フーディン

登録日:2011/02/26(土) 01:17:58
更新日:2019/09/17 Tue 11:02:50
所要時間:約 11 分で読めます




ポケットモンスターシリーズに初代から登場するポケモン

■データ


全国図鑑No.65
分類:ねんりきポケモン
英語名:Alakazam
高さ:1.5m
重さ:48.0kg
タマゴグループ:人型
性別比率:♂75♀25

タイプ:エスパー
特性:シンクロ(相手の技で麻痺眠り状態にさせられると相手も同じ状態異常になる。先頭にすると50%の確率で同じ性格の野生ポケモンに出会える)
  /せいしんりょく(怯まない)
隠れ特性:マジックガード(攻撃以外ではダメージを受けない)

HP:55
攻撃:50
防御:45
特攻:135
特防:135(初代)→85→95(XY以降)
素早さ:120
合計:500

努力値:特攻+3

ケーシィがレベル16でユンゲラーに進化
さらにユンゲラーを通信交換するとフーディンに進化する。


■概要


長い髭とキツネ面のような獣頭に、両手に持つスプーンが特徴的な人型のポケモンで、ミュウツーと並ぶエスパータイプの代表格である。

スーパーコンピューターに匹敵する異常に高い知能を持ち、その知能指数は約5000にも達する。
ちなみに現実の人間の最高記録が知能指数228なので5000という数値がどれだけぶっ飛んでいるかが分かる。

まぁポケモンだし。
同じスパコンと比較されるメタグロスとはどっちが賢いのだろうか。

その脳細胞は一生かけて増え続け、あらゆる出来事を忘れる事なく記憶する(その割に技は4つまでしか覚えられないが)。
その高い知能から強力な超能力を操り、両目を閉じて精神を研ぎ澄ませる事でその力を更に強くする。
しかし一方で筋力はとても弱く、知能の発達により巨大化した頭部を自力では支える事が出来ないため、移動や自立はほぼ全て超能力に頼っている。

ユンゲラーは身体から特殊なアルファ波を放出しており、そばの機械を狂わせるほか、頭痛を引き起こすため、トレーナーは強い精神力が必要になる。
いつも持っている銀のスプーンは超能力を高める効果がある。
が、それを失ってしまうと半分ほどしか超能力を発揮できない。

また、ユンゲラーがテレビのそばにいると画面に怪しげな影が映り、それを見ると不幸になるほか、
超能力の研究を手伝っていたエスパー少年が朝、目覚めるとユンゲラーに変身したというおっかない設定がある。


名前の由来は、フーディンはアメリカで活躍した脱出マジックの帝王「ハリー・フーディーニ」マジイイジャン!すげぇマジシャン!!
進化前のユンゲラーはスプーンまげ等で世間を騒がせた超能力の伝道師「ユリ・ゲラー」、
ケーシィは『20世紀最大の予言者』とも評された予言者「エドガー・ケイシー」と思われる。
エスパーの最終進化形が、インチキ超能力者やエセ霊能者のイカサマを生涯に渡って見破り続けた事でも知られるトップマジシャンというのが意味深
三匹ともポケモンにしては珍しい、実在の人物がモデルのポケモンである(他にはエビワラーサワムラーベロベルトなどがいる)。

英語名はフーディンがAlakazam(アラカザム)(マジックで使われる呪文。「アブラカダブラ」みたいなもの)。
ユンゲラーがKadabra(カダブラ)でケーシィがAbra(アブラ)(そのまんまアブラカダブラ)。

余談だがユリ・ゲラーはユンゲラーの存在に対し「イメージを盗用された」として任天堂を訴えた事がある。

この話に尾鰭として任天堂側が「この場で超能力使ってみろよ(要約)」と言って勝訴したという話がつく事があるが、あくまで都市伝説である。
現実には任天堂とユリ・ゲラーが法廷で争ったことはない。
これは当時日本国内でしか正規流通していなかったポケモンのキャラクターについては連邦裁判所が扱う要件を満たさないとして受理しなかったため。

