スーパーロボット大戦に関する都市伝説

登録日:2025/04/04 Fri 19:06:21
更新日:2025/04/30 Wed 05:22:46
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この項目では都市伝説の中でも、『スーパーロボット大戦シリーズ』シリーズに関わるものを紹介する。
多くはただのヨタ話やジョークの類であり公式から否定されているものも多いが、一部真偽不明のものもある。




+ 関連項目


緑川光はスーパーロボット大戦シリーズでサイバスターウイングガンダムゼロカスタムなど、自分が声をあてたキャラが関わる機体の戦闘アニメに口を出す

スパロボプレイ時は自分が乗った機体を最優先で改造するグリリバならやりかねないという理由でかなり長い間ファンの間では信じられていた。
本人曰く「一声優にそんな力ないから!」とのこと。
実際にはα外伝の際にノルス・レイの戦闘アニメを見た緑川が「自分の乗る機体もこれ位戦闘アニメが派手になれば」と言ったら、
その後ゼロカスタムの戦闘アニメが派手になったというエピソードが「戦闘アニメに口を出す」という都市伝説になったものと思われる。あれ?やっぱり真実じゃ…
実際はゼロカスタムの戦闘アニメは元から修正する予定であり、緑川の発言はそれを後押しした形だった、つまり時系列が逆だったのだ。

なお、緑川は他にも「たとえ自分が乗ったロボットが参戦しなくてもスパロボのテストプレイに参加する」という都市伝説がある。スパロボ製作室に出入りしているのは事実であるらしい*1ためこちらはある程度信憑性があるか。
また『30』の時には緑川の方から寺田P(当時)に「SSSS.GRIDMANはスパロボに出れますか?」という質問をしていたとか(稲田徹からも同じような事を言われたとのこと)。

他にも第2次Zウイングゼロが強いという評価に「ウイングはいつだって最強なんだよ!」とキレるなど色々エピソードを持っている人である
とあるアニラジ番組では緑川が声を担当している某キャラが、「この世で一番戦いたくないロボは?」の質問に、「ウィングゼロカスタム……」と答える一幕も。


作品関係者が出演拒否をしているため、特定のロボット作品はスーパーロボット大戦に出すことが出来ない

覇王大系リューナイト』『機動警察パトレイバー』『サクラ大戦シリーズ』『地球防衛企業 ダイ・ガード』『魔神英雄伝ワタル』等が話題に挙がっていたが、列挙した作品については後にそれぞれNEOOE・X-Ω・第2次ZXで参戦を果たした。
『リューナイト』に関してはNEOの予約特典の小冊子にて、漫画版作者の伊藤岳彦自らネットの噂を否定しただけでなく、機会があればマジンカイザーのようなスパロボオリジナルのリューを描かせてほしいとまで言った。
『地球防衛企業ダイ・ガード』は戦う為の機械じゃないから監督がスパロボ参戦を断固拒否しているとまで言われていたが完全なデマである。
そもそも水島監督が 自身のTwitterでスパロボに出して欲しい とまで言っている他、原作を完全再現しているとも言える装甲値の低さにも大爆笑で絶賛している。
但し、ダイ・ガードは災害防止&人命救助の為に用いられる機体であって戦う機械じゃないというのは間違っていないし、監督自身も前述のデマに関して 「若い頃の自分だったら言いそう」 と認めてはいる。
また、バンダイのライバル企業であるタカラトミーやコナミが版権を握っている勇者シリーズ*2装甲騎兵ボトムズ天元突破グレンラガンエルドランシリーズゾイドシリーズなども参戦を絶望視されており、
実際に勇者王ガオガイガーは『α』から参戦予定だったが駄目だったこと、ゾイドやグレンラガンは権利問題から参戦がほぼ不可能であったことが過去に語られている。
しかし、それぞれ第2次α・第2次Z・GC・Kで参戦を果たし、うち『ゾイド』以外はいずれもその後も参戦を繰り返してシリーズ常連となりつつある。
『ゾイド』に関してはシステム上設定を再現できなかったせいで『/ゼロ』参戦時にヒロインは参戦してるのに主人公・主人公機がいない事態になったことから、どちらかといえば版権よりも特殊な設定の多さ*3がネックなのかもしれない。
それこそ『K』に参戦したムラサメライガーのエヴォルトとかは普通に再現できそうではあるんだが。

