ブラックボルト


マーベルコミックに登場するヒーロー。初出は1965年の『Fantastic Four #45』。
アルティメット・スパイダーマン』と『ハルク:スマッシュ・ヒーローズ』での日本語吹替声優は増元拓也氏。
異種族「インヒューマンズ」の王である。

+ インヒューマンズについて
元々は異星から来た種族クリー人が、地球の原始人から作った奴隷種族だった。
しかしクリー人は計画を破棄し、インヒューマン達を地球に置き去りにする。
インヒューマン達は、北大西洋のアティランという島に定住し、世間に気付かれぬ様に驚異的な速度で技術と力を発展させていった。
やがてインヒューマンの遺伝学者ランダックは、遺伝子の進化を加速させる「テリジェン」という物質を発見。
これを霧状に加工した「テリジェン・ミスト」によって、高度な精神的パワーを発達させると、他のインヒューマンも実行し、
それぞれ異なるパワーに目覚める。

20世紀になると世界が度々脅威に晒される様になった事から、アベンジャーズやX-MENといった外の住人と共闘する様になった。
サノスの地球侵攻時は、ブラックボルトの絶叫でサノスを倒すも、余波でアティランも破壊されてしまい、テリジェン・ボムが起爆。
世界中にテリジェン・ミストが雲状のテリジェン・クラウドとなって散布され、
インヒューマン遺伝子を持っていた地球人の多くをインヒューマンに目覚めさせた。
こうして覚醒したインヒューマン達は「ヌーヒューマン」と呼ばれ、ハドソン川に落ちたアティランへ多くのヌーヒューマン達が訪れる事となる。
だが、インヒューマン達の隠れ里オーロランの司祭であるラッシュが、独断でヌーヒューマン達を生きるに値するかどうかを審判し、
値しないと判断された者は殺害するという暴挙に出る。
また、クラウドはミュータントには有害だった事から、インヒューマンズとX-MENの間で戦いが勃発する。
この2つの事態は、最終的にブラックボルトの妻メデューサがクラウドを破壊し、アルティメッツと協力してラッシュを拘束する事で、事態は収束した。
後に「ニュー・アーティクラン」という都を月に建設するが、クリー帝国の侵攻で大勢のインヒューマン達が虐殺されてしまった。

本名はブラカガー・ボルタゴン「ブラックボルト」のコードネームありきの安直すぎる本名 身長188cm。体重95kg。
インヒューマンズの王アゴンの息子として産まれた。
乳児の頃から破壊的な音波を放つ泣き声を発していたため、防音室で育てざるを得なかった。
やがて両親から力を抑制するスーツを与えられ、制御出来る様に訓練も受けた。
防音室から出られる様になった頃、弟のマクシマスの裏切りによってインヒューマンズがクリーの配下にされそうになるのを目の当たりにし、
大声で叫んで、クリーの宇宙船を撃墜するが、議事堂に落下した事によって両親を喪う。
インヒューマンズの王位を継いだ後も、その座を狙うマクシマスと幾度も戦う事になる。
アベンジャーズやX-MENとの共闘後、アティランを大気がある月のブルー・エリアへ移す。
その後、クリー人のロナン・ジ・アキューザーにシーア帝国と戦うための軍隊として、インヒューマン達を奴隷にされてしまうが、
ロナンとの一騎打ちに勝利して解放した。
その後、インヒューマンズの民から「支配者達がすげ替わるだけでは変わらない」としてロイヤル・ファミリー共々追放されるも、後に再び王となった。
クロスオーバー『シークレット・インベージョン』直前にスクラル人に誘拐され、入れ替わられてしまった後、
アティランを月から切り離し、自身の声を動力源とする宇宙船へ移してインヒューマン達を宇宙へ導いた。
地球に攻撃を仕掛けたスクラル人の最後の艦隊を撃破し、彼らに攻撃してきたシーア帝国の艦隊も壊滅させ、クリー帝国へ辿り着き、
新たな支配者となってクリー人の再結束を促す。
クロスオーバー「ウォー・オブ・キングス」では民を率いてシーア帝国を迎え撃ち勝利するも、シーア帝国の皇帝バルカンとの最終決戦で行方不明になる。
後に帰還し、銀河中の5つのインヒューマン部族からそれぞれ妻を持つ事で、全部族の統治者としての地位を高める。
後にマクシマスから裏切られて宇宙刑務所に投獄されるも、脱出して地球に帰還。
その直後、新たなクリー帝国指導者の命令で、多くのインヒューマンズを殺害した暗殺者ヴォックスと戦った。

