登録日:2019/02/23 Sat 02:36:34
更新日:2025/04/10 Thu 11:51:55
所要時間:約 50 分で読めます
「つまり、二陣営に分かれての対戦ゲームって感じなのかな?うーん、とりあえずチュートリアルから始め」
ウェルカム天誅ァーッ!!
若干経験値足りないから埋め合わせ天誅!
うるせぇ!ルーキーは黙って死んどけ!それがここでの作法ってやつだぁ!!
◆概要
制作会社はロワイヤル社。
あまりに突飛すぎるゲームシステムに加え、「人間の善意を踏み躙ってぐちゃぐちゃの肉片にしたものを土に蒔いて耕したような世紀末ゲー」と例えられるオープンフィールド型VRMMOゲーム。
単刀直入に言えばプレイヤーキラーの巣窟……というか他のゲームであれば即垢BAN不可避なプレイヤーキラーしかいない。
結果「エリートぼっち専用ゲーム」「サイコパスしか生き残れない地獄」「プレイヤーキラーのために作られたプレイヤーキラーの為だけのゲーム」とまで揶揄される怪作である。
- 「洗脳より悪質な人格汚染じゃないの?」
- 「会話能力を殺傷力に変換している」
- 「(プレイヤーを指して)あらやだ蛮族」
とも揶揄される。
曰く「常に後ろを警戒するようになったら三流。上空にさりげなく注意を向けるようになったら二流。むしろ自分から殺しに行くようになったら一流」。
主人公・サンラクがこのゲームを他人に勧めたことを知った幕末プレイヤーは「このゲームを勧めるとは鬼か何かか……?」という狂人の集団にしては真っ当な返答を返した。
ちなみに公式サイトも攻略サイトも結託したかのように「和気藹々と仲良くやってます!」と言わんばかりのスクリーンショットや情報が並べられているため実情を知る者は少なく、実際にプレイしてみるまで実情を知る術は殆どない。
またプレイ動画の配信が契機で炎上したことも過去に何度かあるらしいが、骨の髄まで染まり切ったユーザーがそれを上回る高火力で迎撃・論破するため炎上も突撃も長続きせず、長続きする人間はアンチからファンに鞍替えするので、結果的に問題にならない。
また、幕末のノリを他ゲームに持ち込むのはマナー的に
禁忌とされる。具体的には切腹案件。
実際に他ゲームでやらかしていることがバレた場合の京極の安否が懸念されるが、後に作者の回答で
「幕末ランカー達にバレたら切腹ショー」に処されると明らかになった。
◆ゲーム環境
まず初心者プレイヤーは刀一本だけ持たされて「浪人」となり幕末江戸京都をモチーフとしたオープンフィールドに放り込まれるが、
まず出迎えるのは、新規プレイヤーを出待ち狩りせんと目論む先輩方にチュートリアルすらふっ飛ばして飽きるまで根切りにされ続ける洗礼である。
先輩方からの初心者虐め有難い洗礼を乗り越えたプレイヤーを次に待ち受けるのはNPC辻斬り達による朝まで続く静かなる夜襲という心折設計。
そうして数々の洗礼を乗り越えた新規プレイヤー達は先輩プレイヤーに弱者として狩られ続けながらも
- 弱者が集まり格上を天誅
- だいたい一週間くらいで復活する幕臣を天誅
- 報酬の分配でもめるので仲間を天誅
- 何の罪もない町娘で天誅
などしていくうちにいつしか自分と自分の得物以外が信じられなくなる。
気づけばかつて自分をリスキルした先輩方と一緒に新規プレイヤーのスポーン地点で出待ちするようになり、ついの果てには一人前の幕末プレイヤーと化す。
当然ながらプレイヤーのモラルは壊滅状態にあり、爽やかな初心者狩り、爆殺、謀殺、裏切り、騙し討ち、袋叩き、復讐、報復、制裁が横行。
磁石の如く目まぐるしくプレイヤー間での結託と裏切りと仲間割れと同士討ちと袋叩きが行われるこのゲーム内においてはログイン時やログインボーナス確認、PKした後の僅かな余韻すら致命傷になりうる。
当然こんな世紀末環境からか適性の無い初心者は呆気なく淘汰され、適性のあるプレイヤーだけが生き残り、生き残ったプレイヤー同士で喰らい合い続ける蠱毒と化しており現在は過疎ゲー状態。
といっても幕末の空気に完全に洗脳染まった熱狂的ファンの存在もあり、定期的にイベントが開催されていたりと過疎っても熱気はかなりのもの。
基本的にギスる暇があったら切りかかるのが幕末プレイヤーなので、過疎ゲー特有の身内感もあり、隙あらばプレイヤーを天誅してくること以外はかなりフレンドリーな対人環境になっている。
加えて幕末特有のノリを他ゲーに持ち込まないなどプレイヤーのネットマナーや民度自体もかなり良好。
現実のFPSにおける「フリー・フォー・オール」ルール愛好家の共同体的魔窟をさらに先鋭化させたような変態的同好の士の集まりになっている。
ちなみに幕末適性の有無は、開幕リスキルされた時に「は?クソゲーじゃんやってられるか」ではなく
殺した奴、顔覚えたからな……地獄の果てまで追い詰めて切腹させたるからなぁ……っ!
と
キルしてきた奴に強い憎悪と復讐心、克己心を維持できるかが分かれ目となる。後者の思考に至れるニュービーは幕末適性高め。
総じて合わない人間や一般常識を持った者からすれば
クソゲー以外の何ものでもなく、
しかし京極のような適性のあるネットゲーマーは
「控えめに言ってここが僕の魂の場所だよね」と言い切る程度にどっぷりハマり、
サンラクも
「運営が大々的に掘った穴に笑顔で飛び込む」と語るような中毒性がある。
どっぷり沼に嵌った者の場合、
リアルや他ゲーで発生したストレスを八つ当たりで理不尽にぶつける新手のストレス解消手段としても活用可能。
幕末とは関係ない別ゲームで患ったストレスの憂さ晴らしでプレイヤーを虐殺しても幕末プレイヤーなら笑って
報復してくれる。
なお幕末に染まっていくと思考回路が幕末仕様に塗り変わっていき、ガチ勢ほどモラルと人間性を捨て強さを得た修羅と化していく。
汚染度の進行度合いは以下のように判別可能。
※バトロワ形式のイベント例
幕末度10%「終盤まで隠れていればイケる!」
幕末度50%「来るやつ全員切り伏せる!」
幕末度80%「亡霊を買収すれば色々利用できそうだな」
幕末度120%「終盤に残ったやつ全員天誅で優勝確定じゃん」
幕末度200%「あうあうあー(肉体が最適な天誅をオートで繰り出す)」
◆ゲームシステム
ゲームシステムは箱庭型のオープンワールドタイプのゲームで、基本的な世界観は日本の幕末期に準拠。
ゲーム内容も明確なストーリーがあるわけでもなくプレイヤー、NPCを問わず兎にも角にも「斬れば斬るほどハイスコア」という非常にシンプルな対戦ゲー。
非常に簡単だがしっかりとした堅実な作りで、「幕府軍」と「維新軍」という2つの陣営に分かれているのが大きな特徴。
そして各陣営にはそれぞれランキングが存在する。幕府側のランキング名は「壬生狼」。維新側は不明。
「維新軍」に所属した場合は基本となる刀剣系スキルの他に鉄砲を武器として使用可能になるメリットがあり、
「幕府軍」に所属した場合は刀剣系スキルにボーナスが付与され、刀剣オンリーの戦いならスペック上は維新軍を上回ることが出来る……が、ここは幕末。
そもそものコンセプトが畜生真っしぐらな修羅の道であるため、隙を見せたり他人を信じれば同じ陣営だろうと容赦なく天誅されるので全く油断ならない。
一応どの陣営にも属さない場合は「野良」として扱われプレイ可能。
だが、上記のボーナスは一切貰えない上にセーブ中に奇襲を受ける可能性がつきまとうため、慣れたプレイヤー達からカモ扱いされた挙句最終的には完全に行き詰まる模様。
そのためまともにプレイしたいor強くなりたいなら必然的に幕府か維新のどちらかに所属しなければならない。
基本的にプレイスタイルは物理オンリー。
アクティブスキルは存在せず、自身のステータスパラメータを高めつつパッシブスキルで戦っていくため自前のプレイヤースキルがゲーム内の強さに直結する。
一定以上の実力者は諸々のシステムアシストを切って自前のプレイヤースキルで戦う猛者が殆どであり、ランカー連中は逆にシステムアシストを悪用して全く別の動きをしてくる。
ゲーム内の力関係は「一人の強者<<<百人の雑魚」という方程式を常に頭に入れておけば大体なんとかなる模様。
なお例外は「百人の雑魚<<レイドボスさん」であり、雑魚側にランカーが入らないと高確率でレイドボスさんに殲滅される。但しランカーが複数いてもレイドボスさんに殲滅されるのが常とは言ってはいけない
完全な初心者バイバイゲーであるが、明確に緊張に途切れが生まれるその瞬間に肉薄、相手が対応するよりも早く刀を抜き辻斬り、時に辻斬られる緊迫感、
自分以外の全てが実質敵でありより一瞬の攻防に重きを置いたスリリングな内容としっかりしたゲームデザインは対人ゲーとしてはかなりの出来であり、作中でサンラクも普通に褒めている。
MAP関係
下町長屋エリア、城下町エリア、武家屋敷エリア、港エリア、無縁仏エリア、竹林エリアなど様々なエリアが存在。
