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ドラゴンクエストに関する都市伝説

登録日:2024/11/27 Wed 19:00:51
更新日:2026/08/18 Tue 15:24:21
所要時間:約 35 分で読めます




この項目では都市伝説の中でも、『ドラゴンクエスト』シリーズに関わるものを紹介する。

なおドラゴンクエストシリーズ全体に言えるが、堀井雄二氏は全ての情報を明かすよりプレイヤーの想像に任せるというスタンスを取っている為、この項目に書かれた情報も後に変わる可能性がある事は留意してほしい。



●関連項目

ドラゴンクエストⅠ

ローラ姫・町娘を連れて宿屋に泊まると「3人でお楽しみでしたね」と言われる

FC版の頃から、勇者とローラ姫が一泊する事で「ゆうべは おたのしみでしたね。」と言われ、思春期真っ盛りのプレイヤー達にあらぬ想像を抱かせたこのセリフ。
リメイク版となるSFC版1・2にて、アレフガルドの城下町で着いてくる町娘と助けたローラ姫がいると、表題のセリフを言われるという都市伝説。
町娘を連れた状態でも宿屋に泊まる事ができて、かつ「ゆうべは おたのしみでしたね。」と言われる事から、このような都市伝説が発生したものだと思われる。
しかし、実際はローラ姫のみ・町娘のみ・ローラ姫+町娘のどの組み合わせでも「ゆうべは おたのしみでしたね。」だけになり、期待しているような展開にはならない。

なお、HD-2D版ではローラ姫を連れていると町娘を連れていけなくなった為、そもそもこの状態が成り立たなくなった。
また、堀井氏はインタビューで「今回はローラ姫を連れて冒険する事も明確に想定した作りになっているので、宿に泊まる回数も従来より増えることが予想される為、回数で台詞が変化するパターンを用意してもよかったかも」という旨の発言をしているが、この都市伝説を踏まえたものかは不明。


竜王は3に登場する竜の女王の卵から生まれた竜、及びロトシリーズの竜王一族は基本善玉

「状況証拠的に可能性が高い」と考察されており、小説などの外部作品ではこの設定が採用されていたが、公式ナンバリングにおいて明確な描写がされなかっ為に長らくファンの噂の域を出なかった説。
2011年に発売された書籍『ドラゴンクエスト25thアニバーサリー 冒険の歴史書』で子孫だと明記されたのだが、直接的に子供とはされていない。
また、続編で登場した竜王のひ孫はゲームでは敵対せずに助言してくれた事に加えて小説版ではロトの子孫達と共闘していた事、さらには時系列的にロトシリーズの最初の出来事を描いた『ドラクエⅪ』では人間の守護者として竜の女王のさらに祖先と思われる聖竜が登場するなど、ロトシリーズの竜の王族は人間や妖精の味方である善良な種族という描写がされてきた。
しかし、そうだとすると如何なる経緯で上の世界からアレフガルドにやってきたのか、その血筋なら本来は善側の竜であるはずの竜王が何故悪の魔王になったのか、そういった経緯が謎なままだった。

その後、HD-2Dによるロト3部作のリメイクにて闇の道に堕とした事、本来自分達の手にあるべきものとして光の玉を求めていた事が描かれた。
また、さらにはその神官長を唆した邪な存在も仄めかされ、竜王のひ孫は原作よりも明確に善良な存在として描かれ、闇を警戒すべく協力し、時にはロトの子孫達に試練を与える役割を担う事となった。
これにより、公式ナンバリング作品にて竜王=女王の子である事と、なぜ『Ⅰ』の竜王だけが邪な存在になったのかという理由が確定し、上記の考察が正しかった事になった。
ただし、これが当時からあった設定なのか、HD-2Dリメイクで新たに追加された設定なのかは不明。


ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々

スタッフが仕込んだ最強の復活の呪文が存在する

「『ゆうていみやおうきむこうほりいゆうじとりやまあきらぺぺぺぺ……』と続く復活の呪文を使用すると、レベル48のローレシアの王子もょもとでスタートできる」という裏技。
「ぺぺぺぺ……」以前の部分は「ゆうてい/みやおう/きむこう/ほりいゆうじ/とりやまあきら」を繋げたもの。
「ほりいゆうじ」は『ドラクエ』の生みの親である堀井氏、「とりやまあきら」はキャラクターデザイン担当である鳥山明氏そのものだが、それ以外も「ゆうてい(ゆう帝)」「みやおう(ミヤ王)」「きむこう(キム皇)」はいずれも当時の『週刊少年ジャンプ』のゲーム紹介コーナー「ファミコン神拳」における編集者達のペンネームであり、『ドラクエ』初期作に全員スタッフとして参加している。というか、「ゆう帝」は堀井氏その人。

この存在自体は都市伝説でもなんでもなく、実際に使用してみたプレイヤーも多いだろう。
では何が都市伝説なのかと言えば、これが「スタッフの仕込みによって用意された」という噂。
『ドラクエ2』のスタッフの名前が多く登場する出来すぎたパスワードである事もあり、意図的なものだと信じていた、あるいは今も信じているプレイヤーも少なくない。

実際のところはただの偶然であり、堀井氏も中村光一氏も、このパスワードが仕込みである事を否定している。
そもそも、仕込みであるなら「ゆうてい」と「ほりいゆうじ」で堀井氏の名前が2回出てきたり、中村氏やすぎやまこういち氏がいないのも不自然だろう。

では何故こうなったかというと、『ドラクエ2』の復活の呪文は「チェックコード」という仕組みを使用している。
これは復活の呪文の一部の文字がセーブデータの出力ではなく、「不正な復活の呪文かどうか」を判定するチェックに利用されているというもの。
だが、逆に言えばチェックコードの仕組みを理解して正当な呪文と判断されるような文字を入れたり、もしくは偶然チェックに引っ掛からない文字が入っているなど、このチェックコードさえ合っていれば不正な復活の呪文であってもゲームを再開できるようになっているのだ。
この復活の呪文でも実はデータが読み込まれるのは前半までで、残りはチェックコードを誤魔化すための付け足しに過ぎなかったりする。
その証拠に、この呪文で再開した後にもう一度王様に話しかけると、遥かに短い復活の呪文を教えてもらえる。
そのため、適当な短文を作った後にチェックコードを突破できるように微調整するだけで、簡単に意味のある文章を作り出す事ができるのだ。

