ツインビーPARADISE(ラジオ番組)

登録日:2023/10/10 Thu 21:56:29
更新日:2025/03/06 Thu 17:35:07
所要時間:約 60 分で読めるビ





チャリラリーン♪


ツインビーPARADISE !!



♪BGM:コナミ矩形波倶楽部「HOPE」


ステレオドラマ・ツインビーPARADISEとは、文化放送で放送されていたラジオ番組である。
ナビゲーター(パーソナリティ)は國府田マリ子。ディレクターはおたっきぃ佐々木。
スポンサーはおもしろ発信基地・KONAMIの一社提供。
略称はツイパラ。


それじゃ、一緒にいくよっ!

合言葉はBee !!





【概要】


KONAMIのシューティングゲームである『ツインビー』シリーズを原作としたラジオドラマ。

1991年のACゲーム『出たな!!ツインビー』からツインビー機体のパイロットが設定され、その路線を継承した1993年のSFCゲーム『Pop'nツインビー』の発売から半年後にラジオドラマが放送された。
ゲームのヒロインであるウィンビーを、バーチャルアイドルとして売り出す「ウインビー国民的アイドル化計画」の一環として企画された、メディアミックスプロジェクトの一つにあたる。

元来ストーリーや設定が重視されないSTGだけに、脚本を担当する井出安軌のもと、ラジオドラマを制作しながら改めてツインビーの諸設定を整理し固めていった*1
当時「自由にやらせてもらえた反面、売れなかったら即プロジェクト解散」という、かなりのプレッシャーがあったらしい。

この番組の評価点として、

  • ゲームの知識ゼロでも楽しめる敷居の低さ&間口の広さ
  • ナビゲーターを務める、当時人気絶頂であった声優・國府田マリ子のアイドル性
  • 音声だけとは思えない奥行きと、情景を喚起させる豊かなストーリー
  • 「合言葉はBee」という簡潔なワードを大上段にフィーチャーし、深夜ラジオ特有の一体感へと結びつけた彗眼
  • ディレクターのおたっきぃ佐々木をはじめ、出演声優陣や脚本家&録音監督その他スタッフまで巻き込み、リスナーと一丸になって楽しめる特有の雰囲気
  • アナログメディアの収録限界ギリギリまでエンタメを詰め込む、当時のコナミレーベルの熱意
  • 当時格ゲーバブルに押される形でSTG自体が「冬の時代」であったにもかかわらず、ゲームの枠組みの外から光を当て、衰退どころかツインビーシリーズを活性化させることに見事成功したスタッフの手腕

……といった特徴から好評を博し、足掛け約4~5年にわたってシリーズは継続、この番組を含めた各種メディアミックスも展開されていった。

絵面は出ないけど人あたりがダイレクトに出るという、ラジオ媒体の特性や旨味、利点をフル活用していたのがこの番組の勝因といえる。
本作品に携わったキャストやスタッフ及び関係者は、その後も何かしらで頭角を現す優れた人材が集まっており、まだ若い才能のエネルギーとバイタリティがこの番組内で炸裂している。


【シリーズ一覧】


●ツインビーPARADISE

(全26回)
1993年10月10日より放送開始。キャラクターデザインはShuzilow.HA(濱川修二郎)。
およそ信じがたい話だが國府田マリ子はこの番組で初のメインパーソナリティ*2、おたっきぃ佐々木も初ディレクターであったという。
ドラマは万人受けするポップでとっつきやすいお話と思いきや、要所で伏線が張られており、全ての要素がクライマックスへ向けて収束していく。
最終回では「お休み」と称しているものの、実はこの時点で復活の予定もなにも白紙の状態であったらしい。全ては復活委員会の活動の賜物である。

CMはこの番組限定の内容だったようで、SFCの実況パワフルプロ野球`94やPCE版ときめきメモリアル*3の発売前CMが流れていた。伝説の前夜である。


●ツインビーPARADISE2

(全25+1回)
半年のブランクを経て復活。DJCD「國府田マリ子のRadio Canvas Vol.1」収録の特別編にて最速告知された。深夜24:00放送だった前作と比べて、放送時間が20:30と随分早まっている。
続編にあたってアールとかスーパーとかタイトル案が検討されたが、結局無難に「2」と通し番号を振ることに決定したのだとか。
ドラマは総じてシリアス度が高め。全体のテーマとして自然環境の保護が根底にある。
CD限定のコーナー「ハッピーどんぶり島句」はツイパラ2から開始。このあたりからドラマCD収録時間の限界まで内容が詰め込まれていく。

阪神・淡路大震災の煽りを受けて、オンエア版とドラマCDでは結末が異なっている。詳細は余談を参照。


●ツインビーPARADISE3

(全53回)
ツイパラ2より1年のブランクを経て再復活*4。キャラクターデザインが松原秀典氏に変更となり*5、ビジュアル媒体の印象が刷新されている。
人気により放送延長され、それまでの倍となる1年間のロングラン放送となった。

ドラマは学校生活のコミカル寄りな描写に重点を置く一方で、これまで以上にハードな話も交互に繰り広げられており、前半はエピソード毎の温度差が激しい。
放送延長後は「宝探し」「宇宙人」とツイパラ1の頃を思わせるような話が多く、最終盤では一種のマクガフィンと思われたソルティアスの種明かしがされ、シリーズ3作通して広げた風呂敷を概ね畳みきって完結している。
前半はツイパラ2からの因縁が語られ、後半はツイパラ1と関わりが強く、末期にさしかかるほど初期のネタが引き合いに出され最序盤へと回帰していく。

ドラマCDの内容がさらにパワーアップ。
初回プレス盤には8cmCDが付属し、内容もゲストトーク集やキャラソン、リスナー選挙で題材が選ばれたミニドラマやNG集などが収録され、もはや78分のCD収録限界には収まらないほど制作側のモチベーションも加熱していた。


【番外編・スピンオフ作品】



●國府田マリ子のRadio Canvasシリーズ

通称ラジキャン。『ツインビーPARADISE』『國府田マリ子のゲームミュージアム』という、当時の國府田マリ子のコナミ提供番組の特別編が入ったDJCDシリーズ。CDディレクターはGMのさとDue。
アシスタントとして土門仁&柳瀬なつみの両名が全シリーズに出演している。國府田マリ子のCDにもかかわらず丹下桜の存在が大フィーチャーされ「丹下桜 with BELLCLIPS」としてボーカル曲が収録されている。


●CDドラマ ツインビーヤッホー!

