月風魔

  

魔歴元年〈龍骨鬼〉が覚醒する。

コナミのアクションゲーム『月風魔伝(げつふうまでん)』の主人公。忍者でもオペレッタ志望の少女でもない。
「げつ」が名字(月氏と呼ばれる)なので「げっぷうま」ではなく「げつ ふうま」と読み、
作品名も「月風/魔伝」ではなく「月風魔/伝」で区切る(月風魔の伝説、みたいな感じ)。
後述する続編ゲームも『GetsuFumaDen』となっている。

地上界を統治する一族・月氏(げつし)の一人にして、三兄弟の末弟。
燃えるような赤い髪が一際目を引く、鎧を纏った端正な顔立ちの剣士。

西暦14672年の魔暦元年、魔王・龍骨鬼(本作のラスボス)が地獄界より復活。地上界に侵攻を開始した。
月氏三兄弟は家宝の霊剣「波動拳波動剣」を手にして立ち向かうも返り討ちに遭ってしまい、
長兄と次兄が戦死した挙句、波動剣までも奪われてしまう。
辛うじて生き残った月風魔が兄達の仇を討つべく、龍骨鬼が待ち構える狂鬼島(きょうきとう)に足を踏み入れた所から物語は始まる。

波動剣は三本集めると合体して大念動波剣となり、大型の3方向ショットを無制限に撃ち放題となる非常に強力な武器。
エンディングで再び三本の波動剣に分離し、うち二本は成仏する兄達の魂と共に消失する。

(以上、wikipediaより一部引用・改変)


原作『月風魔伝』について(と他ゲームとの関連)

非戦闘のフィールドを移動し、特定の箇所で横スクロールアクションの場面に切り替わる形式のアクションゲーム。
場所によっては3Dダンジョンの形式になる。
アクションゲームとしての完成度は非常に高く、ファミコンゲームの名作のひとつとして名を残している。
単体で見れば文句の付けようのない傑作である。
また、良質なアクションと共に、BGMの評価も高い。あと落下死のシュールな演出は今もなお語り継がれる。

名作との呼び声は高かったものの、後述の件がやばかったのか続編はずっと作られていなかったが、
2021年に34年ぶりになるリメイク作『GetsuFumaDen: Undying Moon』が配信された。

源平討魔伝

本作は、当時から作中の様々な要素が『源平討魔伝』に酷似している事からパクリゲーとして賛否両論を生んだ
強力な回転ジャンプ攻撃を出来るようになる「魔性のコマ」など、それ以外からもパク…リスペクトしたらしい形跡もあり)。
この疑惑については、発売より10年以上が経過した時に、ゲーム雑誌上の企画コーナーでのインタビューが行われ、
その際に『源平討魔伝』の影響を受けて製作した事を当時のコナミの『月風魔伝』開発スタッフも公式に認めている。
一目瞭然なので言い逃れる余地は微塵も無いが

とは言え、当時は既存の作品のキャラクターを漫画家やアニメーターがゆえに無許可で客演させるようなケースがままあった時代である。*1
凡百のパクリゲーであればそのまま叩かれて消えて行くだけだったのだが、本作はアクションゲームとして非常に優れた傑作だった。
下手をすれば本家を超えかねないほどに。
様々な敵キャラが画面狭しと迫る険しい道中を多彩な装備で切り開き、RPG的な成長要素も備える横スクロールアクションパート、
でかキャラ同士が切り結ぶ本作独自の3Dダンジョン探索パート、程よく歯ごたえがありつつも理不尽に高難度ではない絶妙なゲームバランスは、
シュワちゃんスタローンのそっくりさんがエイリアン軍団をぶっ潰す人気アクションゲーム『魂斗羅』シリーズを生み出し、
地雷の多いとされるキャラゲーでも良作を多く送り出してきたゲームメーカー・コナミの面目躍如であった。

そして当時不良の溜まり場として学校から禁止されることも多かったゲーセンに行く事が無く、源平を知らないファミコンユーザーからは、
「パクリだろうと何だろうと面白ければ全く問題ない」と月風魔伝は拒絶される事も無く素直に受け入れられ、
しかも(ファミコンの性能でBIGモードの再現は不可能なので)ナムコも源平をそのまま移植することができず、
そのため「結局の所、月風魔伝よりも面白いファミコン版源平を作るのはナムコにもできないのではないか」と思われるほどだった。
そして後に発売されたファミコン版源平はジャンル自体変わっている完全に別のゲームになってしまったため、
「ナムコは月風魔伝との直接対決から逃げた(負けを認めた)」とも、
「月風魔伝さえ出ていなければ、ファミコン版源平はああならなかったはずなのに」とも囁かれた。
無論、どちらも名作で多くのファンがいるし互いに言い分はある。故に賛否両論である。これ以上は書くまい。