似たようなもので、『Ⅰ』や『Ⅱ』の「意味のある文章」の復活の呪文が「予言」として出回る事もあるが、これらも偶然の産物。
現在ではこうした「意味のある文章の復活の呪文」を作成するツールが存在しており、様々な文章が作れる事が実証されている。
ただし、実際にこのような復活の呪文を入力すると、勇者の名前が不自然であったり、手持ちアイテムが異常な組み合わせであったりなど不自然なデータになりやすい。
文章の具体例などは復活の呪文(DQ)の個別項目も参照。

なお、こうした「仕込みと思われたが実は偶然のパスワード」は『Ⅰ』や『Ⅱ』に限った話ではない。
中には、「極めて卑猥なパスワードを仕込んだ」と濡れ衣を着せられたゲームもある……これについてはゲームに関する都市伝説の個別項目を参照。


没エンディングの構想

「シドーをサマルトリアの王子のメガンテで倒すと、エンディングでサマルトリアの王女に『兄の仇』としてローレシアの王子が刺されて死亡する」という内容で語られる。

結論を言うと、全部がデマというわけではない。
「ファミコン通信」で堀井氏自身が没エンディングの構想について語っており、「サマルトリアの王子を犠牲にして勝利した場合のものとして考えていたが、悲しすぎるから没にした」と上記のものとほぼ同内容になっている。
ただし、ネット上でよく見られる「メガンテで」という説明はされておらず、あくまで「犠牲にして」としか語っていない。その為、サマル死亡時で勝利した場合のエンディングであった可能性もある。

なお、実際のゲームではシドーにメガンテは効かず、勝利後に死亡した仲間は復活するのでこのようなシチュエーションは発生しない。


ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ…

ロトの兜の正体は『Ⅲ』の不幸の兜

『Ⅲ』には後の世界でロトの装備と伝えられる装備品が登場するのだが、兜だけそれらしい装備が登場しない事から囁かれた都市伝説。
順当に攻略していった場合、クリア時点での勇者の装備=後のロト装備は、剣=王者の剣、鎧=光の鎧、盾=勇者の盾と、それぞれに謂れのある伝説級の装備が揃うのに、兜だけが鉄仮面という勇者専用でもなんでもない単なる汎用市販品である上、ロトの兜と似ても似つかない代物になってしまうのである。
その為、「FC版では兜の中で唯一売却不可かつデザインがロトの兜に似てなくもない(少なくとも鉄仮面よりは遥かに近い)不幸の兜が後のロトの兜なのでは?」と言われるようになった。
一応呪いの装備なのだが、不幸の兜のマイナス効果は「運の良さが0になって補助魔法に弱くなる」だけであり、ラスボス戦(正確にはその前座含めて)で補助魔法を使ってくる敵がいない事から、最終戦に不幸の兜装備が実際有効な事もこの都市伝説に拍車をかけた。

しかし、これに関してはリメイク版で勇者の父オルテガが特別にあつらえた勇者専用の兜、オルテガの兜というよりロトの兜に相応しいアイテムが登場した事から下火になっている。
ただし、デザインはロトの兜にあんまり似ていないのだが……
HD-2D版の追加イベントではオルテガの兜の改良イベントが追加され、改良後のデザインは紛れもなく「ロトの兜」のものとなっている。


FC版でタイトル画面が無いのは容量がギリギリに近く、泣く泣くタイトル画面を削った為

割と事実として語られている都市伝説。
「確かに容量がギリギリであった」事は間違いないが、実は「入れたい要素を入れていたら既に容量がギリギリのところまで来てしまい、タイトル画面を作る作業そのものをカットした」というのが正確。
『ファミコン版ドラクエ3は、容量が足りなくてタイトルロゴ画面を削った』という情報が流布していますが、それは違います。
気が付いたら入れるスペースが残って無かったんです!だからそもそもロゴは作ってないんです!
他の仕様を入れる為に、①『すでに作ってたタイトルデータやプログラムを削った』のではなく、
仕様をドンドン入れていったらタイトル入れる容量がなくなっちゃったんで②『未着手のタイトルの作業を削った』のよ
だからデータもプログラムも作ってないねん

チーフ・プログラマーの内藤寛氏の公式Xより:2024/11/16の投稿

元々、テストプレイ・デバッグ作業時のソフトの起動確認のため、黒地にひらがなの白字で「どらごんくえすと3」と表示させるようにはしており、タイトル制作のカットが決まった際にこれをアルファベットに修正した『DRAGON QUEST Ⅲ』が製品版のタイトルに流用されたとのこと。
しかし、それが逆に「黒地に白字」というシンプルなタイトル画面の効果を引き立たせる形になった。

ただ、「削った」という言葉だけだと複数の解釈が可能であり、実際に上記の投稿でも2つの意味で「削った」という言葉を使っている。
②の意味でこの都市伝説を語っていたパターンも多く、そちらについては正しかったという事になる。


遊び人だけが「さとりのしょ」無しで賢者に転職できる理由は、「書物からだけでは真の賢さは得られない」「賢くなりたいなら勉強だけでなく遊ぶことも大切」という製作陣からのメッセージである

『Ⅲ』の都市伝説の中で、『Ⅳ』で機転とお笑いで勇者たちを助ける芸人パノンの存在も相まって美談や深イイ話として語られがちなもの。
派生して、「上記の都市伝説はデマで、バグを美談に仕立て上げただけ」というものもあるが、これはどちらもデマで、そこまで深い意味を持った仕様ではないが、バグではなく想定された仕様である。

当初、堀井氏は「遊び人」という職業を文字通りの「お遊び」要素として実装する予定で、我慢して育てても本当に何の役にも立たない地雷職という設定だった。
しかし、完全な役立たずをゲームに実装することに対してスタッフからの反発が強く*1、仕方なくご褒美として設定したのが賢者への転職だった。



ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち

エンディングに出てくる仲間達やシンシアは主人公の見た幻

根拠として挙げられるのが「仲間がルーラできない村に来るのは徒歩では無理だから」「シンシアだけ蘇るのはおかしい」「その方が無常感があり美しいから」……というもの。
実のところ、これに対して製作陣が明確な答えを出しておらず、エンディングの解釈は個人に委ねられている。

「堀井氏が雑誌のインタビューで認めている」というのが根拠とされていたが、堀井氏がそのような発言をしたソースが見つかっていない。
当時の『ファミ通』の紙面で浜村通信のコラムで「もしかしてあれは幻だったのかもしれない(要約)」というものが見つかっており、これが「堀井氏の発言」と誤認されたという説がある程度。


PS版以降追加された第6章は、FC版の頃から構想があった

ラスボスであるピサロが仲間入りする事で良くも悪くも話題になった第6章だが、これはFC版の頃から構想されていたというもの。
根拠としてはFC版の取扱説明書に「馬車システムで最大10人のパーティーが実現」とあるのに、普通にプレイしていると最終的に「導かれしものたち8+NPCのドラン1」の9人パーティになる事や、堀井氏と中村氏のインタビューでは「ピ○ロ(※原文ママ)は仲間入りする予定だったんだけど容量不足で没になった」という趣旨の話が掲載されている事から。
これらに関しては間違いなく事実である。

しかし、実のところ「10人パーティ」は、NPCのうち離脱時期に融通が利くパノンやルーシアが、他のNPCと同時にパーティにいられるという事で実機で普通に可能である。
また、堀井氏達の「仲間入りを没にした」発言は事実であるとしても、この発言の前後は「容量を稼ぐ為に泣く泣く削った会話やNPCがある」という内容である。
この為、「PS版で言う第6章の事ではなく、ピサロがNPCで一時的に仲間入りする部分があったのことを話しているだけ」とも言われている*2
そもそも、FC版のシナリオではどの時期でも同行する理由がない為、仮に実装されていたとしてもどういった経緯で仲間入りする予定だったのかは謎。
一応、ボスがNPCとして仲間になる展開はダークドレアムの例があるものの、そちらはあくまで裏ボス撃破後のおまけのようなものであり、ラスボスであるピサロにそのまま適用できるかは微妙なところである。

いずれにせよ、元がどういうシナリオだったのか、「ピ○ロの仲間入り」とはなんだったのかは未だ明らかになっていない。
ちなみに、パノンはFC版だとフィールドグラフィックは青服青髪の武闘家風*3だが、公式ガイドブックではの姿で描かれていた。


幻のゲームボーイカラー版『ドラクエⅣ』には、クインメドーサという裏ボスが登場する予定だった

ゲームボーイカラー版の『Ⅲ』で登場するメダルには、『Ⅳ』のメダルもデータに存在しており*4、そのメダルリストのラストが「クインメドーサ」という新規デザインのモンスターだった。
これを理由として「当初のリメイク版での裏ボスに相当するモンスターは、このクインメドーサだったのではないか?」とよく言われる。

クインメドーサは全体的な容姿こそハッキリしないが、メダルに描かれた絵柄から新規デザインであることはほぼ確実。
また、当初のリメイクが予定通り制作されていればゲーム本編に登場していたであろう事もほぼ確実だが、「クインメドーサが裏ボス予定だった」という部分についてはあくまでもプレイヤー間の予想であり、都市伝説にすぎない。
新規グラフィックが用意されている点ではエビルプリーストよりも厚遇された存在に思えるが、本編のカギである進化の秘法との関連などは一切不明。

『Ⅳ』のメダルデータから他にも没になったモンスターの存在が確認できるが、この内の一体であるデスペクテルは後に『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』に登場している。


トルネコは50歳でネネさんは20歳

Vジャンプ』の読者によって広まったデマ情報。ソースは『Vジャンプ』とされていたが、具体的な年齢に関する記述は存在しない。
ただし、年の差婚である事は事実のようで、ネネさんがまだ子供の頃にトルネコは既に大人であった為に生じた誤解だと思われる。
そもそもポポロの年齢から逆算すると、トルネコは45歳でまだ15歳のネネさんと子作りエッチした事になるので、ヤバいってレベルじゃねーぞ

ちなみに小説版だとトルネコは第3章開始時点で36歳となっており、こちらでのネネとの歳の差は大きくとも10歳程度であると思われる(ただし、ゲーム本編とは時間の経過などに差異があり、あくまで小説版独自の設定である事に注意)。

サントハイムの失踪事件には真犯人がいる

2章の終わりにてサントハイムの王と住人が突然いなくなり、これによってサントハイムの王女アリーナの冒険が本格的に始まるという事件。
それ以前から突然に声が出なくなるなど、この一件はエスターク復活を予見したことによる呪いを受けたのではないかと作中で語られるのだが、エスタークを滅ぼしても人々は戻ってこない。
そして実際に住人達が戻ってくるのはエスタークではなく、デスピサロを倒すことでエンディングにてサントハイムの人々は帰還を果たしている。
しかし、魔族の拠点であるデスパレスの牢屋に住人達の姿はなく、デスパレスでも闇の力で消されたのではないかなどサントハイムの人々が姿を消した原因はわかっていない。
ちなみにゲームブック版では、住人達はデスパレスに囚われており、デスパレスに潜入した勇者達が彼らの脱出を手助けした事で、ピサロと勇者達がエスタークの所へ行っている間にサントハイム王達が蜂起し、デスパレスを陥落させている。

後年になってゲームブック版の設定が逆輸入されたのか、モンスターズ3で住人達はデスパレスに囚われており、この失踪はピサロによるものだったとされている。
ただ上記のように原作ではデスパレスにサントハイムの住人達の姿はなく、勇者や魔族とは異なる第三の勢力が暗躍していたのではないかというウワサがあった。
実際にPS版以降でエビルプリーストがラスボスになるなどピサロがラスボスでないなら何らかの代役が必要となり、これがその伏線の予定であったのかは不明である。


ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁

エスタークは規定ターン内に倒せば仲間になる

インターネットが存在せず、検証の方法が限られていた時代に広まった都市伝説の代表であり、典型例。
このような説が広まったのは、初のモンスター仲間システムを採用した作品である事と、エスターク撃破時に「この私がたった○ターンでやられてしまうとは…」と深読みできないでもないセリフを言った事が理由と思われる。
実際にはどんなに早く倒しても特別なセリフなどはなく、仲間にもならない。単純にやりこみ要素の一環だろう。

あまりに広まり過ぎて、発売から数年後(既に『Ⅵ』が発売している頃)の『Vジャンプ』のドラクエのコーナーで「エスタークは仲間になりません」と公式に否定された逸話もある。
ネットも未発達だった当時にも、公式に質問の手紙が山ほど来ていた事が同コーナーで触れられている。

オリジナルでは特に何も起きないのだが、「規定ターン撃破のご褒美」はリメイク版『Ⅲ』のしんりゅうで、「裏ボス仲間化」は『Ⅵ』のダークドレアムとリメイク版『Ⅴ』のタークでそれぞれ叶う事になった。
ただし、ダークドレアムはイベントバトルのみの参戦で、タークは自称エスタークの息子の為、「裏ボス自身が仲間になる」という展開は実現していない。

この都市伝説の面白いところは、ネットで広まる可能性が極めて低い*5にもかかわらず、「仲間にする為のターン数」が日本各地でほぼ同じという事である。
追記者は日本全国で聞いたわけではないので断言はできないが、学生時代に東北と東京と中部の出身者8人にこの噂を尋ねた所、全員から「10ターン」という答えが返ってきた。
この「10ターンでエスタークが仲間になる」というのは、後に『ドラゴンクエストモンスターズジョーカー2*6で実現している。
ただし、エスタークが結構強いせいもあり、圧倒的パワーによる力押し以外で仲間にするなら少し工夫が必要。
エスタークの強さに対して10ターンはかなり早い方であり、またキリのいい数字なので広まっているのかもしれない。

なお、やり込めばバグ技なしでも2ターンでの撃破も可能で、やいばのよろいの反射バグなどを使えば最短1ターンで撃破できたりする。それでもやっぱり仲間にはなってくれない……


ミルドラースの正体は前作主人公(天空の勇者)

本編終了後、
  1. 実父の仇にして故郷を見殺しにした張本人でもあるマスタードラゴンに単身戦いを挑むも、返り討ちに遭う。
  2. 神に魔界に追いやられ、封印されてもなお復讐心は消えず、いずれマスタードラゴンを倒すべく進化の秘法を自らに施す。
  3. しかし、やはり副作用で記憶が混濁してしまい、目的が世界征服にすり替わってしまった。
……というもの。

アルカパの主人の語る伝承での勇者の末路が実際のエンディングと食い違う事*7、リメイク版ではミルドラースが元人間という出自が追加された事から憶測が生まれた。
また、ミルドラースがシナリオ上の影が薄くなって通称ミルなんとかになってしまったのも、途中で「前主人公がラスボスはまずくないか」となり、関連テキストやイベントを削った結果だという声もある。

しかし実のところ、前作主人公の伝承の差異以外根拠が何もなく、後は憶測に近い話である。
前述のミルドラースの設定も『進化の秘法で神になろうとしていたが、心の邪悪さから逆に魔族にされた人間』という説明があり、主人公の人物像とはだいぶ異なっている。
こうだったら面白いというやや悪趣味なネタの部類の話だろう。


ミルドラースは『ドラクエⅥ』のブースカが進化した姿

またしてもミルドラースの正体にまつわる都市伝説。
ブースカは『Ⅵ』の雑魚モンスターで、終盤のダンジョン「ムーアの城」に登場する魔王ムドーの色違い。
中盤の山場であった魔王ムドーの色違いという外見に違わず、強力な呪文や特技、ベホマスライムを呼ぶといった搦手を使いこなす強敵だが、それ以外には特にこれといった設定はない。

しかしこのブースカ及び色違いの元となる魔王ムドー、手足の短いずんぐりとした体型、角や耳の位置や伸びている方向など、角の本数や翼の有無などといった違いはあるものの、シンプルになっただけで大本のデザインがミルドラース第二形態にやたらと似ているのである。
『ドラクエⅥ』は『Ⅴ』より時系列的に前にあたる作品の為、これを元にして『Ⅵ』で主君デスタムーアを失ったブースカの生き残りの1匹が魔界で力を蓄え、『Ⅵ』→『Ⅳ』→『Ⅴ』と長い年月を経て進化した結果、魔界の王ミルドラースと化したのではないか……という都市伝説。

こちらも「見た目が似ている」という以外の根拠がない与太話の部類であり、上述した通りリメイク版『Ⅴ』で「ミルドラースは進化の秘法を使った元人間」という設定が公開された為、あえなく否定される事になった……

……のだが、『Ⅵ』発売から大分後になって発売された書籍『鳥山明 ドラゴンクエスト イラストレーションズ』にて、「ブースカは元々ミルドラース第1形態の没デザインだった」「ブースカの方が先に決まっており、色変えでムドーが作られた」という裏話が公開された。
その為、デザインが似ているというのは当然の話で、最終的に没になってしまったもののメタ的には「ブースカからミルドラースになる」という一点においては一致していたという稀有な回答が得られた都市伝説である。


『Ⅴ』以降に登場するエスタークは、記憶を失ったデスピサロ

『Ⅳ』のエスタークの体色(青)が以降のシリーズにほとんど採用されず、『Ⅴ』以降のエスタークが概ね『Ⅳ』のデスピサロの体色で登場する事から、「本物のエスタークは『Ⅳ』時点で完全に滅んでおり、以降のシリーズにゲスト出演しているのはデスピサロでは?」と推察される事がある。
実際、ゲスト出演版エスタークは大抵記憶を失った設定で出てくるのも、この説を補強する。

