主が、「名は何か」とお尋ねになると、それは答えた。
「わが名はレギオン。我々は、大勢であるがゆえに」
新約聖書マルコによる福音書5章9節
以下はマザーレギオン(巨大レギオン)のデータ。
- 全高:140メートル(最大成長時)
- 全長:160メートル
- 体重:600トン(最大成長時)
- 飛行速度:マッハ1(亜生体時)
- 地中進行速度:時速50キロメートル
- 出身地:不明(外宇宙のどこか)
- 好物:珪素(シリコン)
レギオンとは1996年7月13日に東宝洋画系にて公開された怪獣映画『ガメラ2 レギオン襲来』に登場する
怪獣である。別名「宇宙大群獣」。
名前は
ガメラを襲ったソルジャーレギオンの大群を見た
自衛隊員により、大勢という意味でレギオンと命名された。
*1
ストライダー飛竜のハイパーコンボにも同名の技が存在するが、意味は同一である。
隕石と共に飛来した非常に攻撃的な
宇宙生物であり、珪素化合物から形成されている。筋肉ではなく外骨格内に充填されたガス圧によって体を動かす。
そのため劇中では攻撃を受けた際などには血の代わりにガスが吹き出る描写がされている。
力も非常に強く、体重差があるとはいえガメラがレギオンの移動を阻止しようとして押さえつけても、それをはねのけ前進するくらいの力がある。
昆虫類もしくは甲殻類に似た巨大な「マザーレギオン」と小さくて大量にいる「ソルジャーレギオン」、
そして高さ100メートルに及ぶ「草体」と名付けられた「レギオンプラント」が共生して生きている。
主にレギオンというとマザーレギオンのことを指す。以下も例による。
爪のような大槌腕で相手を貫いたり、また腹部にあるエッグチャンバーからソルジャーレギオンを大量に生み出して攻撃する。
防御面も硬い甲羅や、あらゆる攻撃を
電磁波によるバリアで無効化する干渉波クローを体の側面に持つ。
自身にどれだけの範囲でバリアが張れるかは不明だが、このバリアによってガメラの得意攻撃であるプラズマ火球は悉く防がれている。
クローは特殊電磁波を発生させる一種のアンテナの代わりのような物で、物理的な攻撃でクローが何本か欠損した時にはバリアの出力が弱まり、火球もダメージを与えている。
目の上に位置する尖った口からは、顎が横に開く事でマイクロ波を収束させて
ビームを撃つこともできる。
また、ガメラによって口が破壊された時は目が赤くなり、レギオンビュートと呼ばれる電磁波をムチのような形に変えて相手に突き刺す等の攻撃技を使った。
*2
ソルジャーレギオンはマザーレギオンによって生み出される兵隊で、大きさは2メートルくらい。
複眼ではなく、画像のような瞳孔のある単眼を持つが、目で見る景色は電磁波を視覚化した景色となっている。
その特徴は
とにかく数が多い。集団で相手を取り囲み
体から放電して攻撃したり空を飛んだりする。
マザーレギオンのようにビームを放ったりは出来ないが
その数の暴力?はガメラですら苦戦するほどのものであった。
各レギオンは電磁波を知覚し、個体同士の交信に用いる。マザーレギオンは電波で他の仲間と交信する際に、頭部がオレンジ色に発光するので視覚的にも分かり易い。
特定の波長の電磁波に対しては、群れの会話を阻害する別の言語を話す敵だと認識して、敵意を剥き出しにして襲いかかる。
レギオンが大都市を標的にするのは彼らにとっての異なる言語、電磁波を発する敵が多い土地であることに他ならない。
電磁波を出す携帯電話などを持っているとレギオンに襲われ、持たない人間は襲われなかった事が、後にレギオンの生体を知る手がかりになった。
とはいえ元が攻撃的なので、襲われた人間はほぼ確実に殺害される。
実際自分達に危害を加えそうな可能性があれば、先手必勝よろしく自分から攻撃を仕掛ける程であり、
個体としての生存より、種全体の存続を優先していると言える。
