マンガに関する都市伝説

登録日:2018/03/12 Mon 10:38:49
更新日:2025/04/22 Tue 17:10:14
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ここでは都市伝説の中でも、マンガに関わる都市伝説を紹介する。
ほとんどはただのヨタ話やジョークの類であるが、一部真偽不明のものもある。
本編に出て来なくても事実であると明言されているものは裏設定へ。


●目次

●関連項目



ドラえもん

有名なパターンが2つあるが、どちらも実際に作者が描いたり想定したりしたものではない。

1つは「ドラえもんの物語は、植物状態ののび太が見ている夢だった」というもの。
かなり古くからある都市伝説で、1986年に作者の藤子・F・不二雄が胃潰瘍の手術のため入院したことをきっかけに発生したという説が有力。
雑誌『Neo Utopia別冊』によると、この噂に対し藤子は「そんな突然で不幸な終わり方にはしない」とはっきり否定したという。ただ、F先生が描いたものの中にも…

もう1つは「ドラえもんが故障してしまい、数十年後大人になったのび太が直す」というもの。
こちらの出典は、1998年にとある大学生が自サイトに掲載した『~僕が勝手に考えた~ドラえもんの最終回(仮)』というパロディ小説であると判明している
作者に騙す意図は無く、自作であるとはっきり明言していたものの、読んだ何者かがチェーンメールとして広めてしまったらしい。
2000年にはパロディ小説の作者と藤子プロに許可を得た上で、この都市伝説を原案とした映画も作られた*1
2005年に同人誌としてマンガ化されたが、本家に似せ過ぎたため騒動になったことでも知られる。
騒動については「ドラえもん最終話(ガ・フェーク)」を参照。

「ドラえもんが故障して未来に帰らないといけなくなり、のび太はドラえもんに頼らず努力する」というエピソード自体は、実際に存在する最終回の1つ「ドラえもんがいなくなっちゃう!?」(『小学四年生』1972年3月号)にある。
しかし、故障したというのはドラえもんの方便(本当はのび太が頼りすぎてしまうので自分の存在は悪影響と判断したことによるもの)であり、のび太が頑張ったのは自転車に乗れることであるなど、展開は大きく異なる。

夢オチについても前述の通り否定されているが、その亜種と言える「本作の舞台は人為的に作られたものかもしれない」という可能性(いわゆる箱庭オチ)は考えられなくもない。
生命の創造はドラえもんたちが作中で何度もやっているので、逆もまた然りであろう。中にはシミュレーション仮説を示唆するものすらある。

最終回からは離れるが、ドラえもんが通っていた「ロボット養成学校」の校長・寺尾台教授の曽祖父(名前は寺尾台ヒロシ)が猫型ロボットの開祖、という説もある。
これは三谷幸広のマンガ『最新ドラえもん百科』での設定であり、どちらかと言えば公認寄りではあるものの、現在の公式設定とは異なる可能性がある点に留意。


  • 「さようなら、ドラえもん」と「帰ってきたドラえもん」が描かれた理由
上記と異なり、作者の藤子・F・不二雄が実際に執筆した最終回「さようなら、ドラえもん」。
ドラえもんとのび太の別れを描いたエピソードだが、続編の「帰ってきたドラえもん」でドラえもんは帰還し連載も続いたため、本作で完結することはなかった。
この2作が描かれた経緯については諸説ある。

この話は学年誌最高学年の3月号だったので、読者へのお別れとして最終回っぽい内容を描いた」(もちろん連載は続くので4月号で帰還させた)という説が知られているが、これは誤解。
本作が載っていたのは『小学三年生』の1974年3月号で、当時はすでに『小学六年生』まで連載されている。

本作以前に書かれた2つの最終回は、連載開始1年目と2年目に当たる1971・1972年の『小学四年生』(当時はこれが『ドラえもん』の連載があった最高学年)3月号に掲載されており、確かに「読者へのお別れ」だった。
しかし同誌の1973年3月号では次の4月号から五・六年生にも連載が広がることが決まっていたため、特に終わりらしい内容もないまま終了*2
この掲載誌拡大と「てんとう虫コミックス」の発売開始もあって、以降「読者へのお別れ」としての最終回は描かれなくなった。
実際、1974年(「さようなら、ドラえもん」掲載の年)の『小学六年生』3月号に掲載された(つまり連載最高学年の締め回となる)「ユメコーダー」は「静香と結婚したいなら彼女の理想の人物になること」とのび太が諭される話で、ギャグオチではあるがドラえもんとの別れなしにのび太の決意を描いている。

有名なもう1つの説は「作品自体を完結させるつもりで「さようなら、ドラえもん」を描いたが、掲載後の反響を受けて「帰ってきたドラえもん」を執筆、連載続行を決めた」というもの。
藤子自身が晩年のインタビューで、
『ドラえもん』も初めは反響がなくて一度は終わっているんです。(中略)
編集者と「もう終わりにしましょうか」「そうしましょう」ということになって、「さようなら、ドラえもん」という話を描いたら少し反響があって、「じゃあ、もうちょっと続けましょうか」と。

―『産経新聞』1996年3月4日夕刊「話の肖像画」より。
と述べているため、信憑性は高そうに思える。
しかし「さようなら、ドラえもん」が掲載された『小学三年生』1974年3月号を読むと、本作最終ページの欄外に「小学四年生・4月号*3につづきます」とはっきり書かれている。
また前述の『小学六年生』同様、『小学三年生』を除く学年誌の同号には「最終回っぽい」エピソードが掲載されていない。
以上の事実から「「さようなら、ドラえもん」掲載時点で連載の続行が決まっていた」ことは間違いなく、この説は時系列と矛盾してしまうのだ。
そうなると藤子の発言が気になるが、インタビュー時点で22年も前の出来事なので、記憶の混同があっても不思議はないだろう。

この矛盾を踏まえたのか「もともと最終回でも何でもない「さようなら」と「帰ってきた」の前後編作品だった」という説も存在するが、これも断定はできない。
上記で否定したのは「掲載された時点」での話であり、執筆途中の内情まではわからないからだ。
それに藤子の発言が作り話でなければ「終わりにしましょうか」「そうしましょう」という編集者とのやり取り自体はあった可能性が高く、「さようなら」ラストのコマに描かれているゴミ箱の文字が雑誌掲載時は「OWARI*4だったことも最終回を思わせる表現である。

このようにどの説も誤解だったり矛盾があったりするため、確実と言えるものは無い。
事実に基づいて解釈するなら、
<1974年3月号で『ドラえもん』の連載を終えるつもりだったが、執筆中に気が変わって続行を決意。掲載作の多くを日常回に変更したものの、執筆済みだった「さようなら、ドラえもん」は「帰ってきたドラえもん」の前編として載せることにした>
…辺りが妥当な線だろうか。


  • ドラえもんの真の目的
ドラえもんが現代にやってきた目的は「のび太の運命を変えるため」ではなく、別に存在するというもの。
こちらも古くから考察されているネタであり、有名なパターンとして、
◇「のび太とジャイ子の結婚を阻止し、困窮を呼ぶ疫病神からジャイ子を守るため」=運命改変の本命はジャイ子説
◇「のび太を実験台にして、ひみつ道具の試験を行うため」=のび太モルモット説
の2点がある。

ジャイ子説は「なぜドラえもんは『家がだんだん遠くなる』でのび太の救出を諦めたり、『無人島へ家出』でのび太を10年も放置したりしたのか」*5、モルモット説は「何度もそれによって騒動が起きているのに、なぜドラえもんはのび太の部屋の真ん中にひみつ道具を放置し続けるのか」といった作中の理不尽な点を合理的に説明できるため、好んで語られる。

もう少しガチ考察に近いものであれば、
◇「元々静香と結婚するルートこそが正史だが、あまりにドジやらなんやらが酷いため『無事に結婚する』ように調整するべく送られた」=最初から静香正史説/ジャイ子ルート捏造説
というものもある。
これは静香と結ばれる未来がタイムテレビやタイムトラベルを伴う肉眼で観測できているのに対し、ジャイ子と結ばれる未来の存在を示すものが第1話「未来の国からはるばると」に登場した20世紀当時の技術でも十分偽造可能な写真アルバムしかないこと、そして大長編やシリアス寄りの回でタイムパトロールが登場した際などに、ドラえもん自身が「過去改変は重罪」と述べていることの矛盾を解消できる、という理由から。

ニコ生主やYouTuberといった「動画配信者」が職業として確立されて以降は、モルモット説の変形パターンとして、
◇「ドラえもんは『古代人に22世紀の道具を使わせてみた』という動画を撮りに来ている」
という説も見られるようになった。

当然ながら他の回との矛盾も生じるため、いずれも都市伝説の域を出ない。
静香正史説は一応辻褄が合うものの、「同じ作者かつタイムパトロールが主題の『T・Pぼん』では、消えた際の歴史的な影響が大きい人物はルール上そのままにすることが求められていると語られている。大長編とかで文字通り地球を救ったのび太も普通に考えれば*6このルールが適用されるため、事後報告で済んでいるのではないか?」とする反論がある。*7

が、実のところ「ドラえもんの目的は『のび太の運命を変えるため』ではない」という点だけはまったくもって正しい。
第1話にて、ドラえもんとセワシはのび太に「大人になった君が遺した莫大な借金の返済が100年かかっても終わらず、玄孫のセワシまで困窮している。この運命を変えに来た」という趣旨の説明をしている。
つまり、ドラえもんの真の目的は「セワシの境遇改善」であり、のび太の運命改変はその「手段」だったというのが真相である。*8


  • ドラえもんの「どくさいスイッチ」の話は、危なすぎて単行本に収録されていない
実際には、どくさいスイッチのエピソードはてんとう虫コミックス15巻に普通に収録されており、文庫版「恐怖編」にも掲載されている。
アニメでも教育的側面の強さもあってか、大山版・わさドラ版の両方でアニメ化されている。


  • ドラえもんは「バラバラボタン」という、ボタンを押しただけで相手をバラバラにできる恐ろしい道具を保有している
あるテレビ番組で前掲のどくさいスイッチ共々まことしやかに語られていたが、そんな道具は存在しない。
この話は「のび太は相手をバラバラにするボタンを使って出木杉の知能やジャイアンの怪力を手に入れたが、外見が怖すぎてみんなから逃げられドラえもんに泣きつく」というストーリーだとされているが、オチからして恐らく、石ノ森章太郎の絵本『ちいたかわしわしごりらんらん』と混同したものと思われる。石ノ森先生は加減してください*9

実在する道具で近いのは『分かいドライバー』なるもので、触れた物体をバラバラにすることが可能。
エピソード自体があまりにアレだったため、単行本掲載に加えアニメ化も見送られていたが、『藤子・F・不二雄大全集』18巻にようやく収録された。
因みに、登場人物が好き勝手に身体を取り替える道具及びエピソードは「人体とりかえ機」が存在する(てんとう虫コミックス11巻収録)。
こちらはまずのび太が静香と身体を取り替えた後、ドラえもん・スネ夫・ジャイアンが静香の身体を好き勝手に取り替えるという中々にインパクトのある話となっている。

まあ、ボタン一つで地球が破壊される道具があるので、ある意味間違ってないが。

ちなみに、「分かいドライバー」に限らず、ドラえもんには「あまりにエピソード数も掲載誌も多い」という事情から単行本未収録作品が多く、かつては掲載誌を国立国会図書館で閲覧する以外に読む手段がなかった(現在では『藤子・F・不二雄大全集』の刊行により、全ての話を読むことが可能)。
元をただせば「ドラえもんプラス」はてんコミ本シリーズ未収録作品の単行本化、「コロコロコミック」はドラえもんの掲載・再掲載先(特に『大長編』枠の作品は、以降基本的にコロコロに短期集中連載として掲載となった)を用意することでのエピソード管理のシンプル化も創設理由だったほどなのだから相当である。
そのため、未収録作品の話題は尾ひれがつき、都市伝説化しやすい傾向があった。
例えば「ドラえもんがタイムパトロールに逮捕される」という最終回の都市伝説は、作者によって描かれた最終回の一つ「ドラえもん未来へ帰る」*10の内容が元ネタと推測されている。


  • 「仲直り鉄砲」という幻のひみつ道具がある
鉄砲形のひみつ道具で、撃ち抜いた人を喧嘩相手と仲直りさせる効果があるらしい……が、またまたそんな道具は存在しない。
2014年頃から徐々に広まっていったらしく、2015年に電子書店「eBookJapan」が公開した「場面別!使ってみたいマンガに登場するアイテム」というアンケートでも「仲直り鉄砲」が3位にランクインしていた。
近い道具に「キューピッドの矢」や「なかよし銃*11」があるので、これらと混同されたのだろうか。

