓した人間は生徒や教師のみならず理事長や警官などたまたま同卓した人間に至るまで漏れなく一八の債務者となる。
教師生活を30年やっているのはパロディ元と同じなので、一八が受け持った生徒は借金苦で大学進学を諦めた、高校を中退せざるを得なくなった、闇社会に身を投じたなど、人生を狂わされた者が数知れない。何故こんなドクズが教師を……??

初期は不定期連載だったが、後に月1回のペースとなった。
ただし、諸事情という名の元ネタ作品の出版社からのクレームにより「近代麻雀」2018年9月1日号掲載の57話で月1連載を終了。58話から再び不定期連載となり、「近代麻雀」2020年2月1日号掲載の61話をもって完結した。
現在、正式に読むことができるのは最終回の61話のみである。

一八のキャラデザは金八パロディでよくある初期の長髪姿ではなく、後期の短髪姿となっている。ただし一部の回想シーンなどで長髪姿になることがある。
また、後期で恒例となった生徒がソーラン節を踊るシーンも申し訳程度に登場する。


作風


「パロディ系麻雀漫画」としては、同じ近代麻雀で連載されていた『ムダヅモ無き改革』がよく知られている。
しかし本作は、元々『金八先生』のパロディなのにさらに他の有名漫画の絵柄でパロディをし、話の内容やセリフまで似せるのが大きな特徴。
しかも、元作品の出版社や作者には無許諾──である。*1

漫画業界の暗部として、すでに出版されている漫画の絵をそのままコピー&ペーストする「トレパク」問題がプロ・同人問わず出てくるのは世の常だが、本作はトレパクをしているわけではない。
元ネタと見比べるとよく分かるが、縦横比や線の書き方などが原画と明らかに異なっているので、錦先生による高度な模写というのが事実である。
また(非常に稀だが)一八の親っパネ被弾で負けさせること自体が問題あるような主人公については「オーラスの一八の和了を1,800点*2に下げ、明確な『一八の勝利』で終わるパターンを変える」として配慮を見せており*3錦先生のなかにリスペクトが存在するの自体は事実でもある。

さらにパロディとしての芸が細かいのは、吹き出しのセリフである。各作品の吹き出しの形状や文字サイズまで徹底的にマネているのである。
小学館の雑誌で連載されている漫画では、吹き出しのセリフに句読点が打たれているのは御存知の通りだが、本作はそこまで完コピしている。

元ネタにされる漫画も有名なものから、連載当時話題になったもの、マニアックなもの、ネットで知名度が高いものなど多岐にわたる。
ネットで調べる前にパロディ元の漫画がわかったらガッツポーズをしてもいいほど対象範囲は広い。

パロディありきの漫画なので、元ネタが理解できていないと楽しみはかなり薄れてしまう上、相当数の漫画の知識が求められる。
また、ところどころに『金八先生』以外の武田鉄矢ネタも見られるので、そちらも探そう。

ちなみに、本作品がネットで反響を呼んでいることについて、竹書房は困惑している模様。
一方である意味では人気作品と呼べるだけの知名度を築いた中で、いつの間にやら漫画ネタとして登場する側に回っていたらしく、私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!では伏せ字付きではあったが本作のタイトルが登場した。


元ネタ一覧(カッコ内は掲載回)


第1・2・6・9・10・最終話には『金八先生』以外のパロディは出てこない。
基本的に、元ネタのキャラクターの姿はそのままに(著作権侵害)、名前を無理やり麻雀にこじつけてある場合が多い。

3年B組金八先生

坂本一八
主人公。愛称は「一八(いんぱ)っつぁん」。
元ネタ同様に教師であるが、ドがつくほどの外道&畜生。似ているのは名前と顔だけである。

坂本乙女
坂本乙女とは、
1.偉人・坂本龍馬の姉である。
2.ドラマ『3年B組金八先生』の登場人物で、坂本金八の長女である。
3.漫画『3年B組一八先生』の登場人物で、坂本一八の娘である。一八先生の娘とあって、1,800点(コインパチ)でアガる。
+ 一方、一八先生はというと、
一方、一八先生はというと、範馬勇次郎風の表情とともに32,300点のアガリ。大人げないところも再現されていた。

坂本幸作
一八の息子、乙女の兄。18話のみの登場。

  • (すずめ)中学校3年B組の生徒たち
錦先生は元ネタのキャラクターの登場時期にこだわりがないらしく、様々な時期に放映されたキャラクターが混在している。
一八を含め、主なたまり場は雀荘「麻雀Z」。*4
本項では出演頻度が多く、現在も公開されている最終話に出演した生徒キャラをまとめる。なお、加藤、茜、修一の3名のフルネームは37話の『金田一少年』回に出てくる。

加藤勝
1話から登場。本作の準主役。
中学生のくせに麻雀ばかり打っている不良だが、毎回一八の食い物にされつつゲストキャラや一八の言動にツッコミを入れる常識人ポジを担う。
暴走族「剛毛魅怒呂(ごけみどろ)」のメンバー(3話)でもある。ももクロが好きらしい(13話)。
元ネタは「腐ったミカン」で有名な生徒の加藤優(1980年放映の第2シリーズに登場)だが、本作の加藤の外見は元ネタとは大きく異なる。


2話に登場。メガネをかけており、受験の失敗を恐れるも、一八に雀荘に誘われた挙げ句カモにされる。

深山明彦
4話に登場。実家は寿司店。父親は星一徹によく似ている。
1999年放映の第5シリーズに登場した同名キャラ(演:亀梨和也)がモデル。

柴崎茜
5話から登場。2010年放映の完結編に登場した同名キャラがモデル。
一八に恋する話も元ネタをなぞっているが(10話)、一八のえげつないアガリに泣きを見た。
錦先生は茜というキャラを相当気に入っているらしく、事実上準レギュラー扱いである。
余談だが、錦先生のデビュー作『侍父(サムライパパ)』の娘役の顔とよく似ている(年齢設定は大きく異なる)。
元ネタ同様、髪型は前髪ぱっつん。ちなみに 錦先生のpixivアカウント には「前髪ぱっつんを描きます。 」と書かれているので、おそらく錦先生の好みを反映した結果と思われる。

松浦
5話にて登場。元ネタ同様、加藤とケンカを繰り広げ、一八のハンガーヌンチャクでしばかれる。
モデルは第2シリーズに登場した松浦悟(演:故・沖田浩之)。なお、この回登場の「ハンガーヌンチャク」は『金八先生』ではなく『刑事物語』が元ネタである。

委員長
6話にて登場する女子生徒。なぜか名前は無し。
髪を2本の三つ編みにまとめており、若干吊り目で強気そうな雰囲気。
本作のオリキャラと思われるが、詳細不明。

杉原修一
8話から登場。本作では数少ないデブキャラとして出演頻度は結構高い。デブキャラだからか「ブヒ」が口癖。
モデルは1995年放映の第4シリーズに登場した杉山修一だが、元ネタは本作の修一ほど太ってはいない。「ハレ晴レユカイ」が好きらしい(13話)。

力也
9話にて登場。三郎とケンカをして一八に仲裁されるが、エグい和了でダメージを受ける。
モデルは1999年放映の第5シリーズに登場した入船力也

三郎
9話にて登場。力也のケンカ相手だが本作では影が薄い。
モデルは1999年放映の第5シリーズに登場した田口三郎

石川祐子
12話にて登場。元ネタ同様、試験の答案を白紙で提出し、ムスカ大佐室塚先生を挑発する。
モデルは1980年放映の第2シリーズに登場した同名キャラ。

  • その他のキャラクター
『金八先生』の出演人物のパロキャラであるが、本作が他の漫画のパロディ中心になるにつれて、その存在は忘れ去られていった。

大森巡査
10話で初登場。これも元ネタの同名キャラ(演:鈴木正幸)がモデル。初期は結構な頻度で登場するが、徐々に出番が減っていく。

本田先生
雀中学の女性養護教諭。10話のみに登場。第4シリーズ以降に出演した本田知美(演:高畑淳子)がモデルだが、容姿は大きく異なる。

花子先生
42話にのみ登場する女性体育教師で、冴和了の依頼人。
モデルは第5~7シリーズに登場した小林(旧姓:渡辺)花子(演:小西美帆)。なお、元ネタの花子先生は体育教師ではなく、家庭科担当兼バレーボール部顧問である。

