空条徐倫






 「『ひとりの囚人は壁を見ていた』……
  『もうひとりの囚人は鉄格子からのぞく星を見ていた』
  あたしはどっちだ?」


 「もちろんあたしは星を見るわ…
  父に会うまで……星の光を見ていたい」

漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第6部「ストーンオーシャン」の主人公。
「くうじょう じょりーん」と読む。
第3部主人公である空条承太郎とアメリカ人の母との間に生まれた一人娘で、第2部主人公のジョセフ・ジョースターの曾孫にあたるクォーターであり、
6作目にしてジョジョ史上初の女性の主人公である。
海外メディア等の表記は「Jolyne Cujoh」 であり、承太郎の表記「Jotaro Kujo」とは綴りが異なる。
担当声優は『オールスターバトル』や『アイズオブヘブン』では真紅キャミィ(『IV』以降)、鬼太郎(第6作目)などでお馴染みの 沢城みゆき 女史。
アニメ版では同時期のプリキュアにて主演を演じていたファイルーズあい女史。
彼女はそもそも声優を志した理由がこの『ストーンオーシャン』という作品であり、まさしく念願叶っての出演となっている。
もっとも本人は徐倫ではなくF・F役をやりたかったらしいが
新旧ボイス比較

名前の由来は恐らくカントリーミュージックの第一人者で女優としても活躍した経歴を持ち、
シンガーソングライターとしては超大御所として知られるドリー・パートン女史が1973年に発表した楽曲「Jolene」から。
作中で登場人物が徐倫の名前をまさにこの曲独特の節回しで叫ぶ場面があることなどからほぼ確定だろう。
「エンダァァァァァ」で知られるホイットニー・ヒューストン女史の「I Will Always Love You」を作詞作曲した人、と言えば通じるだろうか
(日本ではあまり知られていないが実はホイットニー版はカバー曲)。
多くのアーティストにカバーされたスタンダードナンバー
勘違いしている人も多いが実は別れの歌だったりする


原作でのキャラクター

物語開始時にはジョースター家の奇妙な因縁とは無縁の生活を送っていたが、
冒頭にて付き合っていた金持ちの恋人ロメオと、弁護士の罠に嵌められて無実の罪を被せられた結果、
懲役15年の罪状を言い渡され「州立グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所」へ入れられてしまう
(これは承太郎を誘き出そうとするの策略)。
状況は異なるが、登場早々の場所が牢屋な辺り似た者親子である

DIOを始めとするスタンド使いとの因縁が絡むあまり、
承太郎はその魔の手が妻と徐倫に及ぶのを恐れて二人を遠ざけていた事で関係が悪化した妻と離婚しており、
それに伴い、徐倫もまた物語当初は承太郎を激しく嫌っていた。
しかし、承太郎は徐倫を庇う形での能力により「DISC」を抜き取られて仮死状態に陥り、
承太郎が自分を大切に思ってくれていた事に気付いた徐倫は、奪われた承太郎のDISCを取り戻すために仲間達とスタンド使いの戦いに身を投じる事になる。

当初は自身が騙された事を嘆いて泣いたり、
自慰を男性看守に見られて泣いたりウン○を顔にぶちまけられたりゴキブリを踏んだブーツ入りの食事を振る舞われたりと脆さを見せる事もあったが、
様々なスタンド使いとの戦闘を経て、非常にタフな精神力を発揮するようになる。
それこそ、ファンの間で「歴代ジョジョで一番メンタルが強いのは誰か」という話題の際に必ず名前が挙がるくらいに。

+ スタンド「ストーン・フリー」

「聞こえた?
 『ストーンフリー』よ……これが名前」

破壊力:A スピード:B   射程距離:1~2m
持続力:A 精密動作性:C 成長性:A
体を糸のように分解し、操るスタンド。 近距離パワー型。
物語開始時点では覚醒しておらず、差し入れとして承太郎が送ったペンダントに仕込まれていた「矢」の破片で指を傷付けた事で発現した。
当初は糸の形状のみだったが、グエスとの戦闘から人型を会得している。
また人型時の姿も序盤と終盤で異なっており、当初はガンダムのような顔だったが、物語が進むに連れ人間的、女性的な顔立ちに変化している。

上記の「糸」化した身体を用いて、糸を伸ばして糸電話の要領で他人に声を伝えたり、物を糸で手繰り寄せたり、
傷口を糸で縫合して身体を修復するなど様々な用途での使用が可能となる、汎用性の高いスタンド。
また、糸を何重にも編み込む事で即席の防弾チョッキにしたり、手錠にしたりと非常に芸達者。
ただし、この糸はあくまで徐倫の肉体を解いたものであるため、解き過ぎると命に関わるし、
糸を切られる等すると相応のダメージを受けてしまう。

