超電子バイオマン

登録日:2009/11/29 Sun 13:19:01
更新日:2025/05/21 Wed 23:54:26
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1984年 80年代戦隊 80年代特撮ヒーロー ※土曜夕方18時です。 さよならイエロー ちょくちょく渋谷でゲリラ撮影 みんなのトラウマ カラフルな蛍光灯 グディーンヅゥ! コードネーム呼び戦隊 シリアス回多め ジューノイド五獣士 スーパー戦隊シリーズ タイトルに戦隊がない テレビ朝日 ドクターマン バイオソード!←ビーム撃ちながら バイオミック・ソルジャー バイオ粒子のバイオマン パイタッチ マン戦隊 レジェンド戦隊 ワン!_ヅゥー!_スリー!_フォー!_ファイブ! 中川翔子オススメ 倍オマン←ところでオマンって何? 出渕裕 口あり戦隊 大須賀昭人 太田直人 女だからってバカにしないでよ! 宮内タカユキ 岐阜県 弓万能説 意外な国で大人気な作品 新帝国ギア 昭和戦隊 曽田博久 村越伊知郎 東映 正統派レッド 牧野美千子 特撮 田中澄子 田中真弓 矢島由紀 矢野立美 第8作 自重しないセクハラ 超電子バイオマン 超電子鬼 鈴木武幸 阪本良介



「ワン!」
「ヅゥー!」
「スリー!」
「フォー!」
「ファイブ!」

超電子!

(♪ピポパポピポパポ...)

ン!


超電子バイオマンとは、1984年2月4日から1985年1月26日まで放送された東映製作の特撮テレビドラマである。
スーパー戦隊シリーズ第8作。


【概要】

前作『科学戦隊ダイナマン』が『大戦隊ゴーグルファイブ』の延長線上のような作風をしていたのに対し、本作は更なるイメージの刷新が図られ、随所に意欲的な試みが取り入れられた。
結果的に、本作独自の要素となったアイデアも多い。

まず特筆すべきは、何と言っても戦隊シリーズ史上初のダブルヒロイン制であろう。
これまでの紅一点制から幅が広がり、男勝りなタイプの女性戦士と可愛らしいタイプの女性戦士が共存するチーム編成は、戦闘シーンの魅せ方や物語にも深みを与えた*1

ストーリーは基本的に、血の通った人間vs冷酷無情な機械という構図で組み立てられており、主人公5人は前作までと同様の明るくて親しみやすいキャラ付けがなされているものの、悪役側はどこか愛嬌があった前作までとは違い徹底的にダークなキャラ付けがなされている(一部例外を除く)。
繰り広げられる作戦も情け容赦のないものが多く、特に序盤は胸をえぐるようなストーリーが数多く展開された。
また、その一方で、「機械とだって心を通わせることは出来る」ということを訴えるエピソードも少なくなく、特に終盤はそれがメインテーマになっているといっても過言ではない。

これまでの戦隊作品は、子ども向け作品ならではのツッコミどころの多さ(もちろん、本作にも無いわけではないが…)が半ば“仕様”であったため、『見方によっては全部ギャグにも見えるし、全部真面目にやっているともいえる』という作風のものが多かったのに対し、本作は基本設定がハードであったことから、よりシリアス回とギャグ回の棲み分けが明確になった。
戦隊モノはたまにギャグに走る回がある」という、いわゆる“ギャグ回・ネタ回”の概念は本作を境に浸透したといえるかもしれない。

敵の編成もかなり特殊であり、他の戦隊作品のように「追い詰められた怪人が巨大化してロボ戦に突入する」のではなく、巨大ロボット・メカジャイガンのみが週替わりで新しく登場し、通常の怪人キャラは全てレギュラーメンバーで固定。
つまり、他の戦隊作品で喩えて言うなら、(戦闘員以外は)中ボス級以上の敵キャラしか存在しないとでもいうべき特殊な形式となっている。

バイオマン、および彼らが搭乗するバイオロボは必殺技のバリエーションが非常に多いことで有名であるが、その都合から、つまりどんな必殺技を直撃させようが結局怪人にはトドメを刺せないというシュールな展開が毎回々々繰り広げられる格好となり、さすがにヘンだと思われたのか、こんな形式を採った戦隊作品は今なおこのバイオマンのみとなっている。*2

敵キャラの大半がロボットであることから、無機質な不気味さで子どもたちにトラウマを刻み付けるようなシーンも少なくなかったが、何よりも、大人の事情のため主要メンバーの一人が戦死するという展開は色々な意味で本作における最凶のトラウマ展開となった。

