SCP-096

アレの顔なんて見たくもねえ。無理だ。絶対に……見れない。 ~インタビュー096-1の音声記録より █████████隊長の証言~}

原作の記事本文は こちら (日本支部版)。
シェアワールド創作作品群『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(異常存在、キャラクター)。

+ 『SCP Foundation』とは?
通称「SCP」。
通常の物理法則や常識を越えた異常存在から一般社会を守るため、あるいは異常存在の解明のために
異常存在(オブジェクト)を「確保(Secure)」「収容(Contain)」「保護(Protect)」する架空の財団(Foundation)「SCP財団」活躍?を、
財団が研究の末まとめたレポート「特別収容プロトコル(Special Containment Procedures)-(対応するナンバー)」
という形式でネット上で投稿・掲載される創作作品群である。
異常存在は様々であり、妖怪や悪魔、怪物のような分かり易いものから、
異常な気象現象、特定条件下でのみ発生するよく分からない現象、知ったらアウトな情報そのもの、
通常の現象だと思われていたものが実は……系等様々であり、
財団はそれらオブジェクトを時には財団のミスで人類終焉既知の科学技術や多くの犠牲の果てにどうにか確保・収容・保護する。
オブジェクトは基本的に「収容」され「保護」されており、終了(オブジェクトの破壊)処置が取られる事は稀。
これはそもそもオブジェクトが破壊不能・物理干渉不可だったりする事も多いのだが、「破壊された事で別の異常性を発揮する場合がある」
「破壊しても異常性が無くなるとは限らない」といった事が理由。

一つ一つの作品(レポート)は基本的に「その作品毎にパラレル」とされており、
「幽霊に干渉出来る謎機械で幽霊を捕獲」「謎装置で異常現象を抑制」「超能力者で構成された機動部隊で鎮圧」等、
どっちが異常存在だよ、と言いたくなるようなチカラを財団が保有している事もあれば、
「生贄を捧げる事で鎮静化するので、毎月生贄を捧げる」等常識?の範囲内で対応している場合もある。
逆に「記事間に関連性を持たせる為に同一世界という前提で執筆」「別記事のオブジェクトとの関連を示唆」
「複数の記事を念頭に置いた上での大作」等の人気作も見られる。
記事内容もバリエーションに富んでおり、ホラー以外にも笑えるもの、感動出来るもの、ひたすら理不尽なもの、
財団以外の異常存在に関わる団体との抗争等様々。

元々は英語圏の匿名掲示板である4chanにおいて、
加藤泉氏の『無題2004』という彫刻の画像を使った短編(後のSCP-173「彫刻」)が好評を博した事を切っ掛けに、
同様の形式の投稿が相次いだため、それらが形式化・世界観の共有といった形でまとめられ、現在の形になった
(なお余談にはなるが、現在では諸々の都合から『無題2004』の画像は削除され、同作をSCP-173の容姿として使う事はできなくなっている)。
日本でも記事を翻訳したもののみならず、日本支部(SCP-○○-JP)が創設されており、創作も盛んに行われている。
また、SCPに影響を受けたゲームや映画もある。
ニコニコではゆっくり音声を使った解説動画シリーズなどが有名。

概要

特別収容プロトコル:SCP-096は常に5m×5m×5mの鋼鉄製の密封された独房に収容されています。週に1回、独房に裂け目や穴ができていないか検査します。
SCP-096の独房の中に監視カメラや光学的道具を設置してはいけません。
保全員は設置されている圧力センサとレーザ検出器で独房の中のSCP-096をチェックしてください。

別名「シャイガイ」とも呼ばれるオブジェクト(SCIP)。
オブジェクトクラスはEuclid(「収容は出来ているが、予断ならない」クラス)。

アルビノに近い見た目の人型の生物。約2.38メートルの巨体にそれぞれ1.5メートルある異常な長さの腕を持つ。
更に筋肉がほとんど付いていないガリガリの体に人間の4倍の大きさに開く事が出来る顎と、
ゾンビゲームのボスキャラに出てきそうな幽鬼さながらの姿をしている。

そのおぞましい外見に反して普段は非常に大人しく、あてどもなく回りをぶらぶらうろつく様は一見新種のナマケモノ知性に乏しい動物のように見える。
……が、一度顔を他者に見られると豹変。「シャイガイ(臆病な男、恥ずかしがり屋)」の名に違わず酷く怯え出し、
顔を覆ってひとしきり泣き喚くや否や、その顔を見た者に向かってあらゆる障害物を排除しながら猛スピードで走り出し、その者を殺してしまう
返り討ちにしようにも、対戦車砲などの現代兵器を喰らっても無傷な程の強靭な肉体と、
大の男をボロ雑巾のように引き千切る膂力を持つため、
一般人では対処はまず不可能であり顔を見たら確実に詰む。実際記録上でも顔を見た人間で生き残った者は存在しない。
なお、この場合の「顔を見る」とは直接姿を見た場合に限らず、写真・映像など絵画以外の全ての媒体を通して見るのも含み、
たとえどんなに遠く離れた場所(深海など)にいても反応する

