スケアクロウ


"I'm the bogeyman."

(お化けだぞぉ)

+ 日本語吹替声優
納谷六朗
『バットマン(DCアニメイテッド・ユニバース)』
遊佐浩二
『ダークナイト・トリロジー』(ソフト版)
関俊彦
『ビギンズ』(日本テレビ版)
内田夕夜
『ビギンズ』(フジテレビ版)
諏訪部順一
『ダークナイト』(テレビ朝日版)
寺島惇太
『GOTHAM/ゴッサム』
高口公介
『アーカムナイト』
綿貫竜之介
『レゴバットマン ザ・ムービー』
川島得愛
『TITANS/タイタンズ』

DCコミックの代表作『バットマン』シリーズのヴィラン。
初出は1941年の『World's Finest Comics #3』。この時は一回限りの登場だったが、
1967年の『Batman #189』以降、多数の作品に出演。
ゲーム『アーカム・ナイト』ではメインヴィランという大役を担う。相方?タイトルにもなってるのに影薄いもんで・・・
「スケアクロウ(=Scarecrow)」とはカカシを意味する。ただのカカシですな? OK!(ズドン)
また、カカシなのに鳥恐怖症でありながらカラスは例外であり、「ナイトメア」と名付けたカラスを飼育している。

本名はジョナサン・クレーン(クレイン)。身長182.9cm。体重68kg。
作品によって被っている物が異なり、ガスマスク*1だったり『悪魔のいけにえ』のレザーフェイスを彷彿とさせる覆面だったりと様々。
元々は心理学・精神医学の教授だったが、その知識を悪用して薬物・毒素を使って相手に恐怖症を発症させている
相手に恐怖を与える事を得意とするバットマンに恐怖を与えるというある意味最大の敵とも呼べる存在である。
幼少期の頃に人の恐怖心を研究していた父親から虐待同然に人体実験を受け、
恐怖に怯える幼少期を過ごす事になってしまう。更に青年期になるまで周囲からもいじめられており、
高校生の頃にいじめっ子のボー・グリッグスに辱めを受けチアリーダーのシェリー・スクエアに拒絶されてしまう。
その復讐としてカカシに扮して銃を振り回し、プロム*2を荒らした後、前述の二人に自動車事故を浴びせる。
やがて恐怖を制御できれば怖い物はないという考えから精神科医になった後、
ゴッサムシティの精神病院「アーカム・アサイラム」で患者に恐怖心を植え付ける実験を行っている。
「蛙の子は蛙」とはよく言ったものである。
このように完全なるマッドサイエンティストであり、作中における多くのヴィラン達同様キ○ガイの部類と言える。

武器は鎌と銃、そして自身の開発した相手に幻覚を見せる特殊な毒ガスや薬品等。
鎌は稲刈り鎌程度のサイズの時もあれば、背丈程もある巨大なサイズを振るう事もある。
しかし何と言っても脅威なのは幻覚ガスであり、これで相手の恐怖心を煽って恐慌状態に陥らせるのが常套手段。
…が、うっかり自分も浴びてしまい、パニックを起こして自滅するのも半ばお約束である。

+ 実写映画での活躍

"They scream, and they cry. Much as you're doing now."

(患者たちは泣き叫ぶ。今のあんたみたいに)

『ダークナイト・トリロジー』では第一作『バッドマン ビギンズ』から全作品に登場。
マフィアとグルになって逮捕された犯罪者を精神科に入院させる事で司法から遠ざけ、
更にその裏で患者を使って人体実験を行っていた、二重の意味での悪徳精神科医。

本作の幻覚ガスは黒幕のラーズ・アル・グールが影の同盟の戦士に試練として与える特殊な植物から取れるという設定で、
マスクは恐怖心を植え付ける虚仮威しとガスマスクを兼ねた一石二鳥のコスチューム。
ただし本作はリアル寄りの作風であるため、カカシマスクを被っているのはガスの噴霧時や闇取引で顔を隠す時など、限られた状況が多い。
また、マスク自体のデザインは大して怖くないが、ガスによる幻覚症状で蛆虫が湧き出たおぞましい姿に見えるという設定。
ちなみにガスの噴霧機は袖に仕込んでいる。

『ビギンズ』劇中ではラーズ・アル・グールの命令で幻覚ガスを下水道に流していたが、
バットマンとの戦闘に敗れ、自らの幻覚ガスを浴びせられたことで錯乱して逮捕される。
映画終盤では脱獄してガスのばら撒かれた街に繰り出し、警官隊から奪った馬に乗りながら暴れ回ったが、
バットマンではなくヒロインのレイチェルにスタンガンをお見舞いされて退場した
ただし、混乱に乗じて街に潜伏したらしく、ラストシーンでもまだ捕まっていないと語られている。
『ダークナイト』では仲間を率いて麻薬を密売していたが、冒頭でバットマンに手傷を負わせたものの車ごと取り押さえられ逮捕。
『ダークナイト ライジング』ではベインの計画により解き放たれ、無法地帯と化したゴッサムシティで裁判官を気取っていた。