ツイパラ2と3の間にリリースされた、同名ACゲームのCDドラマ。
ストーリーは原作ゲームに準ずる……のだが、ママになったとあるキャラの回想録という形式で進められ、パパは誰なのかという議論が局所で巻き起こることに。


●ワルモンMONMONパラダイス

ツイパラ3の直後に発表されたスピンオフ作品。「いち。」「に。」「さん。」とCDリリースが展開されたそして打ち切りに
ワルモン博士とザコビーによる、公式が無法地帯&悪ノリの激しいカオスな内容。
プリンをストローで一気飲み等々、おバカ企画にぶっつけ体当たりで挑んでいた。
ちなみに、あまりにも場に溶け込んでるせいで誤解しそうになるけど、桑島法子さんはツイパラのドラマ本編に出演していなかったりする。


●ツインビーPARADISE`99 赤&青

ツイパラ3から数年後の1999年に発表された、事実上のエピローグとなる作品。
ライトやパステル達のデザート中学卒業を通して、文字通りシリーズの卒業式を語る内容であり、「赤」「青」の二編それぞれ別の視点から同じ物語を描いている。
ギャグと思いきや何気に重要設定がしれっと明かされる侮れない内容で、シリーズを追ってきた方は一聴の価値あり。


1998年のPS1ゲーム『ツインビーRPG*7』の世界観はツイパラ設定に準拠しており、1999年には全3話+αのOVAも発売されている。
その後も周年記念でたびたび限定復活放送が行われ、2023年にはラジオ初回放送から30周年を迎えることになった。
またコナミのアーケードゲーム『ボンバーガール』にもパステルがゲスト参戦し、新バージョン『ボンバーガール レインボー』ではメローラ姫似で同じ声の「メロン」が新登場している。


【合言葉はBee】



この作品を象徴するフレーズ。放送の初回から用いられ、番組開始5分もしないうちから使われていた。考案者は井出ポン。
「おまぬけな広報活動で、合言葉を世間に広めて流行語にしてしまおう」というコーナーが発祥。やがては各所に飛び火していった。

初期は「放送部だったので校内放送で合言葉を叫んだら30分説教を受けた」「修学旅行の配膳係だったのでオムレツ42人分にケチャップでBeeと描いた」「校長先生に合言葉を知っているか退学覚悟で突撃インタビューをした」といった体を張った投稿が多く、マリ姉から心配されていたが徐々にマイルド化していった。
以来「自分の身は自分で守りましょう」というのを事あるごとに念押ししている。

全盛期ではいろんな駅の伝言板に合言葉が書かれているほどの盛り上がりをみせ、ポ●キッキーズの中継映像に手書きフリップを掲げる人まで出てきた。
ツイパラ2の頃はイギリスやオーストラリアから投稿が来たり「インドで合言葉を流行らせる活動をテープに録音して送ってきた」というツワモノまで現れている。
この番組はドラマ(とエンディングクレジット)に時間を取られて、正味どうしてもDJコーナーが短くならざるを得ない。にもかかわらず印象深いものとなったのは、この合言葉によるところが大きい。

余談だがこのコーナーの常連だったO氏は、ツテを通じてこの番組の構成作家と縁を持ち、その後自身も業界入りしたという逸話がある。


【Beeメイツ】



この番組のリスナーの総称。
トレードマークとして、各自用意したベルを持ち寄っている。ベルならなんでもOK。
ベルを下げている方に質問し「合言葉は?」「Bee!」このやり取りで、あなたもわたしもツイパラリスナー。
ツインビーと敵対するワルモン博士のファンはワルワルメイツとされる。こちらのトレードマークは福助マスコットで、合言葉は「ワルワル」。

13日の日曜日はBeeメイツの日*8。13時にベルを持って、近くの公園で合言葉を唱和。このときある程度の人数が集まり報告すると、番組スタッフから支部と認定された。

番組の初出は1993年という、ネット社会到来前夜にもかかわらず「合言葉はBeeという7文字の簡潔な単語をバズらせる」「Beeメイツの繋がりで共有体験をシェアする」という、さながら来世紀を先取りしたかのようなムーブメントを(決して計算づくでなかったものの)20世紀の時点で起こしていた。かなりの先見性である。


【登場人物紹介】



ドラマの基本的なストーリーはどんぶり島の平和を守るツインビーチームと、それをライバル視するワルモン博士の対決を軸に、学校生活の日常やさまざまな事件、冒険とバトルが展開されていく。

ゲーム初出のキャラクターとラジオドラマのオリジナルキャラが混在しているが、基本的にゲームの知識をドラマ本編で求められることはなく、未プレイの方でも安心して楽しめる内容となっている。


●ツインビーチーム


○ライト (CV:山口勝平)

「俺がずっとずっとツインビーのパイロットをやってこれたのは、皆がいてくれたから……皆がいるから戦えるんだ。きっと、これからも」

主人公。ツインビーのパイロット。ツンツンヘアーとハチマキがトレードマーク。
性格は熱血漢かつお調子者で楽天家の三枚目だが、どんぶり島の平和を守る意志は本物。覚悟を決めると強い、やる時はやるタイプ。
ツインビーに乗るためトレーニングしており身体能力は高く、パステル曰く「運動神経だけが取り柄」。嫌いな物は納豆。趣味はバイク。
両目とも視力2.0で「ホークアイって呼んでもいいぜ」と豪語していた。
中の人曰く「江戸っ子のつもりで演じている」とのこと。


○パステル (CV:椎名へきる)

「ここは……この星は、お兄ちゃんの、あたしの、みんなの憧れなんですから」

メインヒロイン。ウィンビーのパイロット。前髪サイドの巻き毛がトレードマーク。
明るく活発な性格。ライトとはいとこの関係で「お兄ちゃん」と呼ぶ。
新体操部所属だがライト曰く「新体操やってるわりには足が太い」。彼女に対して「だいこん」という言葉は禁句である。
料理はできる方。コーヒーを苦く淹れるらしい(苦いんじゃなくて「渋い」と言い張る)。お化けが苦手。
アイドル志望で、親衛隊がいるほど校内では人気だが、本人はそれを知らず「あたしモテないよ」「あたしって可愛くないし」と自己評価は低め。

ヒロインキャラとして完成度は高く、吉崎観音氏は「へきるちゃんの声ははまり役」アニメーターの渡辺明夫氏は「好きな萌えキャラはパステル」と発言している。
コナミの女性キャラでは藤崎詩織と双璧を成すレジェンドであり多数のゲームにゲスト出演している。けど向こうと違ってこっちは脱がされがち。


○ミント (CV:伊藤美紀)

「ばぶばぶ!」(訳:「世界が平和になりますように」ってお願いしたんだビ)

パステルの弟で、シナモン研究所の誇る天才幼児。グインビーのパイロット。
まだ1歳にして非常に知能は高い。両親から姉の代わりに科学者としての才能を色濃く受け継いでおり、研究に没頭している。額のゴーグルは溶接作業の際に使用する。
IQが高いせいか精神年齢は高め。しかし「ばぶばぶ」としか喋れないのが当人にとってはコンプレックスでもある。
コミュニケーションにはバブ語の通訳ができるグインビーが必要不可欠だが、「ばぶばぶ」という単語に本当は豊かな知識と語彙を込めているにもかかわらず、グインビーにはざっくりと意訳されがちなのを密かに不満に思っていたりする。
泣き声が異常にでかい。光り物に目がない性格。


●ツインビーメカ

丸い胴体にマジックハンドと足が生えている、意志を持つ戦闘機。語尾に「ビ」が付く。
ボディの大きさは自由に変えることが可能で、全機共通でショットとボンバーを装備。他の機体を掴んでぶん投げる攻撃に出ることも。
腕の付け根を二回押すと外部からハッチを開けられる。
それ自体が思考を持つ万能マシンだが、人間を搭乗させ、その頭脳が加わることによって数倍の能力を発揮する。
なぜ心を持った機体なのか……という謎は、この物語の根幹に大きく関わっている。


○ツインビー (CV:田中真弓)

