麻宮アテナ

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麻宮アテナ - (2012/08/04 (土) 18:36:54) の編集履歴(バックアップ)


注: 容量の都合上、2ページに分割したものを統合しています。
MUGENにおける麻宮アテナ以下の編集はこちらからお願いします。

「アテナ、行っきまーす!」
格闘スタイル: 超能力+中国拳法
出身地:日本
誕生日:1977年3月14日
身長:163cm
体重:49~50kg
スリーサイズ:B83 W57 H82
血液型:B型
趣味: 星占い、ホームページ作り、通販
大切なもの:ピーターラビットのティーセット、ファンから貰った手紙
好きな食べ物:いちご大福、チュロス、さくら大福、もみじ饅頭、
                           きな粉を牛乳でといたもの
嫌いなもの:バッタ
得意スポーツ:ラクロス

SNKが1987年に発売した横スクロールアクションゲーム『サイコソルジャー』の主人公。
当時としては画期的な「BGMに歌が流れる」ゲームとして話題となった。
1986年発売の『アテナ』の主人公、アテナ姫の子孫にあたり、
隔世遺伝的に引き継いだサイコパワーと呼ばれる超能力を操って、異次元からの侵略者「屍愚魔」と戦う女子高生。

1999年に発売された『ATHENA ~Awakening from the ordinary life~』でも主役を張った。*1
また、前年の1998年には実写ドラマ『ATHENA -アテナ-』も製作されており、石橋けい氏がアテナを演じている。*2

THE KING OF FIGHTERS』にも'94からの皆勤で、ある意味同シリーズのヒロイン的存在となっている。
KOFでは'96あたりからアイドル歌手という設定が加えられ、毎回コスチュームを変えて登場。
中の人も毎回変わっていたが、'98からは池澤春菜氏に固定されている。
かつてはさとう珠緒氏が担当、さらにステージBGMまで歌っていたこともあり、別の意味で話題になった。

KOFではサイコソルジャーの2Pキャラだった椎拳崇らと共に修行の身となっており、
鎮元斎の弟子として八極拳と超能力を組み合わせた拳法を操る。
悪の気配を感じ取っては「サイコソルジャーチーム」を結成してKOFに出場。
超能力を正義に役立てるために戦っている。
拳崇から想いを寄せられているが、当初は全く気付いていなかった。
正面を切って告白された今は流石に察しているようだが、
これといった進展はなく微妙な関係が続いているらしい。
少々天然気味なところはあるが心は純粋で、邪心の塊のようなルガールでさえ
「私利私欲のために戦っていない、最も嫌いなタイプ」と評している。

真面目で優しく、逆境に負けない芯の強さを持っている…という性格なのだが、
KOF2001からしばらくはアイドルっぽさ(言い換えるとバカっぽさ)が前面に押し出されるようになり、
「もぎたての…プルプルよ!」「胸キュン? ですもの!」「ガラガラゲッチュ!」などとのたまい、
2003ではチェキッ娘や松浦亜弥など実在アイドルのパロディを行いファンを大いに困惑させた。
元々アテナのアイドルデビューが96の時代からなので、大量のファンレターや場数をふんだことで貫禄が出て垢ぬけた……?
(キャラクターブック97よりによると、ツアーは年1回、アルバムも年1枚でメインは修行、という形で事務所も了承しているとの事)
XIでセーラー服になってアイドルネタが削除され一応批判は収まったものの、XIIでは別人のように ロリ&太まし化
「ええのぉー!ムチムチじゃのー!」 派と 「誰コレふざけてんの?」 派とに分かれ再び物議を醸している。
+ どうしてこうなった!




この様な彼女一人だけ他のキャラクターと明らかに画風が違って浮いているという珍現象が起きた原因は、
「偉い人」の暴走によるリテイク指示 であることがスタッフインタビューでそれとなく明かされており、
「偉い人の趣味であっさりリテイクが通るって…」という疑問の声も。
初期案では他のキャラクターと画風を合わせたアテナになる予定で、そちらのイメージイラストも存在している。
ちなみにこの衣装と髪の色は拳崇と同じく 『サイコソルジャー』時代 を再現したものとなっている。

これに反省したのか、XIIIにおいてはドット絵こそ変わらないものの、
公式イラストではやや目が小さくなっており、特に勝利画面においては昔とほぼ変わらないくらいの大きさになっている。
またスタッフもXIIIの製作者ブログにおいて「いつかダイエットさせてあげたい」という発言をしている。
上記のアテナのイラストと共にブログに掲載されているので、一度見てみると良いだろう。

