『ガンダムVS.』シリーズでは、『連邦VS.ジオン』~『エゥーゴVS.ティターンズDX』の宇宙世紀シリーズと、
PSP版『ガンダムVS.ガンダム』並びに『ガンダムVS.ガンダムNEXT』に参戦。
共通してビームライフルとキャノン砲の併用で弾数管理がしやすく、重めながらそこそこの機動性も持つ。
格闘も一応あるが、発生に難があるものが多く自衛および確定追撃用の域を出ない。あと何故か 格闘モーションはほぼ全て打撃系のプロレス技。
… ΖΖガンダムの件といい、カプコンのガンダムチームとプロレスは切っても切れない関係にあるようだ。
『連邦vsジオン』では着地直前に空中からキャノンを撃ち、着地硬直狙いの相手をカモにする戦法が目立った。
……が、前述の通り機動性はそこそこ止まりなので、可変機登場によりスピードアップした『エゥーゴvsティターンズ』では評価を下げる事に。
第一世代最終となる『エゥーゴvsティターンズDX』では無印時代から問題点が改善されるどころかさらに悪化。
特にコストの問題が顕著で、自身の225に合うのが350のバウンド・ドックのみであり、
他の機体を選ぶ場合は本機以外に最良の相方がいる妥協の組み合わせとなる。
更に無印でハイメガ装備のZガンダムが暴れ回った結果、砲撃モードの射撃力が全体で下げられるという煽りを受け、
遠距離からの垂れ流しだけで戦う事の旨味が完全に薄くなってしまった。
また、本作の可変機による曲げ撃ちと本機の空中での足の重さが絶妙に噛み合ってしまい、
アッシマーに至っては空中ダッシュを見てから曲げ撃ちで確定で命中させる事も可能となり、特定の実力以上の対戦では絶対に出してはいけない状態に。
トドメと言わんばかりに本機最大の強みの低空サブによる着地消しを使った戦法も、
ほぼ同じ使用用途で本機より引っ掛けやすいゲッツを持ち、機体性能が比べ物にならないくらい高いギャプランの存在により、
本機を使う位ならギャプランを使って相方の選択肢も増やした方が遥かに良いという、キャラゲーとしても致命的な問題を抱える事となってしまった。
結果、本作では最下位クラスの不遇機体となっている。
PSP版『ガンダムVS.ガンダム』並びに『ガンダムVS.ガンダムNEXT』ではカイが固定パイロットとなり、
新たに特殊格闘で 岩をブン投げるようになった。れっきとした 原作再現である。
岩はかなりの耐久性があるので飛び道具の大半を打ち消して飛んでいき、弾速が遅いものの誘導性は高く、
さらに高威力な上に弾数無制限。ライフル・キャノンと併用すれば余裕のある弾数管理が出来る。
なお、岩を破壊出来る飛び道具は相手のガンキャノンの岩、モビルアシストを除くと バスターシールドだけが確認されており、
名前に反して 石破天驚拳では破壊されない。
さすがに天驚拳を打ち消しはしないとはいえ、カイはどこの岩を使っているのか……。
地上で使う場合は岩を地面から取り出すのだが、 どう見ても岩なんてなさそうなグリプス内部やフロンティアI外壁でも平気で取り出す。
空中で使う場合は 空から岩が降ってくる。どちらにしても謎の岩である。
小ネタとして岩投げ後に下入力でダウン状態に移行し、その状態で左右に入力すると『連邦vsジオン』時代のダウン移動が使用可能。
モビルアシストはミハルの操るガンペリー。ゆるやかに突撃しながらミサイルを6発発射する。主に牽制や相手を動かす用途に使われる。
その後、『VS.』シリーズが次世代の『EXTREME VS』シリーズに移行した後はガンダムのアシスト攻撃としての登場に留まっていたが、
家庭版で展開した『VERSUS』、及びアーケードの『EXTREME VS2』にて久々にプレイアブル化。
『EXVS2』では最低コスト帯の1500コストとして参戦。
『NEXT PLUS』『VERSUS』同様BR、キャノン砲、巨岩などの射撃武器を駆使して戦う射撃向け機体なのは変わらないものの、
本作では後サブ射撃のキャノン砲連射を地上で使うと、入力中に限りロック距離が無限になるという唯一無二の特徴を持つ。
これにより、遮蔽物さえなければあらゆる距離から相手にプレッシャーを掛けたり、着地を取る事が可能。
