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≡(漫画)

登録日:2026/01/29 Thu 04:12:27
更新日:2026/07/07 Tue 20:03:20
所要時間:約 2 分で読めます




最強タッグ襲来!!


芥見下々×岩崎優次=予測不能!!


巨星タッグの描く最新作!!

(モジュロ)とは、週刊少年ジャンプ2025年41号から連載された漫画である。現3巻。

作者は原作を芥見下々、作画を岩崎優次が担当する。
芥見氏はもはや言わずと知れた『呪術廻戦』の大ヒットが記憶に新しく、岩崎氏も『暗号学園のいろは』で西尾維新氏の癖の強いキャラを見事に描き切った期待の新人。
前の刊に掲載されていた連載告知では、頬に文様が描かれた主人公らしき人物が地球を手に持っているという何とも意味深なビジュアルであり、芥見氏の前作である呪術廻戦の現代的かつ和のテイストと異なり、どこか宇宙的な印象を想起させる。

連載告知は前号の40号巻末予告でサプライズ的に掲載され、その際に短期集中連載であるということも同時に告知された。
前作の『呪術廻戦』でメガヒットを飛ばした芥見氏の1年後の作品だが、タイトル名から推測するに前作の『呪術廻戦』とは関係ない純粋な新連載の模様。

『呪術廻戦』は陰鬱でダーク、かつシビアな作風であったが、今作がどのような作品になるのか期待が高まる。


・余談


タイトル名の「モジュロ」という聞きなれない言葉についてだが、これは数学的には合同式の合同(モジュロ)を表すための用語のことを指す。
ざっくりいうと「割り算で割りきれない余りの数」を意味し、一般的にはa≡b(mod, n)というような式で表される。
「≡」という記号自体は厳密にいうと「コングルエント」と呼ばれる記号であり、上記の計算式を見ても何となくわかるように用法としては「=(イコール)」に近いものがある。

合同式とは「aとbという異なる数をnという数(数学的には「法」と呼ぶ)でそれぞれ割った割り算の余りが等しいならば、aとbの二つの数は同値とみなせる」という数学関係のこと。

上記の式、a≡b(mod n)分かりやすく実数を交えて解説すると、a=9、b=5という数と仮定し、これらをn=4という同じく仮定した数で割るとする。
そうするとaとbの2つの数をそれぞれnで割ったあまりの数は両方とも「1」であるため、9≡5(mod 4)が成立する。
現実の事象にあてはめると、四角形の道を角から角まで進む様子を想像してほしい。9回なら2周+1,5回なら1周+1で、たどり着く場所は同じになる。
(もう少し実用的な例を挙げると、時刻(mod 60/12/24)や曜日(mod 7)の計算に使われる)

筆者は数学が門外漢であるため、これ以上の追記、修正は別途詳しい方にお願いしたい。

追記、修正は割り切れない数字に思いを馳せながらお願いいたします。
































































記録

2086年 ネバダ州

上空30000メートル




シムリア星人を名乗る地球外生命体が

約5万人の同胞を乗せた母船ナウナクスとともに出現

難民として保護を要求







……ニッポン?

どういうことだ この星で最も大きな力を持つ国はアメリカではなかったのか?



左様です……

しかし そのアメリカが外交任務の資格はすべて日本にあると







…成程



何かわかったのか?







どうやら 我々に近い力を持つ人種がその日本にはいるようです



何?







この星で彼らは『呪術師』と呼ばれています














登録日:2026/01/29 Thu 04:12:27
更新日:2026/07/07 Tue 20:03:20
所要時間:約 30 分で読めます





≡概要≡

『呪術廻戦(モジュロ)』とは、原作・芥見下々、作画・岩崎優次の漫画作品であり、芥見氏の前作『呪術廻戦』のスピンオフ・続編作品である。
前述の嘘項目の通り当初は「≡(モジュロ)」というタイトル名のみが告知されていたのだが、蓋を開けてみればまさかまさかの呪術廻戦のスピンオフ作品という事実には「呪術」ファンにとっては当然のごとく大騒然の結果となった。
事前に告知されていた通り本作品は短期集中連載であることがアナウンスされており、具体的な期間は芥見氏曰く「打ち切られなければ、半年ほど。単行本3巻くらい」の長さとのこと。

また前述の通り今作は芥見氏ではなく岩崎氏が作画を務める。
岩崎氏は連載開始時のコメントで芥見氏直々に「作画はあの岩崎優次(敬称略)!!すごいぞ!!うまいぞ!!綺麗だぞ!!」と手放しで絶賛するほどの実力派。
実際に作中では芥見氏の荒々しくもダイナミックな画力とは趣が異なる精緻かつ躍動的な画が見て取れる他、要所要所で芥見氏の作画かと見まごうほどのおどろおどろしさも描写されるなど、その画力は今作で遺憾なく発揮されている。

『呪術廻戦』のスピンオフにして続編の今作であるが、その時系列は「死滅回游」が2018年に平定されてからなんとおよそ68年後の2086年。
1話冒頭で前々作主人公、乙骨憂太が老衰で死去するというある意味前作オマージュな衝撃展開で始まることからもわかるとおり、過去の有力な呪術師たちはそのほとんどがこの世を去っているか前線を退いており、「傑物」とまで呼ばれた彼ら亡き後の世で地球外生命体の来訪という「特級事案」に対処していく…、というのが大まかなストーリーとなっている。

邪悪な呪霊や呪詛師との戦いがメインであった前作に対し、今作はバトル要素のほかに「異なる文化、宗教を持つ異種族との共存」という要素も含まれている。
これらの難民、民族間問題をストーリーに盛り込んだのは、芥見氏が前作「呪術廻戦」を連載中に読んだ「天、共に在り: アフガニスタン三十年の闘い」という故・中村 哲氏の自伝に影響を受けているとのこと。