それぞれにランカー級あるいはランカーが根城としている場所がある。
そしてレイドボスさんがその全員を天誅するべく行脚した一週間は「血の粛清」と呼ばれている。
ちなみにレイドボスさん自体は錆光目当てに無縁仏エリアによく出没するのでテリトリー扱いされてる模様。
アイテムを預けて金を受け取ることで擬似的な倉庫的施設として機能する施設。此処を襲撃するとやたらと強い衛兵…ならぬ用心棒が出現し戦闘になる。
預けたアイテムに対して金を返さなければ時間が経つと質屋によるオークションが開始され誰でも購入することが可能となる。
降伏してきた相手のアイテムを質屋に入れ、金と引き換えに返却するために利用される。
また、質屋で購入したレアアイテムをそのまま質屋に預け奪われないようにするという運用法もある。
とは言え幕末なので質屋が襲撃され質草が散乱する事件もちょくちょく発生する。
一般市民のNPCが生活しているエリア。
プレイヤーにとってNPCは斬り殺してレベリングするための経験値アイテムであるため経験値稼ぎの場として活用される。
武器庫やセーブポイントにもなるため押し入り強盗するプレイヤーが多い。
幕府にも維新にも属さない野良プレイヤーが「土下座」コマンドでNPCの居候になったり、NPCから長屋を略奪してセーブポイントを確保する方法もあるが、そういった手段を選ぶのは基本負け犬の所業とされる。
火縄銃の玉薬をロハで補充できたり、火薬樽を入手したり出来る石油プラットフォーム的資源ドロップエリア兼大規模爆殺施設。
銃メインの維新側プレイヤー達が火薬確保のために熾烈な争いを日々繰り広げている最前線。
何故か城下町の中央付近に配置されており、天誅や銃撃戦の余波で引火・爆発して町がカラフルな爆発と炎に沈むのが幕末の日常風物詩。
ひどい時は爆発オチ→リスポン→別の場所で同様のオチ、を繰り返して一日で何度も地上で玉屋鍵屋と叫ぶことになる。
休憩スポット的エリア。茶菓子などで和風ティータイムは楽しめる。
ただしもっぱら「大体四位:むっちりタングステン」の弾薬庫扱いなので割と危険地帯。
「大体三位:メタルマシュマロ」が出待ちしたりするスポット。
ネームドNPC
将軍。NPCの頂点でありAIが操る最強剣士。
仕様の都合上、将軍なのに何故か京にいる。
暗殺しに向かうと最終的に
忍者と幕臣の大群が的確に殺しにくるため結局打ち首獄門に処される。
噂では
ビームを出すらしいが、大抵は狼藉者が幕臣ラッシュの前に倒れるので目撃例は少ない。
尚、維新軍は勿論だが幕府軍であっても襲撃は可能である…幕末ゆえに致し方なし。
クリスマスイベントでの毎年恒例の討伐対象。
ビジュアルはサンタクロースカラーの呂布らしく、トナカイってレベルじゃないツノが生えた赤兎馬がソリを牽いてくる。
その他システム
幕末における実質的な降伏コマンド。
ゲーム内では異端とされるが幕末では「切腹」して死ぬとデスペナである持ち物全損が免除されるシステムであるため、
土下座で
命乞いをしてきたプレイヤーに対し介錯することが幕末の慈悲であり情けとされる。
メタ的なことを言うと介錯側にもボーナスが入るという旨味があるので幕末世界では結構な頻度で土下座の後切腹するプレイヤーを見ることが出来る。
切腹の際、辞世の句を見事に読み上げることができればプレイヤー的な温情(装備質流し)なども期待できる。
※良質な辞世の句例:「粋がるな……俺は志士でも、最弱だ……俺より強い、志士がお前を……!」
……が、中には質屋をぶち壊して装備を放流させるプレイヤーもいるので過信は禁物。
一定以上の戦力比によって「壬生狼側」「維新志士側」のどちらかが集団PKされ、少数側の勢力に生き残りがいた場合発動する仕様。
システムが発動している間、生き残りプレイヤーは「戦闘エリアにいた敵対勢力側のプレイヤー」に対する戦闘時に大幅なボーナス補正を受ける事が出来る。
通常なら馬に撥ねられるくらいの衝撃で発生するレアな状態異常。
が、レイドボスさんは一瞬のうちに頭部のみを激しく揺らすことで能動的に相手に付与できる。
一般的なゲームのモノとシステムは変わらないのだが、幕末では「死んでも忘れないから覚えとけよ」の意となり、後述するランカーの切腹を見ながら和気藹々とフレンド登録するのが風流とされている。
なおロワイヤル社の新作「スパルタンメタル」の前作ユーザー限定特典として、幕末のフレンドリストを引き継ぎできる事が判明した。
来世でも絶対に君を見つけるから……っ!!(親指を下に向けながら)
イベント
主にスコア稼ぎを目的とした期間中のランキングを競うイベントが結構な頻度で開催される。
イベント期間中に特定条件を達成する、または上位入賞することでイベント限定刀を入手することができる。
イベントではまず「自身の立ち位置をはっきりさせる事」が重要。
無軌道に刀を振るったところで待っているのは袋叩きなので、バーサークプレイでも知恵が必須。
とりあえずガチで頂点を狙いにいくプレイヤーは歩く台風のようなものなので関わってはいけない。
極限月下
やぁ侍のみんな! 今日も元気に天誅してるかな?
今回のイベントではなんと、イベント期間中デスしたプレイヤーはイベント終了までリスポーンできない疑似デスゲームだよ!
ただ別にログインできないわけじゃなくて死亡したプレイヤーは「亡者」という生きているプレイヤーに干渉できないアバターとしてリスポーンするよ!
イベント終了時までに集めたポイントでランキングが決定、上位ランクイン報酬は今イベ限定刀「蛍火軌跡」をゲットできるぞ! そして上位5名にはさらに特別な刀が……!?
だって、それは当然のことじゃあないか。
この場にいる、幕末に汚染されきった侍たちが皆一様に笑う。
まさか、
まさか、
死者に悪意がないとでも?
疑似
デスゲーム形式で行われる夏の期間限定イベント。
キルされたプレイヤーは
「亡者」という形で非物理アバターが与えられる。
亡者アバター状態では上記のように触れる、会話をするなどの干渉が不可能な状態になるが、だからといって無害だとは
一言も書かれていない。
亡者は一部のアイテム以外は触れない干渉できない。つまり壁などを無視して移動できるため買収に成功すれば偵察として非常に優秀。
また狙った他プレイヤーに取り憑かせて、わざとキルスコアをかさ増しさせて得点マシマシにしたカモに仕立て上げて狙われやすくすることが期待でき、逆に百鬼夜行が近くにいれば危険人物が近づいてきていると判断できる。
つまり亡者とは
操作可能なキルスコア兼ドローンの総称。
デスゲーム形式という皮に隠れているため単に殺しの腕と生存力を要求されているように見えるが、実態は
「如何に亡霊を上手く扱って他プレイヤーを嵌められるか」という戦略を要求しているという悪辣な仕様のイベント。
サンラク曰く
「貫禄のクソ運営だ、これだから幕末は時々ログインしたくなるんだ。」
亡霊は背後や周囲でブレイクダンスを踊られるなどされて鬱陶しくても天誅できない存在だが、霊媒師のお祓いによって消すことができる。
具体的に言うと業務用扇風機の最大風力喰らった感じで吹き飛ぶ。
ただし仮にお祓いしてもリスポーンはするので消滅は一時的なもの。
なお窮まった上位ランカーは知略など関係ねえとばかりに無差別殺戮プレイを敢行しキルスコアを荒稼ぎする。
一位:存命
二位:存命
三位:爆死
四位:爆死
五位:斬首
六位:落下死
七位:初日に大量天誅の後、将軍へ喧嘩を売って打首獄門(色々な都合上京都に将軍がいる)
八位:一刀両断
九位:斬首
十位:爆死
鬼々怪々
本編未登場のイベントその1。
突如現れた「鬼」を撃破せよ!というシンプルなイベントと、思わせて「鬼」がドロップする金棒を装備するとプレイヤーが鬼になって莫大なボーナスを得ることができるため、金棒を巡ってプレイヤーが熾烈な潰し合いを繰り広げた運営の畜生さが光るイベント。
なおレイドボスさんが金棒を得た結果鬼神が降臨した。
年末年始イベント
本編未登場のイベントその2。
全員が棍棒を持って百八回殴られた奴から脱落する煩悩祭りを行うバトルロイヤル。
報酬は木刀「煩悩弾き」。
節分血風録
本編未登場のイベントその3。「幕末史上最強最悪のイベント」。
金剛灼熱阿形鬼と金剛凍結吽形鬼をプレイヤー全員で撃破する、というレイド形式のイベント。
……だったが運営が大真面目にプレイヤー達に叩きつけた挑戦状であり、あのレイドボスさんをして何度もキルされたという超絶高難易度が特徴。
最終的にランカー全員が「一時休天誅」を結び、一致団結して共闘したことで二体の50メートル級ダイヤモンド赤鬼青鬼は撃破された。
なお報酬を巡って一時休天誅は速攻で破棄された、やっぱこれだね!
バレンタインイベント
黒船でやってきた暗黒魔術師ヴァレンタインによって志士浪士達の刀がチョコレートなる異国のお菓子になってしまった!!
致し方あるまい、チョコレート型の刀で敵を斬り伏せるのだ!
