元々は単なる忘れ物の傘だったが、不人気な配色が原因で誰にも拾われることなく雨風に飛ばされているうちに
妖怪(付喪神)となった化け傘。
あくまで最初は忘れ物だっただが、小傘自身はデザインの悪さから人間に捨てられたと思っており、
人間を見返すために単なる道具から妖怪となった。
妖怪として人々を驚かすが、基本的に人を驚かすことだけが目的なので実害は少ない。
自称「私は人間を驚かす事を生き甲斐とする愉快な妖怪」。
また、驚きの心を食べるようで曰く「貴方達人間が驚いてくれないと私はひもじい」とのこと。
ある意味で「人食い」ではある。
しかし最近は傘が動いて喋るだけでは驚いてくれる人間が少なく、暇を持て余している。
弾幕も驚かせるための一手段であり、ルートによっては「ぶつかれば驚いてくれるのね?」と当たって砕けてきたり、
こんにゃくを用意することを思いついたり、傘で雨風を防ぐという原点回帰をすれば驚いてもらえるのではないかと
考えたりと、人間の驚かせ方を試行錯誤中。
妖怪としての存在意義さえ最近は薄れているため、「 今日から私、普通の傘に戻ろうかな」など気弱な発言もある。
また、上記の発言の後 風祝に「そんな古くて茄子みたいな傘誰もささないと思いますけど」
と傘としての存在意義も否定されたことで、デザインで捨てられたという心の傷を抉られていた。
また、別ルートでも「(下記の台詞に対して)そのキャラ作ってるでしょ?」、「作ってなくても化け傘は時代遅れ」
「大体、その傘なんなのよ 茄子みたいな色してさぁ」とボロクソに言われてしまい、
(「わちき」という一人称を使ったことについては実際下記の台詞のただ一回でそれ以外は「私」で統一されているのだが)
ショックで落ち込み「こうして妖怪は寂しく消えていくの」と嘆いてるところを
「私が友達からそんな傘を渡されたら断って雨に濡れて帰るかな~なんて」と(多分悪気はないのだが)
追い討ちをかけられてしまった。
基本的には好戦的な性格ではないのだが、その追い打ちをかけられた時は
「道具(ようかい)の気持ちが判らない人間なんて 酸性雨にうたれて溶けてしまえ!」と早苗に対してキレている。 そりゃ仕方ないね。
手に持った化け傘と オッドアイが大きな特徴。
オッドアイは左眼が赤色、右眼が水色(青色?)である。髪や服装は右眼の色に近い。
全体で左眼だけが目立つ色合いになっていることで一つ目のようになっている。
傘は一つ目に大きな口、長い舌、下駄履きという、まさに化け傘といった外見である。
ただし、軸柄(イラストで掴んでる部分)は人の脚の形ではなく棒状になっている。
弾幕はこの傘をぶん回して放つ他、スペルカードにおいてはこれとは別に傘そのものが弾幕になる場合も。
ちなみに傘と同じく小傘自身も下駄を履いている。
立ち絵では唐傘お化けを意識してか、片足立ちで右眼を閉じ、舌を出す仕草をすることも。
なお、2面ボスらしく星蓮船の騒動とは何も関係ない、 ただの通りすがりの妖怪である。
EXでも中ボスとして登場するが、これも「夜のほうが人間が驚いてくれる」と思って飛び出したところで出くわしただけ。
というか星蓮船ではストーリーに全く関係ない、正真正銘の通りすがりの妖怪は彼女だけである。
そしてこの夜になってはしゃいでる中ボス小傘、 異常に強い。
神とか 調子のいい魔法使いとかより普通に強い。体力もやけに高い。
星EXのボスは小傘とも言われる(あと道中)。
『東方神霊廟 ~ Ten Desires.』では3面の中ボスとして登場。3面の舞台である 命蓮寺の墓場に居着いていた。
というのも、街中では驚かない人間もお墓参りの時なら簡単に驚いてくれるのだ。
やったね。凄いね(おまけtxt原文ママ)。
ある時 見たこともない妖怪が我が物顔で墓場に誰も近寄らせないようにし始めた。
接触を試みても会話にならず、危険を感じて追いだそうと攻撃しても手応えが感じられず逃げ帰った。
お寺の連中に助けてもらおうかと逡巡しているところに人間が現れ、「あの妖怪を退治しに来たんだ」と思い、
思い切ってお願いすることにした。
それがこのざまである(原文ママ)。
というか初対面の 妖夢には退治の腕前を見るために自分から挑んだのでともかく、
自身が妖怪であるのに 彼女らに妖怪退治を頼むなんてどうなるか眼に見えるだろうに…
「時間切れで倒せない」のだそうだが、時間切れなら攻め側の小傘の勝ちのような気がしないでもない。
もしくは小傘のスペルカードルールが時間切れで破られた、ということかもしれない。
『東方求聞口授』によれば、多々良という名字は一本ダタラにあやかった自称らしい。
しかしその素性は野良妖怪のくせに
危険度低・人間友好度高
だったり、
命蓮寺の住人でもないのに寺に入り浸っていたり、対策が「そもそも驚かしが子供騙しレベルなので大丈夫」
「
落ち込んだ姿の方が鬱陶しいので、わざと驚いた振りをして喜ばせた方がいい
」だったりと、
ダメ妖怪街道まっしぐらである。
だが明るく人懐っこいおかげで子供には人気があり、驚かしでベビーシッターを引き受けたりもしている。
白蓮には有耶無耶のうちにうちの子認定されてた。この時点で『星蓮船』初登場キャラクターは全員が命蓮寺勢力に付いたことになる。
そして同時に、本心ではやはり人間に道具として役立ててもらいたい気持ちが強く残っているらしいことも伺わせている。
(以上、ニコニコ大百科より転載、改変)
『東方茨歌仙』では、鍛冶を得意としている事が明らかになった。
一本ダタラは一つ目の鍛冶神、天目一箇神(あめのまひとつのかみ)の零落した姿であるという説や、
たたら吹き(日本独自の製鋼法。「もののけ姫」でもお馴染み)という言葉もあるので、意外でありつつも納得というか。
一年分遊ぶお金のための営業とあって、霊夢も驚く程の品質の針を拵えるその腕は本物らしい。
上記のベビーシッターの件といい、驚かせる事以外で本領を発揮しているのが涙を誘う。
そしてデフォルメに定評のある『茨歌仙』中でも一際表情豊かで、とてもあざとい。(>▽<)/
不憫っぷりも健在で、一話の中で霊夢に3回もボコられている(うち一回は針の
試し打ち
。製作者に対してこの仕打ちである)。
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