また、有志の調査によりエロゲー『ALICEの館2』のおまけコーナーに「仲直り鉄砲」というドラえもんパロディが存在していることが判明したため、こちらが元ネタの可能性もある。
ただしその場合、1992年発売のエロゲーのおまけが何故2010年代になって広まったのかの説明がつかない。
前述のアンケートの対象は当時20~30代の男女であり、世代的にも合致しない。
ラジオで誰かが話した説」「まとめサイトに載っていた説」などが唱えられているが、いずれも推測の域を出ず、真相は謎のままである。


のび太が射撃の名手なのは有名な公式設定だが、それを象徴するものとして、本wikiののび太のページにも一時記載されていた伝説。
次元大介の0.3秒や冴羽獠の0.2秒、果てはゴルゴ13の0.17秒といった、射撃が得意な他作品のキャラより速いと評価されることも多い。
ところが肝心の「のび太の射撃速度は0.1秒」という設定が載ったエピソードが確認されていないのである。

では0.1秒という数字はどこから来たのかというと、候補が2例ほど存在する。
1つ目はスピンオフ作品『ザ☆ドラえもんズ スペシャル』の「ロボット養成学校編」にて、早撃ち記録0.1秒のドラ・ザ・キッドと互角の勝負を演じたエピソード。
確かにドラ・ザ・キッドの早撃ち速度は0.1秒であると明記されており(SP1巻)、彼とのび太が互角の勝負をしたのも本当である。
しかし、この勝負は銃を抜いて互いに向け合った状態で行われたもので、クイックドロウ(ホルスターから素早く銃を抜く行為)はしておらず、早撃ちと呼べる対決ではない。
しかもこれは敵を欺く演技だった為、本気でやったかどうかすら怪しいのである。
仮にドラ・ザ・キッドと互いに本気でやっていたとしても、早撃ちという形式での対決ではなかった以上、「早撃ちの速さは0.1秒」の根拠にはなり得ないであろう。

2つ目は大長編『のび太の宇宙開拓史』において、悪役ギラーミンと決闘したエピソード。
この時ののび太は、クイックドロウの早撃ち対決でギラーミンに勝利している。
しかしのび太・ギラーミン共に射撃速度についての言及はない。
「0.1秒」という数字は作中ののび太のモノローグに出てくる(原作のみ)が、「勝負は最初の一発にかかってる。相手より0.1秒でも早くうつこと……」と「できるだけ早く撃つ」という意味で使っており、「0.1秒で撃つ」とは言っていないのである。

これらのエピソードが曲解された結果、伝説として広まったのかもしれない。


  • ドラえもんの職業は「特定意思薄弱児童監視指導員」
元々は方倉陽二のマンガ『ドラえもん百科』にて独自に設定されたもの。一応は公式の書籍なので、決して根拠薄弱なものではない。
該当シーンを読むと、普段の行いから居候扱いされたドラえもんが、「私にはれっきとした職業がある。特定意思薄弱児童監視指導員だぞ」と反論している。
しかし以後言及されない上、「要するに子守か」とツッコまれるなどギャグ扱いで描かれているところを見ると、その場しのぎのでっち上げだった可能性も高い。

原作・アニメ共に未登場の設定であり、後述の映画で事実上否定された。
これに限らず、『ドラえもん百科』内の設定は、公式に採用されていないものや明確に否定されたものが多い*12ため、現在ではほぼパロディとみなされている。
真剣に読んだ上で考察する場では「原作設定」「アニメ設定*13」「『ドラえもん百科』『ザ☆ドラえもんズ スペシャル』『ドラベース』など外伝的作品の設定」は区別されることが多い。

この本が出た当時、ドラえもんの身辺にまつわる設定は断片的なものしかなく、混乱状態にあった。
それらを整理するために制作されたのが、映画『2112年 ドラえもん誕生』であり、同作においてドラえもんは「子守用猫型ロボット」として製造されたことが明らかになった(その後野比家に招かれ、赤ん坊だったセワシの世話を任される)。
よって公式設定におけるドラえもんの職業は「子守/ベビーシッター」であると考えて良いだろう。「要するに子守か」の部分が採用されたと考えられなくもない?


詳しくは項目を参照してほしいが、必ずしも間違いとは言えないもののやや不正確。
名字の「我成」は日本テレビ版で、名前の「えいいちろう」はテレビ朝日版第1期(大山のぶ代版)で別々に設定されており、同一作品内で「我成栄一郎」と続けて呼ばれたわけではない。
また、「えいいちろう」の漢字表記については不明である。

ただし「我成栄一郎」という名前も、作品外ではあるが映画『STAND BY ME ドラえもん2』のオンライン試写会企画で招待客リストの名前として使用されているため、「公式で使われたことは一度もない」というのもそれはそれで誤り。
そのリストでジャイ子のフルネームが「剛田ジャイ子」になっていることからもわかるように、あくまで「公式が考えたネタ」程度のものではあるが。
某ネットミームで本名の描写が必要になった際に(元ネタ含め)これが使われているが、どちらが先かは不明

似たような噂で「先生(せんじょう) 英一郎」が本名というものもあったが、こちらも大山版で一度だけ登場した名字「先生」に「えいいちろう」をくっつけたもので、やはりフルネームで呼ばれたわけではない。

ちなみに原作では名前を呼ばれたシーンがなく、わさドラ版でも今の所名前は出ていない。


2000年代からまことしやかに伝わっていた噂。原作・アニメ共にこの名前は出てこない。
「ああ、好き、好き、好き!」(3巻収録)に登場するキャラ「ぼた子」がジャイ子に似た外見だったこと*14から、「ぼた子が本名」と誤解され、やがて「モタ子」に変化したのではないかと考えられている。
似たようなので「モネ子」等のバリエーションもあるが、どっちにしろデマ。

同様に「剛田香」が本名という噂が流れていたこともあり、そちらは「原作でスケッチブックに“香”という名前が書かれていた」というのが根拠とされていた。
しかし実際には、該当の話と思われる「泣くなジャイ子よ」(40巻収録)にてスケッチブックに書かれた「クリスチーネ剛田」の「ネ」の文字が手に隠れて「香」と見間違えられた説が有力である。

なお、公式におけるジャイ子の本名は2025年現在も不明。
これは原作者の藤子が「同じ名前の子がいじめられないように」と配慮したためである。詳細は項目を参照。


サザエさん

  • サザエさんの最終回
ドラえもんと同じく何種類かあるが、こちらも作者が描いたものではない。

有名なのは「サザエさん一家がハワイ旅行に行き、その帰りに飛行機が墜落して一家は全員死亡する(もしくは各自の名前に即した海の生物に変化する)」というもの。
この元となったエピソードと思わしき『ひょうりゅう記』がお蔵入りされたために、間違った解釈が独り歩きしてこのようなデマが生まれてしまったと思われる。
またアニメ版でも特番でハワイに行ったことがあるが、その回で一家は無事に帰ってきている。

もう一つは「波平が急死したのをきっかけに、カツオワカメは非行に走り、フネは不倫し、タラちゃんが交通事故死してショックでマスオは自殺、一人残されたサザエはアル中になるなどして、磯野一家は崩壊する」というもの。
こちらはしりあがり寿が(勝手に)書いた『サザ江さん』なるパロディ漫画が元ネタとされている。
コレも似たような話だが関係性はない。

なお実際の原作は「長期休載のまま再開せず」という体裁で終了したため、明確な「最終回」は存在しない。最後の掲載話もいつも通りの日常ネタである。
作者である長谷川町子の体調不良が原因であるが、もう少し続けるつもりだったとも言われる。
明確な最終回が存在しなかったことで、この手の都市伝説が発生したのかもしれない。


  • フネは波平の後妻であり、サザエとフネは血が繋がっていない
これもしばしば「事実」としてネット上に記載されており、そう思い込んでいる人もかなり多い。
TOKYO MXの「5時に夢中!」という番組内で、さも事実であるかのように紹介されたこともある(視聴者からの投稿の紹介としてではあったが)。

だがこの話は、ベストセラーになった謎本『磯野家の謎』に出てくる考察ネタに過ぎない。
サザエとカツオ・ワカメの年齢差や、フネがサザエを「さん付け」で呼んでいる事、やたら機嫌の悪いフネが誰かの墓参りに行く話がある(「前妻の墓だから機嫌が悪いんじゃないか?」という推測)ことなどを根拠にしている。

しかし原作の連載開始当時では、サザエたち程度の年齢差の兄弟は珍しくなかった。
さん付けに関しては『ドラえもん』などでも確認できる事象で、昭和の日本でありふれていた光景である。
また、原作のフネはアニメよりも苛烈な性格であり、そもそも件のシーンは当時の世相を反映したネタを含んだ、オチに繋げるための展開である。
墓が前妻のものなどと考える理由は「波平は福岡出身でフネは静岡出身。それなのに何故首都圏にある墓地へ墓参りに行ったのか?」というもので、恐らく設定ミスであろう。

またアニメ版においては、サザエの幼少期や波平とフネの新婚時代を描いたエピソードが数多くあり、サザエがフネの実子であることは明白である。

(同書の計算によれば)フネが43歳でワカメを高齢出産したことになるのも一見不自然に思えるが、昔は現代と比べて40代での初産はあまりないものの第2子以降では現代よりずっと多く、大正14年には45歳以上の母から産まれた子供は2万人近く、なんと50代でも3000人以上産まれていた。
同じ長谷川作品『エプロンおばさん』にも、60近くで高校生の子供がいる設定の女性(敷金なし=エプロンおばさん)が登場する。

なお、逆に「『お母さん(フネ)が自分たち3人を連れて波平と再婚した』とワカメがショックを受ける」という話は原作中(アニメ化もされている)にあるが、これはワカメが「若い頃の毛がふさふさの波平」を写真で見て現在と同一人物と認識できず別人と勘違いというオチである。〈波平=あの髪〉という認識もどうなんだ…。


  • ワカメとタラちゃんが原作漫画でヒロポン(覚醒剤)を服用した
これも上記同様、「磯野家の謎」由来の都市伝説。
実際は同作者の別作品『似たもの一家』のエピソードが由来で、主役の伊佐坂先生の家にあったヒロポンを、隣に住むトンダ家の子供たちが誤飲してトリップしてしまったという話である。
それはそれで衝撃的なのだが、戦後すぐは取締法がなかったという背景があるので、「当時は違法じゃなかった」ことに留意すべし。

同書にて「トンダの若奥さんはサザエにそっくりで、子供2人はワカメとタラちゃんに瓜ふたつ」「なのでトンダ家は磯野家であると考えることもできる」などというこじつけ気味の考察が書かれており、そこから広まったと思われる。
が、3人は言うほどサザエ・ワカメ・タラオに似ていない。わかりやすく言うと、ジャイアンとブタゴリラを同一人物扱いするくらいの暴論である。
そもそも子供2人は作中で「トンダミヤコ」「トンダカンイチ」と自己紹介しており、ワカメとタラちゃんという事は100%あり得ない。トンダの奥さんも作中で「未亡人」と説明されるため、家族構成からして違う。*15

なお、このネタが掲載された「磯野家の謎・おかわり」は、作者が前作のヒットに気を良くしたのか、前作以上に無茶なこじつけが多くなっている。*16
擁護しておくと、「磯野家の謎」はそうしたこじつけばかりでなく、真剣な考察や綿密なデータ収集、結論こそむちゃくちゃなもののユーモアとして一読の価値がある論証もあり、「謎本」としては良書の部類に入る作品である事は明記しておきたい。

ちなみに、原作漫画には「サザエの知人である劇団員が薬局で覚醒剤を購入する」というエピソードが実際に存在し、2018年に刊行された『おたからサザエさん』第2巻に初収録された。
ただしこのエピソードは新聞掲載(1952年12月8日)から60年以上もの長きに亘って単行本未収録だった作品なので、ここから噂が膨らんで上記の都市伝説になった可能性は低いと思われる。
なお、覚醒剤取締法の施行は1951年であり、本作の新聞掲載時でも違法だったのだが、作者がうっかり失念していたか認識していなかったかによるミスらしい。もっとも、それならそれで掲載元の朝日新聞の担当者が指摘するべきだったのだが。


アニメ版波平の初代担当声優である、永井一郎の学歴と混同している。
京大卒のインテリ声優としてクイズ番組に出たことも何度かあるので、その影響で広まってしまったのだろう。
実際は原作漫画に旧制中学校卒らしいことを示す描写がある*17のみで、大学についての言及は無い。