ちなみにこの騒動が原因でポケモンカードではユンゲラーのカードは使用禁止になり、ケーシィから特殊カード・特殊技を使い一気にフーディンに進化する仕様になった。
この騒動以降ユンゲラーのみ新たにカードも作られていないので、最初期のユンゲラーのカードは結構レアものだったりする。

この件はアニメでのユンゲラーの扱いにも影響している。
無印ではナツメがケーシィを使い、途中でユンゲラーに進化したが、AG編以降はユンゲラーは登場しなくなった。
DPtのミルの相棒であるユンゲラーもアニメではケーシィに変更されている。
ちなみにフーディンに関してはルリコやミナキが使っているほか、劇場版でも悪役だがメガシンカが登場している。

さらに第四世代以降はユンゲラーのみかわらずのいし」の効果が無効という特殊な仕様がある。
つまり変わらずの石を持たせていても通信交換すると強制的にフーディンに進化してしまうのである。
ユンゲラーの登場の機会を少しでも減らしたいというゲーフリの思惑が働いているのかもしれない。


■ゲームでのフーディン


進化前のケーシィはハナダシティ上部の草むら等に出現。

出現率が低いうえに出てきてもすぐに「テレポート」で離脱してしまうため、捕獲難易度はなかなか高い。
リメイク版なら、「ディグダのあな」で捕まえたディグダの特性「ありじごく」で逃亡を阻止できる。
クチバシティまで進めて戻ってくる必要はあるが、その価値はある。
DPtからはクイックボールが登場したことで捕獲難易度が大きく下がった。

捕獲に成功しても進化するまで自力では「テレポート」しか覚えないため、育てるのもかなり手間がかかる。
しかしレベル16という比較的早い時期に進化でき、同時に「ねんりき」も習得し問題なく戦闘をこなせるようになる。
使い勝手の良さは同じ大器晩成型のギャラドス以上で、わざマシンなしで「サイコキネシス」を覚えるのもポイント。
ユンゲラーの時点で並の最終進化形を凌ぐ強さのため、ぼっちでも安心して頼れる。

何気にBWまでのシリーズに皆勤で登場しており、多くの人がストーリー攻略のお世話になったポケモン。
第四世代以降ならGTSのおかげで進化も容易になった。


主要トレーナーでは初代ライバルジムリーダーのナツメ、四天王ゴヨウ等が使用し、いずれも強敵(というか初代ライバルの手持ちで数少ないまともな技構成)。
特にピカチュウ版のナツメのフーディンはレベル50と登場時期の割に異様に強く、多くのトレーナーにトラウマを植え付けた。

金銀ではしぜんこうえんを出てすぐの所にいるサイキッカーが「フラッシュ」を覚えたケーシィを使用してくる。
やたら命中を下げられてイラついたプレイヤーもいるのではなかろうか。

なお、この系統の専用技として、相手の命中を一段階下げる「スプーンまげ」がある。
何ともらしい技だがケーシィの時点では覚えられず、ユンゲラー・フーディンが覚える。
が、初代では習得レベルが1、つまり初期ワザであったため、「ゆびをふる」でしか出ないマボロシのワザだった。

「ポケモンGO」では変化技が存在せず、必然的にテレポートも存在しないが、ケーシィは原作を再現して「一発で捕獲成功しないと99%の確率で即逃亡する」という仕様になっている。「ハイパーボール」と「ズリのみ」で確実に一発成功させたい。
その分フーディンの火力は高めなので、エスパータイプのアタッカーとして一定の人気がある。

色違い版は肌の黄色がより鮮明になり、衣服が紫色になる。


■対戦でのフーディン


トップクラスの特攻と素早さを誇る特殊速攻アタッカー。
一方で設定の通り攻撃・防御・HPは異常に低い虚弱体質と、いかにもエスパータイプらしい能力を持つ。
ミュウツーの下位互換ではあったが、あちらは通常の対戦では使用できないので問題にはならなかった。

エスパーを代表する存在なだけあり、エスパータイプ全盛期だった初代ではサンダースケンタロス等に匹敵する人気を誇った。
その苦手な相手が少ないタイプと、驚異の特攻から繰り出される「サイコキネシス」の単純な強さに、
当時は高かった特殊耐久と「じこさいせい」による持久力で多くのポケモンを圧倒した驚異の髭。

