やけど(ポケモン)

登録日:2011/12/10 Sat 22:23:59
更新日:2024/12/14 Sat 23:41:30
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ポケットモンスター』シリーズの状態異常のひとつ。


▼概要

特定の技の追加効果等によりやけど状態となる。この時ポケモンは全身が赤みがかるようになる。

やけど状態の時は初代では1ターンにつき最大HPの1/16、第2世代以降は1/8、第7世代以降は再び1/16減少するようになる。
またやけどの傷によって身体が疼くため強い攻撃が出来なくなるのか、追加効果で物理技のダメージが半減してしまう。
なので他の状態異常以上に相手の攻撃力を下げることに特化させるものである。
注意すべきは、が持つ、「攻撃と特攻の高い方でダメージ計算を行う」という効果の判定は、やけどの攻撃力半減の前になること。
「やけど状態なのにこの技のダメージ特殊判定になってないのかってくらい低いぞ」と感じたあなたは正しい。


基本的に物理アタッカーがやけど状態になると置物も同然となってしまう為、特に気を付けておきたい。
特殊アタッカーには大して影響はないが、どく同様ターン毎にHPを奪われるので、通常の技等と一緒に喰らい続けると回復等が追い付かずに倒される危険も。第2〜6世代ではHPの減少が他に比べて早い段階で減るためなおさら。

また、ほのおタイプのポケモンはやけど状態になることは基本的にない。

相手をやけど状態にさせる技は「おにび」のみだが、追加効果にやけど状態が設定されている技は割と多かったり、特性でもやけどにさせるものがある。


▼やけど状態に関連のある主な技

  • おにび
代表的……というより現在単独でやけどにさせることの出来る唯一の技。
命中率も75%と高めなため、物理を受けれるポケモン等が仕込んでいる。ほのおタイプやゴーストタイプの多くが覚える。
第六世代から命中率が85%に上方修正されて使いやすくなった。

  • だいもんじかえんほうしゃほのおのパンチ などのほのおタイプの技
主に攻撃技として使うものではあるものの、10%の確率でやけど状態にする。上手くいけばめっけもの。

  • ふんえん、かえんだん
威力は80と「かえんほうしゃ」より低いが、30%の確率で相手をやけど状態にする。
やけど状態を狙うならこっちのほうが使いやすい。
ダブルバトルでは味方も巻き込む。
「かえんだん」はビクティニの専用技で、威力が100に上がった「ふんえん」。
ただし、弾系の技なので特性「ぼうだん」に無効化される。

  • せいなるほのお
ホウオウ専用技だったが、第六世代以降はエンテイも使用可能。
やけど率は驚異の50%の物理技
威力100命中95と双方高く専用技に恥じない高性能。
ドーブルが仕込んでブースターに「ものまね」させるロマン戦法がある。

  • れんごく
当たった相手を100%の確率でやけど状態にする技。
威力も100と高めで優秀ではあるものの、位置付けとしては「でんじほう」のほのおタイプ版であり、命中率はわずかに50%と一撃必殺技に毛が生えた程度。
ただ耐久が高く何度も撃てるのであれば価値はあるし、「じゅうりょく」と絡めて使うのも手。

  • ねっとう
BWから登場した、みずタイプでありながらやけど状態にすることができる技。
他のほのお技の追加効果発生率を超える30%でやけどにしてしまえる為、受けを主軸にしたみずタイプのポケモンがメインウエポンに。
この技のせいで今まで以上にスイクンミロカロスといった、耐久みずタイプが強くなった。
SVでは耐久ポケ対策&バランス調整からか、習得者はかなり減っている。

  • スチームバースト
ボルケニオンの専用技。
「ハイドロポンプ」と同じ威力110に加え、「ねっとう」と同じく30%の確率で相手をやけど状態にする。
「ハイドロポンプ」の上位互換だが、「ねっとう」と違い命中率が95のため稀に外れることも。

  • トライアタック
デメリットがない上、ノーマルタイプの特殊技の中では高めな威力であるものの覚えるポケモンは僅か。
20%の確率でやけど・まひこおりのいずれか一つの状態異常にする。
狙った状態異常にすることはしにくいものの、単なるメインウェポンとして使うこともあるので追加効果に泣くことも。

  • ねっさのだいち
剣盾で登場したじめんタイプの特殊技。
「ねっとう」より威力は10低いが、弱点を突ける相手の多さを考えれば十分に強力。
「だいちのちから」に比べ、サブウェポンとしての採用が多い。もちろんほのおタイプの習得者も多い。
剣盾・SVともにDLCが来て拡張されてから実装されている。

