「な… なに者だ… どこからか………… 声が聞こえるぞ…………」
『俺の名は「アヌビス神」のカード
冥府の神 墓地の守護神を暗示するカードのスタンド!』
『ジョースターを殺せ!
ポルナレフをブッた切れ
承太郎をまっぷたつにしろッ』
『おまえは達人だ…
剣の達人だ
誰よりも強い
なんでも切れる!』
破壊力 - B |
スピード - B |
射程距離 - E |
持続力 - A |
精密動作性 - E |
成長性 - C |
所謂一人歩きをしているスタンドで、刀を媒介として発現している。
アヌビス神を直接生み出したのは、500年前の刀鍛冶「キャラバン・サライ」。
本体が死んだ後も刀に宿ったスタンドは消えることは無く、長い間博物館の暗闇に閉じ込められていたが、
DIOによって解放され、その圧倒的な力に魅せられて忠誠を誓う。
声を演じたのは、第3部の格闘ゲームでは前述通り長嶝高士氏。
TVアニメでは『サザエさん』のノリスケや『 ドラえもん』の のび太のパパで知られる
松本保典
氏。
全くの偶然と思われるが、松本氏はかつて『鎧伝サムライトルーパー』で闇魔将・悪奴弥守( アヌビス)を演じていた。
スタンド自身が自我を持ち行動しており、抜き身の状態の刀を持った者の意識を乗っ取ることで、自らの本体として操ることが出来る。
鞘に納まった状態でも近くの人間を催眠状態にして「この刀を抜きたい」と思わせたり、小動物を操って運ばせることで移動することも可能。
拾った者が気に入らない相手だった場合、いくら力を込めても鞘から抜けないようにしたり鞘に納まったまま手を斬ったりする。
「斬りたいものだけを斬る能力」を持っており、斬ろうと思えば人だろうが 石柱だろうが何でも斬れる。 多分コンニャクだけは斬れないなんてことはない
逆に斬りたくなければその物体を透過することが出来るため、重なった2つの物体の内、手前にある物体を透過して、
その後ろのものだけを斬るといった芸当も可能で、物質と同化しているスタンドでは非常に珍しい特性である。
ただし、原作では最初の所有者であるチャカvs ポルナレフ戦以降、戦闘では使用されなかった。 *1
あと、剣技においての自信の表れか「絶対」をこれでもかと溜める。
チャカが倒れた後も、刀自体がスタンドとは気づかずポルナレフが回収したために 床屋を操り、
その後もアクシデントから ポルナレフを乗っ取ることに成功し一行の前に三度立ちはだかっている。
その後も更に 承太郎によって破壊された刀の破片が、その辺の子供を乗っ取って不意打ちを試みたが、
偶然の アクシデント及び、 うっかり使用した透過能力により、ナイル川の底に沈んで再起不能になった。
ちなみに3部格ゲーでは、何故かチャカと アヌポルを 子供にした時にこの子供になる。
「見捨てないで──ッ
ヒィィィィィ 孤独だよ───っ」
「一度戦った相手には絶対に負けない」と豪語する通り、 一度受けた攻撃を完全に「憶えて」しまうのがアヌビス神最大の特徴である。
一度喰らった攻撃ならば確実に見切り、たとえ攻撃を防がれようとも次の一太刀で確実に切断してしまう。
要するに 戦えば戦うほどに強くなるスタンドであり、正攻法で承太郎のスタープラチナと互角以上の戦いをした数少ないスタンドである。
承太郎の「ひさびさに登場した策や術を使わない『正統派スタンド』」というメタ発言は地味に有名。
なお、劇中最初の所有者であるチャカの末路だが……
ポルナレフをある程度は苦戦させたものの、剣先を飛ばす奥の手に掛かりあっさりリタイア。以後放置。
ポルナレフも「死んじゃいねぇが再起不能だな」と放置。
今のジャンプでは信じられないかもしれないが、僅か2話の出番であった。
その後の原作の展開から考えると病院に連れていかれることも無かっただろう……かわいそうなチャカ。巻頭カラーに出たのが救いか。
まぁ「武器が本体」「戦えば戦うほど強くなる」というのがこのスタンドの最重要ポイントである以上、
最初の所有者の扱いとしては妥当なのかもしれないが……操られていたとはいえ、
父や商売仲間を斬り殺してしまった(彼らからは小馬鹿にされこき使われていたが)彼が呪縛から解放された後、
一体どうなったのかは不明である。……正直、考えれば考えるほど鬱な結末しか思い浮かばないのだが
格ゲー『未来への遺産』では、ジョースター一行を始末した後、雇い主にして恩人であるDIOにも下剋上を果たす。
アヌビス神の暗示があんまりにも強すぎたためにチャカが暴走した結果、とはいえよくそのまま反逆を許したものである。
その後は新たな獲物を求めて夜の砂漠へと消えていった。
ちなみに、コブラチーム製SFC版では 何故か武器屋として登場。
襲い掛かってきた商人(恐らく見た目から こいつ)から手に入れた刀を渡すと、案の定アヌビス神に取り憑かれて戦うことに。
勝利後は何事も無く商売を再開する挙句、アヌビス神が離れたにも拘らず承太郎一行が スタンド使いであることを見抜く始末。
なんなんだこの武器屋。
ちなみに本屋になっていた 彼、商人になってた 床屋、武器屋になってたチャカ…。
これでコブラチーム版アヌビス神の持ち手は皆 商売業の人間ということになる…流石に本当の最後の持ち手の子供はハブられたが。
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