前作でダークナイトなどのデザインを手がけた出渕裕は、再び続投してキャラクターデザインを担当。
特に、各話のメカジャイガンや、途中から登場するライバルキャラ、バイオハンター・シルバのデザインは今でも根強い人気を誇る。

また、今作からおもに敵側キャラや本拠地の初登場時に名前・名称のテロップが下部に挿入されるようになった。同時期に放映された宇宙刑事シリーズで導入された手法である。

ナレーションはそれまでの大平透から村越伊知郎に交代。
また、前作までは敵キャラクターの声優を俳協の所属者が主に担当していたが、本作では『仮面ライダーシリーズ』を中心に東映特撮を支えた劇団のテアトル・エコー所属の俳優陣が主に担当していた。
テアトル・エコーが戦隊シリーズのメインキャストに参加したのは、2023年現在まで本作のみである。

本作は主題歌とBGMの作曲者が初めて異なる作品となった。
矢野立美による劇伴も前作までとは趣がだいぶ変わっており、当時の流行をふんだんに取り入れたポップな曲調のものが多く、エレキギターやシンセサイザーのサウンドが効果的に活かされている。
一方で、ストリングスのアンサンブルによる荘厳な楽曲も評価が高い。
また、同年の『宇宙刑事シャイダー』の挿入歌で特撮デビューした歌手の宮内タカユキと、作・編曲家の田中公平が戦隊シリーズに初参加。以後、彼らは様々な特撮番組やアニメ番組でお馴染みの存在となる。
主題歌は初めて歌謡曲畑から起用され、いずれも作詞・康珍化(かんちんふぁ)*3、作曲・加瀬邦彦*4の豪華コンビが手掛けている。
ED曲『バイオミック・ソルジャー』は当時の特撮ものの主題歌としては珍しくブラックミュージック風の陽気な曲調で、今なお印象に残っているというファンも少なくないのではなかろうか。

80年代の戦隊作品の中でも人気はかなり高い部類に入り、本作が初めてDVD化された際には、他の作品と比べても突出して良好な売り上げを記録したといわれている。

47戦隊×47都道府県」では岐阜県を担当。
本作はバイオ粒子が物語のキーとなるが、飛騨市にはスーパーカミオカンデという素粒子を観測する施設があり粒子繋がりからと思われる。


【あらすじ】

話は500年前にまで遡る。
遠い宇宙にあった星・バイオ星は、高い科学技術を持っていたものの、超物質・バイオ粒子を巡る戦乱の果てに滅んでしまった。
辛うじて逃げ延びたバイオ星のアンドロイド・ピーボは、巨大ロボットバイオロボを伴い、バイオ星人にとって「宇宙でいちばん美しい星」と語り継がれていた惑星・地球へと辿り着き、その場に居合わせた5人の地球人の若者*5に向けてバイオ粒子を浴びせた。
それが、かつての自分たち(バイオ星)と同じ轍を踏ませないための手助けになると信じて…。

そして500年後。自らを絶対的な存在であると信じて疑わない悪の科学者・ドクターマン率いる「新帝国ギア」が地球侵略に乗り出した。
各地の人々が無差別に殺傷されていく中、それに呼応して目覚めたバイオロボは、500年前のあの時の若者の子孫を探すべく行動を開始する。
バイオ粒子は人間に特殊な能力を授ける作用を持ち、その力を持った人間は「バイオマン」に変身することが出来るのだ。
バイオロボによって集められ、ピーボから事情を聞かされた現代の5人の若者はバイオマンに変身し、見事に新帝国ギアの撃退に成功する。
しかし、いよいよ戦いはこれからという時に、「イエローフォー」の小泉ミカだけは、その場からサッサと帰ってしまい…?


【登場人物】

郷 史朗/レッドワン(演:阪本良介)

バイオマンのリーダーで、明るく優しい熱血漢。
本人曰く「日本人初のスペースシャトルのパイロット*6」で、その技能と経験ゆえか、第一話で新帝国ギアが襲撃してきた際も、他のメンバーと比べて格段に冷静に対処することが出来た。
バイオ粒子の影響で、動物と会話出来る能力を持っている。
リーダーとして他のメンバーを頼もしく支えるが、たまに「みんな落ち着け!(キレ気味)」と明らかに自分のほうがテンパっていることもあるのは御愛嬌。
幼い頃に死別した父親がいるというが…?
ひとたび変身すると、バイオパンチで戦闘員を粉々に粉砕し、バイオソードに炎を宿して斬り付けるファイヤーソードなる固有技も持つ。
また、バイオソードを銃形態に変型させて敵を迎撃する役目は、もっぱら彼が引き受けることが多い。
数ある戦隊シリーズの中でも突出して模範的・典型的なレッドというべきキャラをしており、周りを濃いメンツに囲まれていながらも終始絶対的な主人公として君臨し続けた、恐るべきリーダーシップとカリスマ性を誇る。放送当時に憧れていた子どもたちは少なくない。

