登録日:2024/05/11 (土) 20:34:22
更新日:2025/01/14 Tue 08:48:10
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九堂 りんねとは、特撮テレビドラマ『
仮面ライダーガッチャード』の登場人物。同作のヒロインである。
本項目では彼女が変身する
仮面ライダーマジェードについても説明する。
演:松本麗世
【概要】
富良洲高校に通う高校2年生で、
一ノ瀬宝太郎のクラスメイト。
その実態は、錬金アカデミーに通う錬金術師見習いという裏の顔を持っていた。
錬金アカデミーでは常に高い成績を記録し、如何なる努力を辞さず、また掟を忠実に守るという絵に描いたような「優等生」であった。
実家は代々続く錬金術師の家系であり、父の風雅は幼い頃の憧れで、将来は父のように、ルールを守る立派な錬金術師になるのが夢だった。
だが、10年前、風雅は研究対象であった
錬金術により生み出された研究対象の人工生命体「ケミー」101体を持ち出し逃走したという知らせを聞き、彼に失望。
以来、父への憧れを心に封じ、「ルールを守る」ことに固執するようになる。
そんな彼女に転機が訪れる。一ノ瀬宝太郎との出会い、そしてケミーの解放である。
今まで認識したこともなかった宝太郎の能天気な性格に軽く嫌味を言う悪い出会い方をしたものの、彼がケミー・ホッパー1と知り合ったことを知り驚愕。
そのまま、暴走したスチームライナーとの戦闘となり、錬金術師であることを宝太郎に明かし、彼が連れ去られ戻ってきた時には、九堂風雅から託されたガッチャードライバーを持っていた。
そして、冥黒の三姉妹の一人・クロトーがマンティスマルガムに変身して宝太郎も
仮面ライダーガッチャードに変身し、応戦したことで結果的に彼を戦いに巻き込んでしまった。
錬金術のことを何も知らず、「全てのケミーと仲間になる」と豪語する宝太郎には当初は呆れ、彼から距離を取っていた。
だが三姉妹の一人・ラケシスとの戦闘の最中、ガッチャードライバーを託した風雅がりんねの父であり、三姉妹により殺されたと暴露され、愕然とする。
「父に文句を言ってやる」ことを目標にし、それが失われ脱力したりんねを、宝太郎は「九堂にとって
錬金術は何?」と問い、彼女は「父みたいにみんなを幸せにしたい」という原初の目的を思い出した。
やがて彼女は父の生存を信じ、宝太郎と共に戦うことを決意し、それ以来彼に信頼を寄せていく。
【人物】
性格は前述したように、生真面目でルールを順守する「優等生」。
それゆえに、当初はアカデミー内でも浮いており、先輩の銀杏蓮華からは「優等生ちゃん」と呼ばれている。
しかし、宝太郎との出会いによりルールよりも大切なものを守る想いが強くなり、時として体制に対する反発を表明することも多くなった。
宝太郎と出会ってからは他者への思いやりや柔軟な思考も身につくようになり、彼女自身も「恋」と自覚しつつある。
当初は戦闘
錬金術に精通してはいるものの、マルガムや冥黒の三姉妹相手には太刀打ち出来ないことも多く、無力感を抱く場面もあった。
しかし、
