六花(遊戯王OCG)

登録日:2020/03/28 Sat 13:51:10
更新日:2025/04/06 Sun 13:32:17
所要時間:約 16 分で読めます





秘めたる想いは密かに積もる


六花(りっか)」とは「遊戯王OCG」に登場するカテゴリの1つである。


【概要】

デッキビルドパック「シークレット・スレイヤーズ」で【アダマシア】【エルドリッチ】と共に初登場したカード群。
属するモンスターは全て、水属性植物族で統一されている。

多くのカードがリリースに関する効果を持ち、いずれもタイミングを逃さないので、コストやA召喚のリリースでも発動する。

また、魔法・罠カードは普通に発動するか植物族モンスターをリリースして発動するかを選べ、
後者の場合追加効果が発動する仕組みとなっている。

植物族ではあるが、イラストでは女性の姿をしており、多くは氷の傘のような物を持っている。


「六花」とは雪の異称であり、雪の結晶が六角形であることからとられている。

命名は《六花のひとひら》を除くメインデッキのモンスターが六花精(りっかせい)、EXデッキのモンスターが六花聖(りっかせい)となっている。
固有名は多くは花の名前に由来している。


【モンスター】

下級モンスター

  • 六花のひとひら
効果モンスター
星1/水属性/植物族/攻 0/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
デッキから「六花のひとひら」以外の「六花」モンスター1体を選び、手札に加えるか墓地へ送る。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は植物族モンスターしか特殊召喚できない。
(2):このカードが墓地に存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、
または自分フィールドのモンスターが植物族モンスターのみの場合、相手エンドフェイズに発動できる。
このカードを特殊召喚する。

白い花の上に浮く幼女。
六花モンスターのサーチか墓地送りする効果と、相手のエンドフェイズに自己再生する効果を持つ。

(1)は言うまでもなく始動役として優秀。
状況に応じて様々なカードを抜き出せる。

(2)は実質ノーコストで再生できる強力な効果。
また、この手の自己蘇生効果には珍しく場を離れる際に除外されたりという事もなく、毎ターン蘇生しては六花のリリースコストに宛がえる。
だが六花唯一のレベル1のため、X素材に使用する場合は他のカードのサポートが必須。

総じて六花デッキにおけるエンジン兼潤滑油であり、このカードがいるかいないかで動きやカードの消費量が変わるため、
《ワン・フォー・ワン》等を使っていかに早くこのカードを用意できるかが重要になる。


  • 六花精シクラン
効果モンスター
星4/水属性/植物族/攻1800/守 800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札・フィールドのこのカードをリリースし、自分フィールドの植物族モンスターを2体まで対象として発動できる。
そのモンスターのレベルをターン終了時まで2つ下げる。
(2):このカードがリリースされ墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

ワンピースを着た紫髪の少女。
自身をリリースして植物族のレベルを下げる効果と、リリースされた時に自己再生する効果を持つ。

(1)は主にX召喚の幅を広げることができるが、他のレベル変動カードと違い自身をコストにしなければならず、
強力な効果を持つ《六花聖ティアドロップ》に繋げられないのがネック。

(2)はリリースされたターンのエンドフェイズに自己蘇生する効果。
(1)の効果から自己再生にも繋がるが、タイミングがエンドフェイズと遅く、相手ターンでは役割が薄いのが難点。
《六花のひとひら》と違い自分ターンのエンドフェイズでも蘇生するため、
相手ターンに後述の《六花聖カンザシ》の身代わり効果や六花罠の追加効果の為のリリース役として使うとよい。

名前の由来は「シクラメン」と思われる。


  • 六花精プリム
効果モンスター
星4/水属性/植物族/攻 800/守1800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのモンスターがリリースされた場合に発動できる。
このカードを手札から守備表示で特殊召喚する。
(2):自分フィールドの植物族モンスターを2体まで対象として発動できる。
そのモンスターのレベルをターン終了時まで2つ上げる。

