Dr.ストレンジ

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Dr.ストレンジ - (2019/12/11 (水) 22:46:44) の編集履歴(バックアップ)


「最大限の注意を払わなければ、魔術はほんの一瞬でどこかへと行ってしまう」

マーベルコミックスに登場するヒーローの一人で、『Dr.ストレンジ』シリーズの主人公。
本名スティーブン・ヴィンセント・ストレンジ

天才的な脳外科医であったストレンジだが、交通事故で両手を負傷し、精密な手術能力を損失。
傲慢さゆえに診察医になる事を拒否した彼はやがて貧困のドン底まで落ち込んでしまい、
ついには治療方法を求めてチベット奥地へ魔術を学びに旅立つことに。
そこで当代一の魔術師であるエンシャント・ワンに弟子入りして様々な魔術を学んでいく内、
破門された弟子モルド男爵が邪なことに魔術を用いて師匠を襲うのを目の当たりにしたストレンジは、
魔術を正しきことに使うことを決意し、「Dr.ストレンジ」を名乗ってヒーロー活動を開始。
やがて師匠エンシャント・ワンが邪神シュマゴラスと刺し違えて戦死したのをきっかけに跡をつぎ、
マーベル世界における最高の魔術師「ソーサラー・スプリーム」の称号を得た。

以上の経歴からわかる通り、Dr.ストレンジはオカルト系ヒーローとして最強の一角であると共に、
突然変異でパワーを得たヒーローが大多数なマーベルにおいて希少な努力型ヒーローである。
それ故に人格者、年長者として若きヒーローを導き、相談相手となり、Mr.ファンタスティックら知識人との友誼も厚い。
またモルド男爵を操っていたドーマムゥとは宿敵の間柄で幾度と無く対決している他、
ドーマムゥの姪であるクレアを弟子に取り、正義の魔術師として教育を施した。

対オカルトヒーローチーム・ディフェンダーズの発起人として超自然の脅威に敢然と戦いを挑んでいるのに加え、
クリー=スクラル戦争を機会に結成され、インフィニティ・ジェムの管理を担う結社イルミナティの一員。
しかし、「ハルクが地球に存在する事は危険すぎる」と判断して他の惑星に追放したことがあり、
復讐のため地球へ帰ってきたハルクを迎え撃つべく、自分が原因のくせにドヤ顔で説得して失敗した挙句に
悪魔ゾムの力を借りるという禁断の手段に手を染める。
それでもハルクの怒りにはかなわず叩きのめされ、事件解決後はソーサラー・スプリームの座を失うことになってしまった。
尚、ドクター・ストレンジの名誉の為に補足しておくと、追放はあくまでもハルクを戦いから遠ざける為の手段であり、
本来の未来においてハルクは守護神となり、到着惑星の知的種族を見守りながら穏やかに余生を過ごせる筈であった。
ソーサラー・スプリームの座はDr.ヴードゥーという弟子のヒーローが継いだが、彼が戦死したため、再びストレンジが就任している。

ちなみに夢の企画であるアマルガム・コミックスにおいては、DC世界最高の魔術師であるDrフェイトと合体。
秩序の大公ナブーの残した兜をかぶった「ドクター・ストレンジフェイト」として登場した。
コスチュームはまんま「Drフェイトの兜を被ったDrストレンジ」なのだが、魔術師の兜とマントが妙にマッチして違和感が皆無。
アマルガムヒーローにしては珍しくパチもん臭がない。
代理人として白い巨人スカルク、神秘の緑炎を操る美女ジェイド・ノヴァ、女魔術師ホワイトウィッチらを従える。
彼の使命は「アマルガム世界秩序の安定」であり、DC=マーベル世界を分離させようとする陣営とは敵対する事になるのだが……。
その正体はまさかのチャールズ・エグゼビアであった。またかよとか言うな

+ 映画版での活躍
「違う。私は”ドクター”ストレンジだ。
”マスター”でもなければ”ミスター”でもない。ドクター・ストレンジだ。
医者になった時、命を救うと誓ったのに、人を殺してしまったんだぞ!もう二度とゴメンだ。
命を救うのが医者だ!奪いはしない。」

2016年(日本では2017年の年明けに公開)にマーベル・シネマティック・ユニバースの一環として実写映画化された。
主演は『SHERLOCK』のシャーロック・ホームズ役等で有名あと顔がカワウソに似ていることでも有名なベネディクト・カンバーバッチ氏で、
日本語吹替は同氏をほぼ専属で担当している三上哲氏。