ただ作風的に『NEO』で参戦を希望されていた『魔神英雄伝ワタル』が未参戦のことについては、2009年8月のキャラホビ2009にて「そのことを分かっていない訳ではない」という趣旨の話を寺田貴信Pも言っており、
作品によっては(どうしても参戦できない)何らかの問題が存在するor存在していたようではある。
異世界が舞台な点や、戦争に参加させづらい点*4が出しづらい原因ではないかとも言われている。
例えば『銀河漂流バイファム』は「自軍に合流した時点で原作終了でいいなら」という話が出ているらしい。

ほか、一部で参戦が望まれる『ファイブスター物語』が参戦しない(できない)理由として、「永野護が『自分が設定から作った愛着のあるロボットが、他作品のロボットに負けるのは見たくない』と言っているので出せない」などの噂や、後述するブラッドテンプルの件で永野が激怒した等の噂がある。
もっとも戦闘アニメーションの制作や声優の起用などの参戦にあたり重要な鍵となる映像化については、1989年にコミック第1巻を題材に劇場版アニメが制作されたが、その後のストーリーは映像化されていない。
原作漫画も未だ完結しておらず*5、2013年には大幅なデザイン・設定変更が行われたため、前述の劇場版をベースにした参戦が可能かどうかも怪しい。


OVAジャイアントロボは版権料の問題から再参戦が困難である

『OVAジャイアントロボ』は横山光輝のさまざまな作品のキャラクターがスターシステム的に登場するロボットアニメである。
スパロボでは過去に 『64』とPS版『α』にて参戦していたが、PS版『α』と同時に参戦許可をとったと思われるDC版『α』を最後に一度も再参戦しておらず、多くの作品が参戦した『X-Ω(クロスオメガ)』にすら参戦しなかった。
この理由として、「2004年の横山光輝の死後は遺族の意向で『スターシステムの元ネタの全作品の版権』を取得することを求められるようになったため、コストの問題から参戦が困難になった」と語られることがある。『第2次α』の発売は2003年で参戦の許可取りは更にそれ以前であることから、詳細な事情は不明である。
現在ではαの作中で中途半端にフェードアウトしていることや、DC版では作中未登場だったマスク・ザ・レッドの音声が収録されている*6こと、後述の寺田Pの裏話などから「『α』開発中の時点で何かあったのではないか」とも推測されている。
ビッグ・ファイアがαシリーズにおいてサイコドライバー関連で重要な役割を果たすはずだったが上述の理由で参戦できなくなったため、『第2次α』ではオリジナルキャラであるイルイ・ガンエデンルアフ・ガンエデンが代役として登場したとも言われているが、あくまで噂であり確定はしていない*7
『α』の前日談的な漫画である『竜が滅ぶ日』*8の時点でジャイアントロボと大作がシルエットになっている、『OVAジャイアントロボ』が単体でゲームになった際もマスク・ザ・レッドが名前を伏せられシルエットになっている事案についても何かしらの事情はあるのだろうが、やはりこちらも詳細は不明である。
なお同じく横山光輝作品である『六神合体ゴッドマーズ』や『太陽の使者 鉄人28号』は以後のスパロボに参戦しており、『OVAジャイアントロボ』単体の事情であることが推測される*9
『第2次α』では一部の攻略本でウイングガンダム (EW版)もシルエットになっており、版権的な事情というものはプレイヤーが想像する以上に存在するのかもしれない。


『スパロボF完結編』はニュータイプ以外育てる価値はない

敵のステータスのインフレのためにニュータイプ以外ではなかなか活躍できないのは事実だが、これは明確に間違い。
ラスボスは運動性320というふざけた値のため、必中持ちが1人もいないニュータイプではまず当てることが困難。
対ボス戦用の必中持ちのスーパーロボットを用意しないとよほどリセマラなりしないとクリアすることは困難である。
ましてやDCルートのラスボスは上記の運動性に加えて高いニュータイプ能力持ちのシロッコ。自軍最強のアムロでもまず当てられない。
また、ニュータイプの中でもシャングリラ・チルドレンの面々やカツ・コバヤシ等オールドタイプよりも能力が劣り、肝心要の「集中」が使えないパイロットもいるため、必ずしもニュータイプが最強と言うわけではない。