これだけでも充分に脅威なのだが、更に恐ろしい事にその判定が非常にシビアであり、写真にわずか4ピクセル顔の一部が写っているだけもトリガーになる上に、
顔を見たかどうかの判定はあくまでシャイガイ側にあり、網膜に一瞬映っただけでもアウト。
「カメラにシャイガイの顔が写ったら瞬時にモザイクをかけて人間が認識出来ないようにする」方法でも対処不可能だった。
上述の4ピクセルだけ写った写真が何らの理由で一時期出回っていたらしく、
写真を「見た」人間を殺害するために財団施設を破壊して脱走(収容違反)→脱走過程で顔を見た人間を殺戮しつつ街中を突っ切って惨事を招いたり、
別のSCPオブジェクト「SCP-2238 『別時代より生放送でお届けしております』」がテレビ放映してしまい、
放映された地域に甚大な被害をもたらしたりといった事案が確認されている*1
もしこの怪物のデータが世に出回れば、阿鼻叫喚の地獄絵図が繰り広げられるのは必定である。
貞子に代表される所謂「見たら最期」系の怪異をモンスター化したような存在と言える。
現状はSCP財団によって収容中。近々終了(殺処分・消去)する予定らしい。

クロステスト(SCP同士を引き合わせて反応を見るテスト)ではクソトカゲこと「SCP-682 不死身の爬虫類」*2と交戦、
27時間にも及ぶ死闘の末、シャイガイは重傷を負って戦意喪失、682も肉体の85%を喪失しながらも死亡せず、
後日再度引き合わせてもお互いに無駄だと悟ったのか威嚇だけに留まった。
シャイガイが唯一殺し損ねた事例とされている。

初期の頃に生み出されたオブジェクトだからか、有名かつ結構人気のあるSCPであり、
クラウドファンディングによってショートフィルムが自主製作され、無料で公開されている。


MUGENにおけるSCP-096

三体ほど野放しに公開されている。ドットも3Dモデルも絵画扱いだから多分セーフ。

+ TAW氏製作
  • TAW氏製作
SCP-173の作者でもある氏が自作の3Dモデルで製作したもの。
防御面は普通だが凄まじい火力を誇る上にリーチが長く、攻撃を3発当てただけで通常のキャラはノックアウト出来る。

+ Imput name here氏製作
  • Imput name here氏製作
こちらはファミコン風のドットを使用。
上記のものと比べて性能は全体的に控えめ。

+ Taffy氏製作
  • Taffy氏製作

MUGEN1.0以降専用。
同氏が製作したSCPを題材にしたコンプゲー『SCP- CROSS CONTAINMENT』のプレイアブルキャラの一体として公開されている。
本ゲームにはシャイガイを始めとした凶悪なSCPの有名所が格ゲーキャラとして多数登場するため、興味のある方は必見。

通常のMUGENでも単に動かす分には全く問題ないが、デフォルトではパワーゲージが不自然な表示になったりする等の不具合が存在する。
UnoShe氏の「Uno Tag System」に対応しておりタッグバトルも可能。
自作の3Dモデルを使用しておりかなりヌルヌルと動く。上の2体に比べると真っ当な格ゲーらしい性能。
数多のMUGENのキャラクターの中では際立って大きい訳ではないが、比較的広いリーチを生かしてコンボを繋いでいく。
また、ゲージを消費して発狂状態になるとコンボ性能が上がるという特徴を持つ。
AIもデフォルトで搭載されている。
コンプゲー紹介動画(SCP-096の登場は0:46~)

出場大会

  • 「[大会] [SCP-096]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
異なる歴史を辿った平行世界の歴史ドキュメンタリー番組を何らかの方法で電波ジャックして勝手に放映するSCPオブジェクト。
どうやら「あちら」の世界では財団と世界オカルト連合(GOC。「異常存在なんて危険だから破壊しようぜ!」という理念の集団)との戦争が勃発したらしく、
一般社会に財団や異常存在が暴露してしまい、その一部始終がドキュメンタリーとして記録されているらしい。
シャイガイの収容違反事案によってこのSCP-2238はKeter(収容不能あるいは収容が非常に困難なクラス)に格上げとなった。

ただし2025年現在では改稿により原語版、日本語訳版の両方の記事からSCP-096に纏わる記述が削除され、
架空のナンバー(黒塗り)に置き換わっており、SCP-2238によるSCP-096の収容違反は無かった事になっている模様。

*2
初期の頃に「(単純に)こいつより強いSCPを作ってはならない」という一種の壁として生み出されたSCPで、
文字通り「核兵器でも殺せるか分からない」強靭な生命力と高い攻撃力を持つ怪獣のような巨大トカゲ。
知性も高く言語を喋れる上に地球上の生命体に対して強い憎悪を持つ。
どういうわけか他のSCPへの耐性や知識を持っており、シャイガイのみならず多くのSCPと対戦しながらも生き残り続けており、
財団はその危険さから終了処分にしようと躍起になっている程。
だが、人気と知名度故にジョークSCPやtale(二次創作)、平行世界を舞台にしたSCPではよく引き合いに出されては死亡している


最終更新:2025年04月07日 23:13
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