水晶玉のような球体に包まれた龍の頭を持つスタンド。
風水の理論に基いて対象を中心とした吉凶の方角を指し示す能力を持ち、本体の近くにある場合は安全な方角を示し、離れると相手の
凶の方角へと移動する。
凶の方角から攻撃する(あるいは凶の方角にいるドラゴンズ・ドリームに触れる)事でその攻撃を必中させ、
たとえ凌いでも何かしらの不幸を相手に確実にもたらし(驚いたねずみがスイッチを押す→ドアが閉まる→ドアに挟まれた死体の眼鏡が飛んできて顔に刺さる等)、
逆に吉の方角にいれば相手の反撃を受ける事なく攻撃が出来る(死体が転がってきて攻撃を防いでしまう等)。
ドラゴンズ・ドリームに接触するとその部位をドラゴンが食いちぎり、凶の方角へと転移して攻撃するため、
腕だけを分離させる形で
ロケットパンチのように殴り付ける事も可能(これはMUGENのケンゾーに技として再現されている)。
安全な方角からの攻撃は一切当たらないため、
ドラゴンズ・ドリームが相手の方を向いている限りは絶対無敵である。
前述の焼身心中で助かったのもこの安全な方向が分かったためだというから地味に凄い能力である(スタンド能力として発現したのは刑務所に入ってから)。
ただし、あくまで「風水に基いた吉凶の方角を教えてくれる」スタンドであるため、
何らかの理由でその方角に行けない場合はその恩恵を受ける事が出来ない。
また、ドラゴンズ・ドリームは自律型のスタンドであり、自我を持っていて軽快な口調で勝手に喋る。
しかも本体であるケンゾーの命令にも我関せずで、「風水は皆が利用すべきもの」という独自の考えを元に
敵に安全地帯やラッキーカラーを教えるなど
中立の立場をとるため、
読者からも
弱い(使い難い)スタンドとしてよく名前が挙がる。
本体のケンゾー以外もドラゴンズ・ドリームの吉凶は利用出来てしまうし、
ドラゴンズ・ドリームを攻撃してもすり抜けてしまうために本体を守る事も出来ず(逆にダメージの反映も無い)、
ドラゴンズ・ドリーム自体にも攻撃手段が一切無い。
最終的には
本体が再起不能になっても消えずにどこへともなく飛んで行ってしまった。以降出番無し。
このように本体との同一性が低いスタンドであるためか、
喋るスタンドの声は本体と同じ声優に担当させるスタンスだったアニメ版でも別の声優が充てられており、
第3部でウィルソン・フィリップス上院議員(
DIOに歩道を運転させられた人)を演じたチョー氏が担当している。
なお『オールスターバトル』(PS3版)では西脇保氏が演じているが、本体のケンゾーは
台詞不採用。