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ヤナカーギー


「ヤナカーギーよ、チャリジャが迎えに来たぞ。
 出でよ、ヤナカーギー!」

特撮『ウルトラマンティガ』に登場する怪獣
第49話「ウルトラの星」に登場。
別名はあのゼットンと同じ「宇宙恐竜」で、名前は金城哲夫氏センス風に沖縄で「ブサイク」を指す方言から付けられている。
着ぐるみはゴルドラスの改造で、ベムラーをモチーフにしている。出現箇所の竜ヶ森湖もベムラーと同じ。
「ニャー」という特徴的な鳴き声は、ベムラーの鳴き声の逆再生に円谷プロのスプリクターだった 河島順子 氏の咆哮をミックスさせたもので、
2021年に発売されたサントラ「ウルトラマンティガ 25th Anniversary MUSIC COLLECTION」に封入されているブックレットによれば、
監督の原田昌樹氏の「強い怪獣だが凶悪にしたくない」という演出意図からこの鳴き声になったらしい。
胸から腹にかけてのオレンジのラインは「円谷」の文字をデザイン化したもの。

宇宙一の暴れん坊と呼ばれている通り、非常に凶暴で好戦的。
パワーはマルチタイプのティガを上回っており、怪力だけでなく尻尾を使った攻撃や頭突きも得意。
また、エネルギーを吸収する能力を持ち、劇中でもティガのエネルギーを額のティガクリスタルから奪っていた。
この他、劇中ではそれらしき場面は無いが強力な再生能力を持っているらしい。

フロンティアスペースでも1965年に現れたが、初代ウルトラマンによって青い玉の中に閉じ込められ、
竜ヶ森湖の湖底に封印された(おそらく上記の再生能力からこの時点では倒し切れなかったための措置と思われる)。
なお、余談だがフロンティアスペースの円谷英二氏*1がたまたまこの光景を目撃しており、
この時の出来事が彼が後に「特撮の神」と呼ばれる道を歩むきっかけとなった模様。
その後、ヤナカーギーを探してタイムスリップした末、
円谷邸での会話を盗み聞きした事で居場所を特定した宇宙魔人チャリジャ*2によって封印を解かれて暴れまわる。

「宇宙一の暴れん坊・ヤナカーギーよ、大暴れしようぞ!」

正体を現したチャリジャの命令で町を破壊し、チャリジャの転移に巻き込まれて居合わせたダイゴが変身したティガと戦い、
上記のエネルギー吸収能力でティガを疲弊させて追い詰めるが、
円谷英二監督の想いがかつてウルトラマンが彼に与えた赤い結晶体「ウルトラの星」に通じてウルトラマンが実体化。つまり妄想マン
ウルトラマンからエネルギーを与えられて復活したティガのゼペリオン光線と、ウルトラマンのスペシウム光線を胸に受けて完全に爆散して倒された。

この一部始終を見た円谷監督はヒーローの必要性を実感し、『ウルトラQ』に続く新番組のアイデアに行き詰っていた金城哲夫氏も、
円谷監督から聞かされたウルトラの星の逸話を基に、ヒーロー番組『ウルトラマン』の脚本を完成させる。
その後日、スタジオではその第1話「ウルトラ作戦第一号」の撮影が開始されていた。

監修:円谷英二、脚本:金城哲夫、監督:円谷一。
特撮テレビ番組『ウルトラマン』は、こうして始まった。

「『ウルトラ作戦第一号』、撮影開始するよ。
 よーい……。スタート!」

EDでは『ウルトラマン』の本編映像を挟んだ後、現代に帰還したダイゴが仲間と共に出動し、
物思いに耽りながら円谷プロの上空を飛び去って行く。
その横で赤い星が瞬いた直後、「ウルトラの星」と書かれたカチンコが映り込む姿で終了した。

今でこそ当たり前となったが、本来世界観が違うはずの存在同士である初代ウルトラマンとティガの競演は当時多くのファンを驚かせた。
それに伴い、ヤナカーギーの知名度もティガ怪獣の中ではかなり高い。

ヤナカーギーを封印した初代ウルトラマンは長らく『ウルトラマン』の彼とは異なる並行世界の別人、
つまりM78ワールドではなくフロンティアスペースにおける同位体かと思われていたが、
マルチバースの設定が確立されるに伴い、公式でM78ワールドの初代ウルトラマン当人だったと断言され、
何らかの理由で(チャリジャ関連?)マルチバースを渡っていたことが明らかにされた。


MUGENにおけるヤナカーギー

怪獣キャラでお馴染みのカーベィ氏により製作されたキャラが公開中。
原作同様ゴルドラスをベースに作られている。
主に尻尾攻撃やのしかかり攻撃など用いて戦うインファイター寄りの性能をしている。
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で、「霞切り」、敵からライフを吸収する「エネルギー吸収」、
ベムラーのような「青色球状発光体」の3つ。
AIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画


(あのウルトラの星はどうしたんだろう?僕も…もっともっと力が欲しい!)

ウルトラの星は、みんなに大きな勇気と力を与えるため、
いつも空の彼方で瞬いている。

出場大会



*1
当然円谷プロも存在しており、ゴジラモスラなどの怪獣映画にはサワイ総監も幼い頃夢中になっていたという。
それ以前の話でもシンジョウ達が『帰ってきたウルトラマン』OPの替え歌を合唱する場面があるので、
今回限りの設定ではなく元々存在していたと考えられる。
チャリジャのタイムスリップは円谷監督に直接会おうとした際、監督自身が史実同様に1970年に亡くなっていた事もあり、
円谷プロの受付で専務から「本物の円谷英二に会いたいなら1965年の円谷プロに行くしかない」と冗談半分で言われたのも原因である。

なお、ダイゴはタイムスリップした矢先、円谷プロの助監督・長野に間違われて撮影に協力させられるが、
演者の長野博氏が名前の元ネタである事は言うまでもないだろう
(助監督も長野氏が二役で演じており、ダイゴと入れ違いでスタジオに入ってきた)。

*2
怪獣バイヤーを生業とし、あらゆる時間やマルチバースを行き来できる謎の怪人。
詳細は不明ながら手に入れた怪獣で様々な悪事を働いており、
その度にウルトラ戦士達にコテンパンにされてきた事が小説版で明かされている。
実体化したウルトラマンを見ても全く動揺せず、「懐かしい」と評しており、
敗北後も「また会おう!」と再戦を約束するなど、以前から顔馴染であった模様。


最終更新:2026年09月08日 20:18