悪魔城ドラキュラシリーズ

作中の西暦14672年という途方もない年代設定は『悪魔城ドラキュラ』の遠い未来である節があり、
敵キャラに「シモン・ベルモンドの成れの果て」とされる「死門」なる骨の鞭を振るう骸骨が登場する。
よく一万年以上も全身の骨が残っていたものである。
それも雑魚キャラとして多数登場するばかりか、なぜか時代を遡って『悪魔城伝説』にまで出てくるもんだから訳が分からない。

この縁があってか、風魔は『悪魔城ドラキュラHD』に出演している。

コナミワイワイワールド

ファミコン当時のコナミのオールスターゲーム『コナミワイワイワールド』にも登場。
最初はワルダー(ワイワイワールドのラスボス)によって復活した龍骨鬼に囚われており、コナミマンら他のヒーロー達に救出される。
『月風魔伝』のエンディングで波動剣が分離・消失しているために(龍骨鬼に敗れたのもこのためだろう。独楽があれば勝てる?いやあれもなぜか持ってないし
使える武器は「岩の剣」と「手裏剣」になっており、岩を破壊して先に進む事が出来る。

『ワイワイワールド2』にも続投するものの、ビル・ライザー一強のため活躍の場面はあまり無い。

大乱闘スマッシュブラザーズ

スマブラSP』でステージ「ドラキュラ城」用のアレンジBGMが収録されている。

遊☆戯☆王

遊戯王OCG』にもKONAMI作品繋がりで客演している。
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1700/守1200
このカードと戦闘を行ったモンスターが悪魔族・アンデット族の場合、
ダメージステップ終了時にそのモンスターを破壊する。
悪魔・アンデッドモンスターと戦闘するとそれを退治する効果と、原作に合わせた効果を持っている。
宿敵の龍骨鬼も同じくOCG化されており、そちらは戦士・魔法使いを食らう効果を持っている。

オトメディウスX

武者修行に出てしまったエモン・5の補充として「月士華風魔(げっし はなふうま)」という退魔武者の少女が加入している。
コナミオールスターの女体化キャラが数多く登場する本作の例に漏れず、彼女も要は女体化した月風魔である。
無駄に露出の多い衣装で退魔なんたらなんて役職名だと、たとえ強くても無策に敵の罠に突っ込んでR-18的な意味で酷い目に遭いそうだ

また、同作では龍骨鬼の第二形態を擬人化させた龍骨姫(ゲーム内では「RYUKOTSUKI」と紹介されている)もボスとして登場。
ゲーム内では一族の雌の個体と書かれていたが、設定画集ではドラキュラ伯爵の思念によって復活と女体化を果たした本人で、
風魔の魂を狙う理由も「自らのモノにしようとしている(性的に)」と書かれていた。
CVは佐藤聡美女史が兼任している。


TAS動画における月風魔

上の紹介で悪魔城関連人物らしいと言う所で嫌な予感がした方もいるだろうが……
こいつも変態だった!

2Dアクション面ではしゃがんだまますーっと横移動し、3Dダンジョンではバグで壁を破壊して有り得ないルートを突き進む姿はまごう事なき変態。
普通にプレイするだけでも足場が無くてもジャンプできるとか、ジャンプ中に天井に当たってもそのまま飛行距離自体は変わらないとか、
2Dアクション面の鳥居に入る所でポーズボタンを連打するとすり抜けられるとか、元々変な所はあったが……。



MUGENにおける月風魔

2体が確認されている。

+ 烈迅氏製作
  • 烈迅氏製作
原作のドットを用いて作られた月風魔。
公開先のアップローダー消失により、残念ながら現在は入手不可。

+ (笑)氏製作
  • (笑)氏製作
上記のものの改変版。
アクションゲーム風の仕様で、ボタンでジャンプ、ガードは無く常時ハイパーアーマー状態。
相手の攻撃を受けると専用の仰け反りモーションとなり、一定時間無敵になる。
波動剣をはじめ魔性の独楽、守り太鼓、手裏剣など、原作に登場したアイテムを駆使して戦う。
AIはデフォルトで搭載されている。


この他に、宿敵の龍骨鬼もMUGEN入りしている。

出場大会



*1 
同年(1987年)にアーケードで稼働していたジャレコの『銀河任侠伝』に至っては、版権パロディでないキャラを探す方が難しいレベルで、
移植等は絶望的な問題作であった。
その『銀河任侠伝』さえも2014年に海外のスマホゲーにパクられ、ファミ通編集部が気付かず絶賛してしまったりも
1991年のネオジオ作品『クイズ大走査線』も肖像権パロディのオンパレードであった
(主人公のネオ&ジオに限り完全オリジナルキャラであったため、『KOF2000』にマニアックストライカーとして参戦出来た)。
しかもこっちは続編『クイズ迷探偵NEO&GEO』でも肖像権違反を繰り返している。

まぁ『スペースインベーダー』や『ギャリバン』、K9999等の項目を見れば分かる通り、ゲーム業界はそういう魔界である
(ただしスペースインベーダーは被害者側)。


最終更新:2021年12月01日 13:44