反論としては、リメイク版『Ⅳ』の第6章と明確に矛盾する(これが正史なのかどうかは不明だが)事や、リメイク前の時点でもデスピサロは「人間体に戻って力尽きる」という描写だった事、反対にエスタークは倒されても死体は消えずに残っている事*8が挙げられる。
「未覚醒エスタークが青色で、完全に覚醒したエスタークが茶色」という考察がされる事も多く、『モンスターズスーパーライト』ではSランクの「エスターク」が青色、SSランクの「地獄の帝王エスターク」が茶色という形にされている。『モンスターパレード』や『ライバルズ』では逆で、青色が肩書含めてモンスター名となっている。
『モンスターズ3』でも勇者達に倒されたエスタークは「魂が定着していない状態」と言われており、青色が不完全体というのが公式設定になりつつある。

とはいえ、この説に関しては完全に肯定も否定もされていない状態ではあり、今後に期待である。


『Ⅴ』のリメイク版では「魔界の塔」というダンジョンが追加されるはずだったが、没になった

PS2版発売以降広まった都市伝説。
PS2版では裏ボスのエスタークを倒すと、理不尽の域に達した難しさの「暗黒のすごろく場」が追加され、さらに隠し要素で仲間モンスター2体が追加される。
これらが第6章まで追加されたリメイク版『Ⅳ』と比べるとクリア後の追加要素としては簡素な印象を受けやすく、「本来は魔界の塔というダンジョンが追加される予定だったが、納期と容量の都合で没となり、その穴埋めですごろく場を追加した」という内容の噂が広まり、なんとWikipediaにも掲載されてしまった事がある。

実際、発売前に公開された開発画面には、現在のすごろく場の代わりに塔アイコンがあったものが掲載されており、ここが塔であったのは間違いない。
加えて、「暗黒のすごろく場」のBGMが塔ダンジョンで使用される「死の塔」である点、中での会話ではビアンカが「不気味な塔ね」とコメントする*9なども根拠として挙げられる。

だが、この開発時の塔が「魔界の塔」と言うダンジョンであったかどうかについては、一切の根拠がない。
「開発当初は塔型すごろく場だったのを外観だけ変更したが、BGMやビアンカのセリフを変え忘れた」と考える事も出来る。そうなると「何故わざわざ外見だけ塔から変更したのか」という疑問も生じる事になるが……。

なお、魔界での子供達との会話に「不気味な気配を地面から感じる」と言うのがあるのも根拠として語られる事があるが、これについてはそもそも「塔」と「地面から」では噛み合っておらず、単にエスタークの隠しダンジョンの事を指していると考えた方が妥当だろう。

開発者側からコメントがない為に絶対に否定される要素もないが、肯定される要素もないといった噂である。


フローラと結婚をすると山奥の村の墓が増える

「SFC版でしか再現できない」などと言われている都市伝説。
「主人公と再会したビアンカが、実は主人公の子供をグランバニアでのイベントより先んじて身ごもっており、(フローラと結婚してしまうと)流産してしまい墓が1つ増える」というもの。
また、別パターンとして「山奥の村の墓は、ビアンカと結婚しなかったショックで亡くなったダンカン(ビアンカの父)の墓である」とも言われている。

実際のところ、フローラと結婚してからどのタイミングで行っても墓は増えないし、ビアンカもダンカンも健在である(フローラと結婚した後ではビアンカの献身により、ある程度は回復していることが明らかになっている)。
「実際に見た」という意見もあるが、恐らくコラージュである。


エンディング後に主人公は早死にする

リメイク版含め、ゲーム中にそんな描写は全く無いのだが、これを信じている者が妙に多い。
結論から言ってしまうと全くのデマでしかないのだが、何故このデマが語られるようになったかについては原因がほぼ特定されている。久美沙織氏の執筆した小説版『ドラクエⅤ』である。
この小説版のラストシーンでは、主人公ことリュカが「ちょっぴりお疲れな様子」という描写があり、これを読んだ読者の誰かが「疲れ気味→体調が悪い→病気でいずれ死ぬ」と思い込み、さらにゲーム本編でもそうなのだと勘違いし、それが口コミやネットで無責任に拡散されて……という経緯で広まったのだと思われる。

では何故リュカが「お疲れ」だったのかというと、このラストシーンの前夜に妻ビアンカによって(性的な意味で)搾り取られていたからである。なお、そのビアンカはお疲れなリュカの隣でやたらツヤツヤしてたそうな。ゆうべはおたのしみでしたね
もちろん、全年齢対象の作品でハッキリ描写されたわけではないのだが*10、その「ハッキリとした描写がない」せいでこうした大人向けジョークを理解できないピュアな小中学生の読者*11が上記の勘違いをしてこの都市伝説が生まれたというわけである。
理解できる層が小耳に挟んで「そうそう、主人公は連日毎夜のように搾り取られて……」という悪ノリしたブラックジョークの側面もあるかもしれないが。

というか、この直前にこの世界の歴史上でリュカはミルドラース打倒までは「虜囚王」「探究王」として、打倒後はその治世により「慈愛王」として区別されると説明されており、早死にしていたらそんな扱いを受けたりしないだろう。
ちなみに小説版は当該シーンに限らず、リュカとビアンカがおたのしみしてる事が暗示しているシーンが何度かある。原作からして妊娠イベントあるからね、仕方ないね*12


ドラゴンクエストⅥ 幻の大地

魔王ダークドレアムの正体はテリー

ドラクエで有名な都市伝説の一つ。
別パターンとして「エスタークの正体はテリー」というものもある。

何故これらの都市伝説が発生したのかというと、『Ⅵ』の物語そのものが夢の世界と現実の世界に分かれており、同一人物であったとしても世界によっては設定が違う同じ人物が登場してもおかしくないという土壌がある。
さらにテリーは有名作『ドラゴンクエストモンスターズ』でまるで魔王のように魔物を率いる事や、自ら力を求めて人でありながら魔王の配下、しかもダークドレアムの色違いであるデュランの配下であった事から、この説が生まれたのだろう。
「エスターク」説の場合は、彼が使用したとされる「進化の秘法」は劇中のキングレオのように人を強大な魔物に変貌させる効果があり、さらにエスターク自身が記憶喪失かつ常に眠っており、夢の世界と結び付けられやすいというように説明がなされている。