オリジンは原作とほぼ同様で、交通事故で負傷した両腕を治そうと片っ端から様々な治療法を試していくが、
どれも彼の腕を治すことは出来ず金の無駄遣いに終わり、医者の道を絶たれたことで自暴自棄となってしまう。
しかし、リハビリ施設で下半身不随を克服した患者・ジョナサンのことを知り、ジョナサンの下半身を治した「魔術」に一縷の望みを託す。

原作通りの傲慢さと、現代の知識への固執から当初は初歩的な魔術さえ扱えなかったものの、
エンシェント・ワンの結構スパルタ気味の試練を乗り越えて以降は、持ち前の探究心と向上心、天才的な記憶能力によってメキメキと上達。
短期間で、時間に干渉するレリック(魔術を秘めた道具)「アガモットの眼(タイム・ストーン)」を使えるまでに成長している。
ただしその意欲は暴走しがちで、図書館の貸出禁止本を魔術を使ってコッソリと借りて勉強したり、
独断でアガモットの眼を用いて時間操作を試し、ダークディメンションの知識を知ろうとしたりと問題行動も多い。
戦闘においては一作目ということもあってまだまだ未熟で、敵の魔術師集団「ゼロッツ」に押される場面も多かったが、
サンクタムにある遠く離れた場所につながるゲートを利用して敵を分断したり、
中盤ではサンクタム破壊を目論む、ゼロッツの指導者・カエシリウスに対して、
とっさにミラー・ディメンション(現実世界と切り離された異空間)に閉じ込めてサンクタムへの被害を防ぐなど、
柔軟な思考による応用力で力不足を補っている。後者の判断はカエシリウスに逆用され墓穴を掘る結果になってしまったが。
また、中盤以降は自我を持ち、使用者に飛行能力を与える「浮遊マント」を獲得。
このマントは空を飛べるだけでなく敵を拘束したり、相手の攻撃を防いだり、涙を拭いたりとストレンジの窮地を何度も救ったスグレモノであり、
『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』においては力自慢のドラックスを拘束したばかりか、
短時間ではあるが、ハルク以上のパワーを誇るサノスの握力に抗ってガントレット発動を封じるなど凄まじい力を持っている。

両腕が不自由となった後も「医者(ドクター)」であることに強い拘りを持っており、
そうしなければ自分が死んでいたとは言え、ゼロッツの一人を殺めてしまった時には上記のセリフに見られるように強い後悔を見せている。
これに関しては劇中で同門の魔術師から「困難な戦いから逃げているだけ」と面と向かって非難されており、
医者としても自分の益にならない(≒患者を救えない可能性が高い)手術を断っていた事も事実ではある。
しかし目の前で誰かが命の危機に瀕しているのを見過ごす人間ではないのも確かであり、
更にはエンシェント・ワンを失ったことで己を見つめ直して「医術以外の道、すなわち魔術で人を救う」ことを決意、
カエシリウス、そしてドルマムゥに立ち向かっていく。

同作のエンディングではソーと出会うことが示唆され、『マイティ・ソー バトルロイヤル』ではちょい役ながら登場。
この頃には前作でのある経験が生きたのか魔術の腕は大幅に向上しており、片手間でゲートウェイを生み出せるほどに上達している。
オーディンを探して地上に降りてきたロキとソーを警戒し、
手始めにロキをゲートウェイを使って何もない空間に落とし、約30分間落下させ続けて隔離、
残ったソーをサンクタムに招き入れて、オーディンの行方について話し合った。

MCUフェーズ3の、そして「インフィニティ・サーガ」の締めくくりとなる、
『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』『同エンドゲーム』では重要人物の一人として登場。
インフィニティ・ウォーでは地球に落着したバナー博士(ハルク)を通じてサノスの襲来を知り、
タイムストーンを守るためトニー・スタークに協力を要請。直後、地球へ訪れたサノスの腹心たる4人の部下・ブラックオーダーと交戦し、
アイアンマン、ウォン(同門の魔術師)と即席のチームを組んで戦うも、自身はオーダーの一人、エボニー・マウに敗れ宇宙にストーンごと連れ去られてしまう。
偶然その場に居合わせたスパイダーマンの協力により救出された後はサノスの故郷である惑星タイタンにて、
別行動を取ったグルートとラクーンを除くガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々を加えたチームで、サノスからガントレットを奪う作戦に参加。
魔術による的確な援護でサノスからガントレットを奪える直前まで事を進めたが、作戦は激昂したスターロードの暴走によって失敗。
その後はチームが瓦解している間にサノスと単独で交戦、最終的に敗れたものの、
サノスのストーンによる攻撃を二度にわたって無効化するなど、「最強の魔術師」の自称に恥じない力を見せつけた。

