登録日:2010/01/09 Sat 23:04:03
更新日:2025/01/05 Sun 22:43:25
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俺の名は冴羽獠 都会に巣食う虫けらどもを掃除する
それが俺の仕事だ
俺の武器はコルトパイソン357マグナム
撃ち抜けないのは美女のハートだけさ
銃口を震わせる熱い鉛は悪を仕留めるワンホール・ショット
一度俺に刃向かった奴も二度目は地獄で黙りこむ
それが俺のやり方
誰かが俺に言った 俺には血と硝煙と
そして薔薇の香りがよく似合うと
俺は都会のスイーパー 人呼んで
CITY HUNTER
シティーハンターとは、北条司の漫画作品。またその作中に登場するスイーパーのことを指す。
【概要】
新宿で街の掃除屋・シティーハンターを営む冴羽獠の活躍を描くハードボイルドコメディ作品。
1983年・1984年に「
週刊少年ジャンプ」で
読み切り版が掲載され、1985年から連載開始し、1991年に連載終了。
ジャンプには珍しい大人のドラマであり、普段は三枚目ながらいざという時には決める冴羽獠の魅力で大ヒットした。
1987年にテレビアニメ化されこちらも大ヒットし、初放送から30年以上経つ現在でも新作が作られるなど高い人気を誇る。
これ以外にも実写映画など数多くのメディア展開がなされている。
どちらも詳細はリンク先を参照。
【メディア展開】
アニメシリーズ
1987年に読売テレビ制作・日本テレビ系でテレビシリーズが4作が放映され、放送中には映画版も3本製作された。
シリーズの大方の監督にこだま兼嗣(
キャッツ♥アイ、
名探偵コナン)、メインの作画陣に神村幸子・青木悠三・北原健雄等東京ムービー新社(現:トムス・エンタテインメント)、特に「
ルパン三世(2ndシリーズ)」と縁の深いスタッフで固まっているが故に勘違いされやすいが、
制作はサンライズである。
もっとも、当初は東京ムービー新社にアニメ制作の企画書が出されるも、そこでは流れてしまい、後にサンライズがこだまに監督の依頼を出すというちょっと複雑な経緯があった。
アニメオリジナルエピソードでも全くの
丸投げだったわけではなく、北条氏によってプロットが用意されていたが、連載スケジュールの都合上実現できなかったエピソードが制作されている。
プロットのみの提供ではなく、プロットを基に脚本家が上げたシナリオの添削・絵コンテのアングルのチェック・新規キャラクターデザインの提供も行っていた。今でいう「原作者完全監修」のシステムを全編で行っていた。北条氏は「もう少し余裕があれば、絵コンテも自分で書きたかった」と制作意欲を見せた。
その他のメディアミックス作品でも逐一チェック・修正に携わっている。
北条氏が関わる時間がなかったエピソードを作る場合でも、「ゲストキャラとその職業を決めてから、シナリオを考える」という方式をとる事で、視聴者にわかりやすく原作とアニメとの溝を埋めるようにした。
「EPIC・ソニー」(現:エピックレコードジャパン)所属アーティストが主題歌を担当しており(
TM NETWORKや2期前半EDの
岡村靖幸等)、特にテレビアニメ第1期の
エンディングテーマ『Get Wild』はアニメにおける演出のよさから未だに人気が高い。
ちなみに、第3期と第4期は当時人気絶頂中だった『
キテレツ大百科』の裏番組だったのと合わせて野球放送による休止が度々あった為、1クールのみで終わってしまっている。
テレビシリーズ終了後にスペシャル版が1997~99年に放送された。当初は『
ルパン三世』のような年一ペースでの制作を計画していたみたいだが、作者が『エンジェル・ハート』の構想に入ったこともあり3作で終わってしまった。
そして、2019年に新作劇場版『新宿プライベート・アイズ』が公開された。
キャラクターの年齢はそのままに、舞台を現代にスライドさせたような設定となっており、
ドローンや
スマートフォンといった現代ガジェットも登場する。
