異能生存体

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異能生存体 - (2020/07/01 (水) 01:49:58) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/08/12(木) 17:02:41
更新日:2024/04/07 Sun 21:21:14
所要時間:約 4 分で読めます




異能生存体(いのうせいぞんたい)

装甲騎兵ボトムズシリーズにて定義づけられている概念。又は存在である。
初出は本編終了後に発売されたOVA「装甲騎兵ボトムズ 野望のルーツ」。


【概要】

装甲騎兵ボトムズの舞台である広い広いアストラギウス銀河の中でたった1人しか持ち得ない体質、それが異能生存体である。

この言葉を提唱したのはレッドショルダー創始者のヨラン・ペールゼンであり、その研究文章は「ペールゼン・ファイル」と呼ばれている。
アストラギウス銀河最強の部隊であるレッドショルダーの存在でさえ、異能生存体の前では色褪せてしまう。


その能力はただ1つ。

絶対に死なない

ただそれだけである。


ぶっ潰されても、焼かれても生き残る。たとえ心臓を撃ち抜かれようが、大爆発に巻き込まれようが大丈夫。
全身火傷、脊椎損傷、頭蓋陥没、大腿骨の複雑骨折などの大怪我を数十箇所負っても完全に治る。

限りなく生存率の低い戦場に何度も出撃しても、その度に一人だけ生き残る。
具体的な例としては、1億2000万人中、1億1999万9999人が死んでもキリコだけは生き残った、しかも無傷。
他にも

  • 拷問で心臓停止
  • ATの火炎放射器で全身を焼かれる
  • 核爆発並みの爆発の中心に
  • −200℃の寒波の直撃
  • 頭に向かって至近距離から銃を発射
  • 心臓に向かって銃弾を叩き込まれる
  • 自分がいる星が爆発

…等といった事が起こっても最終的になんとかなる。

ぶっちゃけた話、どんな手を尽くそうが殺せないし、何をしようとも死なない人間の事。ここまでくるとギャグ漫画補正レベルである。


「野望のルーツ」にて、ペールゼンが語ったところによると、とても低い遺伝確率(250億分の1)で生まれる個体であり、生存率が異常な程高い。
そしてそれに加えて非常に高い運を持っている。
なので異能生存体はどんなに生存確率が低い戦場でも生き残ってしまう。


現に異能生存体を殺す事が出来る手段は存在しないし、もし死んだらそれは異能生存体ではない。


OVA「ペールゼン・ファイルズ」ではその特異性に着目し、異能生存体と思われる5人の男による分隊をバララント軍最重要拠点「モナド」へ突っ込ませる。
しかしその分隊はキリコ以外全員死んだ。
死んだ4人は異常な程の運の高さがあったし確かに強かったが、彼らは結局異能生存体の「近似値」にしか過ぎなかった。

異能生存体と断定できる存在は今のところキリコ・キュービィーただ1人。
もっとも、彼も近似値である可能性は理論的に否定出来ないが…

異能生存体の存在はある種の奇跡とでも言うべき物であり、場合によっては自身に訪れる環境や人間の心理までねじ曲げてまで生き残る。
監督によれば因果律さえもねじ曲げるらしい。

因果律操作系や宇宙創造破壊系の能力なら殺すことは可能では?という意見もあるが、
おそらくそういった存在とは出会わないし、出会っても敵対することは無い。
そうやって生存し続けるのが異能生存体なのだ。


とはいえ異能生存体も生身の人間である以上、撃たれれば痛いし仲間が死ねば悲しい。
あくまで死なないだけで、倒されたり拷問を受けたりといった不幸は回避できないのだ。
さらにその生存の為に因果律が曲がった結果、近しい人が犠牲になることも…
愛する人々との死別を幾度となく味わう羽目になるこの能力は、彼にとっては呪いのようなものでもある。



この「主人公補正」を意図的に組み込んだかのような異能生存体と言う設定は、ある種の呪いとも言えるが、「緊張感が生まれなくなった」などと、最低野郎の間でも是非が別れている。
まあぶっちゃけた話、TVアニメ本編にてキリコがあまりにも不死身すぎたため、整合性を取るために後付けで加えられた設定である。

ネットではそんな状態を皮肉ってか、他作品であんまりにもしぶとく死なないキャラを異能生存体呼ばわりする事もある。


ちなみに、キリコが所属した「バーコフ分隊」の面々は全員「他の小隊に属すれば、最強クラスの兵士」になれる程のバケモノ揃い(ただしコチャックは除く)。
つか、阿呆みたいに強い「一騎当千」の歴戦の古参兵(ふるつわもの)が、年齢無視の「鬼神」に成りかねない(ただしコチャックはry)。



【主な異能生存体】


無敵の強さや再生能力などなくとも悪運に恵まれて「死なない」もしくは「死ねない」とされるキャラ。
ボトムズ以外のキャラ及び近似値も含む。






推奨BGM「風が知っている」


敢えて問うなら答えもしよう。望むことはささやかなりし。
この腕にかき抱けるだけの追記でいい。
この胸に収まるだけの修正でいい。
たとえて言うなら、その名はアニヲタWiki。
アニヲタWikiこそ我が命、アニヲタWikiこそ我が宿命。


最終回「触れ得ざる項目」

ああ、まさにその名の如くに。

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