これ以外にもネット上にはしばしば「サザエさんキャラの学歴」なるものが掲載されているが、ほぼ全て何の根拠もないガセである。
原作で学歴が判明しているのは、マスオ(早稲田大学卒)、フネ(女学校卒)、サザエ(女学校卒)だけで、後は不明。
初出は2ちゃんねるのスレッドらしく、上記の公式設定があるマスオや一応デマの根拠はある波平から着想を得た誰かがふざけて作成したものが転載され、拡散されてしまったのだろう。
なお、明確な学歴こそ不明ではあるが、原作最初期の波平がかなり金持ちそうな雰囲気であること、フネが女学校の出であることなどは事実なので、当時の基準としては磯野家がかなりハイソな家庭であるらしいことはうかがえる。

長寿漫画ゆえか、『サザエさん』の都市伝説は他にも多数存在する。
「原作のマスオとノリスケはインパール作戦の生き残り」という話も広まっているが、こちらも全くの無根拠である。そもそもマスオとノリスケが従軍経験を語るシーンが無い。


クレヨンしんちゃん

  • 『クレヨンしんちゃん』は、みさえが事故死した息子を主人公に創作した話
例によって、原作者も出版社もこのようなことは全くほのめかしていないし、作中にもこれを示唆するような描写は全くない。
臼井先生の関わっていない作品とはいえ、劇場版『オラの花嫁』の春日部の状況や大人しんのすけのぶっ飛び具合などを考えても*18、さすがに不自然であろう。
前述の「のび太植物人間説」から派生したものと思われる。

追記者の推測だが、『まつざか先生恋愛編』が一般連載とは思えないほどのバッドエンド*19に終わったことも「臼井先生は以前ああいうのを描いたのだから」として“裏付け”になってしまった可能性がある。
また、作中に登場する漫画家がしんのすけの破天荒ぶりを見て「エンピツしんちゃん」という作品を着想・執筆しヒットするというエピソードが存在するため、「作中の登場人物が創作した話」というデマの形成の一因である可能性がある。

2011年に作品20周年記念で出版された「クレヨンしんちゃん大全」では、担当編集者が(単行本未収録の)初期エピソードについて、「どれもキャラクター像が架空の人物像になっている」と発言している。
恐らく、描写が非現実的過ぎる*20という意味で言ったのだろうが、フィクションなのにわざわざ「架空の人物像」と発言したのは何故なのか、と疑問に思ったファンが「クレヨンしんちゃんは作中作の予定だった」と解釈したのかもしれない。
この本の出版前から「クレしん作中作説」は存在するため、初期エピソードについて同様の発言が過去にされたのかどうか、調査が待たれる。

ちなみにこの都市伝説の派生パターンとして、「ボーちゃんの両親が劇中に登場しないのは、しんのすけを交通事故で轢いた張本人で、みさえにとって憎悪の対象だから」という追加エピソードもある。*21


ネット上ではかなり多くのサイトやページで、まるで公式設定であるかのように書かれており、それを前提とした考察なども見受けられるが、原作・アニメ・劇場版・公式出版物のいずれにおいても確認できない設定である。
そもそも「四年制大学に通っていた」ことを示す描写自体が存在しない。

「35歳の時点で双葉商事勤続15年目」という描写はあり、高卒ですぐに入社したとしたら計算が合わないという点から「大学中退」という推測が生まれたのではないかという指摘もある。
しかし上記のように、そもそも大学に入学したという描写自体が無いため、高校卒業後2年ほど地元にいてその後上京した、もしくは東京で一度転職している、専門学校に通っていた等と考えるほうが自然だろう。

ただし、スピンオフ作品「野原ひろし 昼メシの流儀」には、明言こそされないものの、「大学生時代を回想している」かのように見えるシーンがある。*22

なお、やはりネット上でよく書かれている「野原ひろしの身長は180センチ」というのも同様に根拠のない都市伝説である。*23


  • 原作者が遺書として描いたという不気味な画像
2009年に趣味の登山中に転落死した作者の臼井先生に関する悪質なデマ。色んな意味でショッキングな内容なので検索はオススメできない。
臼井先生の失踪事件が報じられ始めたころ、ネットで彼の「遺書」とされる画像が出回り、一部で騒動になった。
まるで精神的に限界になって描いたかのような非常に不気味な画像だが、パソコンで簡単に描いたような絵だった事や後に事故死だったことが明かされた事、そもそもこんな画像を描いてネットに上げるような人じゃなかった事から、誰かのイタズラだと考える人も多かった。

そして、『('д')顔文字の俺様ブログ -避難所-』という個人ブログを運営している1人の人間が、イタズラ目的で画像を作ってネットにばら撒いたと告白。大方の予想通り、愉快犯による極めて悪質かつ不謹慎なデマだったのだ。
彼は元々、これと同様にデマ(沢尻エリカとしょこたんに関する噂など)を作って流したり、ニュースサイトや掲示板などにウィルスURLを貼り付けるなど悪質なイタズラを繰り返す人間だった。
今回は臼井先生の訃報を知ってネタばらしをしたが、ふざけた態度で全く反省していなかった。もちろん批判が殺到したのは言うまでもない。
その後も彼はブログで変わらず不謹慎な発言を続けている。


小学館作品

名探偵コナン』では最も有名な都市伝説……というよりは予想の範疇だが。
「あの方」でググるとサジェストに「阿笠博士」が出てくるほど。
戸籍不明のコナン(後に灰原も)を難無く小学校に通わせていること、コナンに素性を隠す事を薦めるシーンで(コナンが若干引く程)異様に必死な様子である事、同時期に何故か(この時点では)会ったことのないジンとウォッカの顔を連想している事、ピスコ粛清前後での様子などが根拠とされている。
それ以前に説明のつかない異常な科学力の持主でもある。
また、黒の組織のコードネームは酒に因んだものだが、ラムとオレンジジュースで作る「アガサ・カクテル」なるものが存在するのもこの説が広まった一因だろう。

この説については作者直々に否定宣言が出されたが、現在でも
◇「長期連載化*24による路線変更で、長年親しんでいた知人を裏切らせることができず予定が変わった*25
◇「黒幕ではないが何か重要な事を知っている」
といった説を支持している人もいる。
ただ、身も蓋もない事を言ってしまうと、ジンの変遷を考えるに路線変更自体が黒の組織の設定を固めるための物だった可能性は高い。
実際に後の対談で「あの方の正体を決めたのはこの巻(未公表)の時期」と暗にそれ以前はあの方が誰かは決まっていなかった事を打ち明けており、当然路線変更前であの方の設定を考えていたかも怪しい1巻時点での描写は根拠としては弱いと言わざるを得ないのだが。

阿笠博士の科学力が劇中ですら異常な理由?さぁ…?
これもやっぱり「せっかくなら探偵道具として変わったガジェットを出したい」で博士キャラを登場させる、程度だったのだろうか?


  • TV版『名探偵コナン』のスポンサーにガス会社が含まれているため、アニメにおいて爆発シーンはNG
毎年のように爆発シーンがある劇場版に対し、TV版では滅多に爆発シーンがないことから生まれた都市伝説。
確かに頻度は少ないが、TV版でも爆発シーンは存在する(「憎しみのフライパン」)。
スポンサーに関しても、1997~2015年までは「日本ガス協会」が務めていたが、その当時から爆発シーンは放送されている(「謎めいた乗客」)ので、ガセと考えて良いだろう。
なお、2021年現在ガス会社はスポンサーについていない。

元々原作に爆発シーンが少ない(よって、原作準拠のTV版も必然的に少なくなる)ことと、劇場版は視覚的に派手な展開が求められる(ゆえに爆発シーンが多い)という事情が重なっただけだと思われる。


月刊コロコロコミックで連載されていた、『星のカービィ』の漫画化作品にまつわる噂。
「作者が編集部に罵倒されて鬱病になった」とも「作者が株に成功してやる気を無くした」とも言われていたが……

2017年6月、作者本人へのインタビューが公開されたことにより事の真相が明らかに。
その内容は当時のファンにとって驚きを隠せない残酷な事実であり「知るべきではなかった」と言う者まで現れるほど。
詳しくは作品項目にある小見出し「○打ち切りについてペポ」を参照。
その後、ひかわ博一はコロコロアニキにて新作短編を書き下ろし、それが切っ掛けでアニキで連載再開となった。


コロコロコミックにて連載されていた『かっとばせ!キヨハラくん』や『ゴーゴー!ゴジラッ!!マツイくん』を始めとする、河合じゅんじの野球漫画に関する噂。

代表例として知られるのは『キヨハラくん』作中にて、近鉄とオリックスをパロディした球団が「オリッ鉄バッハローブス」という合併球団になり、西部(埼玉西武ライオンズ)に挑むというネタ。
これは2004年に球界再編問題として、本当に近鉄をオリックスが吸収合併して「オリックス・バファローズ」という合併球団が現実に生まれてしまうという事態が発生した。
この例だけではなく、河合じゅんじ作品では他にも「アキヤマ(秋山幸二)とクドー(工藤公康)がダイエーに移籍する」「ナガシマ(長嶋茂雄)監督がカズシゲ(長嶋一茂)を来年トレードで獲得すると発言」など、漫画のネタが現実でも限りなく近い出来事として再現されるという現象が見当たる。
この事から一部では、河合じゅんじ作品には予言書としての力があるのではと面白半分でネタにされる。

常識的に考えて河合じゅんじに予言者としての力はないし、予言しようと意図して書いたネタもあまりないだろう。
ただし、一つ言えるのは、現実のプロ野球は漫画のネタすら飛び越えるという可能性を持つ事だろうか。事実はなんとかより奇なりという奴である。

余談だが、『キヨハラくん』作中にて読者から「ひょうきんガッツポーズ」を基にしたネタを公募していたことがあった。
こうして採用されたネタの中に、キヨハラが看護師姿で巨大注射器を構え「うつぞーっ!」と気合を入れるという物がある。
これがキヨハラのモデルである現実の清原和博が2016年に起こした事件と絡んでしまい、ファンの間ではブラックジョークとなっている。


  • あぶさん』の作者の水島新司は現実と漫画の認識が曖昧になっている
水島新司に関するエピソードの一つとして拡散されている都市伝説。

数々の名作野球漫画を執筆した水島新司だが、水島の代表作の一つとして有名なのは現実のプロ野球を舞台にした作品である『あぶさん』。
この作品の主人公を務めるあぶさんこと景浦安武は、現実に存在するプロ野球球団の南海ホークス~福岡ソフトバンクホークスに62歳まで現役でプレーしたという設定を持つ。
そしてホークスの監督を務めた王貞治と水島新司の対談にて、王があぶさんの現状を把握していない発言をしたところ、水島が「あんた、あぶさんに何度助けられたと思ってるの」と本気でキレたという噂。
そこから「水島の中では自分のキャラは本当に現実に存在すると認識している」という推測が発生して広まった。

テレビ番組でも紹介されたことがあるこの噂だが、現状では明確な情報元がないために断定はできない。

とりあえず、水島新司は大の野球好きと同時に自分の作品やキャラへの思い入れが非常に強い作家なのは確かと言える。
とは言え、他人による自作品やキャラの扱いについてはある程度寛容な面もあり、爆笑問題の太田光が自身の冠番組『爆笑問題のバク天!』で「ドカベンの漫画のコマを切り貼りして四コマを作る」というコーナーを放送していた時は抗議するどころか嬉々として鑑賞、放送の度に爆笑していたという逸話も残っている。
他にもウッチャンナンチャンがMCを務めた裁判バラエティ番組『ウンナンの桜吹雪は知っている』にて
「ドカベン訴訟*26」で水島新司本人が出演し、彼が描いた漫画の描写の数々を「これはおかしいだろ」とネタにされるというやり取りが放送されている。*27

また、景浦安武も現実のホークス球団で彼の背番号が連載中は準永久欠番扱いされていたり、更には本当にソフトバンク球団が引退セレモニーを開くなどの架空のキャラとしては異例の扱いを受けた。
景浦安武という野球選手が漫画を飛び越え、現実にすら影響を及ぼしたのは紛れもない事実である。


  • 金色のガッシュ!!』のクリア編は引き延ばされて無理やり書かされたもので、本当はファウード編で完結予定だった
一時期…というか完全版が刊行されるまで、前述のデデププの噂と並び、よくネット上で言われていた噂。
前章のファウード編が非常に熱く纏まった展開だったのに対し、クリア編が人を選ぶ上にインフレの極致みたいな内容で、しかも賛否両論であったこと。
そしてこの前後に作者と小学館の間にトラブルが発生し、小学館を離れて移籍してしまったことから生まれた噂である。
結論から言えばこの件は完全なデマであり、作者が完全版刊行の際に明確に否定した。
しかし現在でも一部にこのデマを信じている人がいるぐらいには広まってしまっている。


