「ベラボー参上!」
ナムコ(現・バンダイナムコエンターテインメント)が発売したアクションゲーム『超絶倫人ベラボーマン』の主人公。
担当声優は原作では
梅津秀行
氏。『
NAMCOxCAPCOM』(以下『ナムカプ』)では
稲田徹
氏。
名前の由来はもちろん「べらんめぇ」の語源である「
篦棒」から。
海外では語感の似ている「Bravo」を取って「Bravoman」(ブラボーマン)に名称を改められている。
ブラボー!おお…ブラボー!!
正体は保険会社のセールスマン
「中村等(なかむらひとし)」だが、
α遊星人から与えられた、銀の力(
100円玉)に反応して無敵の保護膜を作り出す「超変身物質」と「へらと棒」によってスーパーヒーローに変身し、
世界征服の手始めにご町内の征服を企む悪の科学者「爆田博士」率いるロボット軍団と戦う。
原作では
妻子持ちで夫婦仲も良好。『ナムカプ』にもスキルとして「愛妻弁当」が存在する。
エンディングも「変身を解いて普通に帰宅、家族は夕飯を用意して待っていた」という、
「非日常から日常への帰還」「地味ながらも幸せな我が家」と言った終わり方をしている
(なお妻と二人の子供は等とソックリな見た目。まぁ素顔が見えないほど度の強い眼鏡のせいだが)。
アーケード版プレイ動画
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梅津秀行氏ご本人の歌う「ベラボーマンのうた」
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ライバルはお約束的なクリソツ真っ黒の出で立ちをしたブラックベラボーマンで
(ゲーム中ではベラボーマンの色違いだが、公式ではデザインは差別化されている)、
裏設定によるとその正体はライバル会社のエリート社員・妙島。
自らベラボーマンのライバルとして立ちはだかり、一騎打ちに負けると「覚えてろよ」とコテコテの捨て台詞を吐いて逃げていくのだが、
ラスボス直前の戦闘開始前のセリフで「α遊星人が愛のムチとして自分を差し向けていた」という事実を自ら明かし、
敗北を喫した後にベラボーマンの成長を認め、ライフ回復アイテムを授けて去っていくという妙にツンデレっぽい所を見せている。
公式CDドラマでは「ベラボーマンを倒すのはこの私・・・!」と言ってはいるが、『ナムカプ』本編で描かれたような敵愾心の有無については不明。
PCエンジン版では設定が異なり、α遊星人が直々にブラックベラボーに化けていた事が判明する。
「これ以上ライバルに塩を送りたくない」と断られたのだろうか?
また、AC版ではラストバトルに勝利すると爆田博士が「いつかお前もわしの気持ちがわかる時が来る」と意味深なセリフを残して逃げていくのだが、
その真意については、吹き出しのセリフが一新されたPCE版において明かされた。
それによると
おとこやもめの寂しさを紛らわしたい一心で世界征服に手を染めたらしい
(裏設定によると博士は
江戸時代生まれ…なのはともかく、
「妻は居ないが妾が100人居る」との事だが。
唯のクズ男じゃねーか)。
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超絶倫人とは |
スタッフはゲーム雑誌の取材で「超絶倫人」とは何かという質問に対し、
「超絶的に倫理的な人」の略だと答えている。
つまり「超絶・倫人」であり、「超・絶倫人」ではないので注意。
また、勘違いされる事も多いが「絶倫」とは「 凄い」と言う意味でしかない。「絶倫=性的な意味で 凄い」は 誤用。
「 精力絶倫」で初めてそッちの意味になるが、「精力的に活動する」という使い方からも分かるように、
「精力」自体もエロい意味ではないので誤解なきよう。 絶倫超人なんてのはもってのほかである
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四肢がバネ状になっており、
腕を伸ばしたり足を伸ばしたりする他、
首まで伸ばせる。
アーケード版では伸ばす長さを使い分ける(攻撃力は同じだが、短い方が連打が効く)ために「ベラボースイッチ」という特殊なボタンが採用されており、
ボタンを押す強さ(厳密にはボタンを押し込む速さ
*1)で伸びる手足の長さが三段階で変わるという独特な操作感をウリにしていた。
しかし、ゲームのボタンは連打等で酷使されるのが常識な上、「押す強さ」と喧伝していた事から必要以上に強打するプレイヤーが続出してしまい、
ベラボースイッチが悉く破損、専用スイッチなので交換もままならないと、ゲーセン側の評判は悪く、結果として出回りの悪さにも繋がってしまった。
(そのため中古ゲーム基板業界では完動品のベラボースイッチにプレミアが付くほど)。
一方で家庭用の移植版では態々専用コントローラーを用意するわけにもいかず、
初代『
ワールドヒーローズ』と同様の「ボタンを押す長さで強弱を判定する」システムに変更されている。
と言うか、こっちの方が操作しやすい。
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外部出演 |
「ではモモさん、行きますよ!」
「はい!がんばりまーす!」
『ナムカプ』ではスーパーヒーロー(ヒロイン)繋がりで ワンダーモモとタッグで参戦
(本来『ワンダーモモ』は 舞台劇という設定であり、中の人である神田桃も 唯のアイドルでしかないのだが、
ベラボーマンから貸し与えられた超変身物質の力で 本物のスーパーヒロインに変身している)。
また当然と言って良いのか、爆田博士も 三島平八の配下として登場する(でもNPC扱いで最序盤の1度しか出てこないチョイ役)。
