「て…てめーヌケサクと呼んだな…」
―(なんで知ってんだ?)―
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担当声優 |
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岸祐二
- カプコン版
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根本幸多
- 『オールスターバトル』
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奈良徹
- 2015年アニメ版、『オールスターバトルR』
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山村響
- 2015年アニメ版(女の顔)
『オールスターバトルR』ボイス集(8:21~)
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荒木飛呂彦氏による漫画『
ジョジョの奇妙な冒険』第3部に登場する吸血鬼。
「ヌケサク(抜け作)」というのは、昔からある
間抜けな人のことをバカにして呼ぶ語で、彼の本名ではなくあだ名。
かつての『週刊少年ジャンプ』連載作品『ついでにとんちんかん』の抜作先生を思い浮かべてしまう人もいるだろうが、多分関係無い。
まあその『とんちんかん』では第1部の頃のパロディが使われていたのだが… もしかしてパロディ返しですかーッ!?
原作では
DIOの館、つまり大分後半に登場したにも拘わらず、物凄い小物のキャラクター。
あだ名の通り普段から馬鹿にされていたため、
味方がやられたというのに「ザマミロ&スカっと爽やか!」と言ってのけた。
「
後頭部に女の顔があり、さらに手首足首を捻って行動する事でただの女を装う」という、
自称
無敵の能力で
承太郎たちに不意打ちを仕掛けようとしたが、左手が右手、右手が左手という状態だった事から
あっさり見破られる。
なお『週刊少年ジャンプ』1997年22・23合併号の作者コメント内で「ヌケサクは
スタンド使いではない」と、
はっきりと明言されていたため、上述の後頭部に女の顔があるのはスタンド能力ではない
(作中で
ヴァニラ・アイスに「貴様はただの吸血鬼」と言われているシーンもある)。
小説『OVER HEAVEN』によれば、第1部でDIOが行っていた
異なる生物の肉体を合体させる実験の産物だという。
スタンド使いですらなく、戦闘能力も上述の通りかなり低いにも拘らず、
DIOによって吸血鬼化させられ、手下としてDIOの館に置かれていた。
「ほ…本当に味方なのですか?本当に助けてくれるのですか?」
「そうだ味方だぜ」
メシァッ!
「ただし正義の…味方だ…」
「きゃあああああ!」
その後DIOから吸血鬼の力を授かっているので不死身だと粋がってみたが、
逆にその不死身性を検証するために、スタープラチナに文字通りボコボコにされ根負け。DIOの居場所に案内させられる事になる。
と言うか案内役として登場したようなものである(そもそも波紋(幽波紋)使いは吸血鬼を殺せるので、承太郎は手加減をしているはず)。
その流れでDIOが寝ているはずの棺桶を開けさせられたが、
ザ・ワールドの時間停止能力によって、輪切りにされた状態で棺桶の中に詰められてしまい、恐らく死亡した。合掌。
これ位なら吸血鬼の力で再生可能とも思えるが…まあヌケサクだからしょうがない。
「え!?……………………………………………… ………オレ?
な…………中にいたのは…………おれだったァ───────
今フタを開けていたのにィ~~」
OVA版では
影も形も無い。代わりに
別の人物が棺桶に納まった。
TVアニメ版ではDIOが初めて時間停止を経験した時の回想で登場し、ザ・ワールドのスピードとパワーを試すために散弾銃を撃つ役を担っている。
つまりDIOが時を止めるきっかけをヌケサクが作った事になる。
回り回って
花京院を仕留めた影の立役者と言える…かもしれない。
ちなみに原作中では同じくDIOに仕えるヴァニラ共々一貫して「吸血鬼」と呼ばれているが、石仮面を被っているわけではないため厳密には屍生人である。
恐らくは3部終盤ともなると「屍生人」という言葉自体登場しなくなって久しい時期のため、分かりやすさ優先で「吸血鬼」表記になったものと思われる。
まあ、先生が忘れてただけかもしれないけど
ただし屍生人だと考えれば、前述の通り輪切りから再生できなかった事も納得できる。
「どうしてわたしのアダ名が『ヌケサク』ってわかったんですか?」
格闘ゲームでのヌケサク
格闘ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険』においては
DIOが
アレッシーに子供にされると何故かこいつになる。
邪悪の化身ディオ!!では「ワンチェン&生首ケース」だったり、さらに二作目で登場の
マライヤは「老婆」、
カーンは「牛」であったりする事からして、どうも開発側は子供化だけは「
原作再現<ネタ」で考えていたようだ。
一応、攻略本ではヌケサクは「身代わり」、ワンチェンは「若返る=過去」と解釈されている
(だがヌケサクを身代わりにしたはずなのに何故DIO自身がダメージを受けているのかを気にしてはいけない)。
ろくに戦えないのは勿論、ヌケサクは他のキャラよりもジャンプの着地
硬直が妙に長いので、逃げる事すらままならない。
子供化キャラの中でも間違いなく最弱クラス。
『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』ではステージ「DIOの館」のステージギミックとして登場。
ヌケサクの近くでダウンすると、ヌケサクが天井の隅に飛び移り、ステージの上から襲いかかってくる。範囲は狭い。
小ネタとして、発動後床に這いつくばるヌケサクを蹴る事ができる。
MUGENにおけるヌケサク
NGI氏の製作したものが存在する。
スプライトは恐らくカプコンの格ゲー版がベース。改変は自由との事。
原作のように噛みついたり女に変装したり、
超必殺技で自分ごと
オラオラされたりする。
とはいえ元が元なので攻撃性能はいまいち(超必殺技の性能は高いが)。
ただ完全無敵のバックステップやワープができ、
サイズも小さいので回避性能は結構高い。
AIは搭載されていない。
かつてはカルフム氏による外部AIも製作されていたが、現在は公開停止。
出場大会
最終更新:2024年12月03日 08:45