ツインテールの少女。
リリースに反応する特殊召喚効果と、植物族のレベルを上げる効果を持つ。

(1)は六花ならば発動する機会は多く、発動は難しくない。

(2)は自身も対象にできるため実質レベル6モンスターとして運用しやすく、他のレベル4・6モンスターと共にランク6のX召喚を狙いやすくなる。

名前の由来はサクラソウの英名「プリムラ」だと思われる。


  • 六花のしらひめ
効果モンスター
星4/水属性/植物族/攻 0/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードがモンスターゾーンに表側表示で存在する限り、自分は植物族モンスターしか特殊召喚できない。
(2):自分フィールドに「六花」モンスターが存在し、相手がモンスターの効果を発動した時、手札・墓地のこのカードをデッキに戻し、
自分フィールドの植物族モンスター1体をリリースして発動できる。
その発動した効果を無効にする。

POWER OF THE ELEMENTSで登場した、《六花のひとひら》が成長した様な少女。
緩い制約で自身を特殊召喚する効果と、自身をデッキに戻し植物族をリリースして相手のモンスター効果をカウンターする効果を持つ。

(1)は言うまでもなく展開役として優秀。
一応、この効果で出したしらひめが場にいる間、植物族以外のモンスターを特殊召喚できなくなるデメリットもあるが、
デッキが【六花】であれば大半が植物族なのでほぼノーデメリットとなる他、何らかの素材にして退かせば制約は解除されるので克服は容易い。

(2)はモンスター効果へのカウンター。
手札・墓地から自身を戻せるので再利用がしやすく、手札でダブついても使えるのが魅力的。
ただし、使用する際には自分の植物族モンスターをリリースする必要があり、基本はアド損なので上手く他のカードと組み合わせたい所。
後述する《六花来々》を展開していれば、1ターンに一度だけ、相手の場のモンスターをリリースして相手のモンスター効果を無効化するという外道強力な効果になる。

名前の由来は冬を司る女神の「白姫(しらひめ)」か。


上級モンスター

  • 六花精エリカ
効果モンスター
星6/水属性/植物族/攻2400/守1000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカード以外の自分の植物族モンスターが戦闘を行う攻撃宣言時に、手札・フィールドのこのカードをリリースして発動できる。
その自分のモンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで1000アップする。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドの植物族モンスターがリリースされた場合に発動できる。
このカードを守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

和服っぽいドレスを着た女性。
植物族のステータス強化と、リリースに反応する自己再生効果を持つ。

(1)は《召喚師アレイスター》の植物族版といった効果。
攻撃宣言時しか使えないのでダメステで発動する効果より奇襲性が低いが、おかげでリリースを条件に発動する六花カードの発動を邪魔しない。
ただし、自分の攻撃ならともかく相手の攻撃時にこれをトリガーに特殊召喚効果を使ってしまうと巻き戻しが発生してしまう点には注意が必要。

(2)は守備表示限定なのでアタッカーには向かないが、X素材にすれば除外デメリットも打ち消せる。

地味に帝サポートを受けられる。もっとも、帝と相性がいい植物族が殆どいないためあってないようなものなのだが。

名前の由来はそのままツツジ科の「エリカ」。草使いのジムリーダーとは由来を同じくする。

  • 六花精ボタン
効果モンスター
星6/水属性/植物族/攻1000/守2400
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの植物族モンスター1体をリリースして発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが召喚または植物族モンスターの効果で特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「六花」魔法・罠カード1枚を手札に加える。

お団子ヘアーの少女。
植物族をリリースして特殊召喚する効果と、六花魔法・罠カードをサーチする効果を持つ。

(1)で自身を特殊召喚しつつ、(2)に繋げてアドバンテージを稼げる。
また、同じくレベル6である《六花精エリカ》やレベル6になれる《六花精プリム》はリリースをトリガーに特殊召喚するため、このカードからランク6に繋げやすい。

