アナウンス

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アナウンス - (2021/08/13 (金) 22:57:47) の編集履歴(バックアップ)


格闘ゲームの進行や号令を行う声の事。ナレーション、システムボイスとも呼ばれる。
意外と「当たり前」で忘れがちな存在であるが、これがあるから試合が始められ、試合終了も解る、縁の下の力持ちな存在。
例え凶悪なキャラでも、はたまた神であっても、アナウンス無くしては闘う事は許されない。
それどころか、1994年に『X-MEN Children of The Atom』をカプコンが発表するまで、号令前はあらゆる強者といえど、
1歩たりとも初期位置から動く事が許されなかったため、ある意味絶対的な存在でもある
(その後、MUGENにおいては一部のキャラが号令前にフライングしたりするようにもなったが)。
アナウンスに合わせて文字が画面中央に大きく表示される事が通例となっている。

最も一般的なアナウンス内容は、
  • Round○, FIGHT! or Ready Go!(ラウンド○・ファイト!!やレディ・ゴー!!)主に開始前
  • KO!(ケイ、オー)主に決着時
というもの。
実際に発せられるコールは各ゲーム様々。
プレイヤーの闘争心を煽るため、そのゲームの特色を反映した工夫が行われており、
中には試合中にキャラクターの動作に合わせてアナウンスボイスが入るといった凝ったものもある。
などなど。

基本的にアナウンスは予算などの都合でスタッフが担当(ニトロ+ロワイヤルのジョイまっくす(ニトロプラス広報)など)したり、
キャラクターを担当する声優が兼任(kof98の生駒治美や2002umの小野大輔等)する事が多いが、
専用の担当者(カプエス2の浅井博章(DJ)等)や本格的にネイティブな人を起用する事もある。
初代サムスピと真サムでは、背景で審判をしている黒子がアナウンスを行うという小粋な設定もあった。
また、『MELTY BLOOD』『モータルコンバット』シリーズでは、アナウンスの黒幕正体を示す、というネタも使用された。
『初代アルカナハート』もこれと似た事をやっていた…が、当の黒幕がほとんどの間昏睡していた(その結果が騒ぎを起こしたので関係者ではある)『2』、
あるいはそもそも事件と無関係である『3』でもアナウンスの内容が変わったにもかかわらず担当している
……シリーズ化により「あの声」が定着してしまったためだろうか?
もっとも、ターボ以前の『ストII』のようにキャラ(M・バイソン)の声がナレーターのラウンドコール(コンテニュー時の掛け声)や、
コンテニューのカウント(ターンパンチ)をそのまんま使っておきながら別段深い意味は無かった、というケースも多かったりする。
ちなみにMUGENのデフォルトのアナウンスの声もよく聞くとカンフーマンの声の人と同じだったりする。
ゲームのイメージでの発音もあるが、緊迫感と迫力のある号令がMUGENでは人気が強い。

また、当然ながら「このタイトルならでは」と言えるような特徴的なものも多い。
後述の『GUILTY GEAR』のようなシリーズ通して同じ言い回しが使われているもの、『北斗の拳』のようにコピペに組み込まれたものなどが有名だろうか。

MUGENでは、ライフバー製作者などがセットで付けている事が大半だが、
ちょっとした工夫で自分好みのアナウンスに変える事もでき、中にはラウンドコールを単体で配布しているサイトもある。
試合を盛り上げるアナウンスの声にも一度、耳を傾けてみると面白いかも知れない。
なお、ラウンドコールの組み合わせによってはラウンドが開始してキャラが動けるようになってもアナウンスが言い終わらない場合もあり、
それによって「このキャラ、フライングしてんぞ」といった誤解を招く事も。

付録項:対戦格闘ゲームでの英文アナウンス

※分かる所で日本語意訳を併記。

SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS
NEOGEO BATTLE COLISEUM
BATTLE to do!
→ さあ、勝負だ!

NO ESCAPE!
→ 逃げ場はないぞ!

All or Nothing!
→ 全力で戦え!

CAPCOM VS SNK2
This BATTLE is about to explode!
→ アツい戦いになりそうだ!

This is gonna be a match to remember!
→ 忘れられない勝負になるぜ!

Live and let Die!
→ ブッ倒せ!

Go for broke!
→ ラストバトルだ! 当たって砕けろ!!*1

北斗の拳
The Time of Retribution.(ザタイムオブレトビューション)※1ラウンド目のみ
BATLLE ○○(バトー○○)
Decide The Destiny!(デッサイザデスティニー)
→ 判決の時は来た… 勝負、○本目! 彼らの命運やいかに?*2

GUILTY GEAR
Heaven or Hell!
Duel○○
Let's Rock!
→ 勝てば天国、負ければ地獄。○本目!派手にキメろ!

Eternal Fighter Zero
Round○○
Get Ready?(げっとれでぃ?)
Attack!(あたっくー!)

ストリートファイターZERO3
It's show time.
→ ショータイムだ!

Hey c'mon, stand up.
→ さあ行け、立ち上がれ!

Face it Straight !
→ 真っ向勝負だ!

Beat'em up, guys.
→ 本気を出せ!

Nobody blink.
→ 刮目せよ!

Triumph or die !
→ 勝つか負けるか、二つに一つ!

Let's party.
→ さあ、楽しもうぜ!

It all depends on your skill.
→ 勝つのは真の強者のみ!
もしくは
→ ここからは、君の腕前にかかっている!*3

Go for broke !
→ 当たって砕けろ!

Get ready, fighters.
→ 両者、構えろ!

You can't give it up.
→ どちらかが倒れるまで、戦え!

Go for it, man !
→ 最後まで、頑張れ!

STREET FIGHTER III 3rd Strike
Fighters're ready? Engage!
→ 準備はいいか? 出合え!

Are you ready? Go!
→ 準備はいいか? 勝負だ!

Prepare to strike, now!
→ さあ、今すぐ戦え!

Into the heat of battle, go for it!
→ 全力全開で、燃え上がれ!

Final Round. Go!
Knock Out!!
SAフィニッシュ時限定かつケズリでない時(ただし「1st」「2nd」のみで、「3rd」ではいかなる状況でも「ケイ、オー」と叫ぶのみ)

サイバーボッツ
PHASE○○
PROCEED!!
TARGET DAMAGE!!
TARGET DESTROY!!
UNIT DAMAGE


*1
"broke"は「破産、無一文」という意味。直訳で「破産まで行け」、そこから転じて「全てを賭けろ」「全力でいけ」というような意味になるが、
FINAL ROUNDでのみ聞ける事を踏まえると、「この勝負は賞金なし(≒無一文)が決するまで続く」つまり「これで決着」というダブルミーニングでもある。

*2
一応、英訳版北斗の拳にほぼ同じ言い回しのナレーションがある(BATTLE ○○が無いだけ)。分かりにくい原作再現だ…。

*3
「君」は画面の前のプレイヤーの事を指す。
"It all depends on your skill."はそのまま素直に訳せば「これがどうなるかはあなたの技量次第」という意味になるため。