本編未登場のイベントその4。
なおチョコ刀は一応ダメージ倍率は高く食べると回復する代わりに、熱で溶けて耐久もゴミと中々の産廃性能。
レイドボスさんは徒手空拳で敵のチョコを叩き割りつつ締め上げ天誅したり、チョコ刀を普通に使いこなして天誅させたりしてくる。
報酬は「千代孤霊刀『三倍返』」。
幕末、生類憐みの乱
フィールド中に動物Mobが放たれ、それを攻撃しないようにしながら他プレイヤーを撃破するスコアイベント。動物を攻撃した場合ペナルティがついて、死亡時に動物霊になってしまう。
なお、動物はめちゃくちゃ高火力かつ好戦的であるものとする。
うおおおおおお!マタタビ天誅!!ドッグラン天誅!!
◆テクニック関連
天誅
天がやれって言いました、だから仕方ないね……天誅に御座る!
その二文字は魔法の言葉、あらゆる行動を天由来であるからと許容する責任転嫁のマジックスペル・キーワードである。
ゲーム的に何か意味があるわけではない、特にステータスが上がるようなこともなければ振り下ろした刃や放たれた弾丸に補正が入るわけでもない。
だが何よりもそれらを操るプレイヤー本人の迷いが払拭される。モラルも、善意も、常識も、自分が定義する神なり超自然存在なり……全てひっくるめて「天」があらゆる所業を保証してくれる。
だからこそ幕末プレイヤーは皆、「天誅」の二文字を愛し、唱えるのだ。
※本編での解説。
味方を後ろから刺そうが爆破しようがログインを狙って首を叩き落とそうが「天にやれって言われたから俺悪くない」としらばっくれるための、幕末プレイヤーがこよなく愛する人斬りの業を全部責任転嫁する免罪符魔法の言葉。
アイテムが欲しいから、経験値効率、リハビリ、単純にムカついたから……誰しもが使命を帯びているわけではない。
だからこそ、このゲームにおけるプレイヤー達の行動原理を理解したプレイヤー達は次のステージである「衝動を遂行するための精神的な納得」を得るため、一人を五人で袋叩きにするとしても堂々と誇るために幕末プレイヤーは皆一様に同じ言葉を使っている。
またプレイヤー界隈的にはPKテクニックの名称としても扱われるが、修羅の世界に完全に染まりきったプレイヤーキラー共の行う天誅は他のゲームでは見られないようなパワーワードの坩堝と化している。
「こんなことして運営はキレないのか?」と疑問を抱く者もいるかもしれないが、そもそも運営自体が「プレイヤー同士のバトルロワイヤル」を想定しており、プレイヤーが互いに天誅し合うプレイスタイルを推奨しているため全く問題がない。
何なら先述の通り、初見プレイヤーを呼び込まんとと公式サイトの時点でプレイヤーと結託して内情を偽装してすらいる。
だがチート行為は許さない。
なおサンラクによると鍛え抜かれたプレイヤーならば、2m圏内であれば例え無音で迫ろうとも闇討ちしてくる存在を察知できるという。実際サンラクは別ゲームであっても同じように気配察知できる能力をリアルで会得していた。
ちなみにレイドボスさんの場合は5m時点で壁越しのプレイヤーの存在に気づけるらしい。
「祭囃子」こと主人公サンラクが以前の冬イベントで考案したスコア稼ぎの手段。
リスポーンキルの一種で、ゲーム内に入った瞬間の油断を突く天誅。
類義語に幕末初体験の初心者がログインすると同時に天誅する洗礼行為「ウェルカム天誅」がある。
発案のきっかけは、連続天誅された恨みを忘れないままログインしたら丁度その下手人がログインしてきたのを先に見つけて天誅した際、雷鳴のごとくサンラクの脳裏にリスキル、ログイン、ログボ確認中のワードが思い浮かんだのが原因。
幕末ではセーブポイントとして使用した個室にアバターが生成され、襖を開いた瞬間にログインボーナスが届くので、ログインボーナスの確認の隙を突く天誅。
当然他のゲームでやらかせば即垢BAN不可避なのは言うまでもない。
ただのリスポーンキル。
長屋の襖を蹴り飛ばすのが一番手っ取り早い対処法。
襖の陰から狙うのは三流リスキラー、襖の真正面に立って相手の硬直を狙うのが一流のリスキラーだとか。
派生語にリスキルを狙った幕末プレイヤーを返り討ちにする「リスキルキル天誅」などがある。
天誅の基礎技の1つ。
一体目を大上段に斬り捨て、すかさず刀を逆手持ちに変えてそのまま引き抜くように腕を抜き放って二体目を逆手持ちの刃で断つ。
その動きを止めることなく一回転して三体目を横一閃の回転斬りで断つ。
そしてその瞬間に回転を無理やり止め、右手で逆手持ちした刀を支えるように柄尻に左手を添えて押し込むことで四体目を貫き、その勢いのまま五体目の胴体にも刃を埋めることで団子の如く複数人を串刺しとする天誅。
断じて相手の眼球を投げた団子の串で撃ち抜く変態技巧ではない。
争い合う二人の漁夫の利狙いの第三者を狙った天誅。安易な漁夫の利は真っ先に狙われる格好の餌でしかない。
刀に手を掛けた時点で「喧嘩を売った」と認識されて天誅されるためそれを利用した挑発→袋叩きのカウンター技。
ターゲットの意識を囮に向けたところで長屋の屋根などを利用した上空から奇襲を仕掛ける天誅。
ランカーを袋叩きにするために考案された天誅。
ターゲットの意識を囮に向けたところで長屋の屋根などを利用した上空から奇襲を仕掛けるまでは上空奇襲式と同じであるが、この程度はランカーなら当たり前に対処してくるので奇襲役にすら知らせていない「第二の奇襲者」が先に飛び降りたプレイヤーを壁にしてターゲットを奇襲、最終的に隠れていた複数人で袋叩きにする三段階天誅である。
その性質上先に飛び降りる奇襲者には何も知らせず後ろから刺すので洒落にならないレベルで恨まれるという欠点があるため、基本共通の敵を持つ敵同士が幕末の常識である中、例外的に「事が成功したら後で謝罪込みの詫び袖の下」を贈るのがマナーとなっている。
アドリブで敢行される中級者向け天誅。
基本的に「誰かを盾に奇襲する」というのは幕末では常識であるが、この方式の天誅は予めそう言った戦法を取る二人組を見繕ってから行う天誅である。
高確率でその二人組は赤の他人同士であり、前の一人が刺された後に後ろからもう一人が奇襲する段取りを組み立てている。
であるため、三人目たる自分がその奇襲者を踏み台にさらに跳躍奇襲をしかける……いわばインスタント上空奇襲式天誅。
利点としては二人目の動きを封じる、二人目の想定外なので本命の敵に読まれにくいなどなど。
とはいえ最近では研究が進んだため、台となる二人目が三人目を迎撃することも多い。
別名「重ね二弾式天誅」。
基本的に刀剣性能では新撰組サイドには敵わないため、維新サイドで生み出された銃撃テクニック。
ありとあらゆる手段で弾丸を叩き込む事に特化しており、残弾数を誤魔化すために様々な方法を用いる。
レイドボスさんが俺たちの勇者を蜂の巣にした際に用いられた「最速で手持ちの銃とインベントリ内の銃を入れ替えて残弾数を誤魔化す」取り替えテクニックなどが有名。
最近になって詳細が「発砲の意思と実行の間にある無駄を限界まで削いだテクニック」だと判明。「いちいち照準を定めていては勝てない戦場がある」とはサンラクの談。
ただ純粋に銃撃を当てるプレイヤースキルを高め、「これ当たるな?」と感じたら確かめる前に引き金を引くのが極意らしく、まず撃つ、撃ち終わった後に結果から行動するのが幕末式。
なお刀を捨てた幕末のガンマン達は弾切れになるまで捨てた刀を拾うことはしない、なんなら銃で殴りかかる。
他にも亜種として「あらかじめ大量の銃器を隠した場所に誘導して蜂の巣天誅」「花火屋からパチってきた火薬を団子屋に仕込んで特定プレイヤーを爆殺天誅」などが存在する。
因みに団子屋天誅したプレイヤーは一週間花火と団子の串が降り注ぐ悪天候に悩まされた。
上級天誅テクニックと呼称されるもの。
上記の「仇討ち」システムを悪用した広域殲滅天誅。
戦力比を意図的に偏らせた混戦を起こし、周囲にいる無関係なプレイヤーを強制的に「仇」に指定することで有利な状況で天誅を成功させる事が出来る。
要するに
A「お前あの時あの場所にいたから仇な」
B「は?」
といった流れで巻き込む。
維新志士側のランカー「戦争屋」がこの技術に長けており、本人の幕末性能の高さも相まってかの悪名高い「上空肉盾貫通型奇襲式袋叩き天誅」すらも迎撃してみせた、という記録も存在する。
要するに居合切り。
ランキング一位争いをしている連中は「高速で振り下ろされる刀を素手で弾いてから抜刀天誅」とかできる。
誤思考を言い訳に背中から刺す騙し討ち戦法。
「墓場で花火を使って吹き飛ばされるとなぜか着弾地点にリスポーンする」というバグによって流行りそうになったが流行らなかった。
「墓場で花火を使って吹き飛ばされるとなぜか着弾地点にリスポーンする」というバグによって流行った。
背後から首を刈ってプレイヤーを仕留める天誅。
詳細は不明。
竹林を駆け巡りながら竹槍を投擲して敵を仕留める天誅。
唐突に出現した謎の天誅スタイル。
ランカー達ですら使いこなせる者は稀とされ、リアルタイム進行で戦況を操作し把握する幕末式天誅テクニックの中でも最高クラスの難易度を誇るタクティクス天誅とかなんとか。
作者のTwitterの小ネタ『フルダイブVR適性検査「リフティング編」』にて明らかになった天誅。
殺人シュートで顎を撃ち抜いて首の骨を折る曲芸殺法。
流石のレイドボスさんも確定では成功させられないらしい。逆を言えば確率なら可能。
ログイン天誅を過去の栄光とするサンラクの今のトレンド。
まず京極へ適当に刺客を仕向けていつ京極が死ぬかを客に賭けさせ、結果が出て負け犬が勝ち組に醜く食らいつくのを見物。
最終的に生き残りも高みの見物をしていたサンラクが処理することで一攫千金を得る新たな外道戦法。
なお、戦利品の回収中にレイドボスさんに襲われたことがある模様。
油に浸し火をつけたバーニング乳母車に他プレイヤーを乗せた上で坂道から乳母車を蹴落として突撃させ、
更に同様の所業を行った他のプレイヤーと共に複数台の乳母車を同時に落とすことでカーレースに見立てた天誅。
レッツレーシング天誅!