敗北後はサノスの指パッチンによって消滅する生命に選ばれてしまい、選別から外れたトニーの目前で消滅。
しかし、サノスと戦う前にタイム・ストーンの力で1400万605通りの未来を確かめており、
その中にたった一つ「人類がサノスに勝利する未来」を見出し、その実現をトニーに託した。

「辛い道を選ぶには、強い意志が必要だ。」
「我々の意志だって…同じくらい、強いぞ!」



格闘ゲームにおけるDr.ストレンジ

大型クロスオーバー「インフィニティ・ガントレット」を原作としたカプコンの格ゲー『MARVEL SUPER HEROES』では
原作で重要な役割を果たしていたにもかかわらず未登場
代わりに原作では影も形も無かった宿敵シュマゴラスが何故か出演するという謎の待遇を受ける。

SFCで発売されたアクションゲームの『MSH ウォー・オブ・ザ・ジェム』には一応登場するもののプレイヤーキャラではなくサポート担当。

流石に格ゲーやアクションゲームで魔法使いの出番は得られなかった……という時代が長く続いたものの、
『UMVC3』で遂に格ゲーに登場。
前述のこともあってハルクからはかなり恨まれており、
「ばか手品師」とイントロで罵られている他、彼の勝利セリフで「ハルク、ほかのイルミナティもやっつける!」と言われる始末。
キャップアイアンマンはいまだにシヴィルウォーのこと言ってるし、どうもこのゲームのヒーロー達は過去の内紛の恨みが深いらしい

性能はシューティングタイプでもあり、変則的なパワータイプでもある。得意不得意が明確な上色々噛み合わない部分があるので、上級者向けである。
一見シューティングキャラのようだが、どちらかといえば設置や判定の強い一部の技で待ち構えてひっかけに行く戦い方が得意。
特に強い技はレベル1HCの「ヴィシャンティの秘術」(「Spell of Vishanti!」の空耳から通称 背伸び )と6Hの「インパクトパーム」。
ヴィシャンティの秘術は発生早い、暗転後発生保障、相手のX軸をサーチする上Y軸方向には無限に届く高性能技。
X軸方向にも相応に広く、やや火力が低い事以外は欠点もない。
この技で確反をとれる状況は多く、ゲージのあるストレンジの前でうかつに動いたりアシストを出したりすればもれなく引っかかる。
インパクトパームは発生が立ち中攻撃と同じなうえ、判定が強く受け身不能時間が長い。
地上食らいなら膝崩れ状態になるため生交代からでもコンボを叩き込める上、
空中でも受け身不能時間が固定なのを生かしたループコンボ(通称「ファルティンループ」)がある。
そのためいったんコンボを入れたらその火力は高く、チーム次第では大きく補正のかかる投げからでも3ゲージ回収しつつ2ゲージ使用して即死させるといった、
信じられない火力とゲージ回収力を発揮する。
そのため相討ち上等でインパクトパームを振るプレイヤーも多く、立ち回りにコンボにインパクトパームを振り続ける姿からついた名はインパッパおじさん
便利な技や有用なアシスト、コンボ火力やゲージ回収力はあるのだが、飛行があるのに空中ダッシュが無い、
ワープの性能が悪い(近距離はあまり得意でないストレンジに対し、ワープは敵の周囲に出現するので逃げに向かない上、端の相手はめくれない)、体力が低い、
通常技の使い勝手は微妙…とどこか痒いところに手の届かない部分があるキャラでもある。
言うなら火力は高いが崩しが弱く、ゲージ回収力は高いがゲージ依存度も高く自力で触るのが難しいという、何ともちぐはぐで噛み合わないキャラである。
自分で崩すのは諦めて交代からコンボを入れるアシスト兼ゲージタンクになるのも一つの手。
どの順番でも起用はできるがポジションによってできることは結構変わるので、しっかり目的を持った構成で臨みたい。


MUGENにおけるDr.ストレンジ


Arkady氏、Angleus氏、Volzilla氏らによるものが存在。MUGEN1.0以降専用。
スプライトはマグニートーを基に作成された模様。
『UMVC3』の必殺技を搭載している他、様々な異世界を巡らせて各地の魔王や神々に襲撃させるというオリジナル超必殺技を搭載している。
登場する面子はドーマムゥメフィスト父子といった豪華メンバーである。あ、シュマちゃんもいるでシュよ。

AIはデフォルトで搭載されているが、AI起動の手順がWinMUGENのキャラとかなり違うようで、
WatchではなくアーケードモードでAIが作動する模様。
紹介動画

出場大会

出演ストーリー



「信念が私の剣。真実が私の盾。知識が私の鎧だ」