クリフォート(遊戯王OCG)

登録日:2014/07/23 Wed 03:49:20
更新日:2025/04/07 Mon 21:53:23
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不明なプロセス:
qliphoth.exeの実行がリクエストされています


「クリフォート」とは遊戯王OCGに存在するテーマである。
モンスターの他にも「機殻」と書いて「クリフォート」と読むサポートカードもある。

【概要】

初出は第9期第2弾「ネクスト・チャレンジャーズ」。
OCGオリジナルでは初のP召喚(とA召喚)を軸にしたテーマであり、モンスターは地属性機械族で統一されている。

Vジャンプやマスターガイド5によると、ナチュルの神星樹インフェルノイドと共に封印されていた存在とのこと。
その実態は、端末世界における生命システムの均衡の制御を目的とした、自律型機動兵器群。
生命システムに異変を認識した際に起動し、その要因を圧倒的な力で駆逐する存在であり、異分子と見なしたシャドールに攻撃を仕掛けた。

名前の由来であろうクリフォト(Qliphoth)とはセフィロトの裏の存在とも言われており、イラストにもそれっぽいものが描かれている。
名称はクリフォトの各名称に概ねコンピューター関連の言葉を組み合わせている。
共に封印されていたインフェルノイドの元ネタも、クリフォトに割り振られた悪魔の名前である。

【戦術】

基本的な戦術は、毎ターンP召喚で頭数を揃え、A召喚した最上級クリフォートで攻めるというもの。
メインデッキに入るモンスターはいずれもレベル5以上で、その役割は大まかに以下の4つに分けられる。
  • P効果でサーチや手札補充を行うレベル5通常モンスター
  • リリースされることで除去効果を発動できるレベル6
  • 「クリフォート」をリリースしてA召喚することで固有の効果を発動できるレベル7・8
  • 「アポクリフォート」の名と堅固な耐性を持つ、「クリフォート」を3体リリースすることでのみ召喚できるレベル9・10
最後の「アポクリフォート」以外は全てPモンスターである。

上級をリリースして最上級を出すというのは一見無茶な動きだが、一度に大量展開を行うP召喚と、レベル6~8が共通して持つ以下のモンスター効果がそれを補助する。

(1):このカードはリリースなしで召喚できる。
(2):特殊召喚またはリリースなしで召喚したこのカードのレベルは4になり、元々の攻撃力は1800になる。
(3):通常召喚したこのカードは、このカードのレベルよりも元々のレベルまたはランクが低いモンスターが発動した効果を受けない。

(1)により、《神獣王バルバロス》のように弱体化と引き換えにリリースなしでの妥協召喚が可能。
Pゾーンに置くこともできるため、上級・最上級が手札で腐ることはほぼ無く、本命であるA召喚の準備が整う。
特殊召喚したクリフォートは弱体化に加え(3)の耐性がないため、心置きなくリリース要員として使用できる。
そうして最上級のA召喚に繋げることで相手の盤面を崩し、高いステータスと耐性を武器に攻め切るのが理想的な動きとなる。

なお、弱体化は同じく6~8が持つ「自分フィールドのクリフォートの攻撃力を300アップ」または「相手フィールドのモンスターの攻撃力を300ダウン」というP効果によってある程度カバーできる。
《アポクリフォート・キラー》以外は元々の攻撃力が3000に満たないので、妥協召喚をしているか否かを問わず、意外と有用な補助となる。

Pスケールは1か9であり、レベル2~8という幅広いモンスターを召喚できる……と言いたいところだが、そんな甘い話はない。
Pモンスターは共通して、以下のP効果を持っているのである。

(1):自分は「クリフォート」モンスターしか特殊召喚できない。
この効果は無効化されない。

このデメリット効果により、【クリフォート】においてはテーマ外のモンスターの特殊召喚がほぼ不可能となる。
これはEXデッキにも適用され、Pゾーンにクリフォートカードがある限りは、弱体化を逆手にとってランク4を複数体出すなんてこともできない。
唯一EXデッキに入る《クリフォート・ゲニウス》はサポートを重視した効果であるため、アタッカーは基本的にA召喚で用意することになる。

その性質上、他テーマとの混成や汎用出張ギミックの採用がしづらく、戦略の幅はどうしてもやや狭くなりがち。
とはいえ、自身のPゾーンのカードを破壊する手段を多めに取り入れることで、シンクロやエクシーズとの共存を実現することも不可能ではない。

カード群


ペンデュラム・通常モンスター

  • 《クリフォート・ツール》
星5/地属性/機械族/攻1000/守2800
【Pスケール:青9/赤9】
共通ペンデュラム効果(1)
(2):1ターンに1度、800LPを払って発動できる。
デッキから「クリフォート・ツール」以外の「クリフォート」カード1枚を手札に加える。

【フレイバーテキスト】
システムをレプリカモードで起動する準備をしています...
C:\sophia\sefiroth.exe 実行中にエラーが発生しました。
次の不明な発行元からのプログラムを実行しようとしています。
C:\tierra\qliphoth.exe の実行を許可しますか? <Y/N>...[Y]
システムを自律モードで起動します。