ウィザードマルガムの蛮行により宝太郎やスパナがピンチに陥り、その対抗手段として強力なケミー「ユニコン」と「ザ・サン」を使用するべく、自身も
仮面ライダーになる決意をする。
そして、夢の中で風雅と再会したりんねは、自身の「大切な人達を自分の力で守りたい」という覚悟を語り、父からアルケミスドライバーを託され、仮面ライダーマジェードへと変身することが可能となった。
【人間関係】
父親。
幼い頃は一番の憧れであり、彼の笑顔を見るのが大好きだった。
だが、父の裏切りを知らされてからは想いを封じ、見つけ出して文句を言おうとしていた。
その後、裏切りが誤解であり、宝太郎にドライバーを託したと知り、再び彼を尊敬するようになる。
アルケミスドライバーを夢の中で託され、義体越しではあるが再会し、想いを伝えることが出来たが、再会はいつになるのだろうか……。
クラスメイトにしてある意味運命の人。
彼との出会いによって自らの生き方が変わり、また共に過ごし、戦ううちに大切な人になっていく。
それは九十九静奈との出会いにより、「恋」と自覚するまでに至ったのかもしれない。
錬金アカデミーの大先輩。
好意は特になくとも当初は共感する場面もあったが、彼の宝太郎に対する当たりが強くなるごとに反発心も増していった。
だが、彼の過去を知ってからは仲間意識が芽生えるようになった。
なお、初期の頃は彼から気のあるような素振りでケミーカードをプレゼントされることも多々あったが、それらは全て枝見鏡花の指示で九堂風雅の動きを監視するためであり、私的な好意は特に抱かれていない様子。
高校の担任教師兼錬金アカデミーの恩師。
厳しくも優しい教育方針で、宝太郎との日々も見守ってくれたことで尊敬していた。
彼の一時的な裏切りにはやはり心を痛めており、それでも戻ってくることを信頼していた。
錬金アカデミーの先輩。
当初はそれほど仲良くなかったが、宝太郎と一緒にケミー探しを手伝ううちに親交を深めていった。
錆丸が
仮面ライダードレッドにされた際は彼の救出のために懸命にUFO-Xの召喚に打ち込んでいた。
宝太郎の昔の幼馴染。
彼女の宝太郎への馴れ馴れしい態度に当初は嫉妬し、彼女もまた
アトロポスの嘘により敵対心を抱いて関係は最悪だった。
だが、
仮面ライダーとして共に戦う宝太郎とりんねの姿を見て彼女を認め、またりんねも彼女なりの宝太郎への思慮を知り、以来りんねと友達になる。
冥黒の三姉妹の長女。
りんねに個人的な興味を抱いており、彼女の周囲で惨劇を起こしては「
これは全てりんねちゃんのせいだよ」と責め立て、彼女を苦しめる。
だが、りんねはそれを「友達が欲しいから構ってほしいだけ」と看破し、彼女に向き合う決意をする。
そして、創造主であるグリオンが倒れてからは逆恨みが悪化。りんねを含めた
仮面ライダー達を憎しみの対象としているが……。
『最強ケミー★ガッチャ大作戦』内の
ゲームで彼と組んでいた。
互いに深入りしないタイプなためか、良いコンビネーションを取っていたが、そのせいで宝太郎が嫉妬していた。
【仮面ライダーマジェード】
この一言で私は変わる。
字は、仮面ライダーマジェード!
アルケミスドライバー!
アルケミスリンク!
<<変身!>>
ガガガガッチャーンコ!!
プロミネンスホーン!
サンユニコーン!!