  • かえんのまもり
SVから登場したエンテイのそっくりさんウガツホムラの専用技。
攻撃を無効化して更に直接攻撃した相手にやけどを負わせる。
おにび・せいなるほのおの両方がないのでやけどにするときはこれが頼りだが、弱点わざに接触技が少なめなのと変化技は素通ししてしまうのが難点。


▼どうぐを活用したやけど

「かえんだま」を持ったポケモンが使うことで相手をやけど状態にすることができる。
「なげつける」は命中率が100%と高いので、回避率が上がっていなければほぼ確実に成功できる。
「トリック」や「すりかえ」の場合は相手の出方を見つつ、相手の道具も奪えるので一石二鳥。
「サイコシフト」の場合、こちらがかえんだまを持ち続けるかぎり何度でも相手をやけどに出来る為、相手が物理アタッカーのみだった場合はほぼ完殺が可能になる。


▼やけどに関連のある特性

  • ほのおのからだ
相手の攻撃が接触技である場合に30%の確率でやけど状態にする。

第4世代までは主にマグカルゴタマゴを孵化する為限定な特性で、戦闘では空気であったものの、
BWからタイプ上接触技を耐えやすいシャンデラや物理技を受けやすいウルガモスがこの特性である為に発動機会が増えるように。

  • みずのベール/すいほう/ねつこうかん
どちらもやけど状態にならない特性。

「すいほう」はオニシズクモ系統の専用特性であり、これに加えてほのお技で受けるダメージが半減&自身の使うみず技の威力が2倍になる効果がある。
「ねつこうかん」はセグレイブ系統の専用特性で、これに加えてほのお技を受けると攻撃が1段階上がる効果を持つ。
ただし、ダメージそのものは受けるので注意。

  • ねつぼうそう
やけど状態になると特攻が1.5倍になる特性。
フワライド系統の専用特性ではあるものの、積み技が有名な分アタッカーとして使われることも。


▼やけど対策

  • ラムのみ等やけどを回復するアイテムを持たせる。
やけど以外にも状態異常を防げる為重宝する。

  • 「マジックガード」で実質無効化
ピクシーランクルスは実質ねむり等その他の厄介な状態異常にされなくなるメリットも生まれる。
両者特攻の方が攻撃より高いので、特殊型にすれば攻撃低下も無視できる。
「かえんだま」を投げつける戦法とも相性が良い。

5ターンの間やけどを筆頭にあらゆる状態異常にならなくなるので一度発動できれば手持ち全員に恩恵がある。
特性により場に出れば即発動するカプ・レヒレが有力。
しかしひこうタイプや特性「ふゆう」のポケモンには恩恵がない、相手も状態異常にならない、フィールドを貼り変えられたらそれまで等の欠点もある。

  • 特性が「こんじょう」や「ねつぼうそう」のポケモンで対抗
状態異常になると逆に攻撃(特攻)が上がる為大きく突破力が上がる。
ただしやけどダメージは減らない為、ターンを稼がれた時や長期戦を仕掛けられた場合は厄介。

  • 攻撃技「からげんき」で対抗
威力70と控えめで接触判定もあり弱点も突けないノーマルタイプの物理技だがどく・まひ・やけど状態だと威力が倍増し、第6世代以降はやけどによる物理攻撃力低下も無視する。
主な用途はやけど対策であり、タイプ一致ならずとも技枠が空いた時に入れると役立つが、ほのおタイプに次いで「おにび」使用者の多いゴーストタイプに効かないので注意。
特性「きもったま」のガルーラミルタンク等に使わせるかさかさバトルで使うとその点がカバーされるため使い勝手が飛躍的に向上する。
なお、リングマオオスバメは「かえんだま」や「どくどくだま」で「こんじょう」を能動的に発動させる型でメインウェポンとして使える。


▼因みに

特性「たいねつ」のポケモンはほのお技で受けるダメージが半減されるが、その他にもやけどの固定ダメージも半減される効果もある。
と言っても今のところ所有者はドータクン系統とタンドンヤバソチャ系統のみ。

やけどは第一世代からある状態異常だが、これと対になる特殊攻撃のダメージが落ちる状態異常は長らく存在しなかった。
しかしLEGENDSアルセウスにおいては、完全行動封じとなる状態異常が見直されており、「こおり」が「しもやけ」としてターン毎に継続ダメージ+特殊攻撃のダメージ低下の効果になっている。


追記・編集はねっとうの前で押すなよ、絶対押すなよ!をしながらお願いします。

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最終更新:2024年12月14日 23:41