ライフを800支払うだけで毎ターンクリフォートをサーチできる、デッキのエンジンとなるカード。
モンスターだけでなく魔法・罠カードも引っ張ってこれるので、デュエルの状況によって柔軟に対応することができる。
逆に言えばこいつがいなければ何も始まらないので、上級通常モンスターをサーチできる《召喚師のスキル》や《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》のP効果、《強欲で金満な壺》《金満で謙虚な壺》などを使って素早く手札に加えたい。

効果でスケール1のクリフォートモンスターをサーチすれば即座にP召喚が狙える。
フィールドを全破壊されても、こいつが手札に1枚あれば即座に切り返せることも多い。
全盛期ではこのカードからスケールを揃え、クリフォートを大量にP召喚してゴリ押しする巻き返しも見られた。

遊戯王どころかカードゲームでもそう見ないフレイバー・テキストをしている。
どうやらOSはWindows、それも日本語版のようだ(余談だが、デュエルターミナルはWindowsXPで動いている。)
セフィロトの実行が失敗したからこいつらが起動したということだろうか。

サーチカードかつクリフォートの主軸のカードであるためか2015/04/01から準制限に。
流石に場に留まりLP800払うだけでカテゴリー内の同名以外の全てのカードにアクセス出来て、
1枚でP召喚を可能にするのはやり過ぎだったようである。
その後、環境のインフレに伴い問題ないと判断された為か、2016/10/1付けにて無制限に緩和された。

クリフォトのモチーフは、第六のクリファ「カイツール(Kaitul - 醜悪)」

  • 《クリフォート・アセンブラ》

とある星の生命を制御する機動兵器の一機。
そのシステムから出力される文字列を読み解くことができれば、その星の秘密に近づけるという。

星5/地属性/機械族/攻2400/守1000
【Pスケール:青1/赤1】
共通ペンデュラム効果(1)
(2):自分がアドバンス召喚に成功したターンのエンドフェイズに発動できる。
このターン自分がアドバンス召喚のためにリリースした「クリフォート」モンスターの数だけ、
自分はデッキからドローする。

【フレイバーテキスト】
qliphoth.exe の 0x1i-666 でハンドルされていない例外を確認。
場所 0x00-000 に書き込み中にアクセス違反が発生しました。
このエラーを無視し、続行しますか? <Y/N>...[ ]
===CARNAGE===
たッgなnトiのoモdる知rヲu悪o善yりナnにoウよyノrりgトnひaノれsワiれワdはo人Gヨ見
イdなoレo知lもfカるeキr生iにf久永gベn食iてrッb取もoラtか木tノn命aベw伸ヲd手nはa彼

《超再生能力》に似たドロー効果を持つPモンスター。
《機殻の要塞》などで召喚権を増やせば、《クリフォート・ディスク》→アポクリフォートの流れで5枚ものドローが可能になる。
上記のように5枚引ける機会は少ないかもしれないが、A召喚のディスアドを回収できるのは大きい。
…なんとなく《クリフォート・ツール》が規制されたらこれで頑張れよ的なメッセージを感じる効果である。
通常モンスターなので《召喚師のスキル》を共有できる上にスケール1なので《クリフォート・ツール》と共存させやすいが、
高い攻撃力のせいで《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》のサーチ効果は使えないので注意。

フレイバーテキストの後半は一見すると意☆味☆不☆明だが、
英数字と日本語に分けて闇堕ちエメメメさんのように逆から読むと(英数字は日本語が2文字続いているところでスペース)

見よ人は我々の一人のようになり善悪を知るものとなった
彼は手を伸べ命の木からも取って食べ永久に生きるかもしれない
God is angry on your doing
and want to bring fire flood

となる。
日本語の文は旧約聖書における「生命の樹」から引用。
英文は訳すと「主は人の行いに激怒した そして炎の洪水をもたらすことを欲している」というもの。
"fire flood"はクリフォートとの関係からインフェルノイドのことだろう。
さらに詳しい説明は遊戯王wikiにあるので是非読もう。プログラミングの知識などを踏まえた解説があり必見である。

遊戯王マスターデュエルにおいては、ステージ端に配置できる「メイト」の1体となっている。
他のメイトと異なり、クリックやタップをしても殆ど反応がないのが特徴的。デュエルに敗北すると後述の《機殻の再星》のように変形する。
入手するにはソロモードでレンタルデッキを用いたデュエルに勝利する必要がある。

クリフォトのモチーフは、第九のクリファ「アィーアツブス(Aiyatsbus - 不安定)」

ペンデュラム・効果モンスター

  • 《クリフォート・アーカイブ》
星6/地属性/機械族/攻2400/守1000
【Pスケール:青1/赤1】
共通ペンデュラム効果(1)
(2):自分フィールドの「クリフォート」モンスターの攻撃力は300アップする。
【モンスター効果】
共通効果(1)(2)(3)
(4):このカードがリリースされた場合、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主の手札に戻す。

リリースされた場合に場のモンスター1体をバウンスする効果を持つ。
クリフォートでは貴重なモンスター除去要員。
Pモンスターの特性上、リリースすることができれば再利用が可能。

