ダウワンのオーダー…飲むヨーグルト、リンゴ、東ハトオールレーズン
魔本のオーダー…
獺祭
、リンゴアメ、エビフライ
最終回にして物凄い出オチである。
本の姿で飲み食いする魔本とか何故か東ハトを知ってる前王とか。というかこのオーダーは作者のものなのでは?
それはそうとガッシュの父の名前は初公開である。
魔本がどういう存在かはわからないが、前王の語り口からすると神の如き上位の存在のようだ。
恐らくは魔物の残り人数や、ガッシュが最後の一人になった時に二人に語りかけた者と同一か同勢力の存在だろう。
ちなみに魔本の会話は文字を本に浮かび上がらせる形で行っている。
魔本は王となっての千年をダウワンに尋ねる。
それに対し、苦しみも悲しみも大きな喜びもあった千年と答えるダウワン。
魔界が滅びかねない規模の戦争も三度経験し、ガッシュのように王を決める戦いで得た経験や仲間と共に乗り越えられて来たとダウワンは答えた。
しかし……
「私はまだあなたを」「この王を決める戦いを全面的に認めたワケではありません」
作中では父がこの戦いを指示したとゼオンは言っていたが、実際の所は戦いを仕組んだのは魔本でありダウワンは受け入れたに過ぎない。
そして彼すらもまた、自分の時と今回のクリア、一歩間違えれば魔界が滅びかねなかった試練に怒りと疑問をぶつける。
魔本は詳しくは語れず、説明がとても難しいと答えたが、一つだけハッキリと答える。
「私達は君達が好きだ 魔物も人間も」
かつての大きな戦争の一つである魔界の者ではない者との戦いで、魔本がパートナー達を連れてきてくれたことで助けられたダウワンもそれは承知。
だがクリアが王になっていたら、ガッシュが諦めていたら魔界は滅んでいた。
ダウワンのぶつける憤怒に対し、それが次の千年を生き延びる試練と答える。
魔本たちもリスクを犯していたのだと。魔界と違う世界を結ぶというやってはいけないルール違反を。自分達にもいずれ罰が下るかも知れないと。
これからもガッシュ達に試練は訪れ、魔本たちが助けられない時も来るだろう。
「でも私達は信じている」「君達の持つ金色の光を」
「君も同じ希望を見たハズだよダウワン」「そうだろ?」
金色の扉の先で、新王ガッシュの誕生祝賀会を始めていた魔物の子たちが前王ダウワンを迎え入れる。
「ああそうだな」「この子達の未来が明るくないワケがない」
ダウワンは静かに本とパートナーに感謝を告げるのだった。
楽しげに宴を楽しむ子供達の方へと歩みながら。
そしてゴフレはまだ繋がれていた
ウェイターはウィリー。
この回で初めて登場する、千年前の戦いでダウワンのパートナーだった顔に傷を持った少年である。