とはいえここまで異常な運動性を持つユニットはごくごく一部であり、それ以外のマップでは(上位陣の)ニュータイプが圧倒的に強いのは事実である。
さらに言えば、この当時のMS系はニュータイプの面々を基準に能力設定がされているため、宇宙世紀系のオールドタイプはまず2軍未満。
スーパーロボットに関しても、ダメージ計算式が耐久型に不利である事や、パイロットの宇宙適正がBに設定されている作品が多いことから、不遇なのは間違いない。
それでも、ゴッドガンダムビルバイン、ゲッターロボなどニュータイプ以外でも強いユニット・パイロットは当時から知られており、本当にニュータイプ以外を無価値と思っていたプレイヤーはほとんどいなかったと思われる。

当時から有名な標語として「ニュータイプにあらずんば人にあらず」と言うものがあるが、実際のところこの「ニュータイプ」はあくまで強パイロットの代表格として挙げられただけと思われ、本当は「ニュータイプ(のような強ユニット・パイロット)にあらずんば人にあらず」と言うのが実情や当時のプレイヤー感情に則していると思われる。
あるいは、前述の通りオールドタイプにとっては本当に厳しいバランスなので、「(宇宙世紀のキャラクターは)ニュータイプにあらずんば人にあらず」とも考えられるだろう。
どちらにせよ、時代を経て伝聞だけでこれらの標語を聞いた人間が、当時のプレイヤーにしか分からない暗黙の部分を省いて文字通りに受け取ってしまい、「ニュータイプしか使えないゲーム」のように勘違いされてしまった…と言う事だと思われる。

なお、現在は「気力ゲー」という本質が明らかになっており、エルガイム系やW系もちゃんと活躍する方法はあることは判明している。詳しくは作品項目にて。


スーパー系は装甲を改造し、リアル系は運動性を改造するものである

現在ではさも当たり前のように言われている説だが、実はこれ、誰が最初に提唱したのかが不明である。
そもそも初期のウィンキースパロボではスーパー系・リアル系と言った概念は存在しなかった。明確に登場したのは『第4次スーパーロボット大戦』であり、主人公選択でスーパー系・リアル系のどちらか選択する事が可能、と言うシステムであった。

で、実際どうなのかと言うと、「リアル系は運動性を改造するもの」と言う点については、ほぼ事実。
リアル系トップクラスのパイロットとユニットは、運動性を改造する事で全ての雑魚敵からの命中率を0%に抑える事も不可能ではない(特に「集中」を併用した場合)。絶対に被弾する事がないなら、装甲など何の意味も持たないのである。
強力なボスに対しては素の完全回避は難しいが、大抵の場合これらのパイロットは「ひらめき」を持っているので、ボス戦にはそれを使えば良いだけのこと。
ただしここまでの性能を持たない中堅リアル系ユニットの場合、全ての攻撃を回避し切るのは難しい。あるいは、トップのリアル系にもポンポン当てて来るやたらと強い敵雑魚ユニットがいる場合もある。こうした場合は、一発二発の被弾でも撃墜されなくなる装甲改造も有用である。
とはいえ昔の作品では「敵火力が高すぎてリアル系の装甲では改造したって耐えられないから無駄」と言う場合もあるのだが……。
また、一部の作品には「連続ターゲット補正」と言う同じユニットが同一ターンに攻撃を受けた際に回避率が下がるシステムが導入されており、こういった作品ではトップクラスのリアル系でも回避無双は難しい。
その補正を無効にするスキルやボーナスなども少なくないし、マップ上の動かし方次第でどうにでもなるが、装甲改造も1つの選択肢に入るだろう。

一方で「スーパー系は装甲を改造するもの」に関しては少し複雑。
まず、昔のスパロボは敵に対する命中率も運動性が使用されていた。そのため、スーパーロボットの低い運動性を放置していると、素ではまともに敵に攻撃が命中しない。そのため、運動性の改造は有用である。ただ、「命中率に関しては毎ターン「必中」を使えば問題ない」と言う考えもあり、その場合は運動性は無意味となる。
精神ポイントへの負担は大きいが、特にウィンキー時代は「スーパー系の運動性を改造しても、敵高性能MSには焼け石に水」と言う事も少なからずあり、そういった敵にも確実に当てられるのは大きなメリットである。必中は切り払いやシールド防御を無効に出来るのも嬉しい。
なお、リアル系でも説明した通り一部の作品では敵の火力が高すぎてスーパー系ですら装甲を改造しても耐えられない事があり、その場合は装甲すら後回しにして、武器改造を優先した方が良かったりもする。
そして最近のスパロボでは運動性が命中率に関係しなくなり、「照準値」として独立した。そのため、多くのスーパー系ユニットにとっては、運動性は無用の長物となっている。
ただし、標準的なスーパー系より若干柔らかい代わりに運動性が高く「そこそこ耐えつつ時々避ける」ようなタイプのスーパー系機体も増えており(こいつとか)、そうしたユニットは運動性改造も有用。

