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北辰(劇場版ナデシコ)

登録日:2012/01/22 Sun 13:15:16
更新日:2026/07/16 Thu 10:29:49
所要時間:約 4 分で読めます





一夜にて天津国まで伸びゆくは

瓠のごとき宇宙の螺旋


北辰(ほくしん)とは、劇場版『機動戦艦ナデシコ』に出てくる登場人物で本作のラスボス的存在である。
CV:山寺宏一

概要

火星の後継者」では諜報部非合法活動部隊北辰七人衆の隊長を務め、木連時代には草壁中将の直属の暗殺チームを率いていたらしい。月臣とも面識がある。

鋭い三白眼の右目と赤い義眼のアンバランスなオッドアイが特徴。
普段は三度笠を被った僧侶のような姿をしているが、機体搭乗時は銀色の兜のような物を被る。これは他の北辰六人衆も同様。
また短距離用と思われるボソンジャンプの装置を身に付けていて、単独でジャンプ出来る事から自身も木連優人部隊と同じB級ジャンパーだと思われる。

自分達を「火星の後継者の影」と呼び、外道であることも認めている。
アキトやユリカをシャトル事故に見せかけて誘拐したり、ネルガルの研究所からラピスを拉致した張本人。


劇中の活躍

劇中ではターミナルコロニーシラヒメの研究者を機密保持と称して暗殺した場面に登場し、
後にアキトがターミナルコロニーアマテラスを襲撃する場面に上記の台詞と共に現れる。この時は部隊員との連携でリョーコのエステバリスカスタムを中破させた。

その後密かに夜天光にて地球の秩父山地にボゾンジャンプをし墓参りに来たルリらを襲撃。
外見からルリがラピスと同じ存在だと見抜き誘拐しようとするが、ネルガルのシークレットサービスに所属していた月臣らの待ち伏せにより失敗、ボソンジャンプにて逃亡する。

終盤、火星の後継者の敗北が決定的となり草壁が投降する中、武装解除せずにナデシコCへ接近したところでボソンジャンプで現れたアキトの駆るブラックサレナと対面。
趨勢は決した中「決着を付けよう」と最後の対決に臨む。
終始優勢に戦いを進めるが、アキトに加勢したリョーコらのエステバリスに部下を全滅させられ、アキトとの一騎打ちになる。
最期は渾身の一撃でブラックサレナの装甲を貫くがカウンターで放たれた捨て身の抜き打ちの前に敗れた。

「見事…だ…」

だが、そのコックピットからは北辰の姿が消え失せていたという。


他作品での活躍

スパロボシリーズやACEシリーズ等、劇場版機動戦艦ナデシコが参戦している作品には、ラスボスとして登場する。

スパロボではどの作品でもディストーションフィールドやボソンジャンプを持っており、
小さいサイズのせいもあって、精神コマンドを活用しても恐ろしい相手となる。
ただWではもっと恐ろしいラムダドライバ持ちのアイツらがいるので……

また、原作通りに拉致役として活躍する事もあり、ボソンジャンプを利用した神出鬼没さもあってか、非常に便利なキャラとして扱われている。
暗殺者らしく他のキャラクターを念入りに調べている傾向があり、戦闘前会話などで的確な挑発をしてくる。

劇場版初参戦の『R』では主人公チームのタイムスリップによって世界の技術レベルが格段に上昇したため、TV版の展開の中で登場するようになる。
ただし、夜天光に乗るまではデンジンに搭乗していた。
アキトの方もTV版のままなので、最後まで今一締まらない。物語の序盤で復讐鬼状態のアキトと戦う事はあるが。

また、実はゲキ・ガンガーが大好きという驚きの一面も明かされた。
一応公式設定らしく、木連の人間ならどこもおかしくないのだが、あの出で立ちでテレビ前に正座し、ゲキ・ガンガーを視聴する北辰の姿はちょっと想像できない。