古い作品のリメイクは、声優が一新されたり、おかしな設定変更があったりする中、声優も雰囲気もそのままで、舞台だけを現代に移したような出来になっており、オールドファンはもちろん、新規ファンからも絶賛された。
EDはTM NETWORKの『Get Wild』から連曲で『STILL LOVE HER (失われた風景)』も流れ、更には過去のアニメ名場面を元にした映像まで流れるというオールドファン感涙の物。
「ラーメン屋に行ってラーメン頼んだらラーメンが出てきた気分」という評価がTwitterでバズったほどであった。
新作が好評だったことにつき、第2弾として劇場版『天使の涙(エンジェルダスト)』が2023年9月に公開。
タイトルからもわかる通りアニメ版では初となるユニオンテオーペとの最終決戦を描いた作品となる。
以下、シリーズについて時系列で解説する。
1987年~1988年放送。アニメシリーズ第1作。
月曜のゴールデンタイムという破格の時間帯で、後続の「きまぐれオレンジ☆ロード」と共に多数の視聴者を獲得した。前述した通りEDテーマである『Get Wild』はシティーハンターの代表曲として人気が高い。
前半は多少改変しつつ原作の話を放送するも、そこは漫画原作なので後半はほとんどアニオリで占められている。話の傾向としては本筋には絡まない単発系の話が充実している。
1988年~1989年放送。2年目に突入したことでアニメスタッフの演出や作画力が上昇、第49話・第50話「さらばハードボイルド・シティー(前編・後編)」などの印象に残る回が多数生み出された。
時間移動により同時ネットではなくなってしまったが、よみうりテレビでは現在の
名探偵コナンと同じ時間帯に放送したことが功を奏したのか、最終的に全63話と1年以上の放送となった。
後に『新宿プライベート・アイズ』で流れた『STILL LOVE HER (失われた風景)』は今作の後期EDテーマが使われたもの。
原作・アニオリ問わず連続性要素が強い話が大半を占めている。
アニオリは忍者が登場したりとぶっ飛んでる回もあるけど。
1989年劇場公開作品。シティーハンターファン待望の初映画化でカーチェイスシーンなどかなりの場面で作画がよく動く。
獠対ヘルゼン大佐の一騎打ちにも要注目。
1989年~1990年放送。2から3か月ぶりの放送で1以来のゴールデンタイムへカムバック。しかし
裏番の相手が強すぎたのか1クールしか持たず惨敗。
原作漫画の色調を意識してか、以前より全体的に色味が渋くなった。キャラの作画も写実性が強めだったり。
ほぼ単発形式のアニオリだが一部回は2の話の続きも描かれている。
まったくの余談だが第1話では3か月ぶりの仕事と半メタ台詞が香の口から出ていたがその3か月間をどうやって生活していたのかはシティーハンター最大の謎。
- シティーハンター ベイシティウォーズ
- シティーハンター 百万ドルの陰謀
1990年劇場公開作品。漫画原作映画では珍しい2本立てで上映された。
ベイシティウォーズは獠と海坊主のドンパチアクションが目玉の要素、百万ドルの陰謀はアクションも描きつつドラマを重視した作風。
ちなみに時系列は冴子の台詞からベイシティウォーズ→百万ドルの陰謀となる。
1991年放送。リベンジとばかりにゴールデンタイムに帰ってきたが今度は野球中継にも揉まれて半年放送なのに話数は全13話で再び敗北。
監督が同時期にとある日伊合作作品を担当していたことで今作は別の監督が代行。そのためか今までとは異なる演出や構成が多め。ついでとばかりにキャラデザの方も別の人に代わっている。色調は2以前寄りに戻った。
全13話の内10話分が原作の話とアニオリは非常に少ない。海坊主の失明も今作で取り上げられた。
なおアニメ版は時系列がリアルタイムで進行しているのだが'91は1990年の分も含んでいるのか、全13話なのに1年半も作中で経過したことになっている。
1996年放送。こだま監督が再び手掛けてテレビスペシャルとして復活。
シティーハンターでは度々見られた曰く付きの親子に関する物語が描かれる。