演じた阪本も、開始時点では唯一の演技経験者だったため撮影現場ではみんなを引っ張るリーダー的存在であったそうである。
ちなみに戦隊に出る前の初レギュラー作での同僚には、後の大教授がいたそうな。
その後、俳優を引退した阪本であったが、かつて彼に憧れていた子どもたちの一人であった中川翔子らとの交流を機に徐々に芸能活動を再開。
が、その後ほどなくして大病を患ってしまい、現在も闘病生活が続いている。


高杉真吾/グリーンツー(演:太田直人)

カーレーサーをやっていた青年。職業柄、機械には詳しく、バイオロボのメンテナンスを引き受けることも。ミカの後を継いでバイオマンのサブリーダーとなる。
変身した後はダンスのようなトリッキーな動きで敵を翻弄しながら戦い、固有技・超電子スコープによる分析も得意とする。
明るく純朴で、非常に呑気な性格。精神面はやや頼りなく、年下のジュンに小突かれたりすることも。
その性格が災いし、ひとたびミスをすると激しく落ち込み、ケアレスミスで仲間に迷惑を掛けたり、かと思えば自分ひとりだけ酷い目に遭うという展開が非常に多く、しかも「グリーンツー」という決めゼリフが「グディーンヅゥー」と聞こえるほどのガラガラ声などからネタキャラとして急激に再評価が進みつつある。
詳しくは当該項目参照。

演者は役柄同様に車の運転技術は優れており、国内A級ライセンスを所持している。メタルヒーローシリーズでゲストキャラや準レギュラーを何度か務めた後、俳優を引退。
現在は会社を立ち上げ実業家に転向している。
年齢が顔に現れにくいタイプだったのか、本作の放送から約30年も経ったにもかかわらず、まったく老けたように見えないその容姿はファンを驚愕させた。


南原竜太/ブルースリー(演:大須賀昭人)

マリンスポーツを趣味とする青年。本編ではそんな場面は殆ど出てこないが。
喜怒哀楽がハッキリした性格で義理人情に篤いが、そのぶん感情的になりやすい一面がある。
本人曰く、かつては不良少年だった時期があったらしい。
変身した後は、そのスピードを活かしたジャンプ攻撃などを得意とする。また、固有技・超電子イヤーによって敵の発する物音を分析する能力を持つ。
高杉とは次第に打ち解け、しばしば戦いでも絶妙なコンビネーションを発揮するようになる。
声質は割とイケメンボイスであるが、その独特の太い八の字眉毛から、しばしば「若い頃の志村けん」みたいな顔だとファンからネタにされる。香港の某アクション俳優とは無関係。わざわざブルーを三番手にしてる辺り狙ってはいそうだが。
夏季の私服があまりにも簡素であり、これには演者も内心不満に思っていたらしい。

演者は芸能界引退後接骨院を開業した。近年になってTwitterのアカウントを取得し、ファンと同じ目線に立って当時の話を聞かせてくれる存在として親しまれている。
グディーンヅゥーのネタや、当時の自分が「志村けん」呼ばわりされていることも把握しており、よく自虐ネタにしている。


小泉ミカ/イエローフォー(演:矢島由紀)

バイオマンの初代サブリーダー。カメラマン志望で、亡くなった兄の意志を受け継ぎ、アフリカまで撮影の旅に行くことが夢。
そのため、いきなりバイオマンのメンバーに選出されたことは不本意であり、自分の夢のために断ろうとしたが、郷の説得により事態を受け容れ、改めて仲間へと加わる。
クールで気が強い一匹狼のように見えるが、根は優しい性格で、仲間に対して次第に笑顔を見せるようになる。
ピンクファイブがピンチに陥れば、彼女が助けに行ってフォローしてあげるのは序盤における恒例の展開だった。
おまえのようなカメラマンがいるか」と言いたくなるほどの圧倒的な貫禄と高い身体能力を兼ね備え、戦闘員を難なく蹴散らし、颯爽とバイクを乗りこなす。
変身後は、固有技・超電子ホログラフによって映像の記録や投写をするほか、攻撃が命中するたびにカメラのシャッターを切るようなアニメ演出が挿入されることも。
戦隊ヒロインには珍しいタイプのキャラだったが、敵の新兵器・バイオキラーガンから仲間を庇い、弱っていたところをトドメを刺され、遂に戦死してしまう。