クリフォート以外のカードにリリースされた場合でもモンスター効果を使えることと、自分のモンスターもバウンスできることは覚えておいても良いだろう。

クリフォトのモチーフは、第七のクリファ「ツァーカブ(Shakah - 色欲)」

  • 《クリフォート・ゲノム》
星6/地属性/機械族/攻2400/守1000
【Pスケール:青9/赤9】
共通ペンデュラム効果(1)
(2):相手フィールドのモンスターの攻撃力は300ダウンする。
【モンスター効果】
共通効果(1)(2)(3)
(4):このカードがリリースされた場合、フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。

リリースされた場合にフィールドの魔法・罠カード1枚破壊する効果を持つ。
相手のバックを剥がして《クリフォート・シェル》や《クリフォート・ディスク》の高打点を叩き込むのが主な役目。
自分の魔法・罠カードも破壊できるので、あえてPゾーンのクリフォートを破壊して、特殊召喚制限のデメリットを解除することもできる(もう片方がクリフォート以外の場合に限るが)。

《クリフォート・アーカイブ》同様、クリフォート以外のカードにリリースされた場合でもモンスター効果を使えることは覚えておいても良いだろう。

クリフォトのモチーフは、第八のクリファ「ケムダー(Chamdah - 貪欲)」

  • 《クリフォート・シェル》
星8/地属性/機械族/攻2800/守1000
【Pスケール:青9/赤9】
共通ペンデュラム効果(1)
(2):相手フィールドのモンスターの攻撃力は300ダウンする。
【モンスター効果】
共通効果(1)(2)(3)
(4):「クリフォート」モンスターをリリースして表側表示でアドバンス召喚に成功した場合、このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃でき、
守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。

クリフォートをリリースしてA召喚した時、2回攻撃と貫通効果を得る巻き貝。
フィニッシャー向けの脳筋すぎる効果だが、アタッカーやリリース要員を増やせる《クリフォート・ディスク》や、安全に除去を行える《クリフォート・エイリアス》と比べると汎用性に劣る。
必要とあらば《クリフォート・ツール》でサーチできるため、採用枚数はよく考えたい。
《サイバー・ツイン・ドラゴン》と《サイバー・エンド・ドラゴン》の効果がセットになり、おまけに耐性持ちかつ出しやすいモンスター、
とかつてでは考えられない盛りっぷりにも拘らずクリフォートでは採用を見送られる事が多い辺り、第9期以降の環境の変化が窺える。

クリフォトのモチーフは、第三のクリファ「シェリダー(Sheriruth - 拒絶)」

  • 《クリフォート・ディスク》
星7/地属性/機械族/攻2800/守1000
【Pスケール:青1/赤1】
共通ペンデュラム効果(1)
(2):自分フィールドの「クリフォート」モンスターの攻撃力は300アップする。
【モンスター効果】
共通効果(1)(2)(3)
(4):「クリフォート」モンスターをリリースしてこのカードのアドバンス召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「クリフォート」モンスター2体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。

クリフォートをリリースしてA召喚した時、クリフォートを2体リクルートできる。
リクルートしたクリフォートはエンドフェイズに自壊する以外のデメリットがないので、そのまま総攻撃するも良し、《機殻の要塞》で召喚権を増やしてさらなる展開と除去をするのも良し。

このカードでワンショットキルを狙う場合は、《スキルドレイン》で弱体化を解除したり、通常モンスターなので弱体化効果のない《クリフォート・アセンブラ》を利用したい。
どちらにしろ、8000削るには多少の工夫が必要。

後述する《EMトランポリンクス》等を使えばランク4Xを出したりするのにも利用できる。
共通効果(3)により《エフェクト・ヴェーラー》や《灰流うらら》の妨害を受けないのがGOOD。

クリフォトのモチーフは、第四のクリファ「アディシェス(Adyeshach - 無感動)」

  • 《クリフォート・エイリアス》
星8/地属性/機械族/攻2800/守1000
【Pスケール:青1/赤1】
共通ペンデュラム効果(1)
(2):自分フィールドの「クリフォート」モンスターの攻撃力は300アップする。
【モンスター効果】
共通効果(1)(2)(3)
(4):「クリフォート」モンスターをリリースしてこのカードのアドバンス召喚に成功した時、
フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻す。
この効果の発動に対して、相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。

クリフォートをリリースしてA召喚した時、場のカードをバウンス。さらに効果の発動に対してチェーン出来ないという追加効果を持つ。
チェーン不可能なのは相手だけなので《クリフォート・アーカイブ》《クリフォート・ゲノム》を絡めることで無抵抗な相手に対してアドを稼ぎまくる事が可能。
チェーン不可効果により、A召喚のためにリリースした上級クリフォートの効果への妨害を封じられる。ちなみにこのコンボは公式から推奨されている。
《スキルドレイン》などで効果が無効化されている状況でも「この効果の発動に対して、相手は効果を発動できない。」ルールは適用されるので、相手にとっては《スキルドレイン》を張られた上でやりたい放題されるので非常に厄介。
このカードの効果をチェーンの最後に持っていかないと普通にチェーンされてしまうため注意。
バウンス効果は自分フィールドのカードでもOKなので、後述する《EMトランポリンクス》のような運用もできる。