ただしギャオスと違って肉食ではないので、人自体を補食の為に襲う訳では無い。
彼らの主食は土や光ファイバー、ビール瓶、メガネといったガラスなどのケイ素酸化物であり、これらを吸収、分解し取り出したケイ素を用いてレギオンの外骨格は作られている。そして分解時に発生した酸素は周囲に放出される。
この発生させた高濃度の酸素は、彼らが育てた草体を爆発させる時に利用される。
そして草体の爆発は種子を宇宙へと運び、種子は別の星へレギオン達を運ぶロケットとなる。
草体が爆発したときの爆発力は札幌のケースの場合、札幌市中心部6キロ四方の範囲は間違いなく壊滅するというデータが得られている。
実際に劇中では草体の爆発により仙台が完全に消し飛んでおり、続編の日本地図には仙台が存在しない。
またレギオンの2酸化ケイ素分解により空気中の酸素濃度が爆発的に増加するため(4気圧、酸素濃度75%)、その高圧高濃度の酸素によって地球上の多くの生命は生存できなくなる。
そのためレギオンと地球生命が共存することは不可能なのである。
とはいえ彼らは
意図して地球を侵略しようとやって来たわけではない。
あくまで自らの繁殖行動の一環として打ち上げられた草体の種が地球に落着してきただけであり
地球に生命がいた事も、それらが彼らとは相容れない生物がいたのもすべて偶然である。
地球にとって不運であったことには変わりないが、上記の通り味方の攻撃信号と勘違いしてネオンで感電死したり
変電所に突っ込んだり、繁殖を片っ端から邪魔されたりと、彼らにとっても非常に不運な出来事だった事だろう。
勿論、一番の不運は地球にガメラという守護神がいた事だが…。
(以上、Wikipediaより一部改変を加え転載)
上記のように
緻密に練られた設定とそれらをしっかりと生かした演出により、ガメラシリーズでも人気の怪獣である。
マザーレギオンの戦闘能力はガメラが地球の生態系を循環する生体エネルギー・マナを大量に消費しなければ倒すことができなかった
(これが原因で地球環境が変化し
次回作でギャオスが大量発生することになった)ことなどから、
ガメラシリーズ最強の怪獣との呼び声も高い。
+
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ソルジャーレギオンと自衛隊 |
一方ソルジャーレギオンについては変電所やパチンコ店の看板のネオンの電磁波に引かれて感電死する個体がいたり
自衛隊の9ミリ拳銃で甲殻の隙間を撃ち抜かれ射殺されたりと、単体での力は怪獣にしては弱いように思うかもしれない。
しかし本当に恐ろしいのは前述したようにその数であり上記のように群れで襲うことによってガメラを退却させるほどの力を見せつけている。
(事実、最初の闘いでは草体を破壊されて大挙したソルジャーレギオンに何ら抵抗できないままボコボコにされていたり、
マザーレギオンが東京に侵攻する最終決戦ではソルジャーレギオンが向かった時点ではレギオン側の有利な状況であり
変電所の電波で誘導できていなければおそらくガメラは負けていた)
まあ、単体でもこんなもん相手に 素手で勝てる人など(普通は)いないと思うが。
付け加えて言うと、特殊武装が無いと怪獣に太刀打ちできない ゴジラシリーズと違い
ガメラ世界の自衛隊は生態を把握し、それに対する攻略法や対策を練ることで、
電磁波を使ってソルジャーレギオンを誘導して対戦車ヘリで殲滅、ミサイルでマザーレギオンの干渉波クロー破壊など
現実に存在するような武装でこいつら相手に 戦果をあげるという、物凄い強さを見せつけている。
ソルジャーレギオンが拳銃で死んだからと言って一概に弱いと言い切れないのもまた事実である。
え?オーバーテクノロジー気味の武器使っても優位に立てないことが多いゴジラ世界の怪獣が異常?