サラリーマンらしく、平八を相手に経営指南を交えながら敵側の采配に関する不審な点について指摘する場面も。
「例えば企業体同士の提携の時… 利権の分配、それによって生じる様々なメリット、デメリット…
それをトップの人間が、まったく把握していないという状況… おかしくはないでしょうか?」
「む… …なるほど、そう考えれば…
そやつが相当に無能か、他にそれを把握している者がいるか…か」
ちなみにAC版ポスターにおける「ウルトラC級キャラ満載!愉快!痛快!コミカルアクションゲーム」のコピーの通り、
原作はキャラクター周りが非常にギャグに走っており、世界観含めて基本ギャグコメディ調なのだが、
『ナムカプ』で共演したメンツは例外なくシリアスな設定を背負っている連中ばかりなだけにはっちゃけるわけにもいかなかったか、
原作でのお間抜けテイストが微塵も無く、かなりの二枚目に描かれていたりする。
「負けられないのです。昔も…そして、今も」
再び立ちはだかるわや姫に対し「2度も壊したくない」と戦うのをためらったり、
公式CDドラマで「口の減らないおてんば娘め!」とか言って思くそぶん殴ってたけどね
何度敗れてもベラボーマン打倒に執念を燃やす妙島の姿を憐れみつつ、企業戦士として戦わなければならない立場に複雑な表情を見せたりと、
原作プレイ経験者からすれば「キャラ変わりすぎだろ」と突っ込みたくなるくらいにカッコよくなっている。 *2
いつもより余計に伸ばしております
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中村さんの経営指南(12:17から)
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最初は物理属性の技がほとんどだが、レベルが上がるとベラボーパンチが「貫通拳」に、ベラボーキックが「貫通脚」に強化され、
E(エネルギー)属性が追加される。
またワンダーモモも気属性の「ワンダータイフーン」で弱点を突きやすくなる。
近距離戦ユニットとしては射程が長いのも魅力的だが、移動力は上がらないのでロケットブーツなどの装備品でカバーしよう。
特にレベル10で、攻撃後も移動できるオートスキル「外回りのフットワーク」を覚えてからがベラボーマンの真骨頂。
敵陣に突っ込んだ後は味方を庇いつつ、防御エクストラでAPを上昇させて反撃に出るといった戦法も可能。 ずっと俺のターン!
更には前述のわや姫も参戦している。ただしサイボーグではなく アンドロイド設定。
序盤は敵として登場するも(人気キャラだったからか)途中から味方になり、 お色気クノイチ繋がり、
そして新たに夢想抜刀流の技術が組み込まれたという設定が付加されており、同門の誼で タキとタッグを組む。
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MUGENにおけるベラボーマン
Borewood氏によるベラボーマンが存在する。
MUGEN1.0以降専用。
こちらの綴りは「berabowman」となっている。
hiro氏によるナムコキャラが登場するフリーゲーム『NAMCO SUPER HEROES』の
スプライトを使用している。
システム・操作性はN64Mario氏による「ism Select」が採用されており、CAPCOM系格ゲーを再現した4種から選択する仕様となっている。
また、同キャラ対戦をさせると、片側がブラックベラボーマン風カラーになり、背景として爆田博士が登場する。
デフォルト
AIも搭載済み。
下記の動画で使われている専用ステージも同梱されている。
(以上、「1日1キャラ~mugen~」より引用・改変)
「ノルマ完了です」
出場大会
*1
原理としては、まずベラボースイッチのボタンには一つにつき二つのスイッチが仕込まれており、
その内一つ(仮にAとする)はボタンの浅い箇所、もう一つ(同じくBとする)は深い箇所にボタンが押された事を検知するようになっている。
プレイヤーがボタンを押し始めるとまず浅い位置にあるAの方が先に反応し、タイマーをスタートさせる。
そして奥にあるBが反応した時点でAのタイマーを参照する事で、AからBまでの区間をボタンが通過するまでにかかった時間を割り出し、
その時間が短ければ短いほど勢いよく=強くボタンを押したものとして扱う、という方法で強弱を算出していた。
このようにボタンを押す強さ=圧力を検知しているわけではないので、実はソフトタッチで素早く押してもゲーム上では「強く押した」という扱いになるし、
逆にボタンにジワジワと力を込めてもゲーム上では「弱く押した」と見做される。
だが、チュートリアルの大ジャンプの説明で「ボタンをぶったたくのだ」と言われるのも誤解の要因。
ちなみにこのシステムは本来「タッチレスポンス」と呼ばれるもので、『ベラボーマン』以前にもシンセサイザーなどで採用されている。
デバイスの発案者が本作の企画及び音楽を担当していた中潟憲雄氏で、
シンセサイザーにおけるこの機能をゲームデバイスへ流用するというアイデアからできたものである。
*2
ちなみに、敵として出演しているわや姫も例外なくシリアスキャラ化しており、
「命令(プログラム)だから」という理由で妙島同様に執拗にベラボーマンを狙ったり、中盤で撃破される際に忍びとして辞世の句を詠んだり、
「ちくわよ!(行くわよ)」の空耳でお馴染みの「おほほの術」が「
忍法火走」というカッコいい技名に変更されていたりする。
無論、裏設定で存在した「両の乳房から発射する恥ずかしいから絶対使いたくない必殺技」も採用されていない
ちなみに裏設定だと、彼女の本当の眼は麻呂眉の方で、
美少女な顔は
相手を油断させるための擬態だとか。
最終更新:2024年09月04日 20:26