登録日:2025/04/04 Fri 19:03:25
更新日:2025/06/26 Thu 08:59:09
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関連項目
FINAL FANTASYという名称は、当時営業成績が芳しくなかったスクウェアが「これが最後の作品になるだろう」という意味を込めて名付けた
あるいは、「これが売れなかったらこの会社はもう終わる」という背水の陣に挑む覚悟で名付けられたと噂される場合もある。
作曲の植松伸夫も「当時の財務状況が良くないから最後の作品としてファイナルと付けられた」と思っていたほど、営業成績が芳しくなかったというのは事実らしい。
だが、坂口博信は
◇まず『FF』というアルファベットで表記できて、かつ4音で発音できる略称で呼ぶことを前提とした
◇当初はファイティングファンタジーというタイトルにするつもりだったが、同名のボードゲームとの被りを避けるためにボツ
◇Fで始まる単語なら何でも良かった
…と語っており、実質的にこの都市伝説を否定している。
とはいえ、それ以前には「何をやっても売れなかったから、これを最後の夢だとしてファイナルファンタジーを世に送り出した」とも発言しており、ファイティング以外のFで始まる単語の中でも『FINAL』を選んだのは背水の陣に挑む覚悟という意識もあったのかもしれない。
FF4の月にある人面岩は裏ボス
月面にある謎の人面に見える岩についての割と有名なFFにおける都市伝説。元ネタは火星の人面石。
開発当時は何か仕込む予定だったが、結局使わなかったという噂も存在する。
実際はこの時期のスクウェアゲーによく見られたスタッフのお遊びで、続編や
聖剣伝説2の海上にもある。
LIVE A LIVEに至っては、人面石を100回調べることで、あるアイテムが入手できる洞窟が出現するという隠し要素が仕込まれていた。
ちなみに製作側もこの噂を承知していたのか、GBA版では追加ダンジョンの入り口になった。
更にDS版リメイクでは周回プレイで
ゼロムスから盗んだ『ダークマター』を使うことで、本当に隠し裏ボスと戦えるようになった。
ちなみに上記の『ダークマター』も、長きにわたって「ゼロムスの必殺技ビッグバーンのダメージが軽減できる」といわれていた。
が、後に実際は何の効果もなかった事が明らかになった。
こちらもある種の都市伝説といえる。
なお、FF4のオマージュネタが多数登場する『
FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼア』の拡張パッチ「暁月のフィナーレ」では、同じ様に月面マップに人面岩が存在するが、同作では人面岩の頂上が探検手帳のスポットの一つになっている他、ここの麓にダンジョン「楽園都市 スマイルトン」の入り口が存在する。
FF5の海の中にあるモアイ像は隠しダンジョンへの入り口
こちらも上記の人面岩同様に割と有名。
さらに亜種として、
◇隠しショップへの入り口で、ここでしか買えないアイテムが売っている
◇オメガ、神龍、ギルガメを倒して勲章を入手したらダンジョンへ入ることができて、中にいるボスを倒すと隠しジョブが入手できる
…などの噂もある。
実際には単なるオブジェなのだが、バグか仕様か不明だがモアイ像の上では浮上できなくなる現象が発生する。
上記同様、開発当時は何か仕込む予定だったが結局使わなかった、という噂も存在する。当時からよくあることではあったが。
ちなみに、こちらもGBA版では実際に追加ダンジョンの入り口になった。
FF7でエアリスが生き返る
FFシリーズどころか、
PlayStationソフトの都市伝説の中では最もメジャーなものと思われる。
ヒロインの
エアリス・ゲインズブールは中盤で死亡してしまうのだが、それを生き返らせる隠し要素がどこかにある、というもの。
エアリスは発売前から盛んにメディアで紹介されていた
メインヒロインであったため、「ヒロインがこんなところであっさり死んでしまうのはおかしい…生き返らせる手段があるはずだ…」というプレイヤーの願望から囁かれるようになった噂である。
また、エアリスのレベル4リミット技「大いなる福音」を死亡以降に入手しやすいのも噂を後押しする要因になった。
FF7自体がプレイステーションのキラータイトルであり、後世に多大な影響を及ぼしたヒット作であることから、プレイヤーもかなりの数であり、それに比例して噂も広まっていった。
更に当時はWindows95の発売でインターネットが普及しはじめた時期でもあったため、有名な「水中呼吸マテリア」などのデマ情報がそれまでの口コミを超える速度と確度で急速に拡散したのである。
