「太陽と月がケンカしたのも、キミがこうして宇宙にいるのも、
すべては、ボクのかんぺきなけいかくなのサ!」
「とにかく、ポップスターはボクのもの!これでいたずら好きほーだいサ!
ま、ゆるしてちょーよ!」
『
星のカービィ スーパーデラックス』及びそのリメイク版『星のカービィ ウルトラスーパーデラックス』に登場するキャラクター。
同作のアクションモードの一つ「銀河にねがいを」における
ラスボス。
一人称は「ボク」。語尾に「~なのサ」を付けて喋るのが特徴。
カービィ達の住むポップスターを征服する為、7つの星を繋ぐと現れて願いを叶えてくれる大彗星「ギャラクティック・ノヴァ」の力を利用しようと目論む。
その際に太陽と
月を喧嘩させノヴァを呼び出すようカービィをそそのかし、自身の願いを叶え強大な力を手に入れた。
プププランドにてカービィ達と話していた時は禍々しい翼はまだ無く、大きさもカービィと同程度であった。
玉乗りしている姿がポピーブロスJr.に似ているが特に関係は無い。
ノヴァに自分の願いを聞き入れさせる事に成功したが、カービィはまずノヴァを内部から破壊。
その後はマルク自らが戦うも敗北し、ノヴァに衝突しその際の爆発に巻き込まれた。
+
|
『スーパーデラックス』での攻撃パターン |
各行動の間は ジェネラルのような連続ワープか左右に少し飛んで移動。
技名 |
内容 |
シューターカッター |
左右と両斜め下に4WAYの回転刃を出す。 |
アイスボウル |
いったん翼を畳み真下に青い玉を落とす。着弾後左右に冷気が飛ぶ。 |
シード攻撃 |
いったん画面外上空に飛び、種を4つ投下。種は着地後いったん消えるが時間差で茨の蔦が上方に伸びる。 種や茨は吸い込めないが、コピー能力で掴む事は可能。 |
シャドウアッパー |
↑のあと何故か地面から現れ、真上へ体当たりしてくる。 |
アローアロー |
画面左右端かやや外付近に移動後、青白く光って横方向に矢を何本も発射。 |
マルク砲 |
いったん翼を畳み、水平方向に口から極太の金色の光線を吐く。 |
ブラックホール |
体力が半分以下になると時々使用。左右に割れてこちらを吸い込んでくる。 |
なお、シューターカッターは吸い込むと「カッター」を、アイスボウル(着弾前)は「 アイス」の能力をコピー可能。
「銀河に願いを」では 使い捨て能力以外で吸い込んでコピーできるのはここだけである。
「銀河に願いを」をプレイするのは「格闘王への道」を除いて最後であり、その「格闘王への道」でも固定ボスとして最後に戦う事になるので、
『スーパーデラックス』というゲーム全体のラスボスと言ってもいいだろう。
その狡猾な邪悪さから 任天堂の悪役キャラクターとしては印象深く、
ナイトメアや ダークマター族よりも彼こそが(カービィの世界の)最大の悪役として挙げるファンも多い。
また彼との戦闘時の BGMは通常のボス戦とは一線を画したシリアスな曲調であり、それ故に非常に高い人気がある。
リメイク版の『ウルトラスーパーデラックス』ではノヴァ衝突後に力を吸収し、パワーアップして復活を果たした「マルクソウル」が登場する。
「真・格闘王への道」に登場する四天王の大トリを務めるだけあって、その立場に恥じない攻撃の激しさと耐久力に苦しめられたプレイヤーは少なくない。
行動パターンが変化し、技も軒並み強化されている。
特に追加された2つの技が強力であり、赤と青の大玉に分裂して画面外から突進してくる「デッドリーボウル」は 判定が非常に大きくガード出来ないため、
慣れたプレイヤーでも状況によってはやり過ごすのは難しい。
ペイント弾をまき散らす「スプラッシュマルク」もほぼ全画面にわたる広範囲の上に弾の数が多いので避けきるのが難しく、ガードしても削られてしまう。
ただし弾は吸い込みが可能なので「ペイント」をコピーして能力発動を繰り返せば、ノーダメージでやり過ごす事も出来なくはない。
撃破した際には断末魔を上げながら体が真っ二つに割れて消滅するのだが、その際のアニメーションが怖いと専らの評判。