「ライトや皆と居られるここが、オイラにとってはソルティアスなんだビ」

この物語の主役メカ。
ツインビー一号機。パイロットはライト。性格は元気いっぱい。一人称は「オイラ」。
ライトブルーのボディカラーで、キャノピーは丸形。必殺技はピコハンマー。
たまに喧嘩もするものの、ライトとは心の底から通じ合っている相棒の関係。時おり「べらんめぇ」口調になる。
中の人のアドリブで某六つ子くんのおでん大好きキャラみたいな発言をしたことも。


○ウィンビー (CV:西原久美子)

「あたしたちもやる時はやるもんだビ~。ほれぼれ」

ツインビー二号機。パイロットはパステル。性格は女性らしいナイーブさを持つが、ちょっとナルシスト気味。一人称は「あたし」。
パステルピンクのボディカラーで、キャノピーはハート形。主にレーダー及び哨戒を担当する。
必殺技は新体操のリボンで敵を切り裂くリボンアタック。ベルパワーを上げると、ビルを横に寸断できるほど威力が高まる。


○グインビー (CV:伊藤美紀)

「ん? なんでおいらこんな説明をしてるんだビ?」

ツインビー三号機。パイロットはミント。のんびりした性格。一人称は「おいら」。
ミントグリーンのボディカラーでキャノピーは矢印形。必殺技はガラガラ型の爆弾である、ガラグレネード。
切り札として、ミントの泣き声をグインビーのスピーカーから発する「ミラクルボイス」という音波兵器を持つ。
言語機能が優秀で、ミントのバブ語の通訳も担当している。なんでも「ミントの言うことは小難しくて長い」ので簡略化して伝えているらしい。


●シナモン研究所


○シナモン博士 (CV:田中和実)

「わしは、旅に出るよ。長い……長い、旅にな……」

シナモン研究所所長。ツインビーメカの生みの親。どんぶり島の名士と認められる天才科学者。パステルとミントは孫にあたる。
ライト達を優しく見守り、ときには諫めることもある。ワルモン博士曰く「だるま顔」。
酔うとけっこう性格が変わるらしい。


○パステルとミントの両親

都合上こちらへ記載。
シナモン博士の娘とその婿にあたる。劇中未登場だが、決して他界しているというわけではない。


●デザート中学

ライトやパステル達の通う中学校。劇中では幽霊騒ぎ・運動会・ミスコン・プール開き・学芸会・キャンプ等が描かれた。ツイパラ3の時点で一学年進級している。
なぜ中学校かというと「主要リスナー層へ年齢を合わせた」かららしい。


○マドカ (CV:國府田マリ子)

「あ、クッキーが焼けたみたい!」

ヒロインの一人。マードック博士の孫娘で、ライトやパステルのクラスメイト。
たんぽぽタウンの喫茶店「ファンタジアン」も経営している。得意料理はクッキー(?)で、イマジナリーフレンドはクッキーの神様。
乙女チックで可憐な性格……のはずが、回が進むごとに天然を通り越して変なキャラ付けがされていった。だいたい井出ポンの趣味
事件やバトル展開が主になると、途端に存在感が薄くなる不遇ぶりを中の人にも嘆かれている。ナレーション役として強引に出番を確保することも。
彼女の抱いているぬいぐるみはウサ吉くん。


○アップル先生 (CV:西原久美子)

デザート中学教員でライト達の担任。美人でセクシー。
3サイズはB92・W59・H90と結構な恵体。高所恐怖症。寝息が凄いらしい。
PS1ゲーム『対戦ぱずるだま』ではなんとプレイアブルキャラとして参戦した。


○ピーチ先生 (CV:伊藤美紀)

デザート中学の養護教諭。ツイパラ2より登場。
美人なんだけどかなり毒舌。中の人曰く「ピーチ先生の声を出す時緊張する」。


○ホワイト (CV:私市淳)

「くっそぉ~! いい加減にしてくれぇぇ~!!」

ライト達のクラスの学級委員。いろいろ周囲に振り回されやすい苦労の人。パステルに気がある。
中の人は駆け出しの時期で、多数のキャラを掛け持ちしている。曰く「井出さんと岩浪さんに育ててもらった」そうな。


○マスタード (CV:神谷浩史)

ライトのクラスメートで悪友。ツイパラ3より登場。趣味はナンパ。実は彼も当初、名もなき男子生徒だった。
度胸がある方で、バーンズ・タイプ襲撃の際には無謀にもつっかかったりしている。
中の人はデビューして浅い時期で、よく私市さんの滑舌の悪さに突っ込んでいた。


○マリ (CV:柳瀬なつみ(現:やなせなつみ))

ツイパラ2より登場。ライトやパステルのクラスメイト。
ホワイトに気があるらしい?


○ライム (CV:青山美帆)

ツイパラ3より登場。ライトやパステルのクラスメイト。
そばかすが特徴。マリといつも一緒にいる。


○シーズ (CV:緒方恵美)

「だけど、どんな時でも俺は、あいつの力になってやりたいって思ってるんだ」

デザート中学にやってきた転校生。
パステルを「(スカートの中から)さくらんぼちゃん」、ライトを「ハチマキ野郎」と呼ぶ。
クールで皮肉屋、キザで口が悪い。しかし動物や子供には優しさを見せる一面も。
ちなみに髪型のモチーフは洋画「シザーハンズ」のエドワード。
中の人は1994年あたりから既に多忙だったのか、収録に別録りが多かったことが度々語られている。あと痛い話にやたら事欠かない。


○サリュート (CV:山崎和佳奈)

「一生懸命に頑張っている人を笑うことなんてできないわ」

シーズの姉でデザート中学にやってきた転校生。
理性的な性格で時おり、内に秘めた優しさがうかがえる。周囲と衝突しがちな弟の抑えへ回る緩衝役。
真面目な一面が、かえってとぼけた受け答えになることも。
姉弟ともどもツリ目気味で、そのあたりはと似ている。


○ライラ (CV:????)

「お願いっ……もう、ツインビーや研究所を攻撃するのはやめてぇっ!」

ツイパラ3から颯爽と登場したお騒がせな美少女。その可憐ぶりは、芸能事務所オフィス・フィジックス*14社長のエリナ(CV:鶴ひろみ)から直々に、アイドルにならないかとスカウトされるほど。
ワルモン博士に一目惚れされてしまい、猛烈なアプローチに戸惑う。
なぜかツインビーに乗り込んでいたが……?
中の人「ライラの声出すの恥ずかしいんだよ!」


●ワルモン研究所


○ワルモン博士 (CV:岸野幸正)

「我輩は悪役なのだ! ツインビー共の敵役なのだ! いいか貴様ら、その辺をよーく肝に銘じておけよー!!」

自称・天才科学者でシナモン博士のライバル。
その行動原理は「全世界のバカ者共に我輩の凄さを見せつける」ことにあり、ツインビーに対抗して勝負を挑んでくるマッドサイエンティスト。
その名のとおり性格は悪者……のはずなんだけど「無関係の人間を巻き込んでしまい罪悪感から落ち込む」「拷問を仕掛けたものの『もし死んだら犯罪者になる』と逆に脅されて狼狽する」などなど、人の良さをどうしても隠しきれない面白おじさん。
ツメの甘さから舐められ気味だが、独力で意志を持つメカを開発し、ブラックホールの発生まで可能にする驚異の技術力は、まさしく天才以外の何者でもない。


○ザコビー (CV:沼田祐介)