舞台年は制作時期に合わせて1995年、マイシティの看板も新しいデザインで描かれている。登場人物の年齢問題に関しては突っ込まないように。
テレビスペシャルでは唯一『Get Wild』が使われていない。
1997年放送。テレビスペシャルでは一番シリアス度が高くコミカル描写も少な目(全く描かれないとは言っていない。)。
映画『スピード』の影響を受けている展開が多々あり、電車に爆弾といった一部要素はそれ
コナンでしょと思うこと間違いなし。
しかしながら新宿の人たちが協力し合って爆弾探しに奔走するシーンなど見所も多数存在する。
1999年放送。現状最後のテレビスペシャル。一部作画にはデジタル工程が導入されている。
メガシティTVにまつわる陰謀、獠の過去に起因する因縁が獠の逃亡劇を得て明かされる。しかし終盤は展開が駆け足気味。
今作では3での3か月と1週間を上回り4か月も仕事がないことが再び香の口から明かされた。だからその間どうやって生活しているのさ。
獠「海ほたる~」海坊主「俺は海坊主だ」※所謂時事ネタ
- 劇場版シティーハンター 〈新宿プライベート・アイズ〉
2019年劇場公開作品。平成も残りわずかのタイミングで堂々復活。
アニマックスでのリピート放送効果やこれぞシティーハンターと言える完成度で大ヒット。
懐かしの名曲やまさかの
キャッツ♥アイゲスト参戦などかなりの欲張りセットとなっており、主要キャラの活躍も余す所無く描かれている。海坊主は今までとはバランスを取ってコミカル要員になっているが。ちなみに今作の海坊主は
視力を失っていない。
- 劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)
2023年劇場公開作品。スタッフは「新宿プライベート・アイズ」からの継続。上述の通り、ユニオン・テオーぺと海原神がアニメ版に初登場している。
実写版
1993年に香港で実写映画化され、主演はジャッキー・チェン。
原作と大きく異なり、銃は使わずにカンフーで戦う。いわゆる
原作レイプで、
銀魂でもネタにされていた。
しかし「シティーハンターの要素を借りた別物」と割り切って見れば、ジャッキー映画屈指の名作。
100トンハンマーの再現度と、唐突に始まる実写版
ストリートファイターは一見の価値あり。
2011年に韓国でもドラマ化している。
舞台が韓国な為に主人公の名前はイ・ユンソンで設定は大統領府の特殊部隊の一員、
アウンサン廟爆破事件の背後で暗躍する国会議員の秘密を暴くという
シティーハンターである必要が全く無い話。
ヒロインの声はあの
平野綾。
そして2019年2月にはフランスで「ニッキー・ラーソン」のタイトルで実写映画が上映。
驚くべきはその
原作再現度の高さ。しかも上映日は日本での「新宿PRIVATE EYES」の公開2日前。
2019年11月より日本でも公開、邦題は「
シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」。
更に2022年にはNetflixで日本国内初の
実写化が発表され、2024年から同サービスにて配信開始。
冴羽役は鈴木亮平、香役は森田望智が担当する。詳しくは
個別項目へ。
この他、中国でも「城市獵人」の名称で2016年に映画化が発表されていたが、2024年現在制作には至っていない模様。
舞台版
もう一度言うが、宝塚歌劇団によって舞台化。
あまりの抜擢に北条先生も、最初は「『キャッツ♥アイ』と間違えているんじゃないか?」と耳を疑った。
すみれコードに配慮してか、もっこりはハッスルに変更になった。
海坊主は流石に剃髪するわけにはいかなかったためバンダナを巻いているが、非常に高い再現度であった。
パチンコ版
パチンコメーカー平和より稼働。
声はもちろんオリジナルキャストを器用。
ストーリーリーチではアニメで放送しなかったエピソードを採用している。
大当たりを当てたらアニメ版と同様「Get Wild」を流しながらボーナスが始まる演出になっている。
【登場人物】
CV.