以降のシリーズの「真・格闘王への道」のラスボスも本編ラスボスのパワーアップバージョンであり、名前にソウルが付くようになっている
(厳密にはソウルと付くラスボスは『タッチ!カービィ』のドロシアソウルが初出)。
|
『星のカービィWii』ではコピー能力「ストーン」の変身パターンの1つとして変身前のマルク像が追加、
さらに本作のラスボスであるマホロアの台詞の中にノヴァについてさらりと触れるものもあり、当時のプレイヤーならニヤリとできる。
他にも、「知り合いがキミとケンカした」というセリフもあり、この知り合いがマルクなのではないかと言われている。
両者とも語尾にカタカナをつけていたり、変身後のおぞましい姿や使用する技にも共通点が見られ、
カービィの
善意を利用して自らの野望を叶えようとする所も同じ。
下記の『トリプルデラックス』ではストーンの変身パターンにマホロアとマルク(ともに変身する前)の像が追加されたり、
100%クリア時のムービーでは両者が隣同士だったりと、何らかの関係があるのではと思われるが、現時点では推測の域である。
ただ、公式twitterのイラストではエイプリルフールで一緒にカービィとワドルディを騙しているので波長が合うのは間違いないだろう。
『星のカービィ トリプルデラックス』ではマルク、マルクソウルがコレクションアイテムの「キーホルダー」として登場する。
…のだが、マルクは普通のデザインなのに、マルクソウルはよりにもよって、
ブラックホールやデッドリーボウルなどを仕掛ける際の半分に分かれた姿がキーホルダー化されている。
そのため、ボールチェーンがまったくキーホルダー本体と繋がっておらずプレイヤーから総ツッコミをもらうハメになった。
『あつめて!カービィ』のミニゲームピンボールではラスボスとして登場。撃破時に涙目になるという珍しい姿を見せる。
+
|
銀河に野望を |
「ボクをさしおいて、な~に計画してるのサ!」
真っ二つになって爆発したはずだが *1、2018年の『スターアライズ』では発売後のアップデート第1弾により ドリームフレンズとしてまさかの再登場。
今思えば公式twitterで登場していたのは伏線だったのかもしれない
ポーズ画面の説明文ではあまり反省しているようなそぶりは見せていない。
基本は玉乗りからの蹴りとばし派生や玉落とし、羽を生やして突進やシャドウアッパーがメインだが、属性を付与する事で突進がアローアローになったり、
玉落としの派生でシューターカッターやシード攻撃、アイスボウルの再現になる。
肝心の性能はというと、ラスボスなだけあって普通に強い…と言うか こいつだけ別ゲーやってるレベル。
無敵技や連射性能の高い攻撃、さらにはブラックホールがため時間こそ必要なもののクールタイムなしに連続使用可能と、
この手の弱体化補正を無視した性能を持つ。
ちなみにマルク砲はマルチプレイ専用の「せーのでドン」で使用しているため一人プレイでは使用不可能。
インタビューによるとここまで再現度が高くなったのはプログラマーの独断と無茶ぶりに答えたデザイナーの努力の賜物らしい。
のちに同じく元ラスボスのマホロアも登場したが、コイツもコイツで自重しない性能であった。
彼らの辞書に反省と自重の文字はないのだろうか
のちの第3弾アップデートで追加されたモード「アナザーディメンションヒーローズ」ではスタッフロールの敵軍団のトリで登場。
カービィとフレンズヘルパーたちに襲い掛かってくる。特にアローアローはまともに受けると貯めたポイントを容赦なく激減してくる。
やっぱりコイツ反省してねぇ
+
|
更には… |
- バウンドしつつプレイヤーを追尾する黒弾を両目から複数発落とす
- 翼が血管のように無数に枝分かれした触手に変化してステージ全体を張り巡らせる
- 両目が肥大化&細胞分裂のように増殖し、無数のビームを広範囲に放つ
と、よりグロテスクな攻撃技を使ってくる。
反面、実際の戦闘においては如何せん知名度が高いと言うのもあり、追加技が避け辛い点を除けばボスの中ではかなり楽な類だったりする。
反省しなかった結果がこれだよ!