004「あるかどうかもわからない宝なんて当てにしないで、真面目に働くワル」

ワルモン博士の下僕。紫のビーチボールくらいの大きさのロボット。語尾は「ワル」で一人称は「あっし」。頭頂にリボンを結っており、手には肉球がある。
100体以上存在し、ワルモンメカの組み立てや戦闘偵察、果てはアルバイトで資金稼ぎと律儀にワルモン博士へ尽くしている。
ご主人様の悪事(?)に付き合っているだけで、性格はいたって善良かつ小市民的。
初期製造ロット10体は、IQが低いながらも自我が芽生えているようだ。
中の人は、実はマリ姉と養成所時代の同期だったりする。


●マードック研究所


○マードック博士 (CV:八奈見乗児)

「今度のソル鉱脈が底をついたら、また別の資源を求めて地球をほじくり返すだけだぞい。ワシらはそんな繰り返しをしていいのかのう?」

マドカのおじいちゃん。どんぐり隊という部下を持っている。
シナモン博士やワルモン博士とは旧知の間柄で、技術力も引けを取らない。モテるために発明品は女子ウケする可愛いものが多いらしい。
マイペースかつとぼけた性格をしているが危ない一面があり、サリュートから「ワルモン博士よりもマッドなんじゃないかしら」と恐れられていた。孫娘に通じる要素である
鼻歌混じりで作業している時は開き直っていて、ヤケを起こして変なモノを作るらしくマドカに止められている。


●ルートリア

大陸都市。悪の帝王バリトーンに侵略され、助けを求めてミーヤがどんぶり島へやってきたところからツイパラ1の物語は始まる。


○ミーヤ (CV:伊藤美紀)

「私、ルートリアのミーヤは願う。憎き帝王バリトーンから、我が国を救いたまえ」

[ ツイパラ1 ]
エアクラフトに乗ってどんぶり島へ助けを求めてきた。ベビーフェイスで可愛らしい容姿。
見た目に反して芯は強く、ルートリアの平和のためなら我が身を犠牲にする覚悟を持ち合わせている。


○シャーム (CV:沼田祐介)

「僕たちは一度は死を覚悟した。だから僕たちはどうなろうと構わない」

[ ツイパラ1 ]
ミーヤの兄で士官候補生。慎重な性格。
戦闘機に乗りミーヤの邪魔をするが、それはを案ずるゆえの行動であった。兄弟揃って愛国心は強い。


○帝王バリトーン (CV:田中亮一)

[ ツイパラ1 ]
大軍を率いてルートリアに攻め入り、ゆくゆくは世界や全宇宙の支配まで目論む悪の帝王。名前のとおりイイ美声をしている。
欲しいものは運転免許証


●レイティア

どんぶり島から北西に位置する国。
数十世紀前に超能力者を使い、スパイ活動や政治活動を行っていたらしい。文献でそれを知ったバーンズマフィアはそういった能力の開発に取り組んでいた。


○バーンズ会長 (CV:佐藤正治)

「自分の住む星だ、どうしようと勝手だろう?」

[ ツイパラ2(CD版) ]
バーンズマフィアのドン。部下を捨て駒にすることにためらいがなく、利己的で非情な悪党の親玉。都合により、ドラマのオンエア版では全く出番がないキャラクター。
ソル・ベース跡地にてソルを勝手に掘り出し、先代文明の聖地を土足で踏み荒らす所業をやらかした。世界的な混乱を引き起こしても一切悪びれない態度はワルモン博士の恨みを買い、天才科学者の怒りをその身で思い知ることになる。

バーンズの二代目会長は、先代を殺したのはシナモン博士とワルモン博士の仕業と逆恨みし、続編のツイパラ3で復讐を企てる。


○ダルフィー (CV:冬馬由美)

「むしろこのまま記憶が戻らないほうが、私……幸せでいられるような気がするわ」

[ ツイパラ3 ]
ミントが発見した記憶喪失の女性。レイティアから流れ着いたらしい。性格は穏やかで優しく、メル・チェティーリェというシチューが得意料理。
まるで母のようにミントへ接するが、邪険にされてしまい困惑する。何らかの「力」でワルモンメカを故障させるなど、謎を秘めている。


○グレイ (CV:塩沢兼人)

[ ツイパラ3 ]
ネロス・レイティアからやってきたバーンズマフィアの一員。科学者であるらしい。
組織のやり方についていけずダルフィーと共に脱走した。温厚な性格。


●宇宙からの来訪者


○お星様 (CV:鉄炮塚葉子)

[ ツイパラ1 ]
ヒトデみたいな形をした、しがない小惑星。あまりに綺麗な地球をよく見ようとして引力に捕まってしまい、50cmほどの小さな姿になってしまった。
去り際に「くれぐれも、近づいてくるお星様には気をつけてくださいね~」と、おまいう的なアドバイスを残していく……がギャグと思いきや、後々本当に洒落にならない事態となってしまった


○ボリチョフ団長 (CV:郷里大輔)

[ ツイパラ2 ]
どんぶり島にやってきたサーカスを率いる団長。恰幅のいい体型をしている。
「パープルベルの丘で宇宙船が不時着したのを見た」というライト達に、とある捜し物をお願いする。


○リッド (CV:西原久美子)

[ ツイパラ2 ]
アダムスキー型の円盤みたいな姿をした、謎のチビちゃん。メタリックな体の宇宙生命体で、ツインビーチームと打ち解ける。
人間やメカを問わない蘇生と回復の力を持っており、それ故にボリチョフ団長に狙われる。


○ラジアン星人 (CV:増谷康紀)

[ ツイパラ3 ]
UFOに乗ってキャンプ地の泉へやってきた宇宙人。
マドカとパステルを誘拐し、パステルの発信機から星の文明レベルを判断し、侵略を開始する。
アスク軍事基地の捕獲部隊を一蹴し、ツインビーチームの武器もまるで通用しない作中屈指の強敵……のはずが、実は火星の侵略を目的としており勘違いとわかった途端、即座に地球から離脱していった。


●その他


○ソレイユ (CV:丹下桜 *16)

「あれを元に戻して、もう聖地には近づかないで下さい」

[ ツイパラ2 ]
マドカの夢に現れて何かを警告する存在。夢に出てくるたびに姿かたちがはっきりしていく。


○ラピス (CV:金丸日向子)

「宇宙船に乗れない動物たちはみんな死ぬしかないの? おれたちだけが助かればいいなんて、そんなのいやだ!!」

[ ツイパラ2 ]
レンゲ島に住むわんぱくな小学生。泳ぎと銛突きの腕には自信がある。
北の入り江でシーズと出会い友達になり、なんでもできる彼に「スーパーマンみたい」と憧れを抱く。


○アンナモン (CV:堀秀行)

「君はまっすぐないい目をしている。君のような少年がいれば、このどんぶり島は大丈夫だ」

先代ツインビーパイロットで、ライトの父親。表向きは故人であると伝えられていたが……?