集英社作品

ソース付きのコピペとして一時期拡散されていた噂。しかし、実際にはそのソース自体が完全な釣りであった事が判明している。
詳しくは、実は言ってない台詞を参照。
一応、『るろうに剣心』のように、作者が「少年漫画が18禁メディアに使われるべきではない」のと単純にパチンコが好きじゃないという理由を明言した例もある。

なお上記のガセネタが広まりすぎて誤解されがちだが、鳥山氏が『ドラゴンボール』のパチンコ化を拒否している事実は明確なソースが別件で存在する。
東洋経済オンラインが有名作品のパチンコ化事情を取材した際、遊戯メーカー幹部から「超人気アニメの『ドラゴンボール』は各社が打診したが、原作者の鳥山明氏が首を縦に振らない」と回答を受けており、その記事はネットでも閲覧できる。
具体的なメーカー名と人物名は明かされてはいないためどの程度信憑性があるかは微妙だが、「鳥山明が拒否したというソースはない」というのもまたガセネタということになるだろう。


通称「鳥山ロード」。
東京の集英社と原稿をやり取りするために、鳥山明が毎週のように空港*28と自宅を往復していたのは本人が単行本で語っているので事実。
その往復に時間がかかりすぎて原稿を落としかけたことすらあったらしく、鳥山明が東京への引っ越しを検討するようになったため、巨額納税者である鳥山明に引っ越されないよう鳥山明宅から空港までの直通道路を作った…という都市伝説。
ただ、実際にその道路がどこかと言うと、都市伝説内でも語られないことが多い。

現実問題として、いくら巨額納税者とは言っても個人の納税額より道路の整備費の方が高くつくだろうことは容易に想像できるので、実際にあった話かというと限りなく怪しいだろう。
鳥山が「もし原稿を落としたら東京に住んでもらう」と鳥嶋編集長に約束させられて地元を離れたくないので頑張ったと語った媒体もあるため、愛知県が何をしようとも鳥山がうっかり原稿を落としたら台無しになったことになる。
そんな都市伝説ができるほどに鳥山明の売れ行きがすごかった、ということだが。

2008年に、ゲーム『桃太郎電鉄』の作者であり、編集者時代に鳥山と親交があったさくまあきらが、自身の書いた嘘記事であることを自分のホームページで明かしている。
だが、以後もテレビで取り上げられるなど、都市伝説としての扱いは続いている。


  • 某大ヒット漫画は悪魔のお告げによって生み出された
とある漫画家が、人気漫画の連載が終わって次回作のアイデアが出ずスランプに陥っていた。
ある時そんな漫画家の許に悪魔が現れ、予言を授けた。
予言を元にして描かれた漫画は「主人公が神を超える」「死人が蘇る」「サタンが世界的なスターになる」という神を冒涜する内容だったが、世界的なヒット作となった。
ある時漫画家が偶然エホバの証人という新興宗教の信者と話をしたところ、漫画家は自らの過ちに気付き、漫画を強引な結末で終わらせ、自らもエホバの証人に入信した、という都市伝説。

お気付きかと思うが漫画とは「ドラゴンボール」、漫画家とは鳥山明のことである。
宗教関連のことなので早めに種明かしをすると、この噂は全くのデタラメ。
悪魔云々の部分は勿論、鳥山明とエホバの証人はなんの関連性もない。
特に最大のツッコミ所として、神と戦う展開は原作の連載が終了してから18年後の映画である『神と神』が初出であり、そもそも「神を超える」という発想自体が原作には一度も出てこない*29ので、この噂を言い出した奴が原作を知らないのは明白である。
というか、そもそもの話初期のドラゴンボールは西遊記モデルの冒険活劇であり、初期設定や初期デザインの資料も早い段階で公開済みである。
この噂が独り歩きするのは鳥山明にとっても看過できなかったらしく、インタビューで本人が直々にエホバの証人とは何の関係もないことを明言している。


天下一武道会ビーデルをフルボッコにしていた姿があまりにも印象深いスポポビッチだが、時折海外のイラスト投稿サイトではリョナを表すタグとして「Spopovich」が使われると語られる事がある。
しかし世界最大級のイラスト投稿サイトDeviantArtなどで検索をかけると分かるが、出てくるのはスポポビッチ本人やドラゴンボール関連のイラストばかりで、他作品のリョナ絵は1つも出てこない。
この事からデマである可能性が高いが、どこかのマイナーな投稿サイトで使用されている可能性もある…かも知れない。スポポビッチがそっちの趣味の人に人気が高いのは事実だし


  • フリーザのモデルは当時の担当編集である近藤裕
悪の親玉でありながら敵にも部下に対しても敬語で話し、それが強烈な威圧感を与えるという斬新な悪役像からかなりの人気を誇るフリーザだが、実在のモデルが存在するという話も広く知られている。
この作者には前科があったのに加え、特にVジャンプにおいては彼の副編集長時代における鉄板のいじりネタとなっていた他、インタビュー等でも前担当である鳥嶋や同じく近藤をモデルにしたキャラを作った三条など複数の人物が肯定している…
…のだが、当の鳥山と近藤は揃ってこの説を否定している。曰く「無意識に似せてしまった可能性はあるが、本作において明確に担当編集をモデルにした敵は出していない」とのこと。
なお近藤曰く「自分をモデルにして作られたキャラはトランクスとのことだが、こちらはさすがにジョークの可能性が高いと思われる。
前述のVジャンプで弄っていた石塚裕子氏の漫画を読んで信じた読者も多かったのではないだろうか(「イヨク*30をフリーザに変身して恫喝・ボコるコンドウ*31」というのは鉄板ネタだった)。


  • ONE PIECE』の仲間の能力には数字の法則がある
麦わらの一味が食べた悪魔の実の名前は1から10までの数字のごろ合わせになっている」という有名な説で、単行本の読者投稿コーナーで採用された事もある。
現在該当しているのは「5・6」「1・10」「8・7」「4・3」の4人。
この事から次の仲間は残った「2・9」か「9・2」で表せる能力者ではないかと言われている。
現在登場しているキャラで該当するのは「ニキュニキュの実」の能力者であるバーソロミュー・くまと「フクフクの実」の能力者である錦えもんの2名で、どちらも一味に協力する描写がある事からメンバー入りする最有力候補と目されている。*32


  • 『ONE PIECE』が休載になったのは版権問題で揉めたため
しばしば休載になる『ONE PIECE』だが、とあるキャラの登場と休載になった時期が重なったために広まった噂。

『ONE PIECE』には実在する人物がモデルとなっている登場人物が何人も登場しているが、特に海軍大将は一目でモデルとなった人物が分かるほどそっくりに描かれている。
その中の一人「藤虎」は勝新太郎演じる「座頭市」がモデルと見られているが、外見だけでなく「盲目であることをいいことに悪人がイカサマしようとする」というシーンも作中のシーンに酷似していることから著作権に引っかかり、その調整のために時間が必要だったのではないかと噂されている。
しかしながらこの噂に関しては「ティー・エム・プロダクション」が明確に回答しており、「まったくの風評被害で、正直、困っているんです。」「弊社が『少年ジャンプ』編集部に抗議をしたということも、勝の妻・中村玉緒が立腹しているという事実も一切ございません」とのこと。
迷惑がかかるところが多いので、この噂を言いふらすのは自重すべきだろう。

なお、似た噂として「赤犬がエースを殺害したことで一部の熱狂的なエースのファンが菅原文太の事務所に突撃し、それに対してクレームが入れられたことで今後赤犬を登場させることは出来なくなった」という噂があり、かつて当Wikiにも掲載されていたが、知っての通り赤犬は現在も登場しており、ガセであることが確定している。
作者の体調や劇場版の監修の関係で『ONE PIECE』の休載が増えるようになってからは、この噂も下火になっている。


ゴールド・ロジャーが「ゴール・D・ロジャー」だった衝撃から、他のキャラの「ド」もDではないかという噂が流れ、
その煽りを受けて当時フルネームが不明だったドラゴンが「D・ラゴン」ではないかと疑われ、
さらにドンキホーテ・ドフラミンゴ 登場後には彼も「D・フラミンゴ」説が流れ、
「Luffy」「Ace」「Teach」「Ragon/Roger」「Flamingo」と揃ったことで「並べ替えるとRAFTEL」説まで飛躍した。

数年後、法則に合致しないDの一族が増え、ドラゴンのフルネームが判明し、『ONE PIECE STAMPEDE』にてラフテルの綴りも「Laugh Tale」と判明してこの説は消え去った。


第1話で登場した最初の敵であるヒグマに関する都市伝説。
まず生存説に関しては、公式ファンブックなどにおいて作中死亡した人物には享年が記載されるのだが、何故かヒグマは年齢のみが書かれている。
彼は近海の主に食われたものの、出血や食べ残しなどはなく丸のみにされてるので、奇跡的にギリギリ生還できたのでは?という考察も。
当時10億4000万ベリーの大物で既に覇王色の覇気を使いこなしてたシャンクスらから逃げる事に成功したので実は只者ではないかもしれないという意見が多い。
その他「海賊を初めて見た」発言など謎が多く、実はただのやられ役の敵ではなく結構重要なポジションのキャラなのかもしれない、という見方をする読者が多いのがこの都市伝説。それゆえ、皆が驚くような再登場を果たすかもしれないという予想もされている。
さらに2024年現在、質問コーナーであるSBSでもヒグマに関する質問が何故か今まで一度も採用されておらず、『ONE PIECE』のアレコレをいじる事に定評がある恋するワンピースをはじめとした外伝作品でも彼に関する話が全くないので、ますます再登場するかもしれない重要人物説に拍車がかかっている。
ある意味、先述の『名探偵コナン』の〈あの方=阿笠博士〉説に通ずる所がある。ネタ的な意味で。


奇面組に「北殿軒戻樹(ほくとのけんもどき)」というマンマなパロディキャラが登場したため、一堂零と名前の読みが同じで初登場時は顔が似てないでもないレイはそのアンサーなのではと言われてきた。
しかし、原作者である武論尊が北斗の拳の公式ページにて直々に否定した。


  • 『北斗の拳』のアミバは本物のトキとして出す予定だったが変更された
当初は3人の兄を次々と撃破していく構想だったが、「兄弟全部が悪人というのはどうか」という編集の意見からトキを善人として設定変更し、「悪人のトキ」は偽物「アミバ」だったというストーリーになった、という噂。

◇ジャギが死に際にケンシロウに兄2人の生存をほのめかす言葉が、兄2人がケンシロウにとっての脅威になると言っているとしか思えない言い方であること
◇そしてそれを聞いたケンシロウも「何!あの二人が!」等と、嬉しくない驚き方であること
◇いざ戦闘になるとその技のキレに驚嘆するケンシロウ、トキが医学の道を捨て暴力に走ったきっかけのエピソード
◇トキの証明である背中の傷のエピソード
…という具合に、トキとしてのアイデンティティを丹念に補強していったのに、
偽物であることの判明は急で、伏線も全く無かったこと
◇後に登場する本物のトキは重病人であり、それをケンシロウも知っていた*33ことから、健常なアミバをトキと誤認するのに無理が生じている(=トキの人物設定のさらなる後付けが行われた)こと
◇『北斗の拳』自体が長期連載を見越した計画的なストーリー展開をせず、後付けの設定や矛盾が多数存在する(というかトキの存在そのものがそれである)こと
…などから、説得力は非常に強い内容であるのだが、公式に明確なソースが示されたことがないので真偽不明となっている。
いずれにせよ、偽物設定の影響でアミバがネタキャラとして妙な人気を獲得してしまったのは疑いようもない事実であろうが。あと暗殺拳の使い手なのにケンシロウが騙されやすいというのも。

実写ドラマ「北斗の拳」の撮影を描くという設定のスピンオフ作品『北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝』においてはこれを意識したのか、アミバは当初「本物のトキ」として撮影が行われたが、撮影現場の事情でアミバに設定変更される展開となっている。

なお、アニメ版でアミバの正体暴露&撃破回のタイトルが「ふりかえる過去はない! ただ悪を憎みトキを撃つ!!」となっていることから、「土壇場までトキ設定だったのでは?」の根拠に挙げられることがあるが、この放送(1985年7月18日)の時点でとっくに原作ではアミバの正体はバレて撃破済みである。*34
むしろアニメ版では、後のトキの容姿に合わせてアミバも白髪にデザイン変更がされる、レイとは別のかつての同門という設定のオリジナルキャラを配置することでレイが正体を看破するきっかけになるようにするなど、原作の展開を補完している。
「では何故アニメ版のタイトルでは撃破回までトキ名義なのか?」は単純であり、次回予告とタイトルが流れる時点ではアミバの正体がレイによってまだ暴露されておらず、トキ扱いされているためである。
原作のことを考慮せずにアニメ単体で見れば「遂にトキと対決するケンシロウ!トキが真の悪ならば、兄とはいえ倒すのが北斗の掟!」と予告で盛り上げている中で、次回のタイトルでトキではなくアミバとネタバレするわけにもいかないのは道理だろう。城之内死す?はて?