単純明快に、泣き落としで同情を引いて隙を狙う天誅。
京極曰く「随分古い手法」らしい。
刃が外に飛び出るよう荷車に刀をぶっ刺し馬で爆走。全員轢き斬る天誅。
幕末志士は馬を撃つなんて可哀そうなことはしないので非常に有効的な戦法。
その他テクニック
一日十割、つまり「一日中に十割返済しなかったら金の所有権がプレイヤーに移りアイテムが質屋の商品になる」という質屋のシステムを利用し「レア武器をイチト質屋に流すから言うこと聞いて?」と持ちかけるプレイヤー間の取引テクニック。
このテクニックはプレイヤーが質屋にしまった「キルしたところで奪えないレア武器」などが市場に流れる可能性があり、単純な実力で言えばランカーが参戦した時点でほぼ決着がつく幕末において、プレイヤースキルではなくマネーパワーを参照するオークションはランキング外のプレイヤーとしては都合がいい。
形式も質屋主催のオークションなので落札後即質に入れる事ができる。つまり金だけ支払って奪われるという事もないなどプレイヤーからのメリットは多い。
なお質屋を爆破することで預けられたアイテムを全開放することもできるが、それはそれで強いNPCが湧くなど当然色々制約がある。
当たり前だが質屋爆破を行った場合被害者からのヘイトもうなぎ登り。
約束破りは当然の如く天誅の刑。
サンラクがイベント「極限月下」中に発見した効率的な稼ぎ方。
レイドボスさんに挑発コマンドを連打して進行方向の他プレイヤーを巻き込むいわゆるMPK。
効率化が極まっているレイドボスさんの動きを外部から制御しつつ、あわよくば横からスコアを掠め取っていき、最終的にレイドボスさんに天誅されることによってスコア上位をキープするコバンザメめいた外道戦法。
刃が触れるように左腕を叩きつける事で意図的にクリティカルをズラす対レイドボスさん用テクニック。
成功率五割で達人級。
釜の蓋の特性を生かして膂力を上げまくって釜の蓋を両手持ちするトチ狂ったプレイスタイル。
一時期流行するも、闇討ちや袋叩き、誅殺が日常的に横行する幕末では正面からの攻撃には無敵程度では気休めにしかならず儚く露と消えた。
幕末における袋叩き提案システム。
依頼者がターゲットと報酬、他に要望などを書き込むことで、袋叩き天誅の協力者を募ることができる。
基本的に依頼者もドサクサに紛れて天誅されるのが常だが、「手配書を見て集まったプレイヤーはターゲットを確実に天誅する」という最低限のマナーも存在する。
例として、京極がサンラクを袋叩きにするために前述の例を使うなら、まず最初に恐らくイキった京極が後ろからぶつ切りにされるが、サンラクも袋叩きにされる。
ちなみに幕末ランカーなら大抵逃げ切るし、十人規模なら迎撃すらしてのける。
流石に百人規模になるとレイドボスさんくらいしか対応できない。
サンラクは華麗に逃げ切るけど、屋根から足を踏み外して地面にヘディングして死ぬタイプ。
連続攻撃の動きを最適化するパッシブスキル「
乱戦貫し」が幕末プレイヤー達に
勝手に改良された代物。
「直線上に多人数が迫ってきた際に全員斬り捨てて駆け抜ける攻めの逃走手段」として編み出された戦術ムーブ。
類義語は
島津の退き口。
幕末でもある種の邪道として忌避されつつも、しかし隠し球として履修してる者は多いテクニック。
土下座した状態で前進、後退、跳躍などのアクションに繋げる高等技能であり、達人ともなれば土下座で壁を登る。
サンラクが実行可能な天誅テクニック。
土下座したまま跳躍して空中で人間モードにトランスフォームして天誅し、着地までの間に再度土下座フォームにトランスフォームする変態技。
ただしレイドボスさんは土下座してもノータイムノールックで鉛玉を頭に叩き込んでくるので無意味。
◆プレイヤー
幕末ランカー
ちょ、なにあれ!?
幕末に魂を売り過ぎて人間性を喪失した末路! プレイヤーを見つけ次第刈りにくる暴力装置だ!!
人間に対する評価じゃないよねぇ!?
通称「金魚鉢の中の鮫」。
『辻斬り・狂想曲:オンライン』に割とガチめに人生を捧げた狂人の集団。
幕末の総合ランキング1~10位を占める最上位陣であり、他プレイヤーからは歩く災害扱いされている重度の廃人達。
幕末という狭い金魚鉢の中で研磨されてきた鮫なだけあって、他の奴らが
ダークソウルしてる中、挙動が
アーマードコアしてるのがランカー。
とは言えどやはりプレイヤーであることには変わりなく、ランカー報酬目当てに数十人規模で討伐隊が組まれて天誅されることも多い。
サンラクが
「幕末という金魚鉢の中で共食いの果てに生まれた鮫」と呼称したように普段は身内で共食いしているが、キルスコアで報酬が変わる系のイベントの場合本気で格下を狩りに来る。
ランカーとして君臨する以上、彼らは全員がそれだけのPKを成して修羅場を潜り抜け勝利を重ねてきたPvPガチ勢に他ならない。
- 高速で振り下ろされる刀を素手で弾いてから抜刀天誅
- 斬馬刀を上空にぶん投げて銃でも届かない距離の相手に自然落下で刺す
などの人外プレイを平気で行えるが、幕末のエンジンに適合しすぎた結果他ゲーでは全力を出せない。
なお10人の内大体半分くらいは別ゲーをやっていたりし、もう半分は幕末一本に専念しているとか。
ただし「ただ故郷ってのは替えが利かないもの……そうでしょう? 無意識のうちに幕末を起動しちゃうから彼らはトップテンなのです」とは作者の談。
ちなみに「大体」と曖昧な順位なのは、ランカー間で大凡の力関係は定まっているが他プレイヤーなどの干渉によって度々下克上が起きるため。
一部読者から幕末がサービス終了した後の末路が不安視されるが、作者によると「多分表面上は何も変わらないけど心に一生埋まらない穴が開くやつ。そして別ゲーで身体に染み付いた幕末の動きが活きて新たな物語が始まるやつ」ということなので問題はない模様。
そもそも後述するようにお金持ちなレイドボスさんの親がガチで幕末のお陰で息子の人生が救われた事に感謝して親会社の筆頭株主座ったので多分サービス終了する事はなくなっている。
一位:『レイドボス』ユラ
幕末の頂点に君臨する
ランキング不動の1位にして最強の幕末プレイヤー。維新軍所属。
バグも仕様も全て把握してただ勝利のために刀を振るレイド
モンスター。
あまりに強すぎて他プレイヤーからボスキャラ扱いされてる上に「さん」づけまでされている。
見た目と中身の乖離が常のフルダイブゲーにおいて、声も立ち振る舞いも見た目と完全合致したベビーフェイスな男受けする女顔の
男の娘。
なのでゲームでの人気はかなりのものだとか。作者曰く
「ぶっちゃけ島風君的なタイプ」。変声期はどこかに失踪した模様。
ただしランキングの頂点にあるだけあって内部ステータスは怪物の類。
一見気の向くままに街を歩き回るぽわぽわした天然さんだが、たとえ初対面でも殺意と友好が表裏一体に噛み合ったコミュニケーションを強いてくる地雷系プレイヤー。
その為偶然遭遇したが普通に挨拶して別れたという報告もある一方、殺戮スイッチが乱数で起動するので前触れなくいきなり発狂して襲いかかってきたり、朗らかに挨拶した次の瞬間にはその相手は死んでいる場合もある。
瞳孔を見開いた笑顔で袋叩きを迎撃殲滅する姿は完全にホラー。
ランキング一位に君臨こそしているが報酬目当ていう訳ではなく、「一位報酬を求めて他プレイヤーが自分に大挙して襲いかかってくること」こそが本命。
コミュニケーションと燃え尽きるほどの全力を出すことに飢えているので、瞳孔フルオープンした満面の笑みで袋叩きを迎え撃ってくれる。
後述の「リズム」が崩れて乱数的にキレるのとは別に本気でキレるパターンもある。先述したチーターが来た時に一回だけそっちのキレ方をしたが、その際には天誅の手口がエグくなった。
また気質上話が通じないだけで意志力自体はかなり強固な「やると決めたらやる」タイプらしく、誰に何を言われようと斬り殺すことへの迷いがブレないキャラとされている。
ちなみに好物は最後に残す派。当千を毎回半殺しにして放置するのもそういった理由がある。
他プレイヤーには「好物云々って要するに捕食者と被捕食者の関係性だよね?」などと揶揄された。
プレイスタイルは剣と二丁拳銃を巧みに使いこなすが、武器が無ければ格闘技だけでも戦えるオールラウンダー。
ただし剣術の動きは「流動的で不安定」「無軌道」と評される完全なド素人の動きで、おまけに割とオンリーワン気味なのであんまりプレイヤースキルの参考にはならない。
劇中でその剣技は「型もへったくれもないおぞましい程に純粋な殺人剣」とも例えられる。
そして殺戮スイッチが入って戦闘状態に入った場合、
- 無音で移動してくる