○トナー博士 (CV:肝付兼太)

「作るってのはな、必要だから作るんだよ。評判だからとか、作りたいから作るってんじゃ、作られたものにとっては酷だよ」



○メローラ姫 (CV:井上喜久子)

平和と希望の象徴である神秘的な存在。どんぶり島に深刻な危機が迫った時、天空にビジョンとして現れる。
清純でおっとりした見た目とは裏腹に、おちゃめな一面も。
ライトは彼女に憧れている*17


【登場メカ】


●ワルモン博士のメカ


○鉄王Mk-I

[ ツイパラ1 ]
構想3日、製造日数4ヶ月のスーパーロボット。頑丈な装甲とバカでかい掃除機のような「バキュームハンド」が特徴。
ツインビーを吸い込んで捕獲したものの、ウィンビーの新必殺技・リボンアタックで腕をバラバラにされたため一時撤退する。


○鉄王Mk-II

[ ツイパラ1 ]
バキュームハンドの代わりに、突貫工事開発の巨大な万力デバイスを取り付けた、新たなる鉄王。
ウィンビーを捕らえ、救援に入ったツインビーごと圧壊させようとしたが、その隙に配線を逆へ繋ぐというミントの機転により自壊して敗北した。


○イカ・サンダー

[ ツイパラ1 ]
イカの形をしたスーパーロボット。イカだけど使用されたのは空中。都合によりエピソードを跨いで使用された。
高電圧ショックを与える「サンダービーム」という必殺技で痺れさせ、パイロットが操縦棹操縦桿を握れなくさせようとするが、ロケットパンチをもぎ取られた後に一撃であっさり始末された。
腕部分はお星様を宇宙へ帰すために使われる。


○ブラック・ツインビー

ツインビーに似た黒い機体。その速度はツインビーメカをも凌ぐ。
二機存在し、必殺技はそれぞれのエネルギーをチャージして発射する合体ビーム(腕部を破損すると撃てない)。収束・拡散の調整が利き、フルチャージ時には津波を打ち消すほどの威力を誇る。
井出ポン曰く「ブラックと付くだけでライバル感が出る」とのこと。


○ブラックワルモン

[ ツイパラ1 ]
地球滅亡の危機も知らずに開発していた、究極のUSヘビー級メカ。かなりの巨体。書籍媒体の資料ではビッグワルモンという表記も見られる。
劇中ツインビーチームと戦うことなく、機体限界を遥かに上回る出力で小惑星ミカエルを押し、地球を救うためワルモン博士の雄叫びと共に自壊した。
実は無人機(ここ大事)


○リサイクルX (機械音声:私市淳)

[ ツイパラ2 ]
数少ないツイパラ2登場の、対ツインビー用ロボ。機体名からなんとも世知辛い台所事情がしのばれる。
パイロットと機体の心が入れ替わったツインビーチームを圧倒するものの、旅館の女将(CV:山崎和佳奈)に操縦リモコンをたたき壊されたことで、あっさり機能停止してしまう。
ツイパラ3の時点でも存在していたが、研究所壊滅の際に失われたようだ。


○ワルモンZ (機械音声:山崎和佳奈)

[ ツイパラ2 ]
これまでのバイト生活により蓄えた資金で開発された、御意見無用・SF考証無視な最終兵器。「ビルが歩いている」と例えられるほど巨大。ワルモン博士謹製のメカだからか、ガイダンス音声はサリュートと同じ。
ブラックホール発生機を搭載しており、そのテスト段階でラピスの父親が乗る貨物船を誤って吸い込んでしまい、ややこしい事態を招いてしまう。
劇中ブラックホールを開くたびに話が動く舞台装置的ポジション。最終盤では、諸悪の根源であるバーンズ会長の船を亜空間に飲み込んで打倒する大金星をあげた。


○デビルスパイカー

[ ツイパラ3 ]
一気に跳ね上がった新兵器開発の予算を背景に、ボルト一本エナメル線一本をケチることなく完成させた自信作。大質量のアームを亜音速で振り回す「ダブルスパイク」が必殺技。
搭載したステルス機能を活かして奇襲を仕掛けたり、ライトとパステルの宝物を機体中枢に組み込んで無力化を企んだり、破損箇所を補修しながら様々な作戦に使われた。
貧乏生活が骨身にしみたのか、ワルモンメカとしては長期にわたって登場する。博士も「けっこうイケてた」と発言していた……が研究所襲撃の煽りを受けて破壊される。
コクピットに中古車を廃品利用した自走式脱出ポッドを組み込んでいる。


○ワルモンZ2

[ ツイパラ3 ]
破壊されたワルモン研究所が災害保険の対象となり、審査が下りて全額保証されたことによりもたらされた資金で、創作意欲のままに作り上げたメカ。しかしツインビーと対決どころか共闘することになり、今ひとつ活躍の機会に恵まれなかった。
ザコビー004「またいい人で終わっちゃうワルね」


○無敵ロボ・ムテキングス (機械音声:高塚正也)

[ ツイパラ`99 ]
シリーズ最後のワルモンメカ。
ツインビーの力の秘密を「パイロットと機体の意志がシンクロすれば理論値を超えた力が発揮される」と看破。その再現のために誘拐したパステルを特殊合金製カプセルに入れ、生体コンピュータとして搭載している。
ツインビーチームの攻撃をことごとく見切るも、パステルとワルモンメカの相性がいいわけがなく制御不能に陥る。マドカが三日徹夜して作った特製クッキーを食わされてカプセルを吐き出し、ツインビーの「絶対無敵・ピコハンマー」で破壊された。


●その他のメカ

○バロウ・ドワーフ

[ ツイパラ2 ]
パステルの無茶な頼みにミントが徹夜して完成させた、なんでも持ってくるメカ。タマゴに手足が生えたような見た目。
「持ってきて欲しいものを絵で描いて見せる、あるいはアドリブで歌って説明する*18」という、まるで姉への嫌がらせのような使い方でなんでも持ってきてくれる……のだが、事態の収拾のため完成直後にぶっ壊される。ミントは当然泣いた。


○炊飯器のような見た目の機械

[ ツイパラ2 ]
運動会の借り物競争で、上記のドワーフメカがどこぞから持ってきた代物。
劇中どこの誰が造った物なのか明らかにされなかった。どういう理論に基づいて設計されているのかすらも謎。シナモン博士やワルモン博士までも驚かせる、さながらオーパーツじみたような存在。
時間移動範囲に制限があるらしく、あまりにも遠い過去・未来にはタイムスリップできない。

ちなみにタイムトラベルした先で「天変地異の未来」に遭遇しており、さり気なく終盤の展開をほのめかしている。


○エンジェルコンピュータ (機械音声:西原久美子)

[ ツイパラ3 ]
シナモン研究所のメインコンピュータ。音声による操作・対話が可能である。シナモン博士のメカだからか、音声はウィンビーと同じ。
中の人曰く「NGをいっぱい出した」んだそうな。


○バーンズ・タイプ

[ ツイパラ3 ]
スパイ活動から得たツインビーのデータを基にバーンズマフィアが開発した、対ツインビー兵器。10体ほど生産され、執拗にシナモン研究所を襲撃する。
シナモン博士も「こんなに短期間でコピー機を造りあげるとは」と驚いていた。出自からか外見はウィンビーに類似しており、キャノピーはハート型に似たUの字。
急造ゆえに稼働時間が短い欠点を抱えており、最終決戦には外部タンクを搭載している。「重力砲」という武器を装備しているらしい。

スペック以上に厄介なのはパイロットに年端も行かない、エスパー能力を持った子供たち(CV:青山美帆、柳瀬なつみ、K野Y正)を搭乗させていること。過失とはいえ小さな子供を死へ追いやった事実は、ライトに戦闘を拒否させるほどの衝撃を与えた。


