仮面ライダーデルタ

登録日:2010/03/27 Sat 18:08:17
更新日:2025/07/31 Thu 21:51:56
所要時間:約 14 分で読めます






変身!

Standing by…


Complete.



仮面ライダーデルタとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダー555』に登場する仮面ライダー。

スーツアクター:押川善文(メイン)


Δスペック

身長:190cm
体重:96kg
パンチ力:3.5t
キック力:8t
ジャンプ力:38m(ひと跳び)
走力:100mを5.7秒


Δ概要

スマートブレイン社が開発した「3本のベルト」のうちの1本「デルタギア」で変身する強化戦士。
仮面ライダーファイズ仮面ライダーカイザの例に漏れず、ギリシャ文字のΔ(デルタ)をモチーフとしている。
数字表記は「333」。ただし他と違って変身コードとしては使われない。
後述するが、「変身」と音声で発信することが変身プロセス上必須という珍しい仮面ライダー。

初登場は第26話と正式登場は3本のベルトの中でも最後だが、開発自体は最初期。
それ故に試作型としての色合いが強く、様々な課題を残す代物となっている。

しかし、試作型故に単純なスペック自体はスマートブレイン製ライダーライダーシステムで最も高い。
草加雅人はデルタに変身した途端、カイザでは歯が立たなかったライノセラスビートルオルフェノクを軽く撃破してのけた。
その上、北崎が変身した際にはファイズ、カイザを同時に相手にして渡り合える程(デルタ≧(ファイズ+カイザ)×連携)。

『555』の世界のライダーシステムには「フォトンブラッド」というエネルギーが使用されており、それを全身に流動させるラインの「フォトンストリーム」を走る事で変身の原型となる。
また、フォトンブラッドには出力の上下によって色が変化するという特徴があり、
赤(ファイズ)黄(カイザ)青(サイガ)白(デルタ)銀(ファイズ アクセルフォーム)金(オーガ)の順でより強力なものとなる反面、制御しにくくなっていく。
ブラスターフォームのファイズは全身にフォトンブラッドが流れているため、流動経路は何も流れていない黒色のブラックアウトストリームとなっており、自壊を防ぐ役割となっている。

デルタのフォトンブラッドの色である「ブライトカラー」は、『帝王のベルト』のうちの1本『天のベルト』ことサイガギアで変身する仮面ライダーサイガをも上回り、ファイズ アクセルフォームと同等の出力とされる*1事からその強さの程がうかがえる。

弱点があるとすれば、拡張性の低さとそれ故に技のバリエーションに乏しい点。
ファイズやカイザが新アイテムで拡張していったのに対し、デルタは設定上2か所装備を追加する余地が残されていたものの、最後まで追加アイテムは用意されなかった。
また、歴代装着者を比較する限り、この拡張性の低さ故か単純なパワーでは最強でありながら、3つのベルトの中でも特に使用者の戦闘センスがモロに反映される感がある。
例を挙げると、三原修二が変身した際は一般オルフェノクに手も足も出なかったのに対し、乾巧や草加が変身した途端圧倒して見せた。

他のライダーと比べ、胸部アーマーの有無、配色の少なさなど、若干意匠が異なるのも特徴。
また、当初は変身待機音が存在したが、コード入力から変身完了までのプロセスが短いため、第33話から待機音の演出が省略されるようになった。

ちなみにファイズ・カイザと異なり「Complete.」の音声とフォトンストリーム展開に合わせるように謎の電子音声が流れるが、これは「変身」を逆再生したものである。


Δ装備

  • SB-333B デルタドライバー
ベルト型トランスジェネレーター。
側面に装着されたデルタムーバーにデルタフォンを装填する事で、装着者をデルタに変身させる。
他のギアと違い、ミッションメモリーは直接ここのバックル部「トランスジェネレーター」にセットされている。

  • SB-333P デルタフォン
ファイズやカイザのファイズフォン、カイザフォンに相当する携帯電話型ツール……なのだが、全くそうは見えない。
どちらかといえばトランシーバーに近いような形をしている。
他のベルトのフォンとは根本的に形状が異なり、銃のトリガーからグリップにあたるパーツだけで構成されており、トリガーを引きながらの音声入力により各種機能を使用する。
その他の入力装置(スイッチやテンキーなど)は一切存在しない。
戦闘中、片手で目を向けずに操作が可能と言うのはボタン式にないメリット……かもしれない*2