クリフォトのモチーフは、第二のクリファ「エーイーリー(Iweleth - 愚鈍)」

  • 《クリフォート・アクセス》
星7/地属性/機械族/攻2800/守1000
【Pスケール:青9/赤9】
共通ペンデュラム効果(1)
(2):相手フィールドのモンスターの攻撃力は300ダウンする。
【モンスター効果】
共通効果(1)(2)(3)
(4):「クリフォート」モンスターをリリースしてこのカードのアドバンス召喚に成功した時に発動できる。
相手の墓地のモンスターの数が自分の墓地のモンスターより多い場合、
自分はその差×300LP回復し、その数値分だけ相手にダメージを与える。

バーン&ライフゲイン効果を持つが、その数値が相手依存なのが使いづらいところ。
Pモンスター主体で墓地に魔法・罠ぐらいしか落ちないクリフォートならミラーでもなければまず条件を満たせると言っても良いのだが。
ライトロードなどを相手にする場合はかなりのダメージを期待できるが、直接アドバンテージを稼げる効果ではないので採用の優先順位は低い。

クリフォトのモチーフは、第五のクリファ「アクゼリュス(Akzeriyyuth - 残酷)」

非ペンデュラムモンスター

  • 《アポクリフォート・キラー》
星10/地属性/機械族/攻3000/守2600
このカードは特殊召喚できず、自分フィールドの「クリフォート」モンスター3体をリリースした場合のみ通常召喚できる。
(1):通常召喚したこのカードは魔法・罠カードの効果を受けず、このカードのレベルよりも元々のレベルまたはランクが低いモンスターが発動した効果も受けない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、特殊召喚されたモンスターの攻撃力・守備力は500ダウンする。
(3):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。相手は自身の手札・フィールドのモンスター1体を墓地へ送らなければならない。

《アポクリフォート・カーネル》と並ぶ「アポクリフォート」の1体。
敵対する《エルシャドール・ネフィリム》を抑え込むため、後にあちらと合体して《エルシャドール・シェキナーガ》になった。

まず目を引くのは、「アポクリフォート」に共通する(1)の効果。
6~8が持っていたレベル・ランクを参照しての耐性に加え、魔法・罠の効果を全て遮断する
流石に《No.86 H-C ロンゴミアント》などが持つ「他のカードの効果を受けない」耐性には劣るが、《毒蛇神ヴェノミナーガ》クラスの耐性である。
DTに連なるテーマだと言うのに、《氷結界の龍 トリシューラ》の一撃で凍り付かない。
ついでにこいつを出した後であれば《スキルドレイン》の効果すら受けず鉄壁の布陣を作れる。
なんだこいつ。

では殴り倒そうとしようにも打点は3000。並のアタッカーでは相打ちになってしまう数値……かと思いきや
特殊召喚した場合(2)の効果で攻撃力を下げられるため、実質3500以上の打点が無いと対処出来ない。
遊戯王では効果のインフレは起きてもステータスのインフレは起きてないと度々言われており、
青眼の白龍》の打点である攻撃力3000までと攻撃力3500にはたった500に収まらない天と地ほどの差がある。
デッキによっては出すことが不可能な打点であることも珍しくない。
なんだこいつ。

更におぞましいのが(3)の効果。相手のモンスターを墓地に送る。
しかも《痛み分け》《魔砲戦機ダルマ・カルマ》のように相手プレイヤーに強要する効果なため、
先述のロンゴミアントのような耐性持ちも墓地に送ることができ、シャドール等の効果も発動しない
また、場合によってはハンデスにもなる。
しれっと何でもないことのように書かれている為、初見では自分が支払う維持コストであると勘違いした決闘者も多いとか。
な ん だ こ い つ 。


……と一見インチキオブインチキカードに見えるが、実は結構穴がある。

例として、(1)の耐性から攻撃力低下や効果の無効化などはあまり受けないが、相手が普通に攻撃力を上げて殴ってきた場合は対処に困る。
このカードが登場した当時でも、光属性なら《オネスト》、戦士族なら攻撃力4000になれる《H-C エクスカリバー》を使うことで殴り倒せた。
また、自身の攻撃力を一定の数値にする効果を持つ《No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング》や《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》には(2)の弱体化が効かない。
その点は《スキルドレイン》や禁じられたシリーズがあれば問題ないが、相手が《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》や《サタンクロース》、各種壊獣を持っていた場合はなすすべなく排除される。

このように強力な3つの効果を持つが特殊召喚できず、リリース3体を要求する非常に重いモンスターなので採用を見送られることも多かったりする。
これほどのリターンのあるモンスターを、比較的リリースの確保しやすいP召喚テーマであるにもかかわらず「入れるかどうか悩む」ところがクリフォートの恐ろしさといえるだろう。
3体のリリースを確保できる状況であればこのカードに頼らずとも相手を倒せるのが問題なのだが。