他作品のキャラクター

一八の雀中での同僚が、『鬼太郎』シリーズをはじめとする水木しげる作品全般に登場するサラリーマン山田にそっくりである。

◇雀荘「Z」のマスター・岸森
セット麻雀(ギグ)を流れ解散させそうな風格漂う男。左耳にピアスを3個付けており、元ネタの鰐淵春樹とよく似ているが、サングラスはかけていない。
よく一八が生徒を連れ込んで打つ他、雀中学の生徒もよくここに来る。“中坊”を“雀荘”に入れてんじゃねーゾ!?
ドラッグに手を出した生徒のせいで“不運(ハードラック)”と“(ダンス)”ったこともある。

剛毛魅怒呂(ごけみどろ)*5
暴走族だが、麻雀で加藤をカモにされたことを怒る優しい連中。もちろんカモにされた。

◇その他、23話でも鰐淵によく似た、サングラスを着用した人物が雀荘の店員として登場。3話のマスターと同一人物かどうかは不明。

◇明彦の父親
上述の通り、星一徹風のデザイン。著作権に抵触するかはどうか微妙なライン。

◇室塚先生
みんな大好きムスカ大佐。一八の同僚としてレギュラーキャラとなる。これあかんやつや。
スタジオジブリもよく訴えなかったもんだと感心する。

  • 麻雀放浪記(7話)
哲也-雀聖と呼ばれた男-』の翻案元の一つ。
阿佐田哲也氏の名著であるが、本自体がそのまま登場する。利用目的は授業の教材。
絵を見るに、おそらく『賭博黙示録カイジ』の福本伸行先生が表紙イラストを描いた『麻雀放浪記(一) 青春編』(角川文庫)。

グレート・ティーチャー・鬼塚 グレート・ツモスジ・鬼月(BGM:反町隆史「poison」)
「切りたい牌も切れないこんな世の中じゃPoison」「俺は俺を騙すことなく打っている」というセリフが出てくるが、JASRAC無許諾。まずいですよ!

オチで一八が板垣恵介先生チックな絵になる。

3回ネタになっている。
10話、23話はオチでの画風マネだけなのでセーフ。
41話はダニエル・J・ダービーが登場する話のパロディ。

11話で汚物を消毒するモヒカンスペードによく似た人、「ヒャッハッハ」と言いながら水をかぶるジード団メンバーによく似た人の3名が登場。
60話では山のフドウそっくりの「符同先生」が登場。
この後に錦先生はコミックゼノンにて連載を開始しているので、60話に限り、原哲夫先生とコアミックスの許諾を得ている可能性も否定できなくはない(※ただしクレジット表記はなし)。

オチで一八が藤子不二雄Ⓐ先生チックな絵になり、『北斗の拳』の悪党によく似た3人を「ドーン!」と倒す。喪黒残悔拳?

オチでの画風マネだけなのでセーフ。

オチで一八が「進撃の巨人」チックな絵になる。

牌腹雄山(はいばら ゆうざん)
雀中学の理事長として登場。本物とよく似ているが、実はヅラ。

14話はオチでの画風マネだけなのでセーフ。
54話は『幽☆遊☆白書』回だが、同じ冨樫義博先生の『HUNTER×HUNTER』からはゴレイヌ、団長の手刀を見逃さなかった人、ノブナガの3人が著作者に無許諾で友情出演している。

  • まんゆうき ~ばばあとあわれなげぼくたち~(15話)
漫☆画太郎先生の作品全般に登場する「ばばあ」そっくりのキャラが登場する。

オチでの画風マネだけなのでセーフ。

元ネタは「岩鬼」だがこちらは「岩騎」。葉っぱの代わりに点棒を咥えている。
「グワァラゴワガキーン」は「グワァラゴワバチーン」になっている。
オチの18,000(インパッチ)は殿馬一人の「秘打・白鳥の湖」


2回登場。18話はオチで一八の顔が妖怪「さとり」風になるだけだけなのでまだセーフだが、53話は全編パロディ。
53話の元ネタは「第31章 ブランコをこいだ日」。元ネタの妖怪「さとり」は飛行機事故で目を怪我した「ミノル」の目を治そうと考えて多くの人間を殺し眼球を奪い続けているが、本回の「さとり」もどきは雀荘から点棒を奪い、3年B組の生徒「茜」に点棒を10万点ぐらい渡し続けていた。パロにしても一体どんな話や……
しかし珍しくハッピーエンド。原作では寂寥を感じさせたさとりの救われifということで読後感も良い。
53話のサブタイトルも「四暗刻(スーアンコー)をオリた日」と韻を踏んでいる。

潮やとらなどのパロディキャラは出てこず、一八が元ネタにおける潮とその父親・紫暮(しぐれ)の立ち位置になりきる。一八の顔は紫暮に似せて描かれている。

▼元ネタとの比較の一部
紫暮「人の眼球を集めて何をするかは知らぬが、光覇明宗の名のもとに、蒼月紫暮が退治する。」
一八「点棒を集めて何をするかは知りませんが、3年B組担任教師の名のもとに、坂本一八が退治いたします。」

「…そんなんじゃ…そんなんじゃ……ダメだよ…目をちゃんと手術しなけりゃよ…」
一八「そんな…そんなやり方じゃだめですよ…麻雀は自分で打って振り込んだり負けたりしながらだんだん強くなるものなんですから…」

「ミノルの目は手術で治るんだよ!そんな腐りかけた目ン玉なんて何の役にも立たねーんだ!!」
一八「点棒の受け渡しは対局以外ではできないんですよ!!盗んだ点棒を渡されて茜がうれしいとでも思うんですか!?」

元ネタで潮と「さとり」が戦う際、潮が「バカヤロォ」を連呼する名シーンもしっかり再現されているが、本作は金八パロなので「バカチンがァ!」になっている。

オチで茜が手を合わせて「18,000(インパッチ)でござぁます♡」と言っているコマの構図の元ネタは、「第31章 ブランコをこいだ日」の直前の「第30章 愚か者は宴に集う 其ノ八 真由子ととら」の最後で、元ネタのヒロインの一人*6の井上真由子が「とら!」と言っているシーン。『うしおととら』の単行本を持っている人は確かめてみよう!

今回の決まり役は「槍槓」という役。もちろん獣の槍にかかっている。

その他、細かいところだと
●冒頭、茜が「山の神様(「さとり」もどき)」にお参りするシーンの森は、元ネタの「第31章 ブランコをこいだ日 其ノ参 さとり」で、「さとり」が北海道の森の中で平穏に過ごしているシーンのコマ*7の背景とそっくりになっている。ただし、トレパクではなく精巧な模写なので細かい部分は若干異なる。
●元ネタが小学館の漫画なので、吹き出しに全て句読点が打たれている。
●「さとり」のセリフのフォントは全て古印体になっているが、元ネタでは1か所だけ誤って通常の太明朝になっている箇所がある(「第31章 ブランコをこいだ日 其ノ四 手術前日~当日」で「さとり」が「うわああぁ!」と言いながら鎌を振り回しているシーン)。本作ではその部分もきちんと補完し、「さとり」もどきのセリフのフォントは全て古印体となっている。

余談だが、テレビアニメ版『うしおととら』の前期OPは藤田和日郎先生が大好きな筋肉少女帯が書き下ろした「混ぜるな危険」だった。
偶然ではあるが、『金八先生』と『うしとら』を無許諾で混ぜた本回との関係を考えると、なんとも意味深なタイトルである。

◇鉄男
「デコ助野郎」こと鉄雄がモデル。2回登場した。
19話では同じ麻雀漫画『天牌』主人公の沖本瞬っぽい人と夢の共演(なお無許諾)
44話ではドラッグつながりで『BØY』の神崎狂っぽい人と夢の共演(なお無許諾)。沖本っぽい人も再登場する。
松浦の鉄男に対するセリフ「ピーキーすぎてお前にゃ無理だよ!」(19話)とは、元ネタに出てくるバイクのエンジンの話。麻雀の「ピーキー」って一体なんなんですかね……

2回もネタにしているので、錦先生は『AKIRA』(というか鉄雄?)が相当お気に入りと思われる。3B生徒のうち、『金八先生』以外から持ってきたキャラで本作に2回登場したのは鉄男だけ。