  • 『北斗の拳』のマミヤのヨーヨーやジャギのヘルメットは、ドラマ『スケバン刑事』の歴代麻宮サキの武器や二代目サキのヘルメットのオマージュ
同様に前後関係から無理がある例。
マミヤとジャギの登場はそれぞれ1984年16号と29号、『スケバン刑事』の放送開始は1985年4月11日(北斗の拳のアニメ化より遅い)ので予知能力でもないとオマージュできない。
マミヤの方はまだ「原作漫画(1976年から1982年)の『スケバン刑事』のオマージュ」とも取れるが、原作漫画では二代目サキが出てこないので、ジャギのヘルメットはどうやっても無理。

では、ジャギのドクロを模した独特の悪趣味なヘルメットの発想はどこから来たのかだが…実は不明である。
ただし、『北斗の拳』においてはザコ敵として毎週のように出てくる無法者たちがバイカーの要素を取り込みつつ世紀末特有の変なファッションをしているので、その派生としてあのヘルメットが生み出されたとしてもおかしくはない。


都市伝説というか、『ジャンプ』連載時の最終回がそうとしか受け取れない内容だったせいで、確定事項とされていた話。
アニメ化もされた1980年代を代表する人気ギャグ漫画が最終回にして、第一話冒頭に戻る展開(社会人→中学二年生)と、主人公の奇面組を含めた多くの登場人物たちが、ヒロイン・唯の空想(妄想)の産物としか思えない内容には、当時から多くの批判が集まった。

しかし、後に作者の新沢基栄は雑誌インタビューにて「正直、夢オチと言われるのは心外」と明かし、まさかのループ物(意訳)であったことが明かされた。
この発言が本当に意図していた物の通りなのか、批判を受けて結末を転換したのかは想像するしかないが、後の愛蔵版と文庫版にて、主人公である一堂零のシルエットが描かれ、奇面組は空想上の存在ではなく、きちんと実在している(そしてこれから同じようなドタバタを繰り広げるであろう)ことが確定した。
よって、夢オチであるとする結論は誤りとなる。
まぁ、描写的に「予知夢」「正夢」という意味で夢オチの亜種と取れないこともないのだが、少なくとも安易な夢オチだと批判されるようなものではなかったことは確か。


テニスの王子様』時代に全日本テニス振興会より「テニスへの誤解を招く」として「テニス」という名称の使用差し止めを求められたという。
しかし全日本テニス振興会という団体は実在せず、ニュースを装った個人サイトのジョークが広まったもの。後日、同サイトには風説の流布で作成者が逮捕というジョーク記事が掲載された。
なお、本作で行われているスポーツを「テニヌ」と呼称することがあるのもこれが元ネタ。

ちなみに「日本テニス協会」という組織なら実在し、アニメ版には「日本テニス協会推薦」のクレジットまでなされている。推薦して良いものなのか?


現在該当するとされているのは「一時停止」「巻き戻し」「スキップ」「再生、早送り」「ダビング」の5つ。
しかし最後の「D4C=ダビング」は流石にこじつけ感が拭えず、かと言って7部を含めないのなら「6部までのラスボスは時間に纏わるスタンド能力を使える」とも言い換えられるので、実際にはビデオデッキが元ネタと言い切ってしまっていいかは微妙なところ。
巻き戻しなら7部にも居るが、ラスボスではないし…。いっその事一時停止をラスボスとして扱うべきだろうか。
ちなみに8部のラスボススタンド(ネタバレ注意!)の能力は何をどうこじつけてもビデオデッキに結びつかないであろう能力だった。


「そうでも考えなければ、ジョセフのスタンドでも親を見つけられなかった理由に説明がつかない」というだけで、公式で明言された事はない。
確かに吉良吉影のスタンドであれば人を痕跡も残さずに消し去る事は可能であり、動機面でもかなり怪しいのも事実である。
しかし、仮に彼女の親が消された可能性が高いとしても、作中で描写された範囲外に人を消せるスタンド使いや怪異が存在した可能性までは否定できず、あくまで「限りなく黒に近いグレー」の域を出るものではないだろう。


都市伝説というか、初出時のアナスイが誰がどう見ても女性でしかなかったため、自然とこう言われるようになった。
初出時のアナスイとデザインが固まった後のアナスイを比較すると、別人レベルどころか明らかに性別が違う。

ただ、もともとがどういう設定だったのかも、本当に女性から男性に変更されたとしてその理由がなんだったのかも明らかにはなっていない。
一応アナスイの能力的に、自分の性別を変更することもできなくはないので、世界観的に矛盾なくこの外見の変遷を説明すること自体は可能。とはいえ、このように考えたとしても「なんでそんなことしていたの?」という根本的な疑問は晴れないままだが……
アニメ版では最初から再登場後の外見となり、原作初出の姿は無かったことになった。

作者はルッカコミックス&ゲームズ2019において「少年誌において中性的なイメージのキャラを描きたかった」と発言しており、レズビアンかはともかく中性的なキャラクターの予定ではあったらしい。


ジョジョの考察でよく出る都市伝説。ネタバレになるが、サンドマンは白人がつけた名前で本名はサウンドマンであると本人は語っている。
ぶっちゃけて言えば同じ部族の者も姉もサンドマンと呼んでいるのでどう考えても後付けなのだが、並行世界から連れてきたと考えれば名前が違うことや、初期の頃とスタンドのデザインが違うことも説明がつくためしばしば語られている。
仮に並行世界の別人だとすれば、「元のサンドマンはどうなったのか?」は大統領たちの性格からして嫌な末路しか思い浮かばないので複雑なのだが…。
なお『JOJOVELLER』付属の別冊『STAND BOOK』では、元のサンドマン本人だと明言されている。


原作ストックが尽きたために放送されたドーマ編は、「心の闇」を題材にカードゲームを通じた世界規模の危機が描かれ、その中で
◇原作にない主人公の敗北や設定の矛盾
◇現実のOCGでは考えられないほどインフレしたオリジナルカードによるデュエル
◇それらを含めたネタとしての濃度や、続編における展開の雛形となった要素の数々
…などから賛否が分かれる内容であるが、それについて原作者が高く評したとする都市伝説。
現在のところ、それを示すソースが明示されたことはなく、内容に対して「考えさせられた」という言葉については185話の予告で杏子が発した言葉であり、ここから尾鰭がついたものか。

作者が実際にドーマ編(並びにアニメオリジナル展開)の内容をどう感じていたのかは明らかではないのだが、上記のネタ的な人気がニコニコ動画をはじめとするネット上で大きく広まったことに対して、集英社やOCGの販売元であるコナミ、果ては作者本人がネタを取り入れる姿勢を度々見せているのも、公式サイドからネタ人気を受け入れられている→その大本の一つであるドーマ編が評価されている、と見られる一因だろうか。

ちなみにドーマ編は本作初期からアニメ版脚本として参加し、その後最終章である記憶編を始め以降のアニメ遊戯王で幾度もシリーズ構成を手掛け、シリーズ最多執筆記録を持つ吉田伸が初めてシリーズ構成を担当した長編である。
そういった実績もあってか、作者は吉田伸に対して「自分よりも現在の遊戯王を支えている」と高評価をしている、というのは事実である。


  • 『遊☆戯☆王』初期はカード以外の要素が読者から受けておらず、M&W中心の「王国編」を始めたことで人気漫画となった
同作の中でもトレーディングカードゲームに絶大な人気があったのは事実であり、打ち切り寸前だったことも明かされている*35ためほぼ定説のように語られているが、ジャンプにおける扱いはその通説と大きく異なっている。
というのも実際は第13話(シャーディー編第1話)というかなり早いタイミングで表紙巻頭カラーをもらっている。これはジャンプの新連載としては破格の待遇であり、今なお高く評価される最初期は読者からも実際に好評だったことを裏付けている。
このシャーディー編は文庫版後書きで作者も認めるほどの不評エピソードであり、打ち切りの危機に瀕したのはここで読者が離れたのが大きいと思われる。

そして王国編のおかげで打ち切りを免れたというのも微妙。
実は王国編が始まってもジャンプの掲載順はかなり低く、人気復活の決定打にはなっていない。
時期が被っているせいでわかりづらいのだが、実際に復活したタイミングはその直後、アニメ版が始まったあたりである。
それまで掲載順が微妙だった漫画がアニメ化で再評価されるケースはジャンプに多く、『ドラゴンボール』『聖闘士星矢』『幽☆遊☆白書』『黒子のバスケ』と言った名だたる作品もこの経過を辿っている。
「読者の母数で結果が変わり、なかなか評価してもらえない」というジャンプのアンケートシステムの限界がよく現れている例である。
総括すると、シャーディー編で読者が離れてからアニメ化するまではカードの有無に関係なく単純にアンケートの母数が減っており、「カードをやらなかったから不評だった」と断言するにはかなり微妙な状況となっている。
そもそも王国編の前にアニメ化が決まったことを考えると、それ以前から一定の人気は認められていたはずである。

なおシャーディー編後の単発エピソードは目に見えてネタ切れを起こしており、まともにゲームをやらなかったり*36ゲームらしい駆け引きが成立していなかったり*37、2話完結エピソードが増えて相対的に内容が薄くなったりしていた。
「カード以外が不当に低く評価されて仕方なくカード中心にした」という風に語られることが多々あるが、実際は不当でもなんでもなく純粋に作品の質が低下しており、初期の1〜2話完結路線が廃止されるのは必然だったと言える。*38

同作のカード偏重化は何かと賛否を呼んだためか、誇張もしくは誤って伝わっている情報は割と多い。
例えば「路線変更してカード以外をやらなくなった」と言われることがあるが、実際にカードのみを扱った長編は王国編とバトルシティ編の2回だけである。
それ以外にも別のゲームとして「DDD編」も行っている他、最終章の「記憶編」に至ってはそれまでの伏線を回収する王道バトルものとなっている(こちらは途中でデュエルを行なっているが、なんとたったの2回のみ)。
この「王国編」「バトルシティ編」だけで王国編以降の約2/3を占めるため「カード中心になった」というのは間違っていないが、「カード以外をやらなくなった」はシナリオ構成の面で誇張を含む表現である。
加えて「バトルシティ編」以降もDEATH-TやTRPGといった初期のネタはちょくちょく拾っており(実質的なラスボスに至っては後者で登場したキャラ)、カード以外を蔑ろにするようなことは避けている。
最終的には先述のシャーディーや連載初期からの千年パズル関連もくまなく回収していることから、当時の原作ファンからは「打ち切りや引き伸ばしの多い少年ジャンプで物語を綺麗にまとめて終わらせた数少ない作品」とまで評価されている。
他にも「カードが流行ったのでDDDで二匹目のドジョウを狙ったらコケた」などと言われることもあるが、そもそも今作は連載初期から「M&W」以外の創作玩具も頻繁に扱っており、何もDDDで唐突にそうした路線を始めたわけではない。
それどころか連載開始時点で「海馬がおもちゃ会社の社長という地位を利用して様々な玩具で勝負を仕掛けてくる」という構想があり、名前をエジプト神話由来の「セト」にしたのも重要キャラになるのを見越してのことだったとされている(文庫版あとがきより)。


  • 大場つぐみの正体はガモウひろし
最初にぶっちゃけると、この話に関しては都市伝説というより最早公然の秘密だが一応記載。
DEATH NOTE』でデビューしたという設定の原作者、大場つぐみは過去の経歴が一切不明かつ顔写真等個人が特定できる要素が非公開な上(これ自体は別に珍しくはないが)、新人にしては話作りが上手すぎたり、読み切り段階で当時既にベテラン作家だった小畑健を作画に付けられる等編集部からの扱いも妙に良かったため、ヒットを飛ばした作家の別名義なのではないかと疑われていた。
そして『DEATH NOTE』作中にある描写や作風の共通点から正体は『とっても!ラッキーマン』の作者ガモウひろしではないかと『DEATH NOTE』連載当時からまことしやかに囁かれてはいたが、『バクマン。』で一気に知名度を上げた都市伝説である。