【用語】


○どんぶり島

この物語の舞台である島。常夏で雪は降らない。
島の360度全てを海に取り囲まれており、島の面積は広いとは言えず、先代文明により資源のほとんどが採掘され尽くしており、鉱物資源を輸入に頼っている。環境問題にはほかの国よりも力を入れているという。
井出ポン曰く「シリーズを重ねる毎にいろんな場所を加えていったら、どんぶり『島』より『諸島』という方が正しい規模になってしまった」そうな。


○ファンタジアン

マドカの経営する喫茶店。店名はツイパラ2から設定された。店内BGMは「Fantasian(歌:國府田マリ子)」が常に流れている。
ライトやパステル達の溜まり場。マドカが得意気にクッキーを焼いている……が、その味から恐怖の対象となっている。
ツインビー3機と3人が入ってこれないほど店内は狭い。その地下にはマードック研究所が存在する。

ツイパラ3で、実は経営難に陥っていることが明かされた。理由は言わずもがな。


○ベル

ゲームでおなじみの、雲を撃ったら出てくるツインビーのパワーアップアイテム。
ラジオドラマという媒体のせいか、登場頻度は低め。


○星のかけら

[ ツイパラ1 ]
お星様がライト達へお礼の品としてプレゼントしたアイテム。
これに願いごとをして空に投げるとどんな願いも一つだけ叶えてくれる。マドカは叶えられる願いを100に増やそうとしたが、そういうのは駄目らしい。
ライトとパステルが願いについて悩んでいるところで、ミントが「世界が平和になりますように」といち早く願いを叶え、立つ瀬がなくなってしまった。
なぜか本編後でも色々なところで引き合いに出される*20


○小惑星ミカエル

[ ツイパラ1 ]
地球に接近する小惑星。電波障害から察知できず、観測から10日後に衝突するところまで迫っていた。
質量は地球の約40分の1で、衝突すれば地球全土は間違いなく壊滅するという。
ロケットによる移民策やミサイルで迎撃する策も不可能という状況で、シナモン博士は「次元発生装置を使って別の次元へ星を追いやる」という解決策を提唱。
ツインビーチームは地球の命運をかけた作戦に挑む。


○次元発生装置

シナモン博士がかねてより開発していた装置。これを完成させるのはライトの父と交わした約束でもあった。
製作は難航しており、敵対するワルモン博士へ助力を求めるほど。
三基一組で運用する。特定の隕石に含まれる「NS-07」という物質がホールの安定に不可欠。


○ソル

[ ツイパラ2 ]
たんぽぽタウン沖海底6500メートル地点から採取された、常温で超伝導を可能にする新物質。「どこの文明のものかわからない石像」が見つかった直後に鉱脈が発見された。
ソル採掘を主事業としているアースロック・CORPは、総工費700億をかけた海上巨大プラント「ソル・ベース」を建設。その採掘を本格的に開始する。

ワルモン博士はバイト中に採掘現場の最深部で石板を発見し、解析の結果「ここに触れてはならぬ」と警告文が記されているのを知る。


○ソロモン

[ ツイパラ3 ]
アスク軍事基地の井草博士(CV:神谷浩史)が極秘に開発したプログラム。


○惑星ソルティアス

地球とは違う次元に存在する惑星。
その存在を知っているシナモン博士や、科学者であるパステル&ミントの両親といった人物は、みな「地球をソルティアスのような平和な世界にしたい」と語っている。
シナモン博士曰く「ソルティアスの技術は素晴らしい、わしの理解を超えたものでいっぱいじゃ」。
本作における最重要設定。


○どんな願いも叶う宝

[ ツイパラ1 ]
どんぶり島ニコニコ山遺跡の奥深くに納められた伝説の宝。手のひらサイズの卵型で、割ることではじめて効力が発揮される。
願いを叶える代償として、その者の命を奪うという代物。ミーヤは自分を犠牲に故郷のルートリアを救うつもりだった。
ライトのひらめきにより、侵略者の帝王バリトーンに献上し「実は運転免許証が欲しい」という願望を引き出し、レンタルビデオの会員証がグッと作りやすくなる喜びとともに、悪は滅ぼされた。


【ドラマスタッフ】


○井出安軌 (脚本・監督)

通称・井出ポン。本当は20万円くらいする血統書つきのアメリカンショートヘアを岩浪さんから5万円という格安で譲ってもらったにも関わらず金がなくてローンにしちゃったツイパラの脚本家。大木凡人に顔が似ている。SWマニア。

ラジオやイベント登壇率が高く「マリ姉より喋ってる時間が長い」と突っ込まれたり、さらに出演者からリスナーまでいろんな方にいじられたり、マドカのお酢入りクッキーを食べさせられたりしていた。
たびたびマリ姉から「趣味に走っている」と言われるも、コナミ社外の立場にもかかわらず、ツインビーという名の食材に設定&ストーリーといった、味付けや調理を担当する重責を背負い(なおかつラジオドラマの特性上、絵的な助けを頼ることなく)見事成立させた井出ポンの功績は計り知れない。
「松本せるぼ」名義で作詞もしたり、絵も巧かったり四コマ漫画描いたりと実はかなり多芸の人。

ツイパラから後年の2000年代に、TVアニメ『おねがい☆ティーチャー』『おねがい☆ツインズ』を監督し一躍ブレイクする。


○岩浪美和 (演出・録音監督)

音響監督。マリ姉曰く「影の黒幕」「へきるちゃんがNG出しても許すけど、他の人は許さない」。シャロン・ストーンのファン。
ドラマパートでのED部分でもキャストに交じって「お題目」に面白コメントを残している。*23

本作品について「ヴァーチャルリアリティやらインタラクティブやら、マルチメディアなどという訳のわからないもんが持て囃されている今、ラジオドラマという前時代的なメディアでツイパラが大ヒットした事にアナログ人間な僕はとても勇気づけられました」
「『音』だけの限られた情報をリスナーの皆さんが想像の翼を広げて情景を思い浮かべ、笑ったり感動してくれる。つまり送り手と受け手の共同作業によって一つの作品が完成するんです。これってかなり知的で楽しいゲームなんですよね」
と、最新テクノロジーや高ハードスペックと関係のない所で、独自に楽しみを見出すリスナーの姿勢を評価している。

ほかにも様々な名作に関わり、音響監督の第一人者として名を馳せるのは、もはや語るまでもない。


【音楽】


コナミ矩形波倶楽部が担当している。キャラソンも多い。
ツインビーシリーズ各種ゲーム原曲およびアレンジCDを豊富に使用しているため、劇伴のクオリティは極めて高い。
しかしそれだけではフォローしきれない劇中のシチュエーションがあったため、専用の楽曲を新たに用意したり、ツイパラ3では『ポリスノーツ』『幻想水滸伝』といった自社の別ゲームの楽曲を流用している。

ドラマ全編において、光田健一氏による良作アレンジCD「ウィンビーのネオシネマ倶楽部1~3」の使用頻度がとりわけ高い。
このシリーズではウィンビーちゃんがピアノを弾いている設定……なのだが、ツイパラ本編のパステルにそんな要素は微塵もない。いわゆるひとつの死に設定である。