中村 哲氏は1984年よりパキスタンやアフガニスタンで医療をはじめとした人道支援活動に従事してきた医師であり、医療活動はもちろんのこと、現地の人々とともに数多くの井戸や用水路を拓くなどの灌漑用水事業を手掛けて現地の発展に寄与した人物であった。
非常に残念なことに2019年にアフガニスタン東部で武装テロリストに襲われ命を落としてしまったが、アフガニスタンのガンベリ公園には氏の功績をたたえる記念碑が建っている。
実際に「モジュロ」作中でも彼と彼の功績をモチーフにしたと思しき灌漑用水事業とそれを指揮する人物が出てくる。



≡あらすじ≡

史上最悪の呪詛師が引き起こした未曽有の呪術テロ、「死滅回游」。

「渋谷事変」に端を発したそのおぞましき儀式は「最強」五条悟、「現代の異能」乙骨憂太、そして「宿儺の器」虎杖悠仁をはじめとした「傑物」と呼ばれた呪術師たちによって2018年に一応の平定を見た。

それから時が流れ、首都・東京が人外魔境と化したことで半永久的に打ち捨てられ、「呪力」という次世代のエネルギー源になりうるものとして「日本人狩り」という拉致事件が多発するなど深刻な問題を抱えながらも、呪術師らをはじめとした人々の尽力によって日本は仮初ながらも平和な時間を享受していた。

そして「死滅回游」平定から62年後の2080年、五条家当主代理となっていた乙骨憂太が死去。彼の遺品の呪具である指輪は五条家の判断により、彼に直接託された孫の乙骨憂花ではなく、その兄の乙骨真剣が受け継ぐこととなった。
だがその決定は憂花、真剣両名共に納得のいくものではなく、憂花は指輪に相応しい呪術師になるように、真剣は指輪の加護が不要だと認めさせられるように、それぞれ強くなることを胸に誓う。

それから6年後の2086年、シムリア星人を名乗る地球外生命体が難民として保護を求め地球に来訪するという未曽有の事態が発生。
その外交任務の資格を半ば押し付けられる形で任命された日本政府とその代表である呪術界は、彼らの代表と謁見しその力の片鱗を見たことで本件をかつて渋谷事変、死滅回游で暴虐の限りを尽くした両面宿儺並みの「特級案件」と認定。
本気でぶつかり合えば日本を軽く落とせるであろう強大な力を前にし、戦争を回避するため日本政府は日本とシムリア、両者の本心からの「融和」のための対応を進めていくことに決定。
シムリア側からの要求である「特使を呪術師の教育機関および任務に同行させよ」という任務に乙骨憂花、乙骨真剣両名を任命し、シムリア星人との相互理解を図る。

「侵略」か「融和」か。「対立」か「共存」か。
「未知」と「呪術」が邂逅し、「呪い」は新たに廻り始める。



≡登場人物≡

◆メインキャラクター

◇マルル・ヴァル・ヴル・イェルヴリ

シムリア星人側の主人公。作中での通称は「マル」。年齢は地球人換算で19歳とのこと。由来は恐らく記号の「〇」から。
シムリア星人の特徴として額に第三の目を持つが、地球で活動する際はその特異な見た目を隠すため絆創膏のようなテープで隠している。
ルメル族と呼ばれる種族の生まれであり、双子の弟として後述のクロスがいる。
地球人とシムリア星人が互いに共存できる「隣人」となれるのかを見極める査察役として、乙骨真剣、乙骨憂花の任務に同行することとなる。

査察役という肩書に似合わない、温和で明るく純粋で「善人」という言葉を絵にかいたような性格の青年。
ただ、いささか純粋すぎるきらいもあり、初の同行任務では乙骨兄妹の自由奔放で個人主義プレーな言動、行動に振り回され、「悪いことをしたと思っていない…!?」「心の機微が理解できないのか?」と勝手に落ち込んだりドン引きしたりする一面も。
一方で自分がルメル族の「戦士」であるということに強い誇りを抱いており、青臭いともいえる理想をひたすらまっすぐに信じるという熱い面も垣間見せる。


かつてはルメル族の村に生まれていたが国の方針によって村もろとも両親が死亡。
以後はクロスと二人で孤児となり、飢えをしのぐために略奪まがいのことをして捕まり、ドゥーラに諫められ拾われる。
その後はドゥーラの下で育てられ、運河を作る工事に着手しながら彼から様々なことを教えられ、特にドゥーラの口癖である大切なものが何で大切か理解してくれる仲間を表す「隣人」という言葉に感銘を受ける。
しかし、別種族のデスクンテ族が発端となった決闘によってドゥーラが死亡。
その後は他のルメル族らと共にデスクンテ族の領地を追われてしまったが、ドゥーラの親友であったダブラの導きで大量のムル(後述)の備蓄場所を発見。
彼とクロスの術式により宇宙船ナウナクスを作り上げ、空の彼方に自分たちの「隣人」を探す旅に出た。


「戦士」であるが故か呪術師としてのポテンシャルは非常に高く、後述の特異極まる術式を抜きにしても徒手空拳で一級術師相当の相手をボコボコにしてみせたほど。
当初に戦った際は意識を失って暴走状態にあったため本人が戦っているとはいい難い状況であったが、
完全に自分の意思で戦闘を行った際はそれをさらに上回る規模の術式を行使して見せている。

乙骨真剣(おっこつ つるぎ)

