ハッコン


「当たりが出たらもう一本」

「小説家になろう」に投稿され角川スニーカー文庫より商業化されたライトノベル、
『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う』の主人公。英語名「Boxxo」
アニメの担当声優は 福山潤 氏。

元々は現代日本で暮らしていた、狂人級の自動販売機マニアであることを除けば普通の青年だったようだが、
目の前で起きた交通事故の衝撃で軽トラックの荷台から飛んできた自動販売機を、
壊れないように避けず受け止めようとして下敷きになるという自販機愛を貫いたのだろうがツッコミ所満載な原因で死亡。
その後、舞台となる異世界の湖畔で自動販売機として転生することになる。
舞台となる世界はファンタジーの世界観で、自販機という概念なぞ存在しなかったのだが、
仲間のハンターに囮として見捨てられて逃げる際に食料も紛失して迷宮内を彷徨っていたラッミスというハンターと出会い、
「意志を持つ魔道具」の類と認識されて以後共に行動するようになる。
生前の名は不明で意思疎通もあまりできないため、「ハッコン」という名前はラッミスにより付けられたものである。

身体が自販機になっているため動くことはできず、自販機にあらかじめ録音された音声のセリフしか発することができないが、
理解力が高かったラッミスの提案により、肯定の時は「いらっしゃいませ」、否定の時は「ざんねん」と言う方法で他者と意思疎通を行っている
(物語が進むと、スキルの成長でそれらのセリフを切り張りしてある程度喋れるようにもなった)。
自販機が無い世界観なので補充する職員などはいないが、投入された硬貨がポイントに変わり、
ポイントを消費して魔力の維持や商品補充、自販機の機能拡張、新しいスキルを習得できる。
自販機の種類も一般的な飲料を販売するものだけでなく、お菓子を販売する球状の販売機やジュークボックスなど、
前世の青年が知っているものであれば様々な商品を販売している自販機(及びコイン式サービス機)の姿にも変えられる。
つまり病的な自販機マニアだった彼が知る限りの、あらゆる品目を取り扱えるという事で、ポイント次第でかなり多彩な行動?が取れる。
また、転生直後は最初に与えられたポイントで入手したスキル「結界」で、周囲1メートルの範囲で攻撃から身を守ることが出来る。
ただし、ポイントは基礎代謝のように自身の稼働にも使用される関係上、0になると機能停止してしまうため、
常に一定量以上の商品を売り、ポイントを稼ぐ必要がある。とはいえ、普段はともかく非常時には割と出血大サービスしがち。
自動販売機であるため身を守る事しかできず戦闘には参加できないが、
ポイントさえあれば兵糧を自在に確保できるため食料調達要員として重宝される。
重量も当然それなりの物があるが、怪力の持ち主のラッミスであれば背負子のようにして何処にでも出張可能なので、
ラッミスとは切っても切れない相棒のような関係になっていく。

様々な“ISEKAI(異世界)”作品を世に送り出している日本アニメでも殊更変わり種であるため、
海外配信の際に「日本はクレイジーだ!」という反応を多々されたものの、最終的には概ね好評だったとされる。
メディアミックスなどではモノローグを語る際に目が表示され感情を表現するが、
これは読者・視聴者に分かり易くする伝えるための漫画的デフォルメ演出であり、
実際に目のような器官が存在するわけではなく、登場人物達の視点では目や顔を持たない普通の機械(というか箱)に見えている。

ちなみに、同作者は以前にも、異世界で畑に転生した主人公が自分を踏み荒らすモンスターを肥料にしたり、
仕舞には土地区画ごと脚を生やして闊歩するようになる物語を執筆していたので、
なろう連載当時は「ああ、またこういうのね」という反応だった事を特に記しておく。


MUGENにおけるハッコン

UraharaGreenHat氏によるMUGEN1.0専用のちびキャラが公開中。
システムは『JUS』風であり、重そうな外見に反して機動力はそこそこあるが、
近接技は使えないわけではないもののリーチが悲しいほどに短く、熱々のカップ麺や氷などの商品の飛び道具を主体に戦う性能となっている。
また、結界を張って一時的に無敵になったり、前述した仲間のラッミスを呼び出して攻撃させる技も持つ。
超必殺技では中身がシャカシャカ状態の多数のコーラを一斉に飛ばす広範囲技を使用する。
AIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画(DLリンクあり)

出場大会

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最終更新:2025年05月04日 02:04