「あ、申し遅れました。私は村紗、この聖輦船の船長です」
「貴方の持ってきた飛宝は歓迎しますが
この世界に未練ある人間の乗船は お断りしています」
『東方Project』の登場キャラクター。初出は『東方星蓮船』4面ボスとしての登場。
名前の読みは「むらさ みなみつ」。ファンからの
愛称は「キャプテン・ムラサ」「ムラサ船長」等。
舟幽霊で「水難事故を引き起こす程度の能力」を持つ。
二つ名は「水難事故の念縛霊」(『星蓮船』)、「惨憺たる大海原」(『ダブルスポイラー』) 。
専用
BGMは「キャプテン・ムラサ」。
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詳細な原作設定 |
セーラー服( 学生服ではない 本来の方)にキャプテンキャップを被り、底の抜けた柄杓を持っている。
異変解決や探索・調査がてら 人間達が目指した、幻想郷上空に突如現れた宝船(聖輦船)の船長。
元は船の事故で亡くなった人間の霊で、未練で自分が死んだ海を離れられない、所謂地縛霊( 舟幽霊*1)であった。
そこに通りがかった舟を転覆させる日々を送っているうちに、生きた人間から恐れられ、その恐怖の念が彼女を霊から妖怪へ変えた。
そんなある日、自分を倒してくれと依頼されて来た 聖白蓮に諭された一件で心を入れ替えて未練も解消し、
呪われた海から解放されて光の舟(聖輦船)の船長をすることになった。しかし船は自動航行するので実は暇だったりする。
大恩のある白蓮を慕い付き従っていたが、白蓮の魔界封印時に光の船諸共自分も地底に封印されてしまう。
それから約千年もの間 地底世界で過ごしていたが *2、
地霊殿の騒ぎで吹き出した間欠泉により、偶然にも船が再び地上に押し出される。
これを機に恩を返すため、彼女はかつて白蓮に与えられたこの船を駆り、白蓮の開放に向け動き出した。
つまり、ある意味で宝船騒動の原因を作った張本人である。
弾幕戦では底が抜けているのになぜか汲める柄杓で水を撒いてきたり、パワフルに巨大なアンカーを弾幕として撃ってきたりする。
また道中ボスとしては珍しく耐久系のスペルも持っている。
元悪霊ではあるが、現在ではすっかり丸くなり、船の侵入者に対してもとても礼儀正しい口調で応対している。
幽霊であるため、写真写りは悪いらしい。
ムラサとは島根県隠岐郡に伝わる舟幽霊の名前、つまり妖怪名でもあるのだが、皆彼女のことは「ムラサ」と呼んでいるようだ。
なお本編では お燐のときと同様にキャラクター名が「ムラサ船長」と表示されており、本名はおまけ.txtにて登場している。
ただし英語表記の方は何故か「Captain Murasa Minamitsu」とフルネームであった。
(以上、ニコニコ大百科より転載、改変)
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二次創作での扱い |
ファンからは原作での仲間からの呼称や「キャプテン・ムラサ」の単語印象が強かったのか、
「村紗」「ムラサ」と名字で呼ばれる珍しいキャラ。他には「船長」「キャプテン」等の役職が次点。
そのせいか名字しか覚えてもらえなかったり、名字と名前が区別付きにくいせいか姓名逆に覚えられていたりすることも
まあ少なからず「みなみっちゃん」「みっちー」等の愛称もある。
多くの場合、かなり明るいムードメーカー的なキャラ付けをされる。
寺組の中でも特に昔からの仲間である 一輪や、聖とは無関係に地底に封印されていた ぬえとの絡みが多い。
人間だったが死亡して海の悪霊になり、改心して聖に付き従い、そして地底に千年間封印とかなり波乱万丈な人生(死んでからの方が長いが)を送っており、
シリアスな過去話の題材には事欠かない。
また、「悪霊だったのが聖と出会って改心した」という設定とセーラー服から、更生した 元ヤンキー・レディース扱いされることも。
怒るとガラの悪い口調になったり、もしくは完全に海軍式な鬼軍曹だったり。
所謂命蓮寺における 星と並ぶカップリングでの棒役。
短パンの水兵服やキャプテンの響き、短髪がボーイッシュを連想させるのだろうか。
まあ何より彼女を象徴する単語として 「
むらさむらむら
」がある。
単なる名前の響きからのネタであるが、これが原因で命蓮寺でもやたら過剰なスキンシップしたがりだったり
一輪やぬえ、白蓮等を正しく 性的な意味で日夜狙っていたり、
柄杓や錨で とんでもないことを自分や仲間にやろうとしたりの屈指の色ボケ・下ネタ担当だったりもする。
これでむしろ某所では性に関して寺で一番常識的だったりするから分からんものだ。 あとどうでもいいが「水蜜」って名前もエロk(海難
セーラー服が海軍のものということで、カレーが得意料理とするものも多い。ていうかそれしか作れないとかもある
セーラー服の事を一部では「魔理沙・にとりに続き北白河ちゆり成分を持ってきたキャラ」と言われる事もある。
戦闘力については様々だが、並~巨が多い。大きい場合は胸元のリボンが谷間に挟まったりしてむらさむらむらする。
(以上、ニコニコ大百科より転載、改変)
また、眼帯を付けて髪を伸ばすと艦隊これくしょんの 木曾にそっくりと良く言われる。
まあ正確には向こうが後発だし、向こうの生みの親が村紗大好きだから向こうが村紗にそっくりなのだろうが。
所属している団体が女性だらけの中でボーイッシュな方面の役を任されやすい点も同じ。
経歴がどちらかというと 深海棲艦寄りなこともあり、この2作を絡めた創作『東方艦隊娘』では橋渡しの役を果たす。