京都高専2年。17歳。呪術師としての等級は現在不明。
『呪術廻戦』本編の単行本に収録されたパンダのエピローグで幼少期の姿で初登場。
乙骨憂太と禪院真希の孫で、乙骨憂花の兄。
容姿は祖母の真希に似ているほか、その従甥(従兄の息子)の伏黒恵にも似ている、いわゆる禪院家系統の顔つき。

幼少期は元気いっぱいなおばあちゃんっ子であり、真希にはたびたび稽古をつけてもらい強く慕っていた。
憂太が亡くなった後に五条家の決定で彼が生前持っていた呪具である指輪を強制的に譲られるが、祖母に鍛えてもらった強さに自信を持っていた真剣にとってこの決定は己の強さと祖母への侮辱以外の何物でもなく、
指輪の加護すら不要だと周囲すべての人間に認めさせるほど強くなって憂花に指輪を返すことを涙ながらに決心する。
17歳時の性格は真希に似て基本的には不愛想でクールだが、本質的には割と負けず嫌いかつカッコつけたがりな人物。*1。しかし他人の話にはきちんと耳を傾け、考慮すべき背景を持った人物には温情をみせることも多いと根はしっかりと善良。

また兄としては憂花曰く「お兄ちゃんが下手」とのことで、指輪の件を抜きにしても組手では手を抜かなかったり、オヤツを全部先に食ったり、ゲームで裏技をつかってそれを知らない妹をボコしたりと普通の兄っぽい横暴っぽさがあった模様。
しかし根っこの部分では妹のことを非常に大切に思っており、彼女の実力自体はをしっかりと評価しているほか、
彼女がある命がけの決断を下した際にはそれを止めるために全力で奔走するなど、いわゆる呪術における「お兄ちゃん」キャラ。

呪術師としては覚醒前の真希と同じく、呪力が一般人並しかない代わりに身体能力が飛躍的に高くなる特性を持つ天与呪縛「フィジカルギフテッド」の持ち主。
かつての天与の暴君やそれに並ぶ鬼人とまで呼ばれた祖母のように完全に呪力が0でないぶん強化の幅もそれに比べると微弱で呪術に対するステルス機能もないものの、高い身体能力による呪具を用いた戦闘技能を持つ。
総合的な実力は呪術上層部からも実際に相対した一級術師相当の相手からも「優秀」と評される若き実力者。

かつての真希は素のままでは呪いを認識できないため、メガネ型の呪具を常時装備していたが、彼はそれに類するものを使わずに呪いを視認することができている。
これは祖母とのフィジカルギフテッドとしての性能差なのか、描写がないだけでコンタクトレンズのように外側からは目立たない呪具を用いているのかは不明。

かつては呪力が一般人並しかないフィジカルギフテッドは呪術界においては「冷遇」すら生ぬるい「迫害」「排斥」レベルの仕打ちを受けてきたが、上述の通り現代の呪術界ではしっかりと評価されているのでかつてのような偏見はなくなった模様。

乙骨憂花(おっこつ ゆうか)

京都高専1年。16歳。呪術師としての等級は現在不明。
真剣と同じく、初登場は『呪術廻戦』本編の単行本に収録されたパンダのエピローグ。
乙骨憂太と禪院真希の孫で、乙骨真剣の妹。容姿は祖父の憂太によく似ている。『呪術』女性キャラの例に漏れずスタイルも抜群。
真剣の事を以前は「お兄ちゃん」と呼んでいたが、後述のように兄妹間に変化が起こってからは、「兄貴」と呼んでいる。

幼少期はお転婆なおじいちゃんっ子であり、ことあるごとに祖父の憂太と遊んでは構ってもらっていた。産まれてすぐに父親が失踪したこともあり、父親代わりでもあった模様。
2076年、憂花が6歳のころ、お転婆な様子を心配した祖父から彼がずっと身に着けていた宝物である指輪を授けられる。
しかし、憂太が亡くなった後に五条家の決定で指輪の所有権が兄の真剣のものになり、これが原因で真剣との関係にヒビが入ってしまう。
かつて特級呪術師であった祖父のように、そして祖父の大切な指輪は自分こそが相応しいと五条家に認めさせるため、兄よりも強くなる事を誓う。


16歳時には年の割に大人びた印象になったものの、過度な束縛を嫌ったり負けず嫌いで勝気な面もしっかりあったりと、幼少期のお転婆さを完全に失ったわけではない模様。
一方で兄の真剣からは「頭がいい」と内心評されており、実際にマルの双子の弟であるクロスが彼となり替わった際には最初から看破し、のちにクロスと口論になった際には彼が直前に言った言葉をすぐに引用して冷静に反論し議論を軟着陸させるなど、要所要所で高い洞察力や頭の回転の速さを垣間見せる場面も。

術師としては動物の爪や牙を用いた形象拳である狗顎爪(くがくそう)、およびそれを用いて相手をねじって攻撃する咬捻(こうねん)など、術式と体術をミックスさせた戦闘を行う。


また普段は兄の真剣にたいして対抗心を燃やしているものの、彼の努力も強さへの真摯な姿勢もしっかりと理解と評価をしており、いざ共闘する際には「足し算ではなく掛け算になるタイプの\相棒(バディ)」と評されるほど息の合ったコンビネーションを見せ、一時は一級術師相当の相手を圧倒して見せたほど。



