シンケンゴールド/梅盛源太

登録日:2011/12/12 Fri 08:14:14
更新日:2025/03/01 Sat 20:39:12
所要時間:約 6 分で読めます






さて次回!妙な寿司屋が現われて…

誰だあいつ?

こーいう場面を待ってたんだよ!
来いよ! 外道衆

第十七幕 寿司侍


近日見参!





「近・日・見・参っつったろ~?こういうのを待ってたんだよ、こ~ゆ~のっ!」


梅盛源太とは、『侍戦隊シンケンジャー』の登場人物。
初登場回は第十七幕(第17話)寿司侍(すしざむらい)」

演:相馬圭祐


○概要

丈瑠達に『近日見参』のビラを配りながら、屋台を引き登場した若い寿司職人。
ある日、アヤカシですら入れないモヂカラの結界で守られた志葉邸に『近日見参』と書かれた矢文が突き立てられる。その上、丈瑠が百の術を操る妖術使い・イサギツネの術に付きまとわれていた事もあって外道衆ではと疑われていたが、シンケンジャーのピンチに現れて変身し、自らを「六人目のシンケンジャー、シンケンゴールド」と名乗る。

寿司屋の息子で、自分の店を持つのが夢。その修業の為か、『ゴールド寿司』という屋台を引いている。
仲間として馴染んだ後は専らシンケンジャーのたまり場となっている。
因みに、寿司屋台は江戸時代には一般的であったが、作中でことはが言っている通り現在ではまず見かけない。
これは現在、生モノを扱う屋台は食品衛生上まず許可が下りないからである。まして源太の様に野山をゴロゴロ引き回したりする等は言語道断。
最も、そこはシンケン世界の法律が緩いと考えるべきか。

チャキチャキの江戸っ子なのか非常に明るい性格で、誰とでもフレンドリーに話す。
当初はそんな態度が彦馬や流ノ介に受け入れられず、中々馴染めなかったが、和解し仲間として認められた後はメンバーに欠かせないムードメーカー的存在になる。
彼が加わった後は「勝利の一本締め」が恒例行事となり、作品の雰囲気もやや明るくなった。

ノリが似ている千明や一番年下のことはとは出会って直ぐに仲良くなる。
流ノ介とも一悶着の末に和解。新年会で漫才をこなす程に仲良くなっていた。

「べっぴんさんべっぴんさん、一つ飛ばして谷千明♪」
「おい、殿を飛ばすな!」
「…………」


丈瑠とは幼なじみで、昔近所に住んでいた。その馴染みから丈瑠の事を『丈ちゃん』と親しげに呼ぶ。
丈瑠の為に侍になる事を誓い、丈瑠から烏賊折神(愛称:イカちゃん)のディスクを渡されていたが、ある日家庭の事情(夜逃げ)で引っ越す事になり、丈瑠と別れる事に。
しかし離れ離れになってもその約束を忘れる事無く独学で研鑽し、命懸けの戦いにも躊躇なく身を投じる事を選んだ。
最も、結局の所は本当の意味で侍にはならず、あくまで丈瑠の親友の寿司屋という立場で振る舞う事が多い。

戦闘スタイルは逆手一文字でしかも居合使いというもので、味方のみならず外道衆すらも『卑しい構え』(Byイサギツネ)かつ『邪道』(By流ノ介)と評されるもの。
但し、自己流で剣の修業を積んだ結果、ナナシ連中なら瞬く間に斬り伏せるスピード重視なものとなっており、実力はそれまでに鍛錬と実戦を積んできた5人にも全く引けを取らない。
剣の腕もさる事ながら、烏賊ディスクからモヂカラを解析し独自の『電子モヂカラ』を考案し、変身アイテム『スシチェンジャー』を作り出す等、一般人でありながらモヂカラに関しては飛び抜けた才能を持つ。
この様な才能の持ち主は、歴史上僅かながらに存在した様子。
その能力から長年未完成だったインロウマルを完成させる役を任されたり、全合体ディスクの解析を任されたりと、本人のキャラに反してブレーン枠としての一面を持つ。
因みに電子モヂカラを作ったのは「書とか苦手で携帯とかの方が使いやすいから」との事。
『近日見参』の文字は中々に達筆だったのだが?
但し、侍の家系ではない関係上そういう教育を受けていないので、志葉家に伝わる古文書を読む事は出来ない。これに関してはある意味どうしようもない話ではあるが。