元ネタの主人公・沖本瞬の初期バージョンっぽい人が鉄男にドラッグを勧める。あえてあまり原作の絵柄に似せていないようにも見える。
元ネタは「週刊漫画ゴラク」連載の知る人ぞ知る麻雀漫画。沖本が東大生の「伊藤芳一」を麻雀の道に誘い込むという展開があるらしい。それに引っかけて『AKIRA』と無断クロスオーバーさせたのかな?
44話では槓崎の取り巻きに「市居」と「後藤」の姿が。こちらもドラッグ繋がり。

  • 闇金ウシジマくん(20話、36話)、ゴルゴ13(20話、36話、51話)
原著作者無許諾のパロディなので、丑嶋とゴルゴが麻雀仲間というとんでもない設定に。
ゴルゴ13に似た人物が2人出てくる。
20話・36話のゴルゴもどきは「東剛(とうごう)」、51話のゴルゴもどきは「デューク東風(とんぷう)」、別名「ゴルゴ1326(イチサンニンロク)」なので、どうやら別人のようである。
なお「イチサンニンロク」とは、麻雀用語で「2人の子からそれぞれ1300点ずつ、親から2600点もらえる手を和了(アガ)ったこと」。

全編ゴルゴパロ回の51話では3Bの加藤と茜、そして一八の絵柄が、さいとうプロダクションのチーフアシスタントだった故・石川フミヤス先生の絵柄に寄せられている。
世の中にゴルゴパロ数あれど、石川先生の絵柄の模写をやったのは錦先生が史上初ではなかろうか?
錦先生の無駄に高い模写力を持ってすれば、石川画風だけではなく、同じくさいとうプロのチーフアシスタントだった故・武本サブロー先生の画風の完コピも可能かもしれない。
51話のサブタイトル「1万8千点の和了」は、『ゴルゴ13』単行本64巻に収録されている「2万5千年の荒野」というエピソードが元ネタ。ちなみに話の中身は全くの別物。
元ネタでは茨の冠を被ったドクロの背後に「ゴルゴ13」と書かれた物騒な絵(タイトルロゴ)が各章の冒頭に出てくるが、51話ではこれも完コピ。文字の部分が「サカモト18」になっている。
ゴルゴの仕事を裏から支える専属銃器職人のデイブ・マッカートニーもよく出てくる。錦先生はどれだけゴルゴ好きやねん……

◇金末健次郎
この「金末健次郎」は、『DEATH NOTE』に登場したキャラではない
『金八先生』第5シリーズに登場した兼末健次郎(かねすえ けんじろう、演:風間俊介)という生徒が元ネタで、ドラマ原作と同様に陰湿なイジメを行う。
ただし、絵柄が夜神月風。

また、『ドラえもん』のジャイアンスネ夫を意識した「郷田」と「滑川」という2名の不良が出てくるが、これは元ネタと似ても似つかない造形になっているので著作権法的にはセーフ。
劇中登場する茨木のり子の詩は本来「点棒」ではなく「感受性」である。念の為。

オチでの画風マネだけなのでセーフ。

  • ろくでなしBLUES(22話)
◇戸田幹浩
歌手の甲本ヒロト氏をモチーフとした「大場ヒロト」そっくりのキャラ。大場は甲本氏の許諾を得たキャラクターだったが、こちらは無許諾。
名前は『金八先生』第5シリーズに登場した戸田幹洋が元ネタ。
室塚先生がスプレー「染めQ」を使って戸田の髪を黒くしようとする。なお、染めQは頭髪染色用のスプレーではないので、絶対に真似をしてはいけない。

元ネタの主人公は「三平三平(みひら さんぺい)」だが、こちらでは「三筒三筒(みづつ さんぴん)」。
「卓化け」は元ネタでは「石化け」。自然の石に同化して魚に人間の気配を感じさせないというもの。

全くの余談だが、後に『僕とロボコ』(後述)は作者自身「大の釣りキチ三平ファン!」と題し3号連続で釣りキチ三平のオマージュで釣り回という大型パロディをやってのけた。

『特攻の拓』の鰐淵似のマスターが出た挙げ句に一八はオチでジョジョ風になるなどカオス回。
オチの「河底撈魚(ホウテイラオユイ)」は最後の捨て牌で出上がりした時に成立する役で、海底撈月(ハイテイラオユエ)のロン和了版*8である。麻雀では捨て牌を置く場を「(ホウ)」と呼び、河の底から魚を釣り上げる様を見立てたもの。釣りネタと掛かっているのである。
さらに本来「ドラ5」と宣言すればいいところをあえて「ドラドラドラドラドラ」と宣言し、ジョジョ伝統の「オラオララッシュ」風に仕立て上げている。18,000(インパッチ)にも小ワザが光る。

2回登場している。
24話に登場するのは闇ギャンブラー・戸副露(とふろ)
副露(フーロ)は他家の捨て牌を取得すること。いわゆる「鳴き」。

54話には誰も覚えていないような雑魚キャラ・室田繁そっくりの男が登場(特に名前はつけられていない)。
「人の心が読める」キャラということで、前回の『うしおととら』ネタと意図的にかぶせており、54話の1ページ目には「さとり」もどきがこっそりカメオ出演している。
一八の心を読んで聞こえたもの順に「あんたが大将」「JODAN JODAN」(いずれも海援隊の楽曲)、「人という字は互いに支え合って人になる」「彼も人なり、我も人なり」はどちらも金八先生がドラマ劇中で諭すために言った言葉*9、「スポーンと一本バナナ」も劇中の台詞だが便の出の例えで「そのような健康的な生活をしろ」という意味。

  • 101回目のプロポーズ(24話)
今回のオチ要因。なお18,000(インパッチ)ではなくリーチの場面。
金八先生……ではなく、同じく武田鉄矢氏が演じる「星野達郎」のご本人登場。
パロディももちろん同ドラマの名台詞僕は死にましぇん僕は死にません」である。

  • クッキングパパ(25話)
元ネタの主人公は荒岩一味(あらいわ かずみ)」だが、こちらは「怒羅岩一萬(どらいわ かずま)」。
元ネタに倣って、麻雀の「七対子(チートイツ)」と「インパッチ」のレシピが出てくる。
「裏ドラを乗せると最高にうまい」「ダマでサクッとアガるのもオツ」など、麻雀と料理双方に掛けた言葉遣いは見事と言う他なし。

  • MASTERキートン+20世紀少年+パイナップルARMY(26話)
浦沢直樹先生ネタ全部乗せというある意味ゴージャスな回。
元ネタの主人公は平賀=キートン・太一だが、こちらは「平和=チーポン・利一(ひらわ・ちーぽん・りいち)」。
一八のあだ名が「アイアン・ボール=鉄の睾丸(キ◯タマ)」だったことが判明。どんなあだ名や。
原作のキートンの恩師、「ユーリー・スコット教授」のアダ名である。
巻末アオリは「なあ利一、こうやって点棒を無駄遣いするのも…素晴らしいことじゃないか。」……ノリノリである。

元ネタの主人公は井之頭五郎(いのがしら ごろう)」だが、こちらは「雀之頭雀五郎(すずめのかしら じゃんごろう)」。
この話の元ネタは「孤独のグルメ」12話。原作で店主にアームロックをかけた五郎に「それ以上いけない」と言うのは洋食店の中国人アルバイトだが、本回ではなぜか一八がこのセリフを語る。

  • 大市民(27話)
『孤独のグルメ』12話で中国人アルバイトにパワハラをする洋食店の主人*10が、本作ではなぜか柳沢きみお先生の『大市民』の主人公・山形鐘一郎(やまがた しょういちろう)に置き換えられている。
『孤独のグルメ』と、知る人ぞ知る漫画『大市民』を無許諾で勝手にコラボさせたのは本作ぐらいだろう。

有名どころである『孤独のグルメ』に目を取られがちだが『大市民』のパロディも緻密。「指差し」とか。
出版年次が古い『大市民』は合法的な漫画配信サイトで全話無料配信されていることが多いので、ぜひ27話と見比べてみてね!