(2)では《六花絢爛》をサーチすることでモンスターカードをサーチしたり、《六花の風花》や《六花の薄氷》をサーチして相手ターンに備える事ができる。

名前の由来はそのまま「牡丹」か「葉牡丹」だと思われる。


最上級モンスター

  • 六花精スノードロップ
効果モンスター
星8/水属性/植物族/攻1200/守2600
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの植物族モンスター1体をリリースして発動できる。
このカードと植物族モンスター1体を手札から特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は植物族モンスターしか特殊召喚できない。
(2):自分フィールドの植物族モンスター1体を対象として発動できる。
自分フィールドの全ての植物族モンスターのレベルはターン終了時まで対象のモンスターのレベルと同じになる。

ドレスを着たサイドテールの女性。
植物族をリリースして他の植物族と一緒に特殊召喚する効果と、植物族のレベルを同じにする効果を持つ。

(1)は《六花精ボタン》と同じ特殊召喚効果。更に植物族がおまけでついてくる。
後述の(2)の効果も併せてリリースのディスアドを補うほどの強力なカードだが、
逆を言えば手札にこのカード以外の植物族モンスターがいないとこのカードも特殊召喚できないので、
手札が枯渇していたり、植物族モンスターがいない時などに引いてしまうと事故要因になることも。

(2)で様々なランクのX召喚を行うことができる。
六花だけで考えても1・4・6・8のX召喚が可能であり、他の植物族がいればそれ以外のランクのエクシーズにも対応できるようになる。
とはいえ、大体六花は植物族縛りが付いた状況が多いため出せるXモンスターは大幅に限られる。EXデッキに多様な植物族エクシーズを用意するとよい。

(1)(2)共に「六花」モンスターではなく「植物族」モンスター指定なので、墓地に送っておきたい《スポーア》や《薔薇恋人》、
手札に来てしまった《捕食植物ダーリング・コブラ》などの植物出張パーツをランク8Xの素材に変換する事ができるのはこのカードの大きな強み。

名前の由来はヒガンバナ科の「スノードロップ」だと思われる。


  • 六花精ヘレボラス
効果モンスター
星8/水属性/植物族/攻2600/守1200
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「六花」モンスターが存在し、
自分フィールドのモンスターを対象とするモンスターの効果を相手が発動した時、
手札・フィールドのこのカードをリリースして発動できる。
その効果を無効にする。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの植物族モンスター1体をリリースして発動できる。
このカードを守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

片目が隠れたロングヘアの女性。
自身をコストに対象を取る効果を無効にする効果と、植物族をコストに自己再生する効果を持つ。

(1)は効果を無効にするのでダメージステップでは発動しない点とモンスター効果にしか発動できない点に注意。
場の六花を守るついでに他の六花の効果が発動できれば儲けものである。

(2)は公開領域である墓地発動故に妨害されやすいが、X素材を経由すれば毎ターン特殊召喚とリリースによるトリガー効果を誘発できるので、
同条件で特殊召喚できる《六花精ボタン》や《六花精スノードロップ》とは違う強みを持つ。

名前の由来はキンポウゲ科の「ヘレボラス」だと思われる。


エクシーズモンスター

  • 六花聖ストレナエ
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/水属性/植物族/攻2000/守2000
レベル4モンスター×2
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのX素材を1つ取り除き、自分の墓地の、植物族モンスター1体または「六花」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
(2):X素材を持ったこのカードがリリースされた場合に発動できる。
自分のEXデッキ・墓地からランク5以上の植物族Xモンスター1体を選んで特殊召喚する。
その後、このカードをそのモンスターの下に重ねてX素材にできる。

RISE OF THE DUELISTで登場したワンピースを着たピンク髪の少女。
X素材を取り除くことで、墓地に送られた植物族モンスターや「六花」と名の付くカードがサルベージできる効果と、
X素材を持ったままリリースされた時に、ランク5以上の植物族XモンスターをEXか墓地から召喚し、その後自身をそのX素材に出来る擬似ランクアップ効果を持つ。