本作発売前のゲーム雑誌や設定資料集に没マテリア「すいちゅうこきゅう」なるものが写った画面写真が掲載され、実際には入手不可ながら後にゲーム内のデータに存在することがチートで確認されたこと、またエアリス死亡関連のイベントが「水」を深く印象付けるものであったことなども、両者を結びつける噂の拡大に拍車を掛けたものと思われる。
結論から言えば、ストーリー上でエアリスを生き返らせる手段はない。彼女を生き返らせるイベントも、存命のままのエンディングもありはしない。
但し、没要素として数は少ないもののイベントで彼女が会話に参加するシーンもあるため、これらのイベント製作の時点では彼女が存命であることを想定していたのではないかとも言われることもある。
しかしこれに関しても「該当イベント(ミニゲーム)はストーリーと関係なく作成していて、挿入場所も決まっていなかった」とされる開発側の発言が存在し、生存ルートの構想を裏付けるには微妙である。
なおバグを利用した裏技で強制離脱イベントをスキップし、エアリスを加入させたまま先の展開へ連れて行く事は可能だが、その場合もストーリー上は完全に彼女が死んだものとして進行する。
そして大きく世間を騒がせた「すいちゅうこきゅう」のマテリアの噂については、9ヶ月後に発売された改良版『FINAL FANTASY Ⅶ INTERNATIONAL』にて、よく似た「せんすい」という追加マテリアが実装された。
但し、ゲーム中では「せんすい」入手時に「【水中呼吸マテリア】と交換せぬか?」というセリフがあるため、名前こそ変わったものの没要素を再利用したものと思われる。
実際の効果はエアリスとは全く関係なく、海の中に登場する追加ボスのエメラルドウェポン戦の制限時間を無くすだけというものだが、ゲーム内で明確に別の役割を持たせて登場させたことで、長らく蔓延っていた水中呼吸とエアリス復活を結びつける噂も終息していくことになる。
一方で、2020年発売のリメイク版では「星の運命の番人」フィーラーと対立・撃破し、果てにフィーラーがセフィロスに取り込まれ消滅してしまったせいでオリジナル版とは違う結末を迎える可能性が非常に高く、エアリスが生存する可能性も出てきている。
本来なら見えない筈のフィーラーが見える人間は即ち「星の運命」を変えうるとフィーラーに判断された人間…その中にはエアリス自身も含まれているのだ。
こちらも考察サイトから広まった類。
現在もなお支持者が少なくない噂であるが、大本とされるサイトで示された根拠には些細な演出を理由としたこじ付けも多く、また矛盾点の指摘も少なくない。
特に致命的かつ頻繁に指摘される矛盾点として、作中において「アルティミシアは何世代も後の遠い未来の魔女」であることがイデアによって明言されている点が挙げられる。
作中でリノアはイデアより魔力を継承して既に魔女になっているため、数世代後どころか本編の時点で当代の魔女なのである。
「リノアが第三者に魔女の力を継承し、その後数回の継承を経てリノアが再び魔女の力を継承した」としてこの矛盾をかなり強引に解決した説も存在する。
しかしこの場合、今度は魔女は力の継承を行わない限り死ねないが、寿命自体は普通の人間と同じという設定とかち合い、遠い未来という記述との整合性に無理が生じてしまう。
EDAMAME Arcade Channelのインタビューで、ディレクターとして関わった北瀬佳範が否定した……が、否定からしばらく後に北瀬はこの回答を撤回している。
シナリオは複数人で作っていたため、他の担当メンバーが意識していた可能性は否定できないとの理由に加え、説を否定した際は矢継ぎ早のインタビューであり、咄嗟に答えてしまった物が世界に広まってしまったらしい。
なお、外伝作品であるディシディアでは上記のリノア=アルティミシア説を意識したようなお遊び要素として、「アルティミシアの専用武器の名称がリノアのものと同じ」という要素が取り入れられている。
もっとも、外伝をソースに持ってくるのなら一例を挙げればいたストの性悪フローラが公式ということになってしまいかねないため、ここをソースにするのは厳しいだろう。
上記の派生で「
キスティス=アルティミシア」説なども存在するが、こちらも明確な裏付け等がある訳ではなく、やはりファンの妄想に過ぎない。
FF10のラスボスはエストシーモア
FF10発売当時にネット上で盛んに出回ったガセネタ。
コピペの内容は幾つかのパターンがあり、ラスボス戦のイベントの内容や攻略法、一部のプレイアブルキャラの死亡による
永久離脱についても言及されているが、当然ながらこれらも全部嘘。
しかし、このデマに何より信憑性を与えていたのはアルティマニアでも散々ネタにされるほどの
シーモアの