神谷明
本作の主人公。裏の世界で一番と呼ばれる凄腕の『スイーパー(掃除屋)』。かつて傭兵をしていて
銃を始めとするあらゆる武器、体術に精通しているが、
コルトパイソンを好んで使う。
背が高く
イケメンだが成人女性に目がなく時と場所を考えずに『もっこり』する年中発情中のいいかげんな男。ついたあだ名は『新宿の種馬』。
言わば「残念なイケメン」。
一見ただのアホだが、飄々とした性格の持ち主で真意は図り知れない。
がっしりした身体には窮屈そうな赤いクラシックミニを愛車としていて、ナンバープレートは『
歌舞伎町69 あっ 19-19』と直球ド
下ネタ。同じく貴重なクラシックカーを愛用するルパン三世に負けず劣らず、壊したり壊されたりしている。
因みに
神谷明氏にとって演じた中で一番のお気に入りキャラであり、自分の個人事務所に「冴羽」の名前を使うほどの入れ込みようである。その理由は、
キン肉マンのようなギャグも、
ケンシロウのようなシリアスもこなせるキャラだからとのこと。
当初は『
キャッツ・アイ』で内海俊夫を演じた安原義人が予定されており、99%安原に決まっていたというが、安原が出演していた刑事ドラマ『ジャングル』のスケジュールの関係で神谷に話が行ったのだという。また、神谷によるとCM収録の仕事のついでに集英社のジャンプ編集部に立ち寄った際、「シティーハンターをやりたい」と嘆願したところ結果決まったという。
また、冴羽役のオーディションには
古川登志夫も参加しており、最終選考まで残った古川は、関係者から「(古川で)決まりでしょう」とまで言われていたが、開始した放送を見たら神谷明が演じていた、と後に述懐している。
なお北条によると、『キャッツ・アイ』に登場した「ねずみ」こと神谷真人をベースにしたキャラクターであり、「神谷」自体が神谷明のキャラクターをイメージしていたとのこと。
CV.
田中秀幸
獠のパートナーの元警察官。獠と二人揃って『シティーハンター』と呼ばれる。眼鏡をかけた生真面目で無口な優男。
普段は情報収集を担当しているが、かなりの戦闘力を持ち合わせている。
マシリトこと
鳥嶋和彦の「男二人なんて受けない。コイツ殺して女の子と入れ替えろ」という指示により、序盤で殉職することになった。
獠に言わせるとブ男らしい。当初は名前の設定がなかったが、アニメ版で声を担当した田中秀幸氏から名前がとられた。
CV.伊倉一恵
槙村の妹にして、今作のヒロイン。序盤でフェードアウトした槙村(兄)の代わりに遼のサポート役となる。
男勝りでがさつな性格をしており、ツッコミ担当。女の依頼人にもっこりする獠を100tハンマーでぶっ叩くのがお約束。のちに海坊主からトラップづくりのイロハを学び、もっこり対策としてマンションに丸ごとトラップを仕掛けるまでに成長した。他の回でもランボーよろしくの武器を両手に大暴れする姿を見ることができる。
実はかなりの美人かつスタイル良しであり、なんだかんだいって獠とは相思相愛なのだが、お互いに素直になれない。
「キャッツ・アイ」の来生三姉妹でキャラクターを分けすぎた反省から、三姉妹の要素を併せ持った人物にしたとのこと。
CV.