携帯電話として使う場合も英語で番号を入力する事になるのだが、どう考えても使いづらい(CSM版では日本語にも対応している)。
実際、劇中ではこの用途で一度も使用されなかった。

ちなみに他のギアはベルトとフォンが一体となって初めて変身能力を有するが、デルタギアはベルト単体で備えており、デルタフォンは命令を伝えるだけである。

  • SB-333DV デルタムーバー
デジタルビデオカメラ型マルチウエポン。デルタフォンに「変身」と音声入力後、これにセットして変身する。
単体ではX線撮影、サーモグラフィ、暗視モードなど、さまざまな機能を備えたデジタルビデオカメラである「ビデオモード」のみの運用が可能。
デルタフォンをセットした状態でデルタドライバーから引き抜いて「Fire」の音声入力により、「Burst Mode.」の音声と共に「ブラスターモード」が起動、フォトンブラッド光線銃として使用できる。
エネルギーのリロードは「Charge」の音声入力でできる。


Δ必殺技

  • ルシファーズハンマー
デルタ唯一の必殺技。破壊力は24t。
ブラスターモード状態のデルタムーバーにミッションメモリーをセットする事で、銃身が伸びて「ポインターモード」に変形。
その状態から「Check」の音声入力により、「Exceed Charge.」の音声と共にポイントマーカーを発射して敵の動きを封じ、飛び蹴りと共にポイントマーカーと一体となってドリルの如く貫く。
この技を受けたオルフェノクは赤い炎に包まれ、その場に青紫のΔが浮かぶ。


ΔSB-VX0 ジェットスライガー

全長:4300mm
重量:1525kg
全幅:1640mm
全高:2150mm
最高速度:時速1300km
最高出:1900PS

とある下水道に隠されている大型バイク
デルタフォンに「3821(three-eight-two-one)」と音声入力すると自動操縦でどこにでもやって来る。

ホイールの駆動機構は前進、左右90度回転するものであり、スライド旋回や局地旋回が可能で、スピードを緩めずに車体の向きを変える事ができ、車体回転で敵を弾き飛ばすという荒業も披露できる。
さらにカウル部にはフォトンミサイルが装填されたミサイルランチャーが収納されており、計32発のミサイルを一斉に発射する事もできる。

極めつけにこのバイク、「飛ぶ」のである。比喩ではなくジェットエンジンとホバー走行で縦横無尽に空を駆け回る。
しかも登場の際に水中から浮上してきた事から恐らく防水も完備、水中での運用もある程度可能であると考えられる。
ジェットスライガーマジやべえ……

デルタギアにはオートバジンやサイドバッシャーのような通常型のバイクがないため、デルタにとっては唯一の専用マシン。
……だが、実は複数台製造されており、ファイズやカイザも各々のフォンに「3821」と打ち込む事で召喚する事が可能。
巧ファイズは戦いの最中、北崎デルタの英語発音を聞き取って入力するというネイティブもびっくりの離れ業を見せた。確かにピンフォールズソナー(ファイズの音センサー)はそれくらいの感度も出せるが……*3
さらに映画『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』ディレクターズカット版の回想シーンでは、サイドバッシャー同様ライオトルーパー用に量産化されていた。
要するにデルタ固有の専用マシンというわけではない。

弱点は運転……というより「操縦」の感覚が一般のバイクと違い過ぎて異なるテクニックが要求される点と、色々機能を詰め込んでいるからか、他のマシンより耐久性が低い点。

ファイズとのスライガー合戦はデルタのブラスターによる銃撃でファイズ機が操縦系統にダメージを受けてコントロール不能に陥り、コンテナに突っ込んで前輪がポロリ、登場からわずか数分で中破・走行不能に。
そのままデルタ機からミサイルの雨を浴びせられ、しめやかに爆発四散。ファイズ自身はアクセルフォームを使って逃げ延びました。

その後しばらく出番が無かったが、終盤に村上峡児/ローズオルフェノクに苦戦する三原の手により呼び出される。
しかし呼んだ直後にデルタギアを奪われてしまったものだから呼んだその超性能バイクで暴れられた上に、その戦闘で草加カイザとサイドバッシャーによって村上デルタのスライガーも破壊されてしまった。

なお、PlayStation2ゲーム版及び3DSソフト『オール仮面ライダー ライダーレボリューション』ではちゃんと乗せてもらってる(しっかり使いこなしてる)。よかったね三原くん。

