初出は『連合VS.ZAFT』(連ザ)。
原作通りの変形機体で、癖の強い レイダーガンダムや家庭版追加機体のアビス、カオスと比較すると万能機寄り。
ただし、『連ザ』時代の変形機体には共通して「ブーストダッシュを行うと変形する」という仕様があり、
変形中はMS形態と違って機体の正面にしかメイン射撃(スキュラ)を撃てず、変形開始・終了時に若干の隙が生まれてしまう。
このため評価は低めで、使用率も低かった。
次回作『連合VS.ZAFTII』(連ザII)ではタイムリリース機体として登場。
全変形機体共通でブーストダッシュと変形を使い分けられるようになった結果、
「他の万能機体よりも若干高い耐久力」「ダメージ・初段性能ともに優秀な格闘」といった長所が目立つようになった。
また、変形時の「機体の正面にしか射撃(スキュラ)が出ない」という弱点も、
「あえて敵機の左右を狙って撃ち、相手の横移動を狙う」というテクニックに昇華され、
非変形の万能機に比べると若干使用難度は高いものの、『連ザII』の中コスト帯の中でも優秀な万能機4機、
所謂「ARFG」 *2の一機に 前作ARFの「A」担当だったエールストライクを蹴落として数えられるほどの高評価を得た。
弱点は若干各種挙動が重たい事と、サブ射撃のスキュラ照射が強制的に変形して足を止めてしまう、扱いにくい技である事ぐらい。
家庭版『連合VS.ZAFTIIPLUS』においては、シン視点でSEEDシリーズのストーリーの追体験が出来る『P.L.U.S.モード』で、
変形して組み付いて自爆してくる敵専用イージスが登場。
自爆されると一撃死というとんでもない敵だが、ライフル1~2発で沈むので冷静に対処すべし。覚醒ゲージがあれば組み付かれても覚醒すれば脱出可能。
ガンダムシリーズオールスターに舵を切った『ガンダムVS.ガンダムシリーズ』シリーズにも登場。初出は『VS.ガンダム』。
こちらでは最低コスト枠のコスト1000に配置され、癖の強いコスト1000帯の中では汎用キャラの立ち位置。
スキュラ照射や変形の捕縛攻撃などを連ザから受け継ぎつつも、新技としてトールのスカイグラスパーを撃墜した 原作再現技「シールド投擲」を得た。
だが、本作のイージスと言えば外せないのが特殊格闘の捕縛攻撃から派生できる 自爆攻撃。
後のシリーズにおけるヅダ、ザクⅢ改、スサノオなどが持つ自爆・自傷技の開祖と言える存在であり、
発動すると若干の硬直の後、 文字通り自爆して相手に大ダメージを与えつつ、広範囲に爆風を発生させる。
そしてイージス自身は 撃墜扱いとなり、戦力ゲージが減少してしまう。
このゲームの中でも屈指の火力を誇る ロマン技…ではあるのだが、そもそも始動技である特殊格闘が当てにくく、
安定したヒットを狙って コンボに組み込むとコンボの過程でダウン値が入ってしまい、
特殊格闘を直接当てて派生した時よりかなりダメージが落ちてしまう(それでも格闘コンボとしては破格のダメージが入るのだが)。
よって、現実的に考えればほぼ封印安定ではあるのだが、他の機体には出せない一撃必殺のロマンを求めて、
カジュアルな対戦の場では きたねえ花火と化すイージス使いが続出したとかしなかったとか…。
また、非現実的極まりないが、『VS.ガンダム』ではイージス2機で「1機目の自爆で打ち上がった敵にもう1機が自爆を決める」という協力コンボ、
続編『NEXT』では Ζガンダムの変形突撃(覚醒突撃)の仕様(ダウン値、補正値がない)を利用する事による「覚醒突撃→自爆」の協力コンボで、
全ての機体を即死させる事が可能。
余談だが、『VS.ガンダム』とその続編『NEXT』では親友のキラの乗機がコンプリートされる一方で、
アスランの乗機は最後までイージスしか実装されなかったため、
『SEED』系のキャラクターと組ませると、各種掛け合いでは大抵「旧型機」扱いをされたり、乗っているアスランが心配されてしまう。
- ラウ(プロヴィデンス)「ん?アスラン、トップガンとして与えられた君の最新鋭機はどうしたのだ?」
- キラ(ストライクフリーダム)「アスラン…まだイージスに乗ってたんだ」
- ムウ(アカツキ)「イージスって…!お前どこからそんな代物引っ張ってきたんだ?」
次なるシリーズ『EXTREME VS.シリーズ』では、インフィニットジャスティスガンダムの参戦と引き換えにイージスはリストラ。
シリーズ3作目『マキシブースト』では、ブリッツガンダムの アシスト攻撃として実装されている。
このイージスは コマンド入力で2種の技を繰り出し、特殊射撃では変形してスキュラを照射。
そしてレバー入れ特殊射撃では変形、 突撃して相手に組み付き自爆する。 アスランは投げ捨てるもの
ちなみに、後者の特殊射撃の発動時のニコルのセリフの一つに「アスラン! 今です!」というものがあり、
ニコルが命じてアスランを自爆させているように見えてしまっている。
…さすがにニコルの性格的におかしいからか、『EXVS.2』では「道連れにするつもりですか!」と、
自爆はニコルの本意ではないとはっきり示すセリフが追加されている。
家庭版で登場した『ガンダムバーサス』及び『EXVS.2』ではカムバック参戦。
コストは『連ザ』以来の中コスト帯(『バーサス』では300、『EXVS2』では2000)。
これにより、『SEED』に登場したGAT-Xシリーズがコンプリートされる事になった。
同作のガブスレイ・メッサーラに似た、変形コマンドを生かして回避・距離調節をこなす変形万能機体となっており、
変形持ち機体の例に漏れず指は忙しいものの、それら変形動作をマスターする事で非変形機にはない高い機動力を発揮できる。
無論、本作でも自爆は健在で、『VS.ガンダム』と同じく前格闘の捕縛攻撃から派生可能。
また『EXVS2』では覚醒中限定の大技「バーストアタック(覚醒技)」、「お前を討つ!」からも自爆に派生可能となった。
自爆のダメージ量は相変わらずで、ダメージ補正の上限(350補正)を現実的に狙える超ダメージを軽々と叩き出す。
このため、相手を倒せば戦力ゲージを削りきれる、という状況なら火力を底上げする手段として選択肢に入るが、
『VS.ガンダム』の2倍の2000コストを相手に献上してしまうため、『VS.ガンダム』『NEXT』時代より現実性は増したとはいえ、
安易に使える選択肢ではない。
『クロスブースト』にも続投参戦。
また、ブリッツガンダムのアシストの方はモーションが変更され、
「MS形態でビームライフルを連射」「MA形態で突撃し相手を捕縛→スキュラで攻撃」という2パターンを使い分ける仕様になった。
これでニコルらしからぬ自爆アシストは消滅…と思いきや、エクストリームバースト(覚醒中)にイージスを使うと、
攻撃パターンが前作と同様のものに戻り、やっぱりアスランは自爆する。
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