演じた矢島は『宇宙刑事シャリバン』のベル・ヘレン役などでも有名だったことから、かなりの期待を一身に背負い、メンバー5人の中でも最も早くキャスティングが内定したほどであったが、ある日突然撮影に来なくなり、そのまま消息不明になるという前代未聞の事態が発生し、こんなストーリー展開になったのはそのため。
ほんの10話程度の出演となったが、もともと非常に優遇されての起用だったこともあり、序盤から活躍の機会には恵まれており印象的な場面は多い。


矢吹ジュン/イエローフォー(演:田中澄子)

ミカの後を継いだ二代目イエロー。気さくな性格でありながら凛とした雰囲気を持つ少女。
当初は安易な気持ちでバイオマンに接近したため、ミカを喪ったばかりで心の傷が癒えていない郷たちに怒られて追い返されたこともあった。
が、バイオ粒子の適性があることが判明したため、晴れて正式にバイオマンの仲間に加わる。
おそらく純粋な身体能力はミカに劣ると思われるが、超電子ホログラフといった先代イエローフォーの能力は全て使用可能。
実はオリンピック候補生に選ばれるほどの優秀なアーチェリー選手であり、その能力を活かした固有技・バイオアローは強力無比。の威力は変身していない状態でも一級品で、戦闘員どころか怪人クラスにすらダメージを与えられるほど。
他のメンバーとも積極的に絡むが、特にひかるとコンビを組むことが多く、戦闘中に互いにフォローし合う事が多い。
第1話の時点ではオリンピックを目指して海外遠征に行っており、それでバイオロボが発見できなかった…という説明が劇中でなされているが、それなら結局バイオ粒子の適合者(500年後の子孫)というのは全世界に何人ほどいるのか、ハッキリとしない点が多く、その辺りの考察はファンによってさまざまな説が提唱されている。

演じた田中は先述のイエロー降板を受けて急遽オーディションに参加。訓練こそ受けていたものの実戦経験は皆無という「それ何てロボットアニメ?」と言いたくなるような状況からレギュラー入りすることとなり、大変な苦労をしながらも大役を見事に務めあげた。
超人機メタルダー』でのゲスト出演を最後に女優業は引退してしまったが、戦隊ファン向けのイベントなどでその姿を拝見することができる。


桂木ひかる/ピンクファイブ(演:牧野美千子)

植物に詳しい温和な女子大生。
心優しく、いかにも清楚なお嬢様といった雰囲気を醸し出しているが、単なるテンプレの清楚系キャラには留まっておらず、妙なところでノリの良さを発揮し、たびたび迷言を発する。
序盤の頃はピンチになる機会が多く、よくミカやジュンに助けられていたが、ここぞという時は勇敢な一面も発揮し、彼女の機転で危機を脱することも多かった。
また、初見で野草の薬効を見抜いて薬草として用いたりする場面があることから、アウトドア派なところも持ち合わせていると思われる。
OPでの遊園地でフルートを吹いている姿が印象的だが、本編でもフルートを片手に戦ったことがあり、その際にはフルートで敵を叩いて攻撃していた(どうやら、黄門様くらいには頑丈なフルートであったらしい)。
また、夏服ではやたらヘソチラやブラチラをして大きなお友達を喜ばせてくれた。
おそらく変身前と変身後の強さの落差がメンバーで最も激しく、ピンクフラッシュピンクバリヤーなど光線を使った技に長けている。また、バイオソードを使った固有技・レーザーソードによるその剣さばきの腕前は、何気にレッドにも負けていない。

演者は芸能界引退後、嫁いだ先の佃煮屋の女将として店を大繁盛させる実績を築きあげ、芸能活動も徐々に再開するようになったものの、
2017年頃にワイドショーを賑わせた「舞台公演の主宰者の横暴な振る舞いに激怒した一部の役者が主宰者と対立する」というニュースにて、反旗を翻した当事者のひとりとして名前が挙がることとなり、変なところで有名になってしまった。
久々に名前を目にして驚いたファンも多かったのではないだろうか。


ピーボ(声:太田淑子)