ただ、相手もその事を分かっているので実戦では非常に狙われやすく、使い手の自衛能力が問われる。
覚醒技は特殊射撃の岩投擲の強化版「岩投擲【巨大】」。ちなみに岩は『NEXT』の頃と違い相手の射撃に消されてしまう。
ビームにはある程度耐えるものの、実弾だと(当たり所にもよるが)マシンガン一発にすら消されてしまう。
『Gジェネレーション』シリーズでもやはり知名度の高さ故か、参戦回数自体は多い。
容量問題のある携帯機シリーズ以外は大体出ている。
ただしガンダムやガンタンクほど発展性・将来性があるワケでないため、「キャノン持ち」として設計素材としてキープされるのが関の山で、
機体の性能自体はまぁまぁ使える程度なので愛がなければ使われない。大体は開発でガンダム系に移行されるだろう。
なお、『OVER WORLD』では各種砲撃機とリボーンズガンダムの組み合わせで設計出来る。
まぁ、最初のマスターがリボンズでない限り使う機会は皆無だが……。
一方、『スーパーロボット大戦』シリーズでは旧シリーズ(『第2次』~『第4次(S)』および『F』・『F完結編』)でこそ皆勤賞だったが、
『α』シリーズ以降は『Ζガンダム』の原作再現から入る事が多くなったせいか、登場機会が少ない。
流石にファーストガンダムがストーリーに絡む『GC』(『XO』)や『OE』などでは出てくるものの、
機体だけ参戦の作品ではハブられる事が多い。
ガンダム、ガンタンクと合体攻撃がある『GC』(『XO』)はいいのだが、『OE』だとグループ単位で見ても、
ラストシューティングが追加されるガンダム、地上戦の鬼である機動戦士ガンタンク、移動役及び宇宙戦に強いGファイターと、
周囲が尖り過ぎててどうにも影が薄い。 主な用途は精神コマンド「気合」要員のカイさんの運搬などと言われる事も
そんなガンキャノンだが、実は初代『スーパーロボット大戦』では 数多のガンダムに囲まれてガンダムチームにいるという謎の優遇を受けていた。
ガンダムチームで他に主役機ではないのは百式(別名:δ(デルタ)ガンダム)だけなので、本当になんでガンキャノンがいるんだと突っ込みたくなる
( マジンガーチームにも サポートロボが紛れ込んでいるが、そもそもマジンガーが少ないから仕方ない。
味方ロボがいない ゲッターチームに至っては、1話限りのゲストメカであるテキサスマックと ゲッターQまで出張る始末だし。
レディコマンドはロボじゃないから仕方ない)。
チームにいるという事は、 主人公にする事が出来るという事でもある。 縛りプレイじゃない限りしないだろうけど
HDリメイク版では、本編クリア後の追加要素として一度でも仲間にした事のある機体でドリームチームが編成可能になったので、
主人公として活躍させるならこの機能を使わない手はないだろう。
なお、オリジナル作品のみで構成された『OG』シリーズでは、新規機体としてガンキャノンをオマージュした「シュッツバルト」なる機体も登場する。
+
|
戦闘デモ |
初代版
|
『F』版
|
『コンプリートボックス』版
|
『64』版
|
『XO』版
|
『OE』版
|
|
『機動戦士ガンダム』から『0083』までの機体を網羅した、オンライン対戦型ゲーム『戦場の絆』にも登場。
最前線から一歩引いた場所から 弾幕を張ったり、あるいは前衛の攻撃を避けて硬直の出来た敵機を狙ったりする「射撃」カテゴリーで登場
(ただし「狙撃(ジムスナイパー)」と「砲撃(ガンタンク)」があるので5種類あるカテゴリーの中では真ん中の射程)。
兵装を選べば、相手拠点に大打撃も与えられる(本作では専用の兵装以外で拠点を攻撃しても 雀の涙にしかならない)。
ただし、対拠点兵装を選ぶと全機体中でも屈指の高コストになってしまうので、味方機のチョイスを見て空気を読む必要がある。
また、敵も拠点防衛のために『08小隊・震える山』にて自らを犠牲にしてでもガンタンク全滅にこだわった ノリスのごとく攻撃を仕掛けて来るだろう。
キルデス厨なら拠点防衛なんて他人任せだが