異常に低い物理耐久という欠点はあったが、「リフレクター」で無理矢理補う事も可能。
……というか、初代から金銀までは努力値の仕様により現在とは比較にならないほど防御性能が高かったこともあり、
そこそこ良い個体に努力値を振りきっている場合ならばケンタロスの「はかいこうせん」を確定で耐えることができる。
回復技や「でんじは」といった補助技も使用できるため、おそらく初代で最も「カウンター」の真価を発揮できるポケモンである。


しかし金銀からは知っての通りエスパータイプが弱体化。
更に特殊系能力の仕様変更により特殊耐久の大幅低下等の逆風を食らい、前作と比べて地味な立ち位置に。
しかしこの世代から「アンコール」等の独特な補助技を多数取得し、前作のようなゴリ押し戦法からテクニカルさが売りのポケモンへ転向。
その器用さを武器に、前作ほどまでとは言わないものの安定した実力を発揮する。
またこの世代からエビワラーを差し置いて3色パンチを使いこなす武人でもあった。


RSEでは努力値の仕様変更により紙耐久化が更に深刻化するもその地位は変わらず。

DPtではそれまでのメジャーなサブウェポンであった3色パンチが物理化。
実質没収される代わりに「きあいだま」「シャドーボール」等の新たに苦手タイプに対抗出来るサブウェポンを取得。

物理化した「おいうち」等の悪技や「ふいうち」「とんぼがえり」、ブラック・ホワイトでの強化等の逆風は強いが、
そのエスパータイプ内での安定した実力は変わらず、初代から活躍したベテランポケモンの意地を見せる。


特攻こそ高いが、メインウェポンが火力インフレが加速する現在においては微妙な威力の「サイコキネシス」止まり、
更に紙耐久なのもあって単純な殴り合いは苦手。
なので前述の通り、その素早さから放たれる豊富な補助技でいかに攻撃チャンスを作るかが勝利の鍵。

具体的には「アンコール」や「みがわり」で隙を作り「めいそう」を積んだり「トリック」でこだわり系アイテムを押し付けたり等。
地味に毎世代強化されている「かなしばり」等も有効。
他にも「ちょうはつ」や「でんじは」「ひかりのかべ」「リフレクター」「カウンター」等も。
上手く相手を錯乱させて新参ポケ達にベテランの格の違いを見せつけよう。

特殊アタッカーなので当然特殊受けにも弱い。
しかしBWから新たに取得した「サイコショック」により、特殊耐久が高いポケモン相手にもある程度抵抗する事が可能。
ただし奇石ラッキーカビゴン等のメジャーな特殊受けは物理耐久も高いので過信は禁物。

XYでは特防が95になり、メガシンカするようになった。
また新技で苦手な悪タイプやドラゴンに強いフェアリー技の「マジカルシャイン」を獲得。
またサブ技の「シャドーボール」が鋼タイプに等倍になった。

第七世代ではVC版金銀クリスタルのわざマシンで「でんじほう」を習得させたフーディンをポケムーバーで送ることも可能になった。
そのまま使うには不安定だがZワザ化すれば威力190の必中技となり、他の技では分が悪いテッカグヤも確定1発にできる。


■メガフーディン


高さ:1.2m
重さ:48.0kg
特性:トレース(場に出た時、相手と同じ特性になる)

  • 種族値
HP:55
攻撃:50
防御:65
特攻:175
特防:95→105(SMから)
素早さ:150
合計:600


初代では確認できた額の六芒星が復活し、胡座をかいて髭を蓄えた仙人然とした姿に変貌する。
大きく成長した超能力を示すかのようにスプーンを幾つも浮かせている。
サンムーンの図鑑によるとメガシンカ前よりもさらに筋力が落ち、完全に身体のバランスを超能力に任せているらしい。
因みに胡座をかいて直立していないせいか、メガシンカ前より大幅に高さが縮んでいる。

能力値は防御に+20、特攻に+40、素早さに+30。
あれ?種族値が90しか上がってないぞ?
特攻は一部の禁止級を除けばトップクラス。
素早さもメガミュウツーYをも抜き去り、メガプテラと同速というメガシンカ勢最速。