+ 衣装の変遷
          
                         
KOF94
拳法着。今にして思えばかなり地味だが、 結局これが一番 と言う人も割と居る。
セーラー服で戦うという案もあったようだが、没になったようだ。
KOF95
前作とほぼ同じだが、袖が短くなった。『CVS2』でもこの衣装。
KOF96
ミニスカート…… と見せかけてキュロットでした。期待させやがって!
でもこの生足はgood。
地味にヒールが高くなった。戦いにくくはないのだろうか。
ただし、この年の中の人に関しての話題は禁句だから、絶対に触れるなよ!!
KOF97
上着の形が変わり、今度こそスカート。ストッキングも、それはそれで良いものです。
段々拳法着の原形が無くなってきた。
KOF98
前年の反動か、拳法着に戻った。生足だが、スパッツ着用。
心なしか 96より脚が細くなったような
ヒット作だけに、この衣装が一番馴染み深いという人も多いのではないだろうか?
KOF99
大幅にイメージチェンジ。
上着がセーラー服っぽくなった。下は短パン。ついでに数珠ビットが消え、腕輪に移動した。
髪の短いアテナは貴重という事で、この衣装にもファンは多い。ヘソも出てるし。
KOF2000
カチューシャの色が赤から白に変更。髪は順調に伸びている模様。
丈の短いチャイナ服といった風情で、見た目はかなりシンプル。
これまでは細かい角度などは違えど基本的に同じ構えだった立ちポーズが、ここに来て大幅に変更された。
KOF2001
前年のマイナーチェンジ版。伸びつつあった髪をまた一気にバッサリとやってしまった。
流石にこれは切りすぎだろ と言われることも多々。
数珠ビットは胸に移動。3分経ったらエネルギーが切れるかどうかは定かではない。
立ちポーズは前作と同じようで微妙に違う。
KOF2002
凄い勢いで髪が伸びた。超能力のおかげだろうか。衣装は97と2001を足して2で割ったような感じ。
また、モーションも一見すると97に近いのだが、腰を左右でなく前後(つまり画面の手前と奥)に
スイングさせており、スカートの揺れ方も奥行きを使ったあまり他で見かけないような表現になっている。
ちょっとジャージっぽいが、割と正統派ではある。言動はさておき。
KOF2003
ステージ衣装。ついに 拳法着ですらなくなった
カチューシャの飾りなど、全体的にハートをモチーフにしているようだ。
数珠ビットの配置もそんな感じ。ドット絵での手袋が指出しのままになってるあたりに手抜き感が漂う。
KOF XI
なんちゃってアイドル拳法路線廃止のお知らせ
これまではイントロで脱ぎ捨てていたセーラー服でそのまま戦う。KOFでは初である。ネタ切れかどうかは定かではない。
モーションは前年及び前々年と同じに見えるが、スカートの揺れ方は再び横へのスイングとなっている。
ビットはリボンの留め具になった。
ちなみに、例によって スカートの下はスパッツ着用 。パンツじゃないから恥ずかしくありません。

+ ついでにその他のシリーズのアテナについて簡単に
カプエス2
前述の通りKOF'95のデザインを採用。
ただカプコンのグラフィックなので袖部分が春麗やさくらの袖並に丸い。
MAXIMUM IMPACTシリーズ
初代の1PデザインはKOF'98、2Pがオリジナル。2以降は1P、2Pデザインともオリジナルになった。
ちなみに2Pデザインは超ミニスカで、使っていると普通にパンツが見える。スパッツなど穿いていない。
KOF R-1
KOF'97のデザインを採用。
KOF R-2
KOF'98のデザインを採用。
頂上決戦 最強ファイターズ SNK VS. CAPCOM
KOF XIのデザインを採用。……というのは嘘でこちらの方が先。
初めてアテナがセーラー服で戦ったのが本作。
SNK GALS'FIGHTERS
KOF'99のデザインを採用。っつーか、この作品のアテナは '99で切った髪を伸ばす のが目的。
エンディングでは結局ドラマの役作りで髪を切る事になったけど。

これらNGPでの4作品の衣装デザインは既存のものの使いまわしではあるが、
(セーラー服は戦闘時の着用は初とは言え、イントロで披露してはいたので既存のデザインとここではしておく)
登場の度に衣装が変わる(=毎回キャラグラフィック全面書き直し)というセオリーを通したという点は
もう少し評価されても良いのかもしれない。