また、烏賊ディスクを元にしてなんと自作の折神をも開発。
その“海老折神”(愛称:エビゾー)は侍巨人ダイカイオーへの変形、中盤以降の合体の要になる等、元来のシンケンジャーには無かった心強い戦力である。
因みにさらりと「自作の折神を開発した」となっているが、そもそも原初の折神からして偶発的に誕生し、現在では製造法等がほぼ失伝しているに等しい折神を自作というのが如何に凄まじいか分かる。

以上の様に、シンケンジャーの中盤からのパワーアップ要素は彼が居なければ未完成あるいは存在しなかったものが大半であり、単なる追加戦士の域に留まらない超重要人物と言える。
これが元々戦いに何の関係もなかった筈の、たまたま近所にいた一般人の子供だったのだから恐ろしい。
丈瑠が当時その重要性を理解せずに友情の証として烏賊折神のディスクを渡してしまったのは大事だった訳だが、
結果的には何倍にもなってシンケンジャー達の元へ返ってきた訳である。

途中、主人公よりもずっと前から通りすがりの仮面ライダーこと海東大樹に烏賊折神を盗まれる騒動が起きたが、無事取り戻した。


と、この様に実に多才な一方、本職(?)である寿司屋の腕はそれ程でもなく、味は至って『普通』
流ノ介曰く「美味くも不味くもなく、一番評価に困る味」だが、問題がある訳ではないので振る舞われれば皆普通に食べている。
一時ことはに「カレーが食べたい」と言われ作ってみた所、そちらは何故か大評判となってカレー目当ての客が屋台に殺到。
その末に商売人から「カレー屋として店を持たないか」と誘われ思い悩むが、ことはに後押しされ、「俺は寿司屋だ!」と話を蹴った。
その後改めて作る寿司は、やっぱり普通だった。

因みに源太の寿司を評価したのはことは、十臓ガイアーク三大臣くらい。

また、とある回でアヤカシの力で寿司と魂を入れ替えられた事があり、その状態で猫に喰われそうになった恐怖から寿司はおろか、スシチェンジャーも握れず変身出来なくなった事がある。
その時戦えなくなった自分の後釜として、寿司屋の提灯からダイゴヨウを作り出した。
だが後に彦馬の荒療治によって克服、無事に戦線復帰を果たす。



作中終盤、丈瑠の正体が明らかになった時は、「俺は侍じゃないからな」との元を去り、変わらぬ態度で丈瑠との絆を守り続けた。
殿様という重責から解放され、何もなくなったと途方に暮れる丈瑠に「じゃあ、一緒に寿司屋でもやるか!」と、丈瑠に"何か"を与えてあげようとした。
幼なじみである源太ならではの行動と言える。

その後皆が丈瑠の元に向かう中、アヤカシが現れ一人出動しようとする姫の元に「寿司屋でいいなら手を貸すぜ」と、自分から助太刀に入った。


最終回では、寿司屋を広めようとフランスに旅立っていった。



シンケンゴールド


スシチェンジャー! 寿司ディスク!

\いらっしゃい~!/

一貫献上っ!!

(光)

同じくゴールド! 梅盛源太!!