なお、桜井氏の雑誌インタビューによれば、異質なキャラクターとして 『スーパーデラックス』の時点でこれぐらいにグロくする予定だったとの事。
ちなみに イカしたワカモノの勝ちあがり乱闘でも登場するが、ある決戦を意識しているのか、いつものBGMではなく特別なBGMが流れる。
|
|
MUGENにおけるマルク
+
|
まるがお氏製作 マルク |
ほぼ 原作再現。
当初は無限ロダで公開されており、同所の閉鎖により入手不可能となっていたが、
2012年12月25日にリメイクされ、氏のOneDriveで再公開された。
+
|
旧版の性能 |
常時 AIが起動しており操作ができないCPU専用キャラ。
lifeは350しかないがdefenceが286とあるので決して 紙ではない。
常時アーマーで攻撃を喰らうと無敵がつく事を考えるとむしろ硬い方。
AIには原作の動きに近くしたものと状況に応じて技を繰り出すものの2種類があり、設定で切り替えが可能。
カービィを使って前者のAIに挑むと割と原作に近い感覚でプレイできる。
また、12Pだと性能が強化される。
|
+
|
リメイク版の性能 |
LIFEは350のままだが、Defが標準の100になっている。
ただし、最大でも80ダメージまでしか食らわないようになっている模様。
常時アーマーと被弾後無敵はそのままなため、単発火力型のキャラは厳しくなったかもしれない。
またオプションが追加され、旧版にあったAI変更や技性能強化の他、
常時発狂モードになるスイッチや常時AI起動スイッチなども搭載。
この内常時AI起動をOFFにすれば プレイヤー操作も可能になるが、
移動手段がほぼランダムワープしか存在しないため基本は常時起動ONでボス敵として戦う事になるか。
|
|
+
|
kakeyぷらい氏製作 マルクソウル |
ソウル化したマルクだが、こちらはまるがお氏とは違って原作には無いオリジナル技が多く追加されている。
12Pだと狂キャラでさえ圧倒する程の強さを持つ。
|
+
|
OHMSBY氏製作 スマブラSP版マルク |
3Dモデルで製作されたマルクで、 MUGEN1.0以降専用。
上記2つのマルクとの違いは図体の大きさで、 画面半分以上を占領している。
1R目はさほど原作と変わらないが、1回負けると本気になって攻撃が激しくなる
(具体的にはマルク砲チャージ中でも瞬間移動したり、ブラックホールが時折即死攻撃になったりする等)。
ちなみに同氏製作のカービィで2回勝利すると…?
|
この他、marimo氏及び製作者不明の
ステージも存在し、後者はDeluxeGamer705氏によって代理公開されている。
紛らわしいが、
これではない。
出場大会
プレイヤー操作
*1
DLCで追加されたドリームフレンズにはマルク以外にもダークメタナイトにマホロアと、
過去にマルクと同様に撃破され消滅したはずの敵キャラも存在しているため
(マホロアのみ、そうとは言い切れない事情があるが、その事情も「可能性」止まりであり、生存確定とは断言し難い)、
彼らの場合…と言うか、
ドリームフレンズとして現れるキャラ全員が「本物に限りなく近い別人」の可能性がある。
一部のドリームフレンズ達はポーズ画面中の説明文に「主演作品後の後日談」が書かれているものの、
それだけで「あの時の本人」と同一人物だと決めつけるのも難しい面もある。
何故なら、ドリームフレンズを獲得できる「ドリームしんでん」の、
とくべつなアイテム ドリームロッドで
ゆめの あのキャラに であえる ばしょ。
という説明の通り、フレンズはドリームロッドにより無から突然(と言うよりはいきなり画面が切り替わって)出現するだけで、
そこに至るまでのストーリーやムービーは用意されていないから、
また、同じフレンズを2人以上呼び出せたり、
デデデ大王や
メタナイトを使用している際もボスとしての彼らがそのまま登場し、
同じキャラが同じ場に複数存在する事になる状況も発生し得るからである
(『夢の泉デラックス』の「メタナイトでゴー!」でもメタナイトが2人という事例があるが、あくまでおまけのサブゲーム。
主人公のカービィも過去作で複数体登場する事はあったが、そこにまで突っ込んで行くと脱線するので割愛)。
以上は状況証拠からの推察に過ぎず、単なるゲームの都合という事も有り得るため、容易に断定できないが、
「ドリーム(夢)」が意味する所を考えると、この推察の否定もまた簡単にはできないのかもしれない。
最終更新:2024年03月02日 17:00