(1)は六花カードなら種類を問わずサルベージ出来るので、《六花絢爛》をサルベージしてサーチしつつこのカードをリリースして(2)の効果に繋げるというコンボも可能。

(2)は条件こそあれど、事実上レベル4モンスター2体からランク5以上が出せるという強力な展開効果。
同じ【六花】のXモンスターである《六花聖カンザシ》《六花聖ティアドロップ》だけでなく、
森羅の守神 アルセイ》や《No.87 雪月花美神クイーン・オブ・ナイツ》等のカテゴリ外のモンスター、
果てはランク7の《森羅の鎮神 オレイア》やランク9の《神樹獣ハイペリュトン》といった、【六花】デッキなら本来レベルが合わずX召喚出来ないランクのXモンスターすら出せる。

(1)の効果が植物族なら何でもサルベージ出来る上に出しやすいランク4というのもあり、
《パラレルエクシード》辺りの出しやすいランク4セットと《六花聖ティアドロップ》辺りとともに他の植物族デッキに出張も可能。
その際は《アロマセラフィ-ジャスミン》のリリースをトリガーとする事で展開しながら高ランクエクシーズを並べる事が可能となる。

名前の由来はクリスマスリースの元となったローマ帝国時代の催事・花嫁用の冠である「ストレナエ」と思われる。


  • 六花聖カンザシ
エクシーズ・効果モンスター
ランク6/水属性/植物族/攻2400/守2400
レベル6モンスター×2
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):モンスターがリリースされた場合、このカードのX素材を1つ取り除き、自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは効果が無効化され、植物族になる。
(2):自分フィールドの植物族モンスターが効果で破壊される場合、代わりに自分の手札・フィールドの植物族モンスター1体をリリースできる。

派手な和服を着た黒髪セミロングの女性。
リリースに反応する種族変更&蘇生効果と、植物族を身代わりにした破壊耐性効果を持つ。

(1)は六花なら手軽に発動でき、更なるリリースに使用できる。無論(2)の効果にも繋がる。

激流葬は相性がよく、六花が苦手な大量展開への対処をこなした上で自分の場は(2)で守り、更に(1)で次のターンの展開の足掛かりにできる。
無論、出したモンスターは攻撃は出来るので相手の墓地から大型モンスターを奪ってアタッカーにしてもよい。

名前の由来は「ハナカンザシ」とも呼ばれるキク科の「ローダンセ・アンテモイデス」と思われる。


  • 六花聖ティアドロップ
エクシーズ・効果モンスター
ランク8/水属性/植物族/攻2800/守2800
レベル8モンスター×2
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのX素材を1つ取り除き、自分・相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをリリースする。
このカードが植物族モンスターをX素材としている場合、この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):モンスターがリリースされる度に発動する。
このカードの攻撃力はターン終了時まで、リリースされたモンスターの数×200アップする。

派手なドレスを着た銀髪ロングヘアの女性。
モンスターをリリースする効果と、リリースした数に応じた自己強化効果を持つ。
【六花】デッキのフィニッシャーであり、ある意味【六花】の顔とも言える。

(1)は破壊耐性等を無視する強力な除去効果。更に植物族を素材にしていればフリーチェーンと化し妨害も行えるようになる。
無論、「リリースされる」ことで効果を発揮する自分の【六花】モンスターのサポートも可能。

(2)は上昇値こそ少ないが、六花ならば連続発動も夢ではない。
また、こちらはX素材を必要としないので、蘇生した場合でもアタッカーとしての役割を持ちやすい。

(1)だけでも強力なので、汎用ランク8に入れる手もある。
その場合の競合相手としては、対象を取らない《宵星の機神ディンギルス》や相手のカードを奪って高打点アタッカーにできる《銀河眼の光波竜》などがいる。
このカードの利点としては、このカードの他にリリースできるカードがあれば3000ラインを越える点か。