そもそもの所、この標語が生まれた昔のスパロボに関しては資金繰りが凄まじくキツかったと言う事情も忘れてはならない。
実際の所、リアル系の装甲にしろスーパー系の運動性にしろ、改造出来るならした方が当然強くなる。だが、入手出来る資金が少なく難易度も高いウィンキースパロボでは、少しでも有利になれる改造を優先し、「改造するに越したことはない」程度のものは後回しにする必要があったのだ。
さらに、当時は攻略情報自体が現在ほど出回っていなかったと言うのもある。そうした昔のプレイヤーにとっては、「リアル系は運動性、スーパー系は装甲」と言う分かり易い指標はとてもありがたいものだったのである。
逆に言えば、資金にも大きな余裕ができた最近の作品や、ユニットごとの改造指針も簡単に手に入るようになった現在では、こうした単純化は必ずしも当てはまらない。だが、その視点で昔の標語をデマと批判するのは不公平だろう。

なお、現在セオリーになりつつあるのは「HPを最後まで上げない」というもの。というのも敵ルーチンの優先度が「現HPの高い機体を優先」という傾向があるため。
3DSで出た『UX』『BX』は特に顕著で眼の前に100の機体がいようとも奥の8000を狙う始末。『VXT』や『30』はそこまで露骨ではないが狙われやすいとされている。
逆に言えば、運動性と装甲を改造した後にHPも改造すれば、強いユニットに敵の攻撃を集めて弱いユニットを守る事ができる。

まあ、最終的にはフル改造ボーナス目当てに運動性だろうが装甲だろうがHPだろうが、全て改造する事になる。
とはいえこれに関しても、必要な一線級ユニットに絞ってフル改造する必要があった昔の作品と、複数のユニットをフル改造しても余裕がある最近の作品ではまた違ってくるが。


スパロボIMPACT』では武器をフル改造したボチューンが最強

ボチューンは武器をフル改造した場合、主役機のビルバインはおろかスーパー系を超える攻撃力となり、最終的には最強ユニットと化す…というもの。
また『IMPACT』には「V(W)-UPユニット」というパーツスロット数によって機体性能or武器攻撃力が上昇する強力パーツがあり、ボチューンもその恩恵が大きい…とされている。
確かにボチューンを改造すれば強くなることは間違いないが、当たり前の話ではあるがボチューンをそれだけ改造するには大量の資金がかかるため、ボチューン1機に資金をつぎ込むよりは主力を平均的に鍛えた方が攻略は楽になることが多い。
最大の問題としてボチューンは近接攻撃以外で使える武器はなんと射程2のオーラバルカンのみで移動力も低く、近接武器も切り払いで弾かれることも多いため、これ1機で無双できるほど強いかと言われると疑問が残る。
対抗馬のビルバインが最大攻撃力を控えめに設定されていることへの比較から過剰に持ち上げられた節もある(実際は移動力の差などで使い勝手自体は良好)。

ただし、攻撃力が異様に高くなるのは事実である。費用問題や癖はあるが運用次第で有用なのは間違いない。
一部の攻略本や動作サイトで凄まじい攻撃力を発揮した姿が「ボチューン最強説」として印象に残ってしまったのだろう。

なお同様に「コアブースター最強説*10や「ブルーガー最強説*11というのもあるが、こちらは本当である。ただしやはり最強と化すのは改造を施した最終的な話であることは変わらないので、やはり資金や育成方針と相談だろう。
また、IMPACT自体意外なユニットが意外な強さを発揮するというパターンが結構あるのも事実ではある。その煽りを喰らって一部主役ユニットがいまいち振るわないのも事実