- 獣じみた察知力で半径20m圏内ならプレイヤーの位置を高確率で割り出してくるホラーゲームのスラッシャーも真っ青な対応力
- ゲーム内のありとあらゆるバグを味方に付け、横幅一センチあるかどうかの導火線に的確にクリティカルを発生させる超人的技術
を併せ持つせいで、サンラクにも
「正直幕末のエンジン下で奴に勝てるビジョンが全く思い浮かばない」「ウェザエモンにタイマン挑む方がまだ勝ちの目がありそう」とまで思われている。
作者曰く
「金魚鉢のキングジョーズ」。
その反面効率化が極まっているが故に、殺戮スイッチが入った際の動きはコンピュータに近しいものとなっているらしく、行動を誘導させやすいというデメリットを抱えている。
とはいえそんな欠点を踏まえた上でサンラクが当千と共同戦線を張ったにもかかわらず最後まで圧倒され続けた挙句、一矢報いることすらできなかったとんでもない強者。
文句なしで幕末における不動の絶対強者であるが、逆を言えば2位狙いであれば幾らでも謀略と天誅が効くことも意味しており、ユラの無双っぷりを利用して自らのポイントを高めて2位をもぎ取るべく画策するのも、幕末の実力者の中では立派な戦術として周知されている。
また、如何に最強の座に君臨しているとは言え流石に一度に対処できる数には限界があり、大抵イベント後には先述の望み通り一位報酬を狙った大規模討伐隊に襲撃され、激戦の末に天誅されている。
リアルはサヴァン症候群的な人で、いいとこのお坊ちゃん。
特定分野に関して天才的な才能を持つが、「自身の中にある会話のリズムが崩れると強い不快感を感じる」という特性が敵を作りやすい為に、卓越した才能がありながらゲーム……というかコミュニケーションを要する事柄は不得手だった。
……が、みんな笑顔でプレイヤーを袋叩きするし、イラついて切り捨てても普通に許容されて、爽やかな復讐報復制裁が横行する幕末の空気と完全に適応した結果、心のオアシスと言えるレベルまで愛好。水を得た魚のような状態になった。
言語に不自由あれども、刃物と殺害でコミュニケーションを取ればいい。それが当然の世界に来た。来てしまったのだ。彼は。
上述のとおり、絶望的にコミュニケーションが取れないのでリアルでは一族からも腫れ物扱いされており、身の回りの世話の殆どは文章表示のロボットやAIによって処理されるなど、意図的に音声的コミュニケーションを排した生活を送っている。
ただ、唯一筆談であれば問題ない事が幕末プレイヤーたちによって発見されており、現在の彼は両親と家庭内文通で関係を修復中。
その文通の内容は謝罪から始まり、自分の事を忌避しない仲間ができた事を報告しつつ、これまでの感謝を書いたもの。
両親は涙腺に大ダメージ、実家はのちにロワイヤル社の筆頭株主となった。
文字通り幕末に人生を救われた彼は、心から「ありがとう」と言いながら感謝の千人斬りでプレイヤー達を一刀両断して虐殺した。
ちなみにこの千人斬り、比喩ではなく実際に行われた。
なお、赤の他人なうえにメンタル畜生であるはずの幕末プレイヤー達が親身になって筆談を考案した理由は、果し状を送りつけて待ち伏せするためというなんとも幕末らしいもの。
大体二位:『俺達の勇者』当千
言うじゃないのレアエネミー、逃げるコマンド打つ前に叩き斬ってやるよ
準最強の幕末プレイヤー。新撰組陣営所属の幕末総合ランキング2位にして新撰組ランキング1位。
レイドボスさんを袋叩きにする際にこの人がいないと百人規模すら迎撃殲滅されたのでいつの間にか勇者として祭り上げられていた。
とはいえ「勇者」の二つ名を冠しているが幕末プレイヤーな事には変わりないので、遭遇したら高確率で襲いかかってくる上に平然と他プレイヤーを背後から真っ二つにぶった斬るし、肉壁にもするし、不意打ちや漁夫の利、袋叩きも仕掛けてくる危険人物。
サンラク曰く
「最も幕末らしいプレイスタイルでプレイするプレイヤー」で、
レイドボスさんと唯一タイマンで渡り合える幕末プレイヤー中最高峰のプレイヤースキル持ち。
不意打ちで撃たれたリボルバーの弾丸なら即興で斬り捨てられる。
だが、それ以上にユラに執拗にフルボッコにされても折れないオリハルコン
ハートの持ち主なので他プレイヤーのみならずユラからの好感度も高め。
でも天誅する、だって幕末だもの。
イベントでは毎回ユラに半殺し状態で最後まで残されているらしい。
リアルは自営業を営む社会人。
そこまで大きくはないが社畜的暗黒面に堕ちる程のハードライフを送っているわけでもないので、結構な頻度でログインしてる。
対レイドボスさん用にチェアー型VRシステムも購入している剛の者。だがそれでも勝てない。故に幕末の沼に沈み続ける。
大体三位:『唯一剣』メタルマシュマロ
刀一本で縛るにしても最低限の他スタイルの確立をした方がいい、己を知る事が敵を知ることに繋がるからな
「死んでリスポーンするまで一本の刀しか使わない」という縛りを己に課している女性プレイヤー。
逆に言えばそれ以外は一切縛ってないので不意打ちだってするしただ一本の刀を普通にぶん投げたりする。折れたら素手で殴りかかってくる。
縛ってる割にフリーダム。
「大体四位:むっちりタングステン」とは争うことが宿命であると言わんばかりに熾烈な争いを繰り広げる関係。大体かち合えば天誅合戦になる。
実は「むっちりタングステン」とはリアルで友人として交流がある。ただし幕末内では完全に他人同士として殴り殴られの関係。
大体四位:『針千本』むっちりタングステン
団子の補給が足りなかったのが敗因だな、そもそもてめぇ一々団子屋で張ってんじゃねーよ!
大量の針を投擲することで的確に急所を射ち抜いてくる自称「ダーツで負けたことがない」プレイヤー。
団子屋を根城にしており油断してると両目に串が飛んでくるが、実はアイテムの上限関係で手持ちの針は99本しかない。残り901本は団子屋で現地調達する必要があり、その為団子屋が弾薬庫扱いされている。
団子の串を手裏剣みたいに投擲して眼球を撃ち抜く魔技の使い手で、サンラクから「団子の串で刀に勝つとかマジでどうなってるんだ」とドン引きされる強者。
恐らく攻撃力超強化+高速化チートを導入したチーターを団子の串だけでノーダメのまま嬲り殺した張本人。
メタルマシュマロとはリアルで交流持ち。
恋愛感情が発生し得ない友人関係で、どっちかが結婚しても純粋に祝福する関係、との事。
大体五位:『紅蓮寧土』フラバン
維新軍所属。
鍬に花火を乗せて投石機よろしくぶん投げてくる幕末・ダイナマイト・プレイヤー。
「刀雨」共々幕末の天気予報をトチ狂ったものにしている元凶。
なお地味に「爆発オチ最多経験者」という称号も持っているがそれを言った奴はそいつだけ天気予報が「一日中花火」になる。拠点にしている火薬庫を爆破した奴は一週間天気予報が花火固定。
サンラク曰く「爆発バカ」。
範囲攻撃の使い手であり、完璧な着火タイミングによって大玉花火が地面に着弾すると同時に起爆するように調整して攻撃してくる。
数式と心理学を試験的に導入して心理的に逃げ込みたくなる場所に誘導し、刀雨と相談(脅し)して習得した誘導爆撃投擲で逃走箇所を爆破する「自走砲式天誅」なるものを考案したりしている。
実はリアルではミリタリーオタク。
なんでそんなヤツが幕末やってんだと聞かれても、それは「幕末の妖力に……」としか言えない。
大体六位:『あいつ(上を指差しながら)』摩天郎
やっぱ花火の火力ナーフすべきだって、毎回落下死してるよ俺?
極めて珍しいパターンとして上を指差す、というゼスチャーとセットな二つ名(?)を持つプレイヤー。
「あいつ(くいっ)」「あいつ(↑)」とも表記される場合がある。
というのも幕末では珍しい弓矢を扱い、高所に登って上から不意打ち狙撃をするプレイヤーなので他と比べてもヘイトが高いのが理由。とはいえ拠点防衛の巧者なので攻略難易度は高い。
なお足場ごと爆破する紅蓮寧土は天敵。
戦法が戦法故に対策も確立されているらしく、サンラク曰く「ランカー最上位でもなけりゃ先手を取れ、が最適解だけど後手から天誅するなら花火or釜の蓋がアンサー」。
リアルでは特筆すべき点も無い一般人だが、実はフラバンと別のゲームで会ったことがある。
具体的には芋砂とC4爆弾魔という関係。
大体七位:『デュラハン』海蘊藻屑
もはや西洋。
実力自体はランカーに相応しいが特徴的に特筆すべき点があるわけではない。
だがその最大の特徴は「NPCの天誅に熱意を向けている」という点であり、質屋襲撃のスペシャリスト。
ある意味アイテム保管の絶対安全圏である質屋を壊して他プレイヤーが預けていたアイテムをばらまく為、他のプレイヤーからは人気とヘイトが半々の状態。
名前の由来は将軍天誅に失敗して大体打ち首にされているから。お前の首着脱式?