玄田哲章
獠の
ライバル兼友人の凄腕スイーパー。元傭兵。通称:ファルコン
本名:伊集院隼人
だが、ゴリラのごとき巨躯や禿頭などから海坊主と呼ばれている。その巨力を生かしてロケットランチャーなどの重火器をよく使用する。
またトラップの名手で、香に指南をしたことも。
「本気を出せば東京すら壊滅させられる」と評される獠と、互角に戦う事のできる数少ない人物の一人。
軍人気質で生真面目、融通がきかない性質だが、性根は心優しい紳士である。
視力が弱まり、後に失明。だが、失明してもあまり影響はなかった。その為、サングラスをかけている。
猫が大の苦手。
CV.麻上洋子(現:一龍斎春水)
新宿署に勤務する女刑事。獠とも深交があり、表沙汰に出来ない事件の解決を依頼することも。
ナイフの扱いが得意。
槙村(兄)が刑事であった頃、彼とコンビを組んでいた。
かなりの美人だが、上の設定を信じると三十z(ry…
実は警視総監の娘で5人姉妹の長女。もう良い歳の娘もいるのに男児が生まれるのを諦めてないらしいので更に増える可能性もあるとかなんとか。
CV.鷹森淑乃
冴子の妹の敏腕探偵。昔は麻薬捜査課の刑事だったが、とある事件をきっかけに退職。シティーハンターをその事件解決に利用しようとする。
なお、三女の唯香もゲストヒロインとして登場してる。そしてこの時に5人姉妹である事を知った獠は残りの二人もいずれ厄介事を持ち込んでくるのではないかと頭を抱えた。
CV.
冨永みーな
シティーハンターに盗みの手伝いを依頼した女怪盗。依頼を通して遼に惚れてしまい、「キャッツアイ」のアルバイトとして準レギュラーへ昇格。しかし劇場版や`91以降は本編でも存在が触れられない不憫な扱いに...
もっこりともっこりパワーが復活したときは一緒に喜んだ。
本名は麻生かすみ。「キャッツ・アイ」の来生三姉妹を思わせる表現が何かと多い、セルフオマージュキャラでもある。
CV.
小山茉美
海坊主にぞっこんな
喫茶店「キャッツアイ」のオーナーの元傭兵。
戦争孤児であったが海坊主に助けられ、面倒をみて貰っていたことから彼への恋心が生まれた。
元傭兵とは信じられないほどの美人で喫茶店の看板娘なのだが、
おそらく彼女も設定上三十z(ry、もしくはそれに近い年齢と思われる。ちなみにかすみと誕生日が同じ。
CV.
茶風林
獠のもっこりの師匠であり、世界中の情報を覗ける老人。のちにとあるエピソードのヒロインが彼の基にアシスタントとして入ることとなる。アニメ版には登場していなかったが、2019年の「劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ」で初登場した。
CV. 山本百合子
教授のアシスタント。ドスケベな教授にハンマー攻撃を喰らわせる。香のポジションに相当。
恋人を殺された重い過去持ちなのだが、終盤でまさかのキャラとくっついた。
CV.高坂真琴
遼がアメリカにいた時のアシスタントの娘。
表では「ローズマリィー・ムーン」としてモデル活動している。
何故か遼の命を狙うが……
CV.
成田剣(ドラマCD)
遼がアメリカに滞在していた時、マリーの父親とのコンビを解消した後に組んだパートナー。
遼同様に女ったらしだが、仕事に私情を持ち込まない仕事人でもあり、彼もまた凄腕のスイーパーである。彼とのコンビが『初代』シティーハンターである。
ミック・エンジェルのエピソードには「エンジェルダスト」が絡むため、アニメ版には一切登場しない(宝塚歌劇版には登場する)。
2019年以降の劇場版アニメ登場キャラ
2019年以降の劇場版アニメでは海坊主が経営する「喫茶キャッツ・アイ」の大家がキャッツ・アイ三姉妹という、北条司先生が提案した新設定が取り入れられている。
そのため、2019年以降の新作劇場版は、「
キャッツ・アイ」とのクロスオーバー作品となっている。また、劇中にスマートフォンが出てくるなど、時代設定は現代となっている。
新宿プライベート・アイズ(2019年)
CV. 飯豊まりえ
本作のゲストヒロイン。女子医大生兼モデル。後述のドミナテック社が開発した兵器「メビウス」を動かすための鍵を握っており、傭兵に狙われていたため、冴羽獠にボディーガードを依頼する。
CV.