また、後述するように新マスタールールによりP召喚でEXデッキからモンスターを大量展開するのが困難になったため、A召喚の難易度はかなり上がった。
《隠されし機殻》で手札にクリフォートを溜め込み手札からP召喚したり、《機殻の凍結》を使うなど今までと違った方法も考える必要がある。
日本では入れない方の構築が主流だったが《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》の登場が遅く、汎用カードが悉く規制された海外では猛威を奮ったのか、禁止カードに指定。制限解除には約3年弱を要した。

クリフォトのモチーフは、第十のクリファ「キムラヌート(Qimranut - 物質主義)」

余談だが、クリフォートで最もレベルが高く、ボス的ポジションにもかかわらずカードのレアリティはただのレア。そのため大変入手がしやすい。
マスターデュエルにおいては、下記の《アポクリフォート・カーネル》と共にレアリティが最高のURに設定されている。なお、こちらのみ召喚演出とアイコンが実装されている。
召喚演出では瞬きをするなど生き生きと動くモンスターも多い中、微動だにしないカットインが異彩を放っている。

  • 《アポクリフォート・カーネル》
星9/地属性/機械族/攻2900/守2500
《アポクリフォート・キラー》と同じ召喚条件
《アポクリフォート・キラー》と同じ(1)効果
(2):1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。

ネクスト・チャレンジャーズの次のパック「ザ・シークレット・オブ・エボリューション」で登場した、2体目のアポクリフォート。
ノーコストの《心変わり》はなかなか強力だが、クリフォートには優秀な除去効果を持ったモンスターが多数存在しており、
奪ったモンスターをリリースしても最上級クリフォートの効果は発動しないので、今ひとつデッキと噛み合っていない。

奪えるのは1体の上エンドフェイズまでのため、クリフォートを3体リリースする手間にイマイチ見合っていない。
このカードを出すぐらいなら《アポクリフォート・キラー》や《クリフォート・ディスク》を出した方が強い。

耐性面でも《アポクリフォート・キラー》と比べると星が1つ低いため効果を受ける範囲が広くなっており、《氷結界の龍 トリシューラ》の餌食となる他、
攻撃力を下げる効果も持っておらず、《青眼の白龍》などの3000打点に粉砕されるなど安定性が低いちょっと残念な子。
というか打点500下げる効果はこっちが持ってて良かったレベル

効果は弱くないのだが、手間とデッキの性質に合わず採用されない事が多い。
《アポクリフォート・キラー》と出る順番が逆なら少しは輝ける期間があった…かもしれない。
なお、「ザ・シークレット・オブ・エボリューション」はスーパーレア・ウルトラレアのカードにシークレットレアが導入されており、スーパーレアで収録されたこのカードはクリフォートで唯一シクレアが存在している。
だが残念ながら上記の通り扱いはハズレアに近い。

クリフォトのモチーフは第一のクリファ「バチカル(Bacikal - 無神論)」

リンクモンスター

  • 《クリフォート・ゲニウス》
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
◀   ▶
リンク2/地属性/機械族/攻1800
機械族モンスター2体
(1):リンク召喚したこのカードは魔法・罠カードの効果を受けず
このカード以外のリンクモンスターが発動した効果も受けない。
(2):1ターンに1度、このカード以外の、
自分及び相手フィールドの表側表示のカードを1枚ずつ対象として発動できる。
そのカード2枚の効果をターン終了時まで無効にする。
(3):このカードのリンク先にモンスター2体が同時に特殊召喚された時に発動できる。
デッキからレベル5以上の機械族モンスター1体を手札に加える。

2017年「LINK VRAINS PACK」で登場したクリフォートの新顔。
アポクリフォートに近い耐性を備えているが、モンスター効果についてはLモンスターの分しか防げないのが難点。
【クリフォート】において重要なのは「P効果の制約下でも出せる」「自陣にマーカーが2つ向いている」という部分だろう。
なお、効果自体は【機械族】全般で使える汎用的なものである。

(2)の効果はお互いの場からカード1枚の効果を無効にするもの。
妥協召喚または特殊召喚されたクリフォートの打点を元に戻しながら、相手の厄介なカードに対処できる。

(3)はレベル5以上の機械族モンスターのサーチ。ターン1の制限がなく、複数回発動させることも可能。
「同時に」という条件から、【クリフォート】ではP召喚か《クリフォート・ディスク》のA召喚時の効果がトリガーとなる。
他のデッキでも《レスキューラビット》や《機械複製術》から発動できる。

イラストは、墜落・破壊されたツールのコア部分から影のような人型のモンスターが這い出しているシーン。
「ゲニウス」は善の精霊を意味するラテン語なのだが、ツールが破壊されているところからして、恐らくは創星神が倒れ戦いが終わった《セフィラの神意》よりも後の場面だと思われる。

魔法・罠

シャドール同様デュエルターミナルテーマのような無理矢理なルビの振られ方をしている。
全てクリフォートとつく為《クリフォート・ツール》でサーチ可能。

  • 機殻の要塞(クリフォートレス)
フィールド魔法
(1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに「クリフォート」モンスター1体を召喚できる。
(2):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、「クリフォート」モンスターの召喚は無効化されない。