コスチュームのアンテナから生じるパワーによって超人的な身体能力を得ている。
その名の通り電気を操る他、声帯から破壊音波を放ち、ここから生じるフォース・フィールドで飛行も可能。

(参考資料:『マーベル・エンサイクロペディア』)

+ マーベル・シネマティック・ユニバースでの活躍
ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス』に登場。
演じるのはドラマ『インヒューマンズ』と同じアンソン・マウント氏。

ストレンジがワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチから逃げるため、
多元宇宙(マルチバース)を移動する能力を持つ少女「アメリカ・チャベス」の力で転移した別の宇宙「アース838」で活動するヒーロー。
アース838においてのアベンジャーズに相当するヒーロー組織「イルミナティ」の構成員。

アース838にサノスが現れた際に、
アース838におけるストレンジ「スプリーム・ストレンジ」が、サノス打倒のために闇の魔導書「ダークホールド」の力に傾倒し、
サノスを倒す手段を探すためとはいえ、多元宇宙の一部を崩壊させる現象「インカージョン」を起こしてしまったことから、
彼の独断専行気味の気質を警戒し、他のイルミナティのメンバーと共にMCUの世界(アース616)のストレンジを拘束する。

しかし、そこにアメリカを追って、アース838のワンダの体を乗っ取ったスカーレット・ウィッチが来襲。
彼はMr.ファンタスティックキャプテン・マーベル(マリア・ランボー)、キャプテン・カーターと共にワンダの説得を試みるが、
Mr.ファンタスティックがワンダの「家族」という地雷を見事に踏んだ上に、
警告の意味を込めてブラックボルトの「声の衝撃波」という能力をバラしてしまったため、
先んじてワンダのカオスマジック(現実改変能力)で口を消されてしまい、口内に溜まった衝撃波が暴発して死亡。
体内放射は無理だったか…
かつてサノスを打倒したヒーローの一員とは思えない、呆気ない最期を迎えてしまった。

"Wanda, Black Bolt could destroy you with one whisper from his mouth."
(ワンダ、ブラックボルトが口を開けば君は終わる)

"What mouth?"
(“口”って?)


MUGENにおけるブラックボルト

Ahmed El Muhammedy氏が製作したキャラが存在。
現在は海外サイト「The Mugen Multiverse」で代理公開されている。
なお、ReadMeの類は付属していないため、各種コマンドはcmdファイルを開いて確認する必要がある。

操作方法は6ボタン方式で、原作同様の破壊音波や飛行能力、電撃などを駆使して戦う。
チェーンコンボやスーパージャンプも可能だが、『MVC』キャラのようなエリアルレイヴは不可能。
とはいえ超必殺技ゲージ消費無しで使える仕様となっている事に加え、
密着して立ち通常技を連打するだけでかなりのダメージを叩き出せるため、火力に関しては問題無いだろう。
……立ち弱Pのヒットエフェクトやたらとデカく、連打しているとキャラが見えなくなったりするが。
また、真上へ破壊音波を発する飛び道具が何故か横への攻撃判定の方が広かったり、
かの雷神様もビックリな運送技をヒットさせると相手の姿が消えてしまう(恐らく対応している食らいアニメが通常とは異なるため)など、
幾つかおかしな部分も見受けられるのが残念な所。
AIはデフォルトで搭載されているが、空から急降下する超必殺技をキャンセルして真上への破壊音波を出したりと、ちょっと挙動が怪しい。
参考動画

出場大会

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最終更新:2023年11月25日 22:53