衣装がコロコロ変わり、中の人もコロコロ変わり、遂には性格も変わってしまったみんなのアイドル、アテナ。
KOFが初の外部出演だと思われがちだが、実は『餓狼伝説SP』の時点で既に
山田十平衛のエンディングにゲスト出演している。
先祖のアテナ姫も 『ベースボールスター』 や 『ゴッド・スレイヤー』 に登場しており、
『怒』 のラルフと並んで旧SNKが格闘ゲームに進出するまでの 「顔」 の一人だったキャラクターである。

KOF'94の時点では17歳の設定だったが、'95にて全キャラが一つずつ歳をとった際に
おそらくスタッフが深く考えていなかった為、3月生まれなのにも拘わらず夏開催のKOFで
(たとえ春でもアウトかギリギリ過ぎるが)18歳の高校生となっている。
3月生まれの18歳の高校生は本来ありえないことを突っ込まれたスタッフは
「KOFでは、出場申請書などに書く年齢は満年齢はではなく、その年度に何歳になったかを書くので、アテナは高校生」
という非常に苦しい言い訳をしている。
ネオポケの 『最強ファイターズ』 では草薙京とタッグを組むとチーム名が 「りゅうねん(留年)コンビ」 になる自虐ネタがある。
おまけに、作品によって制服のデザインまで違う。
ちなみにバンドオブファイターズ(通称BOF)ではボーカル担当になっていた。

'97のエンディングではファンの女の子、 渡部薫 が登場。
事故で足を怪我し、傷は回復したものの恐怖心から歩くことができなくなり車椅子生活を送っていたが、
アテナに勇気付けられ再び歩けるようになった。クララが立った!
その後なぜかチームに同行しており、全くの一般人にも拘わらず
'99ではネスツ基地に一人で (なぜかメイド服で) 侵入し、抜け道を発見してアテナたちを助けた。
あまりに不審な行動だったため、一部ファンの間では 「ネスツと何か関係があるのでは?」 などの憶測が流れた。
アテナ達に同行していたのかもしれないけど。
翌年の2000にはアナザーストライカーとして登場、猛ダッシュからのタックルで援護してくれる。
2000の小説(ギャグ版)を最後に2001以降は特に出番もなく、静かに消えていった。
…と思ったら、XIとXIIIのエンディングでは白湯と一緒にちょっとだけ登場した。

+ 『Days of Memories』シリーズでの麻宮アテナ
『Days of Memories』シリーズでは、ヒロインとしての登場が5回と最多である。ちなみに次点は不知火舞の4回。
時には幼馴染であったりクラスメイトであったりするが、大抵委員長で真面目キャラ。
ちなみに第1作の3年後が舞台の第2作ではタイムリリースキャラとしての登場(DS移植版では無条件)。
幼馴染みであった前主人公と結ばれたらしいが、その後殆ど一方的に別れることになってしまったとか。
の立場はどうなるんだ。
+ まぁ本当は色々あったんだけどさ
モバイルサイトで公開された後日談小説で明かされたのだが、実は前作主人公と別れたのには大きな理由がある。
アイドルとして活躍するアテナと、普通の高校生である一作目の主人公は、すれ違いが続いていた。
恋人同士としてやっていってはいたものの、お互いに将来について不安に思うときも。

が。あるとき、一作目の主人公がアテナを庇って トラックに轢かれて死亡
悲しみに暮れるアテナは超能力で彼を蘇生させるが、代償としてアテナとの恋人としての記憶を全て失ってしまう。
(色々説明はあるのだが割愛)
アテナは彼に真実を告げず、「元々つきあってないよ」と不思議そうに言う主人公と
「あの二人は別れたんだ」という噂だけが残った……という事情だったのである。
んでもって、二作目主人公がアテナに過去の男を振り切らせるという流れに繋がっていく。
勿論「欝すぎる」「なにが彼と私の熱い夏だ」と一作目のファンから大ブーイングが
……一部で賛否両論の議論を巻き起こした。

その為恋愛に消極的になっていたが、色々あって主人公と結ばれ、後日談小説ではプロポーズまでされている。
それ以降はそこまでシリアスではなく、委員長キャラを落とす主人公ばかりである。役得という奴である。
しかも後日談小説では放課後の教室でキスしやがって!エロゲーかよそのまま本番まで(ry
時にはKOF本編以上に力を入れている感が否めないのは気のせいだろうか。アテナ可愛いよアテナ。