対NPCイベントだと最高に輝くらしくイベントそっちのけでNPCを狙ったりしているが、実はイベント報酬一位の刀を複数所持している。
というのも、一定以上のレア度を持つ刀は幕府に献上すれば絶対に奪われない場所に展示されるのだが、それを「しゃらくせぇ」と横から闇討ちして奪っているのが理由。
手に入れた刀は複数の質屋に分けて保管してるが、本人がどこにどれを入れたか忘れてるので、自分で質屋を打ち壊し、手に入れたイベント武器を放出してしまうこともあるとか。
本編では未だ未登場。
一切リアルを漏らす事なく、いっそ異常とも言える執着で日夜NPCを襲撃してる。
「幕末内で満月の夜だけ正気を取り戻す」とか言う冗談まで生まれるほどに摩訶不思議で正体不明な人物。
ユラが電波を受信する系だとしたらこっちは
月を見て瞳を生やす系。
大体八位:『吹雪狩』誠意大将軍
天誅天誅テンチュウテンチュウテンチュウヒヒヒヒハハハハハ!!
まぁそれはそれ、これはこれですよね。過去のけじめをつけろと天もそう言ってる、だから私悪くない
幕府軍所属。
とあるプレイヤーが持つとある武器を手に入れることに執念の炎を燃やすプレイヤー。
具体的にはサンラクが当時の冬イベでリスキルによりポイントを荒稼ぎしてランクインしたせいで、ランキング報酬「地布武鬼」を逃したせい。
なので凄まじく恨んでおり、地布武鬼を手に入れるため所有者に執念深く襲い掛かる。
一応発狂モードに入らなければ言葉遣いは落ち着いているが、これは作者によると「表面上は一般的人類に擬態してるけどテクスチャが剥がれると下地の狂気が漏れ出す感じ」とのこと。
なお彼の場合「天誅」と書いて「チェスト」と読む。
見た目はギャグ寄りな殿様的ちょんまげ侍だが、「俺達の勇者」と「針千本」を謀殺天誅した腕前は一定の評価を得ており、大太刀の取り回しはイロモノが多いランカーの中では正統派な強さを誇る実力者。
大太刀でチェスト関ヶ原してくる新撰組剣士という矛盾の塊だが、二十人くらいなら余裕でチェスト対応可能な技量を持つので強い。
元はSTR偏重だったが最近はAGIも上げている模様。
地味に歴史に強いプレイヤー達からは
「示現……新選組……うーん」ともにょられている。
サンラク曰く
「幕末に魂を売り過ぎて人間性を喪失した末路」「プレイヤーを見つけ次第刈りにくる暴力装置」。
なお最終的にはサンラクが持ってた地布武鬼を回収した。が「デスゲーム風味イベントでまたヘイトが溜まったので今後も見つけたら襲う」と語る。
リアルでは大学生。
互いに知らないが「銭鳴」とは同じラボに所属しており、元々ラボにいた二人の先輩が幕末をやっていたことがきっかけで幕末を始めて今に至る。
なお元凶の先輩はとっくの昔に引退してシャンフロに移行済み。
大体九位:『狂犬』『逆半裸』『モロ出し』十文字大福
一位に二位に祭囃子! 挑むにゃ不足ねぇなオイオイオイ!!
積極的に上位ランカーへとケンカを売るファイティングスピリッツの塊。ついでに上半身鎧兜下半身褌で木槌装備という変態の塊でもある。
ランカーなので当然格下相手には強いが、逆に言えば格上はもっと怪物なので大抵はイベントの序盤でレイドボスさんとかにボコられてスコアを稼げないでいるためランキング九位常連。
サンラクから「そんなよくわからん変態アバターを使ってるのは一人くらい」「他の変態はもっとハッキリしてる」と情報を伝えられただけで即特定される位にはオンリーワンなプレイヤー。
なおモロ出し呼ばわりすると地の果てまで追い詰められ叩き潰される。
毎回イベントになるとレイドボスさんの
経験値タンクになってたらしいが、本編で描かれた夏イベでは「いのちをだいじに」を習得し、隠れてやり過ごせる選択肢を選べるようになった。結果大体8位が向こうから転がり込んできたのでちょっとうれしかった模様。
そしてそのことを知った他プレイヤーからは
「火を使うことを覚えた類人猿のごとき進歩」「パラダイムシフト」と称賛の声が上がった。
といっても出会い頭にランカーと遭遇すると
「よくわからんが天誅!!」「っしゃ天誅だコラァァァア!!」といった具合に
説明なしで速攻ランカーに襲い掛かるため狂人なことに変わりはない。
リアルではなんと中学生。
いわゆる「グラセフとかでボイチャに現れるキッズ」ポジションなのだが、幕末適性が高かったので普通に馴染んでる。
年齢が年齢だけに視点が幼く、彼だけちょっと描写がマイルドな世界で幕末をやっている。
大体十位:『被下克上』串勝
維新軍所属。
どこの業界でも
「10位とか大したことないだろw」と格下に侮られる宿命故、11位以降のプレイヤー達から最初に狙われる悲しみを背負ったプレイヤー。
とはいえ全員迎撃しているので普通にランカーとしては強いのだが、イベ中はほぼ確実に格下から粘着されるので上位を狙う暇がないという悲劇の戦士。
なので
襲い来る敵にはマジで容赦しない、三枚おろしにする。
火縄銃と刀の扱いが上手いのでランキング十位の座を死守しているらしい。
本編では未だ未登場。
リアルでは社会人。
社畜系ではなく、仕事はきっちり定時に終わらせて帰る人。
嫌味を言ってくる上司には素で「法的拘束力あるんですか?」などの正論で反論しているせいか職場ではボッチだが仕事は優秀で、「こいつが抜けると部署が機能停止する」と思われて排斥されていない。
息苦しい職場から脱出して幕末世界でのんびり辻斬りライフ!とエンジョイしているが、イベントでは格下に纏わり付かれる宿命に囚われてる。
二つ名持ち
上記のトップランカーほどではないが有力な実力持ちのメンバーの総称。
総合ランクトップ10にこそ入ってないが2つの各陣営のランクの上位に位置する者もおり、主人公もこの中に入る。
他プレイヤーから
二つ名で呼ばれる時点で充分強者の部類にいるのだが、上記のトップランカー共がキャラも実力も強すぎるのが悪い。
俺は過去に囚われない男なので……あってめぇ去年のイベで後ろから刺した野郎だな! 天誅!!
ログイン天誅の考案者にして物語の主人公。
般若面に着流し、イベント報酬刀の二刀流というスタイルの
新選組元二番隊の切り込み隊長。
本編では久々の復帰であったためランクは下がったが天誅を繰り返しあっという間にランクが回復した。
イベントの時だけ顔を出すため
ここでもレアエネミーやはぐれメタル扱いされている。
強さで言えば、ガチで「周囲のオブジェクトを無視した上で」「一対一で」勝負した場合は、二位以下とは結構戦える。
ただし、火薬や高低差やNPCなど、幕末の沼に毛先まで沈んで最適化された連中のホームグラウンド・シチュエーションが絡んでくると、勝率30~50%くらいと不利を強いられる。
ただ主人公ではあるが基本的にそこまで積極的にランカーへ喧嘩は売らない。
強さの割に命の価値が一般プレイヤーと同等なランカーを苦労して倒すよりも、リスポーン狙って雑魚どもを根切りにした方が旨味が多い事を知っているためである。
主人公なのに基本戦術がゲスいというのは禁句。
ちなみに当のサンラクはこの「幕末」を「学ぶものは結構多かった」こともあり「俺の格ゲ―経験を構成する三つのクソゲー」の一つに挙げている。
その評価に違わず、幕末で鍛え抜かれた経験と対人テクの数々は『シャンフロ』の中でも度々発揮される。
指パッチンを
戦闘中に相手の顔の前で鳴らして集中力を削いだところを必殺の一刀で切り裂く戦法を得意とするプレイヤー。
ただの指パッチンだろ、とタカを括っていると銭を指の力だけで飛ばしてきたりする。
おまけにわざとでかい音で指パッチンして相手のわずかな動きからおおよその位置を割り出す
ソナー紛いの人外スキルまで持ち合わせる。
ただし幕末では三回目くらいから普通に対処するような連中ばかりな上に、ランカー勢になると
「突き出した手が指パッチンだろうがパンチだろうが切り落とせば同じでは?」と結論を出して対処される為ランク上位には上がれない悲劇のプレイヤー。
本編の夏イベではサンラクと当千に肉壁にされた挙句白々しい友情ごっこのネタにされたためサンラクに猛烈な怨嗟の感情を上げながら亡霊となった。
後の「笹原エイトのチャンネル8!」の顔隠しvsアメリアで顔隠しが自身の指パッチンを真似したシーンを見て真似ていると気がつくも、自分の技を模倣できそうな奴が多過ぎて誰か分からなかった。
なお後に声で中身がサンラクだとバレた模様。
リアルでは大学生。
互いに知らないが「誠意大将軍」と同じゼミに所属している。
リスキル、闇討ちなどで集めた刀を屋根の上からブン投げまくるプレイヤー。
リアルで物理学関係に強いらしく落下軌道計算とかしてくる。幕末の天気予報が「晴れ時々脳天狙いの斬馬刀」などになる元凶。
荷台に大量の火縄銃を積み込んで街中を爆走する歩く火薬庫。
本気モードになるとガトリングを積み込みはじめる広域殱滅型プレイヤー。
ログイン地点にガトリング掃射をぶっこんでプレイヤーを蜂の巣にする明らかに卑劣技の使い手だが、幕末なので特に問題にはならない。
維新軍所属。
仇討ち感染という上級天誅テクニックを利用し「上空肉盾貫通型奇襲式袋叩き天誅」すらも迎撃してみせたことすらある強者。
死んでも他のプレイヤー達の血を見たがる危険人物。
一般プレイヤー
初心者、或いは二つ名を持たない所謂下位の侍達。
実力こそ二つ名持ちやトップランカーには劣るものの、集団で徒党を組んで格上プレイヤーを袋叩きにして打倒する名も無き修羅達。
一応二つ名持ちやランカーを前にすると怯んだり襲うのを躊躇するマトモな思考回路を持ってはいるが、イベント報酬の刀をぶら下げられると刀欲しさに格上やランカーであろうと嬉々として襲いかかるので本質は狂犬メンタルの持ち主。
サンラクぅ……君も幕末の世界に戻ってきなよぉ……今楽しいことになってるからさぁ……!