◆シムリア星人

◇クロス・ヴァル・コラク・イェルヴリ

マルの双子の弟。名前の由来は恐らく「×」から。
マルとの見分け方は頬に描いてある呪印の意匠。マルは丸みを帯びた形なのに対して、クロスの者は少し角ばっている。
兄と違い冷静かつ冷徹な性格をしており、地球人に対する目も彼とは異なり最初は懐疑的なものだった。
特に彼視点で1945年の大戦後に大国から如かれた平和の上をのうのうと生き、京都超常決議以降はナショナリズムに触発されて排外政策をとってきた日本人については「オマエらと隣人などこちらから願い下げだ」と蔑んだ表情で吐き捨てるなどかなり毛嫌いしていた。
地球人とシムリア星人との共存と対立路線についても、「奪われたものに奪う権利があるとは思わないとしても、奪われたものは奪うという選択肢が強く残るから覚悟しておけ」という事実上の戦線布告宣言を憂花に面と向かって言うなど、かなり対立よりな様子を見せていた。

だが、これはデスクンテ族との紛争によって両親や恩人であるドゥーラを奪われた挙句、故郷を追われて放浪の旅を続けていたということによる疲労感、絶望感によるものが大きく、憂花が自らの病気により余命いくばくもないとわかった際には「奪われた人からさらに奪うの?」という言葉を投げかけられた際には激しく動揺した。
その後は憂花に自分の絶望や憤りをぶつけるも、自分の言った言葉を引用される形で冷静に反論され「人を憎むのも人から奪うのも簡単。そんなの私たちで終わりにしようよ」という提案を受け、元々実体のなかった自らの地球人に対する憎しみに揺らぎが生じる。
最終的には同じシムリア星人の仲間であるジャバロマが自分の良心を信じて「託すという一つの意思」を見せたことで地球人への憎しみはついに氷解。
本人としては「ただ疲れただけ」とのことだったが、憎しみを捨て去って地球人と共存の道を模索するという「本音を選んだ」結果となった。
以後は乙骨兄妹やマルとともにシムリア星人と地球人との交流に尽力することになるが…。

術師としての戦闘描写は現状存在しないが、呪術的には同一人物であるとされる一卵双生児であるという事実と、マルが1級術師相当の実力であるということを鑑みると彼も同程度の力量を持っていると考えられる。
マル曰く、剣を使った戦闘が得意とのことらしい。

◇ジャバロマ・アエ・プリメル・プリミチ

外交特使。顔と首が繋がった天元様を彷彿とさせる姿をした老人のようなルメル族のシムリア星人。
温厚な性格の人格者であり、デスクンテ族との揉め事が原因で娘を喪っているが、その事を口にも顔にも出さない事からクロスや周囲から尊敬されている。
政治力に長けているが術師ではない模様。

◇オスキ・ヴァル・クグラ・スカラオ

ルメル族のシムリア星人。
二人の取り巻きがおり、常に行動を共にしている。
粗暴な性格のタカ派であり、地球人との対立及び侵略を望んでいる為、地球人との共生が可決された事に不満を抱いている。
これについてはかつて自分らがデスクンテ族に迫害され全てを奪われた事がトラウマになり、奪われるくらいなら奪う側に回るという考えになってしまった模様。
素行も性格も悪いが、認めた相手には不器用ながら情に厚い一面を見せる事もあるツンデレ。
術式の有無は不明だが、虎杖に頑丈と称される戦闘力の持ち主。

◇ダブラ・カラバ

デスクンテ族の戦士。長い耳たぶとデスクンテ族の証である側頭部から生えた角が特徴。
マルとクロスの育ての親であるドゥーラとはルメルが隔離される前に戦士としてお互いを高めあっていた親友同士であった。

戦う以前に周囲から見てもわかるほどのオーラを放つ強者であり、ドゥーラが彼と決闘を行う事になった際には強さを誰よりも信じていたクロスをして「逃げよう、殺される」と戦いを止めようとし、
地球に来た際に相対した宇佐美と美野からは相対した瞬間死を覚悟し、「両面宿儺並みの特級案件」であることを否が応でも実感してしまうほど。

その他詳細は該当項目にて。

◇スページョ

ダブラの実妹。上述の通り、デスクンテ族長に死の呪いをかけられており、自らの呪いを解呪する為にダブラと共に地球へ来訪した。
兄に似て融通の効かない真面目な性格。
普段はフードで自らの姿を隠しているのだがものすごい美人であり、ルメル族の女性陣にアイドルユニットを結成しないかと誘われたのだがその際には塩対応で断っている。
デスクンテ族の女性は成人した際に自らの角を切り落とす文化が存在するのだが、兄のダブラからは「何となく」という理由で角を切り落とす事に反対されており、無視して切り落としたせいで一週間ほど険悪になった事があるらしい。
恐らくフルネームはスページョ・カラバだと考えられる。

◇ドゥーラ・ヴァル・ボビディ・メチカ

故人。デスクンテ族との争いで両親を失ったマルとクロスを引き取ったルメル族の戦士。
幼いとはいえ、すでに大の大人が太刀打ちできないほどの実力を持っていた彼ら兄弟を軽く手玉に取り、彼らに運河を作る工事に着手してくれと頼む。
豪快な性格をしており、仲間のジャバロマからもやることの順序がめちゃくちゃと愚痴をこぼされるほどの行動派ではあるものの、思慮深く他者尚ことをおもんばかれる成熟した精神性を持っており、自分のことを快く思わない相手からの妨害に直面しても全く動じる様子も怒る様子も見せない器の大きい人物。
その様は当初は快く思っていなかった相手も次第に自分の側に引き込んでしまうほどであり、天性のカリスマともいえる高いリーダーシップを誇る。
マルとクロスに大切なものが何で大切か理解してくれる仲間を表す「隣人」という言葉を教えた人物でもあり、「地縁も血縁もない民族が共存共栄していくには慈愛と時間は欠かせない」という持論を持ち、非常に根気強くルメル族と他部族との共存を構築することを夢見ている。