《六花精スノードロップ》と似ており、彼女が強化された姿だと思われる。

名前の由来はブーケの1種である「ティアドロップブーケ」と思われる。


【魔法カード】

  • 六花絢爛(りっかけんらん)
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
このカードは自分フィールドの植物族モンスター1体をリリースして発動する事もできる。
(1):デッキから「六花」モンスター1体を手札に加える。
モンスターをリリースしてこのカードを発動した場合、さらに手札に加えたモンスターとはカード名が異なり、元々のレベルが同じ植物族モンスター1体をデッキから手札に加える。

六花モンスターをサーチする効果と、追加で同レベルの植物族をサーチする効果を持つ。

特にこれと言った縛りもなくリリース効果を使わずとも強力な為、【六花】デッキなら三積み必須。
サーチしづらい「植物姫」シリーズも《六花精スノードロップ》と一緒にサーチできるようになった。

デッキビルドパック出身、美少女がメイン軸になるテーマ、デッキのカードにアクセスするスーレア魔法カードで察した方もいると思うが、
例に漏れずめちゃくちゃ高い天気?なんのこったよ


  • 六花の風花(かざはな)
永続魔法
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「六花」モンスターがリリースされた場合に発動できる。
相手は自身のフィールドのモンスター1体をリリースしなければならない。
(2):相手エンドフェイズに、植物族モンスター以外の表側表示モンスターが自分フィールドに存在する場合に発動する。
このカードを破壊する。

自分のフィールドにいるモンスターのリリースに反応する相手へのリリース強制効果と、自壊効果を持つ。

(1)は相手にリリースを強要するあの《アポクリフォート・キラー》と同じ除去効果を持つ永続魔法。
やってる事は風花どころかぜったいれいどである。
ただしあちらと違い、自分場の六花モンスターのリリースをトリガーにしなければいけない点に注意。
あとあちらと違って破壊耐性はないので、《サイクロン》とかでふわっと飛んでってしまう。

(2)は植物以外がいると自壊してしまうデメリット効果。
とはいえ、縛りの関係上植物族以外を出す機会は早々なく、相手からモンスターを奪ってくる《六花聖カンザシ》や《六花の薄氷》も奪ったモンスターを植物族に書き換えるため、
純正の【六花】デッキならよっぽどのことがなければこの効果で自壊することはない。
相手から壊獣とか送りつけられたりした時にこいつも吹っ飛ぶ可能性がある、程度に思っておくといい。
その場合、いっそのことこのカードが自壊する前に《六花聖ティアドロップ》で壊獣をどかしてしまうのも手。


  • 六花来々(りっかこんこん)
フィールド魔法
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「六花」モンスターが存在する場合に発動できる。
デッキから「六花」魔法・罠カード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンにセットする。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は植物族モンスターしか特殊召喚できない。
(2):1ターンに1度、自分が「六花」カードの効果を発動するために自分フィールドの植物族モンスターをリリースする場合、
自分フィールドの植物族モンスター1体の代わりに相手フィールドの表側表示モンスター1体をリリースできる。

POWER OF THE ELEMENTSで登場したフィールド魔法。
六花モンスターがいればデッキから六花魔法・罠をセットする効果と、
六花カードで自分の植物族1体をリリースする際に代わりに相手モンスター1体をリリース出来る様にする効果を持つ。

(1)はセットするカードや、セットした後の扱いに関する制約が一切ないため、実質的には【六花】の魔法・罠カードのサーチ効果であり、
《六花絢爛》をサーチして更なる展開をしたり、《六花の薄氷》で相手ターンに備えたり出来る。
発動後は植物族しか出せなくなるが、【六花】ならほぼノーデメリット。