51vs51の大乱闘オンラインゲーム『ガンダムオンライン』では、
本作品は様々なバリエーションのガンキャノンがおり、重装型や最初期型の他メタスの発展形のディテクターに至るまで実装されているがここでは割愛。
割愛してもなお純粋なガンキャノンのみでもガンキャノン・ガンキャノン(SML装備)・ガンキャノン(カイシデン機)と豊富に揃っており、
基本のガンキャノンはキャノン系の砲撃機の基本の様な性能で、
一つ下のコストの重撃並みの足回り・射程短め控えめな火力の砲撃・一つ下の重撃水準の射撃武装となっている。
はっきり言って50人で戦場に出るので平坦な性能よりかは全てが突出した環境破壊機体か、
それを得意分野なら上回る一点特化の尖り切った機体でないと生き残れないので存在価値が無いに等しかった。
SML装備はその名の通りスプレーミサイルランチャーが特徴の機体であり、
一般的なミサイルがマガジン数4前後射程距離700M前後なのに対し、
本機はマガジン数6射程距離900M前後と数値の面では圧倒的に見える性能を持っている。
しかし、弾速が非常にゆっくりなので実装当初から回避は容易であり、
末期になる頃にはブーストダッシュというシステムまで追加されてもはや車線上にマシンガン程度の置物が前進浮遊してるという悲しい産廃になっていった。
SMLさえ外せれば積載も大分楽になるという声もあったがそれならそもそもSML装備を使用する意味も価値も無いのである。
カイシデン機は、砲撃機の素体から300コストに下げて重撃機に生まれ変わったが、砲撃機水準から更に足が遅くなっているので同コスト内でも鈍足気味。
しかし、ガシャ産では無くイベントのEX機体であったため、金図よりも更に強化を行う事ができ、ある程度低い性能も最終的には補えていた。
本機は基本の武装は連射式BRを得た位で他は砲撃武装を排除された砲撃機に近いのだが、特殊兵装に「投擲プログラム(岩投げ)」が追加されている。
この岩投げ、MSの1.5倍ほどの体積がありゆったりと飛んでいくユニークな武装ではあるが、内部データの話をするとただのでかい着発式クラッカーである。
クラッカーなので投擲高速化や投擲距離強化のモジュールの効果も確り乗るので強化した場合はかなりの射程距離を誇る。
しかし、完全に本機体専用のグラフィックを用意してもらっており、戦場で見かけると注目を得られることは間違いない。
だが、注目を集められるのは何も敵だけではない。
『ガンダムオンライン』は3D対戦アクションでありながらグラフィックボードを必要としない超低スペックに優しい作り?となっているので、
あらゆる所で表現の簡略化を行っており、この岩の投擲モーションも言ってしまえばかなり雑なものとなっている。
まず、岩が出現するのが投擲のモーションの振りかぶり部分では無く振り下ろし部分なので何もない所から岩を召喚し押し出しているようにも見える。
また、空中では下半身どころか胴体部分の動きすら射撃武装に一切影響しないので 超元気玉を腕だけで投げているようなモーションとなっている。
しゃがみモーションは定番の ヨツンヴァインであるが、投擲の際上体と腕だけ動かすので何かの礼拝をしているかのような姿で石が召喚され飛んでいく。
この様なシュールな光景を味方陣営後方から行っているので、はたから見るとなんだこいつ?となる事は必至。
トリントン基地の様なクラッカーによる雪合戦が起きるマップでは、
味方陣営の補給ポットの周りで複数機のガンキャノンが土下座しながら両手を天に仰ぎ、礼拝しながら敵陣に多数の岩が降り注ぐ奇妙な光景を作り出す事もある。
『ガンダムトライエイジ』では0弾「進化への序章」から参戦。
……なのだが参戦が早過ぎたせいで型落ちが著しく、高レアも0弾Mレアのみと正直不遇。
同期で扱いの近いガンタンクが割り切った高耐久・低スピードと、地上・砂漠適性の高さでまだ需要があるのに対し、
性能的によくあるガンナータイプのテンプレで地形適応にも恵まれない(一つも◎以上の適性がない)上に、
どういうわけか「赤い機体」にカウントされていないためリボーンズガンダムをはじめとする大量の上位互換機に押されている。