◇『バクマン。』に登場する主人公の叔父(故人)の漫画家、川口たろう(本名・真城信弘)の経歴がガモウひろしによく似ている
◇その川口の代表作『超ヒーロー伝説』に『とっても!ラッキーマン』に登場したキャラクターが名前もエピソード内容もほぼそのままで登場している
◇英題の「BAKUMAN」の下部分を隠すと「RAKIIMAN」と読める
◇文庫版『ラッキーマン』での「絵本『でたぁーっ わんつーぱんつくん』と文庫版『ラッキーマン』だけでどうやって生計つないでいるのか」という質問について「それ以外の活動は一番聞いてはいけないこと」と意味深な回答をしている
◇『でたぁーっ わんつーぱんつくん』にスターシステムで『ラッキーマン』などのキャラも出ているが『DEATH NOTE』由来のネタも紛れている
◇『でたぁーっ わんつーぱんつくん』の帯に大場つぐみが推薦コメントを寄せているが、妙に馴れ馴れしく自演くさい
というかバクマン。の単行本に記載されている大場つぐみのネームの画風がガモウひろしそのもの
2003年デビューの漫画家という触れ込みなのに、ジョジョ連載25周年記念企画にて「ジャンプ掲載前のジョジョ4部の生原稿を見せてもらった事がある」とコメントを出した*39
…など、状況証拠が非常に多いので、ほぼ確定的に扱われている。

大場つぐみという名義も「大×組(オオバツグミ)」=打ち切り経験者という考察もある。
正体を隠した理由としては「ガモウひろしとしての作風と『DEATH NOTE』の作風がかけ離れ過ぎているため、原作者名で変な先入観を与えないように」とされる事が多い。
なお、集英社もガモウひろし本人も否定も肯定もしていないが、こういった作家のイメージに関わる噂や都市伝説が発生するとすぐに声明を出したりする集英社が、特に何のアクションも起こしていない辺り隠す気もなさそうである。
他にも『BLUE DRAGON ラルΩグラド』の謎多き原作者、鷹野常雄の正体は大場つぐみの別名義=ガモウひろしとする説もあるが、こちらは2chでガモウの息子を名乗る人物が肯定したぐらいで確たる証拠はない。*40

なお類似品として、「少年ジャンプ+」で連載されている『2.5次元の誘惑』の作者である橋本悠の正体が、かつて少年ジャンプで『クロガネ』を連載していた池沢春人ではないかというものがある。

続編である「真説」の連載終了後に連載されたスピンオフ漫画『ふわり!どんぱっち』の続編『ほんのり!どんぱっち』最終回での描写から広まった都市伝説。
首領パッチが本編世界からやってきたボーボボと遭遇し久方ぶりに語らうのだが、この時首領パッチ自身も本編世界から転移してきた本人と確定。
「バカなりに悩んだ結果ハジケられなくなった」ことがボーボボにより語られており、あの意味不明と理不尽の権化だった首領パッチをしてそうさせるだけの何かが起きた事が示唆されている。
加えて彼はこの世界に居続ける理由として「ここにはビュティとヘッポコ丸がいる」という事をしんみりと語っていた。
ボーボボによればあの後も毛刈り隊との戦いは続き劣勢を強いられ続けているとの話もあり、以上のことから「真説」終了後に2人は死亡した(もしくは何らかの事情で首領パッチ達と旅に出られなくなった)のではないかとファンからは推測されていた。

しかし長い時を経て2021年秋、渋谷マルイで開催された「ボボボーボ・ボーボボ展」に作者である澤井啓夫のコメントが掲載。
「原作漫画のあとボーボボたちはどうしているのか」という多く寄せられた質問に対し「いつものメンバーで楽しくハジけた冒険を続けています」と回答した。
しっかりビュティとヘッポコ丸の名前もあり、これによって上記の説は公式に否定されたと言える。
とはいえ結局首領パッチがなぜハジけられなくなっていたのかは謎だが。バカなりに悩んだのはその通りだとしても「ここにはビュティとヘッポコ丸がいる」発言の真意も謎。


ジャンプ編集者の対談記事で「読者に最も近い新人は重要」という話題の流れで、鳥嶋和彦が「作家にしても連載を続けて3回失敗したら、もう無理。その作家に関しては可能性がない。『ジャンプ』においてはね」と発言するなど、ジャンプ読者の間では半ば常識に近い扱いを受けている有名な話。「バイバイジャンプ」「3アウト制」とも呼ばれる。
前者の元ネタは、『七つの大罪』で有名な鈴木央のジャンプでの最後の連載作品『ウルトラレッド』内でTシャツの柄として登場したもの。
実際3回打ち切られて以降音沙汰のない作者や4回目から他誌に移った作者は極めて多いが、これ自体は公式で言及されたものでもなく、明確な証拠も存在しない。
さらに言えば「打ち切り」の定義自体もかなり曖昧で、短期打ち切りのみを指すにしても「どこまでなら該当するのか」も不明。
一作連載しただけで消えていった漫画家も多数いるので、逆に「3回までなら大丈夫」ということもないだろう。

有名な説とは言え信憑性には大いに疑問が残り、結局のところ都市伝説の域を出ない俗説である。
ただ、常識的に考えれば複数本の連載を終わらせてしまった作者には、編集部の評価の目も厳しくなるだろうことは容易に想像できるので、「3回」という明確な基準があるかは別として、打ち切られた作者が連載再開を目指すには余程魅力的な作品を作らなければ難しいという事実はあるのかもしれない(これに関してはジャンプに限った話ではないだろうが)。

なお『タイムパラドクスゴーストライター』*41の最終巻単行本描き下ろし「いつかのいつかまで」にてこの都市伝説について触れられ、編集に「ベテランと新人が同じレベルの作品を描いてきたら新人を優先する傾向があるから、(ベテラン作家は)ハードルが上がっていくとは思うけど」と否定されているシーンが存在する。
もちろん漫画内での発言のため正式なソースとはなり得ないが、この描き下ろし単行本のおまけ、即ち本来単行本購入者への特典であるにも関わらず「ジャンプ+」にて無料公開されているという異例の扱いをされており、ジャンプ編集部からのこの都市伝説の実質的な否定と見ることもできる。
編集部としては打ち切り基準をあまり明らかにしたくないが、それでもこの都市伝説についてはあまり肯定されたくなかったのかもしれない。

参考までに、週刊少年ジャンプにて4本以上の連載経験のある作者(すなわち3アウト後に連載した実績のある作者)は、つの丸等複数存在し、車田正美と桂正和に至っては6本もの連載(つまり5回の連載終了を経ての連載)を経験している。
逆に3アウトを待たずに移籍した作者には大亜門、大江しんいちろう等が存在する。


都市伝説というよりジンクスといったほうがよく、概ね事実であるがその理由については「読者層の傾向の問題」「アンケートシステムとの相性の悪さ」「編集部が前向きでない」「単なる偶然」など、あまりハッキリとした説明付けができていない。
少なくとも、『名探偵コナン』を抱えるサンデー、『金田一少年の事件簿』を抱えるマガジンと比較すると明確にミステリー漫画の層が薄いのは間違いない。
上記二つには劣るが、チャンピオンの『名探偵マーニー』も全11巻とそれなりのボリュームがある。

魔人探偵脳噛ネウロ』は「推理ものの皮を被った単純娯楽漫画」と作者本人が明言しており、『DEATH NOTE』はミステリーというよりサスペンスである。
比較的正統派なミステリーである『人形草紙あやつり左近』が比較的早期に打ち切りを食らっているのもこの都市伝説を後押ししている感はある。

このジンクスが広まった理由はおそらく、『金田一』『コナン』のヒット直後にジャンプが立て続けに探偵漫画を送り出して4本全部コケたという背景にある。
1本目の『心理捜査官 草薙葵』、2本目の『あやつり左近』は比較的まともな内容(特に後者はOVA化されるほどファンが付いた)だったのだが、3本目の『探偵少年Q』は『るろ剣』の和月氏に「最低の原作」と言わしめるほど粗末な出来として知られており、4本目の『ぼくは少年探偵ダン!!』もまた『ラッキーマン』以降のガモウひろし氏の酷さを語る例として時折話題に出される(収録した文庫本が打ち切りにされる異例の対応が取られたほど)。*42
この露骨な滑りっぷりを目にすれば嫌でも読者の印象に残るわけで、転じてジンクスに繋がったのだろう。

似た例として、2010年前後に立て続けにサッカー漫画がコケた頃から「ジャンプでサッカー漫画は鬼門」とする声も根強い。高橋陽一氏が描いた作品がコケたのを皮切りに、2000年代以降のサッカー漫画はほぼ全て短期打ち切りを喰らっている。
これについても概ね事実であるが、世間でスポーツの流行がある度にテーマにした漫画が新連載となるものの、「序盤の仲間集めやルール説明とアンケートシステムとの相性が悪い」「連載開始時には既にブームが下火になっている」というほうが正確。
つまりサッカー漫画に限った話ではなくスポーツ漫画全般、それどころか流行に乗って新連載となったもののスタートダッシュに失敗したジャンプ漫画全般ということになる。それはそれで問題なのだが……


  • 赤坂アカは「君は完璧で究極のゲッター」の作者をブロックしている
【推しの子】』の原作者・赤坂アカは『【推しの子】』のアニメ版の主題歌「アイドル」が『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』の主題歌「STORM」に変わるMADムービー「君は完璧で究極のゲッター」の作者をブロックしているという噂。
しかしこの件は赤坂アカ本人が否定しており、曰く「自身はファンアート作品に寛容な方の原作者だと自称しており、金儲け目的のパクツイアカウントはよくブロックしている」とのこと。

ちなみに真相は「この動画の視聴者の1人が『動画投稿者のTwitterを見に行ったら自分がその投稿者にブロックされていた』とツイートしたところ、情報が広がるうちに上記の誤った形に変化していた」というもの。
このツイートは別に誰かを攻撃したりミスリードしたりする意図など全くないものだったのだが、結果的に混乱を招くことになったとして当該ツイートをした人物(=この視聴者)が謝罪している。


二次創作や掲示板などで度々この説が語られる事があり、ニコニコ大百科やピクシブ百科事典にもそう書かれているが明確なソースは存在しない。
ファンブックにも移民との記述は一切なく、映画『ザ・ロストタワー』でもカカシの下忍時代にはすでに一楽が存在している。


ぶっちゃけ都市伝説というより完全なネタだが一応記載。
民明書房は男塾シリーズの世界にのみ存在する架空の出版社である。
登場人物の解説などでよく登場するが、全て現実世界のものとは全く異なる架空のギャグ解説である。
しかしいかにも実在しそうな説得力溢れる内容、出版社名、本のタイトル等によって信じてしまった読者が多かった。
知名度・人気共に高いのでよくパロディが作られたが、これまた元ネタを知らない人が騙されるというパターンもあったとか。


秋田書店作品

  • 『バキ』の範海王は範馬勇次郎の息子として設定されていたが、読者に予想されたので設定が変更された
『グラップラー刃牙』シリーズの第2部『バキ』の「中国大擂台賽編」に登場したキャラである範海王に関する都市伝説……と言うか噂及び考察。
範馬勇次郎は世界中に自身の子供が存在する事を示唆しており、同シリーズの伏線要素として扱われている(シリーズが長期化した現在は半分放置された死に設定と化しているが)。
そんな中で、かなりの実力者として登場し、露骨に「範」の名字を持つこのキャラは中国における勇次郎の息子の一人であると当時の大半の読者に予想された。
しかし、実際にはマホメド・アライJr.にかなり情けなく瞬殺ノックアウトされ、その後特に掘り下げられることもなく終わり、多くの読者は唖然となった。
そして、一部の読者から「範海王は元々勇次郎の息子としてシナリオを考えていたが、急遽設定を変えたのではないか?」という考察が出回り始めた。
これは、漫画の作者である板垣恵介が読者の予想を裏切ることに熱意を注いでおり、時には編集者と打ち合わせた話すら土壇場で変更するという作風からも、噂の信憑性が強くなった。

しかし、「シナリオ変更ではなく、最初から名前で範馬一族との関連性を読者に予想させてからそれを裏切るためのブラフとして用意されたキャラ」という意見の方を有力視する声も多い。
ここまで露骨な名字で出しておいて「読者に予想されたので設定変更」というのも妙な話だし…。
余談であるが、瞬殺した側であるマホメド・アライJrも最終的な扱いは良くない。烈ボクシング編といい、作者が飽き性であるのは事実のようだ。




講談社作品

『空想法律読本』や『石ノ森章太郎論』など考察本にもこのように書かれていることがあるが、10月計画の項目にも書かれている通り、「日本政府による洗脳システムが完成したところをショッカーが襲撃して乗っ取った」のが真相で、日本政府も悪事を企んでいるもののショッカーとは敵対しているというのが正しい。
一応その根拠はビッグマシンの言葉だけなので「黒幕が日本政府であることを伏せるために部下が嘘をついた」と考えることもできなくはないが、ビッグマシンはそのセリフの中で日本政府に責任をおっ被せてショッカーを正当化しているので、ここは言葉通り受け取るのが正解だろう。