バイオ星で作られたアンドロイド。C-3POのパチモンとか言ってはいけない。
バイオマンをサポートする、指揮官兼マスコットのような存在。
そのメンタリティは人間そのもので、泣いたり笑ったりと豊かな感情を持つが、バイオロボと共に500年ぶりに目覚めたという経緯を持つことから、必然的に500年間ひとりぼっちだったということになり、時折その孤独な影を覗かせることも。
元はバイオ平和連合がバイオ粒子エネルギーの実験助手として作ったロボットで、滅亡寸前だったころのバイオ星の環境汚染を目の当たりにしてきたことから、自然環境に強い関心を持っており、たびたび動植物に関する知識やデータを披露してくれる。
言動からおそらく少年(の人格を持った)ロボットであると思われるが、その体型、身のこなし、声質などがいずれも女性的である*7ことから、近年では「男の娘ロボ」などと呼ばれることも。
やたら無茶振りが激しく、ぶっちゃけ終始上から目線のように見えるのは気にしてはいけない。


【バイオマンの装備・戦力】

【アイテム】

  • テクノブレス
  • バイオソード
  • バイオマンヘルメット

【メカニック】

バイオロボ
バイオジェット1号と2号が合体した巨大ロボ。
言葉を話すことはないが、バイオマンをスカウトしたりと自我を持っている。
後半からの必殺技は必殺剣・スーパーメーザーから繰り出す「バイオ粒子斬り」。
バイオ・ロボといっても、某てつをとは関係ない。

バイオドラゴン
バイオジェット1号と2号を輸送する空中母艦。

バイオレーサー
レッドとイエローが乗るバイク

バイオターボ
グリーン、ブルー、ピンクが乗る自動車
側面からターボミサイルを発射する。

【新帝国ギア】

総統ドクターマン率いる、メカ人間で構成された組織。
詳細は新帝国ギアを参照。


【余談】

本項目の冒頭にも書かれている、“自分の担当番号を順々に名乗っていく”というシンプルかつスピーディな名乗りの決めゼリフは本作を象徴する要素として有名であるが、これは元々、前作『ダイナマン』で本編時間が5分縮んでしまったこともあり、それを補うための、いわゆる時短のアイデアだったという。
一応、「レッドワン!」などの個別の名乗りとその決めポーズも設定されていないわけではなく、本編でも時折披露されている。
劇場版では時間の制約から解き放たれたためか、TV版では見ることが出来ないロングバージョンとでもいうべき全員ぶんの個別名乗りが実現した。ついでに敵側の名乗りも気合が入っている。

郷史郎役の阪本はとある回の撮影途中に足を骨折するトラブルに見舞われ、本来主役を務めるはずだった回を他のメンバーに譲るなどして、無事に回復するまでを乗り切った。
なお、彼は実は蜘蛛が苦手だったらしく、とある回でジュンが蜘蛛にビックリしているそのすぐ横で、よく見るとジュン以上に明らかにビビっている微笑ましい姿が確認できる。

ミカ役を演じた矢島と違いジュン役の田中はバイクには乗れず、登場してしばらくの間はバイクに乗るシーンが無い。その後、バイクに乗るシーンが出てくるようになったが、そのいずれも、代役や牽引などによるトリックだったという。
また、特徴的な弓を射るシーンも、得意ではなく何度もNGを連発したとのことである。

本作は、製作しているうちに(主に特撮面で)想定外の予算をつぎ込むことになったことから赤字になってしまい、グリーンツーやブルースリーのスーツが明らかに色落ちしているにもかかわらず新調することも出来なかったのはそれが原因であるといわれている。

途中で姿をくらましたミカ役の矢島氏は、当然アフレコにも参加しなかったことから代役が必要となり、その声を務めたのは、キャストとしてクレジットはされていないものの、実は声優の田中真弓である(何気に声の再現度がかなり高く違和感は少ない。要所々々でどうしてもクリリンみたいな声になってしまうが)。
ノンクレジットであるにもかかわらずこんな無茶振りを引き受け、番組存続の危機を救ってくれた彼女に東映のスタッフは大変な恩義を感じたらしく、そのせいか本作以後、彼女は東映製のアニメにキャスティングされる機会が急激に増えることとなる。