(2)は六花カードによるリリースを相手に肩代わりさせるという、どこぞの魔王様のフィールド魔法を彷彿とさせる効果。
これの展開中は、自分のカードをリリースするため、アドバンテージが稼ぎにくい【六花】のディスアドを減らしつつ、
リリースを必要とする自分のモンスター・魔法・罠カードに相手のモンスター除去効果を事実上追加することができる。誰が言ったか「六花ディストピア」
このカードの登場で、本当に邪王真眼の使い手みたいなことが出来るようになってしまった。

総じて三積み必須なフィールド魔法であるが、リリース肩代わりを使うと《六花精プリム》や《六花精エリカ》《六花の風花》等の、
「自分のモンスターがリリースされた時に発動する効果」が使えなくなるので、使うタイミングには気をつけたい。


【罠カード】

  • 六花深々(りっかしんしん)
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
このカードは自分フィールドの植物族モンスター1体をリリースして発動する事もできる。
(1):自分の墓地から「六花」モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。
モンスターをリリースしてこのカードを発動した場合、さらに自分の墓地から植物族モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。

通常発動で六花モンスターを、リリースして発動すると更に植物族を蘇生する効果を持つ。
これ1枚でX召喚を行うことができるが、罠カードなのでX召喚の展開として使うには1ターンのラグがある。
また、あちらの条件の関係で相手ターンで《六花精ボタン》を蘇生し、効果で魔法・罠をサーチ…という動きもできない。
役割としては守備力の高い《六花精スノードロップ》や《六花聖ティアドロップ》などを蘇生して壁にしたり、破壊効果にチェーンして《六花聖カンザシ》を出す事で守ったり、
《六花のひとひら》が《墓穴の指名者》や《D.D.クロウ》などの除外カードに狙われた時に蘇生して回避したりと、罠カード故にできる事が多い。
勿論遅めながらも展開札としても有用であり、《六花精スノードロップ》ならばもう片方の蘇生モンスターにレベルを合わせる必要もない。


  • 六花の薄氷(うすらい)
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
このカードは自分フィールドの植物族モンスター1体をリリースして発動する事もできる。
(1):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、その表側表示モンスターはフィールドで発動する効果を発動できない。
モンスターをリリースしてこのカードを発動した場合、さらにそのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。
この効果でコントロールを得たモンスターは植物族になる。

相手モンスターの効果発動を封じ、リリースしていれば植物族にした上でコントロール奪取する効果を持つ。

一見《ブレイクスルー・スキル》などのような効果無効に見えるが、このカードは効果を止めるのではなく効果の発動を封じるもの。
そのため、このカードの発動時点で既に発動している効果を止められず、誘発効果や永続効果に対し無力である。
そのため、基本的には発動時にリリースして下記の追加効果と共に運用するのが望ましい。
リリースして発動すると、そのターンの間だけ相手のモンスターを奪い、植物族として扱う事ができる。
純粋に除去・妨害カードとして有効であり、更に植物族に種族を書き換えるため他の六花の効果のサポートに使う事もできる。
特に《六花精スノードロップ》はレベルを持たないエクシーズ・リンクモンスター以外ならレベルを変更してX召喚に使う事すら可能になる。

なお、先に発動封じの処理が入るため封じる効果がない通常モンスターはこの対象にできず、コントロール奪取もできない点には注意。


【相性のいいカード】

  • ローンファイア・ブロッサム
説明不要の植物族リクルートカード。
効果発動のコストがリリースなので六花との相性は抜群。
レベルの都合上、《六花絢爛》でサーチこそできないが《六花深々》で蘇生は出来るので、隙があれば墓地から釣り上げられる。