ちなみに実車改造ではなく(当たり前か)、運転席のアップ用セットとミニチュアが造られただけで、他は全てCG。
そのせいか非常に予算が掛かる為、他媒体を除いた登場回数はサイドバッシャー・バトルモードと同じたったの3回(第29話のファイズ&ホースオルフェノク戦、第30話のファイズ&カイザ戦、第46話のカイザ戦)。


Δ劇中での活躍

やがて生まれ来るオルフェノクの王=アークオルフェノクを守護する為に開発された3本のベルト、そのうちの1つのデルタギアにより変身する強化戦士……
となるはずだったが、ファイズギア、カイザギア同様花形に奪取され、流星塾出身の木村沙耶に託される。

沙耶を初めとした流星塾生はデルタギアを交代交代で使いながらオルフェノクを倒していった。
沙耶はデルタギアを使いこなせる人間を探した末に巧に託そうとしたが、沙耶は同じ流星塾生の澤田亜希の手にかかって命を落とし、残されたデルタギアはラッキークローバーの北崎に奪われてしまう。
その後、北崎の圧倒的な力と相まって、デルタは恐るべき敵として巧達の前に立ち塞がる。

しかし、『555』のお約束として、ベルトはその後も持ち主を転々とする事になり、北崎は「飽きた」という理由から澤田に譲るが、澤田は余裕からか草加にデルタギアを譲った。
同じ頃、巧が園田真理重傷の件でファイズギアを放棄していた為、草加はカイザギアと合わせて3本のベルト全てを手中に収めた*4
戦力の増強を狙った草加によって、デルタギアは同じ塾生の三原修二の手に渡り(というか半ば強引に押し付け)、彼を戦いへと駆り立てる

以降は三原が使用するが、所謂銃ライダー*5である事や、彼が押しの強い人間ではない事も相まって活躍を見せる場面は少なくなった。
女子である上記の沙耶が使った時ですらラッキークローバーの琢磨逸郎がトラウマになる程の威圧感と戦闘力を発揮したのだが……
巧も一度変身しているが、戦闘経験のおかげか上手く使いこなしていた。

※決して三原が弱いわけではありません、他が強すぎるだけです。……だよね?
実際、覚悟を決めて変身した時はスタッグビートルオルフェノクを1人で撃破している他、終盤にはファイズ、カイザとの連携を見せるようにもなり、最終決戦ではラッキークローバー2人を相手に巧達が到着するまで持ちこたえていた。
というより、戦闘シーンの立ち回りを見る限り三原の適正は射撃とそれによるサポートである為、高出力での近接ゴリ押しが最適解となるデルタギア自体が三原に適していないと考えられる。

アークオルフェノクとの最終決戦後にデルタギアがどうなったかは語られていないが、相変わらず三原の手にあるのだろう。多分。


以下、ネタバレ注意!!


デルタギアの副作用

デルタの力は体内に残留する為、その一部として赤い電撃を放出できるようになる。
だが、その力を使用したのは徳本恭輔と新井賢の2人のみだったので、適性があるのかもしれない。

だが、このデルタギアには変身者の精神に異常をきたすという副作用も存在する。
これは胸部に装備された闘争本能活性化装置「デモンズスレート」が生み出す特殊電気信号「デモンズ・イデア」が額内部から伸びる極細の毛細ケーブルを経由して脳にダイレクトに送り込まれる事が原因。
人によっては好戦的で凶暴な人格に変貌し、力に溺れてデルタギアへの異常な執着心も抱くようになる。
その結果、徳本と新井、河内勇樹の3人はデルタギアを巡って仲間割れを起こし、同じ流星塾生の伊藤麻美をも殺害した。
ちなみにデルタ中毒者と化した3人はともにオルフェノクの手にかかって最期を迎えている。
一応フォローするならばデモンズスレートは欠陥ではなく、三原のようにプラスの方向に向けば有効的なシステムと成り得るが、マイナス方向に向けば精神崩壊し自滅する可能性がある。
その為、当初予定されていたファイズとカイザへの採用は見送られた。

不適合者が変身すれば死ぬカイザと、変身すれば性格が豹変し凶暴した挙句廃人化する可能性があるデルタ……どちらを装着したいだろうか?
ファイズ? そもそも適合しなきゃ変身できないし……

ちなみにデルタギアを装着しても精神に異常を来さなかった流星塾生は沙耶と草加、三原、阿部里奈のみ。
単純に適応したとも受け取れるが、沙耶は芯の強さ故、三原は元々消極的だった故にそれぞれ大丈夫だったのではないかとも。
なお、里奈は「デルタの力に溺れない強い心の持ち主」とされながらも「能力を完全に引き出す事はできなかった」と評されており、デルタの力を引き出せるか否かと暴走は関係がないと考えられる*6