デスクンテ族がルメル族を虐げる現状を変えるべく、新たな航路や水路となる運河を作ることでデスクンテとルメル間の交易を再開させ、双方に理のある関係を構築する活動をしていた。
長年の尽力が実りついに運河が完成し、デスクンテと良好な関係を築き上げられるようになったが、その矢先にデスクンテの長老の娘がルメルが祀る生物、カリヤンに食い殺されるという事態が発生。
それによって発生したデスクンテとの決闘において親友であったダブラと決闘を行い、命を落としてしまう。

戦士としての実力は並外れており、数メートル以上はあろう巨大な岩を拳ひとつで割り砕くというすさまじい膂力を見せている。
また、過去にデスクンテ族が催した闘技会では当時のデスクンテ戦士長を押しのけて優勝しており、シムリア星人の中でも指折りの強者であったことがうかがえる。


◆呪術界

宇佐美鴻(うさみ こう)

外務大臣臨時代理としてシムリア星人との外交を担う役人。一級呪術師であり官僚。32歳。
官僚と一級呪術師という二足の草鞋を履き、昔は御三家(特に加茂家)が担っていた仕事をバリバリ回している生粋の仕事人にして若さのわりに若白髪が目立つ苦労人。
普通に考えて官僚と一級呪術師を兼任できてる時点で前作の日車並にハイスペックな人物と言えるかもしれない。
基本的には冷静沈着で現実的な性格のいかにもな仕事人間だが、本質的には心に熱いものを秘めた理想主義者。
シムリア星人と地球人と心の底からの融和を目指し、彼らの心を解かすのは大人の建前ではなく新時代の魂であるという熱い信念を持つ。
一方でしっかりと現実も見据えており、呪力をエネルギー源として扱える技術をシムリア星人が持っているかもしれないという重大な情報を知った際には即決で隠ぺいするという現実的な手段を取ったりもしている。
しかし地球人側の対応とシムリア星人側の認識の齟齬で衝突が起きそうになった時にはしっかりと体制側として不備を隠さず謝罪するという誠実な姿勢を見せている。

前作でも「宇佐美」という同僚からの評判が異様に悪い一級術師の存在が明かされていたが、関係は不明。

美野和也(みの かずや)

宇佐美の部下で補助監督。27歳。
呪術とのかかわりは中学生の頃から「窓」として活動しているという割と古株。その長所を伸ばして勉強できれば職に困らないのでは?と考え奮起し、宇佐美の部下になったという背景を持つ。
27歳にして官僚である宇佐美の部下と補助監督を兼任しているという優秀な人物だが、それが巡り巡って「特級案件」の前線に立つというスリリングな人生に突入してしまった。
真剣と憂花にも舐められ気味とはいえ割と慕われており、彼自身も二人のことは「優秀」と評価しているほか、一緒に遊園地に遊びに行ったりと個人としても良好な関係を構築している。

薬丸(やくまる)

宇佐美の同僚。等級は不明だが呪術師でシムリア星人との外交に参加している。
普段は口調こそ丁寧だが本質的には急進的かつ排外的な性格をしており、シムリア星人を内心「脅威」と判断して彼らに対抗する抑止力を提示すべきだと主張する。
外交はナメられたら終わりという持論を持つほか、後輩の術師には先輩風を吹かせるなど立場にこだわる姿勢も垣間見せる。
そして後述するある問題によって地球人とシムリア星人の間に軋轢が発生した際には、自身が負った傷の痛みと屈辱に耐えかねた結果、文字通り両者の対立の「引き金」を引いてしまうことに…。

宮國(みやくに)

宇佐美の同僚の女性。一級術師。年齢は不詳。*3
飄飄とした性格の美女だが同時に底知れなさも感じさせる女性で、憂花曰く真剣は彼女を怖がっているらしい。
実際作中では紛糾する議論を有無を言わせず鎮め、淡々と議論を進めるようにするなど内に秘めた芯の強さを垣間見せる場面も。
宇佐美がシムリア星人との衝突で行動不能になった後、呪術上層部の実質的な指揮を取るようになる。
なお作中では語られず、あくま憶測ではあるが雰囲気といい目付きといいとある人物に似ており……

◆その他の登場人物

  • 人身売買のブローカー(仮称)
第1話でマルル、真剣、憂花と交戦した呪詛師。
見かけは人のよさそうな青年だが実態は子供の存在を「話せば話すほど嫌いになる」と心底嫌悪・侮蔑する極度の子供嫌い。
呪詛師であるがIT技術にも強く、シムリア星人が地球に来訪している情報を密かに仕入れていたことで近い将来エネルギー資源としての日本人の価値が暴落することを予期。
人身売買ビジネスから足を洗うついでに最後に大金を荒稼ぎしようと京都で子供を誘拐し続け、子供をパック詰めにしてから海外に売り飛ばすことを画策していたが真剣、憂花のコンビネーションの前に散った。
なおこのブローカーとの交戦によって真剣と憂花がシムリア星人の存在を知る事となった。


  • 武田正樹(仮名)
集英小学校1年男児……に擬態していた本名不詳年齢不詳の老呪詛師。
見かけは学年相応の少年だが実際の姿は小学1年生程度の背丈の皺塗れの老人男性で、本性を表した際は小学1年生ファッションでコーディネートしたシワシワのジジイという言い逃れ不可能な不審者と化す。