『IMPACT』に限った話ではなく、『α外伝』でのトーラスガンブラスター、『A』のザクレロなど2軍機体が改造次第で強くなることはシリーズではそこまで珍しい話ではない。
ただ、主役級を鍛えるより費用対効果があるかどうかという点ではプレイスタイルによるとしか言いようがないのである。
なお旧シリーズプレイヤーからは考えられないだろうが、『J』以降のボスボロットが強いというのは本当の話。
W』で弱体化したり『第2次Z』で大幅に武装構成が変わっても「一芸が突出しすぎているので弱点を強化パーツでフォローすれば大暴れできる」という特徴は相変わらずである。


スパロボUX』の飛影は4回行動する

同作発売直後に流れた有名なデマ。
経験値泥棒として恐れられている飛影がついに「2回行動」と「連続行動」のコンボで4回行動出来るようになってしまった、という物なのだが、実際には「連続行動」の仕様上3回行動が限界なうえ、そもそもUXの飛影は「連続行動」を習得していない
とはいえ同時期に流れた「撃墜したらゲームオーバーになる敵も容赦なく攻撃する」が事実だった事からこちらも真実味を持たされた事と、何よりもIMPACTでの暴れっぷりを知るユーザー達は飛影ならそれ位やりかねない、むしろやると納得してしまったのもあり、真相が報告された後もかなり長い間関連wikiの項目に残り続けていた。
現在でもウソなのがわかりきったジョークとしてなら「いま広告やってる次回作では本当に4回になるっぽいよ」などと言及される事はあるようだ。


ヒュッケバインガンダムに似すぎた上に目立ち過ぎたため、問題になった

2006年辺りからオリジナルロボットのヒュッケバインの露出が不自然に激減し、同系列の新機体もそこまではガンダムに似ていないものなどになり、リアルバニシングトルーパーと呼ばれるようになった。
その理由が、ガンダムシリーズの版権元が当初は内心はともあれ黙認していたが*12、その後プラモ化やアニメ登場など露出が増えたため、とうとう怒って出禁となったのではないか?というもの。
人気且つ重要機体なのにアニメでほぼ未登場、該当PV総差し替えやプラモが発売後すぐ絶版される、頭部を別機体のものにするなど、状況的に何かしらの事態は確実に発生していたので全てが都市伝説やデマとは言い難いが、公式サイドの説明がないので実際にいかなる事態が起こったのかは不明。
これまた何かしらあったのか、2016年以降は『スーパーロボット大戦V』へのゲスト参戦を皮切りにMETAL ROBOT魂での立体化など露出が増え、2021年発売の『30』においてはヒュッケバイン30として主役機に抜擢された。
見た目のそっくり具合で一番ヤバいと言われていた「ヒュッケバインMk-Ⅱ」も2022年に『DD』において3号機がPVまで作られて参戦した為、現在はこの問題は完全に解決したと言われている。
一時期「ガンダムの版権管理を行っている創通がバンナムに買収されたので、版権問題が自社内でのやり取りになり問題なくなった」という意見が出たが、創通の買収は2019年、『V』は2017年発売なのでこれは明確に間違いである。


第2次にて初登場したサイバスターは参戦が叶わなかった『聖戦士ダンバイン』の代理として作られた。

今やスパロボオリジナルの代名詞的な立ち位置と言えるサイバスター。
インタビューで原作者である阪田雅彦から「『第2次スーパーロボット大戦』でダンバインが諸事情で参戦できなかったため、イメージが近いものとしてサイバスターを登場させた」と語られた。
この事から「参戦が諸事情で叶わなかったダンバインの代理として作られた」というという噂が長年流布されていたが、2020年8月21日配信の「生スパロボチャンネル」にて寺田貴信Pの口から「代理として作られたのは根拠のない噂である」と直々に否定された。
実際のところは『第2次』になんらかのオリジナルロボを登場させる予定が最初からあり、その候補としてサイバスターを含め幾つかのロボットがデザインされたが、ダンバインの穴埋めのこともあって、剣士をモチーフにした空飛ぶロボットであるサイバスターが採用された、というだけのようである。*13
なお、サイバスター周辺の世界観やらメカニックやらの設定が本格的に肉付けされたのは、『第3次』並びに『EX』以降であるという証言も他のインタビューで確認でき、『第2次』の頃はほとんど固まっていなかったようだ。
どうやら真相は「主人公が異世界に行ってロボットのパイロットになる」ストーリーをスパロボオリジナル機扱いで作ったら、それ以外の部分も『ダンバイン』のフォロワー作品になってしまった、といった程度であると思われる。