【主題歌】


主題歌のタイトルや歌詞の一節が、各シリーズ最終話の題名となるのが通例になっている。

○ツイパラ1主題歌「Twin memories」
歌:國府田マリ子

元々は『Pop'nツインビー』1ステージ曲のボーカルアレンジで、ツイパラより以前に楽曲は出来上がっていた。
一時期スターダスト・レビューに加入していた腕利きアレンジャー光田健一の編曲に、古川もとあきのギターテクニックが唸るコナミ屈指の名曲。Aメロの歌唱難度が高く、マリ姉はレコーディング前日に練習日を設けてもらったという。
おたっきぃ佐々木曰く「ドラマCDで最高5回くらい聴ける」。カラオケCDにバンドスコアが収録されている。
実は「永久の都市ソルティアス」という歌詞について特に意味はないそうで、井出ポンが後付けで設定を補強したとかなんとか。

後にときめきメモリアルの系譜となるスマホゲーム「ときめきアイドル」にて同作登場キャラクターによるカバー版が収録された。
このバージョンは同ゲームが展開されていた頃にアーケードのBEMANIシリーズにも収録されたので、現在のプレイヤーにとってはこちらの方が馴染みがあると思われる。


○ツイパラ2主題歌「僕らのステキ」
歌:國府田マリ子

國府田マリ子の1stシングル曲でもある。後にACゲーム『ツインビーヤッホー!』の主題歌となり、その「歌う基盤」が1995年当時のゲームセンターに衝撃を与えた。


○ツイパラ3主題歌「Miracle Power」
歌:鶴田加奈子

鶴田加奈子はドラムを叩きながら歌う独特のスタイルを持つシンガー。この頃のコナミレーベルは、ツイパラ2の番組EDテーマを担当した長沢ゆりかといった自社アーティストの発掘に精力的だった。


【エンディングクレジット】


毎回ドラマ終了後に必ず、出演者の紹介を行っているコーナー。『もっと!ときめきメモリアル』にも受け継がれている。
当初は名前と役名を淡々と告げているだけだったのだが、徐々にノリがくだけていき、ツイパラ1の途中から今日のお題目を一言ずつ語る内容へシフトしていった。
「好きな食べ物」「好きなお酒」「近況報告」から心理テストまで多岐にわたる。家族で聞いてます、というハガキの後のお題目がよりによって「一番感じる所」だった。

お題目は井出ポンが考えていたのだが、ネタ切れを理由にツイパラ2の時期はリスナーから募集を行っている。
はっちゃけ度合いが激しく腹筋崩壊は必至。出演者も「お題目の一言を考えるのに頭がいっぱいでドラマの内容がうわの空」だったそうな。しまいには、あまりにもこのクレジットが長いのでドラマ本編の時間が削られることに……。

あと伊藤美紀さんは怒っているわけではない。笑いをこらえるのに必死なだけなのだ。


【ハッピーどんぶり島句】


ドラマCDに収録されている、いわゆるサイコロトーク。ツイパラ2より始まった。
司会はライト&ツインビー(たまにゲストへ回ったりする)。
どんぶり島の島民からお二方をお呼びして、サイコロの出た目に関する事柄を語って頂くという画期的かつアバンギャルドな番組。Y口K平「アバンギャルドって一体どんなギャルなんでしょうね!?」
通称「青二プロの裏事情を暴露するコーナー」。声優陣の他に井出ポンと岩浪さんが出演したこともある。

緒方さんとへきるちゃんのガチ目な心霊体験談からスタートし「小学生のころ文房具屋にお釣りをちょろまかされた」「誤ってミシンで指を縫った」「頭にレンガを落とされた」「頭をくわで耕された」「Kくんが舞台で『パンツを脱ぐシーンがあるから練習をしたい(本番はもちろん脱ぐフリだけ)』と言うので立ち会ってみたら、西原さんの眼の前で本当に下を全部脱いできた」などなど、ハッピーなタイトルに反して、皆さん結構ろくな目に遭っていない。
CD未収録の特別編がツイパラ2の最終回あたりでオンエアされた。


【余談】


○主人公たちのネーミング

実はラジオドラマ化まで、主要キャラの名前がろくに設定されていなかった裏話がある。
機体を「ツインビー」パイロットの名前を「ついんびー」にする予定だったのが「音声だけだったらどっちを指しているのか判らない」ということで、この機会にツインビーパイロットの名前を正式に決めることになった。
ドラマ初回放送の「本当は『ついんびー』なんだけどライトって呼んでくれよ」というメタ的なセリフはその名残。


○操縦棹(そうじゅうさお)

へきるちゃんは漢字に弱く、それにまつわるNGも多かった(例:正しくを「まさしく」ではなく「ただしく」と誤読)。
ツイパラ1で「手が痺れて操縦が握れない!」という台詞を「操縦が握れない!」とあの可愛い声で読んでしまい、主にY口K平さん&T中M弓さんにバカ受けし、アレの隠語として半ば定着してしまった。
井出ポンのチャームポイントは操縦棹で「結構チャームなんですよ」。マリ姉曰く「人の頭の形にケチをつけてきた後に井出さんは『俺の体に欠点ってあるかな?』と呟いていた」


○吉崎観音のおまけ漫画

ツイパラ1&2のドラマCDブックレットには、吉崎観音氏の執筆したサイドストーリーが収録されている。ツイパラ1は本編後の後日談が主でネタバレが多く、CDを聞くまで読まないのを推奨。
その作業と平行して吉崎先生は、新声社のコミックゲーメスト誌上で『出たな!!ツインビー』のコミカライズ(という体裁の実質ツイパラスピンオフ漫画)をツイパラ2の時期まで連載していた。
目を皿のようにして各種シリーズの細かいネタを拾っており、評価は高い。ちなみにこの作品が吉崎先生の初単行本だったりする。

ツイパラ3の時期は月刊少年エースにて『VS騎士ラムネ&40炎』コミカライズ連載、月刊少年ガンガンにて『護衛神エイト』連載などなど多忙ゆえにノータッチだったが、放送延長分のドラマCDからカラー2ページ限定であるものの復帰した。

コナミと吉崎先生の縁はその後も続いており、後年『オトメディウス』のキャラクターデザインを担当している。


○昼下りに多摩川べりで飲んだビール

1994年は夏の休日。
岩浪さんと電話で仕事の話をしていた井出ポンが「……夏らしい事、した?」とおもむろに発言。金も女もないしという暗い話題にさしかかり「遊ばない?
岩浪さん「男ふたりでプール行くの嫌だぞ? じゃあこっち来いよ」と多摩川べりの出店で生ビールを飲みながら「最近どう井出ちゃん?」みたいな話を延々としていたらしい。
井出ポン「俺あれが夏の一番の思い出だった」岩浪さん(なんて寂しいヤツだ)Y口K平「あんたら一体どういう関係や!