山寺宏一
ドミナテック社の創業者兼社長で、香の同級生。武器商人と結託して「メビウス」を開発。生まれ育った新宿を逆恨みしており、メビウスを使って新宿を破滅させようとする。
ちなみに山寺宏一はアニメ版でチョイ役から敵キャラまで何でも担当し、フランスの実写映画版では冴羽役の吹き替えを担当したシティーハンターに欠かせない存在。
CV. 桐本拓哉
警視庁公安部外事三課に所属する。本作で初登場するが、次回作ではギャグ要員としての位置づけが強くなっている。
CV. 北川里奈
ドミナテック社が開発した接客
ロボットで、「喫茶キャッツ・アイ」に貸し出されている。ドミナテック社が雇った傭兵により破壊されたが、教授が修理して復活し、次作の「天使の涙」にも登場する。
天使の涙(エンジェルダスト)(2023年)
CV.
沢城みゆき
ゲストヒロインで、動画製作者を装っている、がその正体はユニオン・テオーペの暗殺チーム「ウェットワークス」の一員。
子供の頃に海原神に親を殺されたが、海原に傭兵として育てられたため、海原のことを実の父のように慕い尊敬している。
最後には、海原にエンジェルダストの改良型(ADM)を打ち込まれ、心身ともに異常をきたして死んでしまうおそらくCH史上最も可哀想なゲストヒロイン。
なお、沢城はフランスの実写映画版の
日本語吹き替えで香役を担当しており、その縁からアニメ版への出演を果たした。
アニメ版のオリキャラだが、原作の「ミック・エンジェル」のポジションに相当しており、暗殺者という設定はCHの後継作の「
エンジェル・ハート」の香瑩の要素をミックスしたものと思われる。
CV.
関智一
ウェットワークスの暗殺者。アンジーが奪ったADMを奪い返しに来る。
CV.
木村昴
ピラルクーとともにやってきたウェットワークスの暗殺者で、エンジェルダスト中毒者。
CV.
堀内賢雄
アニメ版で長年封印されてきたユニオン・テオーペの首領(メイヨール)・海原神がついにアニメ版に登場。しかしアニメ版の海原の姿は原作と比べてどうも様子が…詳しくは「
3年B組一八先生」の項目を参照。
そして、クルーズ船の中で「ADM」を手渡す海原の部下の姿に注目!たぶん一八先生42話を読み込んでないとあそこのパロには気づかないと思います。
ヒント:「ハッハッ、見ろ!人がゴミのようだ!!」
【その他】
槙村香がハンマーとともに愛用する突っ込み兵器。6号まで原作で確認できる。
有名な槙村香の突っ込み兵器。 基本的に100トンハンマーを使用している。ちなみに自作。
初めて作ったのは「10とんはんまぁ」らしい。アニメ版ではドラえもんよろしく小型のポシェットから取り出す、あるいは手からオーラのような形で出現させるなどの演出があった。
【ユニオン・テオーペに関して】
本作は基本的に依頼ごとの短編集という形式をとっている。
しかし序盤から登場する敵対組織『ユニオン・テオーペ』にまつわるエピソードは今作品を語る上で欠かせないので、概要を説明する。
アニメ版では長らく登場せず、映像作品で登場したのは後述のフランス版実写映画が初となる。
新宿に新しく参入してきた南米の麻薬密売組織。麻薬『エンジェルダスト』を使い、戦士を量産し、新宿を手中に収めようとしている。
非常に強力な麻薬で、服用すれば人を死すら恐れない命令を遂行するだけの人形に変貌させる。
また痛みなども遮断するため、人体のリミッターを超えた怪力や運動力、耐久力を持った『怪物』を生み出すことが出来る。
効能自体は架空だが、名称自体は人体に対する強い副作用性を持ち、幻覚剤としても乱用されるようになった実在の麻酔薬フェンサイクリジンの俗称でもある。
シティーハンターの腕前を見込み、新宿参入の際に配下に加えようとする。
これを拒否したシティーハンターを『邪魔者』と見なし、刺客を差し向け槙村を殺害。
獠の逆鱗に触れ、反撃を受け新宿支部の幹部達を全滅させられる。
このことによりシティーハンターは完全にユニオンテオーペと敵対することになりながら、虎の尾として双方手出しが出来ないこととなる。