MX』では火星繋がりか、ダイモスエリカを拉致ったために一矢との因縁も生まれる。

移植版の『MX PORTABLE』の追加シナリオでは北辰衆が何故か7人出てくる。
「項目の冒頭にもある通り『北辰七人衆』だから問題ないのでは?」と思うかもしれないが、『北辰七人衆』は隊長の北辰も含めて7人。そして、隊長である北辰は該当シナリオに登場しない。本来は6人のはずの部下が1人増えて何故か7人になってる。こえぇよ。
「味方が少ないステージで北辰まで出すとキツい」としてバランス調整した際、移植時の忙しさで消し忘れた可能性大。他のステージや他作品において北辰の部下が7人になったケースはこれ以外に無い。

『W』ではRのような技術進歩がないのに一足早くTV版ナデシコ終盤に夜天光でやってくる。
イベント戦闘でアキトとユリカを狙うもダイゴウジ・ガイに阻止された。
フルメタル・パニック!シリーズとの関わりが深く、かなめテッサの拉致や夏玉蘭の殺害など、他のフルメタキャラ顔負けの活躍を見せつける。
あとついでにラクスも拉致った。おかげでエターナルの参戦が大分遅れた
しかし、馴染みすぎた上に原作で「獲物を前に舌なめずり」していたせいかゴミ係「三流」と言われちゃう、ちょっとあんまりな扱いに。

V』では…とんでもないクロスオーバーが為された。

そんなクロスオーバーの中、アキトとの決着自体は中盤に着けられており、恨みの言葉を残して散っていく。
その後、終盤にエンブリヲによって蘇生されエンブリヲの眷属の1人としてクラックス・ドゥガチらと共に襲いかかって来る。
しかし、既にアキトの眼中に北辰の存在は無く「どけ」と言い捨てられ軽く流されてそれに対して逆上するという情けない姿を見せた。
結果、アキトには「ユリカとの幸せの障害になる邪魔な小物」としか見られずに倒されて次元の狭間の宇宙に散った。
かつて自分を執念深く追っていた相手を小馬鹿にしていた男が、その相手に対して粘着した末に相手にもされずに倒されるという皮肉な末路だった。

『T』では「恋人の拉致」が地雷なドモンヴァンキリコから存分に怒りを買っている。
声が似てるスパイクからは「いかすけねェ」と嫌悪された。
恋人との永遠の別れを経験しているヴァンに至っては「アキトには悪いが、こいつは俺が殺る」とまで言われている始末。

中盤で原作シナリオをすべて消化しきってしまうので、その後もUNDに雇われて出てくるが、アキトからは「しつこいぞ」呼ばわりされてしまった。
つまり『T』においては、北辰自身が散々笑いものにしていた「いつまでも相手(この場合はアキト)に突っかかる奴」に成り果てている。
まあ、そもそもアキトも復讐より奥さんの奪還の方が目的だしね。
最終戦で撃墜しなかった場合は「いずれ新たな戦いが起きた際には貴様に新たな地獄を見せてやろう」とアキトに言い残して去っていくが、ユリカとルリに「何か不吉なこと言ってたけど…」「ああいういつまでも進歩のない人は放っておけばいいんです」と言われてしまう。
生き残ってしつこく仕掛けた結果、すっかり小物扱いされてしまっている。DLCの後日談でも特に登場しない。

『DD』においては亡国のアキトの日向アキトに対して「アキトは2人も要らぬ」と言い放っている。



搭乗機体

夜天光(やてんこう)

木連のジンシリーズの小型発展機。赤い塗装が特徴的。
腰部や肩に設置されたブースターによる「傀儡舞」(くぐつまい)と呼ばれる変則機動を用いて、配下の六連と共にアキトの駆るブラックサレナと死闘を繰り広げた。

武装は手にした錫杖とミサイルポッドの他、腕部のマニピュレータによる打撃を使う。
小型故に単体での火力は決して高くないが、それを補って余りある機動力で敵を翻弄する。
また回数、距離に限りがあるが、単体でボソンジャンプを行える数少ない機体である。
相転移エンジンが搭載できなかったため、ディストーションフィールドもコックピット周辺にしか展開できないという欠点もある。

最期はアキトの「抜き打ち」によってコクピットを潰されて大破した。
後に回収されたがそこに北辰の遺体は無かった。

ちなみに北辰専用機という訳ではなく、他の指揮官などにも配備されている。
設定上、木連時代はマジンの専用機に乗っており、錫杖は当時から得物にしていた。





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最終更新:2026年07月16日 10:29