「
シャングリラ・フロンティア」でプレイヤーキラーとして活躍していた女性プレイヤー。
良家出身のリアル剣道少女だが、イキリ気味の言動と残念すぎるネーミングセンスが欠点。
シャンフロ内でのとある事件からサンラクと知り合い同じクランメンバーになった後幕末を勧められて入門した幕末期待の新人。
一切の知識を与えられず放り込まれるも元々サンラクと負けず劣らずの外道メンタルであったため、瞬く間に幕末に適合した。
それでも初心者の部類に入るため夏イベではカモにされかけていたがサンラクの活躍で幕末イベントの心得を学び感謝の念を抱くようになった。
サンラクはどこだ!!!!!!!!!!!
サンラクの!!!!!!クソッタレは!!!!!!!どこだっっっっっっ!!!!!!!!
あの野郎絶対許さない!!!!!!私の信頼を返せ!!!!!!!
いとおかし
お前ええええええ!!!
愚かなり京ティメット………幕末で背中を向ける事がどれほど愚かなことか理解できていなかったらしい……
その後サンラクに煽てられた結果意気揚々とランカーに突撃。
亡霊と談合したサンラクに「あいつらちょろいからちょっとポイント稼いで来いよ」と騙くらかされてランキング四位と三位の怪獣大決戦にイキリにイキって飛び入り参戦した挙句、サンラクに火薬樽&油壺で長屋地帯一帯ごと諸共に爆殺された。
なお亡霊化した後も霊媒師に業務用扇風機の最大風力喰らったみたいな感じに一時消し飛ばされるなど作者から直々に完全なギャグ要員扱いされるも、幕末の真理を悟り完全に幕末に適合した。
主犯の弁明「天がやれって言ったんです! だから俺は悪くないし、仮に俺が放り投げた種火が出火元で大体縦横25メートルくらいの長屋地帯が吹き飛んだとしてもそれは不幸な出来事だから明日への希望を信じて頑張ってほしい。というか定期的に爆発するしな幕末世界……城下町のど真ん中に花火職人の倉庫置くなよどう見ても設計ミスだろ。」
夏イベ後はイキって「紅蓮寧土天誅決死隊」に参加して火薬庫を誤爆。以後一週間天気予報が花火になったとか。
未だ二つ名は持っていないが、作者が仮に二つ名を付けるとしたら『あるてぃめっと』になるとか。
本人や周囲も気付いていないようだが、実はシャンフロや幕末よりも格ゲーが一番向いているらしい。
幕末を通じればヒロインになれるスペックがあると作者は語るが本編ではそんなロマンスが生まれる事などなく、また幕末にどハマりしすぎて自炊を開始。結果「だんだん舌がジャンクフードに適応してきてその行き着く先が二郎系になる女」とまで作者に言われる羽目になってしまった。
本編未登場のプレイヤーその1。
幕末でも屈指の実力者として君臨していたが、初心者相手にイキり気味であまり好かれていなかった。
が、ある日初期スポーンしてきたプレイヤーをカモにしようとしたところ、初期性能の刀で雑に天誅された。
そのプレイヤーとは現在不動の一位であるユラ、神殺しとなった彼の伝説はここから始まった。
本編未登場のプレイヤーその2。
竹林エリアを根城にするランキング大体15位。
かぐやと名乗っているがその挙動は
姫というより猿のそれであり、竹林を駆け巡りながら竹槍を投擲して敵を仕留める「上空竹槍天誅」の使い手。
ランキング上位陣であり十分強いのだが、イベント中は強制的に竹林から出なければならない為弱体化する。
ランカーを撃破しようとした際は最終的に竹槍のストックが尽きた所を
ハイエナ狙い達に袋叩きにされたらしい。
また
「竹林ならレイドボスさんも倒せる」と豪語した所、有志によってユラが竹林に誘導され案の定天誅された。
なお下手に善戦したせいでレイドボスさんに地の果てまで追いかけられたらしく、その姿は完全に
森を追われた獣が人里に降りて射殺される様子そのものだったという。
嫌な事件だったね……。
作者曰く
「妖怪竹槍女」。
サンラク曰く
「曲がりなりにも江戸時代的文明の中で一人だけ落ち武者狩りみたいな奴」「流石に竹槍の対空性能じゃあいつ(↑)の対地攻撃には勝てんよ、素直に花火使え花火」。
Twitterで明らかになったプレイヤー達。
背後からプレイヤーの首を刈る背後天誅のスペシャリスト達。
なおこの名前は内輪ネタの渾名みたいなものらしく正式名称は不明。
◆イベント報酬
ランキング報酬にはそれぞれ特殊能力が備わっている。
と言っても斬撃を飛ばす、などのファンタジックなものではなく、膂力の向上やスタミナの消費軽減などのプレイヤーのアシストが主。
最終的にモノをいうのはプレイヤーのプレイスキルのみという漢らしい仕様が徹底されている。
なお一位報酬はイベ終了後に獲得者が袋叩きにされるため基本行方知れずになる。そのため一般プレイヤーにとってランキング報酬は美術品扱い。
サンラク曰く「国宝クラスの武器は雨上がりに見上げた空に浮かぶ虹みたいなもん」「見れたらラッキー程度でいい」。
昨年の春イベント限定のランカー報酬。
昨年の夏イベント限定のランカー報酬。
昨年の冬期イベントランカー二位~五位報酬。誠意大将軍とサンラクが所有。
誠意大将軍が取り逃したアイテムでもあり、このアイテムを手に入れたプレイヤーが集中的に誠意大将軍に狙われる羽目になった。
黒船イベントのカンスト報酬。金棒。
黒船イベントの先着到達報酬。
正月に行われた巌流島イベントの一位報酬。ユラが所有しており「レイドボスさんのガチ武器」として幕末プレイヤーの中では有名な武器。ユラが100人斬りを達成したのはこの武器を使ってのこと。
ビジュアルは斬馬刀よりなお長い剣。
「空気抵抗軽減」の能力がついており、ユラの超人的な技量によって振るわれれば隙の皆無な斬撃によって敵の首を一瞬で刎ねる文字通りの災害と化す。
イベント限定武器。
「4」のような形をした十手。十手の用途として鉤で敵刃を絡め捕ることが出来る。
イベント『極限月下』の一位報酬。
イベント『極限月下』の二位から五位報酬。
イベント『極限月下』の六位から十位報酬。
イベント『極限月下』の十一位以降の報酬。別名「これを活用して上位入賞者天誅してねパック」。
◆一般装備
刃が錆びきった見窄らしい刀。入手難易度は低くその気になれば誰でもゲットできる。
クリティカルを出せば全ての装甲を無視して対象物を切断できるため鉄板すら障子紙の如く切り裂くが、失敗すれば自壊してしまう非常に極端な性能。
分かりやすく言えば
薄刀「針」。
レイドボスさんの場合、
全攻撃でクリティカルを発生させてくるためデメリットがほとんど機能していない。
維新側限定で使える遠距離武器。
「火縄銃」や「リボルバー」が実装されている。
遠距離武器だが曲射軌道を計算出来なければ産廃性能。
一応投擲武器扱いの飛び道具。団子屋でドロップする。
主な愛用者はランカーの『大体四位:むっちりタングステン』。
ゲームの世界観的に既に時代遅れの骨董品ではあるが一応鎧兜類は存在。
しかしランカーであれば装甲の隙間を狙うなど朝飯前である上に、錆光の様な「運用は難しいが入手は容易い装甲貫通武器」がある為実質産廃装備扱い。
ランカーすら爆殺可能な破壊力が特徴の凶悪オブジェクト。ただの花火だがもっぱら手榴弾やダイナマイト扱い。
作中では大玉花火が登場したがそれ以外の花火があるのかは不明。
導火線に点火して使用するが着火のタイミングによって起爆のタイミングも変化するらしく、そのタイミングを上手く調整して起爆できるかが熟練度の差を分ける。ランカーともなれば地面に着弾すると同時に起爆するように調整できる匠の技を披露可能。
起爆前に導火線を切断されると不発に終わるのが弱点だが、そんな真似ができるのはレイドボスさん位しかいない。
当然ながら花火屋に置いてあり、花火屋は火薬や爆弾を求めるプレイヤー達の戦いの元凶となる。
竹林からドロップできると思われる武器。
幕末最強の盾であり幕末の中でも数少ない破壊不可能オブジェクト。
『大体六位:あいつ(くいっ)』対策で上位ランカーも御用達の無敵の盾だが、握りが存在しないため扱う技量はプレイヤーの握力に依存する。
◆余談
AC版北斗の拳よろしく一周回ってバランスが取れてるように見える描写から一部では良ゲー意見が飛び出る幕末であるが、
作者曰く
「良ゲーっつーか、闇の力に堕ちた奴が「これはいい力だぁ……」とか言う類の良ゲーなので一回邪悪面に落ちる前提」「別に殺してもいいけど普通に復讐するし、なんなら人を集めて袋叩きにするよ。これに適応できるかできないかが境界線」だとか。
仮に幕末勢が
TRPGをプレイした場合、半永久的にサタスペをやってる模様。
なお本作を手掛けたロワイヤル社はその後「人畜無害そうな顔で新タイトルを発表した」様子。
中身?想像通りだよ?
