「俺様はナニをやってもいいんだよ…」
「なんてったって、俺様はバイオレーターなんだからよ!?」
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日本語吹替声優 |
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千田光男
- 『トッド・マクファーレンのスポーン』
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富田耕生
- 1997年映画版
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イメージ・コミックの代表作『
スポーン』シリーズに登場するヴィラン。初出は1992年の『Spawn #2』。
発音違いで「
ヴァイオレーター」と表記される事も。(綴りは「Violator」
*1)
魔界第八階層の王、マレヴォルギアによって魔界から送り込まれたスポーンの
監視役である。
青いフェイスペイントを施したデブなピエロの姿をした
「クラウン」という人間態(画像右)が存在し、
人間社会ではこの姿で暗躍する。
断じてショタコンのオカマではない
その性格は、一言でいって
下品。
所構わず
屁をこき、
シモネタを垂れ流し、物を食い散らかし、スポーンを
苛つかせてはゲラゲラ笑っている。
また残忍非道を地で行くため、スポーンの善良さをせせら笑い、彼に残酷な行為をするようそそのかし、煽り倒してもいる。
これだけ並べれば三下悪役そのもので、実際に性格はおそらく素だが、スポーンを挑発する事に関しては意図的なものである。
というのも、そもそも悪魔達は地上の人間を見下しており、なぜ人間上がりのスポーンが指揮官なのか納得していないのだ。
中でもバイオレーターはマレヴォルギア傘下の悪魔の中でも古参中の古参であり、
自分こそが悪魔を率いるに相応しいと考えている。
しかし上司であるマレヴォルギアの命令は絶対であり、バイオレーターは決して自分の意志でスポーンを殺すことができない。
そのため彼はスポーンを煽り、またスポーンと関わりのある人物をそそのかし、陰謀を張り巡らせ、彼の精神と魂を責め苛むのだ。
そして結果としてスポーンに降りかかる数多の苦難が彼を絶望させ、より悪魔の指揮官として相応しい存在へと鍛え上げられていく以上、
マレヴォルギアも全て承知の上で、バイオレーターの行動を許しているのだ。
中々の名人事っぷり&名教官っぷりと言えなくもない
スポーンとは度々殺し合う関係だが、スポーンが地獄とも天界とも縁を切った現在は、
自らの軍団を結成して天界へ攻め込むためにスポーンを利用し、スポーンもバイオレーターを利用するといった立ち位置に収まっているようだ。
また、「ビンディケーター」「バンダライザー」「ベイポライザー」「ベシレーター」という4人の弟達がおり、
「フレビアック兄弟」の
異名で恐れられているが、兄弟仲は極めて悪い。
この他にも作中で一度マレヴォルギアの勘気を買い、力を失っていた時期があるのだが、その際に千切れた一部を利用して分身を作成している。
所十三氏による外伝作品『Shadow of Spawn』においては分身が力を取り戻そうと暗躍せんとするも、
所詮が分身程度と言うべきか、サイズも大幅に縮んでいる上に性格も小悪党さが目立ち、かなりショボくれていた。
そのため外伝主人公からも「チビオレーター」と半分小馬鹿にされる有様な上に、
作品自体が打ち切られるという憂き目に遭ってしまい、その後の行方も分からないままである。
IGNが開催した「The Top 100 Comic Book Villains」では
M.O.D.O.K.を抑え97位となった。
1997年の実写映画版ではジョン・レグイザモ氏が演じたが、
極めて原作再現度の高い完璧なクラウンとなっている。
この人実写版ルイージとかも演じてるイケメン俳優なんだぜ……?
MUGENにおけるバイオレーター
O Ilusionista氏が製作した
MUGEN1.0以降専用キャラが海外サイト「Brazil Mugen Team」で代理公開されている。
元々はコンプゲー『Battle Stormer Classics』のキャラであり、後に単体版も公開された。
通常版は普通のキャラに比べてやや小さめだが、2倍に拡大したバージョンもあり、こちらは
かなり大きい。
常時
ハイパーアーマーというボスらしい仕様となっており、移動・しゃがみ・ジャンプも一切不可。
この為、突進技である「Demon Dash」で移動する事になる。
AIはデフォルトで搭載されているが、上記した通り特殊な仕様である為、大会には出しにくいかもしれない。
また、Ghost Rider氏による
スプライトを差し替えたキャラも公開されている。
「みぃんないつか殺してあげるからね。待っててちょうだいよ!」
「俺って最高だわ」
出場大会
*1
なお、violatorというのは英語で「違反者・冒涜者・妨害者」という意味で、こいつの行動通りの呼び名である。
冒頭の「俺様はバイオレーターなんだから」というのもそういう事である。
最終更新:2023年02月07日 00:27