○マドカ殺人事件

1994年10月10日のツイパラ復活イベントにて。
井出ポンがツイパラ2開始にあたって真摯な思いを語っている最中に、マリ姉が「うけけけ」という声の出るイルカのうけけけペンで茶々を入れたところ「たった今急遽決まった事がありまして、ツイパラ2の最終回でマドカは死にます」と当てつけのような爆弾発言を投下。
Beeメイツの集いの際に署名を集めて「10万人分あれば撤回する」と番組ゲストの時に井出ポンは発言し、最終的に212,538人の署名が集まりマドカの死は回避された。
そもそも終盤はナレーションくらいしか出番がなかったのだが


○震災の影響

ツイパラ2のドラマは全24話存在するのだが、ラジオ放送されたのは20話までで、残り4話はドラマCDでしか聞くことはできない。
当時1995年1月に阪神・淡路大震災が発生し、3月に放送を予定していた内容に地震の描写があったため協議の上で自粛を決定し、それにともない20話に短縮*24
このため地震要素を抜いて、駆け足で物語をまとめたオンエア版とCD版それぞれのエンディングが存在する。

ドラマCDの売上が良好だったためか*25、続編のツイパラ3はCD版の展開を準拠として話を進めている。こういった不本意な完結がありながら、失速もせずツイパラ3まで漕ぎ着けられた(なおかつ半年→1年間の放送延長まで果たしている)事実は、それだけ当時における人気の加熱ぶりを物語っている。


○二人は傍観者

ツイパラ3ドラマのエンドクレジットBGMは葉山宏治&國府田マリ子のデュエット曲「二人は冒険者」……なのだが(キャストの声と被るためか)常にボーカル抜きで流されているために「二人は傍観者」と揶揄され、マリ姉に嘆かれることになった。
あの兄貴とは思えない爽やか青春ソングなのに、インストが印象に残っている人も多い不遇の一曲。興味のある方はマリ姉のベスト盤を参照してみよう。


○続編の構想

シリーズはツイパラ`99にて完結しているのだが、1998年刊行の書籍「どんぶり島大全」にて
「ライトとパステルがいとこか否かほんとの所は秘密」「ワルモン博士とライラの関係は長々と引っ張るつもりはない」「(人物を増やしすぎたので)今後のシリーズで新レギュラーキャラの登場予定はない」「どんぶり島に住む動物が毎回ワルモンメカの出撃の際に住み家を荒らされており、反乱や逆襲を企てるという動物ものの話をやりたい」といった構想が井出ポンから語られている。

この「どんぶり島大全」およびWindows用データベースソフト「ツインビーPARADISE in どんぶり島」は各種設定画や秘蔵の裏設定など、基本音声のみの媒体であるツイパラをビジュアルと活字で補完するファン必読の資料なのであるが、それだけに令和の現在かなりのプレミアがついており、復刊や再発を望む声はいまだ根強い。


















電波ジャ~ック!!

はーっはっはっはっ! ワルモン博士だ! 國府田マリ子ッ、この項目は我輩が乗っ取った!
返して欲しければドクロの封筒に書かれた指令に従え!
制限時間は30秒! それではいくぞぉ~、よーい……ドォーン!

(中略)

……仕方がない、今日のところは項目を返してやろう。
だが、むァた追記・修正しに来るからなぁ! 覚えてろよォ~!!

合言葉は……\Bee!!/

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最終更新:2025年03月06日 17:35

*1 このためなのか、他作品のパロディといった描写は思いのほか少なく、あっても極少数に留まっている。声優さんが売りの番組だが、声優ネタも演者のアドリブくらいしか存在しない

*2 同時期にラジオ大阪でコナミ提供の番組『國府田マリ子のゲームミュージアム(後にGMに改題)』も開始されている。ディレクターはさとDue

*3 CMは2パターンあり、内ひとつはパステルと藤崎詩織が会話するという豪華なコラボレーションが実現している。余談だが椎名へきる氏は恋愛SLGについて「ゲームキャラより自分を見て欲しい」と語っており、あまりいい印象がないらしくサブキャラでの出演はあっても攻略キャラの出演は少なかったりする

*4 ブランク中の期間は同じコナミ作品のラジオドラマ『もっと!ときめきメモリアル』が1年間放送されていた(半年の予定が好評につき放送延長)。「今週のお題目」といった、ツイパラで確立された番組フォーマットがそのまま活かされ、ディレクターのおたっきぃ佐々木やパーソナリティの丹下桜、音響監督の岩浪美和といったツイパラに縁のあるスタッフが多い

*5 正確にはツイパラ2の後半から参加している

*6 ……と思わせておいて、おたっきぃ&さとDueのラップが大部分という詐欺っぷりでリスナーを唖然とさせた。EAST END×YURIのパロディ曲

*7 これ以前に『ツインビーミラクル』という2DのRPGタイトルがPS専門誌で発表されていたが開発中止となった。こちらも同じくツイパラ設定に準拠した作品を予定していた

*8 なぜ13日なのかというと、ツイパラ1のドラマタイトル「2月13日の日曜日」に因む

*9 ツインビーシリーズは第2・3作目の方が、第5作目以後のライトたちより時系列的に後という設定なのだが、公式系譜図によると初代から歴代ツインビーパイロットと歴代ウィンビーパイロットはお互い交わらずに孫世代の第2・3作目主人公達まで進んでいる。なお、この系譜図は配偶者が全員未記載なので「誰と結婚するのか?」などは不明。

*10 この日はブラジルの秘密とロシアの秘密をお招きしていた。司会はバイトのワルモン博士

*11 いろいろな時代にツインビーチームを存続させるために、コールドスリープに入り自らを延命させている。なおワルモン博士もそれに対抗し、いつの時代でもシナモンをギャフンと言わせるためにコールドスリープしている。元々ゲーム版では時系列的に未来となる『もえろツインビー 』の時点で「冷凍睡眠から目覚めてひ孫たちと出会う」というストーリーだったので最終的にどこかで冷凍睡眠に入ってしまうのが正史だったりする。

*12 サンタモニカで食べるところてんの味

*13 25話「デザート中学幽霊奇譚・ぱーと2」。企画CD「國府田マリ子のRadio Canvas Vol.1」にて特別放送する手前でワルモン博士に電波ジャックされるというヒドイ妨害を受けたが、ツイパラ2で大人の事情による時間の穴埋めにサービス放送された(お題目は新録)ほか、書籍「どんぶり島大全」に脚本が掲載されている

*14 同じコナミ制作のラジオドラマ『クリック&デッド NETWAYスイーパーズ』でも「フィジックスプロダクション」として、スターシステム的に登場している。こちらではバーチャルアイドルの売り出しをやっていた

*15 アクアトンネルの補修工事、ソル採掘や温泉旅館、皿洗いにキャディーさん等々

*16 このツイパラ2の出演の際に「運命を感じた」という一言に騙され……もといコロッといっちゃったのか「丹下桜 with BELLCLIPS」というユニットの歌姫にスカウトされる。後にときメモのラジオパーソナリティを務め、コナミレーベルからCDデビューを果たすきっかけにもなった

*17 そんな思いを西城●樹風に歌ったキャラソンまで存在する。曲名は「ボクのメローラ」もちろんあの曲のパロディである

*18 説明の歌は椎名へきる嬢の高度なアドリブである

*19 この設定を考えた所要時間は5分

*20 Q.なんでお星様は宇宙に帰るのに星のかけらで願いを叶えなかったのでしょうか? A.井出ポン「ミントが平和を願ったけれど願いは叶わなかった、結局あの星のかけらは単なる気休めです。そんな都合のいいものはありません」

*21 ツイパラ1でクリスマスプレゼントとしてもらった物である

*22 井出ポン曰く「インディアンの万物に精霊が宿る信仰が元ネタ」

*23 山口勝平氏が代わりに読んでいる

*24 この時ばかりは普段おちゃらけた調子のおたっきぃ佐々木も、かなり慎重に言葉を選んでリスナーへ説明している

*25 当時「ドラマCDの店頭入荷分より予約分が3倍くらいあった」らしい。この時代のラジオドラマにありがちなのだが、雑音や韓国語放送の混線と戦いを強いられるAM遠距離リスナーにとって、クリアな音質で聴けるドラマCDが救済策として機能しており、聴取環境の悪さが却ってCDセールスに繋がっていた