  • コピー・プラント
X召喚のサポートの他、S召喚も視野に入れられる。

  • イービル・ソーン
大量展開&リリースによる六花サポートを担える。
また、《六花のひとひら》とレベル1サポートを共有できるのもポイント。

  • レクンガ
六花は水属性なのでトークンが生成でき、リリースコストに使える。
レベル4なので《六花絢爛》で《六花精シクラン》や《六花精プリム》と共にサーチでき、《六花精プリム》の効果でトークンを生成した後にランク4だけでなくランク6エクシーズの素材にもなれる。

  • 捕食植物オフリス・スコーピオ+捕食植物ダーリング・コブラ
最早おなじみの捕食植物出張セット。
下記の《アロマセラフィ-ジャスミン》を出しながら《捕食植物ダーリング・コブラ》で持ってきた《簡易融合》や《簡素融合》でリクルート効果のコストを用意できる。
特に《簡素融合》で出す先にはレベル6植物族の《バラに棲む悪霊》が存在するため、《六花聖カンザシ》のX素材にする事も可能。
簡易で出す先は該当の植物族がレベル5の《捕食植物アンブロメリドゥス》しかいないのもあり、相手のモンスターを除去できる《サウザンド・アイズ・サクリファイス》か、
そのサウサクのリメイクであり《灰流うらら》などの手札誘発をケアできる《ミレニアム・アイズ・サクリファイス》がおススメ。
六花であれば素引きしてしまった《捕食植物ダーリング・コブラ》をリリースコストに宛がったり、
《六花精スノードロップ》でレベル変動して《六花聖ティアドロップ》等の素材になったりと他での出張に比べ腐りにくいのが嬉しいところ。

  • アロマセラフィ-ジャスミン
リンク先のモンスターをリリースして植物族をデッキからリクルートするLモンスター。
こちらの方がLPが多い時限定ながら、自身とリンク先の植物族モンスターへの戦闘破壊耐性付与効果もあり、場持ちもいい。

  • アロマリリス-ロザリーナ
アロマモンスターをリクルートできるチューナー。
ローリエをリクルートして上記の《アロマセラフィ-ジャスミン》につなげれば即座にサーチ効果が発動可能で、
さらにサーチ対象に二体目のローリエを選んで特殊召喚すれば《アロマセラフィ-ジャスミン》のリクルート効果にもつなげられると相性抜群。
アロマとの混成デッキにする場合には、リクルート対象には《アロマージ-マジョラム》も有効。

レベル8×3のXモンスター。
素材の重さやその割に豪快さに欠ける効果から、どちらかと言えば使い辛い類だが、
本デッキであれば《六花精スノードロップ》の効果や《六花聖カンザシ》をRUMで2ランクアップしたり、
あるいは《六花聖ストレナエ》の効果で強引に持ってくるなどのやり方で、比較的容易に召喚できる。
地味に《六花聖ティアドロップ》の(素の)攻撃力を上回る3200という攻撃力もありがたい。

  • ブラック・ガーデン
ローズトークンをコストに使いやすく、何枚かは800の倍数なので蘇生できる。

  • サルベージ
説明不要の水属性サルベージカード。
回収先は墓地効果を持たない《六花精プリム》《六花精ボタン》《六花精スノードロップ》がおススメ。

  • 水霊術-「葵」
六花の効果発動サポートをしながらハンデスを行える。



【余談】

このカードの情報公開は、POWER OF THE ELEMENTS出身を除いて2月14日(バレンタインデー)と3月3日(桃の節句)と、いずれも女性に関連する日に行われている。*1


Evil★Twin’sトラブル・サニー》のイラストの左下をよく見ると、
キスキルとリィラが《六花絢爛》と同じ構図で六花のコスプレをしている様子が描かれた看板が確認できる。




追記、修正はリリースしてからお願いします。

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最終更新:2025年04月06日 13:32

*1 POWER OF THE ELEMENTS出身の公開日である4月11日は、花を身につけた参加者達が女性への性暴力に対して行う抗議活動「フラワーデモ」の開始日であるが、このデモ自体は毎月11日に実施されている上に他2つと毛色が異なる活動のため微妙なラインか。