しかし、それを示唆するような台詞をテリーやダークドレアムが言った事はなく、そもそも製作者の堀井氏本人がその説を否定している。
ちなみにこの都市伝説の派生に近いものとして「ダークドレアムとエスタークには関係性がある」というのもあるが、こっちも示唆する設定や台詞も無いので、今のところ関係性はないといっていいだろう。

ちなみに似たような都市伝説として、「デスタムーアはチャモロ」「『Ⅳ』のエビルプリーストはチャモロ」などというものもあるが、こちらもこじつけに近い。チャモロの影の薄さから来たネタと思われる。
実はこれらの天空シリーズの「○○=□□」説は、2000年代にあるネタサイト(現在は閉鎖)でまとめて載っていたものだが、一部のファンが公式設定だと勘違いして広めてしまったようである。


黄金の竜の正体はバーバラ

これもまたドラクエで有名な都市伝説。
この黄金の竜とは『Ⅵ』にてムドーの城へ行く際に乗り物になってくれる伝説のドラゴンの事で、SFC版のパッケージにもその姿が描かれている。
しかしこのドラゴンは謎が多く、ミレーユが持っていたオカリナを吹くと現れるのみでどんな伝説かも劇中で明らかにされていない。
これ以降、ほとんどシナリオに関わらない事も謎を強めている。

そこでカルベローナ住民が「大魔女バーバレラの血を引くバーバラ様ならドラゴンにも変身できる」というセリフがある事、バーバラがムドーと闘う時何故かパーティから離脱する事、他のパーティメンバーと同じくバーバラの肉体も存在するはずなのだが、何故かそれが劇中で言及されない事から「黄金の竜はバーバラの分離した肉体、あるいは本人」という説が発生した。
また、リメイク版にてバーバラと黄金の竜が同時に存在する事はないように修正されている事で、ますますその疑惑は強くなった。
しかし、カルベローナは現実の土地が丸々消し飛んで跡形もなくバーバラは心だけ飛ばして逃げ延びた=肉体はもうない可能性が高いと言われており、矛盾する描写もある。

やはり公式側から明言がない……が、この説に関しては製作者の堀井氏がインタビューにて「『バーバラ=黄金の竜』の設定でストーリーを作る予定だったが没になった」と語っており、公式設定ではないが何の根拠もないわけではないといったところ。
実際、久美氏による小説版では完全にバーバラ=黄金の竜として描かれている。ただ、ゲーム版も同じというわけではないので注意。

ちなみに派生として「バーバラはゼニス城=後の天空城に残った為、天空城の主であるマスタードラゴンと関係している」というものも存在する。
実際に『Ⅵ』のラストシーンは「ゼニスの城(天空城)でバーバラたちが見守る中で卵が割れて何かが生まれる」というものであり、これがマスタードラゴンと関係しているというのはよく挙げられる。
後に「バトルロード」シリーズのミレーユの技において黄金の竜を「マスタードラゴン」とする表記がなされている。
しかし、モンスターズシリーズでもマスタードラゴンは登場するが、黄金の竜とは別の白いドラゴンとして描かれている*13
あくまでナンバリングシリーズでもないバトルロードシリーズでの表記なので、どちらが正解なのかは公式でも不明。


ぶちスライムは、現実世界のスライムが「自分より弱いモンスターがいたらいいのに」と願った夢

歴代シリーズでも唯一の「スライムより弱い雑魚モンスター」であるぶちスライムの正体を、『Ⅵ』の世界観と合わせて考察した有名な都市伝説。
ぶちスライムは夢の世界にのみ、スライムは現実世界のみに存在しており、さらにそれぞれの生息域も被っている事から、ぶちスライムは「スライムの見ている夢」とする考察。
「ドラクエといえばやっぱり最初の雑魚敵はスライム」という伝統に反したこの配置を説明でき、またぶちスライムが後のシリーズでは異様に影が薄い事も、この特異な出自を考えれば納得できる部分はある。
とはいえ、公式での解答は一切ないので、あくまで「一考察」にすぎない*14


しかし、この考察には大きな問題点が存在する。
ぶちスライムの亜種であるぶちスライムベス、ぶちベホマラーは夢世界と現実世界の両方に登場する上に、ぶちベホマラーは攻略本によると「ベホマラーを唱えるようになったぶちスライムの変種」とある。
つまり、エンカウントしないだけで、ぶちベホマラーの元となったぶちスライムは現実の世界にも存在する(もしくはかつて存在したが、変種になれなかったぶちスライムは絶滅した)とも取れる。
ダーマ神殿を始めとして「現実の世界では滅ぼされたが夢の世界には残っている」ものは『Ⅵ』の世界に多く存在する為、別にスライムに限らず多くの者達の「ぶちスライムは存在する」という思いが夢の世界で具現化した……のかもしれない。
また、現実の世界にしかスライムが存在しないのもあくまでエンカウントしないだけで、NPCとして人間たちと仲良くやっているスライムは夢の世界のスライム格闘場にたくさん存在する。


ドラゴンクエストⅦ エデンの戦士たち

オルゴ・デミーラの正体はキーファ

とある考察サイトから広まったドラクエの有名な都市伝説の一つで、劇中で離脱したキーファが後にオルゴ・デミーラになったというもの。
「初期のシナリオでは『生き別れた親友が魔王となって世界を征服し、勇者となった主人公と対峙する』というストーリーだったが、あまりに鬱すぎるので没になり、設定の根幹から変更された」という推測が語られる事もある。
確かにあまりに中途半端な時期に永久離脱し、その後アイラ関連を除けばエンディングまで一切触れられない不自然さはあるが、それは他の人物にも当てはまる。
「『Ⅶ』全体のどことなく陰鬱な展開の多さを考えると、こういう経緯があっても不思議ではなさそう」というだけ。

公式から明言はなく、あるインタビューでキーファの離脱はもっと後半の予定だった事は明かされている。
ゲーム内でも、キーファが離脱した後でアイラが加入する前の時期に、キーファとアイラしか装備できない武器が販売されているなど、本来はここまでキーファはいたのだろうと推察される要素が散見される。