サンラク「やっぱゲームとしてのモラルはともかく運営としてのロワイヤルって最高なんだよなぁ……………何も知らない新規に詐欺まがいのことしてるけど」
チート問題
オンラインゲームたるもの、チーターによるチート行為とその対処は避けられない宿命ともいえる。
幕末でも過去に一度だけ違法チートが流行ったとされるが、その際は上位ランカー陣が結託。
運営までランカー勢に便乗し、チートに完全に対応したランカー陣がチーターたちをチートに頼らぬ素のスペックだけで徹底的にボコボコにして心をへし折って撤退させたという逸話が残っている。
※チート対応例
•高速化チート→素で対応して切り捨て御免天誅
•絶対命中チート→クイックドローで先手を取って天誅
•無限アイテムチート→半数がチーターを引きつけてる間に残り半数がそこらへんのプレイヤー虐殺して装備徴収による実質無限アイテムで天誅
•透明化チート→歩く際に捲き上る土煙と煙幕で座標を割り出して首切り天誅
•攻撃力超強化チート+高速化チート→完全に見切った上で団子の串縛りでノーダメ嬲り殺し天誅&「とりあえず生」的な「とりあえずリスキル」天誅
•無敵状態チート→バグ技で壁に埋めて延々と殴る蹴るの暴行を続けて心を折る。運営もチーターが心折れて消えるまで壁埋めバグを放置した。
サンラク「ひたすら笑顔のドリームチームから袋叩きにされるチーターには流石に同情しました。」
後日、公式BBSにたったひとすじの書き込みが残った…
元ネタ?
流行りが過ぎ、人の出入りが落ち着いたゲームに延々と居着いたプレイヤーが腕前を磨き過ぎてゲーム自体が蠱毒と化したり、彼らの腕前がチーターですら敵わないレベルにまで上がったりする現象自体は実際のゲームでも時折見られる。
著名なものでは「AC北斗の拳」や、ダークソウルシリーズをはじめとするフロムゲーがあげられ、
作者も「(特定の何かを指してではないが)実際にプレイしたゲームをモデルにした」旨の発言をしている。
そのフロムゲーで起こった似たような事例としては、2024年12月下旬の
とあるロボットゲームのものが著名。
リロードスキップ、
ターミナルアーマー無限のチートを使った不正プレイヤーがPS版で発見されたのをきっかけに、
嬉々として集った熟練レイヴンプレイヤーたちがチートの穴を発見してそのプレイヤーを己の腕前のみで叩きのめし、心の折れた当該プレイヤーがランクマッチから姿を消すと「殺したかっただけで死んでほしくはなかった」と撤退を残念がったという幕末さながらの出来事が起きていたりする。
なお、実際に戦ったレイヴン曰く「
初期バルテウスより弱かった」といううわさ。
当初は静観していた
ルビコニアン達もその言葉に「
初期バルテウスより弱いなら勝てる」と
燃え殻に火が点いて立ち上がる者までいてリアルで
解放者ルートの展開が起きる始末。
そしてクロスプレイができないためPC版レイヴン達は不正プレイヤーと戦えないのを残念がった
この有様に幕末を連想した人、このページを参考文献として貼った人が複数存在する。
なお、作者の硬梨菜氏はXアカウントにておそらくは本件に対する反応として、
『アーマードコア6、人の力はやはり素晴らしい。素敵だ………』とコメントしている。
追記修正はリスキル天誅を潜り抜けられるようになってからお願いします。
- 薩摩ホグワーツ概念の発信地の人が幕末にドン引きしてて面白かった -- 名無しさん (2023-10-08 09:11:57)
- こんなにしっかりしてるのに、作品内の1要素でしかないのえぐすぎるwww -- 人生終了 (2023-10-22 22:38:15)
- ぶっちゃけシャンフロ本編よりこっちの描写の方が読みたいまである -- 名無しさん (2023-12-07 22:23:33)
- 作中評価通り間違いなくクソゲーなんだろうけどこうしてみると面白そうと思えるのが不思議。スポーツとかを客として見るのと選手としてプレイするのは別って感覚なのかな -- 名無しさん (2023-12-08 13:47:34)
- ↑ それまさにAC北斗の拳の構図では…w -- 名無しさん (2024-01-12 21:42:04)
- グングニルかぐや、ホームグラウンドだったのもあるがあのレイドボスに単独で善戦できたというのが中々にとんでもないんだよな -- 名無しさん (2024-09-17 18:56:39)
- まさかの現実でこのチート問題が本当に起こるの一体どうなってんだw -- 名無しさん (2024-12-20 17:33:42)
- しかも結構な比率でチーターがクリーンレイヴンにやられてるらしい…w -- 名無しさん (2024-12-20 18:31:11)
- 無限APになって今度こそダメかと思ったら放電でダメージが入るのを発見されて「まだ遊べるな」とか言われるのマジ幕末なんよw -- 名無しさん (2024-12-20 20:27:12)
- 「お前に意味を与えてやる」→高難度ボスの代わり -- 名無しさん (2024-12-20 20:31:45)
- なんで現実が追いつくの?(困惑) -- 名無しさん (2024-12-20 21:26:34)
- AC6は幕末だった…?(風評被害) -- 名無しさん (2024-12-21 07:18:34)
- つまりフロイトは幕末適性があるって事だな! -- 名無しさん (2024-12-21 07:50:54)
- 現実にも金魚鉢の鮫たちがいることを教えてくれたAC6 -- 名無しさん (2024-12-21 07:51:46)
- 現実は小説より奇なりってか 例の一連の流れ見て「幕末じゃん…」って思わず声に出たよ -- 名無しさん (2024-12-21 08:30:37)
- 今回の騒動でAC6でリアル幕末の環境が味わえると聞いて興味出てきてしまったわ -- 名無しさん (2024-12-21 10:58:59)
- TA解除と貼り直しの0.1秒の隙を突いて墜とすとかチーター側も知らなかった仕様を突くのマジで頭幕末すぎる -- 名無しさん (2024-12-22 12:36:06)
- そもそもTA連続貼りなんて仕様外なんだから誰も知らねえよ…!www -- 名無しさん (2024-12-22 12:42:56)
- チーターの挙動を観察し有効なビルドを議論する奴らの姿があまりに楽しそうすぎて。幕末のチーター事案もこんな感じだったのだろうか -- 名無しさん (2024-12-22 14:26:16)
- 出来る人らに取っちゃいいおもちゃってのがよくわかるなw -- 名無しさん (2024-12-22 15:05:51)
- ACについての論述の脚注間違ってない? -- 名無しさん (2024-12-22 18:51:31)
- ↑解放者ルートの説明のとこだよね?なんかバグってるのか書いた通りの脚注になってないみたい。今は編集までは難しいんでしばらく待ってください。 -- 名無しさん (2024-12-22 18:56:28)
- ↑すまん。コメ欄見てなかったから自分が直しちゃった。多分これで問題ないと思うけど、何かあったらすまん -- 名無しさん (2024-12-22 19:40:47)
- ↑いや、ちょっと手が離せなかったのでありがたい。修正サンクスです -- 名無しさん (2024-12-22 23:36:34)
- プレイしてないからよくわからんけど一般プレイヤーすらチーターをボコれるならリアルが追いついたじゃなくてリアルがフィクションを超えたって事なのでは?幕末でチーターをボコったのは金魚鉢の中の鮫とか言われてる上位ランカーなわけだし -- 名無しさん (2024-12-23 12:56:40)
- ACでのチーター対策が一撃当てて制限時間まで煽りながら逃げ続けるっていうのがまたシャンフロみを感じたな -- 名無しさん (2024-12-23 22:12:46)
- 素手で相手の斬撃を逸らすって一刀流の未達の奥義じゃねえか -- 名無しさん (2025-01-02 00:56:47)
- コメントのログ化を提案します。 -- 名無しさん (2025-01-17 00:38:33)
- ログ化しました -- (名無しさん) 2025-02-02 11:57:01
- AC北斗の拳と同じ修羅の国 -- (名無しさん) 2025-04-17 21:55:39
最終更新:2025年04月10日 11:51