オルフェノクの力に溺れて人間性を失うのと同様に、デルタの力に溺れて人間性を失うことを考えると、本当に恐ろしいのは「力に溺れる人間の弱い心」という他ないのかもしれない。
奇しくもそれを理解したのは、オルフェノクでもなければ強い力もないが、最後までデルタとして戦い抜いた三原であった。

なおネットでは「一般人にも使用できる」といわれているが、超全集下巻では
  • 「装着を試みた流星塾生(スマートブレインによって殺害⇒オルフェノクの記号を埋め込み再生済み)全員が適応することができた。」*7
といった内容は書かれているものの、
  • 「デルタに変身した流星塾生たちの体内に埋め込まれたオルフェノクの記号は、雅人のようにやがて消えてしまうだろう。」*8
  • 「オルフェノクの記号を埋め込まれ、蘇生した塾生たち。しかし、その中でオルフェノクとして覚醒したのは、澤田だけだった。~(中略)~ただし、この体内に埋め込まれたオルフェノクの記号によって、カイザやデルタのベルトに適応することができたのだ。」*9
という記載がある為、「オルフェノクであるか、オルフェノクの記号を埋め込まれた人間でないと変身できない」と思われていたが、東映公式の『仮面ライダー図鑑』にて誰でも変身できる事が判明した。
しかし、適合者でなければ上述の通り最悪精神崩壊を引き起こす為、結局のところ安全性は皆無に等しい。
カイザも似たような設計になっているが、そもそもライダーズギアは本来オルフェノクの使用を前提としている為、「安全性を考慮していなかった」と言うよりは「人間が使う際のリスクは考慮する必要がなかった」と言った方が正しいだろう。
むしろ人間の手に渡った際の安全装置として見るなら、カイザ→ファイズで順当に改良されているとも言える*10
東映太秦映画村で行われたショーで、魔界転生させた宮本武蔵佐々木小次郎の戦いからデータを収集して、誰でも変身できる「デルタギアNEW」なるものを作っていた目的については、突っ込んだら負けである。


Δ装着者一覧

  • 木村沙耶(オルフェノクのように青い炎を上げて死亡しているが、上記のようにオルフェノクに覚醒したのは澤田だけとされており、詳細は不明)
  • 徳本恭輔(暴走)
  • 新井賢(暴走)
  • 河内勇樹(暴走)
  • 北崎(オルフェノク)
  • 草加雅人(適合者)
  • 三原修二(適合者)
  • 乾巧(オルフェノク)
  • 阿部里奈(変身後、敵の攻撃を受けてすぐに変身解除)
  • 村上峡児(オルフェノク)
  • スマートクイーン(オルフェノク・後述)
  • ヒサオ(オルフェノク・後述)

なお、澤田も北崎からデルタギアを受け取ってはいるが、使用していない。


Δ派生作品における仮面ライダーデルタ

映画『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト

TV本編に登場したライダーのうち、唯一登場しなかった。
まあ、メタな事を言ってしまえば映画公開時点ではTV本編でデルタが出てきたばかりだった為、仕方がないのかもしれない*11
仮にあったところで人間解放軍の面々が使えばベルト争奪戦でより多くの死人が出ていたかもしれないし……


S.I.C. HERO SAGA『MASKED RIDER 555 EDITION -ロスト・ワールド-』

S.I.C.を用いたジオラマ小説では、『パラダイス・ロスト』の前日談が描かれ、デルタギアを基に帝王のベルトであるサイガギアとオーガギアを開発したという設定になっている。
他方、変身者の三原は可哀想な運命を辿る事に……


仮面ライダーディケイド

第3話にて仮面ライダーディケイド仮面ライダークウガと戦った地獄兄弟が撤退する時に現れたオーロラカーテンに、仮面ライダータイガと共にシルエットが登場。
タイガとの共通項は「3」繋がりだろうか(デルタ=三角形と3号ライダー、タイガ=複製を含めた3つのカードデッキ)。

第12話と第13話では、『アギトの世界』にて仮面ライダーディエンドが召喚した個体が登場。
彼と、同じく召喚された仮面ライダードレイクと共にグロンギを蜂の巣にした。