クリフォート版の《二重召喚》+三幻神のように召喚を無効できなくする。
「召喚成功時に効果を発動できない」ではないため、《激流葬》などの召喚反応系の罠は普通に効く他、特殊召喚には対応していない点に注意。
しかしP召喚でリリース要員を揃えるクリフォートはそこまで召喚権が欲しいわけではないので、採用はデッキと要相談。
デッキからリリース要員をリクルートできる《クリフォート・ディスク》との相性はなかなか。
《クリフォート・ツール》を2枚発動して、P召喚ができなくなる代わりにこのカードと《クリフォート・ツール》の連続サーチ&召喚でゴリ押す戦術もある。

  • 機殻の生贄(サクリフォート)
装備魔法
「クリフォート」モンスターのみに装備可能。
(1):装備モンスターの攻撃力は300アップし、戦闘では破壊されない。
(2):「クリフォート」モンスターをアドバンス召喚する場合、装備モンスターは2体分のリリースにできる。
(3):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「クリフォート」モンスター1体を手札に加える。

攻撃力アップ+戦闘破壊耐性+ダブルコスト効果を付与する装備魔法。
さらに除去された時に「クリフォート」モンスターをサーチできるおまけ付き。
詰め込まれた効果がいずれも優秀で、《クリフォート・ツール》と並ぶ重要なカードと言える。

(1)の効果により、妥協召喚したクリフォートにとりあえず装備しておくだけでも場を維持できる。
相手からすれば装備されたモンスターをすぐになんとかしなければ(2)の効果に繋がれてしまう。

(2)の効果で装備モンスターをリリースしてA召喚することで、ディスアドを回復しながら展開できる。
なのでP召喚に頼らなくてもすぐに2体分のリリースを確保することが可能。

特に強力なのは(3)のサーチ効果。
「場合」なので装備モンスターをリリースしてもタイミングを逃さず、効果で装備モンスターを除去されたり、装備されているこのカード自体が破壊されても無駄にならない。
フィールドから墓地へ送る手段は問われないので、装備させず伏せることでブラフとしても使える。
除去対策に後続の《クリフォート・ツール》を持ってくることができ、《クリフォート・ツール》自体がこのカードを持ってこれるため事実上循環している。

当時のカードプールでは、戦闘破壊耐性と緩い条件でのサーチ効果の両方を対策することは困難だった。
その上サーチできることも災いしたせいか、15/04改定で制限カードに指定され、とりあえずこのカードを装備するという戦術に頼れなくなった。
しかし環境の変化や《灰流うらら》や《コズミック・サイクロン》などこのカードを対策出来る汎用カードが増えたためか、後に17/07改訂で準制限、すぐ後の17/10改訂で無制限となっている。

  • 隠されし機殻(アポクリフォート)
通常罠
「隠されし機殻」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分のエクストラデッキから表側表示の「クリフォート」Pモンスターを3体まで手札に加える。
エクストラのクリフォートPを回収する罠カード。

《クリフォート・ツール》や《機殻の生贄》のサーチ効果でデッキにいなくなってしまった最上級クリフォートを回収するのが主な役目だったが、
新マスタールール環境においてはL召喚を利用しにくいこのテーマでは一気に重要な存在となった。

  • 起動する機殻(クリフォートラン)
通常罠
(1):フィールド上の通常召喚された「クリフォート」モンスターはターン終了時まで、
攻撃力が300アップし、効果は無効化され、このカード以外の魔法・罠カードの効果を受けない。

クリフォート限定の《禁じられた聖杯》&《禁じられた聖槍》といったところ。
効果だけで言えばそれらの下位互換だが《クリフォート・ツール》でサーチできる事が最大の利点。
特殊召喚したクリフォートに対応していないところが残念。

  • 機殻の再星(リクリフォート)
永続罠
(1):モンスターが召喚・反転召喚された時、そのモンスターがレベル4以下の場合にこの効果を発動する。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
(2):モンスターが特殊召喚された時、そのモンスターがレベル5以上の場合にこの効果を発動する。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
そのモンスターはフィールドから離れた場合に除外される。
(3):フィールドに「機殻の再星」以外の「クリフォート」カードが存在しない場合にこのカードは墓地へ送られる。

疑似的な《スキルドレイン》と《次元の裂け目》を内蔵した永続罠。
召喚されたレベル4以下と特殊召喚されたレベル5以上のモンスターの効果をターン終了時まで無効にし、レベル5以上の場合はさらにフィールドから離れる場合に除外する。
この効果は自分にも作用するが、クリフォートモンスターは
  • 妥協召喚すれば(1)で効果が無効化され、下がったレベルと攻撃力が元に戻る。
  • 特殊召喚すれば(2)は発動せず、効果は無効にならないが除外もされないため、問題なくリリースできる。
と、上手くデメリットを回避できる。
どちらもレベル5以上の召喚には適用されないため、相手の動きを妨害し、自分はA召喚時の効果を利用できるのは《スキルドレイン》にはないメリットである。
自壊デメリットもあるが、Pゾーンにクリフォートを発動するだけでいいので維持しやすい。

