Don't think, feel.
~考えるな、感じるんだ~
映画のアクションスターとしては『ドラゴン怒りの鉄拳』など世界的ヒット作を生み出し、
主演だけでなく脚本・監督・演出までも担当。
武術家としては
詠春拳を学び、
截拳道を創始する。
また、アクション映画でヌンチャクを武器として一番最初に使用した人物
*1でもある。
1973年、32歳の若さで急死する。死因には謎が多く、香港当局が裁判を開くほどに紛糾したが、「死因不明」と結論づけられている。
2010年頃からは熱中症という説も出てきたが、なおも謎は多い。
その知名度と人気の高さから、当時の格闘界では「映画スターである彼の実力は本物なのか」が議論の的となっており、
「ブルース・リーは本当に強い」「彼の強さは映画の中の作られた筋書きとスタントシーンによるもので実戦で通用する武術では無い」
「多くの映画俳優はそうだろうがブルース・リーは本物」「本物の中国拳法家はブルース・リー程度のものとは比べものにならないほど強い」
などなど、
なにせ言ったもん勝ちの様相を呈していた時代でもあったので様々な説が飛び交った。
当時の格闘漫画でも、
- 主人公が世間からもてはやされている拳法家気取りの映画スターを一撃でぶっ倒して度肝を抜くシーン
- 武術家が本気で強い映画スターの実力に感服させられる展開
など、作品によって設定が全然違う役所が与えられており、評価の混乱ぶりを現代に伝えている。
しかし、現代においてなお全く衰えぬことのない彼の人気は、彼の発した哲学的な名言の数々にあるだろう。
彼は一般的なイメージとは違い、大学の単位で「哲学」を専攻していたり、大変な読書家で自宅の書斎には大量の本が置いてあったりなど知的な一面もあり、
その関係で様々な哲学的な言葉を残している(冒頭の文章もその内の一つ)。
アメリカではこのブルース・リーの残した哲学が大いに研究されており、現地での人気の秘訣はそこにあるとされる。
俺はお前のために生きているのではない。お前も俺のために生きているのではない。
私が武道を学ぶ前、パンチはただのパンチにすぎなかった。
私が武道を学ぶと、パンチは最早ただのパンチではなくなり、
私が武道とは何かを知った時、やはりパンチはただのパンチでしかなかった。
ゲームや漫画作品等におけるブルース・リー(をモデルにしたキャラクター達)
ブルース・リーから影響を受けたキャラ達が戦う参考動画
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『
破裏拳ポリマー』は当時のカンフーブームに乗った作品の一つであり、
漫画作品では、何と言っても『
北斗の拳』の
ケンシロウである。
ブルース・リーが叫ぶ「怪鳥音」と呼ばれる独特のかけ声は強烈なインパクトがあり、
もはや「アチョー」と言えば中国拳法と一般的に通じる位の知名度になっており、
これがケンシロウの「あたたたたーっ」を生み出している。
なお、『
ロックマン』の
ブルースの名の語源は音楽ジャンルの「ブルース」で、ブルース・リーとは無関係である。
MUGENにおけるブルース・リー
chuchoryu氏による、フェイロンを素体にスプライト改造したと思しきキャラが存在する。当然ながらイメージはぴったり。
技はやはりフェイロンをベースにした打撃必殺技の他、
ホンフゥをベースにしたヌンチャクによる技が搭載されている。
AIもデフォルトで搭載されているが、動きは結構適当。
この他、上記chuchoryuのものが作られる以前にも存在が確認されており、
狂-1 グランプリに出場している。
…が、試合内容は
ライユーに一方的にやられるだけで、動画からはAIが入っているのかどうかも良く分からない。
更に、何故か
無関係な人物の
即死攻撃として出張していたりもする。
出場大会
最後に、当然の話だがブルース・リー氏は実在した人物である。
当人に迷惑を掛ける事は絶対に許されない行為であることを忘れてはならない。
使用する場合は失礼のないように気をつけよう。
*1
よくブルース・リーのヌンチャクの師匠は日本人と言われているが、実際は間違いであり、
正しくはダン・イノサントというフィリピン人(「死亡遊戯」で共演している)。
「和製ドラゴン」の異名を持つ俳優・倉田保昭氏からプレゼントされたことから混合されてしまったものと思われる。