  • 土山しげる作品(27話)
喰いしん坊!』『大食い甲子園』『UFOロボダイアポロン』などの作品で知られる土山しげる先生の画風。
18,000(インパッチ)シーンのみなので作品名までの同定は難しい。
グルメ漫画の金字塔『孤独のグルメ』&食事シーンにも力が入り、後には料理部分のセレクション漫画も出た『大市民』回のオチに料理漫画の大家である氏は選出の妙。

元ネタの「古田織部(古田左介)」によく似た「振田差介(ふるたさすけ)」という一八の同僚が出てくる。
一八はオチでなぜか『シグルイ』風の絵になる。

2回登場している。前述のとおり28話はオチでの画風マネだけだが、45話は徹底しすぎてあかんやつです
45話では『シグルイ』の2人の主人公「藤木源之助」「伊良子清玄」によく似た「打木源之助(うちき げんのすけ)」 と「暗刻清玄(あんこ せいげん)」が登場。
麻雀用語の「暗刻(あんこ)」は、全く同じ牌を3枚自力で集めること。本作ではそういう話は出てこないので「伊良子」と「暗刻」を無理くりこじつけている感じ。
『シグルイ』前と後で若先生の画風が変わりすぎたからか、さすがに『覚悟のススメ』『悟空道』『蛮勇引力』ネタは無し。

元ネタの主人公「桜木建二」にそっくりの「桜井健一」という人物が登場。
名前の元ネタはおそらく「雀鬼」と呼ばれた伝説の雀士・桜井章一
桜井は「五年後麻雀プロ試験合格者百人出します」を目指すらしいが生徒から「いや別に俺らプロ目指してねーし」と突っ込まれる。

他に、『ドラゴン桜』に出てくる生徒「水野直美」そっくりの「水摸(みずも)」という雀中学の生徒が出てくる。ただし、29話のみの登場。
さらに『サルでも描けるまんが教室』(漫画:相原コージ・原作:竹熊健太郎)1巻の表紙とよく似た『サルでも打てる麻雀何切る 初級編』という作中作が出てくる。

オチで一八が片目をつぶり、ガッツっぽい顔で18,000(インパッチ)
ここで唐突にベルセルクが出てきたのは、ガッツが使用する剣が「ドラゴン殺し」だから。無許諾とはいえ元ネタの組合せが巧妙すぎる。

またもや松本大洋先生全部乗せという回。原作の名脇役・アクマこと「佐久間学」にそっくりの「三九萬並(さくま ならぶ)」が出てくる。
原作でアクマが通う高校は「海王学園」だが、本作の三九萬が通う高校は「海帝(はいてい)」。
麻雀用語の「海底(はいてい)」は、局の最後に行われる摸打(もうだ、ツモ+打牌)のこと。あえて「海底」にせず「海“帝”」にしたのは、元ネタの「海“王”」とかけたのだろう。
『鉄コン筋クリート』ネタはオチのみ。

元ネタの主人公はキー坊こと宮沢熹一(みやざわ きいち)」だが、こちらは「宮沢理一(みやざわ リーチ)」。愛称はもちろん「リー坊(=リー棒)」である。
親父(おとん)もしっかり登場する。「しゃあっ(南)」
元ネタでキー坊が修めている格闘技の流派は「灘神影流(なだしんかげりゅう)」だが、こちらは「灘雀影流(なだじゃんかげりゅう)」になっている。

  • 刑事物語(31話)
演:武田鉄矢氏シリーズ。
「メンツ・コントロール」(元ネタはタフの「ボーン・コントロール」)のシーンで一八がハンガーを構えている。これは氏が演じた「片山刑事」の得意技「ハンガーヌンチャク」が元ネタ。ちなみに考案自体も武田鉄矢氏による。
しかし顔はタフ作画のままなのが笑いを誘う。

元ネタの主人公は「霧亥(きりい)」だが、こちらは「切亥(きりい)」。麻雀で牌を切るから?
この回に出てくる麻雀牌の書体は「東亜重工フォント」になっている。実に芸が細かい!
ちなみに、東亜重工フォントは実際に商品として販売されているが、本作は錦先生が独自に『BLAME!』の作風を真似て作成したものである。
「第一種聴牌不測牌姿(だいいっしゅテンパイふそくはいし)」「重国士和了型射出立直(じゅうこくしホーラけいしゃしゅつリーチ)」の元ネタはそれぞれ「第一種臨界不測兵器」「重力子放射線射出装置」。麻雀用語に無理くり寄せたせいで元ネタの原型をとどめていない謎用語になっている。でも語呂はいい

オチで一八の顔がいきなりジャイアン風になる。
切亥が麻雀牌を「重国士和了型射出立直」したことを受けて一八が「こら切亥、強打はマナー違反でしょうが。」という台詞を語るので、強打(きょうだ)=剛田(ごうだ)たけし=ジャイアン、という流れ?
11話のⒶ先生コピーに続き、今度は藤子・F・不二雄先生の画風をコピー。繰り返すが、画風を真似ること自体は著作権侵害ではない。

元ネタの小学校教師春巻龍(はるまき りゅう)」によく似た教師「張巻龍(はるまくり りゅう)」が出てくる。もちろん元ネタそのままのアホキャラ。
この回のサブタイトル「死亡遊戯」は、ブルース・リーが主演を務めたが、急逝により未完となった映画のタイトルである。当該キャラがブルース・リーのパロディキャラクターだったため。

「梶原柳剛流(かじわらりゅうごうりゅう)」の使い手梶原修人(かじわら しゅうと)」によく似た、「梶和了緑索流(かじわらりょくそうりゅう)」の「梶和了祝儀(かじわら しゅうぎ)」が登場。
元ネタの梶原はライバルとの対決に負けて左手首を斬り落とされたが、本回の「梶和了」は一八が代打ち勝負に勝ったせいで左手首を斬り落とされた。かわいそう。

オチの一八のポーズの元ネタは、同じ木多康昭先生の『幕張』に出てくる奈良重雄の必殺技「奈良づくし」
木多康昭先生のパロディというのもかなり珍しいと思う。本来は危険なパロディや時事ネタをやる側だし

元ネタに出てきた「代行監督」は「柏葉英二郎」だが、本回に出てくるのは顔だけそっくりの「平場点次郎(ひらば てんじろう)」。
一八が賭け麻雀で点次郎の兄の点一郎を借金漬けにしたことが暴露される。
「タッチ」……というより「あだち充」のパロディ回だからか、珍しくパンチラ描写がある。
小学館の漫画のため、パロに入った2ページ目から吹き出しに句読点が。

元ネタの主人公は「島耕作」だが、こちらは「芝棒作(しば ぼうさく)」。
「しばぼう(シバ棒)」は麻雀で親が連荘・前局が流局などした場合、場に置かれる百点棒のこと。
島耕作が勤めた会社は「初芝」電器産業だが、本作に登場する雀荘は「發芝」。読み方はいずれも「はつしば」。フリー雀荘で荒川の近くにあるらしい。
元ネタに登場し、ネットの雑コラ素材としても人気の「亀淵雄太郎」そっくりの「亀打摸太郎(かめぶち もうたろう)も登場するほか、前述のデイヴ・マッカートニーそっくりのおじさんやゴルゴ、ウシジマくんも出てくる。

元ネタの主人公は「金田一一(きんだいち はじめ)」だが、こちらは「近麻一一(きんまいち はじめ)」。
かの有名な「近代麻雀」編集長の孫だそうである。誰だよ。
元ネタはミステリー漫画なので長編だが、本作品は1話完結である。にもかかわらず、「前回のあらすじ」のようなページになりすぐに解決編に突入という、高クオリティな作品になっている。
もちろん恒例の異名も搭載、「オーラスの魔術師」である。
そこで俺たちが見た光景は──卓上で無惨に横たわる3つのリーチ宣言牌だった
+ 金田一少年の決め台詞といえばコレ
金田一近麻一少年の決め台詞といえばコレ

この何切るは必ず解いて見せる!!
純全帯么九(ジュンチャン)の名にかけて!!