  • はじめの一歩』の作者である森川ジョージは何度か交代している。
ストーリーの作風が大きく変わるポイントが何度かあり、そのたびに作者が交代しており、現在の作者は4代目(5代目とも)と言われている。
無論そんな事実はないが、実際話の作りが大きく変わったと感じられることもあり、このような珍説が生まれたのだろう。

それぞれの作風
◇初代…連載を開始した本人。ストーリーは幕ノ内一歩の成長物語としてのウェイトが大きい。
◇2代目…全員が主人公という流れに舵を切り、脇役にもスポットを当てたり掘り下げを行う。
名試合と呼ばれるものは2代目時代がほとんど。しかし同時に話を膨らませすぎて自分で収拾を付けられなくなってしまう。
◇3代目…2代目に師事、2代目が広げ過ぎた風呂敷をたたむ役割を担う。板垣をメインに据え「板垣の成長物語」と舵を切る。
一方で引き延ばしが顕著になり、試合などは先週号がまた載ってるのじゃないかと言われるほどになる。
◇4代目…3代目に師事する。それまでの作者がそれぞれのカラーを持っていたのに対し、独自のカラーが感じられない。
また、これまでの設定が無視されることも多く「4代目は一歩を読んだことがないのでは?』との疑惑も持ち上がる。


企画発表当初からシリーズファンの間で流れていた説。
あくまで噂に過ぎず、公式で明言された事は一度もない。
根拠とされている「『37歳』連載開始は堂本版『金田一』の20年後」「『37歳』開始時点の堂本の年齢も同年代」という点も、あくまで偶然の域を出るものではなく*43、「堂本版を意識している」と断言するには少々弱いと言わざるを得ない。
また、『37歳』の内容の方も「堂本版で大幅に内容が変更されている事件に触れるエピソードがある」「堂本版では未登場の高遠遥一が少年時代に引き続きキーキャラになる」など、特段堂本版を意識しているようには見えない描写も多い。


  • 『スーパーくいしん坊』の「え!!おなじ値段でステーキを!?」のページは乱丁で左右が入れ替わっている
「作品名は知らないが、なぜかよく見るあの画像」で地味に知名度がある「え!!同じ値段でステーキを!?」の画像。
簡潔に話の流れを説明すると、近所に安くて美味いと評判のステーキ屋ができたので、偵察がてら食べに行った食堂を営む主人公と父親だったが、その店のコックから「こんなに安くて美味いステーキを出すことはできないだろう」と挑発される。
そこから繋がるのが例の有名な画像なのだが…

コック「まあうちのマネをしようなんてバカな考えはよすんだな」
主人公「できらあ!!」
コック「いまなんていった?」
主人公「おなじ値段でもっとうまいステーキを食わせられるっていったんだよ!」
コック「こりゃあ面白い小僧だ!」「大勢のお客さんの前でケチをつけられたんだ」「こりゃあどうしてもうちとおなじ値段でうまいステーキをつくってもらおう」
主人公「え!!おなじ値段でステーキを!?」

……というもので、どう見ても主人公が自分の直前の挑発的発言を忘れている情緒不安定な奴にしか見えないというもの。
このページの前後を入れ替えると割と自然な流れになるため、「乱丁で前後がひっくり返っているだけで、本来は自然なセリフなのでは?」と見る人も多い。
が、実際の単行本で見ると、この直前のページ及び直後のページと繋げるには、このセリフの流れでないとおかしいので、乱丁の可能性は極めて低いと思われる。
前後を入れ替えると主人公が立った状態で「え!!おなじ値段でステーキを!?」発言→(ここで何故か座る)→座った状態から激高して立ち上がり「できらあ!!」「おなじ値段でもっとうまいステーキを食わせられるっていったんだよ!」と発言する妙な流れになってしまうのだ。
「通常装丁の外側に来るはずの断ち切りが、ページの内側に来ているのはおかしい」と見る向きもあるが、「作者のビッグ錠先生が雑な性分なだけでは?」という反論意見もある(実際他のページでも断ち切りが内側に来ているものがある)。

……乱丁じゃないならこの極めて不自然な台詞はなんなんだと思われるだろうが、主人公の鍋島香介は直情的かつ頭に血が上りやすく、見え見えの挑発にも簡単に乗ってしまうタイプ―――いわゆる「考える前に行動してしまうキャラクター」として設定されている。
敵料理人に挑発される→考えなしに挑戦を受ける→実際にやることの大変さに頭を悩ませる→奇抜な発想で解決』という流れが作品全体のお約束となっており、そういう前提で見れば少なくとも『鍋島香介というキャラの行動』としては特段おかしいわけでもないことがわかるだろう。
そもそもビッグ錠作品キャラは大なり小なり全員こういうタイプである。



  • RAVE』や『FAIRY TAIL』で時折見られた一挙2話掲載は、作者である真島ヒロがゲームの時間を確保するために早めに仕上げてストックしておいた原稿が担当者に発見されてしまい、前倒しで掲載されたもの
業界でも指折りの速筆として知られる真島ヒロだが、同時にかなりのゲーム好きとしても有名であり「ゲームする時間をどうやって確保しているのだろう」という疑惑から生まれた都市伝説。
もし本当ならとんでもなくあんまりな話ではあるが、後に作者自ら「全くの事実無根」「2話掲載の企画は作者が編集かどちらかから持ち掛ける合意の上の企画」「2話掲載までの期間には余裕があるので毎週5ページ余分に描けば1ヶ月で1話分のストックになる」と否定している。いや十分おかしいですよ真島先生
この都市伝説については作者自身も把握しており、最初は笑い話で流していたものの、これが事実と信じている人にとってはマガジン編集部がとんでもない悪者に映っているはずと判断したため否定に踏み切ったらしい。
なお、『RAVE』のある回では古代シンフォニア文字で「いっきょにわけいさいつかれた」と書いてあるお遊びがあり、この事からも作者は元から2話掲載を前提に執筆していたことは明らかである。

ちなみにゲームをやりたいがために原稿を早めに仕上げておくことがあるというのは本当らしく、編集側も承知しているとのこと。
編集としても作者に体を壊されたりモチベーションを落とされたりしたら困るわけで、よほどの末期的なブラック体質でもない限り当然であるといえよう。


  • 『時限探偵ダッチマン』はアニメ化の企画があったが、設定変更により『時空探偵ゲンシクン』に変更された
コミックボンボンで連載されていた、タイムボカンシリーズ風の漫画*45『時限探偵ダッチマン』は、一度扉絵に「ええっ?テレビアニメ化!?」という煽り文が載ったものの、その後何の続報もなく最終回を迎えたという謎がある。
作者のあおきけい&みかまるは2012年にTwitterで「ボンボンと葦プロダクションの共同アニメ企画だが、企画自体が途中で流れて幻の作品となりました」「いまだに何で突然、企画が流れたのか詳しいことは知らないのですが、おそらくスポンサーがらみの事ではないかと」と語っており、
一年ほど後に同誌には同じくタイムボカン風のアニメ『時空探偵ゲンシクン』のコミカライズが連載されたことから「ダッチマンのアニメ化企画がゲンシクンに変わった」とボンボン読者の間でまことしやかに語られている。

2020年にTwitterでダッチマンの話題にこの両作品の作者同士も『ゲンシクン』の山中あきら「私も似たようなのやったなぁ。」あおきは「タイトルからして似てましたね。あの当時タイムトラベル物は企画が通りやすかったのかも。」と会話している。


最初のライバル、OZプライズの「星屑の三騎士(スターダストナイツ)」の一員クラーツ・シェルヴィは、長髪で細身ではあるが特に女性的な趣味は見られないにもかかわらず、乗機のレオールは(細いウェストや脛は「軽量化のため」、長い髪は「操縦者に合わせて」と説明できなくもないが)踵がハイヒール胴体のカラーリングがビスチェ状などなど必要以上に女性的であるために、しばしばこのように語られる。
ガンダムエース誌上でのインタビューではメカデザイン担当でもある作者は「トラゴスの意匠を取り入れたレオンに対して、レオールはエアリーズの意匠を取り入れた」と語っている。確かに少々尖っているもののよく似ているので頷ける話である。
一方で「実は企画やメカデザイン時点ではどこの世界観の外伝になるか決まっていなかった」という話も出ており、アフターコロニー作品なのにガンダムグリープ*46がバスターメガ粒子砲なる宇宙世紀作品のような武装を持っていることといい設定面については相当遅い段階まで定まりきっていなかった可能性が高い。
そのため、連載直前まで女性ライバルが登場する予定だった可能性も否定できない。


  • 『闘神デビルマン』と『Zマジンガー』は同じ企画から枝分かれした漫画
コミックボンボンで連載された漫画『闘神デビルマン』について、2018年に作者の岩本佳浩がTwitterで「前連載後にマジンガーZの漫画を描く企画を頂きましたが、気がつくとデビルマンを描いていた」と証言。
前連載こと『ロックマンX(漫画版)最終回が1997年7月号、『闘神デビルマン』の連載開始が1998年11月号で、その間の1998年9月号から『マガジンSPECIAL』で永井豪によりマジンガーZのリメイク漫画『Zマジンガー』が連載されているため、一部ではこの2作に何らかの繋がりがあるのではないかという噂もあるとか。


その他

  • 「energy」を「エネルギー」と読むのは『鉄腕アトム』の影響
「力、活力」等を意味する「energy」という英単語は本来「エナジー」と発音するが、日本ではドイツ語読みに近い「エネルギー」(ドイツ語の綴りは“energie”)と読むのが一般的になっている。
これは手塚治虫の代表作『鉄腕アトム』の影響であるとする説。
日本では医療用語にドイツ語が多用されているが、かつて医学生だった手塚はその影響を受け日本で初めて「energy」を「エネルギー」と読み、更に人気作となったアトムの影響で広まった、と主張される。

『鉄腕アトム』作中ではロボットの動力源を「エネルギー」と呼称しており、物語の鍵となることも多いので、印象に残りやすいのは確か。
しかし実際には手塚が生まれるより前の時代の文献にも「エネルギー」という表記が確認できる*47ため、「手塚治虫が初めてenergyをエネルギーと呼んだ」というのは明確に誤り。
また自然科学と無関係な文献にも「エネルギー」の語が多数確認できる*48ことから、初出でなくとも人口に膾炙させたのが手塚及びアトムという可能性もないだろう。


  • ゴルゴ13』の最終回の原稿は既に執筆されており、金庫に保管されている
「この原稿はさいとう・たかをが他界したときに発表され、『ゴルゴ13』が完結する」という噂だが、これに関してはさいとう・たかをがはっきり否定している。
『ゴルゴ13』の最終回に関しては、既に作者であるさいとう・たかをの頭の中にまとまっているという話だったが、後にインタビューで
『ゴルゴ』は私の手を離れました。最早、私が止めるとか、続けたいとか言えるものでは無いんです。読者か雑誌が止めろと言うしか止められなくなりました。
と語っており、仮にさいとう・たかをが他界したとしても、それが『ゴルゴ13』の完結に繋がるかどうかはわからない状態となっていた。
そして2021年9月24日、さいとう・たかをは逝去したが、ゴルゴ13の連載はその後もプロダクションが継続することが発表された。

ちなみに同じようなパターンの話として、「尾田栄一郎は万が一に備えて『ONE PIECE』の打ち切り最終回用の原稿を用意している」という物がある。
こちらは内容*49にも言及される事が多いものの、やはり原稿の実在は確認されていない。

これらの噂の元ネタは、ハリー・ポッターシリーズの作者J.K.ローリングが早い段階から最終巻の最終章を書き終えており、金庫に保管していたというエピソードだと思われる。

なお余談だが、『名探偵コナン』の最終回のネームが既に描かれていることを青山剛昌自身が対談で認めている。


2000年頃、当時のワイドショー『ルックルックこんにちは』においても報道されたが、発売元の白泉社に問い合わせたところ否定されたという。
このとき実際に制作された、堂本剛演じる主人公が大型犬を飼い獣医学科を舞台としたドラマは『愛犬ロシナンテの災難』だった。
しかし一部ではワイドショーの報道を単なる誤報とは見ず
「原作者が当時小学館で連載していて白泉社と揉めていたためにドラマ化の許可が下りず、キャストや基本設定は今更変えられなかったため『動物のお医者さん』と対照的な「動物の死」を主題とした作風にして、原作無しのオリジナルドラマへ変更した」
などという伝説が囁かれている。


  • ひなこのーと』の作者は自作品のR-18絵を投稿しまくり、出演声優からTwitterのフォローを外された
エロいごちうさこと『ひなこのーと』の作者の三月は、同作が2021年に連載を終了してから完全に箍が外れて登場キャラクターのR-18絵を度々投稿しており、それが原因でアニメ版の出演声優からTwitterのフォローを外された…という都市伝説。