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MUGENにおけるレギオン
イリスを製作した特異点氏によって製作された。
2009年11月20日にβ版公開。
公開先はマイリストにあるホームページから。
ハウザーや
バガン以上というすさまじい巨体を誇りジャンプはできないが、常時アーマーでコンボや投げ技も通用しない。
電磁場を展開して触れた相手にダメージを与えたり、ソルジャーレギオンを放出して攻撃といった原作でガメラを苦しめた様々な能力はもちろん、
大槌腕や後ろ脚で敵を叩き付けたり、上半身を持ち上げて踏みつけを行うなど、重いモーションで重量感のある技が搭載されている。
踏みつけは衝撃波が発生し、角の攻撃判定も持続するなど、アーマー殺しの性質がある。
マイクロ波収束ビームやレギオンビュートも使え、地中に潜ったり飛翔する以外の原作で行った行動の殆どが再現されている。
また発生するソルジャーレギオンは相手にくっついて相手の方向や動作を混乱させるAI殺しの側面があり、非常に厄介である。
公開当初は後述する特殊な耐性により恐れられ、
狂最上位のキャラとも互角どころか上位カラーが
神キャラの攻撃に耐えるなどの猛威を見せつけ、一時は12Pを準論外扱いすることさえあった。
しかし、現在では更新により弱体化し、1Pだと相性もあるが凶キャラにも割と倒され、上位カラーで狂キャラという強さにはなっている。それでも非常に相性が出やすいキャラで、狂キャラでも1Pに勝てないこともあるかと思えば、上位カラーのはずがあっさり倒されるなどランク付けが難しい。
旧版
特徴は原作の絶縁性の高い固い体の性質を再現した攻撃属性耐性や、7P以上だと一定確率でダメージ無効となる等、
守りを重視した能力となっており、当時の
イリスが攻撃重視とするならレギオンは防御重視といったところか。
その高い耐性ゆえ神キャラですらレギオンを倒すのは困難で有るが、低確率で大ダメージが通るので狂キャラでも倒せたりする。
接近戦を仕掛けてくるキャラでは電磁場の餌食に、弾幕キャラには属性耐性、アーマーキャラへはμ波収束ビーム。
小さいキャラはソルジャーレギオンにて行動不能にし、アーマーにより投げ攻撃には無敵・・・と器用万能と言える対応力を備えた
狂最上位のキャラであった。…さすがガメラシリーズ最強と言われるだけのことはある。
+
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大会ネタバレ注意、よくわかるこの当時のレギオン |
※あくまで当時のレギオンであり、現在は更新により違う結果になると思われるので注意
神々への挑戦トーナメントIIIのとあるイベント戦に12Pで出場。初戦の相手は前大会で好成績だった神キャラ、 女神神奈であり、誰もが狂最上位とはいえ勝てまいと考えた。
だが、レギオンは高い即死耐性とダメージ無効、ライフ回復で神の攻撃に耐えきり女神神奈相手に判定勝ち、続くデススター2nd相手にも攻撃に耐えて引き分けると狂キャラとは思えない大健闘をし、視聴者に強烈なインパクトを与えた。
とはいえ狂キャラでも相性で、当時の12Pを撃破できるものもいた。
1:21頃から
当時のレギオンには大ダメージ無効化が無く、一定確率のダメージ無効を突破するために大ダメージを垂れ流すゴジラ12Pのメルトダウンなどが有効だった。
あくまで当時の話で、最新版には当てはまりません
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最新版
主な変更点は耐性が弱体化され、飛び道具や普通の攻撃が効くようになったことである。これにより、アーマー殺しや弾幕、隙の少ない攻撃のある凶キャラなら充分レギオンを撃破できるようになった。
ただし、即死耐性や当て身耐性は残っており、大ダメージ無効が新たに搭載されたので、こうした技を中心に使う狂キャラでは倒しにくくなるなど、以前とは相性や戦績も大きく変化している。過去の動画で活躍したバージョンとは強さは別物と考えた方がいいだろう。
1Pの時点で、凶キャラや場合によっては強でも倒せるが、ファイナルビームが効かないのでゼットンを圧倒するといえば、その癖のある性能がよくわかるだろう。
12Pも以前の準論外級の耐性が無くなり、普通の狂キャラでも倒せる耐性になった。
オプションの項目を弄れば、旧耐性に近い耐性にも戻せるので、好みで使うと良いだろう。
ただ、前述のように相性がとにかく出やすく、相手と強さを合わせるのが難しいので気をつけよう。
出場大会
12Pカラー
凍結
出演ストーリー
その他
*1
この名前を付けるシーン、ソルジャーレギオンがガメラに群れで襲いいかかる光景を見た現地の自衛隊員が呟いたものなのだが
呆然と立ち尽くしながら長々とした聖書の一節を読み上げるというかなりの場違い感を醸し出すものである。
(一応補足するとその登場人物は普段からモノの例えに神話から引用することが多いのだが…)
とはいっても、「レギオン」は「ローマ軍団(ラテン語で「
レギオー
」の意)」が語源なので、単語自体が「軍団」を意味している。
なのでネーミング自体はマッチしていた(事実、劇中では「群れ」を通り越して、
完璧に「軍団」の様相を呈していた)。
余談だが本項目冒頭の文でもあるその一節、ここだけ抜き出すと何やら凄んでいるようだが、
実はイエス・キリストに追い払われての命乞い同然の文句である。