もう原型がどこにも残ってないだろ……

  • 降魔法輪(37話)
エル・カンターレ ファイト!
『金田一』作画担当のさとうふみや氏による幸福の科学のプロモーション漫画。当該項目も参照。
今回の18,000(インパッチ)担当。パロディとは別方向にヤクいからか*11、模写度は控えめだがポーズはまんまである。

雀中3年筆頭大強引雀鬼(だいごういん じゃんき)」が登場。雀中名物魔亜邪庵(まあじゃん)」で一八と対決する。

魔亜邪庵……
中国清代末期
四川省の雀士達の間で盛んに行われた決闘法の一つ
一対一で対局しアガった役に応じた数の点棒を相手に突き刺して闘う
連荘はなく一局ごとに交互に親番を繰り返しどちらかが絶命するまで対局を続けるという
まさに命がけの勝負であった

余談ではあるが現代の麻雀でロンされることを「刺さる」と呼ぶのはこれが源である
竹書房刊「麻雀の歴史と文化」*12より)

雷電はいなかったが、一八は魔亜邪庵を知っていた様子。なんなんだアンタ
3Bの生徒たちは応援に際し大鐘音に変わって金八先生名物ソーラン節を披露する。

雀士の家庭教師ことオヤバン・デ・ツモァガール3世が登場。必殺技はオヤバンツモラッシュ
サブタイトル「麻雀の家庭教師!!の巻」はそのまま「勇者の家庭教師!!の巻」。アバン登場回のサブタイトルにして旧版単行本1巻の副題でもあった。

一八に対抗するため、オヤバン先生が「マンガンテ」という呪文を唱えて自爆する。
満貫手……は役ではなく反則(チョンボ)。麻雀の進行を著しく歪めるミスには「罰符」というペナルティが課され、満貫罰符なら親に4000点、子に2000点*13を即座に支払う。*14
今回の場合は誤ロン(役が出来ていない状態で和了宣言をする)。

加藤に差し込み(わざと相手に当たり牌を差し出すこと)
→加藤1位にしつつ*15自分の点棒を減らし、8000点を下回ったタイミングでチョンボ
→自身がハコワレ(0点以下)になりトビ終了(誰かが0点を下回るとその時点の点数で順位をつけるルール)し、自身は負けるが加藤は1位のままで一八から逃げ切り終わる
……というのが狙い。阻止されたが。
オヤバンは3B生徒だった時分、卒業式の麻雀で一八にトビラスを喰らわせたらしい。
たま~に一八に勝つキャラクターはいるものの、過去に勝ったことはあるが現代では負け、というのは非常に珍しい。原作でのこの時のアバンがそのような立場*16だからで、リスペクトが伺える。

  • ハチワンダイバー+エアマスター(40話)
元ネタの「ジョンス・リー」そっくりの「ワンス・リー」が本回の主役。
なお、麻雀用語の「ワンスリー」は麻雀のポイントのことで「10-30」の意味。
これまた柴田ヨクサル先生全部乗せ。錦先生はどうしてここまで混ぜたがるのか。

オチで一八が嘉門米美風に和了。画風マネだけなのでセーフ。
  • この回の和了は18,000(インパッチ)ではなく1,800(コインパチ)

元ネタの主人公は「冴羽獠(さえば りょう)」だが、こちらは「冴和了(さえわ りょう)」。「おれの名前は冴和了 ポンチーハンターともよばれているがね」
「和了(ホーラ・アガリ)」とは、麻雀用語で手牌を一定の形に揃えて公開すること。オチで毎回一八が「インパッチでござぁます!」とやっているアレのことでござぁます!
元ネタでは新宿駅の掲示板に「XYZ」と書き込んで依頼するが、本作では堀切駅の掲示板に「240Z」と書いて依頼することになっている。堀切駅になってるのは『金八先生』のロケ地だったから。
「240Z」は麻雀用語で24000点(親の倍満)のこと。さらにその由来は太古の昔、日産フェアレディZに設定されていた最上級グレードのことである。

ヒロインの「槇村香(まきむら かおり)」も登場。こちらは「捲村香(まくりむら かおり)」。
ギャンブル用語で逆転することを「まくる」という。競輪や競馬で聞いた人もいるのでは?
名前以外は元ネタとほぼ同じ。振り回すハンマーに麻雀関係の文字が書かれているのが特徴。

今回、一八は原作の悪役「海原神(かいばら しん)」になりきっている。
ネット上では、最後のコマの一八が花子先生とともに遠くを見つめているシーンを見ると「Get Wild」が聴こえてくる(幻聴)という人まで……
余談だが海原神は、2023年の劇場版『天使の涙(エンジェル・ダスト)』までアニメ版に未登場の人物であり、アニメ派にはいまいち知名度で劣るところがあった。
そのせいか、劇場公開に際してパロディであるこちら側を想起する人が現れるという逆転現象が起こり、一時期に一八先生を扱ったブログのアクセス数が伸びるなんてことが起こったらしい。

/ 万次 萬字(まんじ)
浅野凜 浅野嶺(あさのりん)
冒頭より一八先生と一局やり、一人負けしている。しかもしっかりお金を巻き上げられている。先生!何やってんの!
独特の漢字擬音も再現されている。
捨ッ 打ッ!!  断!!

この回のタイトル「夢見るマージャン人形」は同作者・沙村広明の漫画「おひっこし」の作中バンドの楽曲名。
もっと言えばそれ自体もセルジュ・ゲンスブール「夢見るシャンソン人形」の替え歌である。
逆に言えば「マージャン」は一八要素ではない。

  • BØY(44話)
元ネタに出てくるヤク中のチーマー「神崎狂」そっくりの「槓崎狂」が登場。読みはどちらも「かんざき きょう」。
麻雀用語の「槓」は槓子(カンツ、同種の牌4枚による面子)を作ることである。
元ネタに出てくるドラッグは「ヘル・ビジョン」だが、本回のドラッグの名前は「フル・ビジョン」。フルHD動画(1080p)のことか?
ドラッグをキメるシーンの「なんか笑顔っぽい顔」も完全再現。……伝わるのかコレ
珍しく槓崎は元生徒ではなく、昔一八が補導した相手らしい。

  • 「生きる」(44話)
まさかの谷川俊太郎。金八っぽさはある。
生きているということ いま生きているということ それはのどがかわくということ
怒涛の引用だが、なぜか長谷川俊太郎ということになっている。

シグルイの項で他作品ネタはないと記述したが、地味に衛府ネタは混ざっている。
「テヘペロでやんす!」

主人公「神代ユウ」と、そのライバル「伊沢マサキ」によく似た「神白リュウ」「一三萬(いさま)マサキ」が出てくる。
「白」は何も書かれていない麻雀牌が元ネタと思われるが、かなり苦しいこじつけ。
例によって「筆者の経験則」も完備。どころかほぼ全編でモノローグである。
ところで「一日五百局以上打ち続けた」と書かれているが、もし実際にやろうものなら1局あたりに使える時間は3分未満となってしまう。ツッコむのも野暮だとは思うが…

元ネタの主人公は「陸奥九十九(むつ つくも)」だが、こちらは「摸自九自摸(もつ くつも)」。摸自東北流(もつとんぺいりゅう)の使い手。
麻雀用語の「自摸(ツモ)」をひっくり返して「摸自(もつ)」と読ませるアイデア……どういう発想で出てくるんでしょうか(呆れ)
当然の権利のように「修羅粉」が舞っている。

摸自東北流とは「ヒラ打ちで千年無敗を誇るという伝説の流派」らしい。一八先生の敬愛する坂本竜馬とも打ち合ったことがあると伝えられている、らしい。
麻雀用語の「ヒラ打ち」は、イカサマ技を習得している打ち手が、あえてイカサマ技を使わずに打つという意味。
「坂本竜馬を敬愛している」というのも武田鉄矢ネタで、そもそも「坂本金八」の名前は坂本竜馬(と放送時間が金曜8時であること)から来ている。
アオリ文に「摸自東北流を名乗るものが、戦える…って言うことは、「勝てる」ということ。そこに立つのは鬼か修羅か…?」とある。編集もノリノリである

現実における麻雀の歴史は結構浅く、中国・清の同治年間(1862~1874年)に「陳魚門」という人が2種類のゲームを合体させて作ったという説が有力。
そのため、「ヒラ打ちで千年無敗」の次のコマで3年B組の生徒に「千年前にまだ麻雀はねーだろ」と突っ込まれている。
その意味において複数の作品を無断でクロスオーバーさせることが多い本作は、麻雀の本質を突いているのかもしれない。

オチのページだけ海皇紀風。

ゴルフ漫画。元ネタの主人公は「沖田圭介」だが、こちらは「折田北介(おりた ぺーすけ)」。もはや名前が無理すぎる。
他に「グレッグ・ノーマン(実在するプロゴルファーがモデル)」が「グレッグ・ノーテン」。「シルバー・スコット・ウォーレンV世」が「トンバー・ツモット・チューレン」。
ゴルフのショットの動きで麻雀を打つという謎の描写。「ピンズ、デッド!!」
ここで言うデッドとは、死ではなくまっすぐに狙うという意味。主に「ピンをデッドに狙う」という使い方をするため、ピンがかかっているわけである。なんでゴルフ用語の解説してるんだろう…
この時の和了形は筒子の清一色。まさにピンズデッド。

今回も元ネタが小学館の漫画なので、吹き出しに全て句読点が打たれている。
竹書房の誤植で、ひげの男性キャラが「日本人オキタの勇気だ」と絶叫する場面がある(本作の名前は上記の通り「オリタ」)。どう見ても錦先生と竹書房は明らかに著作権侵害の共犯じゃないですか…
最後のページのポエムも完全再現。
暮れなずむ街、光と影がある。光と影の中、去り行く人がいる。」……「贈る言葉」*17だコレ!!