スーツアクター:岡元次郎

源太がスシチェンジャーで変身した姿。モヂカラは『』。寿司屋のイメージから『米』を連想しがちだが、それは大間違いである。
源太自身が新たに開発した戦士である為、戦国の世から続く本来のシンケンジャーではなく、外道衆は勿論の事、丈瑠や他のシンケンジャーもその登場には困惑していた。
追加戦士あるあるだが、アンダータイツの色が初期戦士5人と異なり、やや青っぽい。

専用武器は、秋刀魚に似た魚を模した反りの無い形の刀『サカナマル』で、我流の居合い抜きと相俟って素早い刀捌きを見せる。

必殺技はサカナマルに寿司ディスクをセットし、高速の居合抜きで敵を切り裂く『百枚おろし』と、本人曰く「元祖回転技*1」の『千枚おろし』。

スーツアクターは岡元次郎。
変身前の相馬圭佑は体格が細かった為、その変身前後の体型に差違が多い。特に腹


スーパーシンケンゴールド

設定上のみ存在したが、サカナマルの形状故に本編には登場出来なかった強化形態。
しかし、後の『天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕』にてゴセイジャーの天装術で陣羽織を装備して初登場した。


ハイパーシンケンゴールド

テレビマガジンにて応募者全員サービスとして配布されたDVD『光侍驚変身』にて披露された強化形態。
サカナマルに恐竜ディスクをセットする事で変身が可能となる。
義理と人情にめっぽう弱い源太を騙してインロウマルを強奪し、変身したスーパーナナシ(CV:サタラクラ)と激戦を繰り広げた。



ダイゴヨウ

CV.遠近孝一
源太が作り出した提灯型の支援メカ。
自我を持ち会話が可能であり、生みの親に似たチャキチャキの江戸っ子気質で、源太を『親分』と呼ぶ。
叩くと『ポンッ』と鼓の様な音が鳴る。
大変化で巨大戦もこなす。

「侍」のモヂカラを込めて生まれた為、デカデカと「侍」の文字が描かれているがモチーフは明らかに岡っ引きで、岡っ引きは侍ではない。*2
創造主たる源太の勘違いが原因であり、初登場から間もなくツッコまれて直に詫びている。

戦闘時にはサカナマルに次ぐシンケンゴールドの手持ちの武器として、本体と十手を装備。
本体は御用代わりに外道衆のアヤカシを照らし出し、眩い光を放つことで幻影を払う事も可能。
これを装備したゴールドの技は、十手で叩きつける『ダイゴヨウ・十手打ち』

○本編外の登場

侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!』では、復活したガイアーク三大臣がゴールド寿司に来店するも、「変なのが来たなぁ……」と肩を落とす。揚句食い逃げされた。


天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕』ではダイゴヨウがフランスの空港で危険物と見なされかけた為に少し遅れて登場。どういう経緯か、何時の間にかゴセイナイトと意気投合していた。
その為ゴセイナイトと共闘が多いが、ゴセイナイトと一緒にいる際は今井靖彦氏がスーツアクターを担当しているため、腹回りが細くなる


劇場版『スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』では、レジェンド戦隊の一人として千明と共に顔出しで登場。


〇余談


相馬氏はかなりのプリキュアファンで、シンケンジャーメンバーにプリキュア旋風を巻き起こした張本人。
詳しくはキュア梅盛の項目を参照。
また、後年『仮面ライダーセイバー』にてマスターロゴスを演じる事となる。
海東に「仮面ライダー?なんじゃそりゃあ!?」とツッコんでいた源太だが、まさか本当に仮面ライダーになるとは夢にも思わなかっただろう



「スシチェンジャー、追記・修正!」

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最終更新:2025年03月01日 20:39

*1 この回でスーパーシンケンイエローの「真・猿回し」が披露された為

*2 岡っ引き(目明かし)は主に更生した軽犯罪者のなるもので、あくまで「バイト」「非正規雇用」なので秩禄(武士のお給料)は与えられず、同心(こちらは武士)からの小遣いが主な収入。帯刀も出来ない。