また、先述した渡部薫も第6作にてサブヒロインの一人として登場している。
あくまで桃子シナリオのサブキャラという扱いのため主人公と恋仲にまでは至らないが、
ちゃんと個別エンディングも存在するのでファンの方は安心してOK。

+ MI関連動画


原作における麻宮アテナ

移動技、飛び道具反射技、空中からの奇襲技、コマンド投げなどトリッキーな技を多く持つ一方、
飛び道具「サイコボール」と対空技「サイコソード」('95から)を備えており、比較的スタンダードで扱い易い性能。
ラッシュ力が低くノーゲージでの火力に問題があるが、オーソドックスな波動昇龍戦法が使えるため守りは硬い。

基本的には相手のジャンプに注意しながら「サイコボール」を撃って牽制し、跳んだら「サイコソード」、
前転などで潜ってきたらコマ投げ「スーパーサイキックスルー」などで迎撃。
ゲージがあれば超必殺技「シャイニングクリスタルビット」での潰しが頼りになる。嫌いなもの:バッタは伊達じゃない。
動いてこないようなら間合を詰めて通常技キャンセル弱「サイコボール」、
もしくは移動技「サイキックテレポート」で裏に回ってから投げなどのn択が見切られにくい。
'99からは浮かせ飛び道具「サイコシュート」が追加されたが、出が遅く隙がも大きいというデメリットがある。
毎年連続技性能が低いため無理に接近する必要はないが、
守りに使う技はいずれも単発でダメージが小さいため、どこかで攻めていかないといずれ対応されて押し負けることになる。
「フェニックスアロー」でのめくりや引くと見せかけての奇襲、小ジャンプからの中段連係、
空中特殊技「フェニックスボム」などで確実にダメージを稼いでおきたい。
ジャンプ攻撃が入れば超必殺技「フェニックスファングアロー」に繋がるので、貴重なダメージ源となる。
2001からは追加入力式乱舞技の「サイキック9」('02ではMAX2「サイコメドレー」、'03では「サイキック10」)、
XIではリーダー超必殺技に『サイコソルジャー』での鳳凰変身を再現した「スーパーフェニックスインフィニティ」が追加された。

技の性能自体はどれも悪くないのだが、攻めに重点を置いた設計になっているKOFでは
ダメージの低さとコンボ性能の低さが目立ち、弱キャラになっていることが多い。
例外として2002は通常技の性能が軒並み高く、ダメージソースもしっかりしていたので強キャラとなっていた。

+ アイドルとは孤独?
KOFの世界ではアイドルという設定の彼女なのだが…実はKOF本編の中ではチーム外のキャラとの専用イントロが全くない。
公式ストーリーで追っかけをして、幻まで見てしまうほどのファンですらノーリアクション。
アテナ側が相手によってリアクションを変えるか、あるいはナンパされるかのみである。
ネオジオポケットのKOFR-2でも各キャラがそれぞれ意外な相手に対しても特殊台詞を出している中、ただ一人「アテナ、いっきまーす」のみであった…。
クロスオーバーの最強ファイターズ・CvsS2でようやくチーム外の相手との専用イントロが用意された彼女の心中は計り知れない。




「私たちは、負けないわ!」


*1
忘れられた古の力であるサイコパワーを操り、悪の大企業「WAD」が古代のミイラのDNAを培基にして
作り上げた生体自律コンピュータ「タンタロス」やクローン技術によって太古より蘇った恐竜たちと戦う。なんという○ストワールド。
尚、この作品のアテナは超能力に目覚めたばかりの設定で、 超能力を使いすぎると死亡 する。
他にも色々と酷い出来だったため、旧SNKの倒産と共に闇に葬られたゲームの一つとも言われている。
個人サイト「墓標」にて詳しく紹介されているので、興味のある方は参照して頂きたい。

なお、ファミ通文庫より出版されたノベライズ版『アテナ 選ばれし少女』(著:じょうもん弥生)も存在しており、
こちらはゲーム版と物語や設定の大筋こそ共通しているが、それ以外の点は全体的に再構築されている。
原作に比べて各キャラの心理描写が深く掘り下げられ、拳崇の扱いも大きく異なっているなどの相違点もあるので
ポリアテナが苦手だという人でも、もし中古で手に取る機会があれば一読しても損は無いかもしれない。

*2
ストーリーの概要は こちら を参照。
ポリアテナとは発表された時期が重なっており、その為か一部の固有名詞や設定が共通している。