  • プロゴルファー織部金次郎(48話)
オチでの画風マネだけなのでセーフ。ちなみに元ネタの作品は武田鉄矢原作。

浦沢直樹先生っぽい絵柄だが、元ネタの作者は石塚真一先生という別人。この例を見てもわかるように、絵柄を真似ることは著作権侵害にはならない。
元ネタの主人公は「島崎三歩」だが、こちらは「島咲三麻(しまさき さんま)」。三人麻雀を名前にする奴なんかいないだろ。
しかしきっちり振込を回避させている強キャラである。
今回も元ネタが小学館の漫画なので、吹き出しに全て句読点が打たれている。

元ネタの主人公は「御神苗優(おみなえ ゆう)」だが、こちらは「御利内優(おりない ゆう)」。麻雀の勝負を「下りない」ということかな?
元ネタの組織は古代の財宝を守る「スプリガン」だが、本回に出てくる組織は古代から伝わるイカサマを防ぐ「オクリカン」。元ネタは麻雀用語の「送りカン」で、リーチ後の送りカン(いわゆる「牌姿が変わる暗カン」*18)は禁止されている。

「ジャン・ジャックモンド」がやられる代わりに「ジャン・カップモンド」がトバされている。
元ネタはおそらく「モンド麻雀プロリーグ」。テレビ麻雀のリーグ戦で、前身及び通称が「モンド杯」、杯の英訳がカップである。
ジャンは原作では獣人化しパワーを数倍にするも理性がなくなり攻撃が単調になってしまう弱点を突かれて敗北している。おそらくリーチをして打点を上げるもツモ切りで打牌が選べなくなってしまう弱点を付かれたのだろう……
全くの余談だが、別のパロディ同人で有名な「やっぱ強えぜ……朧!!」の元ネタのシーンが登場していてごく小範囲でにわかに注目を浴びた。「皆川っぽい演出やめろ」こと皆川フェードもバッチリ再現されていたので尚更である。

今回も元ネタが小学館の漫画なので、吹き出しに全て句読点が打たれている。

  • 柔道部物語(52話)
元ネタの主人公は「三五 十五(さんご じゅうご)」だが、こちらは「三本五本 点五(さんご てんご)」。もはやこじつけなんてレベルではない。
三本五本(サンゴー)とは最低点のツモで親から500点、子から300点を取る和了のこと。100点棒をその本数分だけ貰うのが由来。一番安いこと、3と5にこじつけてゴミ(53)手という別称もある。頻出するので他の呼び名も沢山ある。
「耕談館浦安」の「西野新二」は「同刻館裏安」の「西場新二」になっている。
一八や生徒まで小林まこと先生風の絵柄になっている。

  • カメレオン(55話)
元ネタの主人公は「矢沢(ヤザワ)」だが、こちらは「ヤワザ」。
3Bの加藤と松浦が完全に加瀬キャラになりきっている。
オチの一八の顔は元ネタに登場する愚連隊「松戸苦愛(マッドクラブ)」の松岡英治か?
カタカナをセリフに混ぜ込んだ加瀬スラングもそのまま。「よォ オメーそんなにツエーのかヨ?」「どーしたヨ?顔色がワリーみてーだケド?」

手の込んだことに、加瀬あつし先生が故・松本零士大先生を激怒させて封印された『銀河鉄道999』ネタまで登場。
なお、某K社が本作の一連の無断パロディに激怒したため、この55話も元ネタ同様、無事永久封印された模様。この関係もあり、本回は近代麻雀のWebサイトで公開されなかった。

董卓という元ネタそのままのキャラが登場。麻雀の雀卓と「卓」つながりということか?ひねりもなしにそのままはいかんでしょ!そりゃK社が激怒するわな。
とはいえ、「董卓」は元を辿れば歴史上の人物なので、「名前をそのまま使用する」だけなら問題はないはずである。もちろん「所見を申せ」は明らかに蒼天航路であるが。
次の57話から最終話に至るまでK社作品のパロは一切無し。おそらく56話の掲載時点でK社から竹書房に警告文が来ていたのではないかと思われる。

あまり知られていないが、錦先生のデビュー作『侍父』はK社の「アフタヌーン」に掲載された。内容は『子連れ狼』をリスペクトしたような感じの漫画でした。

オチでの画風マネだけなのでセーフ。

「中野」と書いて「ちゅんの」と読む転校生キャラクターが登場。元ネタは「中野誠(なかの まこと)」
元ネタが小学館の漫画なので、吹き出しに全て句読点が打たれている。

次回(58話)から不定期連載となることが本回にて突然予告される。編集部の末尾コメントは「諸事情により、次回から不定期連載になります。どんな事情かは、探らないでください………。」

不定期連載になったかと思ったら、いきなりとんでもないネタをブッ込んできました。
サブタイからして「風の待ちの南家(ナンチャ)」。えぇ……よくこれで宮崎駿氏がキレなかったもんだ。*19
ちなみに麻雀用語の「南家」は、親の下家(右側)のプレイヤーのこと。

一八の絵柄や吹き出しまで宮崎駿風になっており、著作権侵害模写芸が細かい。
悪乗りした編集部のトビラのアオリ文が『高度麻雀文明を崩壊させた「炎の七日間」の最終戦争から千年。学園の外には拡大する“腐海”が広がる。』

元ネタのトルメキア第4皇女「クシャナ」とほぼ同じ見かけの「九西南(クシャナン)」という女性、そしてクシャナの側近「クロトワ」そっくりの人物「玄人和(くろとわ)」が出てくる。
玄人和は「ウホッいいにおい…」とつぶやくシーンがあるが、それ宮崎駿じゃなくてヤマジュンじゃないですか!

遠慮か何かは不明だが、ナウシカは一切出てこない。
宮崎駿氏がこれを読んだら間違いなく「極めてなにか生命に対する侮辱を感じます」とコメントするに違いない。

自摸沼薄水(つもぬま うすい)」という、琉球出身の盲目の雀士が登場する。悪徳雀荘十本場を経営しており、一八が「さっそく打ちに行きましょう!」と加藤&茜を巻き込む。
元ネタの宇水の眼帯には「心眼」と書かれているが、薄水の眼帯には「満貫」と書かれている(いずれも右から左)。

元ネタにおける斎藤一の役を一八が熱演しており、一八の顔も斎藤に寄せてある。
元ネタで「昂(たかぶ)って」となっている箇所が「昴(すばる)ぶって」になっている。おそらく誤字ではなく意図的なものではないかと思われるが詳細は不明。

元ネタの宇水は失明した後、「チョロチョロ」と流れる水の音に走っていくが、本回の薄水は「ジャラジャラ」となる麻雀牌を混ぜる音に走っていく。麻雀牌で喉の乾きは潤せないでしょ……
元ネタの宇水は「ティンペー」という盾と「ローチン」という槍を使った琉球王家秘伝の技を駆使して戦うが、本回の薄水は「東(トン)」「北(ペー)」と「六筒(ローピン)」をすり替える琉球王家秘伝のイカサマ技を駆使する。
ちなみに琉球王朝終了が1879年、麻雀の成立が1862~1874年なので、琉球王朝秘伝の麻雀イカサマ技は実在しません。
元ネタの宇水は斎藤の「牙突(がとつ)」により、上半身と下半身を真っ二つにされて絶命するが、本回の薄水は麻雀に負けるだけで命は奪われませんでした。めでたしめでたし。


余談


42話が『シティーハンター』のパロディ回だったのがきっかけで、原作者の北条司先生から錦ソクラ先生に直接お声がかかり、なんとスピンオフ漫画今日からCITY HUNTERという『シティーハンター』の転生モノの連載を「コミックゼノン」で開始するという前代未聞の事態に!絶対狙ってやっただろ
これを受けて、ゼノンでは『終末のワルキューレ』と『一八先生』の出張コラボマンガがちゃんと許可を得て掲載された。

錦先生の著作権侵害に対して単純に怒らず、原作のイメージを保つきわめて難易度の高い罰ゲームのような仕事を錦先生に依頼した寛容な北条先生に拍手!当時の北条先生の絵柄をあれだけコピーできる錦先生もすごいですけどね。

当時の「近代麻雀」編集者の竹村響氏(現在はフリーランス)曰く、
前職20年間でいちばんちゃんと謝った案件だ。懐かしい。でも好きな作品だった。
錦先生がシティハンターのスピンオフ始めたのには俺も吹いたな……。
2022-01-10 08:23:55 ( 出典リンク

ちなみに現在の北条先生は画風が変わっており、御本人の弁によると当時の絵を描くのがかなり難しい状況だとか(出典:『劇場版シティーハンター 天使の涙』公式パンフP17)。漫画家って大変なお仕事ですね。
北条先生本人が描けなくなった1980年代の冴羽獠を完コピで描ける錦先生は、ある意味化け物レベルの才能なのかもしれない。才能は正しい方向に使いましょう。

ちなみに、錦先生は『今日から~』の仕事ぶりがゼノン編集部から気に入られたらしく、『北斗の拳』のアミバスピンオフ漫画の原作まで手掛けるようになりました。うわらば!