版権の関係で削除された機体がいる

第4次』が『F』としてリメイクされるにあたり、追加要素と共に削除された要素もあるのだが、そのうちブラッド・テンプルガンダムセンチネル出典の要素がその後のスパロボ作品に再登場していないため様々な推察を呼んでいる。『第4次』の移植作『第4次S』は両要素共に削除されることなく2024年まで配信されており、同じく削除されたサーバインズワウスは再登場する際に「聖戦士ダンバインOVA」や「New Story of Aura Battler DUNBINE」と別に参戦作品欄に記載されていることから、両要素も同じく別に版権料がかかるため削除された可能性がある*14
ブラッド・テンプルは「重戦機エルガイム」の設定中にのみ存在する機体。『F』の後に発売された『全スーパーロボット大戦電視大百科』にも収録されているため「たまたま登場していない」という見方も存在するが、一方で『30』においてエルガイムMk-IIの頭部の話題になった際は「古代のすごいヘビーメタル」と言葉を濁されたため、何かしらの事情を抱えている可能性もある。
なお、「ファティマ」に関しても単語が避けられているが、これは設定整理によって完全に没設定となったためと言うのもあるだろう*15
ガンダムセンチネル出典の要素は『電視大百科』にも収録されず、『第4次』発売後にセンチネルを展開したモデルグラフィックスとバンダイの間で権利関係のトラブルが発生していたことが影響しているとの見方がある。

その後『第2次α』では、ゼータプラスなどの没データなども見つかっている*16。さらに後年、寺田Pがラジオで「第二次αはもう一作品出る予定だったけど、戦闘アニメを作ってる段階でNGが出てしまって没になった」と発言しており、これがガンダムセンチネルである可能性は高い。
実際、「バーザムのデザインがセンチネルのバーザム改だがユニット名はただのバーザム」「他の3人の序盤は新規作品絡みなのに、アラド編序盤だけだけαから続投しているZ関連のシナリオで、しかもティターンズ残党がガンダムを奪取すると言うセンチネルのような展開」「中盤の分岐ルートにも月面の施設を巡って連邦軍内部の敵対派閥と戦闘すると言うセンチネルを意識させる展開」「センチネルに登場したがZには登場していない衛星ミサイルの出典が何故か『機動戦士Zガンダム』」など、没データ以外の状況証拠面においてもセンチネルの参戦が予定されていた事を伺わせる。

スーパーロボット大戦GC』から『スーパーロボット大戦XO』への移植の際にも、『絶対無敵ライジンオー』のOVA「陽昇城カラクリ夢日記」の機体である巨大からくり雷神王が削除されており、テレビ版の版権取得のみでOVA版に登場する機体を登場させてしまったことからの版権問題と言われているが、やはり明言はなく詳細不明。なお後年イベントで配布されたスパロボ20周年ブックレットでは、GCの参戦作品欄に発売当時にはなかった「陽昇城カラクリ夢日記」が追加記載されている。

2000年代後半からは設定のみに存在する機体がスパロボに登場しなくなっていた時期があり、2010年代後半に再び登場するようになった際には「おまけ要素的にOVAや劇場作品の機体を使用できる」のようなガチのいるだけ参戦でも参戦リスト上は別枠になるのが原則となっている。
例えばHi-νガンダムは今まで「逆襲のシャア」でひとまとめになっていたが、2017年の『V』以降は「ベルトーチカ・チルドレン」がリストに記載されるようになっている。
スパロボではないが2015年制作の『ヒーロー戦記』の3DS移植版では、唯一のMSV出典であるガルマザクがザクIIに差し替えられる事例が確認されている。このことからこれらの機体の版権は本編に登場する機体とは別になっていることが推測される。