逆に考えれば適正が×の水中・砂漠以外ではそつなく戦えるという事でもあり、
敵の攻撃から味方をかばう「鉄壁」や、ラウンド開始前に攻撃しダメージを与えると同時にアタックを減少させる「狙撃」など、
アシスト用として考えれば優秀なアビリティが揃っている。
特に特定機体と出撃させると強力な効果が発揮する「小隊」はかなり有用になっており、
ガンキャノンの場合はガンダム、ガンタンクと出撃させるとラウンド1突入時にGパワーが+4される「ホワイトベース隊」。
Gパワーは 必殺技発動時に必要になるため、序盤から強力な必殺技でガンガン攻める事が出来る。
アビリティを生かしきる事が出来ればチームを支える縁の下の力持ちになってくれるだろう。
そういった意味では原作再現されている……のかもしれない。
OPERATION ACE 06では機動戦士ガンダム放送開始40周年記念のキャンペーンカードの1枚として収録され、0弾以来の高レアとなった。
必殺技は「パワフル・キャノネード」。
両肩のキャノン砲で敵を狙撃し、ダメ押しにもう一発喰らわせる。
下位必殺技「240mm低反動キャノン砲」も肩のキャノンを使用した攻撃となっており、 通常技(パンチorビームライフル)の使い回しではない。
パイロットのカイ・シデンも同時参戦。TV版準拠なのでハヤト・コバヤシは専用機パイロット対象外。乗った事のあるアムロ・レイも対象外。
登場する全弾においてノーマル止まりであるため主人公達と比べるとパラメータ上昇値は低めだが、
パイロットスキルは一度だけ受けるダメージを半減、撃墜時敵のスピード-1000等地味に強力なものが多い。
この辺りもらしいと言えばらしいか。
『SDガンダム バトルアライアンス』では、序盤のプレイアブル機体として登場。NPC僚機として付けた時は、カイ・シデンがパイロットとなる。
キャノンとビームライフルを撃ち切ったら、クールタイム明けまで後は素手で殴って蹴るという、予想通り男らしい機体となっている。
ビームライフル以外はすべて物理属性なので、ビーム耐性のある オルフェンズ系MSなどの相手がしやすい。
スペシャルアタックでは、全武器連射の後に信頼と実績の大岩を投擲する。
惜しむらくは序盤から参戦する所為で能力が低く、伸びしろも大して無い事か…。
+
|
「キャノンであのスピードなのか!?」 |
そして、ガンキャノンを語る上で外せないのがPS3版『機動戦士ガンダム戦記』の特典映像に登場するガンキャノン203号機
(補足しておくとカイ機が「108」号機、ハヤト機が「109」号機である)。
ア・バオア・クー戦時に19歳にしてMS一個中隊の隊長を務めたジオン公国軍のパイロット、
エリク・ブランケ少佐が駆る 高機動型ゲルググを相手に急接近しながらバルカンで牽制したり、
盾を踏み台にした所へ乱入してきたザクIIをビームライフルで撃墜したりと、とてもモブとは思えないほどの動きを見せている。
活躍シーンこそ短いものの、「このガンキャノンのパイロットは誰なのか?」と深く印象付けた。
ちなみにこのガンキャノン203号機、劇場版『めぐりあい宇宙』や漫画『MSジェネレーション』にも登場しており、
特に後者は照準システムではロックオン出来ないほどの長距離でマニュアルだけを頼りにビームライフルで狙撃に成功している。
ただ、この3作品に登場しているガンキャノン203号機のパイロットは何者なのか、そもそも同一人物であるのかも明言されておらず、
今も歴戦の猛者として謎のままとなっている……。
ちなみに、これだけ圧倒的な強さを見せつけているのだからカイやハヤトで良いんじゃ?となりそうな所だが、
ゲームの作画監督がこのシーンについて後にTwitter(現X)にて絵コンテの時点ではカイ機で描いていたが「203号機にしてくれ」と言われ変更したと語っており、
制作後のインタビューにてプロデューサーはカイだとエリク達がやられてないとおかしいとなったと話している。
一応エリク達もジオンの中ではエース中のエースである事には変わりないのだが、流石にNT部隊は次元が違い過ぎたのである。
|
|