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担当声優 |
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小林通孝
- 『ウルトラマングラフィティ』
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山本匠馬
- 『ウルトラゾーン』
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円谷プロの特撮作品『ウルトラシリーズ』に登場する
怪獣。別名「岩石怪獣」。
初出は『
帰ってきたウルトラマン』(以下『帰マン』)の第3話「恐怖の怪獣魔境」。
かつては書籍によってサドラーとサドラの2つの名前で呼称されていたが、
『ウルトラ怪獣大百科』で「サドラーと呼ぶのは
誤り」と紹介された事で後者が正式名称として統一された。
なので当然『バイオハザード4』のラスボスではない
肉食かつ好戦的な怪獣で、『帰マン』の個体は年中濃霧に覆われ原因不明の転落死亡事故が続出する魔の山と恐れられていた霧吹山に潜んでいた。
霧吹山は人を喰らう龍がいるという伝説があり、十中八九サドラの事を指していると思われ、かなり昔から山に入り込んだ人間を捕食対象にしていた模様。
武器は鋼鉄すら切り裂く両手足と尻尾先のハサミで、特に
手のハサミ「重層ベローズピンチ」は強力な上に、
(『帰マン』では未使用だが)腕が伸縮自在なため厄介な武器である。
また、体節の隙間から分泌する揮発性の液体「電磁セクリションフォッグ」は空気と混ざる事で特殊な電磁波を帯びている霧と化し、
さながら霧隠れの術の如く相手の視界を封じる事ができるばかりか、通信機器を軒並み麻痺させてしまう。
なお、サドラ自身は耳に
サメのロレンチーニ器官に似た構造体が存在するため、視界の悪い霧の中でも獲物を捕捉できる。
上記の霧吹山の濃霧も、サドラが発生させていたものである。
この他、書籍によれば尾から猛毒を噴き出す、喉には「熱液袋」という器官があり8万度の炎が吐ける、
などの能力も備えているらしいが、いずれも映像作品では未使用。
郷により存在が捕捉されるが、これは彼がウルトラマンと同化して超人的な五感を得たためであり、
霧で存在が隠されていた事もあり、上野隊員や岸田隊員は郷の話を信じず、
最終的に単身調査に降り立った加藤隊長をサドラが襲った事でようやく実在が認められた。
一度は追ってきた郷の協力もあり撃退されるも執念深く加藤隊長を追う途中で鉢合わせた
デットンと戦うが、
そこでジャックが出現したため、呉越同舟の即席タッグとして2体掛かりでジャックに挑む。
当初こそ双方ヘッドロックを掛けられるなど数で優位でありながら圧倒されるが、
デットンがジャックを突き飛ばした所で背後から不意打ちで
モンゴリアンチョップを仕掛け、
倒れたジャックに2匹がかりでダウン追い打ちを加える事で優勢になる。
しかし、顔面に蹴りを入れられて怯んだ所で体勢を立て直したジャックが反撃に転じ、
デットンが倒された直後、「ウルトラスラッシュ」で首を刎ねられて呆気なく絶命した。
2匹がかりでも真っ向からの戦いでは圧倒されている事からも分かる通り、サドラの直接戦闘能力はお世辞にも高いとは言えず、
平成以降の作品でも真っ向からの戦いで強者として描かれたのは戦闘に長けた他者がモンスライブして戦ったサドラのみであり、
野生体のサドラが優勢に戦えたのは不意打ちや奇襲に持ち込める状況限定で、それ以外の戦いではなにかと強豪怪獣や兵器に圧倒される、
所謂噛ませ犬や引き立て役扱いで登場するケースが大半となっている。
というか、大伴昌司氏の『ウルトラ怪獣入門』でも
「弱い者いじめが大好きな卑怯な怪獣」と紹介されるなど、似たような扱いだったが。
池谷仙克氏によるデザイン画では仮称として「サソラー」と名付けられている。
サソリをモチーフにしつつも、サソリらしさが微塵も感じられないが、それが池谷メソッドと評価されている。
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他作品におけるサドラ |
本作で腕の伸縮や「電磁セクリションフォッグ」の設定が明確に定められた。
GUYSと交戦した後、ワープしたように現れた所でメビウスと戦いメビュームシュートを受けて倒されたが、
直後にさらに2体が出現して消耗したメビウスに襲いかかるも、 ハンターナイトツルギのナイトシュートで瞬殺された。
実はGUYSと交戦した個体とメビウスが交戦した個体は別であり、
最初の個体はGUYSと交戦した直後ボガールに捕食されていたのである。
また、後に5体目も出現したがボガールに捕食されている真っ最中のみの登場で、
映像内で映ったのは捕食器官からはみ出た腕だけであった。
……そしてこれがサドラのかませ街道の始まりでもあった。
第1話にて惑星ボリスに出現し、 テレスドンと戦闘するが、
乱入してきた レッドキングに真っ先に標的にされ、
首を絞められて泡を吹きながら窒息死した。
さらに第5話でベラルゴシティに複数体が出現するが、
ケイトの操る ファイヤーゴルザのサンドバッグ代わりにされ、あっさり全滅。
続く第6話でも複数体がペンドラゴンに襲いかかったが、
こちらもワイバーンミサイルの斉射でこれまたあっさり掃討されるという、
清々しいレベルでやられ役な扱いばかりであった。
スパークドール怪獣の1体として登場。
戦闘技量に長けたアンドロイド・ワンゼロがモンスライブしていた事や、ショウが敵から得た力であるスパークドールズの使用に迷いを抱いていた事もあり、
ウルトラマンビクトリーとの対決では電磁セクリションフォッグに隠れながら腕を伸ばす攻撃で優位に立ち、
加勢したギンガとの対決でも尻尾攻撃や重層ベローズピンチで手こずらせるも、ギンガストリウムのウルトラショットで倒される。
その後、スパークドールズはショウが前述の理由から受け取りを拒んだためにヒカルの手に渡っていたが、
グドンに襲われたレピを助けためにヒカルがモンスライブして ようやく不意打ちや奇襲抜きで真っ当に善戦する活躍を見せる。
加えて、スパークドールズそのものに悪意は無い事をショウに伝え、
ビクトリーが迷いを振り切ってスパークドールズのウルトランスの使用を躊躇しなくなる切っ掛けを作るなど、
作劇的にも重要なポジションとして登場している。
怪獣ネオメガスに敗れた事が明かされているが、戦闘シーンは描かれておらず、
ナースデッセイ号のモニターにてネオメガスが殺害したサドラの死骸をポイ捨てする場面だけが描写されている。
かませ以下の雑な扱いに見えるが、これはスーツが使用不可能な状態のためらしい。
ネオメガスはかつて『ダイナ』に登場したネオザルスのオマージュ怪獣であり、
サドラが死骸だけとはいえ登場したのはネオザルス回に登場したクローンシルドロンを意識したのではと考察されている
(両怪獣は両手がハサミ状という共通点がある)。
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MUGENにおけるサドラ
カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
サメ竹輪氏提供の
スプライトを用いて作られている。
敵の
ゲージを下げる
必殺技「電磁セクリションフォッグ」や移動技「ミストワープ」を持ち、
強引に近接戦に持ち込んで攻めるのが得意な性能となっている。
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で、「サドラシザース」「火炎」、
一定時間
飛び道具を無効にし、相手は前後不覚にする「恐怖の怪獣魔境」の3つ。
なお、
12Pでは常に恐怖の怪獣魔境状態となる。
AIもデフォルトで搭載されている。
出場大会
最終更新:2024年07月04日 15:09