+ | ※注意 この項目には『Fate』シリーズのネタバレしかありません |
アーサー王ことアルトリア・ペンドラゴンの姉。
原典ではではウーサーの妻イグレインと彼女の最初の夫ゴルロイスとの間に生まれた子で異父姉とされているが、 型月ではアルトリアと同じウーサーの娘で異母姉という設定になっている。 また、モルゴースやエレインなど2人の姉の逸話もモルガンに統合されている。
本来、ブリテンの王は王に選ばれた者に与えられる神秘の力(ブリテン島の加護)を授かり産まれるが、
神秘が薄まった影響でその力は尽きかけており、ウーサーはブリテンの加護が受け継がれないことを危ぶみ、 マーリンの協力の下で人と竜の血を掛け合わせることで理想の王であるアルトリア=アーサーを作り出した。 しかし、予想に反してモルガンは神秘を受け継いで生まれ、しかしてアルトリアが選定の剣を抜いたため自身は王になれず、 本来自分のものとなる筈だったブリテンの王位を奪ったアルトリアと対立したとされる。 ただ、昔からそうだったわけではなく、アーサー王を憎むようになったのはキャメロットができてかららしい。 モルガンと面識があったケイ卿は「妖精のように無垢、かと思えば戦乙女のように壮麗、かと思えば魔女のように残忍」と称している。 アーサーが人理に肩入れする竜と人間のハイブリッドなら、モルガンは神秘に肩入れする人と妖精のハイブリッドと言える。
円卓の騎士に名を連ねるガウェイン、アグラヴェイン、ガヘリス、ガレスの母であり、
加えてモルガンが魔術によって疑似的な男性としたアルトリアと近親相姦の末に入手した遺伝子から、 アルトリアのクローンともいえるホムンクルスであるモードレッドを作り出している。 ただし、ガウェイン、ガヘリス、ガレスはモルガンとの関わりが薄かったため自分達を生んだ女以上の認識は無く、 アグラヴェインはモードレッドと同じくブリテンの王位を奪うために送り込まれた駒だったが、 彼は元よりモルガンを嫌っていたことに加え、なおかつブリテンの王にはアーサー王の方が相応しいと忠臣になる道を選んでいる。 モードレッドも彼女にいい感情を抱いておらず、『FGO』では「母が子を愛するなんておかしい(意訳)」とナチュラルに発言している。
上記のように伝承におけるモルガンはアーサー王の宿敵とされながら、今際の際でアーサーを献身的に治療するという首尾一貫性の無い行動をしている。
『FGO』においてシャーロック・ホームズはこれらの情報から、モルガンは三重人格者、 アルトリアの善き姉「モルガン」、妖精としての在り方「ヴィヴィアン」、ブリテン島の化身としての在り方「モルガン・ル・フェ」 の側面を持っていたと推察している。 即ち、アルトリアへの身内としての情愛もブリテンを奪われた憎しみもどちらも彼女を構成する一部であり嘘ではなく、 同時にブリテン島の後継者の資格を持って誕生した彼女にとってブリテンこそが全てであり、 そこにしか己の価値を見出だせないが故に、アルトリア自身に咎は無いと理解しながらも、 憎悪しなければ自分は無価値で無意味としか思えず、しかしその在り方故に結果的にブリテンを破滅に導いた…としている。
その魔術の腕は型月の魔術師で最高峰の一角であるマーリンと同格。
ブリテン島の加護といった条件次第では彼をも上回るほど。 『Fate/Grand Order』におけるモルガン
「……私を召喚したのですね。バーサーカー、モルガン。
妖精國ブリテンの女王にして、汎人類史を呪い続けるもの。 それで問題がないのなら、サーヴァントとして力を貸しましょう。」
第二部第六章の異聞帯『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』に登場。
妖精國ブリテンに2000年もの間君臨する女王であり、5章ではブリテンからオリュンポスに向けてロンゴミニアドを撃ち込んだのも彼女である。 また、本来異聞帯は空想樹の存在により成立するものだが、モルガンは空想樹のリソースを根こそぎ吸い尽くし、 剪定事象である「異聞帯」からさらに枝分かれした特異点「異聞世界」を形成するという絶技を行っている。 妖精國においては、「私は妖精を救わない」と語り、妖精に令呪を刻み彼らから生命力を奪う「存在税」を課す独裁者として知られるが、 同時に定期的に発生する妖精がモースと呼ばれる偉業の存在と化す「厄災」からブリテンを守護する役目も担っているため、 圧政者でありながら2000年の間女王として認められている。
カルデアはブリテン異聞帯で起きると観測された地球を巻き込んでの「崩落」の阻止と、
ロンゴミニアドを異星の神に対する切り札とするため、彼女との交渉を目的のひとつとしてブリテン異聞帯を訪れた。 モルガンはロンゴミニアドの提供に関してはにべもなく拒絶した一方で、カルデアが厄災を打ち払った功績として1億QPを与え*1、 その場ではカルデアを見逃すなど律儀な行動を見せていた。 しかしここで気になる事態が起きた。当初、主人公含めたカルデアはモルガンを異聞帯の王と認識していたのだが、 ブリテンを担当していたクリプターであるベリル・ガットはモルガンのマスターを自称しており、モルガンもそれを否定せず、 主人公だけでなくモルガンの部下も困惑させることになった。 上記の通り、モルガンは2000年の間女王として君臨しており、約1年前に妖精國を訪れたベリルが召喚したという話はおかしい。 にも拘らず、当のモルガンがそれを否定しなかったため、ユーザーを困惑させたのだが…?
ゲーム内でのクラスはバーサーカー。
なお、ファンの間では実装されるならキャスターかアヴェンジャーという意見が多かったが、 上記のベリルが呼んだ汎人類史モルガンはルーラーとして召喚されている。 もっとも、ルーラーは裁定者の適正者だけでなく支配者の英霊も適性があることは別作品で既に示されていたが。
宝具は汎人類史モルガンの「円卓を破滅させるもの」という在り方と概念を攻撃として転用した「もはや辿り着けぬ理想郷(ロードレス・キャメロット)」。
モルガンがその生涯をかけて入城を望み、そして果たされなかった白亜の城キャメロットの具現であり、 その決して辿り着けない路を一瞬で踏破し、敵共々破壊する。 モルガンはアルトリアと同じ存在であるはずなのに、アルトリアは迎えられ、モルガンは拒絶された。 より正確にはアルトリアやブリテンに拒絶されたのではなく、世界のルールそのもの…即ち「人理」に拒絶されたのだという。 故にモルガンが憎むはアルトリアではなく人理そのものであり、この宝具には人理そのものを打倒しようとする意思が込められている。
ゲーム中の性能はバスター全体攻撃宝具を持っており、味方全体にオーバーチャージ+1のバフを与える効果がある。
また、高水準のNP補充スキルも2つ備え、周回から高難易度ボス戦まで幅広い分野で活躍が見込める強豪キャラ。
マイルームではアルトリアとオベロン、そして自分以外のバーサーカーを毛嫌いする一方で、
異聞帯での配下だった妖精騎士達を気にかけたり、汎人類史の自分に子供が居た事やモードレッドの生い立ちを知って思い詰める描写がある。 それと主人公の性別に関係無く伴侶にしようとするため、台詞の差分も豊富。
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