余談だが、現実の金八先生の教え子には、麻雀ガチ勢で本作の連載後期からプロ雀士になった近代麻雀連載作品主役俳優がいるのだが、なぜかそっちに触れる事は無かった模様。
金八先生の生徒だけど桜中学の生徒じゃなかったからか、あるいは流石に雑誌の先輩をネタにするのはまずいと感じたからなのか……


最後の贈る言葉


最終回の61話(今でもキンマ公式サイトで公開中)の一八先生のセリフが「そのまま錦先生の本音じゃね?」と言われている。以下に引用しよう。
BGM:海援隊「贈る言葉」)

  • 「これ以上私のわがままで皆さんに迷惑をかけるわけにはいきませんので…雀中学を去ることに決めました」(P.241)
  • 「私は彼らの素晴らしさをみなさんに少しでも知ってもらいたい一心でこれまでやってきました」(P.243)
  • 「批判されることは覚悟の上だったからね…社会のルールは守らなくちゃいけません 快く思わない人がいるのなら私は潔く教壇を降りようと思います」(P.244)

錦先生の「わがまま」7年間も連載し続けた近代麻雀……だが、それがいい!

一八先生のK社関連作品がキンマWebで公開停止になったのが2019年11月上旬頃。
最終回(61話)が突然ひっそりと掲載されたのが2020年1月1日に発売された「近代麻雀」2020年2月号。
この時系列の流れを知ると、上記の錦先生のメッセージも味わい深く読めるのではないでしょうか。


封印作品として


『ムダヅモ』もよく書籍化(+アニメ化)できたと思える漫画だが、本作は著作権的な意味で書籍化が絶望的とされている漫画であるそもそも連載にGOサインを出した近代麻雀編集部ェ…
なので、全話読みたい場合は古本屋で近代麻雀のバックナンバーを探して買うか、国立国会図書館でコピーをとるしかない。

何しろ著作権法的には完全に一発アウトな代物のため、ネットで人気を博す一方、本作に対して否定的な意見を挙げる者も少なからず存在していた。
著作権を侵害されたあげく、大抵ドクズな一八の噛ませ犬にされ煽られるオチがつくので、パロディに使われた方がいい顔をしないのも当然であろう。

かつて、加瀬あつしが『カメレオン』で下ネタ満載の『銀河鉄道999』パロディを無許諾でやった際(第322話「YAZAWA・友情物語」。週刊少年マガジン1997年7月30日号掲載)、原著作者の松本零士が激怒し、加瀬及び担当編集者に一晩中説教をして、該当の回が単行本未収録になったことがある。
それでもこの事例での作中パロディは『999』のキャラクターのコスプレレベルにとどまっており、松本零士の著作権には抵触していなかった。

しかし、本作は高度な模写能力を有する錦先生による、高精度の模写系パロディ漫画であり、手描きであっても法的には著作権の「複製権」侵害とみなされうる。
また、ギャグ化する都合上原画から改変している部分もあり、これは著作者人格権の中の「同一性保持権」の侵害に該当しうる。*20

その一方で、『スプリガン』原作者のたかしげ宙のように本作の存在を好意的に受け止める作者もおり、『シティーハンター』の作者である北条司は錦の無駄に高い模写能力に注目し、後にスピンオフ漫画の連載を依頼している。
つくづく、よくどこの出版社からも訴えられなかったものだと思う。出版社が目をつぶってくれるコミケの薄い本ならともかく、これ商業出版ですよ?
上述の『カメレオン』のケースとは異なり、本作は原著作者に無許諾のパロディでありながら、(一八の噛ませ犬になることを除けば)原作にそれなりの敬意を払っていたことが、錦ならびに竹書房が原著作者から訴えられなかった最大の要因と言えるだろう。

「書籍化が無理ならネットで」という判断があったのか、2019年頃からウェブ配信が始まったのだが、それによって遂にパロディ元の出版社から正式な抗議を受けた模様。*21

ちなみに本作55話には上記の『カメレオン』のパロディも出てくるが、該当回には上述の松本零士と加瀬あつしが揉めた件のネタまで含まれるため、竹書房の自主的な判断で配信そのものが中止された。

最終的に本誌で金八先生以外パロディ要素なしの最終回が描かれ、ウェブ配信分も全てサイトから削除された。
しかし、2022年頃までブラウザのURLに直リンを入力すると、近代麻雀=竹書房のサーバーから本作の画像を全話ダウンロードすることができた。それ以前には「24時間限定公開」なんてこともやっていたり……海賊版ソフト扱いかな?

今のところ、本作に対して武田鉄矢やTBSから抗議は来ていないようである。

最後に、当時「近代麻雀」編集部に在籍していた竹村響(現在はフリー)の本作に対するコメントを記す。やっぱり他の出版社とは相当なゴタゴタがあったようです。「特級呪物」扱いも妥当と言えよう。
それは俺が退職前に封印してきた特級呪物
時が経ち封印が解けかけているのか……?
2023-07-22 12:56:31( 出典リンク

今後、指定暴力団竹書房*22の手によって「特級呪物」の封印が解かれる可能性が……?!(ありません)


おまけ:わかりやすい知財講座






追記・修正は、18,000点(インパッチ)を振り込まないようにお願いします。

この項目が面白かったなら……\ロォン!/

最終更新:2026年08月13日 18:47

*1 『ムダヅモ』は事後承諾ながらも、杉村太蔵の「きちんと読んでいる」や麻生太郎の「作品の存在や、自分がレギュラーキャラなのはしっかり知っている」という公式発言を貰えている。ただしやはり敵対政党や「よその国の雀士」の扱いは似たような理由で難しかったらしく、段階的に実在かつ現職・直近まで在職の政治家の要素は減らされている。特に現在では「少なくともプーチン、ウクライナ大統領に相当するキャラ(ムダヅモは時期の都合からプルシェンコがこの枠)は連載開始時と同一人物の扱いでは許諾面で無理ではないか」とする意見がほとんど。

*2 一八の決め台詞も「小インパチ」に変化する。

*3 該当するのは『修羅の門』『ゴルゴ13』。このほかに『ダイの大冒険』回ではじめてアバンストラッシュ…ではなくオヤバンツモラッシュを使われた際には一八のトビラスで対局が終了したことが本人から触れられるなど、設定上は意外と一八は(元ネタにされた作品が強すぎたせいで)負けている。

*4 現実世界では、18歳未満の者が雀荘に出入りすることは法律で禁止されている。

*5 元ネタは1968年制作のホラー映画『吸血鬼ゴケミドロ』。

*6 『うしおととら』はダブルヒロイン制度を採用しており、中村麻子というもう一人のヒロインがいる。

*7 「さとり」が「考えてることは…いつもとあまり変わらない…」と語る上段2段目右側のコマ。

*8 ラス自摸のツモ切りである必要はない。

*9 「彼も人なり、我も人なり」は大本をたどれば韓愈の言葉らしい。

*10 元ネタでは洋食店の主人だが、本作では雀荘の店主。

*11 さとう本人ですら「金田一の連載を止めたくなった際に(掲載内容についての不祥事による打ち切りを狙って)わざと幸福の科学関係の小ネタを描いたことがある」と述べたことがある。