しかしあくまで「疑似」であり、《スキルドレイン》にはない重大な欠点も抱えている。
それは、無効化する効果があちらのような永続効果ではなく、適用できるモンスターが場に出る度に強制的に発動する効果であること。
セット状態から表にして発動する一回目では事実上任意のタイミングで使えるため何の問題もないが、問題は表になった後である。

表側表示の《機殻の再星》がある状態で、《E・HERO エアーマン》のような、召喚・特殊召喚時に任意で発動できる効果を持つモンスターを場に出したとする。
強制効果と任意効果が同時に発動する場合、強制効果が優先的にチェーンが組まれるため、チェーンブロックは必ず以下のようになる。
1.《機殻の再星》が強制発動(チェーン1)
2.召喚に成功したモンスターの誘発効果を任意で発動(チェーン2)
つまりこのカードを発動して表側にした場合、召喚・反転召喚・特殊召喚した時(場合)に任意で発動できる効果を、自身のみでは止められなくなる。

また、召喚・反転召喚されたレベル5以上のモンスター、特殊召喚されたレベル4以下のモンスター、エクシーズ・リンクには対応していない
「召喚・特殊召喚時にサーチやリクルートを行える下級モンスターから展開を伸ばし、主力の大型モンスターを出す」というありふれた動きも満足に妨害できない可能性は十分にある。

モンスターメタとしては《スキルドレイン》には一歩及ばないが、《クリフォート・ツール》のサーチに対応するなどの強みも確かにあるので、使う場合はそこを活かしたい。

  • 機殻の凍結(クリフォートダウン)
通常罠
(1):このカードは発動後、効果モンスター(機械族・地・星4・攻1800/守1000)となり、
モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。
この効果でこのカードを特殊召喚したターン、
自分フィールドの「クリフォート」魔法・罠カードは効果では破壊されない。
(2):このカードの効果で特殊召喚したこのカードは、
「アポクリフォート」モンスターをアドバンス召喚する場合、3体分のリリースにできる。

第9期後半「インベイジョン・オブ・ヴェノム」(2016年7月9日発売)で新規登場の通常罠。
ザ・シークレット・オブ・エボリューション(2014年11月15日発売)以来の、実に1年半以上ぶりのクリフォート新規カード。
そして同時に遊戯王史上初のトリプルコストモンスター。特殊召喚なので召喚権の消費なしに一枚でリリース素材が揃う。
2025年1月現在、トリプルコストモンスターはこれと《神・スライム》の2種のみである。

(1)の効果でクリフォートの命綱たる《クリフォート・ツール》を守れる上にアポクリフォートに続く橋渡しとなる。
罠カードとしては扱わないため、自身の魔法罠に耐性を加える効果は自分には適用されないが、さすがに仕方ないだろう。
むしろ魔法罠として扱わないため、罠モンスターにありがちな《サイクロン》などによる破壊などを受けないメリットとも考えられる。
《アポクリフォート・キラー》軸に使うためのカードではあるが、海外のTCG圏ではこのカードが出る前に《アポクリフォート・キラー》が禁止になっているため非常に噛み合ってないタイミングでの登場となった。

相性の良いカード

P召喚に成功した時、Pゾーンのモンスターを手札に戻すP効果を持つ。
これにより《クリフォート・ツール》のサーチ効果をもう1回使ったり、P効果による展開の制限を解除して、汎用エクシーズ・シンクロを繰り出したりできる。
4という微妙なPスケールも、上級モンスターが中心となるこのデッキにはなんの問題もない。
《クリフォート・ツール》と一緒に、《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》のサーチ効果を共有できるのも嬉しい。

  • 《召喚師のスキル》《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》
とにかく《クリフォート・ツール》を持ってこないことには何も始まらないので何が何でもサーチしたい。
《クリフォート・ツール》は通常モンスター扱いのため《召喚師のスキル》でサーチできる。
《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》はエンドフェイズサーチなのでワンテンポ遅れるが、
自身がスケール4持ちのPモンスターなので《クリフォート・ツール》と一緒にP召喚できるのが強み。
《クリフォート・ツール》が足りてる時は《EMトランポリンクス》などを持ってくるといいだろう。
ただしEXデッキに行ってもクリフォート共有のデメリット効果によってP召喚はまずできない。

小さくないデメリットはあるものの最大3枚ドローでガン伏せする準備をすることができるカード。
P召喚と《クリフォート・ディスク》A召喚時以外には特殊召喚はあまりしないので、特殊召喚できないデメリットは気にならない。
モンスターもスケールに張ることで発動前の手札調整や発動後のデメリット回避ができる。
手札を捨ててしまう性質上モンスターの数の調整は行っておかないと上手く使えず、手札誘発が採用しにくいという無視できないデメリットもある。

  • 《スキルドレイン》《禁じられた聖杯》
クリフォートのデメリットを帳消しにできるカード。
最上級クリフォートの効果が使えなくなるものの、P召喚から一気に勝負を決めることができる。
妥協召喚や特殊召喚されたクリフォートがこれらのカードで効果が無効化された場合、攻撃力とレベルは元々の数値に戻る。
更にこれらの効果による効果無効化が解除された場合、妥協召喚されたクリフォートは元々のレベルに戻った状態で耐性を得ることが出来る。
新マスタールール変更前は《スキルドレイン》があれば《クリフォート・ツール》から反対側のスケールをサーチしP召喚で高打点をEXデッキから大量展開してワンキルすることも出来た。