終盤にそのバランスが崩れたことにより、シティーハンターとユニオンテオーペの抗争が再開する。
獠の育ての親にして彼へ戦い方を教えた海原により、ミック・エンジェルが遼暗殺の刺客として送られる。しかしミックはその任務を放棄。
ユニオンテオーペは見せしめとしてミックを殺害する。
海原は獠に直接宣戦布告、ユニオンテオーペとの最終決戦となる。
海坊主達の手助けを受け、アジトである巨大な船へ乗り込む遼。そこで彼は師であり親であり敵である海原と対峙するのだが……
アニメ版での扱い
テレビアニメ版では槙村を殺した組織は『赤いペガサス』というアニメオリジナル組織になっており、『ユニオン・テオーペ』は一切登場しなかった。
原作終盤の展開が
アニメ化されなかった為、下記海原やミックについても作品において重要なキャラでありながら未登場となった。
その後、前述の劇場版「天使の涙(エンジェルダスト)」でついに登場。
『赤いペガサス』は『ユニオン・テオーペ』の下部組織という扱いになり、海原もようやく登場した。
長らくアニメに登場しなかった理由はエンジェルダストは麻薬であり、全日帯のアニメで取り扱うのはふさわしくないという判断であることが制作側から明らかにされた。
2023年に公開された「天使の涙」でもこの点は踏襲されており、エンジェルダストは麻薬ではなく、「ナノマシンによって人間を超人兵器に変える闇のテクノロジー」に設定変更されている。
【余談】
下の階の住人は大塚さん。職業はタクシー運転手の
吸血鬼である。
劇中に登場する、冴羽リョウの事務所名「冴羽商事」を、後に独立した中の人こと神谷明が個人事務所名にしたことはあまりにも有名。
実はこの命名にはあるエピソードがあり、独立に際し事務所名を悩んでいた神谷明がシティーハンター原作者で親睦もあった北条司に相談したところ
「冴羽商事」と
「もっこりカンパニー」の案を出された。
神谷明は後に「事務所名を言ったり電話口で応対する事もあるから、『もっこりカンパニー』は流石に選べなかった」と語っている。
ひょっとして、もっこりカンパニーとは漫画を書く際に候補にしたが没にされた名前だったのだろうか…
第3期のオープニングでは、小室哲哉ファーストソロシングル『RUNNING TO HORIZON』が使われている。
シティーハンターに助けを求める符号「XYZ」は、アルファベット最後の三文字であることから、「もう後がない。助けてくれ」という意味だが、作者は最初からその意味で考えたわけではなく、たまたまバーで呑んでいた
カクテルがXYZで、それを当てはめただけである。
連載中、遊び半分で
新宿駅の掲示板に何度も落書きがされ問題となった。
追記修正
XYZ
- ↑2因みに僕は脳内で「Get Wild」を再生しました。 -- 名無しさん (2018-03-20 17:11:58)
- 声優同じってのが一番安心できる -- 名無しさん (2018-03-20 17:54:55)
- 劇場版、めっちゃ楽しみ・・・だけど・・・特報観る限り効果音がちょっと違う感じがしまして…ちょっぴり「大丈夫かな」という感じ。 )因みにシティーハンターのアニメでは、ダーティー・ペアとYAWARAのキャラたちがカメオ出演、遼ちゃんが鬼太郎( 髪の毛のアンテナ )のパロディをしたり、大山のぶ代さんのドラえもんでも使われてたBGMが流れているエピソードなどがありますよ♪ -- 名無しさん (2018-08-23 17:01:55)
- 旧作のキャスト揃えられたのは皆さんがご健在というのもあるが、制作の心意気だと思いたい。設定の大幅な改変などと共に、いきなりの声優変更ってのは悪手の最たるものだと思う。 -- 名無しさん (2018-08-23 17:05:28)
- 作画が楽しみ -- 名無しさん (2018-08-24 14:50:11)
- 最新作はザ・シティーハンターで良かったぁ。最後の掲示板にあったマークはもしかして… -- 名無しさん (2019-02-11 02:48:12)