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…と、ここまで書いてきたが |
…と、ここまで書いてきたが、 ぶっちゃけ結構影が薄かったりする。
第9回人気投票結果は59位で、不人気と言われるプリズムリバー3姉妹よりちょっとマシ程度の人気しか無い。 ムラサ・プリズムリバー
4面ボスは東方では「サプライズ枠」となっているのが通説で、複数人いたり弾幕がキャラなどで変化したり主人公だったりと
全体的に高い人気を誇るのだが、村紗はそのような要素がまるでなく地味
(一応イカリを模した弾幕はインパクトがあったのだが、なにぶん3面ボスが圧倒的インパクトだったので…)、
そして設定で語られる船幽霊は海がなく形だけ、船長職も星蓮船が命蓮寺になってしまい廃業…と個性が薄れまくっている。
また東方キャラでは珍しく原作の時点でその過去や心情が詳しく語られており、受け手の想像の余地が狭まっている感は否めない。
そのため寺が舞台になった時に出てくるぐらいのポジションについてしまっている(そして寺勢では 聖と 星ナズが圧倒的人気なので…)。
そして新たな設定資料集『東方求聞口授』で 今でもあんまり更生していないことが判明したため更に活躍させづらくなってしまった…。
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MUGENにおける村紗水蜜
毎度おなじみminoo氏による黄昏改変ドットのものが公開されている。
アンカーを使ってのパワータイプキャラで、アンカーということで相手を引き寄せたりもする。
錨つながりか、
なんかどこかで見た技もある。
全体的にコンボは強力だが、切り返し技が乏しいと、攻めている間は強いタイプのキャラとなっているようだ。
デフォルト
AIは未搭載だが、切干氏が仮公開版時に∞ろだに公開していたAIが存在するが、
現在公開停止な上に使用には
制限が有るので注意。
この他に、カルフム氏による11段階に調整可能なAIもブログにて公開されている。
最後に製作された『星蓮船』初出のキャラであり、彼女の完成により
『星蓮船』の全キャラがMUGENに揃った。
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大会ネタバレ |
越前のデッドリーレイプによる有利状況への持ちこみや銃乱射による固めもさることながら、
村紗の錨による長いリーチやガン攻め思考、パワーゲージが無い状況をminoo氏キャラ特有の霊撃を当てて打開出来る点、
そして何より攻撃終了まで無敵+前後に攻撃判定が出たまま前進+追撃可能という、
「タッグ戦でぶっ放せ」と言わんばかりの超必殺技「ハリケーン」の存在が大きい。
タッグ戦に定評のあるminoo氏製東方キャラだが、彼女はその中でも高い適性を誇ると言えよう。
ちなみにこの大会ではアクションゲーム級の制圧力を持つタッグや上記のようなシングル戦の実力者同士のタッグなど、
分かりやすい優勝候補なタッグが前評判の時点で複数存在、そして実際に戦ってみるやいなや頭角を現して更に増えていったのだが、
いざ大会が進行してみると、その殆どがベスト32に残ることすらなく消えていった。
このランクのタッグ戦は試合展開による逆転劇が起こりやすいのだが、上記の試合はその最たる例と言える。
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またこの他にも、
のりものとしての村紗水蜜、その名も「キャプテンムラサ」が公開されている。
声は
毛利元就になっているのは水軍繋がりであろうが、船ではなくバイクに乗っている。
出場大会
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一覧 |
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村紗水蜜 |
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
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キャプテンムラサ |
【キャプテンムラサ】
更新停止中
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出演ストーリー
*1
元ネタは舟幽霊の伝承そのまま。舟幽霊とは彼女の設定にもあるように船に憑りつき沈めようとする海の妖怪。
手に持った底の無い柄杓は昔から伝わる舟幽霊の撃退方法である。
舟幽霊は『しゃくしくれ(柄杓ちょうだい)』と船に乗るものにしつこく訴えかけ、
いざそれを
正直に海に投げ込むと無数に柄杓を持った手が出現して海水をひたすら船に汲まれ沈められてしまうので、
底抜け柄杓を投げて水を汲めないようにする(orそれに気付かれる前に逃げる)とされるところから。
他に撃退方法としては「握り飯をやる」「俺は土左衛門(水死体、つまり仲間)だと名乗る」等がある。
また島根県隠岐の怪奇現象ムラサについては、研究により正体は
夜光虫と呼ばれるプランクトンの群体である事が現在判明している。
*2
ちなみに1000年前にはまだ「幻想と実体の境界」や「博麗大結界」は存在しておらず、幻想郷は単に妖怪が多く住む辺境にすぎなかった。
人間は妖怪退治を生業とする少数派が定住している以外は、危険な土地であるとして近付きもしなかったようだ。
彼女がこの地に封印されていたのも偶々ではなく、このあたりの事情が絡んでいたのかもしれない。
最終更新:2024年03月28日 09:21