ゲロンガ


特撮作品『ウルトラマンマックス』第29話「怪獣は何故現れるのか」に登場する怪獣。別名「牛鬼怪獣」。
名前はネロンガではなく『ウルトラQ』の未使用プロットである、
巨大カエルと巨大サンショウウオが闘う「ゲロンガ対山椒ラウス」が由来である。
このため、当初の構想はカエルの怪獣で「ゲロゲロ」という鳴き声が名前の由来だったと思われる。

地中を高速で掘り進むことができる他、口から放つ火炎が武器。
また、尻尾の力も強いだけでなく、巨体を活かした圧し掛かりも強力。
1964年に作中世界の円谷プロが制作していた空想特撮ドラマ『UNBALANCE』の演者やスタッフが遭遇した怪獣で、
現地の人間からは牛鬼と呼ばれ恐れられていた。
当時は5メートルほどの体格で、消息不明となったメンバーを探していた警察やスタッフ達に襲い掛かったが、
弱点である牙を俳優の西郷保彦に折られて怯み撤退した。
それから40年後の本編時点にて47メートルの巨体となって再度出現(ただし片方の牙は折れたまま)。
止めるべく出現したマックスも苦戦させるが、たまたま西郷がかつてゲロンガを撃退した時の出来事をカイトが聞いていたため、
かつて出現した時と同じように、マックスに残る牙を折られて涙を流しながら戦意喪失。
沈静化したため、マックスの手により奥多摩山中の地下深くに運ばれて封印された。

『マックス』は『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』のオマージュやファンサービスが多いことで知られるが、
同エピソードは『ウルトラQ』のリスペクト回として知られており、
元からマックスのレギュラーとして登場していた桜井浩子氏に加えて、
佐原健二氏、西條康彦(西条康彦)氏といった、『Q』の主演俳優達が揃って登場している。

ツノを除けばその外見はネロンガと酷似しており
(デザインを担当したさとうけいいち氏もネロンガのスーツを改造した怪獣という想定で構想した)、
ネロンガの電気操作能力が後天的に身に付いたものだと『マン』で推測されていることから、
グビラとオカグビラの実例のように、ひょっとしたらネロンガの原種がゲロンガだった可能性もある。
『大怪獣バトル』や新世代以降はネロンガばっかり出番があるけどな!

本来、第29話にはパゴスが登場する予定だったのだが、『Q』のパゴス登場回を書いた脚本家が既に故人だったため、
29話の脚本を担当した小中千昭氏の「本人の了解も得られぬまま登場させるのは申し訳ない」という判断によって、
パゴスの元デザインであるバラゴンの身体を持つオリジナル怪獣として作成されている。
元ネタと同様、ゲロンガの着ぐるみもネロンガ、マグラーに改造され、『ウルトラマンX』まで使用され続けた。


MUGENにおけるゲロンガ

カーベィ氏によって製作されたキャラが公開中。
グランゴンと並ぶ貴重なMUGEN入りしたマックス世代出身怪獣である。
同製作者のマグラーをベースに作ったとのことだが、火炎を吐く飛び道具など性能は差別化されている。
「とびかかり」や「地底潜行」などの必殺技により近接戦に持ち込むことを得意としており、
通常技の「尻尾攻撃」も発生・リーチ共に優秀。
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で、「必殺火炎」「必殺とびかかり」「潜行攻撃」の3つ。
AIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画

出場大会



最終更新:2023年02月16日 19:17
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