呪詛師として私利私欲で人を殺し続けて長年生きながらえてきた果てに、「俺は小学一年生が大好きだったんだ。ずっと何度でも小学一年生でいたい」という妄執に取り憑かれ、実際に小学生に擬態して延々と集英小学校で小学一年生として学校生活を謳歌していた狂人。
最大の問題は痴呆症を患ってしまい認知機能が低下してしまった事。
自身の犯行がバレたのも、痴呆症で認知機能が低下し、全く同じ姿で何年も繰り返し小学1年生に偽装し続けた結果露骨に担任の教師から不気味がられたせい。
また夢の小学一年生ライフを謳歌するために多数の人間を殺害して死体を家の庭に埋めていた呪詛師らしい悪辣なボケ老人。
一応呪詛師に堕ちる前は真っ当に世のため人のために呪術を用いていた時期もあったらしいが、歳を取る過程で感受性が摩耗してしまい、人を殺してもなんとも思わなくなったとのこと。

とはいえ痴呆症の影響は証拠隠滅能力が著しく雑になった程度で、戦闘能力は微塵も低下していない。
その戦闘力は真剣の見立てでは推定一級術師相当。いざ戦闘となればボケ老人とは思えないほどに冷静沈着な思考回路と呪術知識、洞察力、戦闘経験値を武器に老獪に戦うバリバリの武闘派である。
ただし小学一年生の人生を楽しむことに執着した今では戦いに価値を見出しておらず、「やはり殺し合いで得られるものなどたかが知れているな」と毒づいていた。
また過去には虎杖悠仁を相手に命懸けの逃げに徹して辛くも逃げ延びた経験があり、老呪詛師にとってはそれが人生唯一の敗走だったという。

なお『呪術廻戦』の世界において痴呆症のような更年期障害を発症してしまったキャラクターはこいつが初。
「例え実力のある呪術師(呪詛師)であっても更年期障害になる時はある」ということを教えてくれた世知辛い敵キャラでもあった。


  • 乙骨依織
乙骨憂太と禪院真希の息子。真剣と憂花の父親にあたる。失踪時の年齢は39歳。
容姿は憂太とよく似ている。父に似て勤勉な性格であったが、それが裏目に出て呪術界の未来を憂いて思い悩み病んでしまったとの事。
憂花が相伝の術式を持って産まれた日にまるで役目を終えたかのように失踪してしまう。
失踪前にフードを被った人物に何やら食ってかかるところを五条家の女中に目撃されていたが…?

◆前作からの登場人物

乙骨憂太

真剣と憂花の祖父。前々作『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』の主人公。
五条悟に次ぐ「現代の異能」と呼ばれた特級呪術師。五条亡き後は五条家に迎え入れられ、その実力もあってか当主代理として五条家を長年率いるようになる。
憂花を心配して、自身の宝物である指輪を彼女に託し、2080年に永眠。
本編の登場ページ数は冒頭わずか数ページ、もはや出オチである
ちなみにコピーしたとある術式の行使によって額についた縫い目状の傷については「両面宿儺が傷をつけた」ということになっている模様。
単に憂花が誤解しているのか、羂索の存在や術式を関係者が隠したが故かは不明。

戦いの一線を退いてからは呪術師としては珍しいことに穏やかな余生を過ごしていたそうだが、2079年に真希に先立たれ、そこからみるみる元気をなくして1年後に後を追うように逝去した模様。

第一話で主人公の祖父が亡くなる、という展開は前作「呪術廻戦」にもあった展開であるため、おそらくセルフオマージュ。

禪院真希

真剣と憂花の祖母にして、かつて憂太らとともに死滅回游の平定にあたった呪力を捨て去った天与の鬼人。
孫息子の真剣を可愛がっており、自分に似た体質を持つ彼に「失うことが強さになる、でもそれは諸刃だから気をつけなさい」と、かつて自分が力を得た代償にそれをもってしても到底釣り合うか分からないモノを(本人が全く望まない形で)捨て去ってしまった経験から、「残すことも大事」というアドバイスを贈った。
また、祖父から憂花が指輪を託された際にうらやましがった真剣に対しては「真剣は強いから必要ない」と彼を励ましていた。
その壮健な体質もあって周囲からは(何なら読者にも)憂太より先に亡くなるとは思われていなかったが、実際は憂太より早く2079年に永眠。享年77歳。

ちなみに禪院家を黙らせ…、もとい家ごと物理的に潰したことに関しては五条家の中でも周知されている模様。いいんだろうか。*5

パンダ

乙骨と真希のかつてのクラスメイトであるパンダ……もとい突然変異呪骸。
死滅回遊の戦いによって相互観測式自立制御を失った事で2035年10月に活動を停止し、現在では五条家の忌庫に保管されている。
とはいえ前作エピローグで描写されたように、今でもたまに動くらしく、「モジュロ」のおまけ漫画では忌庫の掃除にきた真剣をからかっている。

虎杖悠仁

前作『呪術廻戦』の主人公にして、かつての「宿儺の器」。
だが1話にて五条に次ぐ形で現在はいない傑物の一人として挙げられたことで、乙骨や真希などと同じく既に亡くなっていると思われていたたが…。

釘崎野薔薇

前作で活躍した虎杖の同期の呪術師。現在は呪術師としては引退状態にあるのか、タワマンに猫一匹と暮らしている様子が作中のビデオメッセージでうかがえる。
虎杖とおなじく86歳の老齢だが、アンチエイジングに気を遣っているのか遠目から見る分には彼女もたいがいあまり年を取っていないようにも見える。
だが、本物の不老たる虎杖に会うたびに自分が老いているのを実感しているとのことであるが、それ以上に彼女に会うたびに虎杖が申し訳なさそうな表情を見せる方がしんどいとのこと。
もちろん、このまま心配されて終わりたいと考えるような彼女ではなく、件のビデオメッセージの最後にもし虎杖に会ったら「舐めんなバーカ」と言ってほしいと呪術総監部に伝えた。