さらに上級クリフォートの効果はEXデッキでの発動なため阻害されず、
《アポクリフォート・キラー》の耐性は自分の魔法・罠にも有効なのでほぼ相手にのみデメリットを押し付けられる。
ただし後張りでなければ《アポクリフォート・キラー》の効果は無効化されてしまう。

聖杯はモンスター効果無効化カード兼コンバットトリックとして《スキルドレイン》を引かなかった時の保険として使える。

  • 《群雄割拠》《御前試合》
フィールドに出せるモンスターの種族(属性)を一種類にできる永続罠。
クリフォートは種族と属性が統一されており引っかからず、EXの汎用カードに頼らずとも充分に戦えるのですんなり投入できる。

  • 《一回休み》
特殊召喚されたモンスターの効果を1ターン無効にし、効果モンスターが特殊召喚された場合は守備表示を強制する永続罠。
こちらはあまり影響を受けず、相手には大きな被害を与えられる。

  • 【春化精】
地属性をサポートするカテゴリで、墓地を経由しつつ地属性を特殊召喚できる。
クリフォートには「クリフォート以外のモンスターを特殊召喚できない」という制約があるが、クリフォート以外の効果を使ってクリフォートを特殊召喚する分には制約がない。

発動したデュエル中、自身に3種類の効果を適用する通常魔法。
ドロー枚数と召喚権を増やすメリット効果で、長期戦になるほどアドバンテージを稼げる。
召喚権を増やす効果は《機殻の要塞》と役割が被っているように見えるが、あちらとは重複しないため、1ターンにつき最大3回の召喚が可能。
手札誘発を使えなくなるが、《スキルドレイン》をはじめとするロック系のカードとの相性が良いため、メタビート型の構築ならフル投入したい。
P効果によって制約がかかるのは特殊召喚のみなので、増えた召喚権で《虚無魔人》などをA召喚して制圧力を高めるのも手。

【弱点】

かつては環境デッキとして猛威を振るったものの、時代の流れから以下のような弱点が増えてしまっている。

耐性の穴

上級・最上級効果モンスターたちは、その効果により、自身のレベル未満のレベルまたはランクを持つモンスターが発動した効果を受けない。
しかしこれは「発動した効果」を受けないだけであって、永続効果は普通に受けてしまう
例えばレベル9・10のアポクリフォートでも、レベル8の《D-HERO Bloo-D》に効果を無効化され吸収されてしまうのだ。
そして《アポクリフォート・キラー》にも効果を通せるレベル/ランク10以上には、登場当時でも《時械神メタイオン》とかユベル第二形態とか、対処出来る効果を持った奴も少なくなかったりする。
加えて、登場当時は存在しなかった分類であるため仕方ないが、《クリフォート・ゲニウス》以外はLモンスターの効果に対しては完全に無防備である。

【ペンデュラム召喚】【機械族】特有の弱点

などは【クリフォート】においても天敵。
なお、《システム・ダウン》に並ぶ機械族メタである《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》は、墓地へ送られる代わりにEXデッキに加わるPモンスターの仕様上、出されても大した損害はない。

特殊召喚メタもある程度刺さり、上級・最上級モンスターばかりのこのデッキでは、《ヴェルズ・オピオン》が特に脅威となる。

立ち上がりの遅さ

《クリフォート・ツール》や《機殻の生贄》などのサーチで繋いでいくのが基本であるため、速攻やサーチメタを仕掛けてくるデッキが相手だと厳しい。
ライオウ》《手違い》《超雷龍-サンダー・ドラゴン》などを維持されると、デッキが機能しなくなってしまう。
それらがなくとも、《灰流うらら》の他、《幽鬼うさぎ》や《コズミック・サイクロン》などの汎用的なカードで上記2枚を狙われるのも辛い。

ライフ管理

《クリフォート・ツール》のサーチコストは一回800LPと安いが、このデッキにおいては連続使用していくため、ライフの消耗はかなり激しい。
《スキルドレイン》も併用すると、コストだけで4000近くライフを失うこともあるため、メタカードが刺さらないか除去された場合、攻めきる前に倒される可能性が高い。
また、打点の高さから《業炎のバリア -ファイヤー・フォース-》や《破壊輪》といった、攻撃力を参照するバーンを食らうと洒落にならない事態になる。

ルール変更の影響

10期での新マスタールール適用以降、P召喚はEXデッキからのP召喚の制限、Pゾーンと魔法・罠ゾーンの統合という形で弱体化。2020/04/01のルール改訂でもこの変更は据え置かれた。
メタビート型の【クリフォート】において前者はあまり気にならないものの、後者については《クリフォート・ツール》を使う都合上、魔法・罠ゾーンの空きがどうしても少なくなりやすい。



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最終更新:2025年04月07日 21:53