ゾンビっぷりではないだろうか。
詳しくは
嘘バレの記事を参照。
FF11の拡張ディスク『アルタナの神兵』で追加されるジョブは「力士」
3つ目の拡張ディスク『アトルガンの秘宝』発売前後にどこからか流れた「スクウェア関係者のメモに『力士』と書いてあった」という噂が発端。
この噂を一部のユーザーが面白がり、「サークル系アビリティで土俵を作り出す」「『岩塩』を使って特殊効果を発動」などネタが整備された。
2007年、『アルタナの神兵』で実装される新ジョブ「踊り子」が公式に発表されると、「踊り子は女性専用ジョブで、それと対になる男性専用ジョブが力士になるのでは?」と推測したプレイヤーの妄想が加速。
更に2007年には偶然にも「朝青龍サッカー騒動」「時津風部屋問題」など相撲に関する不祥事が話題になっていた事も力士ネタを盛り上げた。
当時の2ちゃんねる・ネトゲ実況板(ネ実)では力士の専用スレが作られるほどのブームとなり、最終的にこの力士ネタは、FF11の公式サイドが言及する・公式イベントでネタとして扱うほどの盛り上がりを見せた。
ただ、力士ネタを楽しんでいた多くのプレイヤーは「力士が実装されたら面白い」というジョークを楽しむ心持ちであり、本気で力士が実装されると思っていたプレイヤーは少数派であったとされる。
噂の発端となった「スクウェア関係者のメモ」はデタラメであるとする意見が多数派だが、リークが事実であったと仮定した
「リーカーはからくり士を『か士』と略したのを見間違えたのでは?」という説もある。
多くのプレイヤーが新天地である
FF14に移住した現在、力士ブームは既に過去のものとなっているが、
ヒカセンとなった元FF11プレイヤーの一部からは
未だに力士の実装を望む声があるらしく、吉田Pを困惑させているようだ。
FFTのラムザ達は死んだ
これも長年信じられてたネタ。…というよりは、最終戦の舞台の状況(侵入したら逃げられぬよう丁寧にワープ用の入口を壊され、以後後戻りが出来ない連戦)に加え、最終決戦の場である飛空艇で大爆発が起こったら…まあ生きてないよねというもの。
FFTの結末はものすごく後味が悪い事で有名であるし、最終戦でNPCとして参戦しているラムザの妹アルマの葬式が何故かエンディングのタイミングで行われている点や身内のオーランに一切何も伝えないこともこの節を助長していた。
株主総会の質疑応答でも「ラムザ達は生き残ったんですか?」という質問が出た程。
2014年、LoV3にFFTがコラボ出演する際に、松野Dが「死んでません」と否定し、LoVの方で生還後のラムザ達の動向に触れられている。
一応聖石という謎の力を秘めたアイテムはあったし、FF7世界からやってきたクラウドが無事元の世界に帰っているはずという状況証拠もあったので言われてみればおかしくはない。
制作陣としては生きていることを示唆するつもりでエンディングでラムザ達を少し出したらしいが、「実際は死んでおり、あれは幻や見間違いの類」と思っているプレイヤーが想像以上に多く驚いたそうだ。
その後、FF14で「リターン・トゥ・イヴァリース」というコラボのアライアンスレイドを実装する際に、ラムザ達は生き残って別の場所で冒険しているということを公言しているにもかかわらず、いまだに全滅したと思っているプレイヤーがインターネット上で多く見受けられたため、「せっかく『FFXIV』で新しくやるんだったら、“全滅を前提とした場合の物語を作ってみよう”」という都市伝説をベースにしたパラレルシナリオが書き下ろされる事となった。
追記・修正は、エアリスを蘇生させた方にお願いします。
- ゲームに関する都市伝説から分割しました -- 名無しさん (2025-04-04 19:05:15)
- サブカルチャーに関する都市伝説にあるCG映画版『ファイナルファンタジー』の都市伝説もこっちに持ってきても良さそう -- 名無しさん (2025-04-05 04:42:44)
- このページに限った話じゃないけど、もう表記はカタカナの「ファイナルファンタジー」に切り替えていい気がする -- 名無しさん (2025-04-05 11:11:36)
- FF1はD&Dの影響が大きいことを考えると、CCとかEEとか同じアルファベットの並びにしたかったってのは凄くわかる話 -- 名無しさん (2025-04-05 13:30:38)
- FF6発売当時に友人が序盤で全滅しすぎると特殊なゲームオーバー画面が流れるって言っててめっちゃ嘘つき扱いされてたの思い出したんだけど、もしかして52回全滅バグを発見してたのかな。だったら本当に申し訳なかったな。 -- 名無しさん (2025-06-26 08:59:09)
最終更新:2025年06月26日 08:59