◇憂憂

前作で活躍した呪術師、冥冥の弟にして、現シン・陰流当主を務める老呪術師。

かつての姉を彷彿させる髪型をした魔女のような風貌の老人になっており、門下生と思しきかつての自分や姉に似た髪型の子供たちを引き連れて決闘前のダブラに挨拶に伺った。

かつてこの国を揺るがした大きな力の畝り、その後訪れた月並みでいてハリボテの平和の中で人々が忘れた臓腑からあふれ出る呪詛の恐ろしさを魅せてくれる存在としての期待と、強さゆえの孤独もきっと癒えるという激励の言葉を贈った後、決闘の場から去った。

ツギハギの呪霊

なんだよ
アイツじゃねえじゃん

武田との戦闘後に意識不明になった真剣の夢枕に立ったツギハギ顔の呪霊。

前作ラスト同様、循環する魂の通り道にて誰かを待ち続けている模様。


コイツの術式が事態の打開策になり得ることから、読者には「お前が現世に来い」と言われていたりしたが……

◇「リカ」

乙骨憂太の幼馴染、特級過呪怨霊・祈本里香が成仏後に残した意志の具現。

東堂葵

元一級術師とのことで現役を引退しているがおそらく生存していると思われるため、虎杖と接触できる人物として呪術界で名前が挙がった。
しかしそのアクの強さから未だに虎杖以外の全員から嫌われており虎杖以外の誰とも連絡が取れないということで没になった。さもありなん。


≡関連組織≡

◆呪術総監部

2086年に存在している呪術総監部。
かつては五条悟をして「魔窟」とまで言わしめた保守、短絡、私欲、腐敗極まる腐ったミカンのオンパレードであったが彼自身の手によって文字通り一掃。
その後は京都高専の学長、楽巌寺嘉伸をはじめとした呪術師たちによって新たな総監部が立ち上げられ、68年後の現代に至る。
呪術の存在が世間に明るみに出たことによりもはや呪術師の秘匿が不要になったためか、あえて言うと日本政府内の一官僚組織のような体裁になっている。
腐敗を一度一掃されたとはいえ、人が集まって運営する組織であるがゆえか、有事の際には対応の方向性の違いから一枚岩での動きができないさまも見受けられると、まだまだ問題はある模様。
とはいえ、自覚なく呪術を行使するものは「潜在術師」として基本的に情状酌量の余地ありとされ無罪とされるなど、かつての呪術総監部のように「強大なうえ正体が分からないから秘匿死刑」「存在自体が危険過ぎるから早めに秘匿死刑」といったような短絡的かつ乱暴な手段をとることは基本的になく、メンバーの顔ぶれも老人まみれだったかつてに比べて若い人材の数も増え彼らも意見を述べられるようになるなど、以前と比べると段違いに風通しが良いまともな組織になったのは確か。

◆シムリア星人

2086年にアメリカ合衆国の上空に突如現れ、難民として保護を要請した地球外生命体。
遠く離れた星まで5万人を収容し移動できる船を建造し、全くの異文化である地球の言語を理解し話すことができる翻訳技術まで持ち合わせるなど高度な技術を有しており、加えて彼らの代表は両面宿儺に匹敵する戦闘力の持ち主であるなど、地球側には彼らに対抗する術など何も無いに等しい状態であり、緊張状態を作り出している。

後述のように恒星間移動すら可能なほどの技術力を持っているのにもかかわらず、彼らの文化、思想、生活様式は驚くほど地球人に酷似している。
一方で、技術力に反して宗教を母体とした社会形態を形成しており、その近代国家からかけ離れている彼らのありようには真剣も違和感を覚えているが…。

◆ルメル族

マルやクロス達が該当するシムリア星人の種族。
作中に出てくるネームドのシムリア星人はダブラとスページョ以外はこのルメル族である。
最大の特徴は額に横に開いた第3の目を持つこと。
後述するカリヤンという生物を神聖視して崇拝しているが、それが原因で他の種族からの迫害を受けていた模様。
しかしルメル族はカリヤンの死を感知すると第3の目から落涙し、脳に多大なダメージを受けてしまう。その為、彼らはカリヤンを保護する道しかなく、他種族との対立は避けられなかった。
呪術師といえる呪力コントロールや術式の使用ができるのは男性のみであり、女性はあくまで呪術を視認できるにとどまる。
これについてはマル曰く「子供を産めない男性が女子供を守るよう、カリヤンから力を授かった」という言い伝えがあるのだという。

◆デスクンテ族

ダブラが所属しているシムリア星人の種族。
ルメル族とは逆に縦に開いた額の第3の目を持つほか、側頭部から1対の角が生えているのが特徴。
シムリア星人の中でも特に強さに対する傾向が顕著であり、戦争を始める前に必ず双方が選んだ最強の戦士による1対1の決闘を行うというしきたりを持つ。
曰く、その戦士が勝てば目的を遂げるまで相手を蹂躙し、負ければ相手の主張を認め争いをやめるとのこと。
そして決闘の申し出を断った場合、「戦士の本懐を遂げられなかった」としてデスクンテ族はより残酷に蹂躙を行うという。

≡専門用語≡

◆母船ナウナクス

シムリア星人が地球に来る際に利用した呪力によって動くとされている宇宙船。
見た目は下部に1つの球体が付いた板のような形をしており、マルたちはこれで2年間新天地を求めて宇宙をさまよっていた。
内部は結構広く、居住スペースのほかに議会となる講堂まで備え付けられている。

呪力(ロロルカ)