オルゴ・デミーラの元ネタが聖書の蛇やデミウルゴスである為、そういった内容の考察も絡むため詳しくは検索してほしい。
ただし、実際は聖書の教えや解釈から外れている部分が多く*15、反論も多い。
これは「あくまでも話のモチーフの一つが聖書程度でそこまで教義に沿ってないから」という意見もある。
なお「勇者ロト」自体が聖書の人物名を引用しているが、堀井氏は「語感がいいから使っただけで聖書の内容は全く意識していない」と述べており、何がなんでも引用本のネタを生かすスタンスではない模様。
だが、そもそも件の考察サイトの考察自体が「『ドラクエⅦ』の物語を聖書に当てはめた場合、キーファの立ち位置は蛇=サタンになる」を根拠にしている。
その為、聖書の要素を完全に排除すると考察の前提となっている「キーファを黒幕とする図式」が成り立たなくなってしまい、結局考察が破綻してしまう事になる。

「キーファとオルゴ・デミーラのデザインが似ている」というものもあったが、後に公表されたオルゴ・デミーラの公式イラストはキーファのそれとはあまり似ていない。
どちらも顔が長めくらいの程度。当時のドットでは細かい判別がつかなかった為、そのような意見も出たようだ。

魔空間の神殿でオルゴデミーラが「お前達の命はどこまでいってもお前たちのもの、神の為に使うべきではない」という発言などから、「キーファが魔王になったのはユバールの民やライラを守れなかったから」という説もある。
だが、そもそもユバールの民は偽神=オルゴ・デミーラの封印を守っていたところにキーファが現れたという矛盾がある*16
リメイク版の配信石版や、『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』の冒険の書の世界での登場時は、ライラやユバールの民が危機に陥っていたのは間違いないのだが。

また、「ラーの鏡」がラスダンで手に入るのに使い道がない事から「オルゴ・デミーラの正体を暴くためだったのでは?」という推測もある。
もっとも、ラーの鏡はそれまでのシリーズ皆勤賞の重要イベントアイテムで、『Ⅶ』では逆に手に入ると支障が出るイベントが多い。
その為「ラーの鏡」があると困るが、ここにあるという事が、いかにもオルゴ・デミーラらしい演出ともいえる。

2025年に『Ⅶ』のリメイク作品『ドラゴンクエストⅦ Reimagined』が発表された際にはこの都市伝説に関する話題が再燃したのだが、2025年9月15日に堀井氏が出演したYouTubeチャンネル「ゆう坊とマシリトのKosoKoso放送局」の生配信にて堀井氏が「1ミリも考えてなかった」とこの説を否定。長年の謎に公式から回答が出された。


マリベルは、開発段階では永久離脱する予定だった or 開発終盤に後付けで追加された

『Ⅶ』のパーティメンバー・マリベルの加入に関連する都市伝説。
マリベルは冒険中盤で病で倒れた父親の看病のために冒険を離脱し、入れ替わるようにしてアイラが加入。
そしてマリベルが加入可能になると主人公以外の4人のメンバーのうち、誰か1人を選んでアミット邸に留守番させることになり、世界の危機が迫る中でただ1人お留守番という不自然な構図になる。
一応「空飛ぶ乗り物である『飛空石』に乗れるのが4人までなので1人余ってしまう」という骨川スネ夫の車みたいな設定はあるのだが、別に常時これに乗っているわけではない上に、その飛空石も場面によってはパーティ4人+NPC1人の5人で乗り込む事も可能だったりと設定の詰めが甘く、どうにも1人だけ置き去りにする理由を無理やり作った感じが否めない。
また、戦力的にも長期離脱していたマリベルの成長の差に対するフォローもほとんどない為、マリベルを抜きにした主人公・ガボ・メルビン・アイラの中盤以降の4人で固定パーティとなる方がシナリオの進行としても自然となるのだ。

公式のソースとしては、「当初の予定ではマリベルというキャラそのものがおらず、序盤はキーファと2人旅の予定だったが、『話す』システムで会話を楽しんでもらうために追加した」という堀井氏の発言がある。
そのため後者が正しい……と一見思えるが、この発言では開発のどの段階で追加されたのか明言されていない。
終盤の4人パーティが完成した後にマリベルが追加されたのか、序盤のキーファとの2人旅しか出来ていないうちに追加が決まったのかは不明である。
どちらの説も否定する材料はないが、これ以上の公式のソースはない。


『ドラクエⅦ』は元々、NINTENDO64で出る予定だった

発売機種に関する都市伝説の1つ。
そもそも堀井氏は64の周辺機器の一つ「64DD」に強い興味を示しており、「これに対応したドラクエを開発したい」と言っていた。これが『Ⅶ』の初期案だったのではないかという説である。
どのような作品かは明言されておらず、スピンオフ的な作品だった可能性もあるが、発言当時にドラクエのスピンオフと呼べるのは『トルネコの大冒険』ぐらいしかなく、それも堀井氏は開発に関わっていない*17

さらに『ドラゴンクエスト25thアニバーサリー 冒険の歴史書』の堀井氏の発言によれば、石板システムは「石版を使って自由にマップを作れる」という自由度の高いシステムが初期案だったとされている。
そして64DDは「外付けディスクによってプログラムを追加・変更できる」というものであった為、この発言内容と合致しているのだ。

非常に納得の行く理論ではあるが、あいにく公式のソースはない為、事実かどうかは不明。


ドラゴンクエストⅨ 星空の守り人

サンディのモデルはキャバ嬢

『Ⅸ』の発売当初に一時期広まった都市伝説の一つで、「ギャル妖精サンディは堀井氏のお気に入りのキャバ嬢がモデルになった」というもの。
しかし、公式のインタビューによるとサンディのキャラは「最初にギャルという設定があり、そこから鳥山氏が描いたデザインを元に現在のサンディが作られた」という変遷を辿ったと語られている。
サンディはドラクエの世界観から浮きかねないキャラという事で批判的な目で見るファンも多かった為、揶揄として冗談半分で言っていたものに後付けが加わったものだろう。
もっとも、ドラクエにおいてはハイファンタジーとしてはやや浮いているキャラクターはサンディに限った話ではない。
ギャル要素ならば『Ⅳ』のマーニャもバブル期当時の「ボディコンギャル」のエッセンスが取り入れられているし、リメイク版『Ⅲ』で装備品にルーズソックスがあったりする。
そもそも、すっかりシリーズ恒例となっているバニーガールも、普通のファンタジー世界にはいない。