スーツアクター:下園愛弓
りんねが変身する仮面ライダーで、英語表記は
「Majede」。
「味方陣営のキャラクターが番組中2番目に変身する」という意味では初の女性2号ライダー。
初登場は劇場版『
最強ケミー★ガッチャ大作戦』であり、テレビドラマ本編に先駆けて事前告知なしで登場。観客を大いに驚かせた。
その後は変身する力を使い果たしたためそれを蓄えた後、本編第19話でテレビ初登場した。
《装備》
マジェードに変身する上で必要不可欠なベルトで、『ガッチャ大作戦』で夢の中で風雅から託された。
ガッチャードライバーを基に風雅が開発し、ガッチャード同様に2枚のライドケミーカードによる多重錬成で変身する。
基本的に使用するのはコズミックケミーとファンタスティックケミーであり、強力なケミーを使用するため強い力が必要となる。
アルケミスドライバーと一対になった指輪で、りんねが持つ錬金術師の証の指輪が変化したもの。
マジェードの力の源でもあり、これに力を蓄えることでマジェードに変身出来る。
第24話で錆丸が開発したアルケミスチャージャーにより、力を急速に貯めることが可能となった。
アルケミスドライバーが変化したベルトで、強化形態・トワイライトマジェードへの変身に用いる。
ハイアルケミストリングによる「ブライトネスリンク」とプロミスアルケミストリングによる「ダークネスリンク」を行った後、トワイライトケミーカード2枚による多重錬成で変身する。
アトロポスの遺した金の吹きごまが変化した指輪。
左手に装着してハイアルケミストリングと同時に用いる。
ケミーを封印した101枚のカードの総称。
詳しくは
ケミーの項目を参照。
ケミーライザー
アカデミー生徒に支給されるアイテム詳しい概要は宝太郎の項目を参照。
ケミーライズ
ケミーライザーで発動する技。ケミーの召喚か、そのケミーの能力を発動する。
劇中で発動したケミーライズ
14話にて発動。召喚して川に逃れた。19話でも魚雷を出して攻撃を相殺している。
16話にて発動。円型の太陽エネルギーを放つ。31話でもムーンケロベロスで発動し、熱を纏った拳を地面に放ち、凍らされたプラチナガッチャードと静奈を開放した。
17話にて発動。ムーンマルガムを叩き起こすために激辛成分を大量注入した。いくらなんでもえぐすぎちゃうん?
31話で発動。作戦にあたってスチームホッパーフィーバーを受ける直前で使用し、ザ・サンの太陽の力をネミネムーンで隠す事で擬似的に仮死状態を再現した。
左腕に装着されているホルダー。ケミーカードの収納に使う。
本来はガッチャードの武器だが、手持ち武器がないマジェードの戦力不足を補うために何度か貸与している。
33話で発動。3つのエネルギーで不意打ちをかました。
これもガッチャードの武器だが、ガンバレジェンズやヒーローショーでは使用しているイラストがある。
《フォーム一覧》
サンユニコーン
身長:197.9cm
体重:70.7kg
パンチ力:7.9t
キック力:9.2t
ジャンプ力:15.8m(ひと跳び)
走力:7.1秒(100m)
必殺技:サンユニコーンノヴァ、サンユニコーンビックバンノヴァ
ユニコンとザ・サンをガッチャンコしたマジェードの基本形態。
白いボディにオレンジの差し色、そして頭部のユニコンを思わせる一本角が特徴。
メイデンシェードと呼ばれる白い
マントは防御手段にもなる。
体に備えられたアルケミスジュエルは「錬金増幅玉」であり、四肢の動きに応じて錬成陣の構成を変化させ、様々な効果を発動出来る。
ムーンケルベロス
身長:192.8cm
体重:71.3kg
パンチ力:8.9t
キック力:8.2t
ジャンプ力:16.9m(ひと跳び)
走力:7.3秒(100m)
必殺技:ムーンケルベロスノヴァ、ムーンケルベロスビックバンノヴァ
ヨアケルベロスとネミネムーンをガッチャンコしたマジェードの派生形態。
ブルーのアルケミスジュエル、そしてケルベロスの側面二つの首猫耳にあらずを模した頭部が特徴。
格闘戦に特化した形態であり、強力なパンチとキックを繰り出すことが可能。
仮面ライダートワイライトマジェード
ガガガガッチャーンコ!!
ブライトネス &ダークネス!
トワイライトマジェード!!