呪術師の力の源であり、また呪霊が生み出される源泉となる力。シムリアではロロルカと呼ばれている。
ロロルカの由来は「呪力」の文字を分解してカタカナに直したものと思われる。

地球においては基本的に日本人のみが持つ特殊な力であるため、過去そのことが他国に明るみに出た際には新エネルギー源として「日本人狩り」が横行するという負の結果を生んでしまった。
しかし研究が進むにつれ、術式使用以外の呪力のエネルギー変換効率は非常に悪いことが分かり、さらに呪力を扱える日本人の質も低下傾向にあるのもあり、現在では落ち着きつつある模様。
とはいえ裏社会では依然として即席のエネルギー源としての商品価値は高いらしく、特定の呪詛師は日本人の子供を拉致して他国に売りさばくという非人道的な拉致ビジネスに手を染めているなど、いまだに深刻な問題ではある模様。

そして、上述の母船ナウナクスの動力が呪力であることが日本政府に知られ、それによるエネルギー革命が実現した場合日本人狩りの再盛が起こると危惧されている。

◆ムル

ロロルカ(呪力)をあらゆる力に変換できるという特殊な鉱石。
当然シムリア星人にとっては重要かつ貴重な資源であり、デスクンテ族がルメル族を迫害、侵攻したのはこれの採掘場を求めての野心であったことが示唆されている。
呪力だけでなく術式にも呼応するようであり、シムリア星人の母船ナウナクスもドゥーラが残した大量のムルにマルとクロスの術式を流し込むことで構築されたものである。

◆人外魔境・東京

「渋谷事変」「死滅回游」そして「人外魔境決戦」の舞台となったかつての日本の首都。
死滅回游の際に全国の呪霊発生を抑えるために日本政府が流布した「呪霊は東京にしか発生しない」という嘘情報によって日本でほぼ唯一呪霊が発生する土地となっている*6
今ではかつての発展ぶりが見る影もない、大小さまざまな呪霊が我が物顔で闊歩する文字通りの人外魔境と化してしまっている。

◆呪霊

日本人から無意識に流れ出る呪力が澱のように積み重なって生まれる霊体。
現在では東京にしか出没しないものの、対応を誤ればいつ何時日本全土にあふれ出るか分からないため、年に一度「大祓」という呪霊を大量に狩る掃討作戦を行うことで流出を防いでいるのが現状。

◆カリヤン

神聖な生物としてルメル族から崇拝されている謎の生命体。
ジャバロマの話によると殺されない限り死なない不死の存在であり、個体によって形が大きく違うらしく、作中ではシルエットの形で牛とも鹿ともつかない姿、ウサギやクマ、オオカミのような姿の個体が描写されている。
カリヤンはルメル族以外のシムリア星人を襲って食い殺す習性を持ち、他の部族にとっては害獣だった。カリヤンを絶滅させるべきだという彼らの主張とルメル族の信仰がぶつかりあった結果、ルメル族は他部族から迫害を受けるようになった。
だが前述したようにカリヤンが殺される様をルメル族が感じると第3の目から命に関わる落涙をするため、ルメル族はカリヤンを守るしかなかった。

カリヤンは個体によっては意思疎通も可能なようであり、ルメル族が2000年前から祀っているカリヤンはルメル族にミドルネームを授けている他、男子が生まれた時に戦士かどうかを見極めることが出来るとされている。




≡余談≡

呪術廻戦の続編という衝撃もさることながら、「宇宙人が襲来する」という予想の遥か斜め上をカッ飛んでいく展開には全読者が度肝を抜かれたが、そこから発展して自分が楽しむ混沌を見んがために死滅回游を起こした羂索を指して「1000年待てたのにあと70年を待てなかった男」「あと70年待てば最高に面白いものが見れたのに」と残念がる読者も一定数いた。
「いやでもしょーがないじゃん、あの時は因果の破壊呪霊操術と獄門疆と無為転変と、天元手に入れて死滅回遊始める手はずが全部揃っちゃったんだから」
一方で作中のシムリア星人たちがやることが基本的に地球上ではありふれているといえる民族共存、および対立であったため、「期待値が高い分余計にガッカリするんじゃないか」とはもっぱらの噂。凄まじく悪用の利きそうな術式も現れたのでエンジョイする可能性もあるが。
「宇宙人だからめっちゃ期待してたんだけど…、ガッカリだ、普通過ぎる」

また、タイトルの「呪術廻戦≡」の由来は冒頭の嘘項目の通りだが一つ気になる点がある。
上述の通り「≡」は「=」と似た要素を持つ記号であるのだが、本来ならば「a≡b(mod n)」というように「a≡」の後ろには「b(mod n)」という別の数値が付くのがセオリーである。
このため、「呪術廻戦≡」を数式と仮定するなら呪術廻戦を「a」とし、「≡」の後ろには「b(mod n)」にあたる何かが入るはずだが…?



追記、修正は大切なものが何で大切か理解してくれる「隣人」とともにお願いいたします。

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最終更新:2026年07月07日 20:03

*1 単行本の情報によると鉄板ネタに筋トレ系動画配信者のモノマネがあり男友達には大好評だが憂花を含む女子の前ではやらないとのこと

*2 「狗」という文字からおそらく玉犬の能力

*3 ただし単行本のおまけみるに下手すれば40代の模様

*4 なお本体は『母霊度暴威』の中に潜り込む形で姿をくらませる。

*5 無論、当時の禪院家上層部は私欲による保身に走り、死滅回游の平定にもっとも有力である五条悟の封印を解くのを総監部と結託して妨害するという暴挙に出ており、その総監部も後に五条がまとめて粛清したのでお咎めナシということなのだろうが。

*6 作中でも嘘を本当にしたと語られている