- ↑トムズさんの愛&お遊びですね♪ 歴代のopとEDとBGMが流れてた所もよかった。あの強敵を倒すリョウちゃんのシーンや、キャッツアイのところも最高! -- 名無しさん (2019-02-11 09:56:09)
- キャッツアイの瞳にデレデレしてるCMで、本編に出てきたレオタード怪盗に作者が「とうとう描いちまった」と枠外で書いてたの思い出したw -- 名無しさん (2019-02-13 07:19:42)
- 映画はド定番のシティーハンターだったな -- 名無しさん (2019-02-14 22:02:00)
- ザ・シティーハンターって、映画だったけどそれが良い! -- 名無しさん (2019-02-14 23:03:23)
- もっこりで始まりもっこりで終わる映画だったな! -- 名無しさん (2019-02-16 20:15:49)
- 「もっこりで終わる映画」←間違ってないから困るw -- 名無しさん (2019-03-22 11:45:58)
- まさかの宝塚舞台化…海坊主どうなるんだ -- 名無しさん (2021-01-08 18:40:19)
- 宝塚舞台化嬉しいけど脚本・演出は頭悩ますだろうな。 -- 名無しさん (2021-01-11 07:05:30)
- もっこりネタはやるのか?できるのか?宝塚のブランド的に。 -- 名無しさん (2021-02-18 22:51:29)
- 91のOPとかEDを何だこりゃって意見たまに見るけど、初代のOPとEDとを見直せばすごく意識して作られてるのがよくわかる -- 名無しさん (2021-05-18 11:08:39)
- 公開された宝塚のポスター、当たり前ではあるけど(良い意味で)画面がどえらく華やかで笑った -- 名無しさん (2021-05-18 11:42:48)
- これぞ宝塚で草ぁ! -- 名無しさん (2021-06-15 07:33:07)
- 香、槇村の死の話の時点では、まさかあんな天誅キャラになるとは思わなかったよなぁ……。 -- 名無しさん (2021-08-05 15:20:44)
- 宝塚版でもっこりをハッスルと言い換えたのは「上手い!」と思った -- 名無しさん (2021-08-12 19:28:10)
- 劇場版新作決定やったー! -- 名無しさん (2022-04-08 09:27:54)
- 新作凄い楽しみだけど、今回は少し捻ってくるみたいだから若干不安もあるな。プライベートアイズが見たい物そのまま作ってくれた映画だったから安心感が凄かったってのはあるし、だからこそ今回は少し変化入れるって事なのもわかってはいるんだけど。 -- 名無しさん (2022-04-08 10:00:54)
- 改めて見返すと牧村兄なら赤外線スコープで狙われた気配を察知できるとか言ってて傭兵出身ではない人間の中じゃスペックトップクラスなんじゃないかなって… -- 名無しさん (2023-01-26 20:35:13)
- エンジェルダストはあくまでアニメ版の続き扱いで赤いペガサスの名前を出してユニオンテオーペがその上位組織扱いで整合性とってきたな。アニメで拾われずに終わったミックとかも次回で出そう。 -- 名無しさん (2023-09-26 12:29:29)
- NETFLIX版で満を持してエンジェル・ダストが原作設定で登場! -- 名無しさん (2024-05-03 18:23:50)
- コメントのログ化を提案します -- 名無しさん (2024-05-21 12:19:44)
- コメントをログ化しました。 -- (名無しさん) 2024-05-28 12:48:28
- アニメ、実写どっちでもいいからユニオンテオーペとの決着描いてくれないかな -- (名無しさん) 2024-05-28 14:44:49
- (A.H.も込みで何度も実写化なり舞台化なりしたとあってはいろいろと思うところが……) -- (名無しさん) 2024-06-21 21:52:57
- 温泉シャークに再生数で及ばなかったのか… -- (名無しさん) 2024-08-02 10:20:54
最終更新:2025年01月05日 22:43