しかし、フォローを外した声優について具体的に誰なのか言及されることがなく、ガセネタ・ジョークの可能性が高い。
実際、メインキャラクターを演じた声優のTwitterアカウントを見てみると
M・A・O、吉田有里…そもそもTwitterをやっていない。
富田美憂、東城日沙子、高野麻里佳…フォロー解除していない。
小倉唯…フォローしていないが、自分の公式アカウント以外をフォローしていないので『ひなこのーと』に限った話ではない。
という状況になっている(全て2024年10月現在)。

まあ少なくともそんな噂が発生する程度には、過激かつ生々しいイラストが原作者本人の手によって生み出されている*50のは事実なのだが。


2013年に15回目の休載を終え、8年ぶりに連載が再開された『FSS』であったが、これと同時に今までお馴染みだったMHの存在そのものが『FSS』の設定から抹消され、大まかなデザインラインのみ踏襲した全く別のメカであるGTMに総入れ替えという、創作史上稀に見るレベルの設定改変が行われた。
GTMのあまりにも先鋭的過ぎるデザインも手伝って大きな賛否両論を呼んだが、同時に一部のファンの間で「MHの商標を別企業に取られたので、代わりのメカとしてGTMが生み出されたのではないか」という噂が囁かれるようになった。

ゲームライターとして知られ、2019年にこの世を去った大塚ギチが生前最期のインタビューで「版権を管理していた企業との縁が切れたのでMHの名前を使えなくなった」と語っていたことも噂を後押ししていたのだが、同年5月にTwitterの永野護作品公式アカウントにて
「どっかのアホが死に際のインタビューでデタラメなことしゃべりやがったおかげで訂正せざるを得ないので、訂正ツイートをします。『ファイブスター物語』の権利、商標は連載開始以後、作者・永野の手元を離れたことは一度もなく、2004年まではトイズプレス、以後エディットが管理してます」
「二次商品化の許諾等も一貫して永野本人が行っており、『商標を取られたからメカがGTMになった』などということはあり得ない話です。旧トイズプレス、関係各位に対しても誤解を招くようなことを作者自ら否定しておきます」
「物語のロボットが変わったり、『花の詩女』のソフトが出ないのは一貫して今まで言ってきた理由だけです。『古くさいメカなんて飽きた』『映画は映画館で見ろ』それだけです」
「ということで、糞ギチ! お前あの世にいってもまだオレ様の手を煩わすか? いずれそのうちオレ様もそっちいくから、その時ヤキ入れてやるから覚悟しとけボケ!! あと、オレ様が貸した金返せ! ボケェ!」(以上、文・永野護)
とのコメントが投稿され、この噂がデマであることが作者本人の口から明言された。

因みに大塚の該当インタビューは、インタビュアーであるフリーライターの野口智弘のnoteに投稿されているが、現在は永野からのコメントを受けて「『FSS』に関する大塚氏の言及は事実と異なる内容である」という旨の注釈が追加されている。



追記・修正は、サザエさんの最終回を発掘できた方がお願いします。

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最終更新:2025年04月22日 17:10

*1 映画の監督を務めた山崎貴は、後に本家の『STAND BY ME ドラえもん』シリーズを手がけている。

*2 ちなみに前述の「読者へのお別れ」のうち1971年版を読んだ人は連載拡大時点で小学校を卒業してしまうので本当にお別れになったが、1972年版の読者は『小学六年生』の連載に間に合うため、直前の小学五年生1973年3月号で「ドラえもんが『六年生になるんだろ。きみにとってだいじなときだ』とのび太の元に帰ってくる」という胸熱な連載予告を掲載していた。

*3 これに掲載されたのが「帰ってきたドラえもん」である。

*4 コミックスでは「LOVE」に修正。

*5 どちらのケースも「どこでもドア」や「取り寄せバッグ」を使えばのび太を容易に助けられたはずである。「無人島へ家出」に関しては最終的に救出しているため、見捨てるつもりは無かったのであろうが。

*6 よく挙がるのは敵勢力が極めて大きく、またひみつ道具やいつものメンバーの機転無しでは間違いなく地球が滅んでいた『鉄人兵団』など。

*7 特にわさドラ大長編「新・恐竜」では、のび太に対して明確にこのルールが適用される描写がある。

*8 映画『2112年 ドラえもん誕生』では、のび太の運命改変がセワシへのクリスマスプレゼントだったことになっている。

*9 一応レーベル自体が「創作SF絵本」名だったので、こういったネタはむしろ求められていただろうのはあるが。

*10 「小学四年生」1971年3月号掲載・内容は当該項目を参照。

*11 光線を浴びせた相手と仲良くなれる銃。『ドラえもんのびっくり日本の歴史 戦乱・大事件編2』に登場。

*12 ドラえもんのボディが青い理由や、ドラミのボーイフレンドなど。ドラミのタイムマシン「チューリップ号」は、原作に輸入された数少ない設定である。

*13 特にバトンタッチ以前ののぶドラ時代は「今でも公式扱いにもかかわらず、原作とあえて離しているように見える」設定が多く、こういう話をする際には実質別の作品とすることも多い。

*14 それと関係あるかは不明だが、日本テレビ版アニメではボタ子が準レギュラーでジャイ子は未登場である。

*15 伊佐坂家の隣といえば磯野家ではないかと思う人もいるだろうが、『似たもの一家』の連載終了後、『サザエさん』作中で伊佐坂家は磯野家の隣に越してきている。

*16 設定の矛盾を根拠に「タラちゃんが神隠しにあった」と結論づけたり、とある場面に対して「マスオがニヤリとしている」(実際はそんな表情をしていない)と明記した上で「マスオは磯野家の崩壊を企んでいる」と書いたり、マスオの身体が柔らかいことに対して「酢を盗み飲みしている」「一升は飲んでないとおかしい」とデタラメを書いたり(酢にそんな効用はなく、あくまでも迷信である)、詐欺を「嘘をつく事」と間違った定義(金銭が動かないと詐欺には当たらない)にして磯野家が犯罪ばかりしている(窃盗行為については事実なのだが)かのような誇張をする、など。

*17 「中学時代に習った英語の歌」を披露するシーン。

*18 ちなみに映画のラストで「有り得たかもしれないパラレルワールド」「いつもの世界観から繋がるとは限らない」と暗示されているため、正史とはまた別であろう。

*19 古生物学者の青年とまつざか先生がお互いかなりいい雰囲気になるのだが、最終的には「青年が海外調査に行った先でテロに巻き込まれて死亡」という悲恋エンドで終わった。よしなが先生が旦那あり娘ありの幸せな生活を送っていることとの落差も大きい。

*20 しんのすけがよしなが先生のスカートの中に侵入して先生が肯定的な反応をしてしまう、など。

*21 原作漫画では「ボーちゃんの両親をかすかべ防衛隊メンバーが調査するもあの手この手でまかれてしまい、諦めて帰る一行と入れ替わりにボーちゃんの前に両親が現れる」という回がある。ただし両親の顔は影で隠れており、どんな外見かはわからない。少なくともボーちゃんの反応からして親子仲は良好である事は明らか。

*22 ただし本作には「原作と読み比べると食い違うようにも見える家族や経歴描写がひろしに見られる」のは考慮するべきではある。そもそも原作では基本的にみさえが愛妻弁当を持たせており、そうでない場合は何らかのトラブルがあったか「ひろしが置いてきた」場合がほとんど。そのあたりにはこだわらずに執筆している可能性がある。

*23 しんのすけ・みさえはそれぞれ原作・アニメで身長が判明している。また、ひろしもアニメで「股下」は79センチと判明している。

*24 実際に最初期の青山先生は「短期集中連載でサクッと何回かミステリ描いてみよう」だった模様。

*25 実際、ジンは長期連載化によって、警察にビビるなどの間抜けな部分が無くなっている。

*26 詳しくはWikipedia「ドカベン プロ野球編」を参照。

*27 ただ、2010年代以降はそうした二次利用にも消極的になっていた。

*28 当時だと愛知県の空港といえば小牧市に所在する名古屋空港を指し、またセントレアは2005年から運用開始のため存在していなかった。新幹線が最速じゃないの?とも思うかもしれないが当時は現在より速度が低く、当時のダイヤも分単位で次の列車が入線する現在からみればスカスカもいいところだったため最速ではなかった。

*29 原作の段階だと修行しまくっていたらいつの間にかその時点での最高神より強くなっていたし、敵はそれよりもっと強かったので神を超える程度が目標になるはずがないのである。

*30 当時の石塚氏の担当がモデル。

*31 言うまでもなく当時副編集長だった近藤氏がモデル。

*32 ただしくま加入については「前述の読者投稿コーナーで彼の加入に関する質問が採用されている(もし本当に加入するなら質問自体がネタバレになる)」「既存メンバー(サイボーグのフランキーと元七武海のジンベエ)と一部設定が被っている」という指摘もある。

*33 少なくともトキが病の原因となる重度の被曝をした現場にケンシロウは居合わせており、病を理由に伝承者を辞退した事も知っている

*34 アミバ編は1984年の35号から41号までで、半年以上の間がある。

*35 DEATH-T編は最終章も視野に入れて描かれたことが文庫版あとがきで明かされており、同時期に自ら『幕張』を終わらせた木多康昭氏は「本来は代わりに遊戯王が終わる予定だった」と明かしている。

*36 城之内が特殊ルールのケンカをするだけのエピソードや、単にペンキやヨーヨーを武器に抵抗するだけなど。ペンキの回は王様の鬼畜な言動が人気だが。

*37 リンク先の時計以外にも、M&W初登場回の青眼の白龍消滅シーンよろしく「ホビーで勝負したら遊戯に有利な奇跡が起きた」でご都合主義的に勝たせるエピソードが2回あった。

*38 ただしそれ以外の中編エピソードにこういったネタ切れはなく古参読者の評価は高めで、王国編の後もカードをメインとしない長編は2度行っている。

*39 ジョジョ4部の連載期間は1992年~95年なので、2003年デビューという話と矛盾する。一方、ガモウは1985年デビューなので、ガモウと大場が同一人物なら辻褄が合う。

*40 とはいえこの人物、2007年時点で「今度『パンツくん』ってタイトルの絵本出す」「漫画家目指す男の子と声優目指す女の子の話を描こうとしてたみたい」「『DEATH NOTE』の読み切り描いてるみたい」と語り2008年にガモウ、大場名義で発表される作品や、当時顔出ししていなかった小畑健の容姿についても的中させたほか、本名として出した名前の人物は埼玉県に実在していたため中々信憑性は高いが。

*41 全2巻。作画担当は週刊少年ジャンプで本作を含む連載3作品が短期で終了しているので噂の対象になったことがある。

*42 ただし、先述の大場つぐみの都市伝説と併せ、『DEATH NOTE』に通ずる描写を再評価する見方もある。

*43 そもそも『金田一少年の事件簿』第一期の連載期間8年のうち3年は堂本版の期間と被っており、適当に指定しても37.5%とそれなりの確率で堂本版の放送期間と被る計算である。また堂本の年齢についても、実際のところ2代目金田一である松本潤も当時35歳とほぼ同年代といえ、特別堂本と関連付ける理由になるとは言い難い。

*44 食べてうまいこと自体は認めるのだが「ステーキなんて良い肉を使えば誰にでも美味いのができる」とコックの技術は認めんという意味のことを聞こえるように言い放つ。この時点ではコックはまだ怒らず、高級な肉を使ったらこの値段じゃ出せないってわかるよねと説明し、そこで主人公が一瞬詰まってから、前述のコックの「まあうちのマネをしようなんてバカな考えはよすんだな」につながっている。

*45 2020年、Twitterでのあおきけい曰く「どう見てもタ●ムボ●ンシリーズにしか見えないけど、タ●ムボ●ンシリーズではないという不思議な企画」。

*46 このガンダムグリープもバンダイ側が「ガンダムを一機増やして欲しい」とストーリー中盤で要望したためにボツ設定のものを修正して急遽追加したものと『ガリアレスト』単行本で述べている。

*47 古い物では1911(明治44)年に刊行された『最近物理学教科書』という本に、「凡そ仕事を為し得べき能力をエネルギーと名づく」という記述がある

*48 例えば文学者の武者小路実篤が、『生命に役立つ為に』(1926年刊行)というエッセイで「創作的エネルギー」という言葉を用いている。

*49 「どのタイミングで使っても矛盾が出ないように名ありキャラは直接登場せず、モブの一般人の間で麦わらの一味の噂が流れる光景で終わる」というパターンが多い。

*50 掲載誌だったコミックキューン編集部の許可も得ているらしい。