パワー型だけあって近接格闘も得意であり、拳撃ラッシュ時の掛け声は父・承太郎のスタープラチナと同様に「オラオラ」である。
また、ファンの間では、糸やロープのように扱える能力という点から承太郎の祖父(徐倫の曾祖父)であるジョセフの「隠者の紫」や
(というよりジョセフがスタンドを身に着ける前の第2部時代のロープトリックを彷彿とさせる)、
かつての仲間である花京院の「法王の緑」などと比較される事も多く、
自分を治療できる点から東方仗助(大叔父)の「クレイジー・ダイヤモンド」や、
ジョルノ・ジョバァーナ(一応血縁)の「ゴールド・エクスペリエンス」と比較される事もある。

尤も、後者に関してはあくまで部位切断を繋いだりといった外科的処置の範囲を出ないため、
その点は仲間の一人(?)でプランクトンの集合体であるスタンド生物F・F(フー・ファイターズの能力や、
ナルシソ・アナスイのスタンド「ダイバーダウン」(内に潜った物体の形を自在に変成でき、応用で傷を治せる)の方が頼れる。

名前の由来は伝説のギタリスト、ジミヘンことジミ・ヘンドリックスの同名楽曲及びアルバム。
ジョジョでは他にもフーゴのスタンド「パープル・ヘイズ」などにも彼の曲名が使われている。


ゲームにおける空条徐倫

『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』のストーリーモードでは、
物語の中盤辺り、対プッチとの最終決戦間際でのシーンから登場し、若き第3部時代の父・承太郎との対面からスタートする。
もちろん現役高校生の承太郎からすれば、まだ見ぬ未来の娘との対面にはたまげていた。
なお、徐倫の承太郎への接し方は原作後半以降の和解後となっている。
終盤ではが散り散りになる中、父・承太郎と共に天国に到達したDIOとの最終決戦に挑んでいる。
原作とは逆に承太郎を庇って再起不能になり、その怒りでパワーアップした「スタープラチナ・オーバーヘブン」によって天DIOを撃破。
その後、真実を上書きした世界の杜王町(エピローグ)では幼い徐倫が承太郎に同行している(顔は確認できないが、髪型は完全に一致している)。

第6部の人物以外にも歴代のジョジョ達との対戦やタッグを組んだ際に特殊な会話が発生し、
特に第3部の承太郎とは会話の種類が豊富で、プッチにディスクを抜かれないように警戒を促すも、
80年代の承太郎が「ディスク」を知らなくてジェネレーションギャップを受けたり(CDのシェアがカセットテープを超えるのは90年代に入ってから)、
自分より年下なためか、最初はガキ呼ばわりだったが、「ふ~~ん、少しはやるみたいね…昔から」と口調が優しくなっている。
また第3部の承太郎とタッグを組んだ時のみ専用DHA「ちょうどいい角度」が発動可能。
内容は正に「オラ親子」な技となっている。
なお、第4部仕様の承太郎とは専用技を発動出来ない。単純なゲーム的都合も有るだろうが、
「母と結婚して自分が生まれる前の父親」と「(事情があるとはいえ)自分と母を置いて旅に出てしまった頃の父親」では、
同一人物でも心情が代わるのは無理からぬ所であろう。


「やれやれだわ」


MUGENにおける空条徐倫

あまりもの氏の製作したβ版のキャラが公開中。
ベースは『ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトル』だが、スプライトは手描きで製作されている。
設置型攻撃・カウンター攻撃・移動補助などの技を持ち、テクニカルな攻め方が可能。
「ゴゴゴモード」も搭載されており、ライフ3割以下で自動的に攻撃力とゲージ回収量がアップする。
また、「ゴゴゴモード」時限定で、承太郎と二人でラッシュを喰らわせる超必殺技「やれやれって感じだわ…」がある。

AIは未搭載だが、ホルン氏による外部AIが公開されている。
恒例のコンボ立ち回り・反応・ガードレベルに加え、スタイリッシュムーブの有利Fを強化するか否かが設定可能。
想定ランクは強との事。


上記の他に、LautyCarp氏の製作した『JUS』風ドットの徐倫も公開されている。
こちらにはAIがデフォルトで搭載されている。
DLは下記の動画から

出場大会



最終更新:2023年04月22日 01:00