*12 説明は民明書房そのものだが、「麻雀の歴史と文化」は本当に竹書房から刊行されている。

*13 自身が親なら全員に4000点。

*14 これは「一八先生」での採用ルールであり、このシーンのように故意にやったと認められる場合は役満罰符とする(子16000-8000・親16000オール)ことも存在する。この場合当然マンガンテは使えない。

*15 今回の場合、一八が親番だったので2000点以上の差も必要

*16 ただし後に復活する。

*17 ドラマ『3年B組金八先生』の主題歌。

*18 たとえば牌姿が七七七⑤⑤⑤⑥⑦⑧6777の場合、6sの単騎待ち+「6s7sと7sのアタマ」による5s・8sの両面待ちの複合が待ちの形なので、仮に立直宣言が成立している状態から7sを暗槓した場合は(他家にも判明した場合)立直後の送りカンによるチョンボとなる。一方で7mと5pは待ちに関わっていないため、立直後に暗槓しても送りカンには当てはまらず、和了は引き続き可能である。

*19 一応時間が流れるにつれて細かいスタンスは変わっている様子がインタビューなどで見られてはいるが、宮崎監督(というかスタジオジブリ公式見解)は「悪ふざけ自体が目的の無断パロディ」にはかなり厳しめの版権者である。

*20 ただし「画風の真似」については、基本的に著作権法上の問題は発生しない。画風だけパクって商売すると不正競争防止法違反などに抵触する可能性が起こるが、本作のパロディの場合はそういった問題は想定されない。画風を真似て問題になったケースは「おまけ」を参照。

*21 竹書房の公式な声明は無いが、更新停止後、特定の出版社から出ている漫画を題材にしたエピソードが削除されたため、読者はどこから抗議を受けたのか大体の目星を付けることができた。あえてヒントを出すと「音羽方面」である。

*22 元ネタは『ポプテピピック』。ちなみに、昔の竹書房は実話雑誌やヤクザ漫画を多く出版していたが、取引銀行から「ヤクザものの出版物を出し続けるなら融資を止める」と警告され撤退したというエピソードがある。ポプテピピックのギャグは、おそらくこの話が元ネタであろう。

*23 この点の記述はWikipediaの『ハイスコアガール』の項目に詳しく書かれている。『桃太郎伝説』の作者・さくまあきら氏の奥様である佐久間真理子氏は、2014年8月6日にTwitterで「たぶん告発受けたからだと思うけど、少し前にウチにも謝罪文来てるので、他のメーカーも軒並み無許諾だと思う。編集部は何をしてたのかしらね。」と述べている。この話にはさらに裏があり、スクエニの編集部は、カプコンなどそれなりに大きなゲームメーカーには利用許諾申請を出していたが、SNKプレイモアなど小規模なメーカーの作品はほぼ全て無許諾で利用していたというのである。また、SNKプレイモアがスクエニに著作権侵害に関する警告を開始した後も、1年以上にわたりスクエニは会社として何の対応も行なわなかった。大阪府警がスクエニ関係者の書類送検時に「起訴相当」という厳しい意見を付けたのも、こういった事情が背景にあるとみられる。

*24 これが発生したことで問題になったのがリンク先で紹介している「アーマードール・アライブ」であり、「女勇者に自分の性奴隷にならないとパーティを追放すると脅されたので離脱を選択します」。

*25 このすぐ後、鬱屈を極めた押切先生の心情は「CONTINUE」誌で連載されていたエッセイ漫画『ピコピコ少年SUPER』にて語られる。

*26 被害者が告訴した場合に限り、公訴を提起することができる犯罪。

*27 K社は、おそらく代理人弁護士名義で警告文を竹書房あてに内容証明郵便などで送付しているはず。

*28 サンリオの著作物であるのは論を待たないだろうし、後述する商標権も認められている(登録ナンバー第4011273号)。

*29 著名な作品では写真週刊誌の「FOCUS」(新潮社・2001年休刊)の最終ページに連載していた『狂告の時代』がある。

*30 これとは別に、講談社・週刊少年マガジンの『さよなら絶望先生』において『ドラえもん』「お金のいらない世界」とまったく同一の展開を掲載してしまった際には「客観的にも偶発的な一致であることが認められる。しいて言えば久米田がエピソードの存在を失念していたのが問題(マスター原稿および公表先が把握されているエピソードだけでも1300話を越えているため、ファンに過ぎない久米田が全話の内容を調べずに把握しておくのは「お金のいらない世界」が著名回でない以上普通に考えて困難、という背景もある)」「マガジン編集部・久米田ともに気づいた時点で即座に謝罪し、かつエピソードの封印にも同意していた」「久米田が以前からF先生の大ファンを公言しており、かつ、その藤子・F・不二雄の代表作のパクリを気づかずに描いて提出してしまったことを強く後悔しているのは誰の目にも明らかな態度をしていた」のが情状酌量するべきとされて小学館側から不問にされた。非親告罪だった場合は「これはアイデアの剽窃なのか作品の剽窃なのか」で小学館の意図と無関係に揉めていた可能性が高く、親告罪だったがゆえに取れた対応と言える(実際には経緯を説明する謝罪コメントを掲載&単行本にもコメントを収録して「限りなく封印状態に近い未収録」とする措置を取った)。

*31 アメリカでは、1971年にミッキーマウスのエロ同人を作ったダン・オニール(Dan O'Neill)という命知らずのアングラ漫画家がいて、最終的にディズニーから200万ドル請求されたとか。1971年当時の為替レートは1ドル=360円なので、日本円に換算すると7.2億円。支払い能力がなかったため支払いは免れたそうだが、オニールのミッキーエロ同人の出版目的は「ディズニーから告訴されること」だったという。ちなみにWikipedia英語版ではオニールの肩書は「an American underground cartoonist」となっている。日本で言うなら昔の自販機本の漫画家みたいなポジション……なのか?

*32 秋田県八郎潟町の御当地ゆるキャラは同名の「ニャンパチ」であるが、そちらとは無関係。

*33 元ネタでは、竹刀を振り回す体育教師を金八が止める。

*34 厳密には問題になった部分を別の内容にリテイクした「修正版」のほうを収録。

*35 おそらくだが、版権側に無断で振り付け描写をしてしまったのが問題になった模様。

*36 のちに劇場版作品の主題歌を担当している。

*37 『ロボコ』は小学館と同じグループの集英社の雑誌に掲載されているので、藤子プロの承諾そのものは取りやすかったという事情は存在する。基本的に『ロボコ』は承諾が取りやすいジャンプ作品のパロディが中心だが、実績が認められたためか『孤独のグルメ』のように他社ネタも増えてきている。

*38 もちろんこれは著作権の話であり、後述する商標権など「広義のデザイン関係の権利」については判例がなく、「なんとも言えない」のが実情。このためか商用利用目的での出力そのものを禁止している(商標権などの面で責任を問われないよう対策している)ソフトが見られるようになっている。

*39 言い方を変えると「不誠実な人間がトレパクをする」とも言える。

*40 件の322話では、雑魚キャラの坂本がメーテルのコスプレをした相沢直樹に興奮して「ボクの戦士の銃はもうコチコチだよ~」と言うシーンがある。これが一番の理由とのことだが、普通に当然だろう。

*41 Wikipediaなどを見ると、当時は仮面ライダーがどちらかというとオワコン扱いという風潮で、それを当時人気絶頂だったとんねるずが無断でギャグにしたことが吉川氏を激怒させたらしい。『仮面ライダー』の著作権者の一人でキャラクターデザインなども担当した故・石ノ森章太郎先生は自らも作中パロディなどに積極的だったため、『ノリダー』には肯定的だったとされる。

*42 実は『ノリダー』が映像ソフト化されない理由は対外的に公表されていない。そのため、「当時ノリダーに出演した役者とソフト化の契約を交わしていなかったためではないか」と推測する向きもあるが、東映の許諾を得た上で製作され、同時期にフジテレビで放映された『かまへんライダー』『ゴレンジャイ』は映像ソフト化されているので、『ノリダー』を映像ソフト化できない原因が、東映の判断にあることは明らかである。

*43 このことから、東映とフジテレビの間で、『ノリダー』を「『仮面ライダー』を原作とした二次的著作物」ということにする何らかの合意が取り決められたものと見られる。

*44 実際にキリカブ隊長役として森次がレギュラー参加していた。「内村・南原の次にノリノリだったのは本家様こと森次さん」という証言まであるんだとか……

*45 ケースバイケースではあるが、制定した趣旨上、「わかってる上で模倣している」だけでも故意の権利侵害と判断されることはありうる。