また、この都市伝説の根拠として発売前に広まった『Ⅸ』の開発状況のリークとされるコピペ内の「堀井氏(と思われる人物)がキャバクラにハマっていた」という記述を挙げる者もいるが、件のコピペは矛盾も多く、ソースとしては眉唾物。
堀井氏は「自分は下戸であり、キャバクラに行くとしても年に1、2度」と否定している他、鳥山氏も下戸である。

ちなみに、サンディ同様にキャバ嬢がモデルと言われたリメイク版『Ⅴ』のデボラは、「新しい妻候補は絶対に誰も選ばないようなキャラにしよう」という事からあのデザインで誕生したという経緯がある。
どちらが先にデザインされたのかは不明(発売はリメイク版『Ⅴ』の方だが、開発期間は『Ⅸ』の方が長いだろうと思われる為)。


外伝作品

ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』ではダークドレアムがボスの扉がある

「召喚を見せてほしいと言っているバザーの人達にわたぼうのバズウしょうかんを見せる」「倒すと仲間になる」という具体的手段も広まっているが、デマである。
特に後者はダークドレアムを作るのに1つのデータで1体しか仲間にならないわたぼうを使う必要がある為、他の入手手段が欲しいと思ったプレイヤーの願望の現れでもあろう。

だが後の解析により、「倒すと必ず仲間になる設定のボスのダークドレアム」「『Ⅵ』のグレイス城のマップを再現したと思しきマップ」のデータが入っている事が判明。
正規手段では存在しないが、没になった構想としては考えられていたものと思われる。


『ドラゴンクエストモンスターズジョーカー2プロフェッショナル』にプラチナキングが登場する予定だった

結論から言うと、デマである可能性が高い。

『ジョーカー2プロフェッショナル』(以下『ジョーカー2プロ』と略)にはプラチナキングが登場する予定だったが、諸事情で没になったというもの。
とある個人サイトが出典で、以下のような特徴があったらしい。
  • スライム系SSランクで、ダイヤモンドスライムの4体配合で誕生する
  • 耐性面はザキ・混乱・毒・眠り・麻痺・マインド・炎ブレス・吹雪ブレス・全ての攻撃呪文無効、ルカ二半減、マホトーン弱点
  • 特性はメガボディ2~3回(当時はAI複数回行動がこのように表記されていた)、ハードメタルボディ、れんぞく、会心完全ガード
  • 敵データとしても存在しており、この個体は特別なモンスターとしてスカウトアタック不可能
  • ザオリク、ひかりの波動、じごくの踊りなどを覚える固有スキル「プラチナキング」を持つ
……など、攻守ともに強力すぎることから没になったとされていた。

しかし、とあるユーザーが『ジョーカー2プロ』の内部データを解析したところ、「プラチナキングのデータは確認できない」という報告が出た。
また、上記のブログに記載されているスクショ画面のテキストに違和感があるという声もある。
この為、スクショの正体は改造などで無理矢理ゴールデンスライムかスライムマデュラの色を変えたコラ画像という説が最有力とされている。
なお、プラチナキングはその後『ジョーカー3』に登場している。



追記・修正はエスタークを仲間にしてからお願いします。

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最終更新:2026年08月18日 15:24

*1 後述の転職ありきでも反対の声があった事も触れられている。

*2 「しじん」という没モンスターデータがFC版には存在しており、これがNPCピサロではないかとされている。

*3 髪型が前作の武闘家に近い弁髪風で、武術大会のミスターハンなどに使われている。

*4 これはGBCで『Ⅳ』も出る予定だった事、『Ⅶ』の売れ行きもあってPSのリメイクに移行した事が明言されている。

*5 一応パソコン通信はあったが、利用者は決して多くない時代。

*6 初代『JOKER』でも戦って仲間になるが、ターン制限がない。

*7 伝承では天空城に帰ったとされているが、実際には地上に戻っている。

*8 「ただのしかばねのようだ」のメッセージは出るが、「仮死状態」という事かもしれない。

*9 フローラとデボラは「汚れている」といった無難なセリフ。

*10 祝賀会の直前に「子育てができなかった事でもう一度ちゃんと母親をやりたいのでまた子供が欲しい」とねだっているシーンはあるので、意味がわかる人にははっきりわかる。

*11 小説版ドラクエシリーズは公立の図書館などにも収蔵されている事が多く、低年齢層でも気軽に読む事ができる。

*12 開き直ったのか、新書版に至っては口絵が思いっきりそのシーンだったり。

*13 ただし、ファミコン版『ドラクエⅣ』、スーファミ版『ドラクエⅤ』でのマスタードラゴンは茶色く、そちらのバージョンを呼び出したと考えるならマスタードラゴンが金色でもおかしくはない。これは同一存在と明言されている『Ⅲ』のラーミアと『Ⅷ』のレティスでも同様の事が起きている。

*14 『Ⅹ』でぶちスライムが再登場した際には、登場時期も相まってかなり強化されており、「せめてスライムより強くしてあげたかった」という旨の発言がスタッフの口から語られている。

*15 そもそもデミウルゴスが出てくるグノーシス派の解釈における聖書の蛇はサタンどころか「不完全な楽園(エデン)に閉じ込められていた人間を解放した本物の神の使い」など。

*16 ただし、『ドラクエⅦ』はタイムトラベルを扱っている為、その程度の矛盾なら展開によっては解消できる可能性はある。しかし、そうすると今度はオルゴ・デミーラが自らタイムパラドックスを起こしたり、そもそも有利にやり直したりしないという矛盾が生まれる。

*17 ただし、この発言後『ドラクエⅦ』発売前に『モンスターズ』の共同開発に関わっている為、こちらの原案であった可能性もある。