きあいだま

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きあいだま - (2019/04/11 (木) 08:46:53) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2018/03/24 (土曜日) 02:58:00
更新日:2024/02/18 Sun 01:11:43
所要時間:約 7 分で読めます




きあいだまとは、ポケットモンスターに登場する技の一つである。

きあいだま
タイプ:かくとう
分類:特殊(非接触)
威力 :120
命中率:70
PP:5
範囲:単体
追加効果:10%の確率で相手の特防を一段階下げる
備考:特性「ぼうだん」のポケモンには無効化される


◆概要

ポケットモンスター ダイヤモンド・パールにて初登場したと同時に、技システムの物理特殊の細分化によって生まれた初の特殊格闘技。
技説明では「気合いを高めてありったけの力を放出する」とあり、その名前や説明に違わず、威力は120と非常に高い。

しかもあくタイプはがねタイプに抜群なのはとても大きく、
これまでこれらのタイプに悩まされてきたエスパータイプゴーストタイプのポケモンにとってはまさしく救いの手となった。
また、特殊攻撃に滅法強いバンギラスナットレイへの数少ない有効手段になることから、現在では特殊アタッカー全体にとって、サブウェポンとして需要が高い技となっている。

しかし、ポケモンはそんな強力な技がそんなホイホイと使えるほど甘いゲームではない。
上記の強力なメリットの代償なのか、命中率は70とポケモンの攻撃技にしてはかなり低く、不安定。
例えばきあいだまを二連続で撃つとなると、どちらも当たる確率は約五割ほどしかないので、連発するにはかなり勇気がいる。
地味にPPも5(ポイントマックス込みでも8)と少なめで、相手がその気になってPP枯らしを仕掛けてくるとかなりキツい。

こんな不安定さから付いた別称が「 ワロス玉
ポケモンプレイヤーが技の命中率を話題にするとき、同じく命中不安定なことから「ワロスエッジ」とか言われる「ストーンエッジ」や、命中30という色んな意味で心臓に悪い一撃必殺技と大体一緒にネタにされる。

ポケモンは1ターンを無駄にすると相手に莫大なアドバンテージを与えてしまうゲームであり、
このようなハイリスクハイリターンの塊のような技は基本的に忌避される傾向にあるが、何故そんなきあいだまが使われるのかというと、 全く替えが利かないから

きあいだま以外の特殊格闘技を挙げると、
  • 威力40の特殊先制技だが使用者がほぼいない「しんくうは」
  • 威力80かつ必中、安定性の高さを誇るが使用者が極僅かな「はどうだん」
  • 格闘タイプ版「サイコショック」のケルディオ専用技「しんぴのつるぎ」
  • 威力60しかない「めざめるパワー」(第五世代までは威力31~70の変動制だったが、第六世代で60に統一された)

…これだけ。*1
特殊岩技物理電気技よりはマシだが層があまりに薄いので、大抵のポケモンが特殊格闘技を使うとなるときあいだましか選択肢がないのである。

こんな事情により、今日のポケモン対戦はどこかしらできあいだまが飛び交い、虚しく外れるそして発狂する光景が見られる。

また1割の確率で相手の特防を下げるという追加効果を持つが、気合い玉自体の命中率が低く、当たったとしても大抵一撃で相手を沈めるので発動する機会はほぼない。
恐らく全ての技の中で最も空気な追加効果だろう。
しかしちからずくの恩恵を受けられるので存在意義は十分あるといえる。

SMで新システムのZワザが登場。
一度しか使えないが、きあいだまをZワザ化すれば、威力が190に上昇、 必ず当たるようになる という凄まじい強化を受け、命中率の不安定さはかなり改善された。
格闘タイプが重くのしかかりそうなパーティと対戦する時は何処からかぶっ飛んでくる可能性を危惧したほうがいいかもしれない。

因みにきあいだまの技ムービーはDPから現在まで一貫して「頭上に巨大なエネルギー弾を作り、相手に向かって低速で飛ばす」というものである。
同じような技の波導弾と比べると明らかにスピードが遅い…そりゃ当たらんわな


◆主な使用者

前肢を用いるかくとうタイプの技には珍しく、器用な手を持たずとも両腕を掲げられるポケモンなら殆どが習得する事が可能。
進化前やバンバドロなどの一部の四足のポケモンも覚えるが、前肢が完全に翼のポケモンは覚えられない。
前述の通りサブウェポン需要が高いが、
メインウェポンとして使用するかくとうポケモンはとても少ない。
特攻が攻撃を上回っている格闘ポケモン自体が極僅かなうえ、物理格闘技は高威力高命中の強技が豊富だからである。

「はどうだん」を差し置いて特殊積みアタッカー型でよく採用される。はどうポケモンなのに…
特攻140から放たれる、特性「てきおうりょく」により強化された驚異の威力 240 の火力は魅力的。
命中安定のインファイトを気軽に撃てる物理型と比べるとやはり安定しないが、「いかく」ややけどの影響を受けないのであちらより受けを崩しやすいという独自の利点がある。

みんな大好き雷神おっさん。
ナットレイやバンギを呼びやすく、主力の電気技と相性がいいので採用されやすい。
SM以降ではいたずらごころ弱体化によりアタッカーでの採用例が急増したので尚のことである。
安定性重視でカクトウZを持つことも多い。

美脚のゴキブリ。
両刀型が主流だが、強力な積み技「ちょうのまい」があるのできあいだまを主力に据えた特殊型も強力。

弱い訳がない鎧竜。
USUMで「インファイト」を習得するまで、物理格闘技があまりに貧弱だったことから特殊型が主流だった。
現在でも専用Zワザを使った後の瞬間火力を重視して採用されることがある。

古参のエスパータイプ。
ダイパの頃に物理技になった三色パンチとお別れした際に、代わるサブウェポンとしてきあいだまが「シャドーボール」共々採用されていた。
命中は不安だが、エスパー技と相性がよく技自体の威力も他の攻撃技に比べて高い。

攻撃技に恵まれない種族が多い特殊型の氷タイプとしては異質な存在。
特殊耐久の高さが有名だが特攻も最低限はあり、これと「れいとうビーム」「10まんボルト」の組み合わせで攻撃範囲も広い。


◆アニメでのきあいだま

飛び道具技で見映えがいいからか、シャドーボールやはかいこうせんのように様々なポケモンに使用されている。
しかし使用ポケモンはゴーリキーリングマなど特攻が低く、物理格闘技が豊富なポケモンばかりである。
まぁ遠距離攻撃が出来るという意味では理に適った技の選択ではあるが。
技の放ち方は両手を合わせて作り出したエネルギー弾を相手に発射するというものである。


◆余談

登場以来、わざマシン52の中身は現在まできあいだまのままである。
多くのポケモンが覚えるきあいだまだが、そのほとんどがわざマシンでしか習得できず、マシン以外できあいだまを覚えられるのはイベルタル(レベルアップ)のみ。

またXYでは高威力の特殊技の威力が軒並み低下したが、気合い玉は数少ない威力据え置きの特殊技となった。
命中率の低さと、『かみなり』や『ふぶき』のように天候で必中化できないことが理由か。


追記・修正は、きあいだまを三連続で当てた人のみお願いします。

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