ラーズ・アル・グール


"My League of Assasins will tear this world apart…"

(我がリーグ・オブ・アサシンズがこの世をずたずたにしてくれよう……)

+ 日本語吹替声優
田中正彦
『DCアニメイテッド・ユニバース』『ブレイブ&ボールド』(レイシュ・アル・グール名義)
佐々木勝彦
『ビギンズ』(劇場公開版)、『ダークナイト・ライジング』
津嘉山正種
『ビギンズ』(日本テレビ版)
若本規夫
『ビギンズ』(フジテレビ版)
山野井仁
『GOTHAM/ゴッサム』
山路和弘
『ニンジャバットマン対ヤクザリーグ』

DCコミックの代表作『バットマン』シリーズに登場するヴィラン。
初出は1971年の『BATMAN #232』。名前はアラビア語で「悪魔の頭」の意味(レイシュ・アル・グールとされる場合も)。

身長195.6cm。体重97.5kg。
目的のためにその財力で大勢の人間を動かし、優れた頭脳で戦略を練る、本名不詳の
自身の戦闘力も高く、格闘術や武術に長けている。
テロリスト集団「リーグ・オブ・アサシン」を率い、悪人達を排除するためにしばしば生物兵器等を使った殺戮を企てる。
悪を決して許さないバットマンとは近い物を感じており、敬意を込めて彼を「探偵」と呼ぶ。
バットマンを仲間に引き入れようとした事もあったが、
上記の計画は悪人と共に(彼が愚かと見做した)罪も無い人々をも虐殺する事が前提であるため、断られている。
娘タリアもバットマンにご執心で、あれこれあって実子ダミアン・ウェインを儲け、
養育について色々あった末に現在は五代目ロビンとしてバットマンの元で育てられている。
つまりバットマンは宿敵にして義理の息子という事になり、複雑な人間関係が形成されている。

世界中に点在する「ラザラス・ピット」という特殊な泉で不死の力を得ており、少なくとも数世紀は生きていると見られる。
このラザラス・ピットもキャラが死んでは生き返るアメコミの便利な道具としてバットファミリーによって用いられる事があり、
二代目ロビン(ジェイソン・トッド)が復活するのにも活用された。
…ただしラザラス・ピットで復活した者は人格がねじ曲がり邪悪になるというあんまりな副作用があり(ジェイソンがレッドフードになったのもこのせい)、
Mr.フリーズの恋人ノーラもこれによって復活した際には炎で何もかも焼き尽くすヴィランと化すという残酷すぎる結果に終わっている。
また、使用出来るのは一回きりという制約もあるため、リドラーが勝手に使った際はラーズの怒りを買って追われる羽目になった事も。

+ 実写映画での活躍(ネタバレ注意)

"The League of Shadows
 has been a check against human corruption for thousands of years."

(影の同盟は何千年もの間、人類の腐敗を食い止めてきた。)

"We sacked Rome, loaded trade ships with plague rats,
 burned London to the ground."

(ローマを滅亡させ、ペスト菌を世界中にばら撒き、ロンドンを焼き払った。)

"Every time a civilization reaches the pinnacle of its decadence,
 we return to restore the balance."

(1つの文明が退廃の頂点に達すると、我々が行ってそれを潰す)

映画『バットマン ビギンズ』では、ハリウッドでも活躍している名優の渡辺謙氏が演じた…と見せかけて、
実はこちらは影武者であり、彼の代理人を名乗りブルースを直接鍛えた師匠、
ヘンリー・デュカード(演:リーアム・ニーソン)こそが真のラーズ・アル・グールであった
リアル系の作風なのでラザラス・ピット関係の設定は無く、影武者を操って真の指導者の存在を隠す事で不死を装っている)。
その目的は腐敗したゴッサムの破壊と、「影の同盟」で悪と戦う術を学びながら思想の違いから袂を分かったブルースを、
彼の執着するゴッサムの消滅と共に改めて同盟へと引き入れる事だった。

同盟のイニシエーションで使用する幻覚薬をゴッサムの下水道に流し、ウェインテックから盗み出したマイクロ波発振器で、
市内全域で爆発的に気化させ大混乱を引き起こす事でゴッサムの崩壊を目論んだ
(そんな強力なマイクロ波とか、市内全域の人間が電子レンジに入れられたダイナマイト水蒸気爆発を起こす事になりそうだが気にするな!
 元々の用途が「砂漠戦において敵の水源を遠隔から干上がらせる」事だったらしいので、強力だが指向性が高いとかなんだろうきっと)。
本作ではスケアクロウ=ジョナサン・クレーンを現地協力者として従えており、
彼の武器である幻覚ガスも上記の薬と同じ材料から作られている設定。

マイクロ波発振器を積んだモノレール内でバットマンと互角の格闘戦を繰り広げるが、バットマンの策でモノレールの線路が破損。
最期は"I won't kill you…But I don't have to save you."(お前を殺す気はない、だが救う気もない)
と告げ飛び去るバットマンの前で、落下するモノレールと運命を共にした。
だが、並行して行った刑務所への破壊活動で多数の凶悪犯を野放しにする事には成功しており、
ゴッサムの闇を彩る長き闘いの始まり(ビギンズ)となった。

その後、シリーズ最終作『ダークナイト ライジング』では彼の縁者が登場し、彼が遺したテロ計画を引き継いでいる。
ヘンリー本人もブルースの幻覚の中に登場したが、「私は不死身だ」と称した上で、
ブルースの知る由もない真実を語っているため、霊体化した本人がブルースに語り掛けていたとも解釈できる。
演者は別作品でも師匠キャラだったうえ、霊体になって死を克服していたので一部ではフォースと一体化したとか言われている

アメコミ全体で見ても人気が非常に高く、ゲーム情報サイト「IGN」が開催した「The Top 100 Comic Book Villains」では、
キングピンキャットウーマンを抑え、7位になった。


"Ahh… dear Detective!
 I should have realized I could not escape your scrutiny!"

(ああ……親愛なる探偵!
 お前の詮索からは逃れられないと気づくべきだった!)


MUGENにおけるラーズ・アル・グール

嘉神慎之介をベースにしたMUGEN1.0以降専用のキャラが存在。
現在入手可能なものはskhsato123氏が製作したものにFron氏が改変を施したバージョンで、
MFGのFron氏のフォーラム及び海外サイト「The Mugen Multiverse」にて代理公開されている。

システムはPotS氏風仕様と『MVC』風仕様をミックスしたもので、ブロッキングやゲージ溜め、チェーンコンボやエリアルレイヴが可能。
ストライカーとしてリーグ・オブ・アサシンの構成員を呼び寄せる。どこかで見た様な忍者が混ざってる気がするけど気にしてはいけない
また、ボスキャラを想定しているのかLIFE1500とかなりタフである。
AIもデフォルトで搭載されておりそこそこ動くが、強さは対人レベルと言った所。
紹介動画


"You may join me―and my daughter―or you will perish."

(私と──そして娘とも──手を組もうではないか、さもなくば破滅だ)

出場大会

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最終更新:2025年03月22日 00:11