アストラナガンがOGに出られなかったのはゲームボーイアドバンスで機体色の黒が表現できなかったから

これは明確に間違いと思われる。アドバンス版OGの時点でヒュッケバインマーク2トロンベやグルンガスト零式など黒い機体は普通にいた。
「アストラナガンは全並行世界で一機しか存在できないから」という出処不明の噂もあるが、これもまた寺田Pによって否定されているし、そもそもアニメ『ディバイン・ウォーズ』ではアストラナガンとディス・アストラナガン(=アストラナガンの残骸)が同時に登場するシーンがある。
今のところは「OG自体がドラマCD『スーパーロボット大戦α ORIGINAL STORY』を元に生まれており、そちらの方でイングラムの使用した機体がアストラナガンではなく、R-GUNの改造機だった*17からそれを踏襲した」という説が有力。「OG世界がα世界と比べるとアストラナガンができるほど技術が発達してない」という説もある。
前述の『ディバイン・ウォーズ』や漫画『Record of ATX』など、アストラナガンが出てないということを逆手にとった作品もある。







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最終更新:2025年04月30日 05:22

*1 出ている作品の試遊を行った、という発言が寺田貴信P達の側からあるらしい

*2 タカラトミー合併後に版権はバンダイに移動している。

*3 挙げたライガーゼロ(ビット機)は母艦に戻らないと換装することができない設定。『OE』当時の機体の形態を任意で変えるシステムでは再現が困難だった可能性が高い。この理由から実質的にはリノンがいるだけ参戦(ライバル枠としてナオミはいる)で「ライガータイプもいるが、チームの誰も動かせないので実質的には控えにすら入れていない」と原作第1話より前の時系列なのを示唆しており、ビットが出てこない理由付けもなされている

*4 『X』ではワタルに配慮してか敵パイロットはきちんと脱出する描写が強調され、『DD』では戦争の際には戦艦内に残されシナリオ上では出撃していない。このへんは『ワタル』に限らず明らかに年少者である人物がメインキャラの作品がいる場合には見られることも増えている

*5 漫画版や小説版が完結前に参戦した『鉄のラインバレル』や『フルメタル・パニック!』のように、アニメ版が先に参戦した作品の場合は小説版名義で参戦することもある。

*6 レッドと同じ市川治氏が演じる『ボルテス』のプリンス・ハイネルの戦闘台詞にバグなのか紛れている

*7 「αはユーゼスの後に真のラスボスが出てくる予定だった」「本来使われるはずだったラスボスの原画やラストステージはマップは完成していた」「それは第2次αや第2次OGに一部ブラッシュアップされて使われている」というのは寺田Pが明言しており、後者で共通するのはガンエデンというのは本当の話であるが、それがジャイアントロボ関係だったのかは不明。ただ「真のラスボス」に関してはどういう役割だったのかは露骨に明言を避けているため、「版権関連=ジャイアントロボだったのでは?」という疑惑が再燃した

*8 単行本初版は2001年、雑誌掲載時は更に前なので『α』の時期に近い

*9 この理由から「『第2次α』がおそらく違うだけで、少なくとも現在はスターシステム作品なのが影響している」とする意見はある

*10 継戦能力が高くパーツスロット4、切り払い対象とならないビーム武器、サイズSで回避能力も高いetc

*11 パーツスロット4、ミスターこと神宮寺の援護と精神コマンドが強い、サブパイロットも強いetc

*12 初登場は1995年で、ゲーム自体も有名作品である上にその後も系列機が登場しているなど、知らなかったからスルーしていたとは思い難い。

*13 この時に没になった機体の一つに「次元烈風 狩狼哉(じげんれっぷう しゅろうや)」というものがあり、後のZシリーズのシュロウガの名前の元ネタになっている

*14 実はグラフィック自体は没データにはあるが、これは単純に第4次のものをモデルに作り直してるだけだろう

*15 そもそも「エルガイムMk-IIなどにはファティマと言う人造人間が搭載されている」と言うのは永野が提案したものの富野に反対され没になった設定であるのだが、当時はスタッフなどの思い入れからそれを示唆する描写が劇中に登場し、雑誌でも裏設定として語られていた。しかし、現在ではこれらの描写は「シンボライズド・コンピュータ」と言う全く別のものである、と言う設定に変更されている。

*16 この没データは噂から作られたフェイクと言われていたが、2018年にふたばちゃんねるの有志により改造コードの入力が行われフェイクではなかったことが判明した

*17 ドラマCDと言う音声のみの媒体なので、R-GUNが敵にいる=イングラムが裏切った、と分かりやすくするためだと思われる。尺の都合で、イングラムの裏切り後初登場が最終決戦、と言うのも大きいだろう。