さらに仮面ライダーエクシードギルス芦河ショウイチ)にディケイドライバーを奪われて変身が解けてしまった生身の門矢士に、「ルシファーズハンマー」を繰り出そうとする暴挙をしでかした。
さすがにこれは小野寺ユウスケによって未遂に終わったが、もし決まっていたら士は灰になっていたかもしれない……


仮面ライダーアウトサイダーズ

ep.0「ゲンムズのおわりと計画のはじまり」において、真理の遺伝子から生み出されたスマートクイーンが変身。
幻夢無双コーポレーションの買収後、檀黎斗の持つ幻夢無双ガシャットを回収すべく襲い掛かり、純粋な白兵戦では上を行く力を見せつけた。
しかし、いかにオルフェノクと言えども時間に干渉する能力には対処法がなかったらしく、トドメに「ルシファーズハンマー」を叩き込もうとしたところで仮面ライダーゲンム 無双ゲーマーのポーズを喰らってしまい停止。
そのまま「ゲンムクリティカルフィナーレ」で袋叩きにされて変身解除、スマートクイーンもそのまま力尽きて灰化してしまった。


Vシネクスト『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』

経緯は不明だが三原の手を離れており、海堂直也の「ラーメン屋菊池」で働く青年・ヒサオ(モスキートオルフェノク)が変身する。パンフレットによると、彼はオルフェノク態よりもデルタに変身して戦うことを好んでいる模様。
スペック差もあってライオトルーパーをあしらってみせたが、胡桃玲菜が変身した仮面ライダーミューズに圧された上に予測AIで完全に動きを見切られて敗北した。
ヒサオの灰化後は登場しない為、デルタギアは政府に回収されたと思われるが、描写はなく不明。
尺の都合もあるとはいえ、TV本編の猛威が見る影もなくなった扱いは20年という時の流れの無情さを感じさせる。


Δ余談

  • 実はファイズよりも巧と相性が良い疑惑がある
元々巧はオリジナル個体のオルフェノクで、搦め手よりステゴロを得意とする為、デルタの2大弱点である「拡張性の乏しさ」「暴走のリスク」の影響を受けにくく、基本形態に限って言えばほぼ上位互換になりうる。
実際、疲労困憊の状態でも三原が手も足も出なかったバーナクルオルフェノクを圧倒して見せた。

  • 玩具の音声操作について
放送当時に発売されたDXデルタドライバーは「トリガーを引きながら何か発声する」という操作方法であった為、言った言葉に関係なく(息を吹きかけるだけでも)変身音声が流れる仕組みだった。
しかし、2019年のCOMPLETE SELECTION MODIFICATION(CSM)では、技術の向上で「変身」という音声に反応するようになっており、「Fire」「Charge」「Check」「3821」という音声を入力した場合はまた別のエフェクトとなる。
また、三原や北崎のボイスでこれらの音声を再生させる事で入力したり、うまく音声入力できない場合の為の「疑似音声認識モード」も用意されている。
さらにBGMとして「Justiφ’s -Accel Mix-」が収録されている為、ファイズ・カイザとの同時変身シーンの再現もできる。


Wiki篭り…俺も追記・修正する。今度こそ本当に、デルタとして。


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最終更新:2025年07月31日 21:51

*1 『仮面ライダー555超全集下巻』P75「⓫ブライトストリーム」より。

*2 事実、巧はスネークオルフェノク戦でコードをファイズフォンに入力する最中に攻撃を食らっている。

*3 オルフェノクが異常聴覚を持つ事が劇中で描写されているため、「巧がオルフェノクである伏線の一つでは?」という意見もある。現に人間である草加には北崎の声は聞こえていなかった。

*4 ただし、上述したフォトンブラッドの出力の安定性や、拡張性の広さもあってか草加は「使いやすい」という理由でカイザギアを使い続けた。

*5 ただし、厳密にはサブウェポンとして銃を持っているだけであり、本来の性質は純粋な近接格闘タイプである。

*6 『仮面ライダー555超全集下巻』P83「▶塾生たちの団結を打ち砕いたデルタのベルト」より。

*7 『仮面ライダー555超全集下巻』P19。

*8 『仮面ライダー555超全集下巻』P81。

*9 『仮面ライダー555超全集下巻』P83「▶記憶を書き替えられ、蘇った塾生たち」より。

*10 デルタは人間の手に渡ればそのまま使われ続け、カイザは変身後に死亡こそしてしまうが最低1回は使われてしまい、ファイズでやっと人間が使えなくなった。

*11 アクセルフォームやカイザポインターですら登場して1ヶ月くらいしか経っていない。