普通、この手の番組で出演者に何かしらのトラブルがあった場合は、これまでに撮影した映像を流用したり、変身後の姿のみで登場させる等お茶を濁すような展開になりがちであるが、
本作に限って(小泉ミカが出てくるシーンの)新規映像のストックがギリギリまで残っていたのは、本作は“戦隊史上初のダブルヒロイン”ということをかなり意識し、ミカとひかるがメインになる回を優先して同時進行で撮影していたため、そのときの映像を使用できたからである。*8
当然、これらの映像は形に出来ず使用不能となってしまい、幾つかのストーリーは、ミカの担当部分をそのままジュンに置き換えるような形で再利用されることとなった。もし映像が現存してるんならそのうち公開してくれよ。ちなみにエンディング映像の序盤に出てくるバイオロボを掃除するシーンは最終回までミカのままだった。
余談だがバイオマンのスーツアクター勢は全員男性だったため、殉職回時「イエローフォーを女性として扱い看取る演技」の際は微妙な雰囲気になったらしい

“謎の失踪”を遂げた初代イエローフォーはその後どうなったのか、どこで何をしているのか、今なお誰も何も語ろうとせず東映特撮史上屈指の黒歴史となっているが、高杉役の太田はとあるバラエティ番組に出演した際にこの話題に言及し、「00年代初頭の頃、仕事の関係で偶然立ち寄った、いわゆるオナベバーで“けったいな格好”をして働いているのを見かけたことがある」と証言したことがある。

2013年に放送された『~世界に誇る50人の日本人~成功の遺伝史』にて吉田沙保里が「自分の遺伝子は『超電子バイオマン』」と発言。作中でバイオマンの主題歌も披露した。 
尚、当時バイオマンごっこではイエローフォーでもピンクファイブでもなくレッドワンを演じていたそうな。

1998年の星獣戦隊ギンガマンにも当初、新譜情報で発売CDで星獣戦隊バイオレンジャーという名前が描かれていた。


【海外展開】

なんとフランスでも「ビーオマン」の名で放送され、大ヒットを記録した。
あまりの人気ぶりから、パワーレンジャーが来仏するまでは以降の作品も「バイオマンシリーズ」として放送されており、現在でも特撮ヒーローといえばバイオマンというフランス人ファンは多い。

フランスで毎年開催されているジャパン・エキスポでは主催者直々のオファーでキャストが招かれたこともあり、会場では主題歌大合唱が巻き起こるほどの盛り上がりを見せた。

また、アメリカでライセンス関係の事業を展開していたハイム・サバン氏も来日した際に放送されていた本作に目をつけ、特撮・アクション映像を流用したリメイク版を本国で売り込もうとした。
残念ながらどこのテレビ局からも相手にされず、企画は頓挫してしまったが、この時製作されたパイロットフィルムは後にパワーレンジャーシリーズの礎となり、決して無駄なものとはならなかった。

さらに、韓国でもフラッシュマンやマスクマンと共に『宇宙特攻隊バイオメン』として放送されソフト化を果たして居る。(ただし、現地での放送はフラッシュマンの方が先)。



バイオ粒子反応あり! 追記! 補足! 編集!


[07 / 1983] P R E V [08 / 1984] N E X T [09 / 1985]
科学戦隊ダイナマン 超電子バイオマン 電撃戦隊チェンジマン

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最終更新:2025年05月21日 23:54

*1 一説によると、『ゴーグルファイブ』で清楚系ヒロインの、『ダイナマン』で男勝り系ヒロインの頂点を極めてしまったことから、「それなら、その両方を一つの作品でいっぺんに登場させたらもっと面白くなるんじゃね?(意訳)」という発想から生まれたアイディアであるらしい。

*2 奇遇なことに、本作と放送時期が近い「巨獣特捜ジャスピオン」も等身大戦よりも巨大戦を重視した作風であったが、やはりこの路線は一作のみで終わっている。

*3 代表作は翌年のレコード大賞を受賞した中森明菜氏の『ミ・アモーレ』など

*4 ザ・ワイルドワンズのリーダー。沢田研二氏の『危険なふたり』『TOKIO』などの作品で有名

*5 彼らは本作の主人公となるメンバー5人のご先祖様なわけだが、サムライっぽい人がいたり、農民っぽい人がいたり、かと思えば全身をピンクで統一した忍者がいたり、かぐや姫のような格好をしたお姫様がいたりと時代感覚がバラバラであるがツッコんではいけない。

*6 史実では2011年を最後に計画が終了しており、この間乗務した日本人はゼロであった。

*7 実際、スーツアクターも女性である

*8 だからこそ、舞台裏がこんな事になっているとは全く予想できず、イエローの死にショックを受けた視聴者が続出したともいえる。