身長:197.9cm
体重:71.7kg
パンチ力:16.9t
キック力:19.6t
ジャンプ力:27.3m(ひと跳び)
走力:5.6秒(100m)
必殺技:トワイライトノヴァ、ギャラクティックノヴァ
トワイライトユニコンとトワイライトザ・サン、アトロポスの魂をガッチャンコしたマジェードの強化形態。
サンユニコーンに黒いマントとアーマー、バイザーが追加された見た目。
必殺技のうち1つがどこぞの大彗星の名前と被っている。
【余談】
- 前述したように初の女性2号ライダーとして大きな注目を集めたキャラクター。
ただし、味方陣営には既に黒鋼スパナが仮面ライダーではないとはいえ戦闘形態に変身可能だったため、「2号ライダー」と定義するかは人によってまちまち。
DX玩具版でも仮面ライダーヴァルバラドが(ガッチャーイグナイターとのコンパチとはいえ)一般販売である一方で、マジェードのアルケミスドライバーユニットがプレミアムバンダイ限定という扱い方もこの定義の曖昧さに拍車をかけているといえるだろう。
しかしあくまでも公式にはマジェードが2号ライダー、ヴァルバラドが3号ライダーである。
- 変身玩具のアルケミスドライバーはプレミアムバンダイ限定で販売された。
DXガッチャードライバーにセットすることで音声が変化し、仮面ライダーウインドへの変身遊びも可能となる。
また、令和ライダーでは同じく女性ライダーのサーベラ、ジャンヌが同様に変身アイテムがプレミアムバンダイ限定だった。
Vチェンジャーコンパクトのトラウマはバンダイ的には未だ根強いらしい。- 恐らく、マジェードの先行登場が『ガッチャ★大作戦』のサプライズ発表として扱われ、TV本編にも1ヶ月ほど遅れて参戦、という特殊な形式がDX玩具版の発売スケジュールを組みにくくしたものと思われる。九堂風雅の変身する仮面ライダーウインドの存在を隠す、という目的も大きいと思われる。
- データカードダス「仮面ライダーバトル ガンバレジェンズ」では5弾より参戦。
5弾でリリースされたカードは全てガッチャージガンを装備している。
だが本編ではもっぱら徒手空拳での戦いが主だったためか、次弾以降は素手でリリースされている。
その際に「掌底突き」という専用攻撃モーションが実装されている。ウィザードには未実装。
- ファンタジー系女性ライダー。 -- 名無しさん (2024-05-11 23:19:20)
- 多分編集タイミングが重なっただけだと思うから、ガッチャードの変身表現に修正したものを復元させた -- 名無しさん (2024-05-11 23:35:29)
- Vチェンジャーコンパクトのトラウマ云々というより、女性戦士のなりきり玩具は売り上げがそこまでは見込めない(欲しがるのは主に大友であり、商業上のメインターゲットである未就学の男子児童層からの需要は多くない)というだけなのでは? -- 名無しさん (2024-05-13 19:52:09)
- 後の引きのためもあるんだろうけど掘り下げが入るかな?ってってところで毎回敵がデカいことをするせいで描写がほとんど無いから謎が多い子。宝太郎に仲良い女の子がいれば嫉妬するくらいしか内面描写がないから割と重い子なのかもしれない -- 名無しさん (2024-05-23 13:03:17)
- 内面が分からないと言うより、父親の事でお堅い優等生の仮面を被ってただけのわりと普通の女の子って感じ。趣味嗜好は若干特殊… -- 名無しさん (2024-06-05 21:32:21)
- そろそろヴァルバラド共々強化が欲しい -- 名無しさん (2024-07-02 10:54:01)
- 先輩噛ませにした割にはマジェードが微妙過ぎる… -- 名無しさん (2024-08-01 12:56:27)
- マジェードとヴァルバラドは、近年のサブライダーとしては得意分野の棲み分けができてる方かな? マジェードは技+光属性+ファンタジー、ヴァルバラドは力+闇属性+メカニカル、って感じで -- 名無しさん (2024-08-10 21:58:31)
- 令和シリーズ最強フォームとしてはカタログスペックはかなり控えめよね、トワイライト -- 名無しさん (2024-08-16 11:35:18)
- 敵対しなかった2号ライダーとしては威吹鬼以来かしら -- 名無しさん (2024-09-08 20:33:16)
- タイクーンとナーゴが最強フォームで足止めしてたけどもう限界だったところでマジェードが誕生してピンチを脱するとか戦闘力的にめっちゃ違和感 -- 名無しさん (2024-12-19 01:15:40)
最終更新:2025年01月14日 08:48