第二作以降はカメオ出演も同然、本人自身も小物極まりないが、ヴィランでは唯一の皆勤賞となった愛すべきネタキャラである。

(以上、Wikipediaより引用・改変)

使いやすい名前だからかマーベルユニバースにも同名のキャラクターがおり、両方デザインもまんま案山子なので紛らわしい。
向こうの方は鳥に強い(カラス軍団を武器にする)とか相違点も多いが、こやつも「相手を怖がらせる能力」を保有という…やはり案山子と言えばこれですか。
両社のクロスオーバー『DC vs. Marvel』では両世界のスケアクロウ同士で対面している。
一緒に悪事を行おうとロイス・レーンを捕らえた所でスパイダーマンにまとめて叩きのめされ、
もしもそこを逃れたとしても空からスーパーマンが迫ってきていたという完全に詰み状態であった……。

ちなみにアマルガムユニバースでもこの両者が合体したのは言うまでもない。


MUGENにおけるスケアクロウ

確認されている物はいずれもMUGEN1.0以降専用。
姿は『Batman: The Animated Series』(略称TAS)準拠となっている。

+ Ax氏 & DopeFiend氏 & NinjaBri氏製作
  • Ax氏 & DopeFiend氏 & NinjaBri氏製作
3名の製作者による共同製作のキャラで、現在は海外サイト「The Mugen Multiverse」にて代理公開されている。
ドット八神庵をはじめ様々なキャラがベースになっていると思われる。

システムは『MVC』風の6ボタン方式で、チェーンコンボやアドバンシングガードが可能。
ただし、エリアル始動技からホーミングジャンプへの移行が遅く、エリアルレイヴがほぼ死んでいる点には注意。
原作同様に毒ガスを散布して相手に幻覚を見せる攻撃を得意としており、謎のクリーチャーが出現して相手をボコボコにしたり、
一定間隔で死神が出現して相手の行動を妨害したりと効果も様々。
……明らかに幻覚では済まない物理的ダメージを与えている気がするが、そこは格ゲー補正という事で。
幻覚以外にもリーチが非常に長い大鎌を振り回す回転攻撃「Spinning Scythe」や、
ランタンを叩き付けて火柱を発生させる飛び道具「Lantern Flames」といった使い勝手の良い技を所持している。
超必殺技は馬に乗って大鎌で相手を引きずり回す「The Dark Ride」や、ロープが蛇の幻覚に変化する「Snake Illusion」、
ガスでカラスの大群を誘引(?)して相手を襲わせる「Crow Hallucination」など、これまた禍々しい技が揃う。

AIはMistah Jorge氏とarmin_iuf氏によるものがデフォルトで搭載されている。
…が、人操作では不可能な謎の空中ダッシュを連発してきたりと、挙動がかなり怪しい。
紹介動画(公開先へのリンクは古いものなので注意)

+ Mr.Giang氏製作
  • Mr.Giang氏製作
上記のものの改変版。
現在は氏のMUGEN活動引退に伴い公開先のファイルは削除されているが、
氏の許可を得た有志の手によってMediaFireに転載されており、ギルドなどからジャンプが可能。
火炎放射器発射の際に叫び声の様なSEが鳴る等、原作に合ったアレンジが施されている。
UnoShe氏の「Uno Tag System」にも対応しており、氏が改変したアーカードバットマンスレンダーマンと組ませると特殊演出が発生する。

AIがデフォルトで搭載されている他、ホルン氏によるAIも公開されており、
ガードエフェクトの有無や立ち回り等、細かく設定可能。
紹介動画(公開先へのリンク有り)
プレイヤー操作



"There’s nothing to fear, but fear itself!"

(恐れるべき物は、恐怖そのものだけだ!)

出場大会

プレイヤー操作

MUGENキャラをさっくり触ろお!!(さまざま51、Mr.Giang氏製)

その他

私の好きなキャラ達(Ax氏 & DopeFiend氏 & NinjaBri氏製)


*1
+ ガスマスク版

*2
プロムとはアメリカの高校で学年末に行われるフォーマルなダンスパーティのこと。
舞踏会を意味する「プロムナード(promenade)」の略である。
仮面ライダーフォーゼ』でも劇中行われたので、海外ドラマに詳しくなくても知ってる人はそこそこいる事だろう。
単なるパーティと異なる最大の特徴は男女ペアでなければ参加できないという点で、
スクールカーストの激しいアメリカの学生社会において、リア充非リア充の格差を可視化するイベントの一つと言える。
アメリカの映画・文学などではこのプロムに参加するため奮闘する作品が存在する一方、
スケアクロウのようにプロムをブチ壊す作品も存在する(有名所で言うとスティーブン・キングの『キャリー』あたりだろうか)。


最終更新:2024年01月27日 20:29