特性は相手の特性をコピーする「トレース」。
メガシンカしたターンに交代された場合、交代先の特性をトレースする。
有利な特性をコピーしたいので、相手の特性を読みつつタイミングを見計らいたいところ。
スキルスワップ」があれば更にトリッキーな戦いができる。
ちなみにメガシンカ前・後問わず禁止級以外の「スキルスワップ」使いとしては最も素早い。

特攻種族値は高いが技威力は低い為、耐久がある相手を一発で持っていく程の火力はない。
しかし、特攻に努力値を振らなくても通常フーディン以上の火力が出るので、メガゲンガーメガミミロップ辺りをギリギリ抜く程度に素早さ維持し、
残りを全て耐久に回す努力値調整が主流である。金縛りやアンコールを駆使するメガフーディンにとってはこれがかなり活きてくるのだ。

非常に高度なプレイングスキルと読みセンスがあればメガガルーラも完封できる。

強化されても相変わらずの耐久の低さ、現環境における単エスパー故の大逆風、そして何故かメガシンカしたのに種族値が90しか上昇していないことにより
一見メガシンカポケモンの中でかなり不遇に見えるが、このように育成や運用方法によってその見方が変わると言えよう。

SMでやっと足りない分の種族値が継ぎ足され、特防に10プラスされた。
伸ばすところそこじゃないだろとか言ってはいけない
それに加え今作から「ふいうち」やファイアローメガガルーラの弱体化、先制技メタの要素が増えた等々、
メガフーディンにはかなり嬉しいことになっている。

SMのフーディナイトはポニの樹林に行くときにグラシオ又はジーナとバトルしてメガリングと一緒に貰うことになる。
実質一番初めに使用することができるメガシンカポケモンとなっており*1優遇されている。

因みに公式イラストのメガフーディンはどういう訳かカラーリングが色違い仕様となっている。


■進化前 ユンゲラー


全国図鑑No.64
分類:ねんりきポケモン
英語名:Kadabra
高さ:1.3m
重さ:56.5kg

  • 種族値
HP:45
攻撃:35
防御:30
特攻:120
特防:120→70(金銀以降)
素早さ:105
合計:400

努力値:特攻+2

外見はフーディンと比べるとスプーンは一つしか持たず、額に星のマークがあり、尻尾が存在する。
尻尾のせいかフーディンより少し重い。
ユリ・ゲラー騒動の元凶であり、ゴローンゴーリキーゴーストと並ぶぼっちネタの定番。
この時点でも特殊アタッカーとして十分使えそうな種族値であり、特に初代では普通に強いポケモンだった。
特殊120はナッシーに次ぐ当時ではトップクラスの数値であり、素早さも激戦区の100は超えている。
そのためフーディンが使用禁止のニンテンドウカップ99では代役として活躍した。
ライバルは「10まんボルト」やペルシアン対策の「カウンター」を持つバリヤード

言うまでもなく第二世代以降は対戦環境から姿を消している。
耐久力の低さから「しんかのきせき」との相性も良くないため、趣味や縛りプレイ以外で採用することはないだろう。


■ポケダンでのフーディン


赤・青の救助隊のメインキャラの一匹でゴールドランクのチームであるFLBのリーダー。
ちなみに他のメンバーはリザードンバンギラス
その高い知能を活かして主人公達に手を貸すが、キュウコン伝説を勘違いしたときには敵対した事も。
しかし主人公の無実を信じ、彼(女)らに逃げる猶予を与えた。

仲間にした際はレベル1時の能力が異常に高く「テレポート」も使えるため、
「きよらかなもり」等のレベル1ダンジョンで逃げプレイをする際に非常に頼りになる。
というかレベル1ダンジョン攻略においては三本の指に入る実力者で、本編の紙耐久を嘲笑うかのごとく超耐久を見せつける。

しかし初期値こそ高いものの以降の能力の伸びは劣悪なため、通常ダンジョンではかなり微妙だったりする。





追記・修正はスプーンを(腕力以外で)曲げてからお願いします。

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*1 前作のメガルカリオのポジションに近い